JP5507403B2 - 把持型操作装置 - Google Patents

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Description

本発明は、片手で把持されることによって操作される把持部と、その把持部の操作状態を操作対象に伝達する伝達部と、を備えた把持型操作装置に関する。
従来より、片手で把持されることによって操作される把持部と、その把持部の操作状態を操作対象に伝達する伝達部と、を備えた把持型操作装置が種々知られている。例えば、水道のコック(把持部)とその回転を弁(操作対象)に伝達するシャフト(伝達部)とを備えた装置や、マウス(把持部)とその操作をCPUのアプリケーション処理(操作対象)に伝達するCPUのインタフェース処理(伝達部)とを備えた装置など、挙げればきりがない。ところが、これらの装置を利き手でない方の手で操作すると、左右逆の操作をしてしまって操作対象を所望通りに操作できない場合がある。例えば、水量を減らそうとしてコックを利き手でない方の手で操作した場合、コックを逆に回転させて水量を増やしてしまうなどといったことは日常経験することである。
一方、マウスを備えたパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)の分野では、マウスの側面に指接触センサを設けて、その指接触センサを介してマウスが左手で操作されたことを検出した場合に、右ボタンと左ボタンとの機能を入れ替えることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
2009−187153号公報
ところが、上記特許文献の技術では、次のような課題が生じる。先ず、上記特許文献の技術は右手でマウスを操作するのが一般的であるという前提に立っているので、左手でマウスを操作するのに習熟した使用者にとっては却って不便になる。特に、上記特許文献の技術を採用したパソコンと採用していないパソコンとがオフィス等に併存しており、使用者が両方のパソコンを使用しなければならない場合、左手でマウスを操作する使用者はパソコンによってボタンの機能が異なるので混乱を生じる。また、通常は右手でマウスを操作する使用者であっても、食事などのときに右手で箸を持って左手でマウスを操作すると、操作する手を変えた途端にボタンの機能が変化するので混乱を生じる可能性がある。
そこで、本発明は、片手で把持されることによって操作される把持部と、その把持部の操作状態を操作対象に伝達する伝達部と、を備えた把持型操作装置において、利き手でない方の手で操作した場合にも誤操作が抑制でき、かつ、上記のような混乱を回避可能とすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明は、片手で把持されることによって操作される把持部と、該把持部の操作状態を操作対象に伝達する伝達部と、を備えた把持型操作装置であって、上記把持部の把持状態を検出する把持状態検出手段と、該把持状態検出手段の検出結果に基づき、上記把持部が左右どちらの手で把持されているかを検出する操作手検出手段と、使用者の利き手を検出する利き手検出手段と、上記操作手検出手段が検出した手と上記利き手検出手段が検出した手とが異なる場合、上記伝達部による伝達を遅延させる遅延手段と、を備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明では、把持部が使用者の片手で把持されると、その把持状態を把持状態検出手段が検出する。すると、操作手検出手段は、把持状態検出手段の検出結果に基づき、上記把持部が左右どちらの手で把持されているかを検出する。また、利き手検出手段は、使用者の利き手を検出する。そして、上記操作手検出手段が検出した手と上記利き手検出手段が検出した手とが異なる場合、遅延手段は、伝達部による伝達を遅延させる。このように、本発明では、利き手でない方の手(以下、非利き手という)で把持部を把持して操作を行った場合に、その操作が伝達部を介して操作対象に伝達されるのを遅延させることができる。
