JP2013217518A - 凝縮器の補助冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冬季において気化式空気冷却装置11を取り外すことなく、外気の流入を確保して、蒸発器の蒸発効率を向上させて、暖房効率の低下の防止及び消費電力の増加の防止を図ること。また、気化式空気冷却装置11の煩雑な取り外し作業、取り付け作業を無くすこと。
【解決手段】室外機1の空気の吸い込め面側にヒンジ部33を介して気化式空気冷却装置11を回動自在に配設する。気化式空気冷却装置11の両側の側面下部に軸部34にて板状の固定片35を回動自在に設ける。室外機1には前記固定片35の先端部分を受ける受け部45を設ける。固定片35の先端部分を受け部45にて受けることで、気化式空気冷却装置11を室外機1に対して所定の角度で傾斜させて保持させることができる。
【選択図】図11

Description

本発明は、空調、冷凍、冷蔵装置等に用いられている空冷式の凝縮器の補助冷却装置に関するものであり、より詳しくは夏場等の外気温が高い時に空気調和機の凝縮器の吸い込み空気の温度を冷却するための凝縮器の補助冷却装置に関するものである。
空調、冷凍、冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、熱交換方式により水冷式と空冷式とがあり、水冷式は熱交換効率が高く、夏場の高温時にも、外気の影響が少なく、比較的安定した庫内、室内温度を保つことができるが、装置構造が複雑で高価であり、維持管理に経費が掛かるという問題がある。
一方、空冷式は装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内、室内の冷却効率が落ちるという問題がある。この問題を補う空冷式の凝縮器の補助冷却装置としては、例えば、特許文献1に示すように、凝縮器の放熱フィンに水を直接散布して冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。
特開平10−213361号公報
上記特許文献1に記載の補助冷却装置は、空調室外機の凝縮器の放熱フィンに、スプレーノズルにより細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布するものであり、この散布した水の蒸発潜熱によって放熱フィンを冷却するものである。
しかしながら、この特許文献1は、夏場の高温時に凝縮器の放熱フィンにノズルにより直接水道水を散水し、冷却効率を向上させるものの、運転を長期にわたって続ける間に放熱フィンの表面に水垢・スケール等が付着するために、空冷運転時の熱交換効率の低下や放熱フィンの腐食などが発生するという問題がある。特に、放熱フィンの腐食、経年劣化が著しく、5〜6年で放熱フィンあるいは凝縮器自体を交換する必要が生じ、結果として高価になるという問題があった。
この問題を補う空冷式凝縮器の補助冷却装置としては、例えば、下記に示す特許文献2が挙げられる。
特開2004−3806号公報
この特許文献2示す補助冷却装置は、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを放熱フィンから一定距離を離して設置し、このクーリングマットに冷却水を流下させて凝縮器の吸い込み空気を冷却させるようにしたものである。
しかしながら、この特許文献2に用いられているクーリングマットは、繊維状のものを用いているために、構造上冷却効率が低く、さらに目詰まりによる圧力損失が増大していく等の不具合がある。
この特許文献2の不具合を解決するようにしたものとして、例えば、下記に示す特許文献3が挙げられる。
特開2009−236370号公報
この特許文献3に記載されている補助冷却装置は、図14に示すように、空冷式凝縮器60の吸い込み空気の上流側に充填材61が配置されたものであり、この充填材61は、吸い込み空気の方向に所定の厚みを有している。そして、充填材61に上方から水を流し、充填材61の下部から流れ出る水を回収容器62で回収している。
この回収容器62に回収された水は、ポンプ63により給水管64を介して充填材61の上方まで汲み上げられ、この汲み上げられた水は、水供給容器65が備える複数の排水口を通って、充填材61の上方から内部に一様に流すようにしている。充填材61内で水を流下させて、凝縮器60の吸気によって充填材61内の水を蒸発させることで、気化熱の作用で吸気冷却を行なっている。
図15は充填材61の要部拡大断面図を示し、この充填材61は波板を積層して接着し、所定の箇所から切断して形成したものであり、空気の流通方向に対して上昇と下降する空気流通路70、71が複数形成されている。
