JPH0566888A - タツチパネル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タッチパネル装置は、右手での使用を前提に
して作られたものが多く、左利きの人が左手で使用する
場合手で表示画面を隠してしまうとうい問題点を有して
いた。本発明は、上記課題を解決するもので、数カ所の
処理だけで、すべての操作において左手で使用しても操
作しやすいタッチパネル装置を提供することを目的とし
ている。 【構成】 表示制御回路５はタッチパネル４にボタンや
テキスト等の表示を行う回路である。押下位置読み取り
回路６はタッチパネル４が押されたかどうかを検出し、
押されていればその位置を読み取る回路である。ユーザ
ーがボタンを右手で押すか、左手で押すかを設定すると
ＲＡＭ３にその情報を書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータ等の入力
装置として用いられているタッチパネル装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータや電子機器等の入力
を簡単なオペレーションで行なうためにタッチパネル装
置が用いられている。これは、表示装置の画面上を指や
ペン等で触れることにより入力するものである。

【０００３】以下に、従来のタッチパネル装置のオペレ
ーションとその処理方法について説明する。

【０００４】図４は、タッチパネル装置の表示例であ
り、１は表示画面、２は表示テキスト、３から８はスク
ロール・ボタンでありここを指で押すと表示テキスト２
がスクロールする。具体的には、３は１行スクロール・
アップ、４は１行スクロール・ダウン、５は１ページ・
スクロール・アップ、１６は１ページ・スクロール・ダ
ウン、７は１項目スクロール・アップ、１８は１項目ス
クロール・ダウンである。９から１３まではその他の機
能を持つボタンであり、各ボタンを押すとそれぞれの機
能が動作する。それぞれの機能の内容については本発明
に無関係なので省略する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、右手での使用を前提にして作られたものが
多く、左利きの人が左手で使用する場合手で表示画面を
隠してしまうという問題点を有していた。例えば、図４
の表示例の画面を左手で押すとすると、図８の様に画面
が見えなくなり、操作しにくくなる。

【０００６】本発明は、上記課題を解決するもので、簡
単な処理で、すべての操作において、右手で使用しても
左手で使用しても操作しやすいタッチパネル装置を提供
することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、ユーザーがタ
ッチパネルを右手で押すか、左手で押すかを設定するこ
とにより、それぞれの場合に応じて右手用画面または左
手用画面を表示する手段を備えたものである。

【０００８】

【作用】本発明は上記構成により、右手で押すか、左手
で押すかに対応して右手用画面または左手用画面を表示
させているので、どちらの手で押しても画面を隠さずに
操作することができるものである。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１から図
７を参照しながら説明する。

【００１０】図１は、本発明の一実施例におけるタッチ
パネル装置の回路構成図であり、２１は中央処理装置
（以下ＣＰＵと称する）、２２はリードオンリメモリ
（以下ＲＯＭと称する）、２３はランダムアクセスメモ
リ（以下ＲＡＭと称する）、２４はタッチパネル、２５
は表示制御回路、２６は押下位置制御回路である。ＣＰ
Ｕ２１はＲＯＭ２２からプログラムを読み取り、表示制
御回路２５や押下位置読み取り回路２６の制御を行う。
表示制御回路２５はタッチパネル２４にボタンやテキス
ト等の表示を行う回路である。押下位置読み取り回路２
６はタッチパネル２４が押されたかどうかを検出し、押
されていればその位置を読み取る回路である。ユーザー
がボタンを右手で押すか、左手で押すかを設定するとＲ
ＡＭ２３にその情報を書き込む。

【００１１】図２は、タッチパネル２４から入力を得る
ための機能ブロック図であり、３７は入力処理部、３８
は表示処理部、３９は押下位置処理部である。表示制御
回路３５、押下位置読み取り回路３６は図１と同様のも
のを意味する。

【００１２】入力処理部３７は入力のために必要なボタ
ンなどの表示を表示処理部３８に依頼する。図３はその
時の表示処理部３８のフローチャートである。

【００１３】まず予め指定された右手で押すか、左手で
押すかの情報を読み取り、どちらで押すのかを判断する
（Ｓ１）。右手指定なら目標座標への表示を行い（Ｓ
２）、図４の画面が得られる。これは従来例と同様の画
面である。

【００１４】左指定なら、図５のｘ０の部分に空白を表
示する（Ｓ３）。つぎに、ｘ０ドットずらして画面全体
を表示する（Ｓ４）。つまり、入力処理部３７が指定し
た点をｘとすると、その点をｘ＋ｘ０の位置に表示す
る。そうすると図５の画面が得られる。この時、スクロ
ール・ボタンの列は１ドット下にずれて表示されるが、
最終行を空白にしておけば問題は生じない。

【００１５】図５の１から１３は従来例と同様であり、
同じ番号を付している。ただし、そのうち３から８は表
示位置が左端になって左手で押しても表示テキスト２が
隠れない様になっている。

【００１６】タッチパネル２４が押されると、入力処理
部３７は押下位置処理部３９に押下座標の読み取りを依
頼する。図６はその時の押下位置処理部３９のフローチ
ャートである。

【００１７】まず、押下位置読取回路３６から押下座標
を読み取る（Ｓ５）。そしてＳ１と同様にどちらで押す
のかを判断する（Ｓ６）。右手指定の場合は、何もせず
にその座標を入力処理部３７に知らせる。

【００１８】左手指定の場合は、座標変換を行い（Ｓ
７）、交換した座標を入力処理部３７に知らせる。変換
の方法は図７を用いて説明する。

【００１９】図７の点４４が押されたとし、その点の座
標を（ｘ，ｙ）と表すと、入力処理部３７に知らせるべ
き座標（ｘ’，ｙ’）の成分は（数１）から（数４）で
表される。

【００２０】

【数１】

【００２１】

【数２】

【００２２】

【数３】

【００２３】

【数４】

【００２４】この座標変換により、左手指定の場合の表
示位置と押下位置の対応がとれる。

【００２５】このように本発明の実施例のタッチパネル
装置によれば、２カ所の処理、つまり、表示処理部８が
図３の処理を、押下位置処理部３９が図６の処理を行う
ことにより、入力処理部３７が右手、左手の指定を意識
せずに、右手で使用しても、左手で使用しても、表示テ
キスト２を隠すことはなく、操作しやすいタッチパネル
装置を提供することができる。

【００２６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、数カ所で処理を行うだけで、すべての操作
において、右手での使用、左手での使用の各場合に応じ
て簡単な方法でボタンの位置を変更できるタッチパネル
装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の回路構成図

【図２】同機能ブロック図

【図３】同表示フローチャート

【図４】同右手用表示例を示す図

【図５】同左手用表示例を示す図

【図６】同押下位置読み取りフローチャート

【図７】同押下座標を示す図

【図８】従来の問題点を示す図

【符号の説明】

２１ 中央処理装置 ２２ リードオンリメモリ ２３ ランダムアクセスメモリ ２４ タッチパネル ２５ 表示制御回路 ２６ 押下位置制御回路 ３６ 押下位置読取部 ３７ 入力処理部 ３８ 表示処理部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ユーザーがタッチパネルを右手で押すか、
   左手で押すかを設定する手段を備え、その設定に基づい
   た処理を数カ所で行うだけで、すべての操作において、
   右手で操作しても、左手で操作しても同様な操作性を得
   られることを特徴とするタッチパネル装置。