このため、使用者が把持部を誤操作した場合にも、把持部の操作が操作対象に伝達されるまでに使用者が気付くことができ、把持部の操作を中止またはやり直すことによって誤操作を抑制することができる。また、本発明では、操作対象に対して把持部の操作が有する機能を異ならせるのではなく、単に遅延を行っているだけなので、上記のような混乱も回避することができる。更に、本発明では、把持部を把持する手が右手か左手かではなく利き手か非利き手かで制御を行っているので、右利きの使用者も左利きの使用者も同様に本発明の利便性を享受することができる。
なお、上記利き手検出手段は、上記操作手検出手段の検出履歴に基づき、左右どちらが利き手であるかを検出してもよい。この場合、使用者は、自身の利き手が左右どちらであるかを予め登録しておかなくても、把持部を把持して操作することによって左右どちらが利き手であるかを自動的に検出される。従って、装置の操作性が一層向上する。
また、上記遅延手段による遅延中に上記把持部の操作が中止されまたは所定の取消指示がなされた場合、上記伝達部による伝達を中断する伝達中断手段を、更に備えてもよい。この場合、把持部の操作中止または取消指示がなされた場合、上記伝達部による伝達が伝達中断手段によって中断されるので、上記誤操作を一層確実に抑制することができる。
また、上記遅延手段による遅延中に、上記把持部の操作が上記操作対象に対するどのような操作であるかを告知する告知手段を、更に備えてもよい。この場合、把持部の操作が操作対象に対するどのような操作であるかを告知手段が告知するので、使用者が誤操作をした場合に、その誤操作に一層早く気付くことができる。このため、上記誤操作を一層確実に抑制することができる。また、この場合、上記遅延手段による遅延時間をより短く設定しても誤操作を抑制することができる。
本発明が適用されたパソコンの構成を表す説明図である。 そのパソコンで実行される処理を表すフローチャートである。 その処理によって表示される画面の一例を表す説明図である。 本発明が適用された浴室の構成を表す一部切り欠き斜視図である。 その浴室の制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系で実行される処理を表すフローチャートである。 その処理の湯水増減処理を詳細に表すフローチャートである。
[パソコンに適用した例]
次に、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明が適用された把持型操作装置としてのパソコン1の構成を概略的に表す説明図である。図1に示すように、パソコン1は、CPU31,ROM32,RAM33,ハードディスク装置(HDD)34,インタフェース(I/F)35を備えた本体3に、ディスプレイ5、キーボード7、マウス9(把持部の一例)等を接続した一般的な構成を有している。なお、インタフェース35は、図示省略したサーバを介してインターネットにも接続されている。
また、本実施の形態では、マウス9の外周側面に、4個の感圧素子41(把持状態検出手段の一例)を備えている。すなわち、マウス9の前方右側面,前方左側面,後方右側面,後方左側面に、それぞれ感圧素子41FR,41FL,41RR,41RLを備えている。そして、これらの感圧素子41の検出信号も、パソコン1の本体3に送られる。なお、マウス9は、この感圧素子41を備えた点以外は周知のマウスと同様に構成されており、図示省略したボール式または光学式のセンサによってマウス9自身の移動状態を検出して本体3に送ると共に、右ボタン9R,左ボタン9Lの操作状態を本体3に送ることができる。
次に、CPU31は、マウス9の右ボタン9Rまたは左ボタン9Lが押下されると、ハードディスク装置34に記憶されたプログラムに基づいて図2に示す処理を実行する。図2に示すように、この処理では、先ず、操作手検出手段の一例としてのS1(Sはステップを表す:以下同様)にて、4個の感圧素子41の検出信号に基づき、マウス9を把持する手が右手であるか左手であるかが判断される。
一般的に人間がマウス9を把持した場合、第1指よりも第2指または第3指の方が前方(右ボタン9R,左ボタン9Lが設けられた側)に触れる。そこで、例えば、感圧素子41FLが圧力を検出せず、感圧素子41FR,41RLが圧力を検出した場合には、感圧素子41RRの検出信号に関わらずにマウス9が右手で把持されていると推定することができる。逆に、例えば、感圧素子41FRが圧力を検出せず、感圧素子41FL,41RRが圧力を検出した場合には、感圧素子41RLの検出信号に関わらずにマウス9が左手で把持されていると推定することができる。左手/右手の判断アルゴリズムはこれ以外であってもよい。S1でCPU31は、このようなアルゴリズムに基づいて、マウス9を把持する手が右手であるか左手であるかを判断するのである。
