JP2003165021A - アジャスタブルリーマ - Google Patents
アジャスタブルリーマInfo
- Publication number
- JP2003165021A JP2003165021A JP2001363823A JP2001363823A JP2003165021A JP 2003165021 A JP2003165021 A JP 2003165021A JP 2001363823 A JP2001363823 A JP 2001363823A JP 2001363823 A JP2001363823 A JP 2001363823A JP 2003165021 A JP2003165021 A JP 2003165021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- slider
- holder
- reamer
- peripheral surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 切刃を有するブレードよりも研削砥石に近い
ブレードを有し、各々のブレードの研削抵抗を均一にす
るために各々のブレードに独立して刃先外径の微調整機
能が付与され、極小の取り代にて孔径を精度よく仕上げ
る研削機能を有する、ソリッドリーマに較べ比較的大径
の孔を精度よく仕上げられるＡＴＣ（自動工具交換）に
適したリーマを提供する。 【解決手段】 ホルダ１の円筒内に円錐部３ａを有する
スライダ３を設け、そのスライダ３の移動によりホルダ
１の外周に固定するブレード８の径方向寸法を調整する
リーマであって、ブレード８を、ホルダ１の外周に形成
される長方形の複数の凹所７に収納し、その下面をスラ
イダ３の円錐部３ａとブレード８の間に介在する外径調
整ピン５に当接させ、その側面をクランプ駒１５によっ
て凹所７の一方の壁に押圧して、長手方向の両端部を取
付けボルト１０にて強固に係合する。
ブレードを有し、各々のブレードの研削抵抗を均一にす
るために各々のブレードに独立して刃先外径の微調整機
能が付与され、極小の取り代にて孔径を精度よく仕上げ
る研削機能を有する、ソリッドリーマに較べ比較的大径
の孔を精度よく仕上げられるＡＴＣ（自動工具交換）に
適したリーマを提供する。 【解決手段】 ホルダ１の円筒内に円錐部３ａを有する
スライダ３を設け、そのスライダ３の移動によりホルダ
１の外周に固定するブレード８の径方向寸法を調整する
リーマであって、ブレード８を、ホルダ１の外周に形成
される長方形の複数の凹所７に収納し、その下面をスラ
イダ３の円錐部３ａとブレード８の間に介在する外径調
整ピン５に当接させ、その側面をクランプ駒１５によっ
て凹所７の一方の壁に押圧して、長手方向の両端部を取
付けボルト１０にて強固に係合する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車関連及び機
械部品の孔径の加工仕上寸法を任意に調整可能な機構を
備えたリーマの改良に関する。
械部品の孔径の加工仕上寸法を任意に調整可能な機構を
備えたリーマの改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】リーマのブレードを径方向に拡縮自在に
調整する機構として、波型のリングの外周に切刃を接合
し、リングの内径部に円錐斜面を有するスピンドルを挿
入して、強制的に刃先外径を膨張させる手段が知られて
いる。又、外周に、一方が開放された狭い溝を放射状に
設け、その溝に沿って底面に傾きを有する平板状のブレ
ードを挿入し、本体側の溝を次第に浅く形成して所定の
刃先外径の位置にブレードを固定する手段も公知であ
る。
調整する機構として、波型のリングの外周に切刃を接合
し、リングの内径部に円錐斜面を有するスピンドルを挿
入して、強制的に刃先外径を膨張させる手段が知られて
いる。又、外周に、一方が開放された狭い溝を放射状に
設け、その溝に沿って底面に傾きを有する平板状のブレ
ードを挿入し、本体側の溝を次第に浅く形成して所定の
刃先外径の位置にブレードを固定する手段も公知であ
る。
【０００３】特開昭５６−１１４６６８号公報にその詳
細が開示されている。図７に、従来技術であるアジャス
タブルリーマ１００のシャンクから伸びる本体１０１の
断面図を示す。図８に、本体１０１の正面図を示す。図
７及び図８における複数の溝１０２は、本体１０１に放
射状に、先端部より後端部に向かって次第に浅く形成さ
れている。この狭い溝１０２に、底面に傾きを有する平
板状のブレード１０３が挿入されている。本体１０１の
外周には雄ネジ１０４が刻まれ、ブレード１０３の前後
にナット１０５が螺着されている。
