JP5510737B2 - 端子金具付き電線および端子金具 - Google Patents

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本発明は、端子金具付き電線および端子金具に関する。
従来、端子金具付き電線として特許文献1に記載のものが知られている。この端子金具付き電線は、芯線の外周を絶縁被覆で被覆してなる電線と、絶縁被覆から露出する芯線に接続された端子金具とを備える。端子金具は、芯線が載置された平板状の基板部と、この基板部から突出されると共に芯線に圧着されたワイヤバレルとを備える。基板部から絶縁被覆の端末に至る領域には、熱収縮チューブが被せられ、熱収縮チューブの一端側はワイヤバレルで圧着された芯線を被覆していると共に、他端側は絶縁被覆に密着している。
特開2000−285983号公報
しかしながら上記構成によると、基板部は平板状をなしているため、熱収縮チューブの一端側と、基板部との間に隙間ができやすく、そのためこの隙間から熱収縮チューブ内に水が浸入し、この水が芯線及びワイヤバレルと接触することが懸念される。その結果、芯線又はワイヤバレルの表面が酸化される等の不具合が生じるおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、防水性に優れた端子金具付き電線および端子金具を提供することを目的とする。
本発明の端子金具付き電線は、芯線の外周を絶縁被覆で被覆した電線の端末に端子金具が接続されてなる端子金具付き電線であって、前記端子金具が、導電部材に接続される接続部と、前記絶縁被覆の端末から露出された前記芯線の端末に圧着されるワイヤバレルと、このワイヤバレルと前記接続部とを繋ぐ繋ぎ部とを備えて構成され、前記繋ぎ部には合成樹脂材をモールド成形してなる止水壁が設けられ、この止水壁の外面と前記絶縁被覆の端末の外面とに密着して前記止水壁と前記絶縁被覆の端末との間に亘って前記芯線を覆う筒状の止水被覆が設けられており、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち少なくとも前記芯線が配置される側の面には、凹凸部が形成されている。
このような構成によれば、止水被覆が、止水壁の外面と絶縁被覆の端部の外面とに密着して、止水壁と絶縁被覆の端部との間に亘って芯線を覆うから、芯線側への水の浸入を防ぐことができ、防水性に優れたものとなる。加えて、繋ぎ部における止水壁との境界面のうち少なくとも芯線が配置される側の面には、凹凸部が形成されている。これにより、この面が平坦な面である場合に比べて、芯線までの水の浸入経路が長くなるから、長期間にわたり高い防水性を確保することができる。
また、前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成されているものとしてもよい。これにより、防水性をより高めることができる。
また、前記凹凸部は、前記接続部側から前記ワイヤバレル側に向かう軸方向に対して幅方向に延びる溝部が形成されてなるものとしてもよい。
また、前記凹凸部は、前記溝部が前記軸方向に複数並べて形成されてなるものとしてもよい。
また、前記溝部は、前記繋ぎ部の幅方向の全体にわたる長さ寸法を有しているものとしてもよい。
また、前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成され、前記芯線が配置される側の面に形成された溝部と、前記反対側の面に形成された溝部とが、前記軸方向にずれた位置に形成されているものとしてもよい。
ここで、芯線が配置される側の面に形成された溝部と、反対側の面に形成された溝部とを、軸方向に同じ位置に形成する場合には、その溝部の形成位置の厚さ寸法を小さくし、または溝部の深さ寸法を浅くしなければならず、剛性の確保と防水性の向上との両立が困難である。しかしながら、芯線が配置される側の面に形成された溝部と、反対側の面に形成された溝部とを、軸方向にずれた位置に形成することにより、そのような制約を受けずに済むから、剛性の確保と防水性の向上とを両立させることができる。
また、前記絶縁被覆の端部に樹脂リングが外嵌され、前記止水被覆は、前記樹脂リングの外面に密着しているものとしてもよい。
また、前記止水被覆の内周面には、接着層または粘着層が形成されているものとしてもよい。これにより、止水被覆と、止水壁および絶縁被覆との密着性が高まるから、より高い防水性を確保することができる。
また、前記止水被覆は、熱収縮チューブであるものとしてもよい。これにより、加熱前の内径寸法の大きい熱収縮チューブを装着位置に配し、加熱により収縮させることで、熱収縮チューブの内面を、止水壁の外面と絶縁被覆の端末の外面とに密着させることができるから、端子金具付き電線の製造を容易に行うことができる。
