JP5509725B2 - 酸化ニッケル粉末及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、酸化ニッケル粉末及びその製造方法に関し、更に詳しくは、塩素品位が低く且つ微細であって、電子部品材料や固体酸化物形燃料電池の燃料極材料等として好適な酸化ニッケル粉末及びその製造する方法に関する。
一般に、酸化ニッケル粉末は、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、炭酸ニッケル、水酸化ニッケル等のニッケル塩類又はニッケルメタル粉を、ロータリーキルン等の転動炉、プッシャー炉等のような連続炉、あるいはバーナー炉のようなバッチ炉を用いて、酸化性雰囲気下で焼成することによって製造される。これらの酸化ニッケル粉末は多様な用途に用いられており、例えば、電子部品材料としての用途では、酸化鉄、酸化亜鉛等の他の材料と混合された後、焼結されることによりフェライト部品等として広く用いられている。
上記フェライト部品のように、複数の材料を混合して焼成することにより、これらを反応させて複合金属酸化物を製造する場合には、生成反応は固相の拡散反応で律速されるので、一般に使用する原料としては微細なものが用いられる。これにより、他材料との接触確率が高くなると共に粒子の活性が高くなるため、低温度且つ短時間の処理で反応が均一に進むことが知られている。従って、このような複合金属酸化物を製造する方法においては、原料の粒径を小さくすることが効率向上の重要な要素となる。
また、粉体が微細であることを測る指標としては、比表面積も用いられている。粒径と比表面積には、下記の計算式1の関係があることが知られている。下記計算式1の関係は粒子が真球状であると仮定して導き出されたものであるため、計算式1から得られる粒径と実際の粒径との間にはいくらかの誤差を含むことになるが、比表面積が大きいほど粒径が小さくなることが分る。
[計算式1]
粒径=6/(密度×比表面積)
近年においては、フェライト部品の高機能化、並びに酸化ニッケル粉末のフェライト部品以外の電子部品等への用途の広がりに伴い、酸化ニッケル粉末に含有される不純物元素の低減が求められている。これら不純物元素の中でも特に硫黄や塩素は、電極に利用されている銀と反応して電極劣化を生じさせたり、焼成炉を腐食させたりすることからできるだけ低減することが望ましい。
また、酸化ニッケル粉末は、電子部品材料としての用途以外にも用途の拡大が見込まれている。例えば、近年、エネルギー効率に優れる固体酸化物形燃料電池が注目を集めているが、固体酸化物形燃料電池の燃料極構成材料として酸化ニッケル粉末が使用されている。この燃料極製造過程の焼成時において、酸化ニッケルや固体電解質の焼結阻害あるいは炉の腐食の観点から、酸化ニッケル粉末中の塩素の低減が求められている。
従来、酸化ニッケル粉末を製造する方法としては、原料として硫酸ニッケルを用い、これを焙焼する方法が提案されている。例えば、特開2001−32002号公報(特許文献1)に記載されているように、硫酸ニッケルを原料として、キルンなどを用い酸化性雰囲気中で焙焼温度を950〜1000℃未満とする第1段焙焼と、焙焼温度を1000〜1200℃とする第2段焙焼とを行う酸化ニッケル粉末の製造方法が提案されている。この製造方法によれば、平均粒径が制御され、且つ硫黄品位が50質量ppm以下である酸化ニッケル粉末が得られるとしている。
また、特開2004−123488号公報(特許文献2)には、450〜600℃での仮焼による脱水工程と、1000〜1200℃での焙焼による硫酸ニッケルの分解工程とを明確に分離した、酸化ニッケル粉末の製造方法が提案されている。この製造方法によれば、硫黄品位が低く且つ平均粒径が小さい酸化ニッケル粉末を安定して製造できるとしている。
更に、特開2004−189530号公報(特許文献3)には、横型回転式製造炉を用いて、強制的に空気を導入しながら、最高温度を900〜1250℃として焙焼する方法が提案されている。この製造方法によっても、不純物が少なく、硫黄品位が500質量ppm以下の酸化ニッケル粉末が得られるとしている。
しかしながら、上記特許文献1〜3のいずれの方法においても、硫黄品位を低減するために焙焼温度を高くすると粒径が粗大になり、また粒子を微細にするために焙焼温度を下げると硫黄品位が高くなるという欠点があった。更に、加熱する際にSOxを含むガスが発生し、これを除害処理するために高価な設備が必要であった。
尚、酸化ニッケル粉末を合成する方法として、硫酸ニッケルや塩化ニッケル等のニッケル塩を含む水溶液を、水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリで中和して水酸化ニッケルを晶析させ、これを焙焼する方法も考えられる。例えば、特開2005−2395号公報(特許文献4)には、ニッケル粉を製造する際の中間物ではあるが、水酸化ニッケルを酸化性雰囲気下で加熱処理することによって、酸化ニッケル粉末が得られることが開示されている。この水酸化ニッケルを焙焼する方法では、前述のSOxを含むガスの発生がないため、低コストでの製造が可能であると考えられる。
しかしながら、上記特許文献4には、得られた酸化ニッケル粉末に含有される塩素及び硫黄の品位、粒径等については何等記載されていない。従って、この製造方法によって、塩素及び硫黄の品位が十分低く、且つ微細な酸化ニッケル粉末が得られたか否かは不明である。
特開2001−32002号公報 特開2004−123488号公報 特開2004−189530号公報 特開2005−2395号公報
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑み、不純物品位、特に塩素品位が低く、しかも粒径が微細であって、電子部品材料あるいは燃料電池用燃料極材料等として好適な酸化ニッケル粉末、及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するため、ニッケル塩を中和して得た水酸化ニッケルを焙焼して酸化ニッケル粉末を製造する方法について、硫黄を含まないニッケル塩として塩化ニッケルに着目して鋭意研究を重ねた結果、塩化ニッケルを特定のpH範囲で中和し、得られた水酸化ニッケルを洗浄した後、特定の温度範囲で熱処理して酸化ニッケルとすることによって、硫黄品位や塩素品位が低く、且つ粒径が微細な酸化ニッケル粉末が得られることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
即ち、本発明の酸化ニッケル粉末の製造方法は、ニッケル濃度が50〜130g/lの塩化ニッケル水溶液を、液温50〜70℃及びpH7.9〜9.3においてアルカリで中和して水酸化ニッケルを得る工程Aと、得られた水酸化ニッケルを洗浄する工程Bと、洗浄した水酸化ニッケルを非還元性雰囲気にて780〜930℃の温度で熱処理して酸化ニッケルとする工程Cと、得られた酸化ニッケルを解砕する工程Dとを含むことを特徴とする。
また、上記本発明による酸化ニッケル粉末の製造方法において、前記工程Aにおける塩化ニッケル水溶液とアルカリの中和反応が終了した後、水酸化ニッケルスラリーのpHを10以上に上げて、濾液中に残留しているニッケル分を晶析させることが好ましい。
本発明が提供する酸化ニッケル粉末は、上記した本発明の酸化ニッケル粉末の製造方法で得られた酸化ニッケル粉末であって、比表面積が2〜5m/g、レーザー散乱法で測定したD90が3μm以下であり、塩素品位が100質量ppm以下であることを特徴とする。
本発明によれば、ニッケル塩を中和して得た水酸化ニッケルを焙焼する方法を用いて、硫黄や塩素等の不純物品位が低く、特に塩素品位が低く、且つ粒径が微細な酸化ニッケル粉末を得ることができる。従って、本発明の酸化ニッケル粉末は、フェライト部品などの電子部品材料や固体酸化物形燃料電池の燃料極材料などとして好適であるうえ、簡易な方法により安価に製造であることから、その工業的価値は極めて大きい。
本発明の酸化ニッケル粉末の製造方法は、塩化ニッケル水溶液とアルカリを混合して中和させることにより水酸化ニッケルを得る工程Aと、得られた水酸化ニッケルを洗浄する工程Bと、洗浄した水酸化ニッケルを非還元性雰囲気中で熱処理して酸化ニッケルとする工程Cと、得られた酸化ニッケルを解砕する工程Dとを備えている。かかる本発明の方法において重要な点は、工程Aにおける中和時のpHを7.9〜9.3の範囲とすること、並びに、工程Cにおける熱処理の温度を780〜930℃の範囲とすることにある。
まず、本発明の酸化ニッケル粉末の製造方法における重要な第1の要件、即ち上記工程Aにおける中和時のpHについて説明する。中和時のpHが7.9未満では、得られる水酸化ニッケルへの塩素の残留が多くなり、水酸化ニッケルの洗浄工程Cを経ても塩素品位が十分に低くならない。逆に、pHが9.3を越えると、得られた水酸化ニッケルが微細化してゲル化するため、濾過性が悪くなり工業的な生産に適さない。また、ゲル化により上澄み液中の塩素の巻き込みが顕著になり、後の工程Cでも塩素品位を十分低下させることができない。
従って、工程Aの中和反応においてpHを7.9〜9.3の範囲に制御することにより、得られる水酸化ニッケルが微細で且つ濾過可能な粒径になると共に、水酸化ニッケルへの塩素の残留を著しく低減させることができる。その結果、得られた水酸化ニッケルを後の工程Cで熱処理することによって、粒径が微細であって且つ塩素品位を十分に低減させた酸化ニッケル粉末を工業的に効率よく得ることができる。
次に、本発明の酸化ニッケル粉末の製造方法における重要な第2の要件、即ち上記工程Cにおける水酸化ニッケルの熱処理時の温度について説明する。工程Cにおける熱処理時の温度(以下、熱処理温度とも言う)は、780〜930℃の範囲とすることが必要であり、800〜900℃の範囲とすることが好ましい。熱処理温度を780〜930℃とすることにより、残存塩素を十分に揮発させると共に、生成する酸化ニッケルの粒子同士の焼結が抑制され、塩素品位が低く微細な酸化ニッケルを得ることがでる。
即ち、この熱処理により水酸化ニッケル結晶内のOH基が脱離して酸化ニッケルとなるが、その際、粒径を微細化させると同時に、残存している塩素の大部分を揮発させることができる。しかし、熱処理温度が780℃未満では、残存塩素の揮発が不十分となり、酸化ニッケル粉末中の塩素品位を十分に低くすることができない。また、水酸化ニッケルの一次粒子は板状であり、酸化ニッケルの生成にともない一次粒子が球状化するが、780℃未満では球状化が進まず、酸化ニッケルの微細化も十分に起こらない。逆に熱処理温度が930℃を越えると、生成する酸化ニッケル粒子同士の焼結が顕著になり、後の工程Dにおける解砕が困難になるため、微細な酸化ニッケル粉末を得ることができない。
更には、上記熱処理温度を780〜930℃の範囲とすることで、酸化ニッケル粒子同士の焼結が抑制されるため、焼結防止剤としてマグネシウム等の第2族元素を予め水酸化ニッケルに添加する必要がなく、第2族元素、特にマグネシウムを実質的に含まない微細な酸化ニッケル粉末を得ることが可能となる。