細が開示されている。図７に、従来技術であるアジャス
タブルリーマ１００のシャンクから伸びる本体１０１の
断面図を示す。図８に、本体１０１の正面図を示す。図
７及び図８における複数の溝１０２は、本体１０１に放
射状に、先端部より後端部に向かって次第に浅く形成さ
れている。この狭い溝１０２に、底面に傾きを有する平
板状のブレード１０３が挿入されている。本体１０１の
外周には雄ネジ１０４が刻まれ、ブレード１０３の前後
にナット１０５が螺着されている。
【０００４】ブレード１０３とナット１０５の当接面
は、ナット１０５の締付け力に対応してブレード１０３
の保持力が増大するような斜面１０６に形成されてい
る。従って、所定の刃先外径の位置にブレード１０３を
強固に固定することができる。又、ブレードとブレード
の間に空間ができるので冷却水の浸透が容易になり、冷
却効果が良くなると共に切屑の除去も容易になる。ブレ
ードが先端に行くに従って細くなっているので下孔の精
度が比較的ラフでも目的とする径の孔が穿削できる。ブ
レードの移動で孔径も変えることができ長時間使用する
ことができ、経済的な穿孔作業が可能であると説明され
ている。
は、ナット１０５の締付け力に対応してブレード１０３
の保持力が増大するような斜面１０６に形成されてい
る。従って、所定の刃先外径の位置にブレード１０３を
強固に固定することができる。又、ブレードとブレード
の間に空間ができるので冷却水の浸透が容易になり、冷
却効果が良くなると共に切屑の除去も容易になる。ブレ
ードが先端に行くに従って細くなっているので下孔の精
度が比較的ラフでも目的とする径の孔が穿削できる。ブ
レードの移動で孔径も変えることができ長時間使用する
ことができ、経済的な穿孔作業が可能であると説明され
ている。
【０００５】しかし現実的には、本体の外周に放射状に
設けられる溝の底辺の傾きは、独立した溝毎に異なる。
平板状のブレードの傾きも厳密に診れば均一ではない。
従って、任意の刃先外径における各ブレードの仕上げ代
はバラツキ、その結果、切削抵抗の変動を招き易く、滑
らかな仕上げ面粗度が得られ難い。故に、ブレード単独
での刃先外径の微調整機能が必要となる。
設けられる溝の底辺の傾きは、独立した溝毎に異なる。
平板状のブレードの傾きも厳密に診れば均一ではない。
従って、任意の刃先外径における各ブレードの仕上げ代
はバラツキ、その結果、切削抵抗の変動を招き易く、滑
らかな仕上げ面粗度が得られ難い。故に、ブレード単独
での刃先外径の微調整機能が必要となる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】エンジンのシリンダブ
ロック等の加工には、マシニングセンタが多用される。
本発明のアジャスタブルリーマは、ソリッドリーマに較
べ比較的大径の孔を精度よく仕上げられるＡＴＣ（自動
工具交換）に適したリーマである。そして、切刃を有す
るブレードよりも研削砥石に近いブレードであって、各
々のブレードの研削抵抗を均一にするために各々のブレ
ードに独立して刃先外径の微調整機能が付与され、極小
の取り代にて孔径を精度よく仕上げられる研削機能を有
するアジスタブルリーマを提供する。
ロック等の加工には、マシニングセンタが多用される。
本発明のアジャスタブルリーマは、ソリッドリーマに較
べ比較的大径の孔を精度よく仕上げられるＡＴＣ（自動
工具交換）に適したリーマである。そして、切刃を有す
るブレードよりも研削砥石に近いブレードであって、各
々のブレードの研削抵抗を均一にするために各々のブレ
ードに独立して刃先外径の微調整機能が付与され、極小
の取り代にて孔径を精度よく仕上げられる研削機能を有
するアジスタブルリーマを提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】ホルダの円筒内に円錐部
を有するスライダを設け、そのスライダの移動によりホ
ルダの外周に固定するブレードの径方向寸法を調整する
リーマであって、ブレードを、ホルダの外周に形成され
る長方形の複数の凹所に収納し、その下面をスライダの
円錐部とブレードの間に介在する外径調整ピンに当接さ
せ、その側面をクランプ駒によって凹所の一方の壁に押
圧して、長手方向の両端部を取付けボルトにて強固に係
合する。
を有するスライダを設け、そのスライダの移動によりホ
ルダの外周に固定するブレードの径方向寸法を調整する
リーマであって、ブレードを、ホルダの外周に形成され
る長方形の複数の凹所に収納し、その下面をスライダの
円錐部とブレードの間に介在する外径調整ピンに当接さ
せ、その側面をクランプ駒によって凹所の一方の壁に押
圧して、長手方向の両端部を取付けボルトにて強固に係
合する。
【０００８】又、ブレードの外周面を凸状円弧に形成
