JP5507048B2 - 低密度ポリエチレン組成物の生成方法およびこれから生成されたポリマー - Google Patents

低密度ポリエチレン組成物の生成方法およびこれから生成されたポリマー Download PDF

Info

Publication number
JP5507048B2
JP5507048B2 JP2007538944A JP2007538944A JP5507048B2 JP 5507048 B2 JP5507048 B2 JP 5507048B2 JP 2007538944 A JP2007538944 A JP 2007538944A JP 2007538944 A JP2007538944 A JP 2007538944A JP 5507048 B2 JP5507048 B2 JP 5507048B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
polymer
reactor
gpc
cdf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007538944A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008519094A (ja
Inventor
コンラッド,クリストファー,ダブリュ.
ジレスピー,デイビッド,ティー.
エディ,クリストファー,アール.
Original Assignee
ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=35722403&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP5507048(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー filed Critical ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー
Publication of JP2008519094A publication Critical patent/JP2008519094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5507048B2 publication Critical patent/JP5507048B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/02Ethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F110/00Homopolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F110/02Ethene
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/38Polymerisation using regulators, e.g. chain terminating agents, e.g. telomerisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/02Ethene

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)

Description

本発明は、エチレンホモおよびコポリマー、さらに詳しくはLDPE−型(低密度ポリエチレン)樹脂に関する。長年、LDPEは、オートクレーブ反応器または管状反応器において生成されてきた。反応器の各々の型がその長所を有するが、経済および製品設計が、改良へのニーズを後押しする。用いられる1または複数の反応器の操作および反応器の型は、結果として生じるLDPEの物理的性質に劇的に影響を与えることがある。このような改良は、特に良好な光学特性(例えば低ゲル、特にマイクロゲル)が望まれる用途、例えばブローンおよびキャストフィルムなどについて望まれている。本発明者らは、LDPEを製造するための新規重合方法、およびその結果として生じたLDPEそれ自体が、これまで決して知られていなかった物理的性質の組み合わせを有することを発見した。
長鎖枝分かれを有すること、および次の関係:y≧0.0663x−0.015(ここで、y=GPC−LALLS CDFであり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線が、プラスの傾斜を有する)を満たす分子量分布Mw/MnおよびGPC−LALLS CDFを有するものとして特徴付けられるエチレンホモおよびコポリマーを提供することが、本発明の第一の目的である。