実線で示す空気流通路70は上昇し、該空気流通路70は上下方向に多数形成され、また、破線で示す空気流通路71は下降し、該空気流通路71は、空気流通路70に対して幅方向に隣接して形成されると共に、上下方向に多数形成されている。
実線で示す矢印イは空気流通路70を流通する吸い込み空気を示し、破線で示す矢印ロは空気流通路71を流通する吸い込み空気を示している。そして、この特許文献3では、互い違いに傾斜した空気流通路70、71によって空気の乱流を促進し、吸気冷却性能を向上させるようにしている。
上記各特許文献1〜3の凝縮器の補助冷却装置は、電力の削減、能力の向上のために外気温が高くなる夏場に用いられるものであり、夏場以外ではこれらの補助冷却装置は使用されない。そして、補助冷却装置には水は供給されないようになっている。
夏期においては、冷凍サイクルでの凝縮器60としてホットガスを冷却しているが、冬季の暖房時の室外機は、膨張弁が開きコールドガスが室外機に流入し、凝縮器60は蒸発器として働く。
蒸発器(60)は、コールドガスを冬季の低い外気温度で温める必要があるが、冬季に図16に示すように、充填材61の外面に雪Sが付着すると、雪Sのために蒸発器を温めるための外気の流入が阻止される。そのため、蒸発器の霜が付着し、その結果、室外機にホットガスを流入させる所謂、霜取り運転が多発し、暖房効果が低下し、また消費電力が増加するという問題がある。
また、冬季に充填材61を取り外すことも考えられるが、充填材61の取り外しの手間や、取り外した充填材61の保管場所を新たに設ける必要がある。さらに、夏期になると、取り外した充填材61を、保管場所から運んで室外機に取り付ける工事が必要となる。
このように、充填材61を室外機から取り外す場合は、充填材61の取り外し、取り付け作業が煩雑となり、しかも、充填材61の保管場所を別途容易する必要が生じる。特に、会社、工場、スーパーマーケットなど多数の室外機を設置している場合では、充填材61の数もかなりの数となり、実際には充填材61の保管場所を確保するということが困難となる。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った凝縮器の補助冷却装置を提供するものである。
(1)冬季において充填材(本発明の後述する気化式空気冷却装置11に対応)を取り外すことなく、外気の流入を確保して、蒸発器の蒸発効率を向上させて、暖房効率の低下の防止及び消費電力の増加の防止を図ること。
(2)充填材の煩雑な取り外し作業、取り付け作業を無くすこと。
(3)充填材の取り外しをしないことで、充填材の保管場所を不要とすること。
そこで、本発明の請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置では、室外に設置される室外機1の凝縮器3の風上側に保水材30にて構成した気化式空気冷却装置11を前記凝縮器3に近接して配置し、前記気化式空気冷却装置11の保水材30に水を流下させ、前記保水材30により前記水が気化する際の潜熱を利用して気化式空気冷却装置11に吸い込んだ空気を冷却し、この冷却された吸い込み空気にて前記凝縮器3を冷却させる凝縮器の補助冷却装置において、
前記気化式空気冷却装置11を前記室外機1の上部にヒンジ部33を介して回動自在に配設し、
前記ヒンジ部33を介して前記気化式空気冷却装置11を前記室外機1に対して所定の角度θで傾斜させて保持する保持手段を備えていることを特徴としている。
請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記所定の角度θを、30度〜40度の範囲としていることを特徴としている。
請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記保持手段を、前記気化式空気冷却装置11の側面に回動自在に配設されている固定片35と、前記固定片35の先端部分を保持し、前記室外機1に設けられた受け部45とで構成していることを特徴としている。
請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記気化式空気冷却装置11と室外機1との間の空間部37の両側の側面を閉塞板40にて閉塞していることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、気化式空気冷却装置11を前記室外機1の上部にヒンジ部33を介して回動自在に配設し、前記ヒンジ部33を介して前記気化式空気冷却装置11を前記室外機1に対して所定の角度θで傾斜させて保持する保持手段を備えていることで、雪が気化式空気冷却装置11の吸い込め面側に付着しても、気化式空気冷却装置11と室外機1との間には両側面及び下面が開口した空間部37が形成されることになり、そのため、室外機1内に外気をスムーズに流入させることができる。そのため、蒸発器(凝縮器3)に外気が当たることで、蒸発器に霜が付く現象を防ぐ、あるいは少なくすることができる。