続くS2では、S1における判断ができたか否かが判断される。例えば、使用者がマウス9を机においたまま指で右ボタン9Rまたは左ボタン9Lを押下した場合は、前述のようなアルゴリズムでは左手/右手の判断ができない(S2:N)。そこで、S2ではS1における判断ができたか否かが判断され、上記判断ができた場合は(S2:Y)、処理はS3へ移行する。S3では、その判断結果がハードディスク装置34に設定されたデータベースに記憶され、続くS4(利き手検出手段の一例)では、上記判断された手が非利き手であるか否かが判断される。
このS4の処理は、上記データベースに左手または右手の判断履歴が所定数(例えば20回)以上記憶されており、そのうちの所定割合(例えば80%)以上が一方の手である場合にその手を利き手と推定して、S1にて判断された手が他方の手であるか否かを判断する処理である。なお、上記所定数,所定割合は、上記例以外の数に予め設定されていてもよく、使用者が適宜設定可能であってもよい。また、上記データベースには、上記所定数まで上記判断履歴が記憶可能で、古い履歴から順次消去されて新しい履歴に書き換えられるようにしてもよい。
そして、非利き手でない場合(S4:N)、すなわち、使用者が利き手でマウス9を操作していると推定される場合、及び、前述のS2にて、S1における判断ができなかったと判断された場合(S2:N)、処理はS5(伝達部の一例)へ移行し、この処理のトリガとなった右ボタン9Rまたは左ボタン9Lの押下に応じた処理が実行されて、処理が一旦終了する。
一方、S4にて非利き手であると判断された場合は(S4:Y)、処理はS6(告知手段及び遅延手段の一例)へ移行し、CPU31は、この処理のトリガとなった右ボタン9Rまたは左ボタン9Lの押下がどのような操作であるかを告知する警告表示を行って3秒待機する。
図3はS6による警告表示の一例で、インターネットを介してあるWebサイトの画面がディスプレイ5に表示されているときに、その画面に表示されたリンク上で左ボタン9Lが押下された場合になされる警告表示を例示している。なお、この警告表示は、Webサイト画面のリンク上で左ボタン9Lが押下されるとそのリンクのWebサイトへジャンプし、上記リンク上で右ボタン9Rが押下されるとメニューが表示されて「リンクを新しいウインドで開く」などの項目が選択可能となるタイプのOSを想定したものである。
そのようなOSを利用してWebサイトを閲覧する際、使用者は、マウス9またはキーボード7の操作により、1つ前に表示されていたWebサイトへ戻ったり、1つ次(1つ戻る前)のWebサイトへ進んだりすることができる。この場合、例えば、あるWebサイトAから他のWebサイトBに進み、WebサイトAに戻ってそのサイト中のリンクを新しいウィンドで開いておけば、再びWebサイトBに容易に進むことができる。その場合は、上記リンクを新しいウインドウで開くために上記リンク上で右ボタン9Rを押下してメニューを表示する必要がある。
ところが、例えば食事などのときに利き手で箸を持って非利き手でマウス9を操作した場合などに、上記リンク上で誤って左ボタン9Lを押下してしまうと、そのリンクの画面が当該ウインドウに次の画面として表示され、WebサイトBに容易に戻れなくなってしまう。そこで、前述のようにリンク上で左ボタン9Lが押下された場合、ディスプレイ5には、クリック(左ボタン9Lの押下)したWebサイトジャンプする旨のメッセージを表示するダイアログ51が表示される。更に、そのダイアログ51の中心には、STOPボタン52が表示される。このため、上記のような誤操作をした使用者は、左ボタン9Lから手を離してマウス9を移動させることにより、カーソル53をSTOPボタン52の上へ移動させる。なお、マウス9による他の操作(例えば他のアプリケーションソフトに対する操作)の場合にも、同様に、その操作がどのような操作であるかを示すダイアログ51がSTOPボタン52と共に表示される。
そこで、S6に続くS7では、S6で3秒待機している間にカーソル53がSTOPボタン52の上へ移動されたか否かが判断され、カーソル53がSTOPボタン52の上に移動されたときは(S7:Y)、この処理のトリガとなった右ボタン9Rまたは左ボタン9Lの押下がS8(伝達中断手段の一例)にて無効化されて、処理が一旦終了する。一方、カーソル53がSTOPボタン52の上へ移動されていない場合は(S7:N)、使用者が当該操作を了解していると推定できるので、処理は前述のS5へ移行してボタン操作に応じた処理が実行される。
このように、本実施の形態では、使用者が非利き手でマウス9の右ボタン9Rまたは左ボタン9Lを押下した場合、警告表示をしながら3秒(この待機時間は他の時間であってもよい)待機し、その間に操作の取り消しを可能としている(S7:Y)。このため、誤操作を良好に抑制することができる。しかも、本実施の形態では、右ボタン9R,左ボタン9Lの機能を異ならせるのではなく、単に遅延を行っているだけなので、前述の[発明が解決しようとする課題]で述べたような混乱も回避することができる。更に、本実施の形態では、マウス9を把持する手が右手か左手かではなく利き手か非利き手かで制御を行っているので、右利きの使用者も左利きの使用者も同様に本実施の形態の利便性を享受することができる。
また、前述のように、上記データベースには、S1における判断履歴が上記所定数まで記憶可能で、古い履歴から順次消去されて新しい履歴に書き換えられるようにした場合、S4の判断処理が容易になるばかりでなく、次のような効果も生じる。すなわち、左利きの人間は、人生の途中から右利きに修正する場合がある。そのような場合でも、上記データベースに最新の所定数の履歴が記憶されていれば、使用者の利き手の変化にも対応することができる。
また、マウス9に指紋センサが設けられていたり、その他、IDカードやパスワード等で使用者が特定可能な場合、上記データベースの履歴は使用者毎に記憶されてもよい。その場合、マウス9が利き手で操作されているか否かを使用者毎に正確に判断することができる。また、パソコン1の使用開始時に使用者が自身の利き手を登録してもよい。その場合、当該登録用の画面が利き手検出手段に相当する。
[浴室に適用した例]
次に、図4は、本発明が適用された浴室60の構成を表す一部切り欠き斜視図である。図4に示すように、浴室60は、周囲の壁体61により外部と区画して形成されており、壁体61には図示省略したドア等が設けられている。浴室60内には、浴槽62とその外側の洗い場63とが設けられており、図示省略した給湯器から供給された湯と水とを浴槽62内に注入するための蛇口64が壁体61に設けられている。同様に、洗い場63にも蛇口65が設けられている。この蛇口65にはシャワー66が接続されており、蛇口65とシャワー66の何れにも所定温度の温水を供給することができるようになっている。また、洗い場63には、不要な水を外部に排出するために排水口68が設けられている。
また、蛇口65の下方の壁体61には、蛇口65の直下に図示省略した桶がセットされたことを検出する光学式距離センサ71(例えば、自動水栓装置で使用されている周知のもの)が設けられており、蛇口65及びシャワー66の上方の壁体61には、浴室60に人間がいるか否かを検出する人間センサ73が設けられている。更に、蛇口64の上方の壁体61には、表示部81,スピーカ82等を備えて給湯温度等を調整可能なコントロールボックス80が設けられている。
図5は、このコントロールボックス80を中心とした制御系の構成を表すブロック図である。図5に示すように、コントロールボックス80は、CPU85,ROM86,RAM87,ハードディスク装置88を内蔵しており、前述の人間センサ73,光学式距離センサ71,表示部81,スピーカ82が電気的に接続されている。
また、蛇口65及びシャワー66と壁体61との間に設けられた給湯給水経路には、蛇口65またはシャワー66から吐出される湯量を調整するためのコック91Hと、蛇口65またはシャワー66から吐出される水量を調整するためのコック91Cとが設けられている(共に把持部の一例)。各コック91の外周には、周方向に等間隔(図5では8個示したが更に多くてもよい)に感圧素子92が設けられており、各感圧素子92(把持状態検出手段の一例)の検出信号も、コントロールボックス80に入力されている。