し、長手方向の両端部の中間で外周面に近い部位にスリ
ットを設け、さらにスリットを含んで直交する矩形の貫
通穴を形成して、貫通穴にクサビを挿入し各ブレード毎
に独立した径方向寸法の微調整を行う。
し、長手方向の両端部の中間で外周面に近い部位にスリ
ットを設け、さらにスリットを含んで直交する矩形の貫
通穴を形成して、貫通穴にクサビを挿入し各ブレード毎
に独立した径方向寸法の微調整を行う。
【０００９】ホルダの円筒内に設けるスライダには複数
の円錐部を形成し、ホルダの外周に形成される長方形の
複数の凹所に収納されているブレードに対し、ホルダの
円筒部に放射状に設けられたガイド穴にスライダの複数
の円錐部に対応する外径調整ピンを挿入し、ホルダの円
筒部の開放端を塞いで固定したキャップに右雌ネジを設
け、スライダの端部に左雌ネジを設けて、両者を繋ぐＷ
雄ネジを螺着してＷ雄ネジの回動によってスライダの移
動を制約して所定の仕上げ孔径を定める。
の円錐部を形成し、ホルダの外周に形成される長方形の
複数の凹所に収納されているブレードに対し、ホルダの
円筒部に放射状に設けられたガイド穴にスライダの複数
の円錐部に対応する外径調整ピンを挿入し、ホルダの円
筒部の開放端を塞いで固定したキャップに右雌ネジを設
け、スライダの端部に左雌ネジを設けて、両者を繋ぐＷ
雄ネジを螺着してＷ雄ネジの回動によってスライダの移
動を制約して所定の仕上げ孔径を定める。
【００１０】ブレードの外周面にダイヤモンド砥粒また
はＣＢＮ砥粒が電着された研削砥石に近い機能を付与す
ると共に、ブレードの外周面に、長手方向に傾斜した複
数の浅い溝を形成すれば、研削液の浸潤や研削紛の排出
が容易になる。
はＣＢＮ砥粒が電着された研削砥石に近い機能を付与す
ると共に、ブレードの外周面に、長手方向に傾斜した複
数の浅い溝を形成すれば、研削液の浸潤や研削紛の排出
が容易になる。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明のアジャスタブルリーマ
は、ホルダの円筒内に円錐部を有するスライダを設け、
スライダの移動によりホルダの外周に固定するブレード
の径方向寸法を調整すると共に、各ブレードに独立した
刃先外径の微調整機能を備えている。以下に、本発明を
具体化した好適の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
は、ホルダの円筒内に円錐部を有するスライダを設け、
スライダの移動によりホルダの外周に固定するブレード
の径方向寸法を調整すると共に、各ブレードに独立した
刃先外径の微調整機能を備えている。以下に、本発明を
具体化した好適の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【００１２】図１に、ブレードと円錐部を有するスライ
ダの構成を説明するホルダの断面図を示す。図２は、ブ
レードの固定状態を示す平面図である。図３は、クラン
プ駒とブレードの構成を示す図２のＸ−Ｘ断面図であ
る。図４は、クサビとブレードの構成を示す図２のＹ−
Ｙ断面図である。
ダの構成を説明するホルダの断面図を示す。図２は、ブ
レードの固定状態を示す平面図である。図３は、クラン
プ駒とブレードの構成を示す図２のＸ−Ｘ断面図であ
る。図４は、クサビとブレードの構成を示す図２のＹ−
Ｙ断面図である。
【００１３】図１において、１はシャンクと一体になっ
た円筒状のホルダである。ホルダ１の内部には、止まり
穴２が穿設され、その中に複数の円錐部３ａを有するス
ライダ３が収納されている。ホルダ１におけるスライダ
３の円錐部３ａの位置する周辺において、放射状に円筒
部を貫通するガイド穴４が形成され、そこに外径調整ピ
ン５が挿入されている。Ｏリング６は、外径調整ピン５
の保持とリーマ外周からの切削油の進入を防ぐために装
着されている。外径調整ピン５に対応する位置にホルダ
１の外周に長方形の複数の凹所７が形成され、そこに凹
所７の輪郭に合せた長方形のブレード８が収納される。
ブレード８は、図３に示すようにホルダ１の中心に向か
って、外径調整ピン５、スライダ３の順に配置されてい
る。
た円筒状のホルダである。ホルダ１の内部には、止まり
穴２が穿設され、その中に複数の円錐部３ａを有するス
ライダ３が収納されている。ホルダ１におけるスライダ
３の円錐部３ａの位置する周辺において、放射状に円筒
部を貫通するガイド穴４が形成され、そこに外径調整ピ
ン５が挿入されている。Ｏリング６は、外径調整ピン５
の保持とリーマ外周からの切削油の進入を防ぐために装
着されている。外径調整ピン５に対応する位置にホルダ
１の外周に長方形の複数の凹所７が形成され、そこに凹
所７の輪郭に合せた長方形のブレード８が収納される。