本発明のポリマーは、log(η0(Pa*s))≦3.6607*log(GPC Mw)−14.678のGPC Mwとゼロせん断粘度(η0)(Pa*s)との関係を有することによって証明されているような長鎖枝分かれを有する。ゼロせん断粘度は、カルジャラ(Karjala)、T.P.、R.L.サムラー(Sammler)、W.フアン(Huang)、M.A.マンニュス(Mangnus)、およびM.S.ジョンソン(Johnson)、「ポリオレフィンにおける低レベルの長鎖枝分かれの検出のためのレオロジー方法(Rheological Methods for the Detection of Low Levels of Long-Chain Branching in polyolefins)」、SPE ANTECプロシーディングス(Proceedings)、シカゴ、1018貢、5月17−20日(2004年)、およびサムラー、R.L.、T.P.カルジャラ、W.フアン、M.A.マンニュス、L.G.ハズリット(Hazlitt)、およびM.S.ジョンソン、「ポリオレフィンにおける長鎖枝分かれを検出するためのゼロせん断粘度/分子量方法(Zero-Shear Viscosity/Molecular Weight Method for the Detection of Long-Chain Branching in Polyolefins)」、SPE ANTECプロシーディングス、シカゴ、1023貢、5月17−20日(2004年)において考察されているように、クリープによって決定される。これらのエチレンホモおよびコポリマーは好ましくは、3,000カウント(count)以下のマイクロゲル含量を有する(200〜400マイクロメートル/50,000平方インチのフィルム面積の平均直径を有する)。これらのエチレンホモおよびコポリマーは、0.15〜2,000g/10分、好ましくは0.15〜20、特に0.2〜8g/10分のメルトインデックスを有しうる。
本発明のこれらのエチレンホモおよびコポリマーは、2〜7、好ましくは4〜7の分子量分布Mw/Mnを有しうる。
エチレンポリマーまたはコポリマーの調製のための遊離基開始重合方法(radical initiation polymerization process)であって、エチレンと場合により1またはそれ以上のコモノマーとを、高圧で、都合よくは13,000psig〜100,000psigで、および115℃〜400℃、好ましくは125〜400℃、より好ましくは140〜350℃、特に165〜320℃の反応器温度で、少なくとも1つの管状反応器および少なくとも1つのオートクレーブ反応器を含む反応器系において反応させ工程を含み、これらの反応器中への1または複数のモノマー供給原料が、多数のモノマー供給原料ストリームに分割され、管状反応器中への少なくとも1つの供給原料ストリームが、未反応モノマーを含むか、または好ましくは本質的に未反応モノマーからなる方法を提供することが、本発明のもう1つの目的である。
この方法は、直列で、その連続的順序で(すなわちオートクレーブ反応器、次いで管状反応器)操作されるオートクレーブ反応器と管状反応器との組み合わせであって、各反応器中への1または複数のモノマー供給原料は、多数のモノマー供給原料ストリームに分割される組み合わせを用いうる。
この方法はまた、好ましくは直列で、その連続的順序で操作されるオートクレーブ反応器と管状反応器との組み合わせであって、各反応器中への1または複数のモノマー供給原料は、多数のモノマー供給原料ストリームに分割され、各モノマー供給原料ストリームが、反応器温度のものよりも低い温度にある組み合わせも用いうる。
この管状反応器へ分けられた最大モノマー供給原料ストリームは、y=1−(0.35)x(ここで、yは、総反応器供給原料の1フラクションとしての管状反応器への最大モノマー供給原料ストリームを表わし、xは、管状反応器への供給原料の総数を表わす)によって規定することができる。
1つのさらなる態様によれば、1または複数のモノマー供給原料が、この反応器の管状セクションへ、y=1−(0.35)x(ここで、yは、総反応器供給原料の1フラクションとしての管状反応器への最大モノマー供給原料を表わし、xは、管状反応器への供給原料の総数を表わす)によって最大限に規定されるフラクションで分けられる、オートクレーブおよび管状反応器の組み合わせを用いたエチレンホモポリマーまたはコポリマーの調製のための遊離基開始重合方法が提供される。これらの条件下のポリマーの生成は、生成物柔軟性において長所を与え、生成物の型に応じて転化を増加させうる。
本発明は、高圧エチレンホモ重合または共重合方法、およびy≧0.0663x−0.015(ここで、y=GPC−LALLS CDFであり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線が、プラスの傾斜を有する)のCDF対Mw/Mn(同様に多分散率またはPDIとしても知られているもの)の関係を維持すること、長鎖枝分かれを有すること、およびマイクロゲル含量を3,000カウント以下に維持することであって、マイクロゲルが、フィルム面積の50,000平方インチあたり200〜400ミクロンゲルの範囲にあると規定されることに関する。
これらのポリマーは例えば、高圧遊離基開始重合方法であって、非常に多様な異なる連鎖移動剤および/またはコモノマーが用いられうる方法で調製することができる。用いることができる典型的な連鎖移動剤は、プロピレン、イソブタン、n−ブタン、1−ブテン、メチルエチルケトン、プロピオンアルデヒド(propionldehyde)、イソパー、およびイソプロパノールを包含するが、これらに限定されるわけではない。用いることができる典型的なコモノマーは、プロピレン、1−ブテン、アクリル酸、メタクリル酸、ビニルアセテート、シラン、スチレン、エチルアクリレート、および一酸化炭素を包含するが、これらに限定されるわけではない。
