JP2017040459A - 冷凍装置の熱源ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】風洞形状の好適化および噴霧器の配置場所の好適化によって、噴霧された水を均一に拡散させて熱交換器に導くことが可能な冷凍装置の熱源ユニットを提供する。【解決手段】空気調和装置1の室外ユニット2であって、室外熱交換器14と、室外ファン15と、室外熱交換器14から風上側に向けて伸びている風洞8と、風洞8内で水滴を噴霧する二流体噴霧器6と、を備えており、風洞8は、空気流れFを通過させる風洞出口面81cと、風洞出口面81cよりも通過面積が小さく風洞出口面81cよりも空気流れFの風上側に位置している小通過面81bと、を有しており、二流体噴霧器6は、風洞出口面81cよりも小通過面81bに近い位置に配置されている。【選択図】図4
Description
本発明は、冷凍装置の熱源ユニットに関する。
従来より、熱交換器内部を流れる冷媒の凝縮効率や放熱効率を高めるために、熱交換器に対して送られる空気に噴霧された水を含ませている。これにより、熱交換器に到達するまでに当該水が気化した場合においてその気化熱の分だけ熱交換器に供給される空気の温度を下げることが可能になっている。
ここで、例えば、特許文献1(特開2013−76538号公報)に記載の例では、水を噴霧するための噴霧ノズルと熱交換器との間の距離が短い場合であっても噴霧された水を拡散させることができるように、噴霧された水を帯電させ、静電気力によって水滴同士を互いに反発させて拡散させることが提案されている。
上記特許文献1の例によれば、噴霧された水滴を拡散させることにより、熱交換器に送られる空気を均一に冷却させることが可能になっている。
ところが、上記特許文献1の例では、噴霧された水滴の拡散方法としては噴霧された水を帯電させるという方法が検討されているのみであり、当該噴霧された水を熱交換器に導く流路を構成する誘導板については、熱交換器に向けて単純に直線的に伸びた四角柱形状の例が開示されているだけである。このため、噴霧された水と当該噴霧された水を熱交換器に導くための風洞との関係で効率的に水滴を拡散させる手法については、なんら検討されていない。
また、上記特許文献1の例では、熱交換器に対して冷却された空気を均一に送るために、熱交換器の空気流入面に対して複数個所に均等に配置された複数の噴霧器を用いている。この場合には、熱交換器の空気流入面の全域に渡って噴霧器を数多く配置する必要が生じており、噴霧器の設置台数が増大し、コストが増大するおそれがある。
本発明の課題は、上述した点に鑑みてなされたものであり、風洞形状の好適化および噴霧器の配置場所の好適化によって、必要な噴霧箇所を少なく抑えつつ、噴霧された水滴により得られる冷却空気を熱交換器に対して均一に導くことが可能な冷凍装置の熱源ユニットを提供することにある。
第1観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、冷凍装置の熱源ユニットであって、熱交換器と、ファンと、風洞と、噴霧器と、を備えている。ファンは、熱交換器を通過する空気流れを生じさせる。風洞は、熱交換器から空気流れにおける熱交換器の風上側に向かって伸びている。噴霧器は、風洞内で水を噴霧する。風洞は、空気流れを通過させる第1通過面と第2通過面を有している。風洞の第2通過面は、風洞の第1通過面よりも空気流れの風上側に位置している。風洞の第2通過面は、風洞の第1通過面よりも面積が小さい。噴霧器は、第1通過面よりも第2通過面に近い位置に配置されている。
風洞は、熱交換器から風上側に向かって伸びているが、風洞の風下側端部は熱交換器に接触している必要は無く、空気流れを熱交換器に導くことが可能な程度に近接して配置されていればよい。例えば、風洞の風下側端部と熱交換器との距離が10cm以下程度となるように配置されていてもよい。
この冷凍装置の熱源ユニットでは、噴霧器から噴霧された水滴を均一に拡散させることが可能になり、熱交換器に送られる空気を均一に冷却させることが可能になる。しかも、この冷凍装置の熱源ユニットでは、第1通過面よりも面積が小さい第2通過面に近い位置で噴霧器からの水の噴霧が行われるために、風洞を流れる空気が集まっている場所で水を噴霧することができている。したがって、噴霧された水の拡散により熱交換器に向かう空気の全体を冷却できるように熱源ユニットを構成する場合に、必要な噴霧箇所の数を少なく抑えることが可能になる。
以上により、必要な噴霧箇所を少なく抑えつつ、熱交換器に対して冷却空気を均一に送ることが可能になる。
第2観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、風洞は、第2通過面を構成する壁面部分が湾曲面の一部を構成している、
この冷凍装置の熱源ユニットでは、風洞の第2通過面を通過する空気のうち風洞の壁面近傍を流れる空気の乱れを抑えて、水滴の拡散均一性を高めることが可能になる。
この冷凍装置の熱源ユニットでは、風洞の第2通過面を通過する空気のうち風洞の壁面近傍を流れる空気の乱れを抑えて、水滴の拡散均一性を高めることが可能になる。
第3観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点または第2観点に係る冷凍装置の熱源ユニットであって、風洞の上壁部分は、第2通過面に対する空気流れ風上側の位置と風下側の位置の両方において、第2通過面の上壁部分の高さ位置よりも高い部分を有している。
この冷凍装置の熱源ユニットでは、風洞において第2通過面を通過する空気流れを風洞の上面に沿うように上方に導くことができるため、水滴が自重により下方に落ちてしまうことを抑制することが可能になる。
第4観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点から第3観点のいずれかに係る冷凍装置の熱源ユニットであって、風洞は、第2通過面に対する空気流れ風上側の位置と風下側の位置の両方において、第2通過面よりも広い通過面を有している。
この冷凍装置の熱源ユニットでは、風洞のうち風上側から第2通過面を通過する際に通過流速を上げることが可能になり、水滴を拡散させる効果を高めることが可能になる。
第5観点に係る冷凍装置の熱源ユニットは、第1観点から第4観点のいずれかに係る冷凍装置の熱源ユニットであって、略直方体形状のケーシングをさらに備えている。ケーシングは、熱交換器を内部に収容している。ケーシングは、風洞の空気流れの風下側端部が固定されている。ケーシングの4つの側面のうちの少なくとも3面を介して熱交換器を通過した空気流れが、ケーシングの上面側から上方に送り出される。
この冷凍装置の熱源ユニットでは、周方向から空気を取り込んで上方に向けて空気を吹き出すタイプの熱源ユニットであっても、熱交換器に送られる空気を均一に冷却させることが可能になる。
第1観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、必要な噴霧箇所を少なく抑えつつ、熱交換器に対して冷却空気を均一に送ることが可能になる。
第2観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、風洞の第2通過面近傍における空気の乱れを抑えて水滴の拡散均一性を高めることが可能になる。
第3観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、水滴が自重により下方に落ちてしまうことを抑制することが可能になる。
第4観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、第2通過面の通過流速を上げることで水滴を拡散させる効果を高めることが可能になる。
第5観点に係る冷凍装置の熱源ユニットでは、周方向から空気を取り込んで上方に向けて空気を吹き出す場合においても、熱交換器に送られる空気を均一に冷却させることが可能になる。