ブレード８は、図３に示すようにホルダ１の中心に向か
って、外径調整ピン５、スライダ３の順に配置されてい
る。
【００１４】一方、ホルダ１の開放部にはキャップ１２
が螺着されて止まり穴２を塞ぐ。固定されたキャップ１
２には右雌ネジを設け、スライダ３の端部には左雌ネジ
を設けて両者を第１のＷ雄ネジ１３よって繋ぎ、第１の
Ｗ雄ネジ１３を回動することによって、スライダ３を移
動させる。所定の研削寸法にブレード８が調整されたと
ころで、ロックナット１４にて位置決めする。
が螺着されて止まり穴２を塞ぐ。固定されたキャップ１
２には右雌ネジを設け、スライダ３の端部には左雌ネジ
を設けて両者を第１のＷ雄ネジ１３よって繋ぎ、第１の
Ｗ雄ネジ１３を回動することによって、スライダ３を移
動させる。所定の研削寸法にブレード８が調整されたと
ころで、ロックナット１４にて位置決めする。
【００１５】ブレード８は、下面を複数の外径調整ピン
５に接して図２で示すように長手方向両端の取付けボル
ト１０とクランプ駒１５により固定される。取付けボル
ト１０の首下に使用する緩み止めは、バネ座金よりバネ
常数の高い皿バネ１１を用いて係合すかるのが好まし
い。そして、クランプ駒１５に右雌ネジを設け、ホルダ
１側に左雌ネジを設けて両者を第２のＷ雄ネジ１６で繋
ぎ、第２のＷ雄ネジ１６を回動させてクランクプ駒の斜
面１５ａによりブレード８を凹所７の一方の壁に押圧し
てブレード８を強固に固定する。
５に接して図２で示すように長手方向両端の取付けボル
ト１０とクランプ駒１５により固定される。取付けボル
ト１０の首下に使用する緩み止めは、バネ座金よりバネ
常数の高い皿バネ１１を用いて係合すかるのが好まし
い。そして、クランプ駒１５に右雌ネジを設け、ホルダ
１側に左雌ネジを設けて両者を第２のＷ雄ネジ１６で繋
ぎ、第２のＷ雄ネジ１６を回動させてクランクプ駒の斜
面１５ａによりブレード８を凹所７の一方の壁に押圧し
てブレード８を強固に固定する。
【００１６】又、ＳＣＭ４４０に代表される合金鋼を熱
処理して成るブレード８の外周面には、ダイヤモンド砥
粒またはＣＢＮ砥粒８ａが電着されている。電着は、ブ
レード８の外周面を除き絶縁材料にてマスキングを施し
た上、ブレード８全体をＮｉメッキ浴に浸漬して、外周
面にダイヤモンド砥粒またはＣＢＮ砥粒８ａを薄く載置
し、ブレード８に陰極を接続し、Ｎｉメッキ液に陽極を
接続して電気メッキを行う。
処理して成るブレード８の外周面には、ダイヤモンド砥
粒またはＣＢＮ砥粒８ａが電着されている。電着は、ブ
レード８の外周面を除き絶縁材料にてマスキングを施し
た上、ブレード８全体をＮｉメッキ浴に浸漬して、外周
面にダイヤモンド砥粒またはＣＢＮ砥粒８ａを薄く載置
し、ブレード８に陰極を接続し、Ｎｉメッキ液に陽極を
接続して電気メッキを行う。
【００１７】さらに、各ブレード８毎に独立した径方向
寸法の調整を行うために、図１で示すブレード８におけ
る長手方向の両端部の中間で外周面に近い部位にスリッ
ト９を設ける。さらにスリット９を含んで直交する矩形
の貫通穴１７を形成して、そこにクサビ１８を挿入す
る。そして貫通穴１７の底面は、図４に示すように出口
側に向かって浅く形成され、クサビ１８の肉厚側の端面
にクランプ駒１５の斜面１５ａを当接させる。クランプ
駒１５には右雌ネジを設け、ホルダ１側には左雌ネジを
設けて両者を第２のＷ雄ネジ１６で繋ぎ、第２のＷ雄ネ
ジ１６を回動させてクランクプ駒の斜面１５ａによりク
サビ１８を押し込む。
寸法の調整を行うために、図１で示すブレード８におけ
る長手方向の両端部の中間で外周面に近い部位にスリッ
ト９を設ける。さらにスリット９を含んで直交する矩形
の貫通穴１７を形成して、そこにクサビ１８を挿入す
る。そして貫通穴１７の底面は、図４に示すように出口
側に向かって浅く形成され、クサビ１８の肉厚側の端面
にクランプ駒１５の斜面１５ａを当接させる。クランプ
駒１５には右雌ネジを設け、ホルダ１側には左雌ネジを
設けて両者を第２のＷ雄ネジ１６で繋ぎ、第２のＷ雄ネ
ジ１６を回動させてクランクプ駒の斜面１５ａによりク
サビ１８を押し込む。
【００１８】図５に、クサビ１８の外観形状図を示す。
クサビの上面はカマボコ状に形成され、線接触にてブレ
ード８の上面を１０μｍ程度押上げることによって、各
ブレード８毎に研削寸法の微調整ができる。
クサビの上面はカマボコ状に形成され、線接触にてブレ
ード８の上面を１０μｍ程度押上げることによって、各
ブレード８毎に研削寸法の微調整ができる。
【００１９】さらに、図６に示すブレード８の外観形状
図のように、長手方向に傾斜した複数の浅い溝８ｂを形
成すれば、研削液の浸潤や研削紛の排出が容易になる。
図のように、長手方向に傾斜した複数の浅い溝８ｂを形
