JP6587587B2 - 凝縮器の補助冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空調、冷凍、冷蔵装置等に用いられている空冷式の凝縮器の補助冷却装置に関するものであり、より詳しくは夏場等の外気温が高い時に空気調和機の凝縮器の吸い込み空気の温度を冷却するための凝縮器の補助冷却装置に関するものである。
空調、冷凍、冷蔵装置等の冷凍サイクルに用いられる凝縮器は、熱交換方式により水冷式と空冷式とがあり、水冷式は熱交換効率が高く、夏場の高温時にも、外気の影響が少なく、比較的安定した庫内、室内温度を保つことができるが、装置構造が複雑で高価であり、維持管理に経費が掛かるという問題がある。
一方、空冷式は装置構造が簡便なため安価であるが、夏場の高温時等に庫内、室内の冷却効率が落ちるという問題がある。この問題を補う空冷式の凝縮器の補助冷却装置としては、例えば、特許文献1に示すように、凝縮器の放熱フィンに水を直接散布して冷却効率を向上させる補助冷却装置が知られている。
特開平10−213361号公報
上記特許文献1に記載の補助冷却装置は、空調室外機の凝縮器の放熱フィンに、スプレーノズルにより細かい粒状または霧状の水をほぼ均一に散布するものであり、この散布した水の蒸発潜熱によって放熱フィンを冷却するものである。
しかしながら、この特許文献1は、夏場の高温時に凝縮器の放熱フィンにノズルにより直接水道水を散水し、冷却効率を向上させるものの、運転を長期にわたって続ける間に放熱フィンの表面に水垢・スケール等が付着するために、空冷運転時の熱交換効率の低下や放熱フィンの腐食などが発生するという問題がある。特に、放熱フィンの腐食、経年劣化が著しく、5〜6年で放熱フィンあるいは凝縮器自体を交換する必要が生じ、結果として高価になるという問題があった。
この問題を補う空冷式凝縮器の補助冷却装置としては、例えば、下記に示す特許文献2が挙げられる。
特開2004−3806号公報
この特許文献2示す補助冷却装置は、凝縮器の放熱フィンの近傍にクーリングマットを放熱フィンから一定距離を離して設置し、このクーリングマットに冷却水を流下させて凝縮器の吸い込み空気を冷却させるようにしたものである。
しかしながら、この特許文献2に用いられているクーリングマットは、繊維状のものを用いているために、構造上冷却効率が低く、さらに目詰まりによる圧力損失が増大していく等の不具合がある。
この特許文献2の不具合を解決するようにしたものとして、例えば、下記に示す特許文献3が挙げられる。
特開2009−236370号公報
この特許文献3に記載されている補助冷却装置は、図12に示すように、空冷式凝縮器100の吸い込み空気の上流側に充填材101が配置されたものであり、この充填材101は、吸い込み空気の方向に所定の厚みを有している。そして、充填材101に上方から水を流し、充填材101の下部から流れ出る水を回収容器102で回収している。
この回収容器102に回収された水は、ポンプ103により給水管104を介して充填材101の上方まで汲み上げられ、この汲み上げられた水は、水供給容器105が備える複数の排水口を通って、充填材101の上方から内部に一様に流すようにしている。充填材101内で水を流下させて、凝縮器100の吸気によって充填材101内の水を蒸発させることで、気化熱の作用で吸気冷却を行なっている。
また、本出願人が出願したものとして、下記の特許文献4が挙げられる。
実用新案登録第3178038号公報(発行日:平成24年8月30日)
上記特許文献4は図13〜図20に示すような構成となっている。図13は室外機1の吸い込み空気の上流側に補助冷却装置10を設置した場合の凝縮器の空気冷却装置の概略構成を示しており、また、図14は図13のA方向から見た概略正面図を示している。
室外機1は、周知の構成であるため、詳細な説明は省略するが、室外機1のケース2の一方には凝縮器3が配置され、ケース2の上部には冷却ファン4が設けられている。なお、図示例では冷却ファン4をケース2の上部に設けているが、凝縮器3に対向した位置に冷却ファン4が設けられている場合もある。
補助冷却装置10は、気化式空気冷却装置11と、この気化式空気冷却装置11から排水管12を介して排水される水を回収する水回収装置13と、この水回収装置13に貯溜している水をポンプ14を介して前記気化式空気冷却装置11側に送る給水管15と、この給水管15からの水を気化式空気冷却装置11の上面に給水する給水装置16等で構成されている。
なお、図13では給水管15を室外機1より右方に描いているが、実際の施工は室外機1の左方で、気化式空気冷却装置11の側面に配管されるようになっている。しかし、補助冷却装置10の気化式空気冷却装置11は、凝縮器3の吸い込み空気の上流側に該室外機1に近接して配置されるが、他の水回収装置13や給水管15は任意の箇所に配置、施工される。
気化式空気冷却装置11は、図14に示すように、凝縮器3の大きさとほぼ同じか、若干大きめの大きさとしており、気化式空気冷却装置11にて凝縮器3の空気の吸い込み面を覆う大きさである。
図15は、周知な冷凍サイクルを示し、冷凍サイクルは、凝縮器3、圧縮器5、室内に設置される室内機内の蒸発器6、膨張弁7等で構成されており、それぞれ冷媒管8にて接続されている。
冷房運転時では、圧縮器5で冷媒管8内の冷媒が圧縮されて、冷媒は高温ガスになり、凝縮器3内を冷却ファン4にて気化する際の水の潜熱にて一定の温度に下げられ冷媒ガスは液化する。膨張弁7にて冷媒の圧力は急激に下げられ、冷媒ガスの潜熱で冷たくなり、蒸発器6で部屋の温度を熱交換を行ない、室内機から冷風が部屋内に送られて冷房が行なわれる。
ここでは、水回収装置13内の水をポンプ14、給水管15を介して気化式空気冷却装置11へ循環させ、気化式空気冷却装置11内では水が気化する際の潜熱を利用して気化式空気冷却装置11内で吸気された空気の温度を低下させ、この低下させた空気にて凝縮器3を冷却させるものである。
気化式空気冷却装置11内を流下した水は排水管12を介して水回収装置13に回収される。
図13に示すように、水回収装置13へは、水道水等の補給水が補給水管20から供給されるようになっており、補給水管20にはフロート弁21が介装されている。このフロート弁21は、液面に浮かぶフロート22が液面の高さに応じて上下方向に移動することにより開閉する弁である。
水回収装置13の液面が所定の高さ以下になると、フロート22が下降してフロート弁21が開いて補給水管20から水が供給される。また、補給水が供給されていって液面が所定の高さ以上になると、フロート22が上昇してフロート弁21が閉じられ、補給水管20からの水の供給が停止される。
気化式空気冷却装置11へ水回収装置13からの水を循環させて給水する給水装置16は、気化式空気冷却装置11の幅方向と略同じ長さとし、例えばパイプに複数の穴を穿孔しておき、これらの穴から水を気化式空気冷却装置11の上面に滴下ないし散水するものである。
なお、図14に示すように気化式空気冷却装置11の下部には排水樋25が設けられており、この排水樋25の端部に排水管12が接続されて、気化式空気冷却装置11から流下した水は水回収装置13へ回収されるようになっている。
次に、気化式空気冷却装置11の構成について説明する。気化式空気冷却装置11は、図13に示すように、外気が矢印に示すように吸い込まれて吐出される保水材30にて構成されている。なお、この保水材30は、一般に通称クーリングパッド( Cooling Pad )と呼ばれ、木材のチップを加工した紙質と、ポリエチレンと、ガラス繊維で構成され従来より市販されている。
また、このクーリングパッドは、主に畜舎並びに園芸用施設の温度を下げるために用いられるものであり、日本では、無窓畜舎、施設園芸用温室で広く使用されているものである。
図16〜図19は保水材30の作り方を示しており、保水材30の構造を理解し易いように、この保水材30の構造について説明する。図16において、波形形状をした波板材51を多層に積層して形成するものであり、それぞれの波板材51は、強固に加工された紙で出来ている。なお、波板材51の波形形状で形成されて連続して形成される溝52が、空気の流通路となる。
上下の波板材51を吸気方向に対して互い違いに任意の角度、例えば、30°前後に組み合わせ、上の波板材51の波の下側の頂点と、下の波板材51の波の上側の頂点とが交差する点、つまり、図17に示す黒丸(●)の部分を接着剤にて接着し、上下の波板材51を接着固定する。
このようにして波板材51を多数積層したのが図18に示す保水材本体55であり、この保水材本体55を図中矢印のα方向にカッター等にて切断することで、任意の厚みの保水材片56を得る。そして、図19に示すように、縦方向、横方向の矢印β、γハに示すようにカッター等にて切断することで、任意の大きさの保水材30を形成することができる。
なお、保水材30は、任意の厚みや大きさを容易に製作することができ、また、波板材51を上下に積層する際に、波板材51を任意の角度で傾斜して積層することで、外気の吸気方向に対する波板材51の各溝52の傾斜角度も任意に形成することができる。また、図16に示すように、溝52の幅寸法Lや高さ寸法Hを任意に製作することができる。
図20は上記のようにして製作された保水材30の要部拡大断面図を示し、保水材30の右方に凝縮器3が位置し、左方から矢印に示すように空気が保水材30の溝52(以後、この溝を「空気流通路」と称する。)を通過する。
この実線で示している空気流通路52は例えば、30°の傾きで上昇し、この実線で示されている空気流通路52と幅方向で隣接し、破線で示している空気流通路52は、例えば、30°の傾きで下降している構成となっている。これらの空気流通路52が保水材30の上下方向及び左右方向に連続して形成されている。
この保水材30に給水装置16からの水が滴下され、保水材30自体に水が吸水されて湿潤状態となり、同時に保水材30の表面、つまり各空気流通路52の表裏の面を水が流下していき、保水材30に吸収されなかった水は保水材30の表面を伝って水回収装置13へと流れて回収される。
特に、保水材30の材料として上述したように、木材のチップを加工した紙質と、ポリエチレンと、ガラス繊維で構成しているので、保水材30自体に水が吸収されて湿潤状態となり、保水材30から気化する際の潜熱にて保水材30側に吸気された空気の温度を低下させることができる。これにより、凝縮器3を効率良く冷却することができる。
つまり、気化式空気冷却装置11に水を循環させることにより、気化式空気冷却装置11を通過する室外機1の吸い込み温度が気化潜熱で外気温度よりも下がり、且つ加湿効果により冷房能力の向上を図ることができる。
このように従来では、室外機1の凝縮器3の空気の吸い込み側に配設した気化式空気冷却装置11に水を循環させることにより、補給水は蒸発した水の分だけとなり、水道代の上昇を抑えるようにしている。
また、凝縮器3を冷却させることで、空気調和機全体の消費電力を抑えることができるので、水を循環させるためのポンプ14の電気代は、微々たるものであり、全体としての消費電力を抑えている。
上記特許文献2〜特許文献4では、室外機の風上側に水を湿潤状態にした保水材を配置し、保水材にて冷却した空気を室外機へ送り、凝縮器の冷却効率を向上させるようにしている。
しかしながら、特許文献4のように補助冷却装置10を用いている場合、水を循環させるためにポンプ14を用いていることから、ポンプ14を駆動するための電気代がかかり、また、水を循環させている時の水の蒸発分だけ水を補給する必要がある。そのため、電気代、水道代等のランニングコストがかかってしまうという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った凝縮器の補助冷却装置を提供するものである。
(1)電気代、水道代等のランニングコストをかけずに自然に冷却した空気を凝縮器へ送って、凝縮器の冷却効率を向上させること。
(2)従来と同様に電気代、水道代等のランニングコストをかけた場合には、凝縮器に送る空気を一層冷却して凝縮器の冷却効率を向上させること。
そこで、本発明の請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置では、屋外に設置される室外機1の凝縮器3の風上側に近接して空気冷却装置40を配設し、
前記空気冷却装置40は、
筒状であって、一端側を空気の吸込口34とし、他端側は空気が吐出され前記吸込口34の径より小径とした吐出口35からなる多数個の空気冷却体33と、
前記空気冷却体33を多数配設する平板状の支持体36とで構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記空気冷却装置40と同様の構成とした第2の空気冷却装置40を、前記凝縮器3に近接した配置した前記空気冷却装置40の風上側に前記第2の空気冷却装置40を配設していることを特徴としている。
請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置では、冬場においては、前記空気冷却装置40を逆向きに配置していることを特徴としている。
請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置では、屋外に設置される室外機1の凝縮器3の風上側に近接して保水材30を配設し、
前記保水材30は、上方より滴下される水により湿潤されて、気化する際の潜熱にて吸気された空気の温度を低下させるものであり、
この温度が低下した空気により前記凝縮器3を冷却させ、
前記保水材30から流下した水を水回収装置13にて回収し、
前記水回収装置13の水をポンプ14を駆動して給水管15を介して前記保水材30へ循環させるようにした凝縮器の補助冷却装置であって、
前記保水材30の風上側に近接して空気冷却装置40を配設し、
前記空気冷却装置40は、
筒状であって、一端側を空気の吸込口34とし、他端側は空気が吐出され前記吸込口34の径より小径とした吐出口35からなる多数個の空気冷却体33と、
前記空気冷却体33を多数配設する平板状の支持体36とで構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の凝縮器の補助冷却装置では、前記室外機1の凝縮器3の風上側と、前記保水材30の風下側との間に前記空気冷却装置40を配設していることを特徴としている。
請求項6に記載の凝縮器の補助冷却装置では、冬場においては、前記空気冷却装置40を逆向きに配置していることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、屋外に設置される室外機1の凝縮器3の風上側に近接して空気冷却装置40を配設し、前記空気冷却装置40は、筒状であって、一端側を空気の吸込口34とし、他端側は空気が吐出され前記吸込口34の径より小径とした吐出口35からなる多数個の空気冷却体33と、前記空気冷却体33を多数配設する平板状の支持体36とで構成されているものであり、補助冷却装置10を用いていないので、補助冷却装置10に必要な電気代、水道代等を不要としてランニングコストをゼロとすることができる。また、従来の補助冷却装置10では水を循環させていたので、水の飛沫が凝縮器3等にかかっていたが、本実施形態では水を用いていないので、放熱フィンを腐食させることもない。
請求項2に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記空気冷却装置40と同様の構成とした第2の空気冷却装置40を、前記凝縮器3に近接した配置した前記空気冷却装置40の風上側に前記第2の空気冷却装置40を配設しているので、請求項1の効果に加えて、凝縮器3に送る空気の温度をさらに低下させて、凝縮器3の冷却効果を一層向上させることができる。
請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、冬場においては、前記空気冷却装置40を逆向きに配置しているものであり、空気冷却装置40の空気冷却体33の吐出口35から空気を流入させ、吸込口34から流入した空気を吐出させることで、小径の吐出口35から吸い込んだ低温の空気を急拡散させて、吸込口34から吐出させる空気の温度を上げることができる。そのため、冬場では、凝縮器3を温めることができ、凝縮器3の冷え過ぎを防止することができる。これにより、除霜運転を無くしたり、除霜運転の時間を短くして室内の暖房運転の時間を長くすることができる。
請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記保水材30の風上側に近接して空気冷却装置40を配設し、前記空気冷却装置40は、筒状であって、一端側を空気の吸込口34とし、他端側は空気が吐出され前記吸込口34の径より小径とした吐出口35からなる多数個の空気冷却体33と、前記空気冷却体33を多数配設する平板状の支持体36とで構成されているものであり、空気冷却装置40により冷却された空気が補助冷却装置10の保水材30に送られるので、保水材30に送られる空気が外気温度より冷却された空気が送られることになり、保水材30にてさらに冷却された空気が凝縮器3に送られる。そのため、凝縮器の冷却効率を一層向上させることができる。また、空気冷却装置40はランニングコストを不要としているので、ランニングコストは補助冷却装置10の運転費用だけとなり、ランニングコストを増加させずに凝縮器の冷却効率を一層向上させることができる。
請求項5に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、前記室外機1の凝縮器3の風上側と、前記保水材30の風下側との間に前記空気冷却装置40を配設しているので、請求項4の効果に加えて、保水材30からの水の飛沫が凝縮器3等にかからず、そのため放熱フィンを腐食させることもない。また、保水材30と凝縮器3の間に空気冷却装置40を配置させているので、夏場の熱風が凝縮器3に入り込むのを防いで、凝縮器3の冷却効率を低下させることもない。
請求項6に記載の凝縮器の補助冷却装置によれば、冬場においては、前記空気冷却装置40を逆向きに配置しているものであり、空気冷却装置40の空気冷却体33の吐出口35から空気を流入させ、吸込口34から流入した空気を吐出させることで、小径の吐出口35から吸い込んだ低温の空気を急拡散させて、吸込口34から吐出させる空気の温度を上げることができる。そのため、冬場では、凝縮器3を温めることができ、凝縮器3の冷え過ぎを防止することができる。これにより、除霜運転を無くしたり、除霜運転の時間を短くして室内の暖房運転の時間を長くすることができる。
本発明の第1の実施の形態における空気冷却体の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における空気冷却体の断面図である。 本発明の第1の実施の形態における空気冷却体の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における空気冷却装置の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における空気冷却装置の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における空気冷却装置の背面図である。 本発明の第1の実施の形態における空気冷却装置の側面図である。 本発明の第1の実施の形態における凝縮器の風上側に空気冷却装置を配設した場合の説明図である。 本発明の第1の実施の形態における凝縮器の風上側に空気冷却装置を2段配設した場合の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における補助冷却装置の保水材の風上側に空気冷却装置を配設した場合の説明図である。 本発明の第2の実施の形態における空気冷却装置を凝縮器と保水材との間に配設した場合の説明図である。 従来例の室外機と補助冷却装置の概略構成図である。 他の従来例の室外機と補助冷却装置の概略構成図である。 他の従来例の補助冷却装置の正面図である。 冷凍サイクルを示す図である。 保水材を製作する場合の説明図である。 保水材を製作する場合の説明図である。 保水材を製作する場合の説明図である。 保水材を製作する場合の説明図である。 保水材の要部拡大断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、自然に空気を冷却させる空気冷却体33の斜視図を示しており、一方を空気を吸い込む吸込口34とし、他方を前記吸込口34より小径とし、吸込口34から吸い込んだ空気を吐出する吐出口35としている。
この空気冷却体33の大きさは、例えば、市販のペットボトル程度の大きさであり、材料としては、プラスティックを用いて軽量化を図っている。これは、空気冷却体33を凝縮器3の風上側に多数配置することから、空気冷却体33の重さは軽くすることが望ましい。
図2は空気冷却体33の断面図を示しており、吐出口35の直径は、吸込口34の直径より1/3〜1/5程度が望ましい。
図3は空気冷却体33内の空気の流れを示しており、空気冷却体33は上述したように凝縮器3の風上側に配置され、室外機1の冷却ファン4により空気冷却体33の吸込口34から空気が吸い込まれ、吐出口35から空気が吐出されて、この吐出された空気が凝縮器3に送られる。
図3に示すように、空気冷却体33の吸込口34から吸い込まれた空気は吐出口35側で急圧縮され、さらに吐出口35から出た空気は急拡散されることで、吐出された空気は冷却されることになる。
図4は、空気冷却体33を多数配置する場合の説明図を示し、平板状の支持体36には多数の孔37が穿孔されており、この孔37に空気冷却体33の吐出口35の部分を圧入することで、空気冷却体33を支持体36に固定配置するようにしている。ここで、孔37に圧入する吐出口35側の部位を固定部38と称する。
支持体36の孔37の内径を、空気冷却体33の固定部38の外径より若干小さくして、空気冷却体33の固定部38を支持体36の孔37への圧入を容易にしている。
図5は支持体36の各孔37に空気冷却体33を配置した場合の風上側から見た正面図を示し、図6は風下側から見た支持体36の背面図を示している。図7は空気冷却体33を配置した場合の支持体36の側面図を示している。ここで、多数の空気冷却体33を支持体36に配置した場合の、多数の空気冷却体33と支持体36とで空気冷却装置40と称する。
また、空気冷却装置40の支持体36の大きさは室外機1の凝縮器3の大きさとほぼ同じ大きさとしている。
なお、空気冷却体33は、円筒状としているが、四角筒状でもよく、また、円錐状でもよい。
図8は、室外機1の凝縮器3の風上側に配置した場合を示しており、空気冷却装置40にて冷却された空気を凝縮器3に送ることで、凝縮器3が冷却され、凝縮器の冷却効率を向上させることができる。
また、補助冷却装置10を用いていないので、補助冷却装置10に必要な電気代、水道代等を不要としてランニングコストをゼロとすることができる。また、従来の補助冷却装置10では水を循環させていたので、水の飛沫が凝縮器3等にかかっていたが、本実施形態では水を用いていないので、放熱フィンを腐食させることもない。
図9は、図8の実施形態に対して、空気冷却装置40の風上側にさらに同様の構成の空気冷却装置40を配置した場合を示している。
本実施形態では、空気冷却装置40を2段構成としているので、図8に示す実施形態の効果に加えて、凝縮器3に送る空気の温度をさらに低下させて、凝縮器の冷却効率を一層向上させることができる。
(第2の実施の形態)
図10は第2の実施形態を示し、本実施形態では従来の補助冷却装置10に空気冷却装置40を配置した場合である。補助冷却装置10の構成は従来と同様であり、また、空気冷却装置40の構成も先の実施形態と同様の構成としている。
図10の場合では、空気冷却装置40により冷却された空気が補助冷却装置10の保水材30に送られるので、保水材30に送られる空気が外気温度より冷却された空気が送られることになり、保水材30にてさらに冷却された空気が凝縮器3に送られる。そのため、凝縮器の冷却効率を一層向上させることができる。また、空気冷却装置40は上述したようにランニングコストを不要としているので、ランニングコストは補助冷却装置10の運転費用だけとなり、ランニングコストを増加させずに凝縮器の冷却効率を一層向上させることができる。
図11は室外機1の凝縮器3と、補助冷却装置10の保水材30との間に空気冷却装置40を配置した場合を示している。本実施形態では、図10の実施形態の場合の効果に加えて、保水材30からの水の飛沫が凝縮器3等にかからず、そのため放熱フィンを腐食させることもない。
また、保水材30と凝縮器3の間に空気冷却装置40を配置させているので、夏場の熱風が凝縮器3に入り込むのを防いで、凝縮器3の冷却効率を低下させることもない。
上記各実施形態においては、夏場の高温時の場合であるが、冬場の場合では、空気冷却装置40の方向を逆にして配置しても良い。空気冷却装置40の空気冷却体33の吐出口35から空気を流入させ、吸込口34から流入した空気を吐出させることで、小径の吐出口35から吸い込んだ低温の空気を急拡散させて、吸込口34から吐出させる空気の温度を上げることができる。
そのため、冬場では、凝縮器3を温めることができ、凝縮器3の冷え過ぎを防止することができる。これにより、除霜運転を無くしたり、除霜運転の時間を短くして室内の暖房運転の時間を長くすることができる。
1 室外機
3 凝縮器
13 水回収装置
14 ポンプ
15 給水管
30 保水材
33 空気冷却体
34 吸込口
35 吐出口
36 支持体
40 空気冷却装置

Claims (5)

  1. 屋外に設置される室外機(1)の凝縮器(3)の風上側に近接して空気冷却装置(40)を配設し、
    前記空気冷却装置(40)は、
    筒状であって、一端側を空気の吸込口(34)とし、他端側は空気が吐出され前記吸込口(34)の径より小径とした吐出口(35)からなる多数個の空気冷却体(33)と、
    前記空気冷却体(33)を多数配設する平板状の支持体(36)とで構成されており、
    前記空気冷却装置(40)と同様の構成とした第2の空気冷却装置(40)を、前記凝縮器(3)に近接した配置した前記空気冷却装置(40)の風上側に前記第2の空気冷却装置(40)を配設していることを特徴とする凝縮器の補助冷却装置。
  2. 冬場においては、前記空気冷却装置(40)を逆向きに配置していることを特徴とする請求項1に記載の凝縮器の補助冷却装置。
  3. 屋外に設置される室外機(1)の凝縮器(3)の風上側に近接して保水材(30)を配設し、
    前記保水材(30)は、上方より滴下される水により湿潤されて、気化する際の潜熱にて吸気された空気の温度を低下させるものであり、
    この温度が低下した空気により前記凝縮器(3)を冷却させ、
    前記保水材(30)から流下した水を水回収装置(13)にて回収し、
    前記水回収装置(13)の水をポンプ(14)を駆動して給水管(15)を介して前記保水材(30)へ循環させるようにした凝縮器の補助冷却装置であって、
    前記保水材(30)の風上側に近接して空気冷却装置(40)を配設し、
    前記空気冷却装置(40)は、
    筒状であって、一端側を空気の吸込口(34)とし、他端側は空気が吐出され前記吸込口(34)の径より小径とした吐出口(35)からなる多数個の空気冷却体(33)と、
    前記空気冷却体(33)を多数配設する平板状の支持体(36)とで構成されていることを特徴とする凝縮器の補助冷却装置。
  4. 前記室外機(1)の凝縮器(3)の風上側と、前記保水材(30)の風下側との間に前記空気冷却装置(40)を配設していることを特徴とする請求項3に記載の凝縮器の補助冷却装置。
  5. 冬場においては、前記空気冷却装置(40)を逆向きに配置していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の凝縮器の補助冷却装置。
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