連鎖移動剤またはテロゲンは、重合方法におけるメルトインデックスを制御するために用いられる。連鎖移動は、成長するポリマー鎖の終了を包含し、このようにして、ポリマー材料の究極的分子量を制限する。連鎖移動剤は典型的には、成長するポリマー鎖と反応し、かつ前記連鎖の重合反応を停止させる水素原子供与体である。これらの作用物質は、飽和炭化水素または不飽和炭化水素から、アルデヒド、ケトン、またはアルコールまでの多くの異なる型のものであってもよい。
分子量に関連するポリマーのメルトインデックス(MIまたはI2)は、連鎖移動剤の濃度を制御することによって制御される。水素原子の供与後、この連鎖移動剤は、モノマーと、または既に形成されたオリゴマーまたはポリマーと反応しうる遊離基を形成し、新たなポリマー鎖を開始させる。このことは、連鎖移動剤中に存在するあらゆる官能基が、これらのポリマー鎖中に導入されることを意味する。
非常に多数の連鎖移動剤、例えばオレフィン性不飽和結合を有するプロピレンおよび1−ブテンもまた、共重合反応を介して、これら自体このポリマー鎖中に組み込まれうる。多くの方法において、調製されたポリマーのMIおよび密度の両方を制御するために、2つの型の連鎖移動剤が用いられる。
この生成物ポリマーのメルトインデックスは、重合の間に存在する連鎖移動剤の量を様々に変えることによって、通常、重合に先立って、様々な量の移動剤とモノマーまたはモノマー混合物とを混合することによって制御することができる。連鎖移動剤の存在下に生成されたポリマーは、いくつかの物理的性質、例えば加工処理性、光学特性、例えば曇りおよび透明度、密度、剛性、降伏点、フィルム延伸および引き裂き強度において変性される。
狭いMWD(分子量分布)を有するこのようなポリマー生成物は、高い透明度のLDPEブローンおよびキャストフィルムの生産に非常に適している。しかしながら押出しコーティング用途は多くの場合、より幅広い分子量分布を有するポリマーを必要とする。狭いMWD材料を製造するための当分野において公知の典型的な方法は、これらの生成物を生成するための高い反応温度および高い反応圧力によって、最大30〜40%の転化率を有する管状反応器の使用をともなう。従来のオートクレーブ反応器はまた、最大15〜19%転化率で、狭いMWDを生成しうる。本発明の方法は、したがっていくぶん直観に反する(counterintuitive)。
ゲル測定
次の手順を、ポリマーのゲル含量を決定するために用いることができる:
ポリマーペレットが、フィルム中に押し出される。ゲル計測器が、フィルム中に存在するゲルを画像化し、検出し、次いで寸法で分類する(size)。このゲル計測器は、光源、回線走査カメラ(CCD検出器)、および画像プロセッサーからなる。このゲル計測器は、透過(transmission)モードで構成され、フィルムは、光源とカメラとの間を通過する。光学制御系(OCS)FS3カメラが用いられる。
フィルムは光源で照射される。カメラは、透過光の強度を測定する。ゲルは、光を屈折させ、カメラに達する光の量を減少させる。このゲルのデジタル化された画像が作り出される。その面積は、これが含むピクチャエレメント(ピクセル)の数を合計することによって決定される。ゲルの直径は、測定されたゲル面積(同等の円直径)と同等の面積で円の直径を計算することによって割り当てられる。このプロセスは、図1において図解されている。
この導き出された直径に基づいて、これらのゲルは次のようにサイズ種にグループ分けされる:
Figure 0005507048
ゲル:ポリマーフィルム中に存在するあらゆる材料の団塊(nodule)。この団塊の特性は、これがフィルムマトリックス中にブレンドされないようなものである。本方法は、ポリマー団塊と非ポリマー団塊との間で区別しない。
カメラは、通過するあらゆる中程度または大きいゲルを検出するであろう。しかしながらこのようなゲルはまれである。その結果、ゲルの観察された数は、有意な統計変動を示す。
1分析サイクルが、50,000インチ2のフィルムを検査する。フィルム厚さは3ミルであり、気泡直径は6インチである。
フィルム製造(fabrication):ゲルカウントは、ブローンフィルムに基づく。気泡は、直径6インチ、3ミル厚さに維持されるべきである。すべてのゲルカウントは、サイズによって分類され、50,000インチ2あたり報告される。
分子構造(molecular architecture)の決定
様々なポリマー組成物の分子構造を決定するために、次の手順が用いられる:
クロマトグラフィー系は、精密度検出器(マサチューセッツ州アマースト)2−角度レーザー光散乱検出器モデル2040を備えたウオーターズ(Waters)(マサチューセッツ州ミルフォード)150C高温クロマトグラフからなる。光散乱検出器の15度の角度が、計算目的のために用いられる。データ収集は、ビスコテック(Viscotek)TriSECソフトウエアバージョン3および4−チャンネルビスコテックデータマネージャーDM400を用いて実施される。この系は、ポリマー・ラボラトリーズ(Polymer Laboratories)からのオンライン溶媒脱ガス装置が備えられている。