成すれば、研削液の浸潤や研削紛の排出が容易になる。
【００２０】
【実施例】次に、本発明の実用化最適寸法や切削条件に
ついて説明する。本発明のリーマは、φ５０〜φ１００
ｍｍの仕上げ孔径に適用される。そして、被削材として
は鋳鉄や合金鋼が適する。ブレードの数は、３乃至５が
適当である。
ついて説明する。本発明のリーマは、φ５０〜φ１００
ｍｍの仕上げ孔径に適用される。そして、被削材として
は鋳鉄や合金鋼が適する。ブレードの数は、３乃至５が
適当である。
【００２１】仮に、φ６５ｍｍの研削寸法のリーマとし
て、ブレードの有効長さは８０ｍｍ、幅は１０ｍｍ、厚
さは８ｍｍ程度である。そして先端部から６０ｍｍの間
は、１／６００程度の勾配を付け下穴への侵入を容易に
する。その後に続く外周面の１０ｍｍ程度を同一径と
し、基準寸法径とする。その後終端に至る外周面には、
１／１０００程度のバックテーパを設けリーマの後退を
容易にする。スリットの位置は、ブレードの外周面から
１．５〜２．０ｍｍ下がった部位で、ブレードの有効長
さの６０〜７０％の間に０．３ｍｍ程度の隙間をワイヤ
カットにて形成する。これで各ブレード当たり、１０μ
ｍ程度の研削寸法の微調整が可能となる。ブレードの外
周面に電着されるＣＢＮの砥粒は、＃８０〜＃１５０が
適当である。この範囲の砥粒であれば、Ｒｍａｘ１．５
〜３．２の良好な面粗度が得られる。
て、ブレードの有効長さは８０ｍｍ、幅は１０ｍｍ、厚
さは８ｍｍ程度である。そして先端部から６０ｍｍの間
は、１／６００程度の勾配を付け下穴への侵入を容易に
する。その後に続く外周面の１０ｍｍ程度を同一径と
し、基準寸法径とする。その後終端に至る外周面には、
１／１０００程度のバックテーパを設けリーマの後退を
容易にする。スリットの位置は、ブレードの外周面から
１．５〜２．０ｍｍ下がった部位で、ブレードの有効長
さの６０〜７０％の間に０．３ｍｍ程度の隙間をワイヤ
カットにて形成する。これで各ブレード当たり、１０μ
ｍ程度の研削寸法の微調整が可能となる。ブレードの外
周面に電着されるＣＢＮの砥粒は、＃８０〜＃１５０が
適当である。この範囲の砥粒であれば、Ｒｍａｘ１．５
〜３．２の良好な面粗度が得られる。
【００２２】本発明のリーマの一般的な切削条件を表１
に示す。
に示す。
【表１】
表１の切削条件を選択することにより、高精度のＲｍａ
ｘ１．５〜３．２の良好な面粗度が能率よく得られる。
ｘ１．５〜３．２の良好な面粗度が能率よく得られる。
【００２３】
【発明の効果】本発明のリーマは、ブレードを、ホルダ
の外周に形成される長方形の複数の凹所に収納し、その
下面をスライダの円錐部とブレードの間に介在する外径
調整ピンに接させ、その側面をクランプ駒によって凹所
の一方の壁に押圧して、長手方向の両端部を取付けボル
トにて強固に係合し、且つ、ブレードの外周面を凸状円
弧に形成し、長手方向の両端部の中間で外周面に近い部
位にスリットを設け、さらにスリットを含んで直交する
矩形の貫通穴を形成したから、貫通穴にクサビを挿入し
各ブレード毎に独立した径方向寸法の微調整を行うこと
ができる。
の外周に形成される長方形の複数の凹所に収納し、その
下面をスライダの円錐部とブレードの間に介在する外径
調整ピンに接させ、その側面をクランプ駒によって凹所
の一方の壁に押圧して、長手方向の両端部を取付けボル
トにて強固に係合し、且つ、ブレードの外周面を凸状円
弧に形成し、長手方向の両端部の中間で外周面に近い部
位にスリットを設け、さらにスリットを含んで直交する
矩形の貫通穴を形成したから、貫通穴にクサビを挿入し
各ブレード毎に独立した径方向寸法の微調整を行うこと
ができる。
【００２４】そして、ホルダの円筒内に設けるスライダ
には複数の円錐部を形成し、ホルダの外周に収納されて
いるブレードに対し、ホルダの円筒部に放射状に設けら
れたガイド穴に挿入されている外径調整ピンを当て、ホ
ルダの円筒部の開放端を塞いで固定したキャップに形成
する右雌ネジと、スライダの端部に形成する左雌ネジの
両者を繋ぐＷ雄ネジを螺着してＷ雄ネジの回動によって
スライダの移動を制約したから、所望の仕上げ孔径が容
易に定められる。
には複数の円錐部を形成し、ホルダの外周に収納されて
いるブレードに対し、ホルダの円筒部に放射状に設けら
れたガイド穴に挿入されている外径調整ピンを当て、ホ
ルダの円筒部の開放端を塞いで固定したキャップに形成
する右雌ネジと、スライダの端部に形成する左雌ネジの
両者を繋ぐＷ雄ネジを螺着してＷ雄ネジの回動によって
スライダの移動を制約したから、所望の仕上げ孔径が容
易に定められる。
【００２５】又、ブレードの外周面にダイヤモンド砥粒
またはＣＢＮ砥粒が電着された研削砥石に近い機能を付
与すると共に、ブレードの外周面に、長手方向に傾斜し