コック91Hが設けられた給湯管93Hと、コック91Cが設けられた給水管93Cとは、湯水混合器94に接続されている。給湯管93Hを介して供給された湯と給水管93Cを介して供給された水とは湯水混合器94にて混合され温水となり、蛇口65またはシャワー66から吐出される。湯水混合器94の水平方向一端には、上記混合された温水を蛇口65またはシャワー66のいずれから吐出するかを切り替える流路切り替えハンドル94Aが設けられている。
一方、壁体61の内部(浴室60から見て外側)には、給湯管93Hを介して供給される湯量を制御する電磁弁95Hと、給水管93Cを介して供給される水量を制御する電磁弁95Cとが設けられている(共に操作対象の一例)。また、壁体61の内部には、コック91H,91Cの回転量を検出するロータリエンコーダ96H,96Cが設けられている。コントロールボックス80は、ロータリエンコーダ96H,96Cの検出信号等を入力され、その信号に応じて電磁弁95H,95Cの開度を次のように制御する。
図6は、コントロールボックス80のCPU85が、ROM86に記憶されたプログラムに基づいて実行する処理のうち、蛇口65及びシャワー66関する処理を表すフローチャートである。図6に示すように、この処理では、先ず、S11にて、人間センサ73を介して浴室60に人間がいるか否かが判断される。そして、人間がいない場合は(S11:N)、処理はS12へ移行し、電磁弁95H,95Cが共に閉弁されて処理は前述のS11へ移行する。この処理によって、浴室60の使用者が水または湯を出しっぱなしで浴室60から退出しても、湯または水の供給を自動的に停止することができる。
一方、人間がいる場合は(S11:Y)、処理はS13へ移行し、蛇口65の直下に桶がセットされたか否かが光学式距離センサ71を介して判断される。桶がセットされていない場合は(S13:N)、処理はS15へ移行し、ロータリエンコーダ96H,96Cのいずれかの検出値が変化したか否かに基づき、コック91H,91Cのいずれかが操作された否かが判断される。コック91H,91Cのいずれも操作されていない場合は(S15:N)、処理は前述のS11へ移行する。このため、浴室60に使用者がいる場合は(S11:Y)、S11〜S15の処理が繰り返されることによって、桶のセットまたはコック91H,91Cの操作があるまで処理は待機する。
そして、蛇口65の直下に桶がセットされた場合は(S13:Y)、処理はS17へ移行し、電磁弁95H,95Cが共に所定開度で所定時間開弁されて処理は前述のS11へ移行する。この処理によって、例えば桶の8分目の水位まで、所定温度(例えば40℃)の温水が供給される。なお、上記所定開度,所定時間は、デフォルトの値がROM86に記憶されているが、使用者により適宜設定可能であってもよい。また、給水管93C,給湯管93Hに流量センサを設けておけば、桶に所定量の水及び湯が供給されるように制御することもできる。
また、S11〜S15の処理が繰り返される間にコック91H,91Cのいずれかが操作された場合は(S15:Y)、S20にて次のような湯水増減処理が実行される。図7は、その湯水増減処理を詳細に表すフローチャートである。図7に示すように、この処理では、先ず、操作手検出手段の一例としてのS21にて、感圧素子92の検出信号に基づき、上記操作されたコック91H,91Cのいずれか(以下、単にコック91という)を把持する手が右手であるか左手であるかが判断される。
一般的に人間がコック91を把持した場合、第1指と、第2指及び第3指若しくは第2〜第4指とで、コック91を挟むように把持する。そこで、コック91の外周において圧力が検出された点(感圧素子92の配設箇所)のうち、他の点から周方向に最も離れた孤立点に第1指が触れていると推定し、他の点には第2指〜第4指のいずれかが触れていると推定する。そして、その第2指〜第4指のいずれかに対して第1指が左側に近接している場合は、コック91が右手で把持されていると推定することができる。逆に、上記のように推定された第2指〜第4指のいずれかに対して第1指が右側に近接している場合は、コック91が左手で把持されていると推定することができる。左手/右手の判断アルゴリズムはこれ以外であってもよい。S21でCPU85は、このようなアルゴリズムに基づいて、コック91を把持する手が右手であるか左手であるかを判断するのである。
続くS22では、S21における判断ができたか否かが判断され、上記判断ができた場合は(S22:Y)、処理はS23へ移行する。S23では、その判断結果がハードディスク装置88に設定されたデータベースに記憶され、続くS24(利き手検出手段の一例)では、上記判断された手が非利き手であるか否かが判断される。
このS24の処理は、上記データベースに左手または右手の判断履歴が所定数(例えば20回)以上記憶されており、そのうちの所定割合(例えば80%)以上が一方の手である場合にその手を利き手と推定して、S21にて判断された手が他方の手であるか否かを判断する処理である。なお、上記所定数,所定割合は、上記例以外の数に予め設定されていてもよく、使用者が適宜設定可能であってもよい。また、上記データベースには、上記所定数まで上記判断履歴が記憶可能で、古い履歴から順次消去されて新しい履歴に書き換えられるようにしてもよい。
そして、非利き手でない場合(S24:N)、すなわち、使用者が利き手でコック91を操作していると推定される場合、及び、前述のS22にて、S21における判断ができなかったと判断された場合(S22:N)、処理はS25(伝達部の一例)へ移行し、コック91の回転量(回転角の増減量)に応じて電磁弁95Hまたは95Cが開弁または閉弁されて、処理は前述のS15(図6参照)へ移行する。
一方、S24にて非利き手であると判断された場合は(S24:Y)、処理はS26(告知手段及び遅延手段の一例)へ移行し、CPU85は、コック91の操作がどのような操作であるかを警告しながら3秒待機する。なお、この警告は、例えば、スピーカ82を介して「お湯の量を増やします」「水の量を減らします」などの音声を発しながら、同様のメッセージを表示部81に表示することによってなされる。なお、上記音声を発するのには1〜2秒かかるが、上記待機時間(本例では3秒であるが他の時間であってもよい)の計時はその間もなされる。
浴室60でシャワー66を用いて洗髪を行っている使用者が、例えば、利き手でシャンプー等を操作しながら非利き手でコック91を操作した場合、コック91を逆方向に回してしまう場合がある。特に、温水の温度が高いので水の量を増やそうとコック91Cを操作した場合などに、コック91Cを逆方向に操作して水の量を減らしてしまうと、使用者は熱い温水を浴びてしまう。そのような場合、本実施の形態では、水の量が減ることが音声及び表示によって警告されるので(S26)、誤操作に気付いた使用者はコック91Cを急速に逆転させる。水の量を増やす操作や、湯の量を減らす操作や、湯の量を増やす操作を、使用者が誤ってしてしまった場合も同様である。
そこで、S26に続くS27では、S26で3秒待機している間にコック91が急速に逆転されたか否かが判断され、急速に逆転されたときは(S27:Y)、コック91の操作がS28(伝達中断手段の一例)にて無効化されて、処理はS15へ移行する。一方、コック91が急速に逆転されていない場合は(S27:N)、使用者が当該操作を了解していると推定できるので、処理は前述のS25へ移行してコック回転量に応じた電磁弁95Hまたは95Cの開閉弁が実行される。なお、誤操作時にS28を経て処理がS15へ移行した後に、コック91が正しい方向に回転されると(S15:Y)、再びS21〜S27の処理が実行され、今度はコック91が急速に逆転されないので(S27:N)、当該操作に応じた電磁弁95Hまたは95Cの開閉弁が実行される。
このように、本実施の形態では、使用者が非利き手でコック91操作した場合、警告しながら3秒待機し、その間に操作の取り消しを可能としている(S27:Y)。このため、誤操作を良好に抑制することができる。しかも、本実施の形態では、コック91の機能を異ならせるのではなく、単に遅延を行っているだけなので、前述の[発明が解決しようとする課題]で述べたような混乱も回避することができる。更に、本実施の形態では、コック91を把持する手が右手か左手かではなく利き手か非利き手かで制御を行っているので、右利きの使用者も左利きの使用者も同様に本実施の形態の利便性を享受することができる。
また、前述のように、上記データベースには、S21における判断履歴が上記所定数まで記憶可能で、古い履歴から順次消去されて新しい履歴に書き換えられるようにした場合、S24の判断処理が容易になるばかりでなく、次のような効果も生じる。すなわち、左利きの人間は、人生の途中から右利きに修正する場合がある。そのような場合でも、上記データベースに最新の所定数の履歴が記憶されていれば、使用者の利き手の変化にも対応することができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、遅延手段は、上記のようなソフトウェアによる処理に限定されるものではなく、機械的な構成によって実現されてもよい。例えば浴室60の例では、コック91H,91Cと、そのコック91H,91Cと同軸状に回転する周知の弁体との間に、ゴムやバネなどの弾性部材を介在させて遅延を行ってもよい。その場合、遅延を行わないときは、ソレノイドの磁力等によってコック91H,91Cと上記弁体とを結合させたり、コック91H,91Cまたは上記弁体からエアシリンダ等を突出させて他方に係合させたりすれば、コック91H,91Cと上記弁体と遅滞なく一体に回転させることができる。
更に、遅延手段は、パソコン1の動作速度や電磁弁95H,95Cの開閉弁の速度を遅くすることによってなされてもよい。本発明では、必ずしも上記のような警告は行わなくてもよいが、このように動作が遅延された場合、使用者は自分が意図した動作とは異なる動作が徐々に進行するのに気付いて自分が誤操作を行ったことに気付くことができる。従って、その場合、警告を行わなくても良好な利便性を確保することができる場合がある。但し、遅延手段の構成に関わらず、上記のように警告を行った方が、遅延時間をより短く設定しても誤操作を抑制することができるといった効果が生じる。
また更に、本発明は、片手で把持されることによって操作される把持部と、該把持部の操作状態を操作対象に伝達する伝達部とを備えた装置であれば、あらゆる分野に適用することができる。例えば、ドアノブ、保存容器などのガラス瓶の蓋、ペットボトルの蓋、ドライバーなどの装置にも適用することができる。
1…パソコン 3…本体 5…ディスプレイ
7…キーボード 9…マウス 9L…左ボタン
9R…右ボタン 31,85…CPU 32,86…ROM 33,87…RAM 34,88…ハードディスク装置 35…インタフェース
41FL,41FR,41RL,41RR,92…感圧素子
51…ダイアログ 52…STOPボタン
53…カーソル 60…浴室
64,65…蛇口 66…シャワー
71…光学式距離センサ 73…人間センサ
80…コントロールボックス 81…表示部
82…スピーカ 91C,91H…コック
95C,95H…電磁弁 96C,96H…ロータリエンコーダ

Claims (4)

  1. 片手で把持されることによって操作される把持部と、
    該把持部の操作状態を操作対象に伝達する伝達部と、
    を備えた把持型操作装置であって、
    上記把持部の把持状態を検出する把持状態検出手段と、
    該把持状態検出手段の検出結果に基づき、上記把持部が左右どちらの手で把持されているかを検出する操作手検出手段と、
    使用者の利き手を検出する利き手検出手段と、
    上記操作手検出手段が検出した手と上記利き手検出手段が検出した手とが異なる場合、上記伝達部による伝達を遅延させる遅延手段と、
    を備えたことを特徴とする把持型操作装置。
  2. 上記利き手検出手段は、上記操作手検出手段の検出履歴に基づき、左右どちらが利き手であるかを検出することを特徴とする請求項1に記載の把持型操作装置。
  3. 上記遅延手段による遅延中に上記把持部の操作が中止されまたは所定の取消指示がなされた場合、上記伝達部による伝達を中断する伝達中断手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の把持型操作装置。
  4. 上記遅延手段による遅延中に、上記把持部の操作が上記操作対象に対するどのような操作であるかを告知する告知手段を、
    更に備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の把持型操作装置。
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