回転台区画は、140℃で操作され、カラム区画は、150℃で操作される。用いられたカラムは、4ショデックス(Shodex)HT 806M 30cm 13−ミクロンカラムおよび1ショデックスHT803 15cm 13−μmカラムである。用いられた溶媒は、1,2,4トリクロロベンゼンである。これらのサンプルは、50ミリリットルの溶媒中0.1グラムのポリマーの濃度で調製される。クロマトグラフィー溶媒およびサンプル調製溶媒は、200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有する。両方の溶媒源は、窒素散布される。ポリエチレンサンプルは、160℃で4時間静かに攪拌される。用いられた注入容積は、200マイクロリットルであり、流量は、0.67ミリリットル/分である。
GPCカラムセットの較正は、個々の分子量間に少なくとも10(decade)の分離を有する6「カクテル」混合物において配列された、580〜8,400,000の分子量を有する21の狭い分子量分布ポリスチレン標準を用いて実施される。これらの標準は、ポリマー・ラボラトリーズ(英国シュロップシャー州(Shropshire))から購入される。これらのポリスチレン標準は、1,000,000以上の分子量について、50ミリリットルの溶媒中0.025グラムで、および1,000,000未満の分子量について50ミリリットルの溶媒中0.05グラムで調製される。これらのポリスチレン標準は、80℃で、静かな攪拌をともなって30分間溶解される。分解を最小限にするために、狭い標準の混合物が最初に、および漸減する最高分子量成分の順に行なわれる。ポリスチレン標準ピーク分子量は、次の方程式(ウイリアムズ(Williams)およびウオード(Ward)、J.Polym.Sci.,Polym.Let.、6、621(1968年)に記載されているようなもの)を用いて、ポリエチレン分子量に転化される:
Mポリエチレン=A×(Mポリスチレン)B
(ここで、Mは分子量であり、Aは0.41の値を有し、Bは1.0に等しい)。
それぞれのポリエチレン当量較正点に合わせるために、4次多項式が用いられる。
GPCカラムセットの総プレートカウントは、エイコサン(Eicosane)(50ミリリットルのTCB中0.04gで調製され、静かな攪拌をともなって20分間溶解される)を用いて実施される。プレートカウントおよび対称性は、次の方程式にしたがって、200マイクロリットルの注入で測定される:
プレートカウント=5.54*(ピーク最大におけるRV/(1/2高さでのピーク幅))2
(ここで、RVは、ミリリットルでの保持容量であり、ピーク幅はミリリットル表示である)。
対称性=(1/10高さにおける後部ピーク幅−ピーク最大におけるRV)/(ピーク最大におけるRV−1/10高さにおける前部ピーク幅)
(ここで、RVは、ミリリットルでの保持容量であり、ピーク幅はミリリットル表示である)。
多検出器オフセット(offset)の決定のための組織的研究方法は、バルケ(Balke)、ムレー(Mourey)ら、(ムレーおよびバルケ、Chromatography Polym.第12章(1992年))(バルケ、チティラツアクル(Thitiratsakul)、リュー(Lew)、チュング(Cheung)、ムレー、Chromatography Polym.第13章(1992年))によって公開されたものと一貫性のある方法で実施され、社内ソフトウエアを用いて、ダウ(Dow) の幅広いポリスチレン1683からの二重検出器log結果を、狭い標準較正曲線からの狭い標準カラム較正結果へ最適化する。オフセット決定のための分子量データは、ズイム(Zimm)(ズイム、B.H.、J.Chem.Phys.、16、1099(1948年))およびクラトシュビル(Kratochvil)(クラトシュビル,P.、「ポリマー溶液からの古典的な光散乱(Classical Light Scattering from Polymer Solutions)」、エルセヴィア(Elsevire)、ニューヨーク州オックスフォード(1987年))によって公開されたものと一貫性のある方法で得られる。分子量の決定のために用いられた全体の注入濃度は、サンプルの屈折率面積から得られ、屈折率検出器較正は、115,000分子量の線状ポリエチレンホモポリマーから得られる。クロマトグラフィー濃度は、第二ビリアル係数効果(分子量に対する濃度効果)に対処することを排除するのに十分なほど低いと仮定される。
(クロマトグラフィー変化により引起こされた)溶離成分および(ポンプ変化により引起こされた)流量成分を含むことがある、経時的逸脱を監視するために、後半の狭い溶離ピークは一般に、「マーカーピーク」として用いられる。流量マーカーはしたがって、脱ガスされたクロマトグラフィー系溶媒と、ポリスチレンカクテル混合物の1つ上の溶離サンプルとの間の空気ピークミスマッチに基づいて確立される。この流量マーカーは、空気ピークの整合によって、すべてのサンプルについての流量を直線的に修正するために用いられる。マーカーピーク時におけるあらゆる変化はその時、流量およびクロマトグラフィー傾斜の両方における線状シフトに関連していると仮定される。