また、前記止水被覆は、ゴム弾性を有する弾性チューブであるものとしてもよい。これにより、弾性的に拡径させた弾性チューブを装着位置に配して弾性復帰させることで、弾性チューブの内面を、止水壁の外面と絶縁被覆の端末の外面とに密着させることができるから、端子金具付き電線の製造を容易に行うことができる。
また、前記芯線と前記端子金具とが異種の金属によって形成されているものとしてもよい。このように、電線の芯線と端子金具とが異種の金属によって形成されている場合には、両者の接続部分に水分が介在すると両金属が水中にイオンとして溶け込み、電気化学的反応によって腐食が進行する電食が発生することが知られている。したがって、このような場合には、長期間にわたり高い防水性を確保することが、特に有利なものとなる。
また、前記電線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線を備えたアルミ電線であるものとしてもよい。これにより、電線の軽量化を図ることができる。そして、例えば強度等の問題から銅合金製等の端子金具を使用する場合には、両者の接続部分に水分が介在して電食が発生することが懸念される。したがって、このような場合には、長期間にわたり高い防水性を確保することが、特に有利なものとなる。
本発明の端子金具は、芯線の外周を絶縁被覆で被覆した電線の端末に接続される端子金具であって、導電部材と接続される接続部と、前記絶縁被覆の端末から露出された前記芯線の端末に圧着されるワイヤバレルと、このワイヤバレルと前記接続部とを繋ぐ繋ぎ部とを備えて構成され、前記繋ぎ部には合成樹脂材をモールド成形してなる止水壁が設けられ、前記ワイヤバレルが前記芯線に圧着された状態において、前記止水壁と前記絶縁被覆の端末との間に亘って前記芯線を覆うようにして筒状の止水被覆が装着可能となっており、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち少なくとも前記芯線が配置される側の面には、凹凸部が形成されている。
また、前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成されているものとしてもよい。
また、前記凹凸部は、前記接続部側から前記ワイヤバレル側に向かう軸方向に対して幅方向に延びる溝部が形成されてなるものとしてもよい。
また、前記凹凸部は、前記溝部が前記軸方向に複数並べて形成されてなるものとしてもよい。
また、前記溝部は、前記繋ぎ部の幅方向の全体にわたる長さ寸法を有しているものとしてもよい。
また、前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成され、前記芯線が配置される側の面に形成された溝部と、前記反対側の面に形成された溝部とが、前記軸方向にずれた位置に形成されているものとしてもよい。
本発明によれば、防水性に優れた端子金具付き電線および端子金具を提供することができる。
本実施形態における端子金具付き電線を示す側面図 端子金具付き電線の断面構成を示す断面図 止水壁をモールド成形する前の雌端子金具片の構成を示す側面図 止水壁をモールド成形する前の雌端子金具片の構成を示す平面図 止水壁をモールド成形した後の雌端子金具の構成を示す平面図 止水壁をモールド成形した後の繋ぎ部における断面構成を示す断面図であって、図5のA−A位置における断面に相当する断面図 凹凸部の形状を示す断面図であって、図6のB−B位置における断面に相当する断面図 凹凸部の形状を示す断面図であって、図6のC−C位置における断面に相当する断面図 曲げ工程終了後の連鎖端子の構成を示す平面図 モールド工程終了後の連鎖端子の構成を示す平面図 他の実施形態(9)にかかる凹凸部の形状を示す断面図 他の実施形態(10)にかかる凹凸部の形状を示す断面図 他の実施形態(11)にかかる凹凸部の形状を示す平面図
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図10を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態における端子金具付き電線10は、芯線13の外周を絶縁被覆14で被覆した電線11の端末に、雌端子金具(端子金具)12が接続されてなる端子金具付き電線10である。本実施形態では、電線11が、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線13を備えたアルミ電線11である一方、雌端子金具12が、銅または銅合金製である場合について説明する。
電線11は、複数の金属細線を撚り合せてなる芯線13と、芯線13の外周を被覆する合成樹脂製の絶縁被覆14とから構成され、電線11の端末においては、絶縁被覆14が所定長さ皮剥きされることで、芯線13の端末が露出している。なお、芯線13は単芯線であってもよい。