以下、一実施形態を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(1)空気調和装置の構成
本発明の一実施形態に係る室外ユニット2を含む空気調和装置1の冷媒回路等を、図1に示す。
本発明の一実施形態に係る室外ユニット2を含む空気調和装置1の冷媒回路等を、図1に示す。
空気調和装置1は、ビル用のマルチタイプの空気調和装置であって、1つ又は複数の熱源ユニットとしての室外ユニット2に対して複数の利用ユニットとしての室内ユニット3が並列に接続されて構成されている。
空気調和装置1の冷媒回路10は、主として、圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器14、室外膨張弁16、室内膨張弁17、室内熱交換器18が順に接続されたものであり、蒸気圧縮式の冷凍サイクルとなっている。冷媒回路10は、四路切換弁12の接続状態が切り換えられることで、冷房運転と暖房運転を切り換えて行うことが可能である。
圧縮機11、四路切換弁12、室外熱交換器14および室外膨張弁16は室外ユニット2に含まれている。なお、室外ユニット2には、圧縮機11の吸入側と四路切換弁12との間においてアキュームレータ13が設けられている。また、室外ユニット2には、室外熱交換器14に空気を当てて冷媒と空気との熱交換を促進させる室外ファン15が設けられている。また、圧縮機11としては、特に限定されないが、インバータによる回転数制御を行う容量可変の圧縮機(インバータ圧縮機)と、オンオフ制御が行われる定容量の圧縮機(定容量圧縮機)とが組み合わされたものであってもよい。
室内膨張弁17および室内熱交換器18は室内ユニット3に含まれている。また、室内ユニット3には、室内熱交換器18に空気を当てて冷媒と空気との熱交換を促進させる室内ファン19が設けられている。
また、四路切換弁12と室内熱交換器18との間は、ガス側冷媒連絡配管5により接続されている。室外膨張弁16と室内膨張弁17との間は、液側冷媒連絡配管4により接続されている。液側冷媒連絡配管4およびガス側冷媒連絡配管5は、室外ユニット2と室内ユニット3との間に配置される。また、室外ユニット2内には、上述した以外にも付属機器も設けられているが、ここでは図示を省略している。
室外ユニット2の内部冷媒回路の末端部には、ガス側閉鎖弁20bと液側閉鎖弁20aとが設けられている。ガス側閉鎖弁20bは、四路切換弁12側に配置されており、ガス側冷媒連絡配管5が接続されている。液側閉鎖弁20aは、室外膨張弁16側に配置されており、液側冷媒連絡配管4が接続されている。これらのガス側閉鎖弁20bと液側閉鎖弁20aは、室外ユニット2や室内ユニット3を設置する時には閉状態にされている。そして、ガス側閉鎖弁20bと液側閉鎖弁20aは、室外ユニット2や室内ユニット3を現地に設置しガス側冷媒連絡配管5および液側冷媒連絡配管4をガス側閉鎖弁20bと液側閉鎖弁20aに接続した後に開状態とされる。
室外ユニット2には、室外熱交換器14における冷媒の凝縮効率を高めるために、室外熱交換器14に送られる空気を冷却するための二流体噴霧器6が設けられている。本実施形態では、二流体噴霧器6は複数(4つ)設けられているが、二流体噴霧器6の数については特に限定されず、1つであってもよい。二流体噴霧器6は、空気と水の混合物を噴霧する。二流体噴霧器6は、室外ファン15が形成させる空気流れにおいて室外熱交換器14よりも風上側であって後述する風洞8で囲われた位置に配置されている。特に限定されないが、本実施形態では、二流体噴霧器6は、室外熱交換器14側とは反対側に向けて水滴を放射状に噴霧するように構成されている。風洞8内において二流体噴霧器6から室外熱交換器14側とは反対側に向けて放射状に噴霧された水滴は、拡散されながら室外ファン15が生じさせる空気流れによって次第に室外熱交換器14側に流れを変えて、室外熱交換器14に到達する前に実質的に全て水滴が気化する。これにより、室外熱交換器14に送られる空気を冷却させることができ、室外熱交換器14における冷媒の凝縮効率を高めることができている。なお、二流体噴霧器6から噴霧された水滴が室外熱交換器14に到達する前に実質的に全て気化するように構成されていることから、主として金属によって構成されている室外熱交換器14における腐食を抑制することが可能となっている。
二流体噴霧器6には、噴霧対象の水が、水供給源95から液送配管93を介して供給される。液送配管93の途中には液送ポンプ94が設けられており、液送配管93を流れる水の量を調節することが可能になっている。なお、図示は省略するが、本実施形態の4つの二流体噴霧器6それぞれに対して、分岐された液送配管93が接続されている。
また、二流体噴霧器6には、噴霧対象の水と混ぜ合わせるための空気が、気送配管91を介して供給される。気送配管91の途中にはコンプレッサー等の気送ポンプ92が設けられており、気送配管91を流れる空気の量を調節することが可能になっている。なお、図示は省略するが、本実施形態の4つの二流体噴霧器6それぞれに対して、分岐された気送配管91が接続されている。
なお、詳細は後述するが、二流体噴霧器6では、液送配管93を介して送られてきた水と気送配管91を介して送られてきた空気とを気液混合部61において混合し、得られた気液混合水をノズル62から噴霧させる。
なお、空気調和装置1は、各種制御を行う制御部98を有している。制御部98は、室内ユニット3内に設けられた室内制御部96と、室外ユニット2内に設けられた室外制御部97と、を有して構成されている。室内制御部96および室外制御部97は、それぞれROM、RAM、CPU等を有している。制御部98は、圧縮機11の周波数制御、四路切換弁12の切り換え制御、室外ファン15の風量制御、室外膨張弁16の弁開度制御、室内膨張弁17の弁開度制御、室内ファン19の風量制御、液送ポンプ94の出力制御、気送ポンプ92の出力制御等を行う。
(2)空気調和装置の動作
次に、この空気調和装置1の運転動作について説明する。
次に、この空気調和装置1の運転動作について説明する。
冷房運転時は、四路切換弁12が図1において実線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁12を介して室外熱交換器14に流入し、室外空気と熱交換して凝縮・液化する。なお、冷房運転時には二流体噴霧器6からの水の噴霧が行われ、室外熱交換器14に向けて流れる空気が冷却され、室外熱交換器14における冷媒の凝縮効率を向上させている。なお、ここでの二流体噴霧器6からの水の噴霧は、冷房運転時において所定の負荷レベルを超えた場合に実行されるようにしてもよい。この場合、例えば、所定時間の間、各二流体噴霧器6から連続的に又は間欠的に水が噴霧されるように液送ポンプ94および気送ポンプ92が制御される。室外熱交換器14において液化した冷媒は、全開状態の室外膨張弁16を通過し、液側冷媒連絡配管4を通って各室内ユニット3に流入する。室内ユニット3において、冷媒は、室内膨張弁17で所定の低圧に減圧され、さらに室内熱交換器18で室内空気と熱交換して蒸発する。そして、冷媒の蒸発によって冷却された室内空気は、室内ファン19によって室内へと吹き出され、室内を冷房する。また、室内熱交換器18で蒸発して気化した冷媒は、ガス側冷媒連絡配管5を通って室外ユニット2に戻り、四路切換弁12およびアキュームレータ13を通過した後に圧縮機11に吸入される。
暖房運転時は、四路切換弁12が図1において破線で示す状態に保持される。圧縮機11から吐出された高温高圧のガス冷媒は、四路切換弁12を介して各室内ユニット3の室内熱交換器18に流入し、室内空気と熱交換して凝縮・液化する。冷媒の凝縮によって加熱された室内空気は、室内ファン19によって室内へと吹き出され、室内を暖房する。室内熱交換器18において液化した冷媒は、全開状態の室内膨張弁17から液側冷媒連絡配管4を通って室外ユニット2に戻る。室外ユニット2に戻った冷媒は、室外膨張弁16で所定の低圧に減圧され、さらに室外熱交換器14で室外空気と熱交換して蒸発する。ここで、冷房運転時に行われていた二流体噴霧器6からの水の噴霧は、暖房運転時には行われない。そして、室外熱交換器14で蒸発して気化した冷媒は、四路切換弁12およびアキュームレータ13を介して圧縮機11に吸入される。
(3)室外ユニットの詳細構成
次に、図2〜図5を参照して、室外ユニット2について詳述する。
次に、図2〜図5を参照して、室外ユニット2について詳述する。
図2は、室外ユニット2(風洞を除く)の前面側を含む概略斜視図である。図3は、室外ユニット2の背面側を含む概略斜視図である。図4は、室外ユニット2の概略側面図である。図5は、室外ユニット2の概略平面図である。
室外ユニット2は、室外熱交換器14、室外ファン15、圧縮機11、アキュームレータ13、および室外膨張弁16を内部に収容する室外機ケーシング30を有している。
室外機ケーシング30は、略直方体形状であり、第1支柱31a、第2支柱31b、第3支柱31c、第4支柱31d、補強部材31x、前面基礎脚36a、背面基礎脚36b、前面上部パネル32a、前面左側下部パネル32b、右側パネル33、背面パネル34、左側上部パネル35a、左前側下部パネル35b、上部吹出口15a、および底フレーム37等を有している。
支柱は、前面右側において鉛直方向に伸びる第1支柱31aと、背面右側において鉛直方向に伸びる第2支柱31bと、背面左側において鉛直方向に伸びる第3支柱31cと、前面左側において鉛直方向に伸びる第4支柱31dと、を有している。
補強部材31xは、第1支柱31aと第2支柱31bとを、中間程度の高さ位置において複数個所連絡するように設けられており、室外機ケーシング30の強度を高めている。
前面基礎脚36aは、室外機ケーシング30の前面側下端部において左右に伸びている。背面基礎脚36bは、室外機ケーシング30の背面側下端部において左右に伸びている。
前面上部パネル32aは、室外機ケーシング30の前面上方において室外ファン15の前側を覆っている。前面左側下部パネル32bは、室外機ケーシング30のうち前面左下方を覆うように広がっている。右側パネル33は、室外機ケーシング30の右側面上方において室外ファン15の右側を覆うように設けられている。背面パネル34は、室外機ケーシング30の背面上方において室外ファン15の背面側を覆うように設けられている。左側上部パネル35aは、室外機ケーシング30の左側面上方において室外ファン15の左側を覆うように設けられている。左前側下部パネル35bは、室外機ケーシング30のうち左側面の前側下方を覆うように広がっている。上部吹出口15aは、室外機ケーシング30の上面において鉛直方向に貫通するように設けられた開口であり、室外ファン15により生じる空気流れFを鉛直上方に向けて送り出す。底フレーム37は、支柱31a〜31dの下端近傍において、支柱31a〜31dに対して固定され、平面上に広がっている。
室外ファン15は、室外機ケーシング30内の上方であって、室外熱交換器14よりも空気流れの下流側(風下側)に配置されている。室外ファン15としては、特に限定されないが、例えば、軸流送風機、遠心送風機、斜流送風機などを用いることができる。上面視における室外機ケーシング30の長手方向に並列に並ぶようにして2台設けられている。室外ファン15は、それぞれ回転軸が鉛直上方を向くように設けられている。複数の室外ファン15それぞれの周囲には、鉛直方向に円筒状に伸びたベルマウス15bが設けられている。室外ファン15により生じる空気流れの室外熱交換器14の直前の風速は、主として1.0m/s以上2.0m/s以下とすることが好ましく、風速分布の1.5m/s。
室外熱交換器14は、特に限定されず、例えばクロスフィンコイル式の熱交換器が挙げられる。クロスフィンコイル式の熱交換器は、伝熱管と、伝熱管が貫通する多数のプレートフィンとを備えており、伝熱管の内部を冷媒が流れ、プレートフィン同士の間を外気が流れる。なお、室外熱交換器14の伝熱管やプレートフィンは、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等の金属によって構成されている。室外熱交換器14は、室外機ケーシング30の4つの側面に沿うように設けられており、室外ユニット2の設置面(水平面)に対して上方伸びるように立設されている。室外熱交換器14は、上面視において、図5に示すように、前面の右側において広がる第1熱交部分14a、前面と右側面との間を繋ぐように湾曲している第2熱交部分14b、右側面において広がる第3熱交部分14c、右側面と背面とを繋ぐように湾曲している第4熱交部分14d、背面において広がる第5熱交部分14e、背面と左側面とを繋ぐように湾曲している第6熱交部分14f、および左側面の背面側において広がった第7熱交部分14gを有しており、これらが互いに連なるようにして、室外機ケーシング30の側面を縁取るように設けられている。なお、本実施形態において、室外熱交換器14のうち空気通過面積が最も広い箇所は、第5熱交部分14eである。なお、第3熱交部分14cの空気通過面積は、第7熱交部分14gの空気通過面積よりも大きくなるように構成されている。室外熱交換器14の各熱交部分に対しては、室外機ケーシング30のうち対向して開口している部分を介して取り込まれた外気が通過することになる。
ここで、室外熱交換器14のうち背面側の第5熱交部分14eと第4熱交部分14dの背面側と第6熱交部分14fの背面側の部分(室外熱交換器14の主として背面側)に対しては、後述する風洞8の内部を通過して、室外機ケーシング30のうち第2支柱31bの左側であって第3支柱31cの右側であって背面パネル34の下方の部分を通過して取り込まれた外気が通過することになる。そして、後述するように、室外熱交換器14のうちの当該背面側の部分に対しては、風洞8の内側に配置されている二流体噴霧器6から噴霧された水滴の蒸散によって冷却された空気が供給されることになる。
空気調和装置1の運転時には、圧縮機11が運転されることにより冷媒が室外ユニット2と複数の室内ユニット3との間を循環する。ここで、室外ファン15は、図示しないファンモータが運転されることにより回転し、外気が室外機ケーシング30の下方周囲から内部に吸い込まれる。ここで、室外熱交換器14のうち特に背面側の第4熱交部分14d、第5熱交部分14e、第6熱交部分14fに対しては、二流体噴霧器6から噴霧された水滴が蒸散することにより冷却された空気が送られることになる。室外熱交換器14を通過する空気は、室外熱交換器14の内部を流れる冷媒と熱交換した後、上部吹出口15aを通じて上方に向けて室外機ケーシング30の外部に吹き出される。
(4)二流体噴霧器およびその周辺の詳細構成
本実施形態では、二流体噴霧器6は複数(4つ)設けられており、図3、図4、図5に示すように配置されている。
本実施形態では、二流体噴霧器6は複数(4つ)設けられており、図3、図4、図5に示すように配置されている。
各二流体噴霧器6は、室外ファン15が駆動することにより形成される空気流れFの方向において、室外熱交換器14よりも上流側に位置している。本実施形態では、複数の二流体噴霧器6は、室外熱交換器14の第5熱交部分14eの背面側に配置されている。
図6は、二流体噴霧器6を示す断面図である。図7は、二流体噴霧器6のノズル62を示す断面図である。なお、中心軸Cを点線で示している。
図6に示すように、二流体噴霧器6は、第1混合胴体55と第2混合胴体56によって構成される気液混合部61と、ノズル62と、を有している。第1混合胴体55と第2混合胴体56とノズル62とは、気液混合水が流れる方向に並ぶように配置され、互いに連結されている。ノズル62は、例えば図6に示すような支持部材57によって支持されており、支持部材57は、例えば、図示しないボルト等によって第1混合胴体55に対して締結固定される。本実施形態では、第1混合胴体55と第2混合胴体56とは、別々の部材として用いられているが、これらは一体的に形成されたものであってもよい。
第1混合胴体55には、液送配管93と接続される液体流路51と、気送配管91と接続される気体流路52と、液体流路51を流れる水と気体流路52を流れる空気を混合させる気液混合流路53と、を有している。気液混合流路53において生成された気液混合水は、第2混合胴体56内において軸方向に伸びる連絡流路54を介してノズル62に送られる。気液混合流路53および連絡流路54の内径は、後述するノズル62の上流小径流路58の内径よりも大きく、連絡流路54の内径は、気液混合流路53の内径よりも大きい。
図8の上図は、図7におけるA−A線断面図であり、図8の下図は、図7におけるB−B線断面図である。なお、中心軸Cを点線で示している。
ノズル62は、流入口58aと、上流小径流路58と、下流大径流路59と、1つ又は複数の噴出孔68とを有する。流入口58aは、気液混合部61において生成された気液混合水をノズル62内部に導くための上流側端部の開口である。噴出孔68は、ノズル62から気液混合水が噴出する孔である。上流小径流路58と下流大径流路59は、ノズル62において流入口58aから噴出孔68までの流路を構成している。上流小径流路58は、下流大径流路59の非先端部63に直接接続されている流路である。
ノズル62は、上流小径流路58、下流大径流路59および噴出孔68が形成された胴体を備えている。本実施形態では、ノズル62の前記胴体は、第1ノズル胴体62aと、第2ノズル胴体62bとを含んでいる。第1ノズル胴体62aの下流側端部は、第2ノズル胴体62bの上流側に設けられた凹部に嵌合されており、第1ノズル胴体62aと第2ノズル胴体62bが一体化されている。
上流小径流路58は、ノズル62の第1ノズル胴体62aに設けられた貫通孔の内周面によって区画されており、内径が一定の部位である。上流小径流路58は、後述する下流大径流路59の非先端部63よりも内径が小さい部位である。このように上流小径流路58は、ノズル62の軸方向に平行に内径が一定のままで伸びており、下流大径流路59の非先端部63よりも内径が小さい部位であるので、気液混合部61を流れるときに比べて、上流小径流路58では、気液混合水は流速が高められ且つ流動様式が安定しやすくなっている。
下流大径流路59は、ノズル62の第1ノズル胴体62aの出口側端面と、ノズル62の第2ノズル胴体62bに設けられた凹部の内周面64と、凹部の先端面66とによって区画されている。下流大径流路59は、内径が軸方向において一定の大径上流部分59aと、内径が先端側(噴出孔68側)に向かうにつれて小さくなる大径下流部分59bと、を有する。
先端面66は、図7に一点鎖線の曲線の矢印で示すように下流大径流路59に流入した気液混合水が下流大径流路59の先端側において衝突する面である。先端面66は、ノズル62の軸方向(上流小径流路58の中心軸C)に対して交わる方向に伸びる面である。ノズル62の先端面66は、先端に向かうにつれて先細りするテーパー面66aと、テーパー面66aの先端に接続されている平面66bとによって構成されている。平面66bは、テーパー面66aの円形の先端を塞ぐように下流大径流路59の先端の位置に設けられており、ノズル62の軸方向(上流小径流路58の中心軸C)に対して直交する方向に伸びる面である。
噴出孔68は、テーパー面66aと平面66bとの境界近傍におけるテーパー面66aに設けられている。
下流大径流路59は、上流小径流路58の内径よりも大きな内径を有する非先端部63を含んでいる。また、先端部65は、図8の下図に点線で示す円よりも軸方向先端側の部分であり、上流小径流路58の内径と同等以下になっている。非先端部63は、大径上流部分59aの全体と大径下流部分59bの一部によって構成されており、先端部65は、大径下流部分59bの残部(すなわち大径下流部分59bの先端部)によって構成されている。したがって、上流小径流路58を流出した気液混合水は、まず、非先端部63に流入し、非先端部63において径方向外側に広がりながら先端面66に向かって流れ、先端面66に勢いよく衝突し、このときの衝撃によって下流大径流路59(主に非先端部63)において例えば渦状に激しく流動する。これにより、下流大径流路59内において水中の大きな空気塊が微細な多数の気泡に分解されるので、下流大径流路59内の気液混合水は、例えば気泡流又はこれに近い流動状態となる。
噴出孔68は、ノズル62の先端部において、下流大径流路59とノズル62の外部(二流体噴霧器6の外部)とを連通する貫通孔によって構成されている。
次に、ノズル62の上流小径流路58の長さおよび内径と、下流大径流路59の長さおよび内径との関係について説明する。
図7に示すように、上流小径流路58の軸方向の長さL1は、下流大径流路59の軸方向の長さL2よりも大きく、上流小径流路58の長さL1と下流大径流路59の長さL2の比(L1/L2)は、1.0よりも大きく4.5よりも小さいことが好ましい。これにより、平均粒子径60μm以下に微粒化された水滴を噴霧することができる。また、平均粒子径をさらに小さくする観点からは、長さの比(L1/L2)が1.27以上3.45以下の範囲にあることが好ましい。非先端部63の内径の最大値D2と上流小径流路58の内径の最大値D1の比(D2/D1)は、例えば1.1よりも大きく20よりも小さくすることができ、1.5以上10.7以下の範囲にあることがより好ましい。特に限定されないが、例えば、上流小径流路58の長さL1を5.0mm〜38.8mmの範囲とし、下流大径流路59の長さL2を2.9mm〜12.9mmの範囲とし、上流小径流路58の内径の最大値D1を0.6mm〜2.0mmの範囲とし、下流大径流路59の内径の最大値D2を3.0mm〜6.4mmの範囲とすることが好ましい。なお、噴出孔68の内径の下限は、0.4mm以上であるのが好ましく、0.6mm以上であるのがより好ましい。噴出孔68の内径の上限は、2.0mm以下であるのが好ましく、1.6mm以下であるのがより好ましい。
二流体噴霧器6に流入する水流量は、0.020L/分以上2.0L/分以下が好ましく、例えば0.040L/分〜0.080L/分の範囲とすることができる。
二流体噴霧器6に流入する空気流量は、1.0L/分以上50L/分以下が好ましく、例えば、3L/分〜13L/分の範囲とすることができる。
二流体噴霧器6の噴霧圧力の下限は、0.03MPa以上0.5MPa以下が好ましく、例えば0.04MPa〜0.19MPaの範囲とすることができる。
なお、上述の二流体噴霧器6について、液送ポンプ94および気送ポンプ92が運転されると、液送配管93を通じて二流体噴霧器6の気液混合部61に水が供給されるとともに、気送配管91を通じて気液混合部61にガス(空気)が供給される。これにより、気液混合部61において気液混合水が生成される。生成された気液混合水は、ノズル62に案内される。
ノズル62に案内された気液混合水は、上流小径流路58において流速が高められるとともに流動様式が例えば環状流又はこれに近い流動様式に変化し、下流大径流路59に流入する。下流大径流路59に流入した気液混合水は、非先端部63において径方向外側に広がりながら先端面66に向かって流れ、流速があまり減少していない勢いのあるうちに先端面66に衝突する。このときの衝撃によって下流大径流路59内において気液混合水は渦状に激しく流動する。これにより、下流大径流路59内において水中の大きな空気塊が微細な多数の気泡に分解されるので、下流大径流路59内の気液混合水は、例えば気泡流又はこれに近い流動状態となる。
このようにノズル62の噴出孔68から噴出する直前に、下流大径流路59において微細な多数の気泡が分散した気液混合水を安定して形成することができる。噴出孔68に到達した気液混合水は、多数の微細な気泡を含んでおり、これらの気泡とともに二流体噴霧器6の外部に噴霧される。多数の気泡を含む水が噴出孔68から噴霧されるとき又は噴出孔68から噴霧された後、気泡が膨張し、はじけることによって水滴が微細化される。
以上のようにして、二流体噴霧器6からは、SMD(ザウター平均粒子径)が30μm以上60μmである微細化された水滴を噴霧させることが可能になる。このように微細化された水滴を噴霧させることで、噴霧した水滴が室外熱交換器14に到達する前に実質的に全て(例えば70質量%以上)を蒸散させることが可能になり、室外熱交換器14に送られる空気を冷却することができると共に、室外熱交換器14における腐食を生じさせにくくすることが可能になっている。
(5)風洞
本実施形態の室外ユニット2は、室外熱交換器14の背面側である第5熱交部分14eと第4熱交部分14dの背面側と第6熱交部分14fの背面側の部分に対して外気を導くように背面側に伸びた風洞8が設けられている。本実施形態においては、風洞8は風下側端部が室外機ケーシング30(第2支柱31b、第3支柱31c、背面パネル34等)に対して固定されている。この風洞8の内部(室外熱交換器14の第5熱交部分14eの空気流れ風上側)には二流体噴霧器6が設けられている。
本実施形態の室外ユニット2は、室外熱交換器14の背面側である第5熱交部分14eと第4熱交部分14dの背面側と第6熱交部分14fの背面側の部分に対して外気を導くように背面側に伸びた風洞8が設けられている。本実施形態においては、風洞8は風下側端部が室外機ケーシング30(第2支柱31b、第3支柱31c、背面パネル34等)に対して固定されている。この風洞8の内部(室外熱交換器14の第5熱交部分14eの空気流れ風上側)には二流体噴霧器6が設けられている。
風洞8は、底面部82と、右側面部83と、左側面部84と、上面部81を有している。
底面部82は、背面基礎脚36bの長手方向一端から他端の幅(第2支柱31bから第3支柱31cまでの幅)を有しており、背面側に伸びるようにして水平方向に広がっている。底面部82は、平面視において略長方形の形状を有している。
右側面部83は、底フレーム37の上方で且つ背面パネル34の下方において、第2支柱31bの左側端部近傍から背面側に伸びており、法線方向が水平方向となるように広がっている。右側面部83は、側面視において、下端が水平方向に伸びており、上端が放物線状に下方に凹むように構成されている。
左側面部84は、底フレーム37の上方で且つ背面パネル34の下方において、第3支柱31cの右側端部近傍から背面側に伸びており、法線方向が水平方向となるように広がっている。左側面部84は、右側面部83と対面しており、右側面部83と同様に、側面視において、下端が水平方向に伸びており、上端が放物線状に下方に凹むように構成されている。
上面部81は、第2支柱31bと第3支柱31cとの間において背面パネル34の下方から主として背面側に向けて伸びており、側面視において下に凸の放物線状となるように湾曲した湾曲面を有するように構成されている。上面部81は、背面パネル34の下端に沿うように左右方向に広がった面が、前面側から背面側に向かうにつれて下方に位置するように伸びて最も低い部分である下端部分8aに達した後、さらに背面側に向かうにつれて上方に位置するように伸びている。なお、上面部81は、上方に向けて突出した部分を有することなく下方に膨出するようにして全体的になだらかに湾曲するように構成されているが、特に、下端部分8aおよびその空気流れ方向の前後近傍において特に曲率が大きくなるように構成されている。ここで、本実施形態では、風洞8の上面部81は、例えば、空気流れ風上側の面と風下側の面とその間の面の3つの面によって構成するのではなく、風上側から風下側にかけてなだらかに繋がっている湾曲面によって構成しているため、3つの面によって構成した場合に面の境界において生じる渦流れ等の流れの乱れを抑制し、上面部81に沿わせるように空気流れを導くことが出来るため、上下方向において均等な空気流れを実現させることが可能になっている。
上面部81は、側面視において全体的に放物線状に湾曲しており、下端部分8aが風洞8の前後方向において後方側に位置するように構成されている。具体的には、風洞8において、上面部81の下端部分8aの鉛直下方において上下左右方向に広がっており空気流れの通過面積が最も小さい箇所である小通過面81bは、風洞8の前後方向における中央よりも後方側に位置するように設けられている。風洞8において空気流れの通過面積が最も小さい箇所である小通過面81bは、特に限定されないが、例えば、風洞8の前後方向における前側端部を0として背面側端部を100とした場合に、55以上85以下の位置に設けられていることが好ましい。
また、特に限定されないが、風洞8の風上側端部を構成している風洞入口面81aの空気流れの通過面積は、風洞8の風下側端部を構成している風洞出口面81cの空気流れの通過面積の80%以上120%以下であることが好ましく、90%以上110%以下であることがより好ましく、本実施形態では、上面部81の背面側端部は前面側端部と同等の高さ位置となるように構成されていることで風洞8の風洞入口面81aと風洞出口面81cの通過面積が等しく構成されている。このように、風洞8において風洞入口面81aと風洞出口面81cの空気流れの通過面積を同等に構成することで、風洞8において通過面積が小さい部分が設けられていない場合と同程度の圧力損失とすることができるため、室外ファン15における入力増大を抑制させることが可能になる。また、風洞8において、仮に、小通過面81bよりも空気流れの風上側において、通過面積を増大させることなく、小通過面81bと同程度の通過面積が風上側端部まで伸びるように構成した場合には、小通過面81bまで流れてきた空気流れが小通過面81bを通過した後も直進しやすくなってしまうため、風洞8の風洞出口面81cにおいて上下における空気流れの分布を均一化させることが困難になってしまう。これに対して、本実施形態では、風洞8の小通過面81bよりも空気流れの風上側は、通過面積が小通過面81bよりも大きくなるように構成されており、小通過面81b近傍においてなだらかに湾曲させた構成を採用しているため、空気流れを上面部81に沿わせるようにして小通過面81b通過後の空気流れを上方に向けることができ、風洞8の風洞出口面81cにおいて上下における空気流れの分布を均一化させることが可能になっている。
風洞8は、空気流れの通過面積において、最も小さい部分(小通過面81b)と最も大きい部分(本実施形態では、風洞出口面81c=風洞入口面81a)との比(最も小さい部分の通過面積:最も大きい部分の通過面積)が、1:1.2〜1:2.5の範囲であることが好ましく、1:1.3〜1:2.0の範囲であることがより好ましい。これにより、風洞8を通過する空気の全てが集中して通過する狭い部分において水滴を噴霧することで室外熱交換器14に向かう空気全体に対して効率的に水滴を拡散させることができ、これに伴う蒸散による冷却効果も室外熱交換器14の背面側の全域で得られやすいため、設置する二流体噴霧器6の台数を少なく抑えつつ全域での冷却効果を得ることが可能になる。
二流体噴霧器6は、風洞8内のうち、空気流れの通過面積が大きい部分よりも空気流れの通過面積が小さい部分に近い位置に配置されている。ここで、風洞8のうち空気流れの通過面積が最も小さい箇所である小通過面81bにおいて水滴が噴霧されている状態をより確実に達成するために、二流体噴霧器6は、風洞8の小通過面81bよりも風上側に設けられていることが好ましい。
(6)水滴の大きさと噴霧位置の関係
空中に浮遊できる程度の大きさの液滴であって、室外熱交換器14に到達して室外熱交換器14において腐食を生じさせにくいようにできるだけ早期に蒸散させることができ、室外熱交換器14への供給空気の冷却による省エネ効果を相殺してしまうようなエネルギを用いることなく生成することができる液滴の大きさとしては、30μm以上60μm以下の液滴を主として含んだ状態(70重量%以上含んだ状態)で液滴を噴霧することが好ましい。当該大きさの水滴は、液送ポンプ94および/または気送ポンプ92における出力を調節することで得られる。
空中に浮遊できる程度の大きさの液滴であって、室外熱交換器14に到達して室外熱交換器14において腐食を生じさせにくいようにできるだけ早期に蒸散させることができ、室外熱交換器14への供給空気の冷却による省エネ効果を相殺してしまうようなエネルギを用いることなく生成することができる液滴の大きさとしては、30μm以上60μm以下の液滴を主として含んだ状態(70重量%以上含んだ状態)で液滴を噴霧することが好ましい。当該大きさの水滴は、液送ポンプ94および/または気送ポンプ92における出力を調節することで得られる。
なお、液滴の大きさは、例えば、位相ドップラー式レーザー粒子分析器を用いて、SMD(ザウター平均粒子径)を求めることにより測定することができる。
ここで、室外熱交換器14に到達させる前に液滴を蒸散させるためには、二流体噴霧器6と室外熱交換器14との距離をできるだけ確保することが望ましい。ここで、二流体噴霧器6と室外熱交換器14との距離を長く確保する場合には、二流体噴霧器6から噴霧された水滴が風洞8の風上側(室外熱交換器14側とは反対側)の外部に向けて飛散していってしまうことが生じにくいように、二流体噴霧器6よりもさらに空気流れ風上側まで風洞8を伸ばして配置することが望ましい。ところが、このように二流体噴霧器6と室外熱交換器14との距離をできるだけ確保しつつ風洞8の風上側に水滴が飛散していってしまうことを抑制するということは、風洞8が空気流れ方向に長くなり、巨大化することに繋がり、設置スペースが広く必要になってしまうことが問題になる。
そこで、できるだけ少ないエネルギで生成される液滴として30μm以上60μm以下の平均粒径を有する水滴を噴霧させ、当該水滴を、噴霧された水滴の大部分(例えば80重量%以上)を風洞8の風上側から外部に向けて飛散させることなく風洞8の内部で蒸散させるために、風洞8は、二流体噴霧器6の設置位置よりもさらに空気流れ方向の300mm以上800mm以下分だけ風上側に伸びていることが好ましい。風洞8は、二流体噴霧器6の設置位置よりもさらに空気流れ方向の400mm以上700mm以下分だけ風上側に伸びていることがより好ましい。特に、本実施形態の風洞8では、小通過面81bが設けられていることで、当該小通過面81bを通過する空気流れの速度を、風洞出口面81cや風洞入口面81aよりも高めることができているため、二流体噴霧器6から噴霧された水滴を室外熱交換器14側に導きやすく、空気流れ方向において通過面積が一様であるような風洞と比べると、風洞8内で水滴の大部分を蒸散させるために二流体噴霧器6の設置位置から風洞8の風上側端部までに必要となる距離を短くすること(例えば、300mm以上500mm以下程度に短くすること)が可能なる。
また、二流体噴霧器6から噴霧された水滴を、室外熱交換器14に向かう空気流れの全体において蒸散させることができるように、二流体噴霧器6の配置は室外熱交換器14に近すぎないことが好ましく、例えば、室外熱交換器14から200mm以上離れていることがより好ましく、300mm以上離れていることがさらに好ましい。
(7)本実施形態の特徴
(7−1)
本実施形態の室外ユニット2では、室外機ケーシング30に対して風洞8を設け、当該風洞8において空気流れの通過面積の小さい小通過面81bを設け、当該小通過面81bの近傍において二流体噴霧器6からの水滴の噴霧が可能となるように構成されている。
(7−1)
本実施形態の室外ユニット2では、室外機ケーシング30に対して風洞8を設け、当該風洞8において空気流れの通過面積の小さい小通過面81bを設け、当該小通過面81bの近傍において二流体噴霧器6からの水滴の噴霧が可能となるように構成されている。
このため、室外熱交換器14に対して背面側から送られる外気を、風洞8の小通過面81bに集中的に流すことができ、当該集中して流れている外気に対して水滴を噴霧することができる。そして、水滴が蒸散することで、風洞8の小通過面81bを流れる空気を均一に冷却することが可能になる。
さらに、風洞8は小通過面81bから風下側の風洞出口面81cに向けて空気流れの通過面積が上方において広がるように構成されているため(上面部81が風下側に向かうにつれて上方に伸びているため)、室外熱交換器14の背面側に向かう冷却された空気を、室外熱交換器14の上下方向において均等に供給することが可能になっている。
また、風洞8は、小通過面81bから風上側の風洞入口面81aに向けても空気流れの通過面積が上方において広がるように構成されており(上面部81が風上側に向かうにつれて上方に伸びており)、なだらかな湾曲面となっているため、空気流れFを風洞8の上面部81の放物線上の内面に沿わせるように流すことが可能になり、水滴が自重により下方に落ちてしまうことを抑制することができている。
以上により、二流体噴霧器6から噴霧された水滴により冷却された空気を、室外熱交換器14の上下方向において広範囲であって均一に供給することができるため、室外熱交換器14における冷媒の凝縮効率を効果的に高めることが可能になっている。
(7−2)
本実施形態の室外ユニット2では、二流体噴霧器6は、風洞8のうち小通過面81bの近傍に集中的に設けられている。このように二流体噴霧器6を、風洞8における通過面積が広い部分に数多く設けることなく、風洞8における通過面積が狭い部分に小数で集中的に設けることによって、室外熱交換器14に送られる空気を全体的に冷却することができる。このため、室外熱交換器14の背面側に送られる空気の全体を冷却させるために必要となる二流体噴霧器6の設置台数を少なくすることが可能になり、コストを抑えることが可能になる。
本実施形態の室外ユニット2では、二流体噴霧器6は、風洞8のうち小通過面81bの近傍に集中的に設けられている。このように二流体噴霧器6を、風洞8における通過面積が広い部分に数多く設けることなく、風洞8における通過面積が狭い部分に小数で集中的に設けることによって、室外熱交換器14に送られる空気を全体的に冷却することができる。このため、室外熱交換器14の背面側に送られる空気の全体を冷却させるために必要となる二流体噴霧器6の設置台数を少なくすることが可能になり、コストを抑えることが可能になる。
(7−3)
以下に、本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2と、通過面積が小さい部分が設けられることなく空気流れ方向において通過面積が一様である四角筒状の風洞908を備えた比較対象の室外ユニット902(図13参照)と、の二流体噴霧器6により噴霧された水滴の分布および室外熱交換器14における冷却効果の分布のシミュレーション結果を示す。
以下に、本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2と、通過面積が小さい部分が設けられることなく空気流れ方向において通過面積が一様である四角筒状の風洞908を備えた比較対象の室外ユニット902(図13参照)と、の二流体噴霧器6により噴霧された水滴の分布および室外熱交換器14における冷却効果の分布のシミュレーション結果を示す。
図9は、本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2について、二流体噴霧器6により噴霧された水滴の分布の様子(側面視における分布の様子)を示している。なお、図9において、楕円で囲われた部分における濃い点が4.0e−07以上の水滴を示しており、当該円弧以外の部分の濃い点は1.0e−0.7よりも小さな水滴を示している。図10は、本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2について、室外熱交換器14において得られた冷却効果の分布の様子(主として第5熱交部分14eを背面側から見た場合の室外熱交換器14の表面温度分布)を示している。
図11は、比較対象の四角筒状の風洞908を備えた室外ユニット902について、二流体噴霧器6により噴霧された水滴の分布の様子(側面視における分布の様子)を示している。図12は、比較対象の四角筒状の風洞908を備えた室外ユニット902について、室外熱交換器14において得られた冷却効果の分布の様子(主として第5熱交部分14eを背面側から見た場合の室外熱交換器14の表面温度分布)を示している。図12において、室外熱交換器14の表面温度のうち最も低い温度の部分は、噴霧器の位置に対応した4箇所で把握され、24.5℃であった。
以上の結果からも明らかなように、比較対象の四角筒状の風洞908を備えた室外ユニット902では、噴霧された水滴の上下方向への拡散程度が小さく、室外熱交換器14の背面側について、上端と下端に対して冷却された空気の供給ができていないのに対して、本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2では、噴霧された水滴の上下方向への拡散程度が大きく、室外熱交換器14の背面側について、上端および下端のいずれに対しても冷却された空気の供給が可能となっていることが分かる。
なお、シミュレーションでは、二流体噴霧器6からの水滴の噴霧は風上側に対して行うこととした。そして、比較対象の室外ユニット902と実施形態の例による室外ユニット2とでは、風洞8、908の形状や二流体噴霧器6の配置に関する条件以外は同じ条件とした。
また、比較対象の室外ユニット902では、風洞908の空気流れ方向の長さを1000mmとし、上下方向の幅(内面の幅)を1050mmとし、左右方向の幅(内面の幅)を1200mmとした。また、比較対象の室外ユニット902では、風洞において、上方左側、上方右側、下方左側、下方右側のそれぞれに配置された合計4つの二流体噴霧器6を用いた。ここで、比較対象の室外ユニット902では、上方左側と上方右側については、風洞908の風下側端部から風上側に800mmの位置であって上面(内面)から下方に300mmの位置に配置し、左右方向に互いに500mm離した状態で左右の側面(内面)から350mm離れるようにしてそれぞれ配置した。また、下方左側と下方右側については、風洞908の風下側端部から風上側に750mmの位置であって下面(内面)から上方に300mmの位置に配置し、左右方向に互いに500mm離した状態で左右の側面から350mm離れるようにしてそれぞれ配置した。
また、本実施形態の例による室外ユニット2でも、風洞8の空気流れ方向の長さを1000mmとし、上下方向の最大幅(風洞入口面と風洞出口面の上下方向の幅:内面の幅)を1050mmとし、上下方向の最小幅(小通過面の上下方向の幅:内面の幅)を515mmとし、左右方向の幅(内面の幅)を1200mmとした。なお、上下方向が最小幅となる位置(小通過面の位置)は、風洞8の風下側端部から風上側に650mmの位置とした。また、本実施形態の例による室外ユニット2でも、風洞8において、上方左側、上方右側、下方左側、下方右側のそれぞれに配置された合計4つの二流体噴霧器6を用いた。ここで、本実施形態の例による室外ユニット2では、上方左側と上方右側と下方左側と下方右側のいずれについても、風洞8の風下側端部から風上側に750mmの位置に配置した。ここで、上方左側と上方右側については、下面(内面)から上方に350mm(図4のHの高さ)の位置に配置し、左右方向に互いに500mm離した状態で左右の側面(内面)から350mm離れるようにしてそれぞれ配置した。また、下方左側と下方右側については、下面(内面)から上方に130mm(図4のLの高さ)の位置に配置し、左右方向に互いに500mm離した状態で左右の側面(内面)から350mm離れるようにしてそれぞれ配置した。
なお、上述の比較対象の四角筒状の風洞908を備えた室外ユニット902と本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2について、室外ファン15を駆動させた場合の風洞入口面81aと室外ユニット2、902の上部吹出口15aの面積平均静圧(大気圧を0Paとした場合の値)およびその差圧を求めるシミュレーションを行った。比較対象の室外ユニット902では、風洞入口面81aの面積平均静圧が−1.65Paであり、上部吹出口15aの面積平均静圧が−46.34Paであり、その差圧が44.69Paとなった。他方、本実施形態の例による室外ユニット2では、風洞入口面81aの面積平均静圧が−1.39Paであり、上部吹出口15aの面積平均静圧が−47.13Paであり、その差圧が45.74Paとなった。このことから、風洞8、908について、比較対象の四角筒状の形状の風洞908から本実施形態のように湾曲した狭い部分を有する風洞8に変えたとしても、差圧の影響としては2〜3%程度しか無いため、室外ファン15の駆動に必要なエネルギの増大は僅かであることが確認された。
さらに、上述の本実施形態の例による風洞8を備えた室外ユニット2と、風洞8が設けられていない点のみで相違する室外ユニットと、について、室外熱交換器14の背面部分における上下方向の風速分布をシミュレーションにより求めた。その結果を、図14に示す。なお、図14において、風速(m/s)は、室外熱交換器14の第5熱交部分14eの左右方向の中心近傍における空気流れの風速である。また、図14において、段数とは、室外熱交換器14において左右方向に伸びる伝熱管1本を1段として上から順に数えた場合の数である。このシミュレーション結果によれば、風洞8を設けていても風洞8を設けていなくても、室外熱交換器14における上下方向の風速分布には、実質的に影響を与えないことが確認された。これにより、本実施形態の風洞8を設けた場合であっても、室外熱交換器14における上下方向の風速分布に影響を与えること無く、少ない二流体噴霧器6によって室外熱交換器14の背面側全体において冷却効果を得ることが可能になることが分かる。
(8)変形例
(8−1)変形例A
上記実施形態では、二流体噴霧器6が室外熱交換器14側とは反対側に向けて水滴を放射状に噴霧するように構成されている場合について例に挙げて説明した。
(8−1)変形例A
上記実施形態では、二流体噴霧器6が室外熱交換器14側とは反対側に向けて水滴を放射状に噴霧するように構成されている場合について例に挙げて説明した。
しかし、二流体噴霧器6からの水滴の噴霧方向については、特に限定されず、室外熱交換器14との間における水滴の浮遊距離を長く設けることができるのであれば、二流体噴霧器6から室外熱交換器14側に向けて水滴を噴霧させるようにしてもよい。
(8−2)変形例B
上記実施形態では、室外機ケーシング30の背面側にのみ風洞8を設けた場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態では、室外機ケーシング30の背面側にのみ風洞8を設けた場合を例に挙げて説明した。
しかし、室外機ケーシング30に対して風洞を設ける向きや位置については特に限定されず、室外熱交換器14に対して外気が吸い込まれる他の位置において他の方向に伸びるように設けてもよい。また、風洞は、1箇所だけでなく複数個所に設けるようにしてもよい。
上記実施形態の室外機ケーシング30を例に挙げると、例えば、第1支柱31aと第2支柱31bとの間であって右側パネル33の下方の領域に外気を導くために右側に伸び出した風洞を設けてもよい。また、左側上部パネル35aの下方であって第3支柱31cと左前側下部パネル35bとの間の領域に外気を導くために左側に伸び出した風洞を設けてもよい。さらに、前面上部パネル32aの下方であって第1支柱31aと前面左側下部パネル32bとの間の領域に外気を導くために前側に伸び出した風洞を設けてもよい。
(8−3)変形例C
上記実施形態では、風洞8の上面部81が側面視において全体的に放物線状となるように構成されている場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態では、風洞8の上面部81が側面視において全体的に放物線状となるように構成されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、風洞8の上面部としては、これに限られず、例えば、上面部の最も低い部分の前後周辺のみが湾曲して構成されており、当該湾曲面の前後は平板状となるように構成されていてもよい。この場合、湾曲面が、風洞8の前後方向の幅に対して10%以上40%以下となるようにしてもよい。
(8−4)変形例D
上記実施形態では、風洞8の上面部81のみが下方に凸となるように湾曲することで風洞8における空気流れの通過面積の小さい部分が構成されている場合を例に挙げて説明した。
上記実施形態では、風洞8の上面部81のみが下方に凸となるように湾曲することで風洞8における空気流れの通過面積の小さい部分が構成されている場合を例に挙げて説明した。
しかし、風洞8において空気流れの通過面積の小さい部分を構成する例としては、これに限られず(上面部81を湾曲させる必要は無く)、例えば、上面部81と底面部82と左側面部84と右側面部83との少なくともいずれか一つを内側に凸となるように湾曲させるようにすることで、空気流れの通過面積の小さい部分を形成するようにしてもよい。例えば、上面部81と底面部82の少なくともいずれか一つを内側に凸となるように湾曲させることで、上下の幅が狭まるように構成された通過面積の小さい部分を設けてもよい。また、左側面部84と右側面部83との少なくともいずれか一つを内側に凸となるように湾曲させることで、左右方向の幅が狭まるように構成された通過面積の小さい部分を設けてもよい。
1 空気調和装置(冷凍装置)
2 室外ユニット(熱源ユニット)
6 二流体噴霧器(噴霧器)
8 風洞
14 室外熱交換器(熱交換器)
15 室外ファン(ファン)
30 室外機ケーシング(ケーシング)
81 上面部(上壁部分)
81a 風洞入口面
81b 小通過面(第2通過面)
81c 風洞出口面(第1通過面)
82 底面部
83 右側面部
84 左側面部
2 室外ユニット(熱源ユニット)
6 二流体噴霧器(噴霧器)
8 風洞
14 室外熱交換器(熱交換器)
15 室外ファン(ファン)
30 室外機ケーシング(ケーシング)
81 上面部(上壁部分)
81a 風洞入口面
81b 小通過面(第2通過面)
81c 風洞出口面(第1通過面)
82 底面部
83 右側面部
84 左側面部
Claims (5)
- 冷凍装置(1)の熱源ユニット(2)であって、
熱交換器(14)と、
前記熱交換器を通過する空気流れを生じさせるファン(15)と、
前記熱交換器から前記空気流れにおける前記熱交換器の風上側に向かって伸びる風洞(8)と、
前記風洞内で水を噴霧する噴霧器(6)と、
を備え、
前記風洞は、前記空気流れを通過させる第1通過面(81c)と第2通過面(81b)を有しており、前記第2通過面(81b)は前記第1通過面(81c)よりも前記空気流れの風上側に位置しており前記第1通過面(81c)よりも面積が小さく、
前記噴霧器は、前記第1通過面(81c)よりも前記第2通過面(81b)に近い位置に配置されている、
冷凍装置(1)の熱源ユニット(2)。 - 前記風洞は、前記第2通過面(81b)を構成する壁面部分が湾曲面の一部を構成している、
請求項1に記載の冷凍装置(1)の熱源ユニット(2)。 - 前記風洞の上壁部分(81)は、前記第2通過面に対する前記空気流れ風上側の位置と風下側の位置の両方において、前記第2通過面の上壁部分の高さ位置よりも高い部分を有している、
請求項1または2に記載の冷凍装置(1)の熱源ユニット(2)。 - 前記風洞は、前記第2通過面に対する前記空気流れ風上側の位置と風下側の位置の両方において、前記第2通過面(81b)よりも広い通過面(81a、81c)を有している、
請求項1から3のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)の熱源ユニット(2)。 - 前記熱交換器を内部に収容しており、前記風洞の前記空気流れの風下側端部が固定された略直方体形状のケーシング(30)をさらに備え、
前記ケーシングの4つの側面のうちの少なくとも3面を介して前記熱交換器を通過した空気流れが、前記ケーシングの上面側から上方に送り出される、
請求項1から4のいずれか1項に記載の冷凍装置(1)の熱源ユニット(2)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163960A JP2017040459A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 冷凍装置の熱源ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015163960A JP2017040459A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 冷凍装置の熱源ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017040459A true JP2017040459A (ja) | 2017-02-23 |
Family
ID=58206209
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015163960A Pending JP2017040459A (ja) | 2015-08-21 | 2015-08-21 | 冷凍装置の熱源ユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017040459A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210040865A (ko) * | 2020-06-11 | 2021-04-14 | 베이징 바이두 넷컴 사이언스 앤 테크놀로지 코., 엘티디. | 냉각 시스템 |
CN116757114A (zh) * | 2023-06-14 | 2023-09-15 | 西安交通大学 | 基于蒸汽凝结固化低阻力气动外形设计装置、方法及应用 |
-
2015
- 2015-08-21 JP JP2015163960A patent/JP2017040459A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210040865A (ko) * | 2020-06-11 | 2021-04-14 | 베이징 바이두 넷컴 사이언스 앤 테크놀로지 코., 엘티디. | 냉각 시스템 |
JP2021120615A (ja) * | 2020-06-11 | 2021-08-19 | ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド | 冷却システム |
JP7147005B2 (ja) | 2020-06-11 | 2022-10-04 | ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド | 冷却システム |
KR102561513B1 (ko) * | 2020-06-11 | 2023-07-31 | 베이징 바이두 넷컴 사이언스 앤 테크놀로지 코., 엘티디. | 냉각 시스템 |
US11781790B2 (en) | 2020-06-11 | 2023-10-10 | Beijing Baidu Netcom Science And Technology Co., Ltd. | Refrigerating system |
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