流量マーカーピークのRV測定の最高精度を容易にするために、流量マーカー濃度クロマトグラムのピークを二次方程式へ当てはめるために、最小自乗法が用いられる。二次方程式の一次導関数が次いで、真のピーク位置について解くために用いられる。流量マーカーピークに基づいてこの系を較正した後、有効流量が(較正傾斜の測定として)、方程式1として計算される。高温SEC系において、酸化防止剤ミスマッチピークまたは空気ピーク(移動相が十分に脱ガスされるならば)が、有効流量マーカーとして用いられうる。有効流量マーカーの主要特徴は次のとおりである:この流量マーカーは、一分散されるべきである。この流量マーカーは、総カラム透過容量の近くで溶離すべきである。この流量マーカーは、サンプルのクロマトグラフィー統合ウインドウを妨げるべきでない。
方程式1 有効流量=名目流量*流量マーカー較正/観察された流量マーカー
好ましいカラムセットは、13ミクロン粒子サイズのものであり、特許請求の範囲に適した最高分子量フラクションを適切に分離するための「混合」多孔度を有する。
適合したカラム分離および適切なせん断率の確認は、NBS 1476高圧低密度ポリエチレン標準に基づいたオンライン光散乱検出器の低角度(20°未満)を見ることによって行なうことができる。適切な光散乱クロマトグラムは、下の図2に示されているようにバイモーダル(bimodal)(非常に高いMWピークおよび中程度の分子量ピーク)があるように見える。全LS(光散乱)ピーク高さの半分未満の2つのピーク間のトラフ高さを示すことによる、適切な分離がある。クロマトグラフィー系についてのプレートカウント(以前に考察されているようにエイコサンを基準とする)は、32,000超であり、対称性は、1.00〜1.12である。350,000〜1,150,000分子量のNBS 1476のCDF(LS)フラクションは、ほぼ0.175として計算される。1,150,000は、ほぼLALLS(低角度光散乱光度計)高分子量ピーク位置のところで発生することに注目すべきである。
NBS 1476のLS検出
屈折計(「CDF RI」)および低角度レーザー光散乱検出器(「CDF LS」)についての累積検出器フラクション(CDF)の計算は、次の工程によって達成される:
1)サンプルと、一貫した狭い標準カクテル混合物との間の空気ピークの相対保持容量比に基づいて、クロマトグラムを直線的にフロー補正する工程。
2)較正セクションにおいて記載されているように、屈折計に対して光散乱検出器オフセットを補正する工程。
3)光散乱および屈折計クロマトグラムからベースラインを差し引き、屈折計クロマトグラムから観察しうる光散乱クロマトグラム中に、低分子量保持容量範囲のすべてを確実に統合して統合ウインドウを設定する工程。
4)較正セクションに記載されているような、ポリスチレン対ポリエチレン転化因数(0.41)によって修正された、ポリスチレン較正曲線に基づいて、各データスライスにおいて分子量を計算する工程。
5)次の方程式にしたがって、各データスライス(i)において、高分子量から低分子量(低保持容量から高保持容量)へのそのベースライン−差し引きされたピーク高さ(H)に基づいて、LALLSクロマトグラム(CDF LS)の累積検出器フラクション(CDF)を計算する工程:
Figure 0005507048
(ここで、iは、最低RV指数と最高RV指数との間にある)。
6)CDF対分子量のプロットは、工程(5)からの各統合データスライスにおけるCDFを計算し、これを、工程(4)からの各統合データスライスにおけるポリエチレン当量分子量のlogに対してプロットすることによって得られる。
7)「CDF(累積検出器フラクション)」がこの特定の発明について選択される範囲は、350,000〜1,150,000の分子量である。この領域の傾斜もまた、この発明にとって重要である。この傾斜は、LSクロマトグラムが、分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線によって決定され、プラスである必要がある。NBS 1476についてのCDFは、350,000〜1,150,000の分子量範囲については約0.175であり、NBS 1476はまた、これら2つの分子量点間のプラスの傾斜を有する。
メルトインデックス(I2)(グラム/10分)は、ASTM D1238、条件(E)(190℃/2.16kg)にしたがって決定される。ポリマー生成物の密度は、ASTM D−792にしたがって決定される。
本発明のポリマーは好ましくは、7.5*((グラム/10分で測定された)メルトインデックス)-0.6以上、好ましくは9.5*(メルトインデックス)-0.6以上、より好ましくは11.5*(メルトインデックス)-0.6以上の溶融強度(センチニュートン)を有し、優先的には2〜7の分子量分布を有する。
関連技術において「溶融張力」としても言及される「溶融強度」は、本明細書において、標準的プラストメーターのダイ、例えばASTM D1238−Eに記載されているダイを通過するにつれて、その融点以上の破断率に先立って、溶融強度が頭打ちになる引取装置速度で溶融押出し物を引っ張るのに必要とされる応力または力(歪セルを備えた巻き取りドラムによって加えられるようなもの)を意味すると規定され、定量化される。溶融強度の値は、本明細書においてセンチニュートン(cN)で報告されており、ゴットフェルト・レオテンス(Gottfert Rheotens)を用いて190℃で決定される。