雌端子金具12は、図示しない相手側の雄端子金具(導電部材)に接続される接続部20と、絶縁被覆14の端末から露出された芯線13の端末に圧着されるワイヤバレル17と、このワイヤバレル17と接続部20とを繋ぐ繋ぎ部19とを備えて構成されている。雌端子金具12は、接続部20の後方に、繋ぎ部19を介してワイヤバレル17が設けられ、このワイヤバレル17の後方にインシュレーションバレル16が設けられた構造であって、金属板材をプレス加工することで形成され、全体として前後方向に細長い形状をなしている(図1参照)。また、金属板材の表面には図示しないメッキ層が形成されている。メッキ層を構成する金属としては、スズ、ニッケル等、必要に応じて任意の金属を採用し得る。本実施形態では、銅又は銅合金の表面にスズメッキ層が形成されている。なお、金属板材の表面にメッキ層を形成しない構成としてもよい。
接続部20は、図示しない相手の雄端子金具のタブが挿入されて接続されるものであって、タブを挿入可能な略角筒形をなし、内部には弾性接触片21が備えられている。
繋ぎ部19は、底板15の両側縁から側板19Aが立ち上げられた断面U字形状に形成されている(図6参照)。
ワイヤバレル17は、電線11における露出した芯線13の端末を圧着することに機能するものであって、底板15の両側縁から、一対のバレル片を立ち上げた構造である。同ワイヤバレル17は、芯線13を外側から抱き込み、両バレル片の突出縁を突き合わせつつ芯線13に食い込ませるように、いわゆるハート型にかしめ圧着される。
なお、ワイヤバレル17の内面には、セレーション18Aが形成されている(図4参照)。セレーション18Aは、平行四辺形状をなす複数の窪み部18が、縦横に整列して形成されたものである。ここで、各窪み部18の口縁のうち、一対の対向する縁は、芯線13の延びる方向と直交した向きで形成されているから、芯線13とワイヤバレル17との固着力が向上する。また、窪み部18の口縁がワイヤバレル17をかしめ付ける際に芯線13の金属酸化物層と擦れ合って金属酸化物層に亀裂を入れ、芯線13の金属新生面を露出させる。これにより、ワイヤバレル17が金属新生面に接触し、その結果、雌端子金具12と芯線13との電気抵抗値を低くすることができる。
インシュレーションバレル16は、電線11における皮剥き後に残った絶縁被覆14の端末を圧着することに機能するものであって、底板15の両側縁から、一対の背の高いバレル片を立ち上げた構造である。同インシュレーションバレル16は、絶縁被覆14の端末を、バレル片の突出端を重ね合わせつつ外側から抱き込む、いわゆるオーバーラップ型にかしめ圧着される。
繋ぎ部19には、合成樹脂材をモールド成形してなる止水壁22が設けられている。止水壁22を形成する合成樹脂材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン及びポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いてもよく、また、エポキシ樹脂等の熱硬化製樹脂を用いてもよく、必要に応じて任意の合成樹脂材を用いることができる。上記の合成樹脂材は、1種類のみを用いてもよく、また、複数種類の合成樹脂材を混合して用いてもよい。本実施形態においては、ポリアミド系熱可塑性樹脂が用いられている。
止水壁22は、繋ぎ部19の外面を全周にわたり包囲するものである(図6参照)。具体的には、止水壁22は、底板15と一対の側板19Aとに囲まれる内側の部分を隙間なく埋めるとともに、繋ぎ部19の開口側(底板15とは反対側)から一対の側板19Aの両外側および底板15の外側にかけて、所定の厚さ寸法を有して繋ぎ部19を包囲している。止水壁22は、繋ぎ部19の外面の全体、すなわち一対の側板19Aの内側面31(対向面)および外側面32と、底板15の内側面34および外側面35と、各側板19Aの端面33(底板15からの立ち上がり端面)とに隙間なく密着している。なお、この繋ぎ部19の外面全体のうち止水壁22に包囲された部分が、止水壁22との境界面30である。止水壁22は、底板15の外側面35の外側に位置する部分と、側板19Aの外側面32の外側に位置する部分と、側板19Aの端面33よりも外側に位置する部分とが同等の厚さ寸法を有し、全体として繋ぎ部19よりも一回り大きい略方形断面をなし、その角部は丸められている。
絶縁被覆14の端部には、樹脂リング23が外嵌されている(図1参照)。詳細には、樹脂リング23は、絶縁被覆14の端部であって、インシュレーションバレル16の圧着位置よりも後方(露出した芯線13と反対方向)の位置に嵌められている。樹脂リング23は、合成樹脂製であって、断面形状が円形状をなしている。樹脂リング23を構成する合成樹脂材としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂を用いてもよく、また、エポキシ樹脂等の熱硬化製樹脂を用いてもよく、必要に応じて任意の合成樹脂材を用いることができる。上記の合成樹脂材は、1種類のみを用いてもよく、また、複数種類の合成樹脂材を混合して用いてもよい。本実施形態においては、ポリアミド系熱可塑性樹脂が用いられている。
また、樹脂リング23を構成する合成樹脂材として、加熱によって軟化又は溶融することにより接着性を発現するものを用いてもよい。この場合には、後述する熱収縮チューブ(止水被覆)24を加熱する工程において、樹脂リング23を軟化又は溶融させ、熱収縮チューブ24の内面と樹脂リング23とを接着する構成とすることができる。更に、樹脂リング23を上記のような合成樹脂材で形成することにより、樹脂リング23と絶縁被覆14の外周面とを接着することができる。
止水壁22から絶縁被覆14の端部に至るまでの範囲、詳しくは、止水壁22から、ワイヤバレル17、インシュレーションバレル16、樹脂リング23、絶縁被覆14の樹脂リング23より後方の部分に至るまでの範囲には、熱収縮チューブ24が装着されている。熱収縮チューブ24は合成樹脂製であって、筒状をなし、その長さ寸法は、止水壁22の前端縁から、絶縁被覆14における樹脂リング23の外嵌位置よりも後方に到る領域を被覆することが可能な長さ寸法である。熱収縮チューブ24の内面は、止水壁22、芯線13、ワイヤバレル17、インシュレーションバレル16、樹脂リング23、絶縁被覆14の外面に、全周に亘って隙間なく密着している。本実施形態の熱収縮チューブ24は、その内面に、図示はしないが接着層又は粘着層が形成されている。接着層又は粘着層は、加熱されて軟化又は溶融することにより、接着性又は粘着性が発現するようになっている。
なお、熱収縮チューブ24は、その内面に接着層又は粘着層を設けていないものであってもよい。この場合は、止水壁22を構成する合成樹脂材として、加熱によって軟化又は溶融することにより接着性を発現するものを用いるとよい。このような合成樹脂材で止水壁22を形成した場合は、熱収縮チューブ24を加熱する工程において、止水壁22を軟化又は溶融させ、熱収縮チューブ24の内面と止水壁22の外面とを接着する構成とすることができる。
繋ぎ部19のうち止水壁22との境界面30には、凹凸部40が形成されている(図2参照)。詳しくは、凹凸部40は、繋ぎ部19における止水壁22との境界面30のうち芯線13が配置される側の面、すなわち一対の側板19Aの内側面31および底板15の内側面34(内側境界面36と称する)と、その反対側の面、すなわち一対の側板19Aの外側面32および底板15の外側面35(外側境界面37と称する)との両面に形成されている。
凹凸部40は、繋ぎ部19の軸方向(接続部20側からワイヤバレル17側に向かう雌端子金具12の軸方向)に対して幅方向に延びる溝部41が形成されてなるものである。溝部41は、両側板19Aの幅寸法と底板15の幅寸法とを加算した長さ寸法を有している。溝部41は、台形状をなして凹むものであって、図7に示すように、底面42と、底面42の両側縁から斜め外方向(前後方向)に傾斜をなして広がる一対の側面43とからなる。底面42および側面43は、幅寸法(溝部41の延び方向に対する幅方向)が同等とされている。底面42は、繋ぎ部19の板面(繋ぎ部19の外面のうち凹凸部40の形成領域以外の部分の板面)と略平行をなしている。また、一対の側面43は、底面42に対する傾斜角度が同等とされている。
溝部41は、繋ぎ部19の軸方向に複数が並べて形成され、溝部41の間に残された部分が突部44となり、凹凸部40は、溝部41と突部44とが軸方向に交互に並んだ形態をなしている。溝部41は、繋ぎ部19の軸方向に一定の間隔で配置され、隣り合う溝部41の間に形成された突部44の突出端面は、繋ぎ部19の板面のうち凹凸部40の形成領域以外の部分の板面と、厚さ方向において同じ位置とされている。溝部41は、外側境界面37よりも内側境界面36に多くが形成され、本実施形態では、内側境界面36に3本、外側境界面37に2本が形成されている。なお、内側境界面36に形成された溝部41を内側溝部41Aと称し、外側境界面37に形成された溝部41を外側溝部41Bと称する。
内側溝部41Aと外側溝部41Bとは、ほぼ同じ大きさおよび同じ形状とされている。内側溝部41Aと外側溝部41Bとは、繋ぎ部19の軸方向にずれた位置に形成されている(図7参照)。すなわち、繋ぎ部19の軸方向においては、内側溝部41Aと外側溝部41Bとが交互に位置している。内側溝部41Aの外側には、外側溝部41Bを形成することで残された突部44が配され、外側溝部41Bの内側には、内側溝部41Aを形成することで残された突部44が配されている。内側溝部41Aの底面42と外側溝部41Bの底面42とは、繋ぎ部19の板厚方向の略中心に位置している。
次に、本実施形態に係る端子金具付き電線10の製造工程の一例を、図9および図10を参照しつつ説明する。
まず、金属板材に打ち抜き工程を実行する。これにより、帯状をなすキャリア26の側縁に、複数の端子金具片27が連結された形態の連鎖端子29を形成する。キャリア26には、長手方向に沿って略等間隔に並ぶ送り孔28を形成する。この送り孔28には、加工機に設けられた図示しない送り爪が係合するようになっている。
また、複数の端子金具片27を、キャリア26の長手方向に沿って略等間隔に並べて形成する。端子金具片27は、接続部20を構成する部分、繋ぎ部19を構成する部分、ワイヤバレル17を構成する部分、およびインシュレーションバレル16を構成する部分が、前後方向に延びる底板15を介して繋がった形態とする。
また、この打ち抜き工程において、ワイヤバレル17を構成する部分のうち芯線13が載置される側の面にセレーション18Aを形成し、繋ぎ部19を構成する部分の外面に凹凸部40を形成する。なお、これらは、打ち抜き工程とは別工程で形成してもよい。
次いで、打ち抜き工程が実行された金属板材に対して、曲げ工程を実行する。この曲げ工程を実行することにより、接続部20、繋ぎ部19、ワイヤバレル17およびインシュレーションバレル16を所定形状に形成する。
続いて、止水壁22のモールド工程を実行する。キャリア26に形成された送り孔28を送り爪に係合させ、順次、端子金具片27を送りながら、端子金具片27の繋ぎ部19に合成樹脂材をモールド成形する。詳細に説明すると、まず、図示しない一対の金型によって、繋ぎ部19のうち止水壁22を形成すべき部分を挟む。次いで、金型に形成されたキャビティの内部に、溶融状態の合成樹脂材を注入する。合成樹脂材が金型内で固化した後、一対の金型を開き、止水壁22が形成された端子金具片27を金型から離脱させる。上記の工程を、略一定の間隔で、キャリア26に連結された複数の端子金具片27に対して連続的に実行する(図10参照)。
続いて電線11の圧着工程を実行する。まず、電線11の絶縁被覆14を剥離して芯線13を露出させるとともに、絶縁被覆14の端部に樹脂リング23を外嵌する。樹脂リング23は、絶縁被覆14のうちワイヤバレル17が圧着される領域と異なる部分(芯線13と反対側に位置する部分)に外嵌する。そして、絶縁被覆14から露出した芯線13及び絶縁被覆14の端末部を、端子金具片27の底板15に載置する。その後、図示しない金型によってインシュレーションバレル16、及びワイヤバレル17をそれぞれ、絶縁被覆14、及び芯線13の外側から抱くように曲げ加工し圧着させる。また、この圧着工程と同時に、キャリア26と端子金具片27とを切断する切断工程を実行する。
続いて、熱収縮チューブ24の被覆工程を実行する。熱収縮チューブ24を、雌端子金具12側から挿通し、止水壁22から樹脂リング23を越える位置まで覆うように配置する。その後、図示しない加熱装置で加熱する加熱工程を実行し、熱収縮チューブ24を収縮させる。すると、熱収縮チューブ24の内面が、端子金具付き電線10の外面に隙間なく密着する。以上により、端子金具付き電線10の製造が終了する。
なお、圧着工程を実行する前に、予め電線11に熱収縮チューブ24を挿通させておいてもよい。
また、上記の加熱工程において、接続部20を上方に向けた姿勢で加熱することにより、加熱工程において止水壁22が溶融した場合でも、止水壁22を構成する合成樹脂材が接続部20内に流入することを防ぐことができる。これにより、接続部20における相手側端子金具との電気的な接続信頼性を向上させることができる。
また、一般に、合成樹脂材を射出成型する場合、複数の成形品を一定の間隔で連続的に射出成型する方が、不規則な間隔で射出成型を行うよりも効率が良い。これは、溶融状態の合成樹脂材を金型内に注入した後、固化させ、金型から成形品を離脱させるという一連の工程を連続的に実行することにより、金型の温度条件、合成樹脂材の射出条件等を安定させることができるからである。本実施形態によると、止水壁22は、キャリア26に連結された複数の端子金具片27に対してモールド工程を連側的に実行することにより形成される。この結果、モールド工程の作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態においては、切断工程は、圧着工程と同一の工程において実行される。これにより、切断工程と圧着工程とを異なる工程で実行する場合に比べて、作業効率を向上させることができる。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用および効果について説明する。
芯線13の外周を絶縁被覆14で被覆した電線11の端末に雌端子金具12が接続されてなる端子金具付き電線10であって、雌端子金具12が、相手側端子金具に接続される接続部20と、絶縁被覆14の端末から露出された芯線13の端末に圧着されるワイヤバレル17と、このワイヤバレル17と接続部20とを繋ぐ繋ぎ部19とを備えて構成され、繋ぎ部19には合成樹脂材をモールド成形してなる止水壁22が設けられ、この止水壁22の外面と絶縁被覆14の端末の外面とに密着して止水壁22と絶縁被覆14の端末との間に亘って芯線13を覆う筒状の熱収縮チューブ24が設けられており、繋ぎ部19における止水壁22との境界面30には、凹凸部40が形成されている。
これにより、熱収縮チューブ24が、止水壁22の外面と絶縁被覆14の端部の外面とに密着して、止水壁22と絶縁被覆14の端部との間に亘って芯線13を覆うから、芯線13側への水の浸入を防ぐことができ、防水性に優れたものとなる。
加えて、繋ぎ部19における止水壁22との境界面30には、凹凸部40が形成されている。これにより、繋ぎ部19における止水壁22との境界面30が平坦な面である場合に比べて、芯線13までの水の浸入経路が長くなり、長期間にわたり高い防水性を確保することができる。すなわち、長期にわたり端子金具付き電線10を使用する場合には、繋ぎ部19のうち止水壁22でモールドされた部分の前端縁の位置に水が付着すると、この付着部分に錆が生じ、ついには腐食が生じる虞がある。そして、腐食により繋ぎ部19の厚さが減少すると、止水壁22との間に隙間ができ、この隙間に水が浸入して、さらに腐食範囲が広がることになる。このようにして、繋ぎ部19の腐食が止水壁22の内側に向かって進行し、やがて露出された芯線13の位置に達してしまうことが懸念される。しかしながら、本実施形態の構成によれば、境界面30に凹凸部40を形成することで、溝部41の側面43の分だけ芯線13までの水の浸入経路(繋ぎ部19のうち止水壁22の前端縁にあたる位置から後端縁にあたる位置までの間の板面を軸方向に沿う距離)が増すから、水が芯線13に到達するのに要する時間を稼ぐことができるのである。
また、止水壁22は、繋ぎ部19の外面を全周にわたり包囲するものであって、凹凸部40は、繋ぎ部19における止水壁22との境界面30のうち内側境界面36(芯線13が配置される側の面)と、外側境界面37(その反対側の面)との両面に形成されているから、防水性をより高めることができる。
また、内側溝部41A(芯線13が配置される側の面に形成された溝部41)と、外側溝部41B(反対側の面に形成された溝部41)とが、繋ぎ部19の軸方向にずれた位置に形成されている。ここで、内側溝部と外側溝部とを、繋ぎ部の軸方向に同じ位置に形成する場合には、両溝部の形成位置の厚さ寸法(溝部の底面間の厚さ寸法)を小さくし、または溝部の深さ寸法を浅くしなければならず、剛性の確保と防水性の向上との両立が困難である。しかしながら、内側溝部41Aと外側溝部41Bとを、繋ぎ部19の軸方向にずれた位置に形成することにより、そのような制約を受けずに済むから、剛性の確保と防水性の向上とを両立させることができる。
また、熱収縮チューブ24の内周面には、接着層または粘着層が形成されているから、熱収縮チューブ24と止水壁22および絶縁被覆14との密着性が高まるので、より高い防水性を確保することができる。
また、熱収縮チューブ24は、加熱前の内径寸法の大きいものを装着位置に配し、加熱により収縮させることで、その内面を、止水壁22の外面と絶縁被覆14の端末の外面とに密着させることができるから、端子金具付き電線10の製造を容易に行うことができる。
また、芯線13と雌端子金具12とが異種の金属によって形成されている。このように、電線11の芯線13と雌端子金具12とが異種の金属によって形成されている場合には、両者の接続部分に水分が介在すると両金属が水中にイオンとして溶け込み、電気化学的反応によって腐食が進行する電食が発生することが知られている。したがって、本実施形態のように、長期間にわたり高い防水性を確保することが、特に有利なものとなる。
また、電線11が、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線13を備えたアルミ電線11である一方、雌端子金具12が銅または銅合金製である。このように、電線11の軽量化を図るためにアルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線13を使用し、強度等の問題から銅または銅合金製の雌端子金具12を使用する場合には、両者の接続部分に水分が介在して電食が発生することが懸念される。したがって、本実施形態のように、長期間にわたり高い防水性を確保することが、特に有利なものとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子金具は雌端子金具12であるが、これに限らず、端子金具は雄タブを備えた雄端子金具であってもよく、また、接続部に貫通孔が形成された、いわゆるLA端子等であってもよく、必要に応じて任意の形状の端子金具とすることができる。
(2)上記実施形態では、電線11の芯線13がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる構成としたが、これに限らず、電線の芯線は銅又は銅合金からなる構成としてもよく、必要に応じて任意の金属により形成される構成としてもよい。また、本実施形態においては、雌端子金具12が、銅又は銅合金からなると共に表面にスズメッキ層が形成される構成としたが、これに限られず、端子金具は必要に応じて任意の金属からなる構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、止水壁22の断面は略方形をなしているが、これに限らず、止水壁の断面は、円形状、楕円形状、長円形状等、どのような形状としてもよい。
(4)上記実施形態では、止水被覆は、熱収縮チューブ24であるが、これに限らず、例えばシート状をなす止水テープを、止水壁22から絶縁被覆14の端部に至る領域に巻回してなるものとしてもよい。
(5)上記実施形態では、止水被覆は、熱収縮チューブ24であるが、これに限らず、止水被覆は、ゴム弾性を有する弾性チューブであるものとしてもよい。これにより、弾性的に拡径させた弾性チューブを装着位置に配して弾性復帰させることで、弾性チューブの内面を、止水壁22の外面と絶縁被覆14の端末の外面とに密着させることができるから、端子金具付き電線の製造を容易に行うことができる。
(6)上記実施形態では、樹脂リング23は円環状をなす構成としたが、これに限らず、例えば、樹脂リングにスリットを形成し、断面形状が略C字状をなすものとしてもよい。これにより、樹脂リングは容易に拡径可能となるので、例えば、端子金具を電線に圧着した後に、樹脂リングを拡径させて、電線に外嵌させることができる。
(7)上記実施形態では、止水壁22のモールド工程を、電線11の圧着工程の前に実行しているが、これに限らず、電線の圧着工程の後に止水壁のモールド工程を実行してもよい。
(8)上記実施形態では、圧着工程と切断工程とを同一の工程で実行する態様としたが、これに限らず、圧着工程を実行した後に、切断工程を実行してもよい。
(9)上記実施形態では、凹凸部40は、接続部20側からワイヤバレル17側に向かう軸方向に対して幅方向に延びる溝部41が形成されてなるものであるが、これに限らず、例えば、図11に示すように、凹凸部50は、繋ぎ部51の側板52および底板53を波形状に曲げ加工することで形成してもよい。
(10)上記実施形態では、凹凸部40は、内側溝部41Aおよび外側溝部41Bと、内側溝部41Aおよび外側溝部41Bを形成することで各溝部41の間に残された突部44とからなるものであるが、これに限らず、例えば、図12に示すように、凹凸部60は、外側境界面61に溝部62を形成することで内側境界面63に突部64を形成するものとし、外側境界面61の凹凸部60は、溝部62と、溝部62を形成することで残された突部65とからなり、内側境界面63の凹凸部60は、突部64と、突部64の間に残された溝部66とからなるものとしてもよい。また、この凹凸部の形態が、内側境界面と外側境界面とで逆であるものとしてもよい。
(11)上記実施形態では、凹凸部40は、接続部20側からワイヤバレル17側に向かう軸方向に対して幅方向に延びる溝部41が形成されてなるものであるが、これに限らず、例えば、図13に示すように、凹凸部70は、例えば点状の突部71を一面に並べて形成したものであってもよい。なお、図面では、円形状の突部71を示しているが、方形状、三角形状等、任意の形状であってもよく、また凹部であってもよい。
(12)上記実施形態では、凹凸部40は、内側境界面36と外側境界面37との両面に形成されているが、これに限らず、内側境界面のみに形成するものとしてもよい。
(13)上記実施形態では、溝部41は、軸方向に複数が並べて形成されているが、これに限らず、単数の溝部が形成されたものであってもよい。
(14)上記実施形態では、溝部41は、繋ぎ部19の幅方向の全体にわたる長さ寸法を有しているが、これに限らず、溝部は繋ぎ部の幅寸法より短いものであってもよく、この短い溝部を、繋ぎ部の幅方向に複数配置してもよい。
(15)上記実施形態では、内側溝部41Aと外側溝部41Bとが、軸方向にずれた位置に形成されているが、これに限らず、内側溝部と外側溝部とを軸方向に一致する位置に形成してもよい。
10…端子金具付き電線
11…電線
12…雌端子金具(端子金具)
13…芯線
14…絶縁被覆
17…ワイヤバレル
19,51…繋ぎ部
20…接続部
22…止水壁
23…樹脂リング
24…熱収縮チューブ(止水被覆)
30…境界面
36,63…内側境界面(境界面のうち芯線が配置される側の面)
37,61…外側境界面(反対側の面)
40,50,60,70…凹凸部
41,62…溝部
41A…内側溝部(芯線が配置される側の面に形成された溝部)
41B…外側溝部(反対側の面に形成された溝部)

Claims (18)

  1. 芯線の外周を絶縁被覆で被覆した電線の端末に端子金具が接続されてなる端子金具付き電線であって、
    前記端子金具が、導電部材に接続される接続部と、前記絶縁被覆の端末から露出された前記芯線の端末に圧着されるワイヤバレルと、このワイヤバレルと前記接続部とを繋ぐ繋ぎ部とを備えて構成され、
    前記繋ぎ部には合成樹脂材をモールド成形してなる止水壁が設けられ、この止水壁の外面と前記絶縁被覆の端末の外面とに密着して前記止水壁と前記絶縁被覆の端末との間に亘って前記芯線を覆う筒状の止水被覆が設けられており、
