JP2015127596A - 空気調和装置の室外機 - Google Patents

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【課題】噴霧ノズルを備える空気調和装置の室外機において、噴霧ノズルから噴霧される水の噴霧角度を拡大する。
【解決手段】空気調和装置の室外機(11)は、熱交換器(13)と、熱交換器(13)に向かう空気に水を噴霧する噴霧ノズル(5)と、噴霧ノズル(5)とは離れた位置に設けられ、噴霧ノズル(5)から噴霧された水にガスを噴射して水の噴霧角度を拡大するガス噴射ノズル(40)と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換器に向かう空気に水を噴霧する噴霧ノズルを備えた空気調和装置の室外機に関する。
従来、噴霧ノズルから水を熱交換器に噴霧して熱交換器を補助的に冷却する噴霧装置を備えた空気調和装置の室外機が知られている(例えば特許文献1)。この室外機では、噴霧された水により熱交換器が冷却されるので、空気調和装置に必要とされる動力(消費電力)を低減することができる。
このような室外機では、噴霧ノズルから噴霧される液滴が熱交換器の表面に付着すると、熱交換器が腐食する場合がある。特許文献1には、微細ミストを発生させるノズルを噴霧ノズルとして用いることによって、液滴が熱交換器に到達する前に蒸発しやすいようにする技術が開示されている。
また、特許文献2には、二流体ノズルが開示されている。二流体ノズルは、噴霧される液滴を微粒化することができる。微粒化された液滴は、全体として空気との接触面積が大きくなり、蒸発しやすくなる。
特開2008−128500号公報 実用新案登録第3032201号公報
しかしながら、従来の噴霧ノズルでは、噴霧される水の噴霧角度が小さい場合には、水が噴霧された空気中において液滴の密度が高くなり、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなる。また、水の噴霧角度が小さい場合には、冷却対象の領域をカバーするために必要な噴霧ノズルの数が多くなる。
本発明の目的は、噴霧ノズルを備える空気調和装置の室外機において、噴霧ノズルから噴霧される水の噴霧角度を拡大することである。
本発明の空気調和装置の室外機は、熱交換器(13)と、前記熱交換器(13)に向かう空気に水を噴霧する噴霧ノズル(5)と、前記噴霧ノズル(5)とは離れた位置に設けられ、前記噴霧ノズル(5)から噴霧された水にガスを噴射して水の噴霧角度を拡大するガス噴射ノズル(40)と、を備える。
この構成では、噴霧ノズル(5)とは離れた位置に設けられたガス噴射ノズル(40)を備えており、このガス噴射ノズル(40)は、噴霧ノズル(5)から噴霧された水にガスを噴射することによって、水の噴霧角度を拡大することができる。これにより、熱交換器(13)に向かう空気中において液滴の密度が高くなるのを抑制できるので、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなるのを抑制できる。また、水の噴霧角度(θ)が拡大されることによって、冷却対象の領域をカバーするために必要な噴霧ノズル(5)の数を低減できる。
前記空気調和装置の室外機において、前記噴霧ノズル(5)は、水を噴霧する噴霧孔(51)を備え、前記ガス噴射ノズル(40)は、ガスを噴射する1つ又は複数のガス噴射孔(42)を備え、前記噴霧ノズル(5)と前記ガス噴射ノズル(40)は、前記噴霧孔(51)と前記ガス噴射孔(42)が互いに向き合うように配置されているのが好ましい。
この構成では、噴霧孔(51)とガス噴射孔(42)が互いに向き合っているので、噴霧孔(51)から噴霧される水の噴霧領域に対して、ガス噴射孔(42)から噴射されるより多くのガスを当てることができる。これにより、水の噴霧角度(θ)を効果的に拡大することができる。