本説明および特許請求の範囲において用いられているようなエチレンコポリマーという用語は、エチレンおよび場合により1またはそれ以上のコモノマーのポリマーのことを言う。本発明のエチレンポリマーにおいて用いられるのに適し、かつポリマー特性において同じ傾向を与える適切なコモノマーは、例えばエチレン性不飽和モノマー、および特にC3〜C20α−オレフィン、アセチレン化合物、共役または非共役ジエン、ポリエン、一酸化炭素、(メタ)アクリル酸、ビニルアセテート、スチレン、およびC2〜C6アルキルアクリレートである。
本明細書において用いられているような「ポリマー」という用語は、同じ型にせよ、異なる型にせよ、モノマーを重合することによって調製されたポリマー化合物のことを言う。一般名のポリマーはこのようにして、モノマーの唯一の型から調製されたポリマーのことを言うために通常用いられている「ホモポリマー」という用語、ならびに2またはそれ以上の異なるモノマーから調製されたポリマーのことを言う「コポリマー」を包含する。
「LDPE」という用語はまた、「高圧エチレンポリマー」または「高度に枝分かれしたポリエチレン」として言及されてもよく、このポリマーが、オートクレーブまたは管状反応器において、13,000psig以上の圧力で、遊離基開始剤、例えばペルオキシドの使用をともなって、一部または全部ホモ重合または共重合されることを意味すると規定される(例えば参照して本明細書に組み込まれる米国特許第4,599,392号参照)。
本発明のこれらのポリマーは、5,000未満〜500,000およびそれ以上まで、好ましくは10,000〜250,000の重量平均分子量を有する。
本発明の方法は、高圧で実施される。このことは、本発明の文脈において、反応圧力が少なくとも13,000psig、都合よくは17,000psig〜45,000psigであることを意味する。
本発明の方法は、遊離基重合方法である。本方法において用いられることになる遊離基開始剤の型は、決定的ではない。このような方法のために一般に用いられる遊離基開始剤は、管状反応器において、重合性モノマーの重量に対して引き出された(drawan)0.0001〜0.005重量%の便利な量で使用しうる酸素、および有機ペルオキシドである。好ましい開始剤は、t−ブチルペルオキシピバレート、ジ−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルペルオキシアセテート、およびt−ブチルペルオキシ−2−ヘキサノエート、またはこれらの混合物である。これらの有機ペルオキシ開始剤は、重合性モノマーの重量に対して引き出された0.005〜0.2重量%の便利な量で用いられる。本発明の方法において用いられる連鎖移動剤の量は一般に、総反応混合物の0.03〜10.0重量パーセント、好ましくは0.5〜3.5重量パーセントである。
高圧遊離基開始重合方法については、2つの基本型の反応器が、先行技術から公知である。第一型において、1またはそれ以上の反応帯域を有する攪拌オートクレーブ容器が用いられる。すなわちオートクレーブ反応器である。第二型において、ジャケット付き管が反応器として用いられ、この管は1またはそれ以上の反応帯域を有する。すなわち管状反応器である。反応帯域の始まりは、反応開始剤、エチレン、テロマー、1または複数のコモノマー、ならびにこれらのあらゆる組み合わせのいずれかの側面注入によって規定される。本発明にしたがって見られるような有利な特性を有するポリエチレンホモまたはコポリマーを与える本発明の高圧方法は、少なくとも1反応帯域を有するオートクレーブ反応器において、または各々が1またはそれ以上の反応帯域を含むオートクレーブと管状反応器との組み合わせにおいて実施することができる。
本方法において、1より多い反応帯域を含むオートクレーブ反応器における圧力は、オートクレーブ反応器を用いた先行技術方法と比較して相対的に高く、好ましくは17,000〜45,000psigである。最も好ましい実施形態において、反応器圧力は、少なくとも24,000psig、例えば26,500psigである。
本発明の方法において用いられる高圧値は、ポリマーの分子量分布およびGPC−LALLS CDFフラクションに対して直接的効果を有する。一般に、反応圧力が高ければ高いほど、反応が単相条件で発生するならば、分子量分布はそれだけ低くなる。本発明の方法の好ましい実施形態において、少なくとも1つの反応帯域を含むオートクレーブと、少なくとも1つの反応帯域を有する従来の管状反応器との組み合わせが用いられる。このような従来の管状反応器は、外部水ジャケットによって冷却され、開始剤および/またはモノマーおよび/または連鎖移動剤のための少なくとも1つの注入点を有する。
適切ではあるが非限定的な反応器長さは、100〜3,000メートル、好ましくは200〜300メートルであってもよい。このオートクレーブ反応器は普通は、開始剤および/またはモノマーのためのいくつかの注入点を有する。用いられる特定の反応器の組み合わせは、約20パーセントまたはそれ以上の転化率を可能にし、これは、標準的オートクレーブ反応器について得られた転化率よりも有意に高く、これは、2〜7の分子量分布範囲にあるポリマーの生成について、エチレン転化率として表示された、16〜18%の典型的な転化率を可能にする。16〜18%のこの比較的低い転化率は、オートクレーブ反応器が典型的には、所与の分子量分布においてこれらのGPC−LALLS CDFフラクションでポリマーを得るために、比較的低い温度および/または高い供給原料温度で操作されなければならないという事実に帰される。
オートクレーブと管状反応器との組み合わせを用いる時、反応条件に応じて、キャストまたはブローンフィルム用途(2〜7のMw/Mn)、シュリンクフィルム用途、ほかの天然または合成ポリマーとのブレンド用途、ほかの天然または合成ポリマーとのブレンドをともなって、またはともなわない架橋用途、および射出成形用途に用いうるポリマーを提供することが可能である。これらの用途に適したポリマーは、2つのオートクレーブ反応帯域における温度を140〜220℃で制御することによって得ることができ、一方、両方の反応帯域についてのモノマー供給原料ストリームの流入温度は、0〜110℃、好ましくは0〜80℃、より好ましくは0〜40℃であり;および管状反応器における最大温度を160〜360℃の値で制御することによって得られ、一方、この管における開始温度は120〜200℃である。このような方法において得られるポリマー生成物は、反応器中に導入されたモノマーの総量を基準にした好ましくは3〜12重量パーセントモノマーは、オートクレーブ反応器において重合され、好ましくはこのモノマーの10〜15重量パーセントが、管状反応器において重合され、0.15〜2,000、好ましくは0.15〜20、より好ましくは0.2〜8g/10分のメルトインデックスを有する。これらの実施例において記載されているモノマーの転化率は、17〜24重量パーセントである。
これらの新しいLDPEポリマーとブレンドするか、または組み合わせることができる生成物は、制約された幾何拘束型(constrained geometry)のエチレンホモおよびコポリマー(例えば米国特許第5,272,236号、第5,278,272号、および第5,665,800号に記載されているもの。これらの特許の各々の開示は、その全体が本明細書に組み込まれる)を包含する、従来のチーグラー−ナッタエチレンポリマー(例えばエチレン/C3−C20アルファオレフィンコポリマー)、メタロセンエチレン、およびプロピレンポリマー、ほかのLDPEポリマー、および1または複数の混合触媒および/または1または複数の反応器生成のほかのエチレンおよびプロピレンポリマーを包含する。伝統的なチーグラー・ナッタコポリマーの商品例は、ダウレックス(DOWLEX)(ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーによって製造されている)、スクレアー(SCLAIR)およびアステュート(ASTUTE)(どちらもノバ・ケミカル(NOVA Chemical)によって製造されている)、およびエクソン−モービルによって製造されているエスコレン(ESCORENE)を包含する。これらの樹脂とブレンドするのに適したいくつかのメタロセンポリエチレンの例は、ノバによるサーパス(SURPASS)、エグザクト(EXACT)およびエクシード(EXCEED)(どちらもエクソン−モービルによる)、ダウによるアフィニティー(AFFINITY)、およびデュポン−ダウエラストマーズによって製造されているエンゲージ(ENGAGE)を包含する。新しいLDPEとブレンドすることができるほかのポリマーは、エチレン/ビニルアセテート、エチレン/カルボン酸コポリマー(例えばダウによるプリマコール(PRIMACOR)、またはデュポンによるニュクレル(NUCREL)、またはエクソン−モービルによるエスコール(ESCOR))、ポリプロピレン、ポリスチレン、およびほかの熱可塑性ポリマーを包含する。イオノマー、例えばサーリン(SURLYN)(デュポンによる)もまた、新しいLDPEポリマーとブレンドすることから利点を得ることができる。
少なくとも1つの反応帯域を含むオートクレーブ反応器を用いた時、オートクレーブ帯域について前のパラグラフに示されている反応条件を用いることによって、重合されることになるモノマーのより低い転化率をともなうにもかかわらず、同様な生成物を調製することができる。
もう1つの好ましい実施形態において、本発明の方法は、ポリエチレン樹脂生成のための高圧方法であって、オートクレーブ反応器が、少なくとも2つの反応帯域を含み、一方、管状反応器は、少なくとも1つの反応帯域を含み、これら2つのオートクレーブ反応器における温度が160〜200℃であり、一方、両方の反応帯域についてのモノマー供給原料ストリームの流入温度は、0〜110℃、好ましくは20〜80℃、より好ましくは30〜80℃であり;および管状反応器における最大温度を160〜320℃の値で制御することによる方法であって、一方、開始温度が120〜190℃である方法である。