次に、本発明の酸化ニッケルの製造方法を工程順に詳しく説明する。まず、工程Aは、塩化ニッケル水溶液をpH7.9〜9.3においてアルカリで中和して水酸化ニッケルの沈殿を生成させる工程であり、塩化ニッケル水溶液の濃度及び中和条件等は公知の技術を適用することができる。
原料のニッケル塩として、基本的に硫黄を含まない塩化ニッケルを使用する。塩化ニッケルは、特に限定されないが、不純物として含まれる硫黄品位が十分に低いことが好ましく、具体的には30質量ppm以下であることが好ましい。このように原料由来の硫黄を制限することで、最終的に得られる酸化ニッケル粉末の硫黄品位を十分に低く、具体的には30質量ppm以下とすることができる。
中和に用いるアルカリとしては、特に限定されないが、反応液中に残留するニッケルの量を考慮すると水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどが好ましく、コストを考慮すると水酸化ナトリウムが特に好ましい。また、アルカリは固体の状態で塩化ニッケル水溶液と混合してもよいが、得られる水酸化ニッケルの均一性や取扱いの容易さから、水溶液として添加混合することが好ましい。尚、均一な特性の水酸化ニッケルを得るためには、十分に撹拌されている反応槽内に、塩化ニッケル水溶液とアルカリ水溶液をダブルジェット方式で添加して混合することが有効である。その際、反応槽内に予め入れておく液は、純水にアルカリを添加して、所定のpHに調整した液が好ましい。
上記工程Aにおいて、塩化ニッケル水溶液の濃度は、特に限定されるものではないが、生産性を考慮するとニッケル濃度で50〜130g/lの範囲が好ましい。ニッケル濃度が50g/l未満では生産性が悪く、130g/lを超えると水溶液中の塩素濃度が高くなり、生成した水酸化ニッケル中の塩素品位が高くなるため、最終的に得られる酸化ニッケル粉末中の塩素品位を十分低く抑えられない場合がある。
また、中和時の液温は、室温で行うことも可能であるが、水酸化ニッケル粒子を十分に成長させるためには、50〜70℃とすることが好ましい。水酸化ニッケル粒子を十分に成長させることで、水酸化ニッケル中への塩素の巻き込みを抑制し、最終的に酸化ニッケル粉末の塩素品位を低減させることができる。液温が50℃未満では水酸化ニッケル粒子の成長が十分ではなく、水酸化ニッケル中への塩素の巻き込み多くなる。また、液温が70℃を超えると、水の蒸発が激しくなり、水溶液中の塩素濃度が高くなるため、生成した水酸化ニッケル中の塩素品位が高くなることがある。
上記工程Aでの中和時のpHは上記のごとく7.9〜9.3の範囲とするが、pHが9.3以下では水溶液中に僅かにニッケル成分が残存することがある。その場合には、中和反応が終了した後、水酸化ニッケルスラリーのpHを10以上に上げて、濾液中のニッケル成分を晶析させることが好ましい。pHを10以上に上げることで、濾液中のニッケル成分を水酸化ニッケルとして回収できるだけでなく、その水酸化ニッケル中に取り込まれているニッケル成分の中和が促進され、回収した水酸化ニッケル中の塩素品位を低減させることができる。
次の工程Bは、上記工程Aで得られた水酸化ニッケルを洗浄する工程である。この工程により、水酸化ニッケルに付着している塩化ニッケル及び塩素化合物を除去し、塩素品位を低減することができる。
具体的には、上記工程Aで析出した水酸化ニッケルを濾過により脱水し、回収した濾過ケーキを洗浄する。洗浄はレパルプ洗浄とすることが好ましく、洗浄に用いる洗浄液としては水、特に純水を用いることが好ましい。洗浄時の水酸化ニッケルと水の混合比は特に限定されるものではなく、塩素が十分に除去できる混合比とすればよい。また、塩素が十分に低減されない場合は、複数回繰り返して洗浄することが好ましい。
また、残留塩素量を低減し且つ後工程の熱処理によって得られる酸化ニッケルをより微細にするためには、洗浄液として水酸化ナトリウムを含む水溶液(以下、処理液と言う)を用いて洗浄することが望ましい。この場合、処理液で洗浄した後、不純物低減のために、水酸化ニッケルを更に水洗することが好ましい。
水酸化ニッケルに対する処理液の量は、残留塩素が十分に低減でき且つ水酸化ニッケルを良好に分散させるためには、水酸化ニッケル/処理液の混合比を100g/l程度とすることが好ましい。また、洗浄時間についても、処理条件により残留塩素が十分に低減される時間とすればよい。残留塩素が十分に低減できる処理条件とすることにより、酸化ニッケルの微細化効果も十分に得られる。
処理液による水酸化ニッケルの洗浄の際には、同時に加温処理を行うことができる。尚、加温処理に用いる装置は特に限定されるものではなく、加温可能な通常の湿式反応槽を用いることができる。加熱処理中は水酸化ニッケルを含むスラリーを撹拌することが好ましく、例えば、超音波撹拌を用いるか機械式撹拌を用いることができる。
上記処理液での水洗時に加熱処理する場合、処理前における水酸化ニッケルの濾過ケーキの水分含有率は10〜50質量%であることが好ましく、40質量%程度にすることが更に好ましい。水分含有率が10質量%よりも低い場合、濾過ケーキが均一に処理液中に分散しにくいため処理の効率が悪くなるうえ、濾過ケーキの水分含有率を下げるため更なる脱水処理が必要となる。一方、水分含有率が50質量%よりも高い場合には、濾過ケーキのハンドリング性が悪く、均一な処理を妨げる場合があるうえ、一定量の水酸化ニッケルの処理に必要な処理液量が増加するなどの不都合がある。
工程Cは、上記工程Bで得られた水酸化ニッケルを、非還元性雰囲気にて780〜930℃の温度で熱処理して酸化ニッケルとする工程である。熱処理には、一般的な焙焼炉を使用することができる。また、熱処理の雰囲気は、非還元性雰囲気であればよいが、経済性を考慮して大気雰囲気とすることが好ましい。尚、熱処理中にOH基が脱離して発生する水蒸気を排出させるため、十分な流速を持った気流中で熱処理することが好ましい。
熱処理時間は、処理温度及び処理量に応じて設定することができるが、最終的に次の工程Dで粉砕して得られる酸化ニッケル粉末の比表面積が2〜5m/gとなるように設定することが好ましい。次の工程Dで粉砕して得られる酸化ニッケル粉末の比表面積は、熱処理後の酸化ニッケルの比表面積に対して約1m/g増加する程度の変化量であるため、熱処理後の酸化ニッケルの比表面積で判断して処理条件を設定することができる。このように、熱処理の温度及び時間を調整することにより、容易に酸化ニッケル粉末の比表面積、即ち粒径を調整することができる。
工程Dは、上記工程Cで得られた酸化ニッケルを解砕する工程である。上記工程Cの熱処理では、水酸化ニッケル結晶中の水酸基を離脱させて酸化ニッケルとするが、粒径の微細化が起こると共に、抑制されているものの高温の影響で酸化ニッケル粒子同士の焼結がある程度進行する。このため、工程Dにおいて、粒子同士の焼結部を破壊して最終的に微細な酸化ニッケル粉末とする。
一般的に解砕方法としては、ビーズミルやボールミル等の解砕メディアを用いる方法と、ジェットミル等の解砕メディアを用いない方法とがあるが、本発明においては解砕メディアを用いることなく解砕を行うことが好ましい。解砕メディアを用いると、解砕自体は容易であるが、ジルコニア等の解砕メディアの成分が不純物として混入するからである。解砕メディアを用いないことで、不純物の混入が事実上ない微細な酸化ニッケル粉末を得ることが可能となる。
解砕条件については、特に限定されるものではないが、通常の条件の範囲内で目的とする粒度分布の酸化ニッケル粉末が得られる条件に容易に調整することができる。その結果、フェライト部品などの電子部品材料や、固体酸化物形燃料電池の燃料極材料として好適な、分散性に優れた酸化ニッケル粉末とすることができる。
以上の方法により製造される本発明の酸化ニッケル粉末は、硫黄品位並びに塩素品位が低く、比表面積が大きい、即ち粒径が微細であることから、電子部品用の材料として好適である。また、粒径調整も容易であることから、固体酸化物形燃料電池の燃料極用材料としても好適である。具体的には、残留塩素品位が100質量ppm以下であり、比表面積が2〜5m/gの範囲である酸化ニッケル粉末を得ることができる。
尚、本発明の酸化ニッケル粉末の製造方法では、硫黄及びアルカリ土類金属、特にマグネシウムが混入する工程を含まないため、これらの元素は実質的に不純物として含まれない。具体的には、硫黄品位及びアルカリ土類金属品位は、いずれも30質量ppm以下とすることができる。また、解砕メディアを用いることなく解砕を行うことでジルコニウムの混入を防止することができ、ジルコニウム品位を30質量ppm以下とすることができる。
更に、本発明の酸化ニッケル粉末は、レーザー散乱法で測定したD90(粒度分布曲線における粒子量の体積積算90%での粒径)が3μm以下であることが好ましい。尚、D90は電子部品等の製造時に他の材料と混合される際に解砕されて小さくなるが、比表面積は解砕で大きくできる可能性が低いため、本発明の酸化ニッケル粉末自体の比表面積が大きいことは重要である。
また、本発明による酸化ニッケル粉末の製造方法においては、湿式法により製造した水酸化ニッケルを熱処理するため、有害なSOxが発生しない。従って、有害なSOxを除害処理するための高価な設備も不要であることから、酸化ニッケル粉末の製造コストを低く抑えることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。尚、実施例及び比較例における塩素品位の分析は、酸化ニッケル粉末を塩素の揮発を抑制できる密閉容器内にてマイクロ波照射下で硝酸に溶解し、硝酸銀を加えて塩化銀を沈殿させ、その沈殿物中の塩素を蛍光X線定量分析装置(PANalytical社製、Magix)を用いて、検量線法で評価することで行った。
また、硫黄品位の分析は、酸化ニッケル粉末を硝酸に溶解した後、ICP発光分光分析装置(セイコー社製、SPS−3000)によって行った。酸化ニッケル粉末の粒径はレーザー拡散法により測定し、その粒度分布から体積積算90%での粒径D90を求めた。また、比表面積は、窒素ガス吸着によるBET法により求めた。
[実施例1]
10リットルのビーカー内で純水に水酸化ナトリウムを溶解し、pH8.4に調整した水酸化ナトリウム水溶液1500mlを準備した。この水酸化ナトリウム水溶液に、ニッケル濃度120g/lの塩化ニッケル水溶液と、12.5質量%の水酸化ナトリウム水溶液とを、pH8.4となるように調整しながら連続的に添加混合し、中和反応させて水酸化ニッケルの沈殿を生成させた(工程A)。
その際、塩化ニッケル水溶液は24ml/分の速度で添加した。また、液温は60℃に保持し、撹拌羽により200rpmで混合した。3リットルの塩化ニッケル水溶液を添加した後、3時間ほど撹拌を続けながら熟成させた。
その後、濾過して水酸化ニッケルを濾別し、更に濾過と30分の純水レパルプを4回繰り返して、水酸化ニッケルの濾過ケーキを得た(工程B)。
得られた濾過ケーキを、送風乾燥機により大気中にて110℃で24時間乾燥し、得られた水酸化ニッケル10gを大気焼成炉に供給して、800℃で3時間熱処理することにより酸化ニッケルを得た(工程C)。
得られた酸化ニッケルを、乳鉢を用いて解砕し、微細な酸化ニッケル粉末を得た(工程D)。
得られた試料1の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が100質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.8m/gであり、D90は0.55μmであった。
また、上記試料1の場合と同様に実施したが、工程Cで大気焼成炉に供給する水酸化ニッケルを500gとし、得られた酸化ニッケル300gをジェットミル粉砕機(栗本鉄工製)を用い、セパレーター回転数18000rpm、エア圧力0.6MPaにて解砕して、試料2の酸化ニッケル粉末を得た。
得られた試料2の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が90質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.5m/g、D90は0.63μmであった。
[実施例2]
工程Cの熱処理温度を850℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料3の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料3の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が100質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.5m/g、D90は0.92μmであった。
また、工程Cの熱処理温度を900℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料4の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料4の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が90質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.2m/g、D90は1.19μmであった。
[実施例3]
工程Aの中和時のpHを9.0とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料5の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料5の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が100質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.9m/g、D90は0.64μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを9.0とし且つ工程Cの熱処理温度を900℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料6の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料6の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が90質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.3m/g、D90は1.15μmであった。
[実施例4]
工程Aの中和時のpHを8.0とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料7の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料7の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が100質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.9m/g、D90は0.51μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを8.0とし且つ工程Cの熱処理温度を900℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料8の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料8の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が70質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.4m/g、D90は1.05μmであった。
[実施例5]
工程Aの中和時のpHを7.9とし且つ工程Cの熱処理温度を780℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料9の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料9の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が100質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.8m/g、D90は0.52μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを7.9とし且つ工程Cの熱処理温度を930℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料10の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料10の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が60質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.1m/g、D90は1.89μmであった。
[実施例6]
工程Aの中和時のpHを9.3とし且つ工程Cの熱処理温度を780℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料11の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料11の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が100質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.7m/g、D90は0.94μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを9.3とし且つ工程Cの熱処理温度を930℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料12の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料12の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が60質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.1m/g、D90は1.91μmであった。
[比較例1]
工程Cの熱処理温度を750℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料13の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料13の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が240質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.3m/g、D90は0.72μmであった。
また、工程Cの熱処理温度を950℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料14の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料14の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が40質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は1.8m/g、D90は2.19μmであった。
[比較例2]
工程Aの中和時のpHを9.0とし且つ工程Cの熱処理温度を750℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料15の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料15の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が270質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.1m/g、D90は0.74μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを9.0とし且つ工程Cの熱処理温度を950℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料16の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料16の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が50質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は1.7m/g、D90は1.98μmであった。
[比較例3]
工程Aの中和時のpHを9.5とし且つ工程Cの熱処理温度を750℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料17の酸化ニッケル粉末を得た。工程Aでの水酸化ニッケル晶析物はゲル状となり、濾過性が極めて悪かった。得られた試料17の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が260質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.2m/g、D90は0.78μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを9.5とし且つ工程Cの熱処理温度を800℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料18の酸化ニッケル粉末を得た。工程Aでの水酸化ニッケル晶析物はゲル状であり、濾過性が極めて悪かった。得られた試料18の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が150質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.3m/g、D90は0.92μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを9.5とし且つ工程Cの熱処理温度を850℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料19の酸化ニッケル粉末を得た。工程Aでの水酸化ニッケル晶析物はゲル状であり、濾過性が極めて悪かった。得られた試料19の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が120質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は2.2m/g、D90は1.00μmであった。
更に、工程Aの中和時のpHを9.5とし且つ工程Cの熱処理温度を900℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料20の酸化ニッケル粉末を得た。工程Aでの水酸化ニッケル晶析物はゲル状となり、濾過性が極めて悪かった。得られた試料20の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が60質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は1.8m/g、D90は1.21μmであった。
[比較例4]
工程Aの中和時のpHを7.7とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料21の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料21の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が120質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は3.5m/g、D90は0.50μmであった。
また、工程Aの中和時のpHを7.7とし且つ工程Cの熱処理温度を900℃とした以外は上記実施例1の試料1と同様にして、試料22の酸化ニッケル粉末を得た。得られた試料22の酸化ニッケル粉末は、塩素品位が120質量ppm、硫黄品位が30ppm未満であった。また、比表面積は1.8m/g、D90は1.12μmであった。
上記した実施例の試料1〜12及び比較例の試料13〜22について、工程Aでの中和反応時のpH、工程Cでの熱処理温度、工程Aで得られた水酸化ニッケルのゲル化の有無、工程Dで最終的に得られた酸化ニッケル粉末の塩素品位及び比表面積とD90を、下記表1にまとめて示した。
Figure 0005509725
上記の結果から分るように、本発明の実施例である試料1〜12において、得られた酸化ニッケル粉末の塩素品位は100質量ppm以下となっている。また、試料1〜12の酸化ニッケル粉末の比表面積は2m/g以上と大きく、微細な酸化ニッケル粉末が得られていることが分る。
一方、比較例である試料13と15では、熱処理温度が750℃と低いため、塩素品位が100質量ppmを超えている。また、比較例の試料14と16は、熱処理温度が950℃と高いため、比表面積が2m/g未満となっている。
また、比較例の試料17〜20では、中和時のpHが9.5と高いため、晶析物の水酸化ニッケルがゲル状となり、濾過性が低下して、工業的な生産に適する状態ではなかった。更に、比較例の試料21と22は、中和時のpHが7.7と低いため、塩素品位が100質量ppmを超えている。

Claims (4)

  1. ニッケル濃度が50〜130g/lの塩化ニッケル水溶液を、液温50〜70℃及びpH7.9〜9.3においてアルカリで中和して水酸化ニッケルを得る工程Aと、得られた水酸化ニッケルを洗浄する工程Bと、洗浄した水酸化ニッケルを非還元性雰囲気にて780〜930℃の温度で熱処理して酸化ニッケルとする工程Cと、得られた酸化ニッケルを解砕する工程Dとを含むことを特徴とする酸化ニッケル粉末の製造方法。
  2. 前記工程Aにおいて、アルカリとして水酸化ナトリウム及び/又は水酸化カリウムを用いることを特徴とする、請求項1に記載の酸化ニッケル粉末の製造方法。
  3. 前記工程Aにおける塩化ニッケル水溶液とアルカリの中和反応が終了した後、水酸化ニッケルスラリーのpHを10以上に上げて、濾液中に残留しているニッケル分を晶析させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の酸化ニッケル粉末の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかの製造方法で得られた酸化ニッケル粉末であって、比表面積が2〜5m /g、レーザー散乱法で測定したD90が3μm以下であり、塩素品位が100質量ppm以下であることを特徴とする酸化ニッケル粉末
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