た複数の浅い溝を形成したから、研削液の浸潤や研削紛
の排出が容易にできる。
またはＣＢＮ砥粒が電着された研削砥石に近い機能を付
与すると共に、ブレードの外周面に、長手方向に傾斜し
た複数の浅い溝を形成したから、研削液の浸潤や研削紛
の排出が容易にできる。
【図１】本発明のスライダの構成を説明するホルダの断
面図である。
面図である。
【図２】本発明のブレードの固定状態を示す平面図であ
る。
る。
【図３】本発明のクランプ駒とブレードの構成を示す図
２のＸ−Ｘ断面図である。
２のＸ−Ｘ断面図である。
【図４】本発明のクサビとブレードの構成を示す図２の
Ｙ−Ｙ断面図である。
Ｙ−Ｙ断面図である。
【図５】本発明のクサビの外観形状図である。
【図６】本発明のブレードの外観形状図である。
【図７】従来技術のアジャスタブルリーマの断面図であ
る。
る。
【図８】従来技術のアジャスタブルリーマの正面図であ
る。
る。
１ ホルダ
２ 止まり穴
３ スライダ
３ａ スライダの円錐部
４ ガイド穴
５ 外径調整ピン
６ Ｏリング
７ 凹所
８ ブレード
９ スリット
１０ 取付けボルト
１１ 皿バネ
１２ キャップ
１３ 第１のＷ雄ネジ
１４ ロックナット
１５ クランプ駒
１６ 第２のＷ雄ネジ
１７ 貫通穴
１８ クサビ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｂ２４Ｄ 7/18 Ｂ２４Ｄ 7/18 Ｂ
// Ｂ２４Ｂ 33/08 Ｂ２４Ｂ 33/08
(72)発明者 東海林 斉
兵庫県伊丹市昆陽北一丁目１番１号 住友
電気工業株式会社伊丹製作所内
Ｆターム(参考） 3C050 EB07
3C058 AA07 AA09
3C063 AB03 BA03 BA24 BB02 BC02
BH11 CC12 DD02 EE21
Claims (5)
- 【請求項１】 ホルダの円筒内に円錐部を有するスライ
ダを設け、前記スライダの移動により前記ホルダの外周
に固定するブレードの径方向寸法を調整するリーマにお
いて、前記ブレードは、前記ホルダの外周に形成される
長方形の複数の凹所に収納され、その下面は前記スライ
ダの円錐部と前記ブレードの間に介在する外径調整ピン
に当接し、その側面はクランプ駒によって前記凹所の一
方の壁に押圧され、長手方向の両端部が取付けボルトに
て係合されていることを特徴とするアジャスタブルリー
マ。 - 【請求項２】 前記ブレードの外周面は凸状円弧に形成
され、長手方向の両端部の中間で外周面に近い部位にス
リットを設け、さらに前記スリットを含んで直交する矩
形の貫通穴を形成し、前記貫通穴にクサビを挿入して前
記ブレードの径方向寸法の微調整を行うことを特徴とす
る請求項１に記載するアジャスタブルリーマ。 - 【請求項３】 前記ホルダの円筒内に設けるスライダに
は複数の円錐部が形成され、前記ホルダの外周に形成さ
れる長方形の複数の凹所に収納されている前記ブレード
に対し、前記ホルダの円筒部に放射状に設けられたガイ
ド穴に前記スライダの複数の円錐部に対応する前記外径
調整ピンが挿入され、前記ホルダの円筒部の開放端を塞
いで固定したキャップに右雌ネジを設け、前記スライダ
の端部に左雌ネジを設けて、両者を繋ぐＷ雄ネジを螺着
して前記Ｗ雄ネジの回動によって前記スライダの移動を
制約したことを特徴とする請求項１又は２に記載するア
ジャスタブルリーマ。 - 【請求項４】 前記ブレードの外周面にダイヤモンド砥
粒またはＣＢＮ砥粒が電着されていることを特徴とする
請求項１乃至３のいずれかに記載するアジャスタブルリ
ーマ。 - 【請求項５】 前記ブレードの外周面に、長手方向に傾
斜した複数の浅い溝を形成したことを特徴とする請求項
４に記載するアジャスタブルリーマ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001363823A JP2003165021A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | アジャスタブルリーマ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001363823A JP2003165021A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | アジャスタブルリーマ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003165021A true JP2003165021A (ja) | 2003-06-10 |
Family