このように、冬季において気化式空気冷却装置11を取り外すことなく、外気の流入を確保して、頻繁な霜取り運転を防止し、暖房効率の低下の防止及び消費電力の増加を防止することができる。また、気化式空気冷却装置11を室外機1に対して傾斜させて保持しているので、雪が降っても気化式空気冷却装置11が防雪となって、室外機1の凝縮器3に雪が付着するのを少なくすることができる。
また、冬季において、気化式空気冷却装置11を取り外すことなく、単に保持手段(ヒンジ部33及び固定片35)を介して気化式空気冷却装置11を室外機1に対して傾斜させて固定できるので、気化式空気冷却装置11を取り外す必要がない。これにより、気化式空気冷却装置11の煩雑な取り外し作業や取り付け作業を無くすことができる。
また、気化式空気冷却装置11を取り外す必要がないため、該気化式空気冷却装置11の保管場所を不要とするものである。
請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記所定の角度θを、30度〜40度の範囲としているものであり、傾斜角度θを29度以下にすると、室外機1と気化式空気冷却装置11との間の開口面積が小さくなり、外気が流入しにくくなり、また、スムーズに外気が流入しなくなるからである。
また、傾斜角度θを41度以上にしても、それ以上外気の流入がそれほど増加せず、また、気化式空気冷却装置11に建物が近い場合、気化式空気冷却装置11を大きくあけることができないからである。そのため、気化式空気冷却装置11の傾斜角度θを30度〜40度とするのが好適例である。
請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記保持手段を、前記気化式空気冷却装置11の側面に回動自在に配設されている固定片35と、前記固定片35の先端部分を保持し、前記室外機1に設けられた受け部45とで構成しているので、簡単な構成にて気化式空気冷却装置11を室外機1に対して所定の角度で傾斜させて保持させることができる。
請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記気化式空気冷却装置11と室外機1との間の空間部37の両側の側面を閉塞板40にて閉塞しているので、空間部37の下面のみ開口しており、気化式空気冷却装置11の表面に雪が積もっても、この下面の開口面42から空間部37内へと外気が流入するようにしている。また、雪が降っても、気化式空気冷却装置11及び両側の閉塞板40により、室外機1内の凝縮器3に雪が付着するのを防止でき、凝縮器3(蒸発器)の霜取り運転が多くなるのを防止することができる。
本発明の実施の形態における室外機と補助冷却装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態における補助冷却装置を正面から見た概略図である。 本発明の実施の形態における冷凍サイクルを示す図である。 本発明の実施の形態における保水材を製作する場合の説明図である。 本発明の実施の形態における保水材を製作する場合の説明図である。 本発明の実施の形態における保水材を製作する場合の説明図である。 本発明の実施の形態における保水材を製作する場合の説明図である。 本発明の実施の形態における保水材の要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態における室外機にヒンジ部を介して気化式空気冷却装置を取り付けた状態の側面図である。 本発明の実施の形態における受け部の拡大斜視図である。 本発明の実施の形態における室外機に対して気化式空気冷却装置を傾斜させた状態の説明図である。 本発明の実施の形態における他の実施形態の説明図である。 本発明の実施の形態における他の実施形態の閉塞板を取り付けた状態の説明図である。 従来例の室外機と補助冷却装置の概略構成図である。 従来例の充填材の要部拡大断面図である。 従来例の充填材に雪が付着した場合の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は室外機1の吸い込み空気の上流側に補助冷却装置10を設置した場合の概略構成図を示しており、また、図2は図1のA方向から見た概略正面図を示している。
室外機1は、周知の構成であるため、詳細は説明は省略するが、室外機1のケース2の一方には凝縮器3が配置され、ケース2の上部には冷却ファン4が設けられている。なお、本実施形態では冷却ファン4をケース2の上部に設けているが、凝縮器3に対向した位置に冷却ファン4が設けられている場合もある。
補助冷却装置10は、詳しくは後述する気化式空気冷却装置11と、この気化式空気冷却装置11から排水管12を介して排水される水を回収する水回収装置13と、この水回収装置13に貯溜している水をポンプ14を介して前記気化式空気冷却装置11側に送る給水管15と、この給水管15からの水を気化式空気冷却装置11の上面に給水する給水装置16等で構成されている。
なお、図1では給水管15を室外機1より右方に描いているが、実際の施工は室外機1の左方で、気化式空気冷却装置11の側面に配管されるようになっている。しかし、補助冷却装置10の気化式空気冷却装置11は、凝縮器3の吸い込み空気の上流側に該室外機1に近接して配置されるが、他の水回収装置13や給水管15は任意の箇所に配置、施工される。
気化式空気冷却装置11は、図2に示すように、凝縮器3の大きさとほぼ同じか、若干大きめの大きさとしており、気化式空気冷却装置11にて凝縮器3の空気の吸い込み面を覆う大きさである。
図3は、周知な冷凍サイクルを示し、冷凍サイクルは、凝縮器3、圧縮器5、室内に設置される室内機内の蒸発器6、膨張弁7等で構成されており、それぞれ冷媒管8にて接続されている。
冷房運転時では、圧縮器5で冷媒管8内の冷媒が圧縮されて、冷媒は高温ガスになり、凝縮器3内を冷却ファン4にて気化する際の水の潜熱にて一定の温度に下げられ冷媒ガスは液化する。膨張弁7にて冷媒の圧力は急激に下げられ、冷媒ガスの潜熱で冷たくなり、蒸発器6で部屋の温度を熱交換を行ない、室内機から冷風が部屋内に送られて冷房が行なわれる。
本実施形態では、水回収装置13内の水をポンプ14、給水管15を介して気化式空気冷却装置11へ循環させ、気化式空気冷却装置11内では水が気化する際の潜熱を利用して気化式空気冷却装置11内で吸気された空気の温度を低下させ、この低下させた空気にて凝縮器3を冷却させるものである。
気化式空気冷却装置11内を流下した水は排水管12を介して水回収装置13に回収される。
水回収装置13へは、水道水等の補給水が補給水管20から供給されるようになっており、補給水管20にはフロート弁21が介装されている。このフロート弁21は、液面に浮かぶフロート22が液面の高さに応じて上下方向に移動することにより開閉する弁である。
水回収装置13の液面が所定の高さ以下になると、フロート22が下降してフロート弁21が開いて補給水管20から水が供給される。また、補給水が供給されていって液面が所定の高さ以上になると、フロート22が上昇してフロート弁21が閉じられ、補給水管20からの水の供給が停止される。
気化式空気冷却装置11へ水回収装置13からの水を循環させて給水する給水装置16は、気化式空気冷却装置11の幅方向と略同じ長さとし、例えばパイプに複数の穴を穿孔しておき、これらの穴から水を気化式空気冷却装置11の上面に滴下ないし散水するものである。
なお、図2に示すように気化式空気冷却装置11の下部には排水樋25が設けられており、この排水樋25の端部に排水管12が接続されて、気化式空気冷却装置11から流下した水は水回収装置13へ回収されるようになっている。
次に、気化式空気冷却装置11の構成について説明する。気化式空気冷却装置11は、図1に示すように、外気が矢印に示すように吸い込まれて吐出される保水材30にて構成されている。なお、この保水材30は、一般に通称クーリングパッド( Cooling Pad )と呼ばれ、木材のチップを加工した紙質と、ポリエチレンと、ガラス繊維で構成され従来より市販されている。
また、このクーリングパッドは、主に畜舎並びに園芸用施設の温度を下げるために用いられるものであり、日本では、無窓畜舎、施設園芸用温室で広く使用されているものである。
図4〜図7は保水材30の作り方を示しており、保水材30の構造を理解し易いように、この保水材30の構造について説明する。図4において、波形形状をした波板材51を多層に積層して形成するものであり、それぞれの波板材51は、強固に加工された紙で出来ている。なお、波板材51の波形形状で形成されて連続して形成される溝52が、空気の流通路となる。
上下の波板材51を吸気方向に対して互い違いに任意の角度、例えば、30°前後に組み合わせ、上の波板材51の波の下側の頂点と、下の波板材51の波の上側の頂点とは交差する点、つまり、図5に示す黒丸(●)の部分を接着剤にて接着し、上下の波板材51を接着固定する。
このようにして波板材51を多数積層したのが図6に示す保水材本体55であり、この保水材本体55を図中矢印のイ方向にカッター等にて切断することで、任意の厚みの保水材片56を得る。そして、図7に示すように、縦方向、横方向の矢印ロ、ハに示すようにカッター等にて切断することで、任意の大きさの保水材30を形成することができる。
なお、保水材30は、任意の厚みや大きさを容易に製作することができ、また、波板材51を上下に積層する際に、波板材51を任意の角度で傾斜して積層することで、外気の吸気方向に対する波板材51の各溝52の傾斜角度も任意に形成することができる。また、図4に示すように、溝52の幅寸法Lや高さ寸法Hを任意に製作することができる。
図8は上記のようにして製作された保水材30の要部拡大断面図を示し、保水材30の右方に凝縮器3が位置し、左方から矢印に示すように空気が保水材30の溝52(以後、この溝を「空気流通路」と称する。)を通過する。
この実線で示している空気流通路52は例えば、30°の傾きで上昇し、この実線で示されている空気流通路52と幅方向で隣接し、破線で示している空気流通路52は、例えば、30°の傾きで下降している構成となっている。これらの空気流通路52が保水材30の上下方向及び左右方向に連続して形成されている。
この保水材30に給水装置16からの水が滴下され、保水材30自体に水が吸水されて湿潤状態となり、同時に保水材30の表面、つまり各空気流通路52の表裏の面を水が流下していき、保水材30に吸収されなかった水は保水材30の表面を伝って水回収装置13へと流れて回収される。
次に、本発明の要旨について説明する。図1では夏期の冷房運転の場合を示しているが、冬季の暖房運転では、上記凝縮器3は、蒸発器として作用する。図2及び図9に示すように、気化式空気冷却装置11は、保水材30と、この保水材30を支持固定している略口字状のケース31とで構成されている。
また、気化式空気冷却装置11は、室外機1の外気の吸い込め面(以下、前面と言う。)側にヒンジ部33を介して室外機1に対して気化式空気冷却装置11が回動自在に配設されている。このヒンジ部33は、気化式空気冷却装置11及び室外機1の両側、あるいは両側と中央部分に設けられている。
さらに、気化式空気冷却装置11のケース31の両側の下部には軸部34により板状の固定片35が回動自在に設けられている。一方、室外機1の前面下部の両側には、前記固定片35の先端を受ける受け部45がそれぞれ設けられている。この固定片35と受け部45とで気化式空気冷却装置11を室外機1に対して所定の角度で保持する保持手段を構成している。
この受け部45は、拡大斜視図を示す図10に示すように、略コ字型に形成されており、下片46にて上記固定片35の先端部分を受けるようになっている。。なお、受け部45は、例えば、図示はしていないが、ボルト挿通用の穴をあけておき、また、室外機1側にはねじ穴をあけることで、受け部45を室外機1に簡単に取り付けることができる。また、室外機1は架台36の上に設置されるようになっている。
冬季においては、図11に示すように、気化式空気冷却装置11をヒンジ部33を介して回動させ、気化式空気冷却装置11の側面の固定片35を室外機1側に倒して、該固定片35の先端部分を受け部45にて受けることで、気化式空気冷却装置11を室外機1に対して傾斜させて該気化式空気冷却装置11を支持固定することができる。
雪が気化式空気冷却装置11の吸い込め面側に付着しても、気化式空気冷却装置11と室外機1との間には両側面及び下面が開口した空間部37が形成されているために、室外機1内に外気をスムーズに流入させることができる。そのため、蒸発器(凝縮器3)に外気が当たることで、蒸発器に霜が付く現象を防ぐ、あるいは少なくすることができる。
このように、冬季において気化式空気冷却装置11を取り外すことなく、外気の流入を確保して、頻繁な霜取り運転を防止し、暖房効率の低下の防止及び消費電力の増加を防止することができる。また、気化式空気冷却装置11を室外機1に対して傾斜させて保持しているので、雪が降っても気化式空気冷却装置11が防雪となって、室外機1の凝縮器3に雪が付着するのを少なくすることができる。
また、冬季において、気化式空気冷却装置11を取り外すことなく、単にヒンジ部33及び固定片35を介して気化式空気冷却装置11を室外機1に対して傾斜させて固定できるので、気化式空気冷却装置11を取り外す必要がない。これにより、気化式空気冷却装置11の煩雑な取り外し作業や取り付け作業を無くすことができる。
また、気化式空気冷却装置11を取り外す必要がないため、該気化式空気冷却装置11の保管場所を不要とするものである。
また、夏場においては、気化式空気冷却装置11を少し拡げて固定片35を受け部45から離すことで、気化式空気冷却装置11を室外機1の前面に沿って配設でき、上述のように気化式空気冷却装置11に水を供給して、電力削減、能力の向上を図ることができる。
このように、室外機1に対して気化式空気冷却装置11を取り外したり、取り付けたりする作業が無いので、従来のように取り外し、取り付けの煩雑な作業を無くすことができる。
なお、室外機1に対する気化式空気冷却装置11の傾斜角度θ(図11参照)は、30度〜40度とするのが好ましい。この傾斜角度θを29度以下にすると、室外機1と気化式空気冷却装置11との間の開口面積が小さくなり、外気が流入しにくくなり、また、スムーズに外気が流入しなくなるからである。
また、傾斜角度θを41度以上にしても、それ以上外気の流入がそれほど増加せず、また、気化式空気冷却装置11に建物が近い場合、気化式空気冷却装置11を大きくあけることができないからである。そのため、気化式空気冷却装置11の傾斜角度θを30度〜40度とするのが好適例である。
また、気化式空気冷却装置11を室外機1に対して所定の角度で保持する保持手段を前記固定片35及び受け部45とで構成しているので、簡単な構成にて気化式空気冷却装置11を室外機1に対して所定の角度で傾斜させて保持させることができる。
なお、保持手段は、固定片35及び受け部45の構成に限るものではなく、単に棒状の部材にて気化式空気冷却装置11と室外機1との間に介装させるようにしても良い。
図12及び図13は、空間部37の両側の側面を閉塞するようにした実施形態を示し、図12に示すようにケース31の側面にねじ穴39をケース31の上下方向に複数設けている。そして、図13に示すように、空間部37の側面とほぼ同じくらいの大きさの閉塞板40を形成し、該閉塞板40の端部にボルト41挿通用の穴(図示せず)を穿設し、この穴にボルト41を挿通して、該ボルト41をねじ穴39に螺着することで、平板状で略三角形状の閉塞板40にて空間部37の側面をそれぞれ閉塞するようにしたものである。
本実施形態では、空間部37の下面のみ開口しており、気化式空気冷却装置11の表面に雪が積もっても、この下面の開口面42から空間部37内へと外気が流入するようにしている。また、雪が降っても、気化式空気冷却装置11及び両側の閉塞板40により、室外機1内の凝縮器3に雪が付着するのを防止でき、凝縮器3(蒸発器)の霜取り運転が多くなるのを防止することができる。
なお、本実施形態では、閉塞板40の取り外し、取り付け作業を伴うが、単にボルト41の取り外し、取り付け作業なので、簡単に取り外し、取り付け作業を行なうことができる。
また、取り外した閉塞板40は、平板状なので、単に重ね合わせるだけなので、閉塞板40の保管場所は狭い箇所でも十分である。
また、図11に示す状態で、気化式空気冷却装置11及び空間部37の両側の側面を覆う略レンジフード状のカバーにて覆うようにしても良い。
1 室外機
3 凝縮器
11 気化式空気冷却装置
30 保水材
33 ヒンジ部
35 固定片
37 空間部
40 閉塞板
45 受け部

Claims (4)

  1. 室外に設置される室外機(1)の凝縮器(3)の風上側に保水材(30)にて構成した気化式空気冷却装置(11)を前記凝縮器(3)に近接して配置し、前記気化式空気冷却装置(11)の保水材(30)に水を流下させ、前記保水材(30)により前記水が気化する際の潜熱を利用して気化式空気冷却装置(11)に吸い込んだ空気を冷却し、この冷却された吸い込み空気にて前記凝縮器(3)を冷却させる凝縮器の補助冷却装置において、
    前記気化式空気冷却装置(11)を前記室外機(1)の上部にヒンジ部(33)を介して回動自在に配設し、
    前記ヒンジ部(33)を介して前記気化式空気冷却装置(11)を前記室外機(1)に対して所定の角度(θ)で傾斜させて保持する保持手段を備えていることを特徴とする凝縮器の補助冷却装置。
  2. 前記所定の角度(θ)を、30度〜40度の範囲としていることを特徴とする請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置。
  3. 前記保持手段を、前記気化式空気冷却装置(11)の側面に回動自在に配設されている固定片(35)と、前記固定片(35)の先端部分を保持し、前記室外機(1)に設けられた受け部(45)とで構成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置。
  4. 前記気化式空気冷却装置(11)と室外機(1)との間の空間部(37)の両側の側面を閉塞板(40)にて閉塞していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016080338A (ja) * 2014-10-21 2016-05-16 とし子 高野 空冷式冷房装置凝縮器用散水装置
JP2016211770A (ja) * 2015-05-06 2016-12-15 株式会社アクアノエル 熱交換体、熱交換ユニットおよび空調システム
US11137165B2 (en) * 2018-05-17 2021-10-05 Johnson Controls Technology Company Fan array for HVAC system

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