JP5509253B2 - 砥石の加工治具 - Google Patents

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本発明は、砥石の加工治具に関する。詳しくは、ホーニング加工用の砥石を加工する砥石の加工治具に関する。
従来から、例えば、内燃機関のシリンダブロックをホーニング加工する場合、ホーニング加工に先立って、砥石の形状をシリンダブロックのボアの形状に適合するように加工することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−6001号公報
しかしながら、特許文献1に記載の加工治具では、1つの砥石シューを固定するために2つ以上の機構(カムとボルト締め付け)を要している。そのため、構造が複雑であることに加えて、作業工数が多いため、全ての砥石シューを固定し終わるまでの作業時間が長い。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、構造が単純で砥石シューの固定に要する作業時間を短縮することのできる、砥石の加工治具を提供することを目的とする。
本発明は、砥石(例えば、後述の砥石5)の角を円弧状に加工する砥石の加工治具(例えば、後述の砥石の加工治具1〜3)であって、回転可能な芯部材(例えば、後述のテーパコーン10、110)と、前記芯部材に一体に取り付けられ、前記芯部材の長手方向に沿って放射状に延びる複数の壁面(例えば、後述の壁面36、136)を有する支持部材(例えば、後述のホルダ30、130)と、前記支持部材の複数の前記壁面に沿って放射状に配置され、外周側に砥石を保持する複数の保持部材(例えば、後述の砥石シュー50、150)と、隣接する前記保持部材間の間隔に近似した両側縁間の長さを有し、前記両保持部材間において締結部材(例えば、後述のボルト67、167)により前記支持部材または前記芯部材に締結される際に、前記締結部材の締め付けに応じて、当該両保持部材を、前記支持部材の前記壁面および前記芯部材の周面(例えば、後述の第1テーパ面17、117および第2テーパ面21、121)に押圧するクランプ部材(例えば、後述のクランパ60、160)と、を備え、前記クランプ部材の両側縁部の形状を、前記隣接する両保持部材と線接触する形状(例えば、後述の境界線65)に形成することを特徴とする。
この発明によれば、1つのクランプ部材が、隣接する2つの保持部材間において支持部材または芯部材に締結される際に、締結部材の締め付けに応じて、両保持部材を、支持部材の壁面および芯部材の周面に押圧する。すなわち、1つのクランプ部材がその両側に位置する2つの保持部材を同時にクランプする。これにより、治具の構造を簡素化することができ、また、治具をセットする作業工数を削減して作業時間を短縮することができる。
また、クランプ部材の両側縁部は、隣接する両保持部材とそれぞれ互いに線接触する。そのため、例えば、クランプ部材の両側縁部が対応する両保持部材と互いに面接触する場合に生じ易いクランプ部材と保持部材とのガタツキを防止することができる。そのため、クランプ部材を支持部材または芯部材に締結する際に、隣接する両保持部材を支持部材の壁面および芯部材の周面に均等に押圧することができる。これにより、より一層位置決め精度の高い砥石の加工が可能となる。
この場合、前記クランプ部材の両側縁部および前記隣接する両保持部材には、互いに係合する凹凸形状(例えば、後述の凸部162および凹部154)がそれぞれ形成されることが好ましい。
この発明によれば、クランプ部材が隣接する両保持部材を、互いに係合する凹凸形状を用いてクランプする。そのため、砥石を保持する複数の保持部材を、実際のホーニング加工機に取り付ける場合と同じように治具に取り付けることができる。これにより、より一層実際に即した砥石の加工が可能となる。
この場合、前記芯部材は、テーパコーンであることが好ましい。
この発明によれば、砥石を保持する複数の保持部材に対してテーパコーンの位置を長手方向に沿って調整することにより、各保持部材をテーパに沿って半径方向に動かすことができる。そのため、テーパコーンの中心軸から砥石の外周までの距離を拡径または縮径することができる。これにより、全ての保持部材を一括して所望の半径方向位置に容易にセットすることができる。
本発明によれば、1つのクランプ部材が、隣接する2つの保持部材間において支持部材または芯部材に締結される際に、締結部材の締め付けに応じて、両保持部材を、支持部材の壁面および芯部材の周面に押圧する。すなわち、1つのクランプ部材がその両側に位置する2つの保持部材を同時にクランプする。これにより、治具の構造を簡素化することができ、また、治具をセットする作業工数を削減して作業時間を短縮することができる。
また、クランプ部材の両側縁部は、隣接する両保持部材とそれぞれ互いに線接触する。そのため、例えば、クランプ部材の両側縁部が対応する両保持部材と互いに面接触する場合に生じ易いクランプ部材と保持部材とのガタツキを防止することができる。そのため、クランプ部材を支持部材または芯部材に締結する際に、隣接する両保持部材を支持部材の壁面および芯部材の周面に均等に押圧することができる。これにより、より一層位置決め精度の高い砥石の加工が可能となる。
本発明の第1実施形態に係る砥石の加工治具を示す図2の矢印Iから見た矢視図である。 第1実施形態に係る砥石の加工治具の左側面図であり、図1に対してやや拡大して示す。 第1実施形態に係る砥石の加工治具の右側面図であり、図1に対してやや拡大して示す。 第1実施形態に係る砥石の加工治具を示す図5のIV−IV線に沿ってとられた断面図である。 第1実施形態に係る砥石の加工治具を示す図4のV−V線に沿ってとられた断面図であり、図4に対してやや拡大して示す。 図5の要部の拡大断面図である。 (a)砥石の加工の様子を示す説明図ならびに(b)加工前および(c)加工後の砥石の形状を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る砥石の加工治具を示す正面図である。 第2実施形態に係る砥石の加工治具の左側面図であり、図8に対してやや拡大して示す。 第2実施形態に係る砥石の加工治具の右側面図であり、図8に対してやや拡大して示す。 第2実施形態に係る砥石の加工治具を示す図12のXI−XI線に沿ってとられた断面図である。 第2実施形態に係る砥石の加工治具を示す図11のXII−XII線に沿ってとられた断面図であり、図11に対してやや拡大して示す。 本発明の第3実施形態に係る砥石の加工治具を示す図14のXIII−XIII線に沿ってとられた断面図である。 第3実施形態に係る砥石の加工治具の左側面図であり、図13に対してやや拡大して示す。 第3実施形態に係る砥石の加工治具の右側面図であり、図13に対してやや拡大して示す。 第3実施形態に係る砥石の加工治具の要部の分解図である。 第3実施形態に係る砥石の加工治具を示す図13のXVII−XVII線に沿ってとられた断面図であり、図13に対してやや拡大して示す。 図17の両側クランパを抽出して示す要部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1〜図6は、本発明の第1実施形態に係る砥石の加工治具1を示す図であり、図1は図2の矢印Iから見た矢視図、図2は左側面図、図3は右側面図、図4は図5のIV−IV線に沿ってとられた断面図、図5は図4のV−V線に沿ってとられた断面図、図6は図5の要部の拡大断面図である。
この砥石の加工治具1は、粗砥石の角を円弧状に加工するための粗砥石用の加工治具であり、図1に示すように、回転可能な芯部材としてのテーパコーン10と、テーパコーン10に一体に取り付けられる支持部材としてのホルダ30と、外周側に砥石5を保持する保持部材としての砥石シュー50と、クランプ部材としてのクランパ60とを備える。
図4に示すように、テーパコーン10は、一端(図4では右端)から他端(図4では左端)に向けて順に、第1円柱部11、第2円柱部14、第1小径部15、第1テーパ部16、第3円柱部18、第2小径部19、第2テーパ部20、第4円柱部22、拡大部23、第5円柱部24、を備える。
第1〜第4円柱部11、14、18、22の外径は、同一である。
第1、第2小径部15、19の外径は、同一であり、第1〜第4円柱部11、14、18、22の外径よりも小さい。
第1、第2テーパ部16、20の一端側(小径側)の外径、他端側(大径側)の外径、両端間の長さは、それぞれ同一である。第1、第2テーパ部16、20の大径側の外径は、第1〜第4円柱部11、14、18、22の外径と同一である。
第1、第2テーパ部16、20の周面は、テーパコーン10の周面としての第1、第2テーパ面17、21をそれぞれ構成する。第1、第2テーパ面17、21の勾配は、後述する砥石シュー50のテーパ面51、52の勾配に対応する。
拡大部23の外径は、第1〜第4円柱部11、14、18、22の外径よりも大きい。第5円柱部24の外径は、拡大部23の外径よりも小さく、第1〜第4円柱部11、14、18、22の外径よりも大きい。
第1円柱部11の周面には、ねじ12が形成される。第1円柱部11には、端面に開口した穴13が形成される。
第5円柱部24には、端面に開口した穴25が形成される。
図4に示すように、ホルダ30は、断面円形の貫通孔31を有する筒状の部材である。ホルダ30の貫通孔31の内径は、テーパコーン10の第1〜第4円柱部11、14、18、22の外径とほぼ等しい。ホルダ30の全長は、テーパコーン10の第1円柱部11の中間位置から第4円柱部22の全体に及ぶ。
テーパコーン10を第1円柱部11側から貫通孔31内に挿入して、テーパコーン10の拡大部23がホルダ30の一端側(図4では左端側)に当接したとき、ホルダ30の他端側(図4では右端側)は、テーパコーン10の第1円柱部11の中間位置にある。第1円柱部11のねじ12にナット40を螺合することにより、ホルダ30はテーパコーン10に一体に取り付けられる。
このとき、テーパコーン10とホルダ30との軸線方向の相対位置は、テーパコーン10の拡大部23とホルダ30の端部とが当接することにより決定される。
ホルダ30の両端部は、比較的薄肉の円筒形に形成される。
ホルダ30の中間部は、厚肉の円筒形に形成される。
図3、図5に示すように、ホルダ30の中間部には、厚肉円筒形のままの厚肉部32と、厚肉円筒形の外周側に凹所33が形成されて残った薄肉部34とが、円周方向に沿って交互に形成される。厚肉部32と薄肉部34との境界領域には、それらの軸線方向長さよりも短い溝孔35が形成される。
溝孔35は、ホルダ30の円周方向に沿って均等に6分割される位置に、互いに60°の角度を挟んで6つ配置される。各溝孔35は、ホルダ30の長手方向に沿って延び、また放射状に延びる。
厚肉部32、凹所33および薄肉部34は、ホルダ30の円周方向に沿って交互に3つずつ形成される。
図4に示すように、溝孔35の軸線方向の位置は、テーパコーン10の第1テーパ部16から第2テーパ部20までの領域に対応する。
溝孔35の長さは、後述する砥石シュー50の長さに対応する。溝孔35の幅は、砥石シュー50の厚みに対応する。溝孔35の深さは、後述する砥石シュー50のテーパ面51、52がテーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に接する位置にあるとき、砥石5を除く砥石シュー50の大部分がホルダ30内に収容される奥行きに対応する。
図3、図5に示すように、凹所33の底面は、ホルダ30の半径方向と直交して、ホルダ30の軸線方向に沿って延びる。
凹所33に隣接する厚肉部32の側壁には、溝孔35の一側面を構成する壁面36が形成される。溝孔35の他側面は、凹所33によって上方部分が切り欠かれ、薄肉部34にのみ残る。
薄肉部34の円周方向中央位置には、半径方向に沿って薄肉部34の内外を貫通するボルト孔37が、長手方向に沿って2箇所に形成される。
図1〜図6に示すように、砥石シュー50は、ホーニング加工機(図示省略)に実際に取り付けられる砥石シューと同じ板状の部材である。
砥石シュー50は、外周側に砥石5を保持する。具体的には、砥石シュー50は、直線状に形成された外周面上に、棒状の砥石5が接着剤で接着される。
砥石シュー50は、内周側にテーパ面51、52を有する。具体的には、砥石5の長手方向に沿った一端側の内周面および他端側の内周面に、それぞれテーパ面51、52が形成される。テーパ面51、52の勾配は、テーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21の勾配に対応する。
砥石シュー50の長さは、ホルダ30の溝孔35の長さに対応する。砥石シュー50の厚みは、ホルダ30の溝孔35の幅に対応する。砥石シュー50の奥行きは、砥石シュー50のテーパ面51、52がテーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に接する位置にあるとき、砥石5を除く砥石シュー50の大部分がホルダ30内に収容される奥行きに対応する。
砥石シュー50は、ホルダ30の溝孔35内に収容される。
このとき、ホルダ30の軸線方向に沿った砥石シュー50の位置は、溝孔35の位置によって決定される。
砥石シュー50の長手方向の中間部には、テーパ面51、52間において内方へ延びる突起部53が形成される。突起部53の一側面には、砥石シュー50をホーニング加工機に実際に取り付ける際に用いられる凹部54が形成される。
図1〜図6に示すように、クランパ60は、ホルダ30の溝孔35内に砥石シュー50が収容された状態において、ホルダ30の凹所33内に配置される。
クランパ60は、ホルダ30の中間部の長さよりも短く、ホルダ30の薄肉部34に形成された2つのボルト孔37の間隔よりも長い長さを有する。
クランパ60には、ホルダ30の薄肉部34に形成された2つのボルト孔37に対応してボルト67を通す2つのボルト通し孔61が形成される。
クランパ60の両側縁には、ボルト通し孔61が形成された位置と長手方向に対応する位置から両側方へ張り出すクランプ部62が形成される。
クランパ60は、隣接する砥石シュー50、50間の間隔に近似した幅(すなわち両側縁間の長さ)を有する。両側方へ張り出すクランプ部62、62間の長さも、隣接する砥石シュー50、50間の間隔に近似する。
クランパ60の両側縁(すなわちクランプ部62、62の側縁)の形状は、ボルト通し孔61に通したボルト67をボルト孔37にねじ込んでクランパ60をホルダ30に締結する際に、クランパ60の両側縁(すなわちクランプ部62、62の側縁)と砥石シュー50、50の側面とが面接触でなく線接触するように、適切に形成される。
具体的には、図6に示すように、クランパ60をホルダ30に締結するボルト67の軸線方向と、溝孔35の放射方向すなわち砥石シュー50の半径方向とはほぼ30°相違する。ボルト67の軸線方向に対してこれよりも小さい角度を有する面63と、大きい角度を有する面64とが接する1本の境界線65が、クランプ部62の側縁に形成される。
これにより、クランパ60の両側縁(すなわちクランプ部62、62の側縁)と砥石シュー50、50の側面とは、境界線65によって線接触する。
次に、上記のように構成された砥石の加工治具1の作用について説明する。
テーパコーン10にホルダ30を一体に取り付ける。これにより、テーパコーン10の軸線方向に対してホルダ30の位置が決まる。
ホルダ30の溝孔35内に砥石シュー50を収容する。これにより、テーパコーン10の軸線方向に対して砥石シュー50の位置が決まる。
ホルダ30の凹所33内にクランパ60を配置して、ボルト67によってクランパ60をホルダ30に締結する。
このとき、ボルト67の締め付けに応じて、1つのクランパ60の両側縁(すなわちクランプ部62、62の側縁)は、隣接する2つの砥石シュー50、50を、ホルダ30の壁面36およびテーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に押圧する。
これにより、テーパコーン10の半径方向に対して、各砥石シュー50の位置が決まる。このようにして、隣接する2つの砥石シュー50、50は、予め決められた位置に簡単かつ迅速に位置決めされる。残りの4つの砥石シューについても、同様にして位置決めする。
全部で6つの砥石シュー50が予め決められた位置に位置決めされた加工治具1は、それから、図7(a)に示すように、テーパコーン10をその軸線周りに回転させる。そして、別に用意した砥石Aをその軸線周りに回転させながら両軸線間の距離を適切に調整することにより、全ての砥石シュー50の砥石5は、同じように研磨されて所望の周面形状に形成される。
図7(b)は研磨前の砥石5の形状を示し、図7(c)は研磨後の砥石5の形状を示す。図7(b)に示すように、周面が平坦な形状であるためシリンダブロックのボアBの形状に適合していない砥石5は、加工治具1を用いて研磨されることによって、図7(c)に示すように、シリンダブロックのボアBの形状に適合する円弧状の周面形状に加工される。
なお、必要に応じて、テーパコーン10の拡大部23とホルダ30の端部との当接部位にシムを噛ませることにより、テーパコーン10とホルダ30との軸線方向の相対位置を調整することができる。それに応じて、テーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21と砥石シュー50のテーパ面51、52との軸線方向の相対位置は変更される。その結果、砥石5および砥石シュー50の半径方向の張り出し量を調整することが可能である。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)1つのクランパ60が、隣接する2つの砥石シュー50、50間においてホルダ30に締結される際に、ボルト67の締め付けに応じて、両砥石シュー50、50を、ホルダ30の壁面36およびテーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に押圧する。すなわち、1つのクランパ60がその両側に位置する2つの砥石シュー50、50を同時にクランプする。これにより、加工治具1の構造を簡素化することができ、また、加工治具1をセットする作業工数を削減して作業時間を短縮することができる。
(2)クランパ60をボルト67で締め付けるのに応じて、クランパ60のクランプ部62、62が砥石シュー50、50をホルダ30の壁面36、36に押し付けながら、テーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に押し付ける。すなわち、砥石シュー50を壁面36と第1、第2テーパ面17、21との2面で拘束する。これにより、砥石シュー50を確実に固定することができる。
(3)テーパコーン10にホルダ30を取り付けることにより、テーパコーン10の軸線方向に対してホルダ30の位置が決まり、ホルダ30の溝孔35内に砥石シュー50を収容することにより、テーパコーン10の軸線方向に対して砥石シュー50の位置が決まり、ボルト67によってクランパ60をホルダ30に締結することにより、テーパコーン10の半径方向に対して各砥石シュー50の位置が決まる。そのため、砥石シュー50をセットした際に、各砥石5の周面の位置が、加工代を残した狙いの径位置に調整の必要なく自動で決まる。これにより、各砥石5の周面の位置が毎回必ず同じ径位置から加工を始めることができ、毎回の繰り返し精度を向上させることができる。
(4)クランパ60のクランプ部62、62の側縁は、隣接する両砥石シュー50、50と線接触する。そのため、例えば、クランパ60の両クランプ部62、62が対応する両砥石シュー50、50と互いに面接触する場合に生じ易いクランプ部62と砥石シュー50とのガタツキを防止することができ、クランパ60をホルダ30に締結する際に、隣接する両砥石シュー50、50をホルダ30の壁面36およびテーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に対して互いに均等に押圧することができる。これにより、砥石シュー50の位置決め精度をより一層向上させることができる。
(5)砥石5を保持する複数の砥石シュー50に対してテーパコーン10の位置を軸線方向に沿って調整することにより、各砥石シュー50をテーパコーン10の第1、第2テーパ面17、21に沿って軸線方向および半径方向に動かすことができる。そのため、テーパコーン10の中心軸から砥石5の外周までの距離を拡径または縮径することができる。これにより、全ての砥石シュー50を一括して所望の半径方向位置に容易にセットすることができる。
図8〜図12は、本発明の第2実施形態に係る砥石の加工治具2を示す図であり、図8は正面図、図9は左側面図、図10は右側面図、図11は図12のXI−XI線に沿ってとられた断面図、図12は図11のXII−XII線に沿ってとられた断面図である。
この砥石の加工治具2は、仕上げ砥石の角を円弧状に加工するための仕上げ砥石用の加工治具である。仕上げ砥石シューは粗砥石シューとは形状が異なる点、および仕上げ砥石シューを6本ではなく4本セットする点を除き、この加工治具2の構造は、上記の加工治具1の構造と基本的に同じである。
そこで、図8〜図12において、加工治具1と同様の部分には加工治具1で用いた符号と同一の符号を付けて示すことで、加工治具2の構成についての説明は省略する。
この砥石の加工治具2は、上記の砥石の加工治具1の作用とほぼ同様に作用する。
本実施形態によれば、上記(1)〜(5)の効果と同様の効果がある。
図13〜図18は、本発明の第3実施形態に係る砥石の加工治具3を示す図であり、図13は図14のXIII−XIII線に沿ってとられた断面図、図14は左側面図、図15は右側面図、図16は要部の分解図、図17は図13のXVII−XVII線に沿ってとられた断面図、図18は図17の両側クランパを抽出して示す要部の拡大断面図である。
この砥石の加工治具3は、第1、第2実施形態における加工治具1、2とは構造が相違するが、機能的には加工治具1、2と類似する。
そこで、加工治具3については、砥石5を除いて、機能的に加工治具1、2と類似する部分には加工治具1、2で用いた符号に100を加えた符号を付けて示す。
図13に示すように、テーパコーン110は、一端(図13では右端)から他端(図13では左端)に向けて順に、第1円柱部111、六角柱部119、第2円柱部123、第3円柱部124、を備える。
第1円柱部111には、端面に開口した穴113が形成される。第3円柱部124には、端面に開口した穴125が形成される。
六角柱部119の断面は、図14、15に示すように六角形に形成される。そのため、六角柱部119は、6つの平坦な周面126を有する。
六角柱部119は、長手方向の中間部において、各周面126から放射状に張り出す第1テーパ部116および第2テーパ部120を有する。そのため、第1テーパ部116は全部で6つあり、第2テーパ部120も全部で6つある。
第1、第2テーパ部116、120の厚みは、後述する砥石シュー150の厚みに対応する。
第1、第2テーパ部116、120の周面126からの張り出し高さ、両端間の長さは、それぞれ同一である。
第1、第2テーパ部116、120の張り出し先端に形成される第1、第2テーパ面117、121の勾配は、後述する砥石シュー150のテーパ面151、152の勾配に対応する。
六角柱部119は、長手方向に関して第1、第2テーパ部116、120の両側において、各周面126にボルト孔127を有する。そのため、ボルト孔127は、六角柱部119の各周面126に2つずつあり、全部で12ある。
図13〜図18に示すように、ホルダ130は、テーパコーン110の六角柱部119の各周面126上に配置される部材である。そのため、ホルダ130は全部で6つある。
ホルダ130は、六角柱部119の各周面126に2つあるボルト孔127に対応するボルト通し孔137を有する。
ボルト通し孔137にボルト140を通してボルト孔127に締結することにより、ホルダ130はテーパコーン110に一体に取り付けられる。
ホルダ130は、幅方向の中央領域に上下方向に貫通した溝孔135を有する。溝孔135の長さは、後述する砥石シュー150の長さに対応する。溝孔135の幅は、後述する砥石シュー150の厚みに対応する。溝孔135の深さは、後述する砥石シュー150のテーパ面151、152が六角柱部119の第1、第2テーパ面117、121に接する位置にあるとき、砥石5を除く砥石シュー150の大部分がホルダ130内に収容される奥行きに対応する。
ホルダ130の側壁には、窓穴141が形成される。窓穴141の位置は、後述する砥石シュー150のテーパ面151、152が六角柱部119の第1、第2テーパ面117、121に接する位置に対応する。
そのため、後述するようにクランパ160で砥石シュー150を押圧するとき、砥石シュー150のテーパ面151、152が六角柱部119の第1、第2テーパ面117、121に確実に押圧されているかどうかを目視確認することが可能である。
砥石シュー150は、ホーニング加工機(図示省略)に実際に取り付けられる砥石シューと同じ板状の部材である。
砥石シュー150の長さは、ホルダ130の溝孔135の長さに対応する。砥石シュー150の厚みは、ホルダ130の溝孔135の幅に対応する。砥石シュー150の奥行きは、砥石シュー150のテーパ面151、152が六角柱部119の第1、第2テーパ面117、121に接する位置にあるとき、砥石5を除く砥石シュー150の大部分がホルダ130内に収容される奥行きに対応する。
砥石シュー150は、外周側に砥石5を保持する。具体的には、砥石シュー150は、直線状に形成された外周面上に、棒状の砥石5が接着剤で接着される。
砥石シュー150は、内周側にテーパ面151、152を有する。具体的には、砥石5の長手方向に沿った一端側の内周面および他端側の内周面に、それぞれテーパ面151、152が形成される。テーパ面151、152の勾配は、六角柱部119の第1、第2テーパ部116、120の勾配に対応する。
砥石シュー150の長手方向の中間部には、テーパ面151とテーパ面152との間に延びる突起部153が形成される。突起部153の一側面には、砥石シュー150をホーニング加工機に実際に取り付ける際に用いられる凹部154が形成される。
砥石シュー150は、ホルダ130の溝孔135内に収容される。
クランパ160は、六角柱部119の長手方向に関して砥石シュー150の突起部153の位置に配置される。
図17、図18に示すように、クランパ160は、六角柱部119の円周方向に関して隣接するホルダ130、130の中間位置に配置される。
クランパ160には、ボルト通し孔168が形成される。
クランパ160が配置される位置において、六角柱部119には、ボルト孔128が形成される。
クランパ160には、その両側に位置する砥石シュー150、150をクランプする両側クランパ160aと、その片側に位置する砥石シュー150のみをクランプする片側クランパ160bとがある。
両側クランパ160aの両側縁には、砥石シュー150、150の凹部154、154と係合する凸部162、162が形成される。両側クランパ160aは、両側縁の凸部162、162が、隣接する砥石シュー150、150の凹部154、154と係合する位置に配置される。
ボルト通し孔168にボルト167を通してボルト孔128にねじ込むことにより、両側クランパ160aは、テーパコーン110の六角柱部119に締結される。
このとき、両側クランパ160aの凸部162、162は、砥石シュー150、150の凹部154、154と係合して、砥石シュー150、150をホルダ130の溝孔135の壁面136に押圧するとともに、砥石シュー150、150のテーパ面151、152をテーパコーン110の第1、第2テーパ面117、121に押圧する。
片側クランパ160bは、片側のみである点を除いて、両側クランパ160aとほぼ同様に構成される。
次に、上記のように構成された砥石の加工治具3の作用について説明する。
テーパコーン110にホルダ130を一体に取り付ける。ホルダ130の溝孔135内に砥石シュー150を収容する。所定の位置にクランパ160を配置して、ボルト167によってクランパ160をテーパコーン110に締結する。
このとき、ボルト167の締め付けに応じて、1つの両側クランパ160aの両側縁(すなわち凸部162、162)は、隣接する2つの砥石シュー150、150を、ホルダ130の溝孔135の壁面136およびテーパコーン110の周面としての第1、第2テーパ面117、121に押圧する。
そのため、隣接する2つの砥石シュー150、150は、予め決められた位置に簡単かつ迅速に位置決めされる。残りの4つの砥石シューについても、同様にして位置決めする。
全部で6つの砥石シュー150が予め決められた位置に位置決めされた加工治具3は、それから、図7(a)に示すように、テーパコーン110をその軸線周りに回転させる。そして、別に用意した砥石Aをその軸線周りに回転させながら両軸線間の距離を調整することにより、全ての砥石シュー150の砥石5は、研磨されて所望の周面形状に形成される。
本実施形態によれば、上記(1)〜(5)の効果に加えて、以下のような効果がある。
(6)クランパ160が隣接する両砥石シュー150、150を、互いに係合するクランパ160の凸部162と砥石シュー150の凹部154とを用いてクランプする。そのため、砥石5を保持する複数の砥石シュー150を、実際のホーニング加工機に取り付ける場合と同じように加工治具3に取り付けることができる。これにより、より一層実際に即した砥石5の加工が可能となる。
1、2、3…砥石の加工治具
5…砥石
10、110…テーパコーン(芯部材)
17、117…第1テーパ面
21、121…第2テーパ面
30、130…ホルダ(支持部材)
36、136…壁面
50、150…砥石シュー(保持部材)
154…凹部
60、160…クランパ(クランプ部材)
162…凸部
65…境界線
67、167…ボルト

Claims (3)

  1. 砥石の角を円弧状に加工する砥石の加工治具であって、
    回転可能な芯部材と、
    前記芯部材に一体に取り付けられ、前記芯部材の長手方向に沿って放射状に延びる複数の壁面を有する支持部材と、
    前記支持部材の複数の前記壁面に沿って放射状に配置され、外周側に砥石を保持する複数の保持部材と、
    隣接する前記保持部材間の間隔に近似した両側縁間の長さを有し、前記両保持部材間において締結部材により前記支持部材または前記芯部材に締結される際に、前記締結部材の締め付けに応じて、当該両保持部材を、前記支持部材の前記壁面および前記芯部材の周面に押圧するクランプ部材と、を備え
    前記クランプ部材の両側縁部の形状を、前記隣接する両保持部材と線接触する形状に形成することを特徴とする砥石の加工治具。
  2. 前記クランプ部材の両側縁部および前記隣接する両保持部材には、互いに係合する凹凸形状がそれぞれ形成されることを特徴とする請求項1に記載の砥石の加工治具。
  3. 前記芯部材は、テーパコーンであることを特徴とする請求項1または2に記載の砥石の加工治具。
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