ID=19174103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001363823A Withdrawn JP2003165021A (ja) | 2001-11-29 | 2001-11-29 | アジャスタブルリーマ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003165021A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100961969B1 (ko) | 2008-06-16 | 2010-06-08 | 정철 | 호닝툴 |
| CN101797720A (zh) * | 2009-02-10 | 2010-08-11 | 西门子公司 | 修整辊装配装置 |
| JP2010221387A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Honda Motor Co Ltd | 内面研削工具 |
| US20100251623A1 (en) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of assembling inner diameter grinding tool |
| CN102211315A (zh) * | 2011-04-14 | 2011-10-12 | 郑州市钻石精密制造有限公司 | Hsk刀柄系列刀具的磨削加工专用夹具 |
| CN103372687A (zh) * | 2013-08-05 | 2013-10-30 | 苏州信能精密机械有限公司 | 高精度立式内喷油金刚石铰刀 |
| JP2013233615A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Honda Motor Co Ltd | 砥石の加工治具 |
| US8690644B2 (en) | 2009-03-31 | 2014-04-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Bore working tool |
| KR20180026113A (ko) * | 2016-09-02 | 2018-03-12 | 현대자동차주식회사 | 호닝툴 장치 |
| CN108705150A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-10-26 | 株洲圣达切削刀具有限公司 | 硬质合金可转位铰孔刀具 |
-
2001
- 2001-11-29 JP JP2001363823A patent/JP2003165021A/ja not_active Withdrawn
Cited By (17)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100961969B1 (ko) | 2008-06-16 | 2010-06-08 | 정철 | 호닝툴 |
| CN101797720A (zh) * | 2009-02-10 | 2010-08-11 | 西门子公司 | 修整辊装配装置 |
| US8528913B2 (en) | 2009-02-10 | 2013-09-10 | Siemens Aktiengesellschaft | Dressing roll mounting device |
| JP2010221387A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Honda Motor Co Ltd | 内面研削工具 |
| DE102010003569B4 (de) * | 2009-03-31 | 2014-07-24 | Honda Motor Co., Ltd. | Methode zur Montage eines Innenrundschleifwerkzeugs |
| US20100251623A1 (en) * | 2009-03-31 | 2010-10-07 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of assembling inner diameter grinding tool |
| DE102010003569A1 (de) * | 2009-03-31 | 2011-01-20 | Honda Motor Co., Ltd. | Methode zur Montage eines Innenrundschleifwerkzeugs |
| US8458883B2 (en) * | 2009-03-31 | 2013-06-11 | Honda Motor Co., Ltd. | Method of assembling inner diameter grinding tool |