前記空気調和装置の室外機において、前記複数のガス噴射孔(42)は、第1ガス噴射孔(42a)と、第2ガス噴射孔(42b)とを含み、前記第1ガス噴射孔(42a)のガス噴射方向と、前記第2ガス噴射孔(42b)のガス噴射方向とが互いに異なる方向に向いていてもよい。
この構成では、ガス噴射方向が互いに異なる第1ガス噴射孔(42a)と第2ガス噴射孔(42b)が設けられているので、ガス噴射ノズル(40)から噴射されるガスの噴射角度(ガスの噴射領域)をより大きくすることができる。このように噴射角度が拡大されたガスが噴射されることによって、水の噴霧角度(θ)をさらに拡大することができる。
前記空気調和装置の室外機において、前記噴霧ノズル(5)から噴霧される水の噴霧方向は、前記熱交換器(13)とは反対側に向いているのが好ましい。
この構成では、噴霧ノズル(5)から噴霧された液滴は、熱交換器(13)とは反対側に進み、ガス噴射ノズル(40)によって水の噴霧角度(θ)が拡大されながら、空気の流れによって熱交換器側(13)に次第に向きを変え、熱交換器(13)に向かって移動する。したがって、この構成では、水の噴霧方向が熱交換器(13)側に向いている場合に比べて、液滴が熱交換器(13)に至るまでの移動距離が大きくなるので、蒸発していない液滴が熱交換器(13)に到達するのをさらに抑制できる。
前記空気調和装置の室外機において、前記噴霧ノズル(5)は、多数の気泡を水に混入する気泡混入部(20)と、前記気泡混入部(20)において多数の気泡が混入された水を噴霧する噴霧部(50)と、を備えているのが好ましい。
この構成では、噴霧ノズル(5)は、気泡混入部(20)において多数の気泡が混入された水を噴霧部(50)に供給して液滴を噴霧する二流体ノズルであるので、液滴を微粒化することができる。これにより、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなるのをさらに抑制できる。
本発明によれば、噴霧ノズルを備える空気調和装置の室外機において、噴霧ノズルから噴霧される水の噴霧角度を拡大することができる。
本発明の実施形態に係る室外機を示す概略図である。 前記室外機における噴霧ノズル、ガス噴射ノズル及び熱交換器の配置例を示す斜視図である。 前記噴霧ノズルを示す断面図である。 (A)は、前記噴霧ノズルの正面図であり、(B)は、図3のIVB−IVB線断面図である。 前記噴霧ノズルと前記ガス噴射ノズルとを示す断面図である。 前記噴霧ノズルと変形例の前記ガス噴射ノズルとを示す断面図である。 前記室外機における噴霧ノズル、ガス噴射ノズル及び熱交換器の他の配置例を示す斜視図である。 前記室外機における噴霧ノズル、ガス噴射ノズル及び熱交換器のさらに他の配置例を示す斜視図である。 参考例の噴霧ノズルを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る室外機11について図面を参照して説明する。室外機11は、空気調和装置に用いられる。この空気調和装置は、図1に示す室外機11と、図略の室内機と、これらを接続する図略の冷媒配管とを備えている。空気調和装置は、蒸気圧縮冷凍サイクルを行う冷媒回路を備えている。
[空気調和装置の室外機]
図1に示すように、室外機11は、ケース12内に配置された熱交換器13、送風機14、圧縮機15、噴霧装置4、外気温度センサ18、制御部16などを備えている。送風機14、圧縮機15及び噴霧装置4は、制御部16により制御される。圧縮機15及び熱交換器13は、前記冷媒回路に設けられている。
熱交換器13としては、例えばクロスフィンコイル式の熱交換器が挙げられるが、これに限定されない。クロスフィンコイル式の熱交換器は、伝熱管と、伝熱管が貫通する多数のプレートフィンとを備えており、伝熱管の内部を冷媒が流れ、プレートフィン同士の間を外気が流れる。
図2に示すように、熱交換器13は、ケース12の底板から上方に延びている。すなわち、熱交換器13は、室外機11の設置面(水平面)に対して立設されており、平面視で略U字形状を有している。本実施形態では、ケース12の4つの側板のうち、熱交換器13に対向する3つの側板12a,12b,12cには、外気をケース12内に吸い込むために図略の吸込口が設けられている。また、ケース12の天板12dにはケース12内の空気を外部に吹き出すための吹出口17が設けられている。
送風機14としては、遠心送風機、軸流送風機、斜流送風機などを用いることができる。図1に示すように、送風機14は、羽根車14aと、この羽根車14aを回転させる図略のモータとを備えている。送風機14は、室外機11において熱交換器13より水平方向内側で且つ上側に配置されている。具体的には、送風機14は、図1に示すようにケース12内の上部に設けられており、図2に示す吹出口17の直下に配置されている。そして、送風機14は、ケース12の内部に入って熱交換器13と熱交換した後の空気を上方に向けてケース12から外部に排出する。送風機14は、熱交換器13よりも空気の流れ方向の下流側に位置している。
空気調和装置の運転時には、圧縮機15に動力が与えられることにより冷媒が室外機11と前記室内機との間を循環するとともに、送風機14の前記モータに動力が与えられることにより羽根車14aが回転し、前記吸込口からケース12の内部に外気が吸い込まれる。ケース12内に吸い込まれた外気は、上記のように、熱交換器13において冷媒と熱交換した後、吹出口17を通じてケース12の外部に吹き出される。具体的には、例えば冷房運転時には、ケース12内に吸い込まれた外気は、凝縮器として機能する熱交換器13における前記伝熱管を介して、この伝熱管内を流れる高温高圧の冷媒と熱交換する。すなわち、外気は、熱交換器13の伝熱管及び冷媒を冷却する。これにより、前記伝熱管を流れる冷媒は、冷却されて凝縮する。外気温度センサ18は、外気温度を検知することができる。
[噴霧装置]
次に、噴霧装置4について説明する。噴霧装置4は、冷房運転時において熱交換器13に向かう外気を冷却することができる。すなわち、噴霧装置4は、熱交換器13に向かう外気の温度を低下させることにより、熱交換器13の伝熱管及び冷媒を冷却する効果を高めることができる。このように噴霧装置4は、熱交換器13及び冷媒を補助的に冷却して空気調和装置の冷房能力を高めることができる。
図1に示すように、噴霧装置4は、1つ又は複数の噴霧ノズル5と、ガス噴射ノズル40と、水供給機構60と、ガス供給機構70とを備えている。
噴霧ノズル5は、熱交換器13に向かう空気に水を噴霧する。噴霧装置4が複数の噴霧ノズル5を備えている場合、複数の噴霧ノズル5の配置は特に限定されないが、例えば図2に示すような配置形態とすることができる。図2に示す配置例では、複数の噴霧ノズル5は、熱交換器13に対向する位置に配列されている。各噴霧ノズル5は、送風機14の羽根車14aが回転することにより形成される気流の方向において、熱交換器13よりも上流側に位置している。各噴霧ノズル5は、熱交換器13の側方に配置されている。具体的に、熱交換器13に沿った3つの側板12a,12b,12cのそれぞれに1つ又は複数の噴霧ノズル5が対向している。
複数の噴霧ノズル5は、噴霧装置4による冷却効果が熱交換器13のほぼ全体にわたって及ぼされるように、熱交換器13に対向する3つの側板12a、12b、12cにおいて互いに間隔を空けて配置されている。詳しくは、各噴霧ノズル5から噴霧される水滴が拡散する範囲、即ち、熱交換器13に向かう外気が各噴霧ノズル5によって冷却される範囲に基づいて、複数の噴霧ノズル5は、互いに水平方向や鉛直方向に例えば数十センチ程度の間隔を空けて配置される。各噴霧ノズル5は、ケース12の側板、天板、又はケース12に別途設けられた図略の支持部材によって支持されている。
各噴霧ノズル5は、熱交換器13に向かう空気に水を噴霧する。本実施形態では、図1に示すように、各噴霧ノズル5は、液滴(水滴)の噴霧方向が熱交換器13とは反対側に向いているが、これに限られない。例えば、図7に示す配置例のように噴霧方向が熱交換器13側に向いていてもよい。
各噴霧ノズル5から噴霧された水滴は、図1に一点鎖線の矢印で示すように、熱交換器13に向かう空気中を熱交換器13とは反対側に放射状に拡散し、熱交換器13に向かう空気の影響を受けて熱交換器13側に次第に方向を変え、熱交換器13に向かって移動する。水滴の全部又はその大半は、熱交換器13に到達する前に気化する。
ガス噴射ノズル40は、噴霧ノズル5とは離れた位置に設けられている。すなわち、ガス噴射ノズル40は、噴霧ノズル5とは別体のノズルである。ガス噴射ノズル40は、噴霧ノズル5から噴霧された水にガスを噴射して水の噴霧角度θを拡大する。
図1及び図2に示す配置例では、ガス噴射ノズル40、噴霧ノズル5及び熱交換器13は、この順に並んでいるが、これに限られず、例えば後述する図7に示す変形例のように、噴霧ノズル5、ガス噴射ノズル40及び熱交換器13がこの順に並んでいてもよい。複数のガス噴射ノズル40のそれぞれは、対応する噴霧ノズル5に対向する位置に設けられている。したがって、複数のガス噴射ノズル40は、互いに水平方向や鉛直方向に例えば数十センチ程度の間隔を空けて配置される。各ガス噴射ノズル40、ケース12の側板、天板、又はケース12に別途設けられた図略の支持部材によって支持されている。
水供給機構60は、液送配管61と、液送ポンプ62とを含む。液送配管61は、例えば水道などの水供給源Tと各噴霧ノズル5とを接続している。液送ポンプ62は、液送配管61を通じて水を各噴霧ノズル5に送液する。
ガス供給機構70は、例えばコンプレッサーなどの気送ポンプ72と、気送配管71とを含む。気送配管71は、気送ポンプ72と各噴霧ノズル5とを接続するとともに、気送ポンプ72と各ガス噴射ノズル40とを接続している。気送配管71は、下流側において第1気送配管71aと第2気送配管71bに分岐している。第1気送配管71aは、噴霧ノズル5に接続され、第2気送配管71bは、ガス噴射ノズル40に接続されている。
図1では、1つの噴霧ノズル5に対して水供給機構60及びガス供給機構70が接続されている状態を示しており、他の噴霧ノズル5の図示を省略しているが、水供給機構60及びガス供給機構70は、他の噴霧ノズル5に対しても図1に示す接続状態と同様にして接続される。具体的には、例えば、水供給機構60の液送配管61は、途中で分岐して複数の噴霧ノズル5に接続され、ガス供給機構70の気送配管71は、途中で分岐して複数の噴霧ノズル5に接続される。
[噴霧ノズル]
次に、噴霧ノズル5の構造について詳細に説明する。図3は、噴霧ノズル5を示す断面図である。図4(A)は、噴霧ノズル5の正面図であり、図4(B)は、図3のIVB−IVB線断面図である。図5は、噴霧ノズル5とガス噴射ノズル40とを示す断面図である。
噴霧ノズル5は、多数の気泡が予め混入された気泡混入水を噴霧部50から噴霧する二流体ノズルであるので、液滴を微粒化することができる。図3に示すように、噴霧ノズル5は、多数の気泡を水に混入する気泡混入部20と、気泡混入部20において多数の気泡が混入された水を噴霧する噴霧部50とを備える。図3及び図4(A),(B)に示す実施形態では、噴霧ノズル5は円柱形状を呈しているが、例えば角柱形状などであってもよい。
気泡混入部20は、水供給源Tから供給される水を噴霧部50に案内する機能を有する。気泡混入部20は、水供給源Tから供給された水に微細な気泡を混入させることにより、多数の気泡が水に混入された混入水Wを生成する機能を有する。
噴霧部50は、気泡混入部20において生成された混入水Wを受け入れて、その混入水Wを噴霧する機能を有する。噴霧部50は、混入水Wを噴霧する噴霧孔51を有する。噴霧部50は、混入水Wを安定的に噴霧ノズル5の外部に送るとともに、噴霧孔51前後に圧力差を設けることで噴霧孔51から出た気泡が膨張し、水滴を微細化して噴霧する機能を有する。
(気泡混入部)
気泡混入部20は、ガス案内管21と、水案内管22とを備える。これらの案内管21,22は、例えば円筒形状を有している。水案内管22は、ガス案内管21の内側に配置されている。水案内管22は、ガス案内管21との間に隙間をあけて配置されている。本実施形態では、2つの案内管21,22の中心はほぼ一致しているが、これに限られず、径方向に多少ずれていてもよい。
ガス案内管21には、ガス供給部23が設けられている。ガス供給部23には、図1に示す気送配管71の第1気送配管71aが接続される。ガス案内管21の基端221と水案内管22との隙間は、閉塞部材24によって塞がれている。ガス案内管21の内周面は、ガス流路AFを区画している。具体的に、ガス流路AFは、ガス案内管21の内周面と水案内管22の外周面とによって区画される空間である。したがって、本実施形態では、ガス流路AFは、噴霧ノズル5を軸方向に見た場合、水案内管22の周りを環状に囲む空間である。
水案内管22は、複数のガス導入孔22aを有する。複数のガス導入孔22aは、水案内管22の側壁に形成されている。各ガス導入孔22aは、水案内管22の側壁をその厚み方向に貫通している。複数のガス導入孔22aは、例えば水案内管22の周方向に互いに間隔をあけて設けられている。また、本実施形態では、複数のガス導入孔22aは、例えば水案内管22の中心軸の方向(管の長手方向)にも互いに間隔をあけて設けられている。ガス導入孔22aの孔径、個数などを調節することによって、気泡混入部20に注入する空気の量、気泡の大きさなどを調節できる。これにより、噴霧部50から噴霧される液滴の大きさ(微粒化の度合い)を調節できる。
水案内管22の内周面は、水流路WFを区画している。すなわち、水流路WFは、水案内管22の内周面によって区画される空間である。水案内管22の基端221には、図1に示す液送配管61が接続される。
(噴霧部)
噴霧部50は、その前後で圧力差を生じさせて気泡の膨張により水滴を微細化して噴霧する機能を有する。また、噴霧部50は、ガス流路AFの先端部(下流側端部)を塞ぐ閉塞部としての機能も有する。噴霧部50は、噴霧ノズル5の先端に位置している。噴霧部50は、噴霧ノズル5の先端壁部を構成している。この先端壁部を構成する噴霧部50は、ガス案内管21の先端部212に取り付けられている。具体的に、噴霧部50は、ガス案内管21の先端部212及び水案内管22の先端部222に接するように設けられており、ガス流路AFの先端部(下流側端部)を塞いでいる。
噴霧部50は、噴霧孔51と、連通路52とを含む。噴霧孔51は、混入水Wを噴霧する。連通路52は、混入水Wを噴霧孔51に案内する。
噴霧孔51は、連通路52の先端部につながっている。連通路52及び噴霧孔51は、水流路WFと噴霧ノズル5の外部とを連通する貫通孔を構成している。連通路52は、噴霧ノズル5の軸方向において、水流路WFに隣接している。噴霧孔51は、テーパー面52aの先端部52bに接続された筒状の内周面51aによって区画されている。
連通路52は、噴霧孔51側に向かうにつれて流路が先細りしている。具体的に、連通路52は、噴霧孔51側に向かうにつれて内径が小さくなるテーパー面(内周面)52aによって区画されている。テーパー面52aと内周面51aは、前記貫通孔の内周面を構成している。
本実施形態では、噴霧孔51から噴霧される水の噴霧方向は、噴霧ノズル5の軸方向(長手方向)に向いており、図5において矢印L1で示している。なお、水の噴霧方向は、噴霧ノズル5の軸方向に限られない。水の噴霧方向は、噴霧ノズル5の軸方向に対して傾斜していてもよい。なお、水の噴霧方向L1は、代表的な(平均的な)水の進行方向であって、実際に噴霧孔51から噴霧される水は、直線L1を中心として略円錐形状に周囲に広がりながら空気中を移動する。ガス噴射ノズル40を備えていない室外機では、図9に示すように、噴霧孔51から噴霧される水は、直線L1を中心として略円錐形状に周囲に広がりながら空気中を移動し、このときの噴霧角度はθ1である。
[ガス噴射ノズル]
図5に示すように、ガス噴射ノズル40は、筒状のノズル本体41を有する。ノズル本体41は、ガス噴射孔42を有する。図5に示すガス噴射ノズル40は、1つのガス噴射孔42を有しているのみであるが、これに限られず、例えば図6に示すように複数のガス噴射孔42を有していてもよい。
ノズル本体41は、ガス入口43を有する。ガス入口43には、図1に示す気送配管71の第2気送配管71bが接続される。気送配管71と気送ポンプ72は、噴霧ノズル5とガス噴射ノズル40の両方に空気を供給するように構成されているが、これに限られない。ガス噴射ノズル40に空気を供給する気送配管と気送ポンプは、気送配管71と気送ポンプ72とは別に設けられていてもよい。
上述したように、ガス噴射ノズル40は、噴霧部50から噴霧される水の噴霧角度θをガスの噴射によって拡大する。ガス噴射ノズル40は、噴霧ノズル5との間に所定の距離を隔てた位置に設けられている。前記所定の距離は、特に限定されるものではないが、ガス噴射ノズル40から噴射されるガスが水の噴霧される領域に届くように設定される。
本実施形態では、ガス噴射ノズル40と噴霧ノズル5とは、噴霧孔51とガス噴射孔42とが互いに向き合うように配置されている。噴霧孔51とガス噴射孔42とが互いに向き合うように配置されている場合には、ガス噴射ノズル40から噴射されるガスの噴射方向L2は、噴霧ノズル5から噴霧される水の噴霧方向L1の反対方向を向いている。この場合、ガスの噴射方向L2は、水の噴霧方向L1に対して平行であってもよく、水の噴霧方向L1に対して傾斜していてもよい。また、ガス噴射ノズル40の中心軸と噴霧ノズル5の中心軸とは同軸上にあるのが好ましいが、これに限られず、中心軸同士が径方向にずれていてもよい。
なお、図5に示しているガスの噴射方向L2は、代表的な(平均的な)ガスの進行方向であって、実際にガス噴射孔42から噴射されるガスは、直線L2を中心として略円錐形状に周囲に広がりながら空中を移動する。
[動作]
次に、室外機11の動作の一例について説明するが、室外機11の動作は、以下に説明する内容に限定されるものではない。
制御部16は、外気温度センサ18によって外気温度が所定の温度以上に達したことを検知すると、冷房運転の負荷が所定のレベルを超えたと判断し、液送ポンプ62及び気送ポンプ72を制御して複数の噴霧ノズル5から水の噴霧を開始する。例えば、制御部16は、所定時間の間、各噴霧ノズル5から連続的に又は間欠的に水が噴霧されるように液送ポンプ62及び気送ポンプ72を制御する。
液送ポンプ62及び気送ポンプ72が運転されると、液送配管61を通じて噴霧ノズル5の水流路WFに水が供給されるとともに、気送配管71の第1気送配管71aを通じてガス流路AFにガス(空気)が供給される。これにより、気泡混入部20において混入水Wが生成される。生成された混入水Wは、水流路WFを通じて噴霧部50に案内される。噴霧部50に案内された混入水Wは、連通路52のテーパー面52aに沿って噴霧孔51に向かって流れる。この混入水Wは、連通路52において次第に流速が高められて噴霧孔51に到達する。噴霧孔51に到達した混入水Wは、多数の微細な気泡を含んでおり、これらの気泡とともに噴霧ノズル5の外部に噴霧される。多数の気泡を含む水が噴霧孔51から噴霧されるとき又は噴霧孔51から噴霧された後、気泡が膨張し、はじけて水滴が微細化される。
また、気送ポンプ72が運転されると、気送配管71の第2気送配管71bを通じてガス噴射ノズル40にもガス(空気)が供給される。ガス噴射ノズル40に供給されたガスは、ノズル本体41内をガス噴射孔42側に流れ、ガス噴射孔42から噴射される。
ここで、図9に示すような参考例の噴霧ノズルの場合、ガス噴射ノズルによってガスが噴射されないので、水の噴霧角度θ1は、本実施形態における水の噴霧角度θよりも小さい。したがって、水が噴霧された空気中において液滴の密度が高くなり、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなる。
一方、本実施形態では、図5に示すように、噴霧孔51から噴霧された後の水に対してガス噴射ノズル40のガス噴射孔42からガスが噴射されるので、噴霧ノズル5から噴霧される水の噴霧角度θが拡大される。これにより、熱交換器13に向かう空気中において液滴の密度が高くなるのを抑制できるので、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなるのを抑制できる。
[ガス噴射ノズルの変形例]
図6は、噴霧ノズル5と変形例のガス噴射ノズル40とを示す断面図である。この変形例のガス噴射ノズル40は、複数のガス噴射孔42(42a,42b,42c)を備えている点で、図5に示すガス噴射ノズル40と異なっている。
この変形例のガス噴射ノズル40において、複数のガス噴射孔42から噴射されるガス噴射方向は、特に限定されないが、ガス噴射ノズル40のガス噴射角度を拡大するという観点では、次のような構成を備えているのが好ましい。
例えば、複数のガス噴射孔42の少なくとも1つは、ガス噴射角度を拡大するために、ガス噴射ノズル40の軸方向(長手方向)に対して傾斜した方向にガスを噴射するように構成されている。図6に示す具体例の場合、真ん中の第1ガス噴射孔42aは、主にガス噴射ノズル40の軸方向に沿った方向にガスを噴射するように構成されており、両サイドの第2ガス噴射孔42b及び第3ガス噴射孔42cは、ガス噴射ノズル40の軸方向に対して傾斜した方向にガスを噴射するように構成されている。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、本実施形態では、噴霧ノズル5とは離れた位置に設けられたガス噴射ノズル40を備えており、このガス噴射ノズル40は、噴霧ノズル5から噴霧された水にガスを噴射することによって、水の噴霧角度を拡大することができる。これにより、熱交換器13に向かう空気中において液滴の密度が高くなるのを抑制できるので、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなるのを抑制できる。また、水の噴霧角度が拡大されることによって、冷却対象の領域をカバーするために必要な噴霧ノズル5の数を低減できる。
また、本実施形態では、噴霧ノズル5は、水を噴霧する噴霧孔51を備え、ガス噴射ノズル40は、ガスを噴射する1つ又は複数のガス噴射孔42を備え、噴霧ノズル5とガス噴射ノズル40は、噴霧孔51とガス噴射孔42が互いに向き合うように配置されている。この構成では、噴霧孔51とガス噴射孔42が互いに向き合っているので、噴霧孔51から噴霧される水の噴霧領域に対して、ガス噴射孔42から噴射されるより多くのガスを当てることができる。これにより、水の噴霧角度θを効果的に拡大することができる。
また、変形例では、複数のガス噴射孔42は、第1ガス噴射孔42aと、第2ガス噴射孔42bとを含み、第1ガス噴射孔42aのガス噴射方向と、第2ガス噴射孔42bのガス噴射方向とが互いに異なる方向に向いている。この構成では、ガス噴射方向が互いに異なる第1ガス噴射孔42aと第2ガス噴射孔42bが設けられているので、ガス噴射ノズル40から噴射されるガスの噴射角度(ガスの噴射領域)をより大きくすることができる。このように噴射角度が拡大されたガスが噴射されることによって、水の噴霧角度θをさらに拡大することができる。
また、本実施形態では、前記噴霧ノズル5から噴霧される水の噴霧方向は、前記熱交換器13とは反対側に向いている。この構成では、噴霧ノズル5から噴霧された液滴は、熱交換器13とは反対側に進み、ガス噴射ノズル40によって水の噴霧角度θが拡大されながら、空気の流れによって熱交換器13側に次第に向きを変え、熱交換器13に向かって移動する。したがって、この構成では、水の噴霧方向が熱交換器13側に向いている場合に比べて、液滴が熱交換器13に至るまでの移動距離が大きくなるので、蒸発していない液滴が熱交換器13に到達するのをさらに抑制できる。
また、本実施形態では、噴霧ノズル5は、多数の気泡を水に混入する気泡混入部20と、前記気泡混入部20において多数の気泡が混入された水を噴霧する噴霧部50と、を備えている。この構成では、噴霧ノズル5は、気泡混入部20において多数の気泡が混入された水を噴霧部50に供給して液滴を噴霧する二流体ノズルであるので、液滴を微粒化することができる。これにより、蒸発に必要な時間及び蒸発に必要な液滴の移動距離が大きくなるのをさらに抑制できる。
[その他の変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、噴霧装置4が複数の噴霧ノズル5を備える場合を例示したが、これに限られず、噴霧装置4は、1つの噴霧ノズル5のみを備えていてもよい。
また、図7に示すように、噴霧ノズル5、ガス噴射ノズル40及び熱交換器13がこの順に配置されていてもよい。図7に示す配置例では、噴霧ノズル5は、噴霧部50の噴霧孔51から熱交換器13に向けて水を噴霧し、ガス噴射ノズル40は、ガス噴射孔42から噴霧ノズル5に向けて(熱交換器13とは反対側に)ガスを噴射する。
また、図8に示す配置例のように、送風機14が熱交換器13に水平方向に対向する位置に設けられていてもよい。このような形態は、例えば家庭用の小型の室外機などで採用されているが、それに限定されるものではない。
また、前記実施形態では、噴霧ノズル5が、多数の気泡が予め混入された気泡混入水を噴霧部50から噴霧する二流体ノズルである場合を例示したが、これに限られず、他のタイプの噴霧ノズルであってもよい。
また、変形例では、複数のガス噴射孔42が、3つのガス噴射孔42a,42b,42cによって構成されている場合を例示したが、ガス噴射孔42の個数は、3つに限られず、2つであってもよく、4つ以上であってもよい。
4 噴霧装置
5 噴霧ノズル
11 室外機
13 熱交換器
20 気泡混入部
40 ガス噴射ノズル
41 ノズル本体
42 ガス噴射孔
42a 第1ガス噴射孔
42b 第2ガス噴射孔
42c 第3ガス噴射孔
50 噴霧部
51 噴霧孔
W 混入水
WF 水流路
AF ガス流路

Claims (5)

  1. 熱交換器(13)と、
    前記熱交換器(13)に向かう空気に水を噴霧する噴霧ノズル(5)と、
    前記噴霧ノズル(5)とは離れた位置に設けられ、前記噴霧ノズル(5)から噴霧された水にガスを噴射して水の噴霧角度を拡大するガス噴射ノズル(40)と、を備える空気調和装置の室外機。
  2. 前記噴霧ノズル(5)は、水を噴霧する噴霧孔(51)を備え、
    前記ガス噴射ノズル(40)は、ガスを噴射する1つ又は複数のガス噴射孔(42)を備え、
    前記噴霧ノズル(5)と前記ガス噴射ノズル(40)は、前記噴霧孔(51)と前記ガス噴射孔(42)が互いに向き合うように配置されている、請求項1に記載の空気調和装置の室外機。
  3. 前記複数のガス噴射孔(42)は、第1ガス噴射孔(42a)と、第2ガス噴射孔(42b)とを含み、
    前記第1ガス噴射孔(42a)のガス噴射方向と、前記第2ガス噴射孔(42b)のガス噴射方向とが互いに異なる方向に向いている、請求項2に記載の空気調和装置の室外機。
  4. 前記噴霧ノズル(5)から噴霧される水の噴霧方向は、前記熱交換器(13)とは反対側に向いている、請求項1〜3の何れか1項に記載の空気調和装置の室外機。
  5. 前記噴霧ノズル(5)は、
    多数の気泡を水に混入する気泡混入部(20)と、
    前記気泡混入部(20)において多数の気泡が混入された水を噴霧する噴霧部(50)と、を備える、請求項1〜4の何れか1項に記載の空気調和装置の室外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018004205A (ja) * 2016-07-06 2018-01-11 有限会社アクアテック 凝縮器の補助冷却装置

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