JP5459745B1 - 凝縮器の補助冷却システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持台60上に複数の保水材30を隣接して配置し、複数の保水材30は、複数の室外機1の凝縮器3の風上側に配置する。1台の室外機1には2枚の保水材30を対応させ、2枚の保水材30を1つの上パネル61にて保持する。支持台60には排水路65が設けてあり、支持台60と水回収装置13を直接に接続する。水回収装置13からの水は、給水管15及び支管33を経て上パネル61に給水され、保水材30に滴下される。
【選択図】図1
Description
室外機1は、周知の構成であるため、詳細な説明は省略するが、室外機1のケース2の一方には凝縮器3が配置され、ケース2の上部には冷却ファン4が設けられている。なお、図示例では冷却ファン4をケース2の上部に設けているが、凝縮器3に対向した位置に冷却ファン4が設けられている場合もある。
冷房運転時では、圧縮器5で冷媒管8内の冷媒が圧縮されて、冷媒は高温ガスになり、凝縮器3内を冷却ファン4にて気化する際の水の潜熱にて一定の温度に下げられ冷媒ガスは液化する。膨張弁7にて冷媒の圧力は急激に下げられ、冷媒ガスの潜熱で冷たくなり、蒸発器6で部屋の温度を熱交換を行ない、室内機から冷風が部屋内に送られて冷房が行なわれる。
気化式空気冷却装置11内を流下した水は排水管12を介して水回収装置13に回収される。
水回収装置13の液面が所定の高さ以下になると、フロート22が下降してフロート弁21が開いて補給水管20から水が供給される。また、補給水が供給されていって液面が所定の高さ以上になると、フロート22が上昇してフロート弁21が閉じられ、補給水管20からの水の供給が停止される。
また、このクーリングパッドは、主に畜舎並びに園芸用施設の温度を下げるために用いられるものであり、日本では、無窓畜舎、施設園芸用温室で広く使用されているものである。
上下の波板材51を吸気方向に対して互い違いに任意の角度、例えば、30°前後に組み合わせ、上の波板材51の波の下側の頂点と、下の波板材51の波の上側の頂点とは交差する点、つまり、図23に示す黒丸(●)の部分を接着剤にて接着し、上下の波板材51を接着固定する。
この実線で示している空気流通路52は例えば、30°の傾きで上昇し、この実線で示されている空気流通路52と幅方向で隣接し、破線で示している空気流通路52は、例えば、30°の傾きで下降している構成となっている。これらの空気流通路52が保水材30の上下方向及び左右方向に連続して形成されている。
つまり、気化式空気冷却装置11に水を循環させることにより、気化式空気冷却装置11を通過する室外機1の吸い込み温度が気化潜熱で外気温度よりも下がり、且つ加湿効果により冷房能力の向上を図ることができる。
また、凝縮器3を冷却させることで、空気調和機全体の消費電力を抑えることができるので、水を循環させるためのポンプ14の電気代は、微々たるものであり、全体としての消費電力を抑えている。
図28及び図29に示すように、この冷却パネル40は、保水材30と、この保水材30を受けて上記排水樋25と同様の機能を持たせた下パネル41と、この下パネル41の両側の内部に下部を挿入して、保水材30の両側面を支持する左右のサイドパネル42と、保水材30の上部に位置して、上記給水装置16と同じ機能を持たせた上パネル43等で構成されている。
冷却パネル40の大きさを室外機1の大きさに対応させているために、1つの保水材30では対応できず、2つの保水材30a、30bを用いている。なお、保水材30の縦方向の寸法は、室外機1の寸法に合わせて裁断している。
さらに、各冷却パネル40のサイドパネル42の外側を伝っての漏水があり、無駄に水道水を浪費していた。
(1)一人での保水材の設置作業や交換作業を可能として、作業効率を向上させること。
(2)複数の保水材からの排水を1本の水路として、構成を簡素化し、また、水回収装置の設置位置を高くして、ポンプの揚げる能力を向上させること。
(3)従来のサイドパネルを無くして、漏水を減少させ、また冷却の効率を向上させること。
前記保水材30は、上方より滴下される水により湿潤されて、気化する際の潜熱にて吸気された空気の温度を低下させるものであり、
前記室外機1を横方向に複数台並設し、
前記室外機1の凝縮器3の風上側に前記保水材30を複数枚を1本の支持台60上に該保水材30の側面を当接ないし接触した状態で隣接して配設し、
前記複数台の室外機1の凝縮器3の風上側の横方向に沿って前記複数枚の保水材30が隣接して横方向の前記複数台の凝縮器3をカバーするように配設されていることを特徴としている。
また、従来の冷却パネル40では、サイドパネル42の外側を伝っての漏水があったが、本実施形態では、保水材30の側面同士が接触しているので、保水材30の側面での漏水がなく、漏水を減少させることができる。また、従来のようにサイドパネル42を用いていないので、保水材30を全面的に室外機1の凝縮器3に対応させて配置でき、保水材30での冷却効率を上げることができる。
さらには、従来では冷却パネル40を工場で組み立てをしていたが、本システムでは、単に保水材30を支持台60上に載せていくだけなので、現場での保水材30の取り付け作業、搬入・運搬作業での作業性の向上を図ることができる。
そのため、表面をなめらかにした緩衝材75を設けることで、保水材30を引き抜く場合の摩擦抵抗を小さくでき、保水材30を簡単に引き抜くことができる。したがって、保水材30の交換作業を容易にすることができる。
保水材30の上部に配置する上パネル61は、従来の上パネル43と同様に形成されており、この上パネル61は支持台60とは異なり、各室外機1に対応させている。よって、本実施形態では、室外機1を4台並設しているので、上パネル61は4台用いている。
そして、両側の台座64の中央部分を保水材30から滴下した水を排水(循環)させるための排水路65としている。
また、1つの上パネル61の長手方向の寸法と、2枚の保水材30の横方向の寸法とは略同じ寸法としている。図1(b)では両側の上パネル61の横方向の寸法は、2枚の保水材30の寸法より長くしているが、端部の上パネル61の寸法は、2枚の保水材30の寸法より長くしても良いし、同じ寸法としても良い。
特に、1枚の保水材30は、一人で持って配設できる重さであり、そのため、一人でも保水材30を多数配設でき、保水材30の設置の作業性を向上させることができる。なお、二人で設置作業を行なう場合は、一層作業効率を向上させることができる。
ここで、水回収装置13の高さ位置は、従来の支管34を介さずに支持台60に直接接続しているので、水位差が低くなり、その分、水回収装置13の設置位置を高くすることができ、ポンプ14の揚力を向上させることができる。
そして、保水材30は安価なため、1〜2年で交換するフィルタの機能として捉えれば、段ボールとしてのリサイクルがし易くなり、また、薬品や水の浸透率を主目的に保水材30を製作することができ、保水材30の冷却効率を向上させることができる。
そのため、表面をなめらかにした緩衝材75を設けることで、保水材30を引き抜く場合の摩擦抵抗を小さくでき、保水材30を簡単に引き抜くことができる。したがって、保水材30の交換作業を容易にすることができる。
しかし、より大きな能力の室外機1では図10に示すように、凝縮器3がケース2の側板82、83まで至る場合もある。かかる場合では、図11に示す正面板81の他に、図12及び図13に示すように、両側の側板82、83にも開口部80を形成し、このこれらの側板82、83の開口部80からも空気を吸い込むようになっている。
凝縮器3に水滴がかかると、凝縮器3自体や凝縮器3の放熱フィンの表面に水垢・スケール等が付着して、放熱フィンが腐食してしまうことになる。そこで、本実施形態では室外機1と保水材30との間に空間90を設けているものである。
そこで、図17に示すように、両側の室外機1の空間90の側面に遮蔽板91を配置して温かい空気が空間90に流入するのを防いでいる。
これにより、保水材30cにより、室外機1と保水材30との間の空間90の部分に温かい空気が流入するのが遮断され、凝縮器3へは保水材30にて冷却された空気が流入し、凝縮器3の効率を向上させることができる。
3 凝縮器
13 水回収装置
14 ポンプ
30 保水材
60 支持台
61 上パネル
62 給水板
65 排水路
75 緩衝材
90 空間
Claims (8)
- 屋外に設置される室外機(1)の凝縮器(3)の風上側に該凝縮器(3)に近接して保水材(30)を配設し、
前記保水材(30)は、上方より滴下される水により湿潤されて、気化する際の潜熱にて吸気された空気の温度を低下させるものであり、
前記室外機(1)を横方向に複数台並設し、
前記室外機(1)の凝縮器(3)の風上側に前記保水材(30)を複数枚を1本の支持台(60)上に該保水材(30)の側面を当接ないし接触した状態で隣接して配設し、
前記複数台の室外機(1)の凝縮器(3)の風上側の横方向に沿って前記複数枚の保水材(30)が隣接して横方向の前記複数台の凝縮器(3)をカバーするように配設されていることを特徴とする凝縮器の補助冷却システム。
- 前記複数枚の保水材(30)の下部は、一本の支持台(60)にて保持されていることを特徴とする請求項1に記載の凝縮器の補助冷却システム。
- 前記保水材(30)の上部を保持し、保水材(30)への給水を兼ねた上パネル(61)は、1枚あるいは2枚の保水材(30)を保持していることを特徴とする請求項1に記載の凝縮器の補助冷却システム。
- 前記支持台(60)には各保水材(30)から滴下される水を排水する排水路65を設けていることを特徴とする請求項2に記載の凝縮器の補助冷却システム。
- 前記支持台(60)の排水路(65)からの水を回収する水回収装置(13)を設け、前記水回収装置(13)の水を前記保水材(30)の上部へ循環させるポンプ(14)を設け、前記水回収装置(13)を前記支持台(60)に直接接続していることを特徴とする請求項4に記載の凝縮器の補助冷却システム。
- 前記隣接している保水材(30)の間に摩擦抵抗の小さい緩衝材(75)を介在させていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の凝縮器の補助冷却システム。
- 前記保水材(30)と前記室外機(1)との間には空間(90)を設けていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の凝縮器の補助冷却システム。
- 隣接して配設している保水材(30)の端部の風下側の面に対して直交方向に第2の保水材(30c)を配設していることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の凝縮器の補助冷却システム。
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