| US8690644B2 (en) | 2009-03-31 | 2014-04-08 | Honda Motor Co., Ltd. | Bore working tool |
| CN102211315A (zh) * | 2011-04-14 | 2011-10-12 | 郑州市钻石精密制造有限公司 | Hsk刀柄系列刀具的磨削加工专用夹具 |
| JP2013233615A (ja) * | 2012-05-09 | 2013-11-21 | Honda Motor Co Ltd | 砥石の加工治具 |
| CN103372687A (zh) * | 2013-08-05 | 2013-10-30 | 苏州信能精密机械有限公司 | 高精度立式内喷油金刚石铰刀 |
| WO2015018159A1 (zh) * | 2013-08-05 | 2015-02-12 | 苏州信能精密机械有限公司 | 高精度立式内喷油金刚石铰刀 |
| KR20180026113A (ko) * | 2016-09-02 | 2018-03-12 | 현대자동차주식회사 | 호닝툴 장치 |
| KR101896770B1 (ko) | 2016-09-02 | 2018-09-07 | 현대자동차주식회사 | 호닝툴 장치 |
| CN108705150A (zh) * | 2018-07-17 | 2018-10-26 | 株洲圣达切削刀具有限公司 | 硬质合金可转位铰孔刀具 |
| CN108705150B (zh) * | 2018-07-17 | 2020-01-10 | 株洲圣达切削刀具有限公司 | 硬质合金可转位铰孔刀具 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5943047Y2 (ja) | 深穴穿孔具 | |
| JP5060626B2 (ja) | 刃先交換式ボールエンドミル | |
| JPH08206908A (ja) | プランジフライス盤及びインサート | |
| JP2003181720A (ja) | 表面の精密加工のための工具 | |
| KR100392755B1 (ko) | 자가 추진식 회전 커터를 이용한 재료 보링 | |
| JP2001519724A (ja) | 摩擦および沈降切削工具 | |
| JP2003200310A (ja) | 工 具 | |
| US3500523A (en) | Tool holder construction | |
| US7600951B2 (en) | Quick change holder for cutting tool | |
| US5211635A (en) | Drill with trimming attachment | |
| JP2003165021A (ja) | アジャスタブルリーマ | |
| KR101146386B1 (ko) | 구멍 가공 공구 | |
| US3094016A (en) | Trepanning and boring head | |
| JP4394269B2 (ja) | 加工工具 | |
| US6139414A (en) | Flexible tool for plateauing a surface | |
| JP4816723B2 (ja) | インサート | |
| US20030207657A1 (en) | Tool and method for finishing an outside diameter surface of a cylindrical workpiece | |
| WO1990002012A1 (fr) | Outil aleseur a electrodeposition | |
| US3060771A (en) | Block type tool with throw-away inserts | |
| US3998011A (en) | Honing tool | |
| JP5750741B2 (ja) | 刃先交換式ラジアスエンドミル | |
| US7575399B2 (en) | Quick change holder for cutting tool | |
| JP2003311602A (ja) | ホーニング工具 | |
| US4213658A (en) | Tool guide bushing mounting assembly | |
| JP3540153B2 (ja) | 穴明け工具および穴明け加工方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |