JP5510383B2 - ヒートポンプ装置の熱源機、空気調和機の室外機 - Google Patents

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この発明は、空気調和機の室外機やヒートポンプ式給湯器の熱源機などのヒートポンプ装置の熱源機に関し、特に熱交換器から発生するドレン水の排水に関するものである。
従来の空気調和機は暖房運転の際、熱源機である室外機の内部に配置される室外熱交換器が蒸発器として作用し、その際、空気中の水分が凝縮して室外熱交換器表面に霜として付着することがあり、暖房能力を確保するため、付着した霜を融解して除去する必要がある。そして、その霜を融解させるために暖房運転とは逆サイクルの除霜運転を行い、室外熱交換器を凝縮器として機能させて放熱し、発生した霜を融解させるようにしている。そして、融解した水(以下ドレン水とする)は、室外熱交換器表面から流れ落ちて室外機の下部を構成する底板上に受けられ、底板上を流れて底板に設けられている排水口(以下ドレン排水口とする)から室外機の外部に排出されるようにしている。
そして、外気温が氷点下を下回るような寒冷地域ではこの除霜運転で融解し、底板に滴下したドレン水がドレン排水口から排出される前に冷却されて底板上で凍結し、ドレン排水口から適切に排出されなくなることがある。この際、底板で滞留したドレン水が氷結し、時間の経過と共に成長した氷が熱交換器や室外機プロペラファンに達し、熱交換器を通る配管やプロペラファン等の破損を引き起こす可能性があり、また、熱交換器下部にドレン水が氷結することにより、熱交換器の熱交換率の低下による暖房能力低下を引き起こす原因になる。
このような問題を回避するため、冷凍サイクルの高圧側冷媒配管の一部を熱交換器下部に設置して凍結防止パイプとして利用し、その凍結防止パイプに沿う位置に沢山(例えば5個)の円形または楕円形のドレン排水口を設け,ドレン水の排水不良を防止してドレン水の凍結を防止していた。(例えば特許文献1参照)
特開2010−48526
従来の空気調和機の室外機は、ドレン水の排水不良を防ぐ手段として、排水口を多数設けたり、楕円形の広くて長い複数の排水口を設けていたが、適切な位置にドレン排水口を設けていなかった。つまり、この種の室外機は左右に長い横長の直方体形状で、室外熱交換器が長辺部と短辺部とでL字形に形成され、プロペラファンによる送風は主な送風方向である長辺部側で送付量が多く、短辺部側では少なくなる。特に短辺部の前面はプロペラファンによる送風が一番少ない場所になるため、外気との熱交換が行われ難く、暖房運転時に短辺部の前面は特に冷媒により冷やされて多量の霜が発生しやすく、霜取り時に多くのドレン水が発生するため、底板に円形や楕円形の排水口を沢山設けたり、広くて長い複数の楕円形の排水口を設けた場合でも、室外熱交換器を上方から見て室外熱交換器の短辺部の前面の位置が排水口の中に入る位置に排水口を設けていないと、短辺部の前面の下の位置でドレン水が排水不良を起こし、底板凍結の原因となり、凍結により時間の経過と共に成長した氷が熱交換器やプロペラファンに達し、破損を引き起こす可能性があるという課題があった。上記特許文献1でも図6や図10で排水口71を室外熱交換器の短編部の下に設けてはいるが、室外熱交換器を上方から見て室外熱交換器の短辺部の前面の位置が排水口の中に入る位置にまで排水口を形成しているかまでは記述が無く不明であり、上記のように、短辺部の前面の位置が排水口の中に入る位置にまで排水口を形成していないと、室外熱交換器の短辺部の前面で発生した多量のドレン水は、一旦底板に落ちて底板上に広がり、排水口側へ広がった分のドレン水は排水口に流れ込むが、排水口以外の方向へ広がったドレン水は滞留して排水口へ辿り着く前に凍り、その氷がさらに成長して排水不良を起こしたり室外熱交換器やプロペラファンに接触して破損させる可能性があるという課題があった。また、底板に多数の円形や楕円形の排水口や、広くて長い複数の楕円形の排水口を備えることにより底板の強度が低下するため、底板の材料を厚くして強度を確保しなければならず、材料費が高価になるだけでなく重量が重くなって室外機の運搬が大変になるという課題もあった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、適切な位置にドレン排水口を設けてドレン水の排水不良を防止してドレン水の凍結を防止でき、凍結により成長する氷による排水不良や、熱交換器やプロペラファンの破損を防止できるヒートポンプ装置の熱源機を得ること目的とする。
また、適切な位置に必要最低限のドレン排水口を設け、ドレン水の凍結を防止できるとともに、底板の強度低下を防止して、底板を安価で軽量にできるヒートポンプ装置の熱源機を得ることを目的とする。
本発明に係るヒートポンプ装置の熱源機は、底板の上方に設けられ、前記底板の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部及び前記長辺部の左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部を有する熱交換器と、前記熱交換器の前記長辺部の前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機と、を備え、前記熱交換器から滴下するドレン水を前記底板に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、前記底板の前記熱交換器の下面と対向する位置に前記ドレン排水口を2箇所のみ設け、一方のドレン排水口を前記熱交換器の前記長辺部の左右の中間位置に設け、他方のドレン排水口を前記熱交換器の前記短辺部の前面の下の位置に四角形の穴で形成し、前記他方のドレン排水口を前記熱交換器と前記底板を上下方向から平面的に見て前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が前記他方のドレン排水口の内側に位置するように設け、前記熱交換器の前記短辺部の前面から滴下するドレン水を、前記底板が受けることなく前記他方のドレン排水口から外部へ排出するようにしたものである。
また、本発明に係るヒートポンプ装置の熱源機は、底板の上方に設けられ、前記底板の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部及び前記長辺部の左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部を有する熱交換器と、前記熱交換器の前記長辺部の前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機と、を備え、前記熱交換器から滴下するドレン水を前記底板に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、前記ドレン排水口を前記熱交換器の前記短辺部の前面の下の位置に形成し、前記ドレン排水口を前記熱交換器と前記底板を上下方向から平面的に見て前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が前記ドレン排水口の内側に位置するように設け、前記熱交換器の前記短辺部の前面から滴下するドレン水を、前記底板が受けることなく前記他方のドレン排水口から外部へ排出するようにしたものである。
この発明のヒートポンプ装置の熱源機は、底板の上方に設けられ、前記底板の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部及び前記長辺部の左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部を有する熱交換器と、前記熱交換器の前記長辺部の前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機と、を備え、前記熱交換器から滴下するドレン水を前記底板に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、前記底板の前記熱交換器の下面と対向する位置に前記ドレン排水口を2箇所のみ設け、一方のドレン排水口を前記熱交換器の前記長辺部の左右の中間位置に設け、他方のドレン排水口を前記熱交換器の前記短辺部の前面の下の位置に四角形の穴で形成し、前記他方のドレン排水口を前記熱交換器と前記底板を上下方向から平面的に見て前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が前記他方のドレン排水口の内側に位置するように設け、前記熱交換器の前記短辺部の前面から滴下するドレン水を、前記底板が受けることなく前記他方のドレン排水口から外部へ排出するようにしたので、熱交換器の短辺部の前面から多量に発生するドレン水の排水を容易にして熱交換器から発生するドレン水の排水不良を防止でき、底板上でのドレン水の凍結を防止してドレン水の凍結による熱交換器やプロペラファンの破損及び熱交換器の熱交換効率の低下を防止できる効果がある。また、ドレン排水口の数が少なく、他方のドレン排水口も四角形の穴に形成して小さな穴にできるので、底板の強度低下を防止して、底板を安価で軽量にできるという効果がある。
また、この発明のヒートポンプ装置の熱源機は、底板の上方に設けられ、前記底板の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部及び前記長辺部の左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部を有する熱交換器と、前記熱交換器の前記長辺部の前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機と、を備え、前記熱交換器から滴下するドレン水を前記底板に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、前記ドレン排水口を前記熱交換器の前記短辺部の前面の下の位置に形成し、前記ドレン排水口を前記熱交換器と前記底板を上下方向から平面的に見て前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が前記ドレン排水口の内側に位置するように設け、前記熱交換器の前記短辺部の前面から滴下するドレン水を、前記底板が受けることなく前記他方のドレン排水口から外部へ排出するようにしたので、熱交換器の短辺部の前面から多量に発生するドレン水の排水を容易にして熱交換器から発生するドレン水の排水不良を防止でき、底板上でのドレン水の凍結を防止してドレン水の凍結による熱交換器やプロペラファンの破損及び熱交換器の熱交換効率の低下を防止できるという効果がある。
この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の概観を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の主要な部品の構成を示す分解斜視図である。 この発明の実施の形態1による空気調和機の冷凍サイクルを示した概略冷媒回路図である。 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の底板と室外熱交換器の配置関係を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1による図4の底板部分の底板と室外熱交換器の配置関係を説明する斜視図である。 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の底板および底板に設けたドレン排水口と室外熱交換器および送風機の位置関係を説明する平面図である。 この発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の図6の要部を拡大して示す平面図である。 この発明の実施の形態1による他の例を示す図7に相当する平面図である。 この発明の実施の形態1によるさらに別の例を示す図7に相当する平面図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図1〜図7により説明する。図1はこの発明の実施の形態1による空気調和機の室外機の概観を示す斜視図である。図2はその室外機の主要な部品の構成を示す分解斜視図である。図3は実施の形態1の空気調和機の冷凍サイクルを示した概略冷媒回路図である。図4はその室外機の底板と室外熱交換器の配置関係を説明する斜視図である。図5は図4の底板部分の底板と室外熱交換器の配置関係を説明する斜視図である。図6はその室外機の底板および底板に設けたドレン排水口と室外熱交換器および送風機の位置関係を説明する平面図である。図7は図6の要部を拡大して示す平面図である。
この実施の形態1ではヒートポンプ式給湯器の熱源機や冷蔵ショウケースの室外機などのヒートポンプ装置の熱源機の例として、空気調和機の室外機について示したものである。図において、空気調和機は室外機1と図示しない室内機とによって構成されており、室外機1は屋外に設置され、また、室内機は屋内に設置され、部屋の暖房や冷房などの空調を行うものでる。このように、室外機1は屋外に設置されるため、寒冷地では氷点下に達する場所に設置される場合がある。
図1に示すように室外機1の概観は左右に長い横長の直方体の箱形状をしているものが多く、図2に示すように、室外機1は前面と左側面2aを形成する前面パネル2、上面を形成する天板3、後面を形成する後面パネル4、右側面を形成する右側面パネル5、底面を形成する底板6、ファングリル7、右側面カバー8等の複数の板金および樹脂部品でユニット外面を覆うように形成されている。この室外機1の内部には、圧縮機9と制御基板10や配管等の冷媒回路部品が配置された機械室11と、室外機熱交換器12や送風機13が配置された送風機室14が左右に区画形成されている。
また、図3は空気調和機の冷凍サイクルの概要を示すものである。空気調和機はこのような冷凍サイクルによって運転され、圧縮機9、四方弁15,室外熱交換器12、膨張弁16、室内熱交換器17から冷凍サイクルが構成されている。暖房運転時には四方切換弁15は、図3の破線側に示すサイクルにより運転を行う。この回路上で圧縮機9より吐出した高温高圧の気体状態にある冷媒は、四方弁15を経て室内熱交換器17に送られる。
この時、室内熱交換器17は凝縮器として機能し、冷媒は室内の周囲に熱を放出し、液体に変化する。そして、液化した冷媒は室内熱交換器17を経て、膨張弁16を通り減圧膨張し、室外熱交換器12で周囲から吸熱し気化する。この際、室外熱交換器12は蒸発器として機能する。そして、室外機1の構成部品である送風機13のプロペラファン13aの回転によって室外熱交換器12に風を室外機1の外部より吸入して通風させ、室外熱交換器12による外気と冷媒との熱交換を促進させて効率よく熱交換を行うようにしている。その後、冷媒は四方弁15、圧縮機9経て高温高圧のガス冷媒へと変化され循環される。このような冷媒循環回路により暖房運転の冷凍サイクルが構成されるようにしている。
この暖房運転の際、外気温が低く、外気の湿度が高い場合に室外熱交換器12に接触する空気中の水分が露点に達して凝縮し、霜となり室外熱交換器12表面に付着する。そして、この霜が室外熱交換器12表面に堆積すると、熱交換の効率が低下し、暖房能力の低下を招くという問題が発生する。その問題を解決するため、空気調和機を連続して暖房運転する場合には定期的に霜を取り除く暖房運転とは逆サイクルとなる除霜運転を行う必要がある。
この除霜運転時には、図3に示される四方弁15は実線側のサイクルによって運転されるようになる。圧縮機9から吐出された高温高圧のガス冷媒は四方弁15を経て室外熱交換器12を経る。この際、室外熱交換器12は凝縮器として機能し、冷媒は周囲に放熱し液化する。そして、この熱によって暖房運転時に付着した霜を融解させている。次いで室外熱交換器12を通過した液冷媒は膨張弁16で減圧膨張され、その後、室内熱交換器17を通り周囲から熱を奪い気化する(室内熱交換器17は蒸発器として機能する)。その後、冷媒は四方弁15を通り、圧縮機9で高温高圧のガス冷媒へと変化し循環する。このような冷媒循環回路により除霜運転の冷凍サイクルが構成されるようにしている。
次に、図4乃至図7を用い、除霜運転により室外熱交換器12で発生するドレン水の排水処理の構成について説明する。なお、図では説明のため室外熱交換器12の設置面である室外熱交換器の下面12eが配置される位置を底板6上に破線で示している。一般に空気調和機の室外機1は、直方体の外郭ユニット内において、圧縮機9や制御基板10を含む機械室11の外側の底板6の上方に室外熱交換器12を設置する構造が多く、効率良く室外熱交換器12を配置するため、熱交換面積を広くするように、室外熱交換器12を上下の方向から見た平面形状が略L字に曲げた形状(L曲げ熱交換器と称する)に形成して設置することが多く、この実施の形態でも底板6の長手方向に沿って左右に長く形成された長辺部12aと長辺部12aの左端から前方へ屈曲し、室外機1の左側面に沿って形成された短辺部12bとで平面形状を略L字状に形成されている。また、この室外熱交換12の構成としては、例えば縦長の短冊状の薄いアルミのフィンを空気が流通できる隙間を空けて平面方向である水平方向に積層し、L字形状に形成してL曲げ熱交換器12としたものである。
そして、モータ13bとそのモータ13bの回転軸13cに装着されて回転するプロペラファン13aで構成される送風機13が室外熱交換器12の長辺部12aの前方に設けられ、プロペラファン13aの回転により後面パネル4側である室外機1の後方から主に外気を吸い込み室外熱交換器12を通過させて、室外機1の前方へと吹出すように構成されている。ここで、長辺部12aの前方で、かつ短辺部12bの側方(この実施の形態では右側)に配置されるプロペラファン13aによる概略の送付の方向と量を図4〜図5の矢印20a〜20eで表している。送風機13のプロペラファン13aによって発生される風は主に図4中の送風を表す矢印20aや図6の送風を表す矢印20a〜20cに示すように室外機1の後面側、つまり室外熱交換器12の長辺部12aの裏側から表側に向かって多く流れるが、L字状の短辺部12bすなわち室外熱交換器12の側方(左側)部分は送風機13による風向と平行方向に配置されるため、長辺部12aに比べて短辺部12b側の送風量が少なく、特にその短辺部12bの室外機1前面側である短辺部の前面12c部分は送風を表す矢印20dに示すようにプロペラファン13aによる送風が最も到達し難くい位置関係になり送風量が最も少ない位置関係となる。そして、この短辺部の前面12c部分は送風量が少ないことから外気からの熱が得られず、短辺部の前面12c部分では室外熱交換器12の表面の他の位置と比較して特に多くの霜が発生するようになり、除霜運転時にはその多くの霜が溶けるため、室外熱交換器12の他の部分より特にドレン水が多く発生するようになる。
次に、底板6に設けるドレン排水口について説明する。この実施の形態では、まず一つ目のドレン排水口である一方のドレン排水口18を室外熱交換器12のL字形状の長辺部12aの長手方向である左右の中間の位置の下に開設している。このように設けることで室外熱交換器12の長辺部12aで除霜運転により発生した露がドレン水となって底板6に受けられ、長辺部12aの左右から中央のドレン排水口18へ流れ込みスムーズに排水が行われるようにしている。つまり、室外熱交換器12の長辺部12a側は短辺部12b側に比較して送風機13による送風量が多いため熱交換が効率よく行われ、短辺部の前面12cのように霜が多量に発生して多量にドレン水が発生するような部分が無いため、ドレン水の発生が比較的に少なく、一つのドレン排水口18でも比較的に問題などなく長辺部12a側のドレン水を排水できるわけである。なお、室外熱交換器12の長辺部12aの左右から発生したドレン水の量が多かったり、ドレン排水口18へとドレン水が流れ込み難く底板6上に滞留して凍結しやすいような室外機の場合には、底板6の長辺部12aの下の面にドレン排水口18へとドレン水が流れ込やすいように、絞り成形等で例えば左右等の周りからドレン排水口18に向かって緩やかに下がる傾斜を底板6に形成するなどして、ドレン水の流れを良くしてドレン排水口18への排水性を良くし、ドレン水の凍結を防止するようにしてもよい。このように室外熱交換器12の長辺部12aの左右の中間位置で、かつ、長辺部12aの下面に対向する位置に設ける一方のドレン排水口18は、図5に示すように長辺部12aの左右の幅寸法Fのほぼ左右の中心位置とするようにドレン排水口18までの左右からの寸法F1と寸法F2の寸法をほぼ同じにすると特にドレン水の排水性がよいが、寸法F1と寸法F2の比率が4対6や6対4程度の比率でも長辺部12aから発生するドレン水の排水性がよいというある程度の効果は同様に得られる。また、この実施の形態では一方のドレン排水口18を円形の穴で形成している。
次に、底板6の室外熱交換器12の短辺部12bの前面である短辺部の前面12cの直下に設けるもう一つのドレン排水口19について説明する。室外熱交換器12の短辺部の前面12c部分である室外熱交換器12のフィンの先端面は上記のとおり、送風機13による送風が少なく霜が多くなってドレン水が他の部分より多量に発生するため、短辺部12bの前面の下端12eと底板6との間にドレン水が滞留し、この部分から氷結が開始することが多い。また、さらに、短辺部の前面12cから滴下するドレン水の位置は、底板6を上方から見て(平面的に見て)室外熱交換器12の他の位置から滴下する位置より長辺部12aの下のドレン排水口18から最も遠い位置にあり、これら2つの理由によりさらに、底板6の短辺部の前面12cのフィンの下端12dの直下の部分にドレン水が滞留し、この部分から氷結が開始することが多い。このため、室外熱交換器12と底板6との間において、平面的に見て室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置がドレン排水口19の領域の内側に位置するようにドレン排水口19を室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下に設け、室外熱交換器12の短辺部の前面12cから滴下した露が底板6で一旦受けられることなく直接ドレン排水口19を通り抜けて室外機1の外部へ排水されるようにしている。
このように短辺部の前面12cの直下にドレン排水口19を備えることにより、短辺部12bの前方の先端面である短辺部の前面12cで発生するドレン水を、長辺部12a側の排水口18へ導く排水流路を作ることなく、直接外部に排出することが可能となるので、このような構成により、多量に発生する短辺部の前面12cで生じるドレン水が滞留することがなく外部に適切に排出することができ、室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下部でのドレン水の滞留による凍結を防止することができる。その結果、底板6の氷結を防止することができる。また、室外熱交換器12の設置面である室外熱交換器の下面12eに沢山のドレン排水口を備えるのではなく、短辺部の前面12cの直下およびL曲げ長辺部12aの左右中心の2点に限定してドレン排水口18,19を設けることにより、従来のように円形や楕円形のドレン排水口を沢山設けるなどにより底板6の強度低下を招いたり、底板6の強度を確保するために底板6の板厚を必要以上に厚くして底板6が重くなったり高価になることなく、底板6の氷結を防止することが可能となる。
次に、室外熱交換器12の短辺部12bの短辺部の前面12cの直下に設ける底板6のドレン排水口19についてさらに詳しく説明する。図6は室外機1の底板6および底板6に設けたドレン排水口18,19と室外熱交換器12および送風機13の位置関係を説明する平面図と、図7はその短辺部の前面12c部分の拡大図であり、この図6,図7では上記のように底板6上の室外熱交換器の下面12eの位置を破線で示し、室外熱交換器12とその下方に位置するドレン排水穴18,19との平面的な位置関係が解るようにして示している。図に示すように、ドレン排水口19は穴の形状を四角形状である長方形に形成され、室外熱交換器12の上方から見て、室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置がドレン排水口19の四角形の内側に位置するように設けている。つまり、室外熱交換器12の厚さ寸法側である四角形の長手方向の寸法Cの間に室外熱交換器12の厚さ(寸法D)が入るように、室外熱交換器12の厚さである寸法Dより寸法Cを寸法E1と寸法E2ずつ広く形成し、また、四角形の短手方向の寸法Aの間の位置に短辺部の前面12cの位置が入るように平面的に見て短辺部の前面12cの位置から前後に寸法B1と寸法B2が確保されるような位置にドレン排水穴19の領域を形成している。つまり、室外熱交換器12のフィンの先端面である短辺部の前面12cの直下すなわち底板6上の室外熱交換器12の先端端面の角部位置に、その角部より広くドレン排水口19を形成しているので、短辺部の前面12cから滴下する露は底板6で一旦受けられることなく、ドレン排水口19を直接通過し、外部へと排出されるようになる。
つまり、もし、室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下の位置の近くにドレン排水口があったとしても、短辺部の前面12cの直下が塞がっていると、発生した多量のドレン水は底板上に一旦落ちて底板にぶつかり底板の周囲へと広がってドレン排水口の方向以外へも流れて滞留し、ドレン排水口にたどり着く前に凍結する可能性があるが、この実施の形態のドレン排水口19のように短辺部の前面12cの位置がドレン排水口19の内側に入るようにドレン排水口19を形成しているので、短辺部の前面12cで発生した多量のドレン水が底板6で一旦受けられることなく、底板6を素通りしてドレン排水口19から直接排出されるので、底板6上で凍結されることが防止できるわけである。そして、ドレン水の凍結が防止されるため、従来のようにドレン水の凍結による氷が成長して室外熱交換器12やプロペラファン13aに到達し破損させるような不具合が防止できるものが得られる。
このように、ドレン排水口19を穴の形状が、四つの辺19a〜19dで形成され四つの角の角が同じ90度の四角形である長方形(正方形を含む)に形成し、上方から平面的に見てその一つの辺19aが室外熱交換器12の短辺部の前面12cと平行になり、他の対向する二つの辺19b,19cもそれぞれ短辺部の前面12c部分の左右の面12f,12gとそれぞれ平行になるようにしているので、つまり、上方から平面的に見て室外熱交換器12の短辺部の前面12c部分の外郭形状に沿って形成される左側又は前側又は右側の室外熱交換器12の短辺部の前面12c部分とドレン排水穴19との隙間である寸法B2又は寸法E2又は寸法E1をそれぞれ個々に一定に形成されるようにでき、底板6の強度低下が少ない比較的に小さな面積のドレン排水口19でも四角形の穴で形成することで、室外熱交換器12の短辺部12bの左面12fと前面12c及び右面12gで形成される短辺部の前面12c部分とドレン排水穴19との平面的に見た隙間が極端に狭くなる部分を無くして、短辺部の前面12cで発生する多量のドレン水をスムーズかつ容易にドレン排水穴19から直接排水できるものが得られるわけである。
なお、ドレン排水口19の四角形の穴のコーナの角度や辺19a〜19cの短辺部の前面12c部分の各面12c,12f,12gとの平行度合いは10度程度の角度の大小や傾きの範囲であれば許容できる範囲であり、ほぼ同様の効果が得られる。このようにドレン排水口19の四角形の3辺19a〜19cを、室外熱交換器12の短辺部の前面12c部分の短辺部の前面12cとその左右の面12f,12gにそれぞれ沿うようにドレン排水口19の四角形の穴を形成しているので比較的に小さな四角形の穴でも短辺部の前面12c部分とドレン排水穴19との平面的に見た隙間が極端に狭くなる部分が無く、短辺部の前面12cで発生する多量のドレン水をドレン排水穴19から直接排水できる排水性の良いものが得られるわけである。
また、ドレン排水口19の長方形の短手方向の穴の寸法Aは10mm以下で5mm以上にするとよい。これは、ドレン排水口19は穴の領域が広ければ広い程、排水性はよくなり、ドレン排水口19の寸法Aも広ければ広い程、排水は容易になるが、10mm以下の穴にすると成人男性の手の指が入り難い寸法となり、室外機1を据付場所へ運搬するなどで底板6を人が手で持って運搬する際に、ドレン排水口19に指が掛かって運び難いことが無い。つまり、成人男性の指の幅は、他の指より細い小指であっても指の先端側の関節付近で15mm程度以上の幅が有り、ドレン排水口19の幅の短手方向の幅寸法Aを10mm以下にすれば指が入り難いようにでき、室外機1の運搬を容易にできるわけである。
また、幅寸法Aは小さくすれば小さくする程、指は入り難くなるが、幅寸法Aが小さくなり過ぎるとドレン水の表面張力で穴が塞がり排水されなくなる場合があるなど排水性が悪くなるため、幅寸法Aは5mm以上にするとよい。なお、長辺部12a側のドレン排水口18も同様に作業者の指が入らない寸法にしてもよいが、運搬時に作業者は二人で室外機1の左右の端をも持って運搬するケースが多いため、長辺部12a側のドレン排水口18は室外機1の左右の中間位置に位置するため、運搬者の手が触れる可能性が低く、気にする必要性が少ない。このため、この実施の形態では一方のドレン排水口18を他方のドレン排水口19より穴の領域が広い円形に形成している。
これに対し、短辺部12b側のドレン排水口19は運搬者が調度手を掛ける室外機1の左右端部の一箇所である左コーナ部分に形成されるため、指が掛からない寸法とする効果が特に大きい訳である。つまり、ドレン排水口19内に運搬者の指が入らないために室外機1の運搬が容易になるだけでなく、室外熱交換器12は上記のように薄いアルミ等のフィンを積層して形成されたものが多く、例えば、ドレン排水口19に運搬者の指が入って指が室外熱交換器12に触れると、フィンは薄い構造のため変形を起こす可能性があり、その変形の仕方によってはドレン水が室外熱交換器12から底板6に流れ落ち難くなって滞留し、凍結しやすくなる可能性もがあるが、この実施の形態のように運搬者の指が入らない寸法にすることで、室外熱交換器12のフィンの変形も防止して排水不良を防止できる効果もさらに得られるわけである。
また、ドレン排水口19の長手方向の寸法Cも広ければ広い程、排水性はよくなるが、広くなる程、底板6の強度が低下することになるため、ドレン排水穴19の長手方向の寸法Cと室外熱交換器12の厚さ寸法Dとの隙間の寸法である寸法E1と寸法E2はそれぞれ、3mm以上から5mm以下程度の範囲で広い幅とするとよく、ドレン水の排水性がよく底板6の強度も損なわないようにできるという効果がある。また、ドレン排水口19を四角形の形状にしているので、極端に穴の幅の狭い部分ができ難く、ドレン水の表面張力などの影響を受け難く水切れがよいため排水性がよいという効果もある。
次にこの発明の実施の形態1による他の例を説明する。
図8はこの発明の実施の形態1による他の例を示す図7に相当する平面図である。上記実施の形態の例と同様の構成は同一符号を付して重複した構成の説明は省略する。上記の例では室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下に穿設したドレン排水口19の穴形状を長方形として、ドレン排水口19を小さな穴で形成できるものを示したが、図8に示すように穴が少し広くなりがちではあるが楕円形のドレン排水口19gとしてもよく、同様に排水性のよいものが得られる。つまり、この場合も楕円形の短手方向の寸法A1を10mm以下で5mm以上にして室外機1の運搬時に運搬者の指が入り難いようにしてもよいが、ドレン排水口19gと短辺部の前面12cとの隙間を確保するため長手方向の寸法C1が四角形のドレン排水口19に比較すると少し広く必要になり、四角形のドレン排水口19より楕円形のドレン排水口19gは穴の範囲が少し広く必要になる。また、楕円形の長手方向の寸法C1の幅も室外熱交換器12の幅寸法Dからそれぞれ3mm以上5mm以下の幅で広く形成して排水性がよいようにしてもよいが、短辺部12bの左右面12f,12gとの隙間を確保するため寸法A1側が広く必要になる場合がある。
また、この発明の実施の形態1によるさらに別の例を説明する。
図9はこの発明の実施の形態1によるさらに別の例を示す図7に相当する平面図である。上記実施の形態の例と同様の構成は同一符号を付して重複した構成の説明は省略する。上記の例では室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置が、平面的に見て全てドレン排水口19の穴の中に全て収まるものを示したが、短辺部の前面12cの位置の一部がドレン排水口19hの内側に入るものであってもよく、短辺部の前面12cの位置が全てドレン水排水口19の穴の領域に入る例に比べると排水性は若干悪くなるが、従来に比べれば、排水性のよいものが得られる効果がある。また、この場合、図9に示すように寸法E2である短辺部12bの右面12g側とドレン排水口19hとの平面的な隙間(寸法E2)は設けるようにするとよい。これは、短辺部の前面12cの左面12f側と右面12g側を比較すると、プロペラファン13aによる送風は左面12f側から右面12g側へと流れ熱交換して外気は冷やされる(暖房運転時)ため、送風の後流となる右面12g側が左面12f側より冷えやすく、このため、左面12f側より右面12g側にが多く霜が発生しやすくドレン水が多く発生しやすいことから、短辺部の前面12cの右面12g側で発生したドレン水が落下して直接ドレン排水口19から排出できるように、短辺部の前面12cの右面12g側はドレン排水口19hとの平面的に見た隙間を設けるようにすると良いわけである。
また、上記の実施の形態では、ヒートポンプ装置の熱源機として空気調和機の室外機1を示したが、ヒートポンプ式給湯器の熱源機や冷蔵ショウケースの室外機などのヒートポンプ装置の熱源機のように、同様に室外に設置され、霜取りが行われる室外熱交換器12等の熱交換器を備えたものであれば、同様にドレン排水口18,19の構成を適用してドレン水の排水性や運搬性をよくできるものが得られる効果がある。
また、上記の実施の形態では、底板6にドレン排水口18,19を2箇所のみ設けたものを示したが、さらに多くのドレン排水口を設けてもよく、底板6の強度低下を防止するため底板6の板厚を厚くしたりする必要はあるが、同様に室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下での排水性を良くしてドレン水の凍結による不具合を防止できるものが得られる効果がある。
また、上記の実施の形態では、送風機室14が左側で機械室11を右側に形成して室外熱交換器12の短辺部12bが左側に形成されるものを示したが、送風機室14が右側で機械室11を左側に形成して室外熱交換器12の短辺部12bが右側に形成され、その右側に形成された短辺部の前面12cの下に同様にドレン排水口19を設けるようにしてもよく、同様に排水性のよいものが得られる。
このように上記実施の形態によれば、底板6の上方に設けられ、底板6の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部12a及び長辺部12aの左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部12bを有する室外熱交換器12と、室外熱交換器12の長辺部12aの前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機13と、を備え、室外熱交換器12から滴下するドレン水を底板6に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、底板6の室外熱交換器12の下面12eと対向する位置にはドレン排水口を2箇所のみ備え、一方のドレン排水口18を室外熱交換器12の長辺部12aの長手方向の左右の中間位置に設け、他方のドレン排水口19を室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下の位置に四角形の穴で形成し、他方のドレン排水口19を室外熱交換器12と底板6を上下方向から平面的に見て室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置が他方のドレン排水口19の内側に位置するように設け、室外熱交換器12の短辺部の前面12cから滴下するドレン水が、底板6で受けられることなく他方のドレン排水口18から直接外部へ排出されるようにしたので、室外熱交換器12の短辺部の前面12cから多量に発生するドレン水の排水を容易にして室外熱交換器12から発生するドレン水の排水不良を防止でき、底板6上でのドレン水の凍結を防止してドレン水の凍結による室外熱交換器12やプロペラファン13aの破損及び室外熱交換器12の熱交換効率の低下を防止できる効果がある。また、ドレン排水口18,19の数が少なく、他方のドレン排水口19も四角形の穴に形成して小さな穴にできるので、底板6の強度低下を防止して、底板6を安価で軽量にできるという効果もある。
また、底板6の上方に設けられ冷媒を圧縮する圧縮機9と、底板6の長手方向に沿って左右に長く形成された長辺部12a及び長辺部12aの左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部12bを有する室外熱交換器12と、室外熱交換器12の長辺部12aの前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機13と、を備え、室外熱交換器12から滴下するドレン水を底板6に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、ドレン排水口19を室外熱交換器12の短辺部の前面12cの下の位置に形成し、ドレン排水口19を室外熱交換器12と底板6を上下方向から平面的に見て室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置がドレン排水口19の領域の内側に位置するように設け、室外熱交換器12の短辺部の前面12cから滴下するドレン水が、底板6で受けられることなくドレン排水口19から直接外部へ排出されるようにしたので、室外熱交換器12の短辺部の前面12cから多量に発生するドレン水の排水を容易にして室外熱交換器12から発生するドレン水の排水不良を防止でき、底板6上でのドレン水の凍結を防止してドレン水の凍結による室外熱交換器12やプロペラファン13aの破損及び室外熱交換器12の熱交換効率の低下を防止できる効果がある。
また、さらに、室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置が内側に位置するように設けたドレン排水口19を、四角形の穴で形成したので、ドレン排水口19が比較的に小さな穴でも短辺部の前面12c部分とドレン排水穴19との隙間が極端に狭くなる部分が無く、短辺部の前面12cで発生する多量のドレン水をスムーズかつ容易にドレン排水穴19から直接排水できるものが得られる効果がある。
また、さらに、室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置が内側に位置するように設けたドレン排水口19は、ドレン排水口19の短手方向の幅を5mm以上10mm以下の幅に形成したので、運搬者の手の指がドレン排水口19に掛からず、運搬しやすいという効果があり、また、ドレン排水口19から運搬者の指が入って室外熱交換器12を変形させることが無く、さらに排水不良を防止できる効果がある。
また、さらに、室外熱交換器12の短辺部の前面12cの位置が内側に位置するように設けたドレン排水口19は、ドレン排水口19の室外熱交換器12の厚さ方向の幅を、室外熱交換器の厚さよりそれぞれ3mm以上5mm以下の範囲で広く形成したので、排水性がよく、さらに、底板6の強度低下を防止できるという効果がある。
また、ヒートポンプ装置の熱源機として空気調和機の室外機1の例を示したので、ドレン水の排水性のよい空気調和機の室外機が得られる。
1 室外機、2 前面パネル、2a 左側面、3 天板、4 後面パネル、5 右側面パネル、6底板、7 ファングリル、8 右側面カバー、9 圧縮機、10 制御基板、11 機械室、12 室外熱交換器(熱交換器)、12a 長辺部、12b 短辺部、12c 短辺部の前面、12d 前面の下端、12e 室外熱交換器の下面、12f 左面、12g 右面、13 送風機、13a プロペラファン、13b モータ、13c 回転軸、14 送風機室、15 四方弁、16 膨張弁、17 室内熱交換器、18 ドレン排水口(一方の排水口)、19 ドレン排水口(他方のドレン排水口)、19a〜19d 四角形の穴の辺、19g〜19h ドレン排水穴、20a〜20e 送風を表す矢印。

Claims (6)

  1. 底板の上方に設けられ、前記底板の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部及び前記長辺部の左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部を有する熱交換器と、前記熱交換器の前記長辺部の前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機と、を備え、前記熱交換器から滴下するドレン水を前記底板に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、前記底板の前記熱交換器の下面と対向する位置に前記ドレン排水口を2箇所のみ設け、一方のドレン排水口を前記熱交換器の前記長辺部の左右の中間位置に設け、他方のドレン排水口を前記熱交換器の前記短辺部の前面の下の位置に四角形の穴で形成し、前記他方のドレン排水口を前記熱交換器と前記底板を上下方向から平面的に見て前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が前記他方のドレン排水口の内側に位置するように設け、前記熱交換器の前記短辺部の前面から滴下するドレン水を、前記底板が受けることなく前記他方のドレン排水口から外部へ排出するようにしたことを特徴とするヒートポンプ装置の熱源機。
  2. 底板の上方に設けられ、前記底板の長手方向に沿って左右に長く形成される長辺部及び前記長辺部の左右どちらか一方から前方へ屈曲する短辺部を有する熱交換器と、前記熱交換器の前記長辺部の前方に配置され、室外の空気を後方から吸い込み前方へと送風する送風機と、を備え、前記熱交換器から滴下するドレン水を前記底板に設けたドレン排水口から外部へ排出するヒートポンプ装置の熱源機であって、前記ドレン排水口を前記熱交換器の前記短辺部の前面の下の位置に形成し、前記ドレン排水口を前記熱交換器と前記底板を上下方向から平面的に見て前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が前記ドレン排水口の内側に位置するように設け、前記熱交換器の前記短辺部の前面から滴下するドレン水を、前記底板が受けることなく前記ドレン排水口から外部へ排出するようにしたことを特徴とするヒートポンプ装置の熱源機。
  3. 前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が内側に位置するように設けた前記ドレン排水口を、四角形の穴で形成したことを特徴とする請求項2に記載のヒートポンプ装置の熱源機。
  4. 前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が内側に位置するように設けた前記ドレン排水口は、前記ドレン排水口の短手方向の幅を5mm以上10mm以下の幅に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置の熱源機。
  5. 前記熱交換器の前記短辺部の前面の位置が内側に位置するように設けた前記ドレン排水口は、前記ドレン排水口の前記熱交換器の厚さ方向の幅を、前記熱交換器の厚さよりそれぞれ3mm以上5mm以下の範囲で広く形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置の熱源機。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のヒートポンプ装置の熱源機で構成されたことを特徴とする空気調和機の室外機。
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