    前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち少なくとも前記芯線が配置される側の面には、凹凸部が形成されている端子金具付き電線。
  2. 前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、
    前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成されている請求項1に記載の端子金具付き電線。
  3. 前記凹凸部は、前記接続部側から前記ワイヤバレル側に向かう軸方向に対して幅方向に延びる溝部が形成されてなるものである請求項1または請求項2に記載の端子金具付き電線。
  4. 前記凹凸部は、前記溝部が前記軸方向に複数並べて形成されてなるものである請求項3に記載の端子金具付き電線。
  5. 前記溝部は、前記繋ぎ部の幅方向の全体にわたる長さ寸法を有している請求項3または請求項4に記載の端子金具付き電線。
  6. 前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、
    前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成され、
    前記芯線が配置される側の面に形成された溝部と、前記反対側の面に形成された溝部とが、前記軸方向にずれた位置に形成されている請求項3ないし請求項5のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  7. 前記絶縁被覆の端部に樹脂リングが外嵌され、前記止水被覆は、前記樹脂リングの外面に密着している請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  8. 前記止水被覆の内周面には、接着層または粘着層が形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  9. 前記止水被覆は、熱収縮チューブである請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  10. 前記止水被覆は、ゴム弾性を有する弾性チューブである請求項1ないし請求項8のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  11. 前記芯線と前記端子金具とが異種の金属によって形成されている請求項1ないし請求項10のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  12. 前記電線は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線を備えたアルミ電線である請求項1ないし請求項11のいずれか一項に記載の端子金具付き電線。
  13. 芯線の外周を絶縁被覆で被覆した電線の端末に接続される端子金具であって、
    導電部材と接続される接続部と、前記絶縁被覆の端末から露出された前記芯線の端末に圧着されるワイヤバレルと、このワイヤバレルと前記接続部とを繋ぐ繋ぎ部とを備えて構成され、
    前記繋ぎ部には合成樹脂材をモールド成形してなる止水壁が設けられ、前記ワイヤバレルが前記芯線に圧着された状態において、前記止水壁と前記絶縁被覆の端末との間に亘って前記芯線を覆うようにして筒状の止水被覆が装着可能となっており、
    前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち少なくとも前記芯線が配置される側の面には、凹凸部が形成されている端子金具。
  14. 前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、
    前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成されている請求項13に記載の端子金具。
  15. 前記凹凸部は、前記接続部側から前記ワイヤバレル側に向かう軸方向に対して幅方向に延びる溝部が形成されてなるものである請求項13または請求項14に記載の端子金具。
  16. 前記凹凸部は、前記溝部が前記軸方向に複数並べて形成されてなるものである請求項15に記載の端子金具。
  17. 前記溝部は、前記繋ぎ部の幅方向の全体にわたる長さ寸法を有している請求項15または請求項16に記載の端子金具。
  18. 前記止水壁は、前記繋ぎ部の外面を全周にわたり包囲するものであって、
    前記凹凸部は、前記繋ぎ部における前記止水壁との境界面のうち前記芯線が配置される側の面と、その反対側の面との両面に形成され、
    前記芯線が配置される側の面に形成された溝部と、前記反対側の面に形成された溝部とが、前記軸方向にずれた位置に形成されている請求項15ないし請求項17のいずれか一項に記載の端子金具。
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