非常に好ましい実施形態において、オートクレーブ反応器は、少なくとも2つの反応帯域を含み、一方、管状反応器は、少なくとも1つの反応帯域を含み、これら2つのオートクレーブ反応器における温度が160〜200℃にあり、一方、両方の反応帯域についてのモノマー供給原料ストリームの流入温度は、0〜110℃、好ましくは20〜80℃、より好ましくは30〜80℃であり、および管状反応器における最大温度を160〜320℃の値で制御することによる一方で、開始温度は120〜190℃である。この反応器の管状セクションへの1またはそれ以上のモノマー注入があり、ここで、モノマー温度は、ポリマー/モノマー混合物の温度以下、好ましくは120℃以下、より好ましくは50℃以下、最も好ましくは30℃以下である。この反応器の管状セクションへ分けられたモノマーは最大限で、y=1−(0.35)x(ここで、yは、総モノマー供給原料の1フラクションとして管中へ注入された総モノマーであり、xは、管中へのモノマー注入の総数である)にしたがう。したがって、管中への1注入について、管へ分けられるモノマーは、0.65より大きくないであろう。下の図3は、この好ましい実施形態において、管へのモノマー注入の総数の1フラクションとして管へ供給されてもよい、1または複数のモノマーの最大フラクションのプロットである。
このような方法で得られたポリマー生成物、好ましくは、反応器に導入されたモノマーの総量を基準にして3〜12重量%モノマーが、オートクレーブ反応器において重合され、好ましくはこのモノマーの10〜30重量%が、管状反応器において重合され、0.15〜2,000、好ましくは0.15〜20、より好ましくは0.2〜8g/10分のメルトインデックスを有する。
この方法のもう1つの非常に好ましい実施形態において、本発明は、エチレンポリマーまたはコポリマーの調製のための遊離基開始重合方法であって、エチレンと場合により1またはそれ以上のコモノマーとを、高圧で、都合よくは13,000psig〜100,000psigで、115℃〜400℃、好ましくは125〜400℃、より好ましくは140〜350℃、特に165〜320℃の反応温度で反応させる工程を含むが、一方で、すべての反応帯域についてのモノマー供給原料ストリームの流入温度が0〜110℃、好ましくは0〜80℃、より好ましくは0〜40℃、特に0〜30℃である方法である。この反応器系は、少なくとも1つの管状反応器、および少なくとも1つのオートクレーブ反応器を含み、ここで、これらの反応器中への1または複数のモノマーは、多数のモノマー供給原料ストリームに分割され、この管状反応器中への少なくとも1つの供給原料ストリームは、本質的に未反応モノマーからなる。好ましくはオートクレーブおよび管状反応器は、直列で、その連続的順序で操作され、ここで、この管状反応器へ分けられた最大モノマー供給原料ストリームは、y=1−(0.35)x(ここで、yは、管状反応器への最大供給原料フラクションを表わし、xは、管状反応器への供給原料の総数を表わす)によって規定され、特に、各モノマー供給原料ストリームは、反応器温度よりも低い温度にある。
本発明は、次の非限定的な実施例によってさらに例証される。
攪拌された2帯域反応オートクレーブ反応器、次いで単一反応帯域管状反応器において、エチレンが、次の定常状態条件下に重合される:
−反応器圧力:26,400psig;
−オートクレーブ反応器滞留時間:約30秒
−管状反応器滞留時間:約30秒
−tert−ブチルペルオキシピバレート(TBPV)が、遊離基開始剤として各オートクレーブ反応器帯域中に注入される。
管状反応器の反応帯域の始めの部分で、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(TPO)、tert−ブチルペルオキシアセテート(TPA)、およびジtertブチルペルオキシド(DTBP)を含む追加の遊離基開始剤が注入される。
−温度プロセス条件:
−オートクレーブ頂部帯域(第一オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入75℃、制御193℃
−オートクレーブ底部帯域(第二オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入75℃、制御193℃
−管制御:282℃
−管開始:184℃
−連鎖移動剤として、プロピレンは、両方のオートクレーブ反応帯域全体で等しく分割された反応器モノマー供給原料ストリーム中で、(反応器への総供給原料の)1.1重量%の量で用いられる。
この連続方法において、ブローンフィルム用途のための低密度ポリエチレンは、約20パーセントのエチレン転化率で得られる。このポリマー生成物は、約2g/10分のMI、および約0.922g/cm3の密度を有する。このポリマーは、約6のMw/Mn値、9cNの溶融強度、0.39のGPC−LALLS CDFを有すると測定される。したがってこの場合、方程式y≧0.0663x−0.015において、y=GPC−LALLS CDFであり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり、y=0.39であり、これは0.3828よりも大きく、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線は、26.48のプラスの傾斜を有する。このポリマーは、添加剤を含有しない。
攪拌された2帯域反応オートクレーブ反応器、次いで単一反応帯域管状反応器において、エチレンが、次の定常状態条件下に重合される:
反応器圧力:26,000psig;
−オートクレーブ反応器滞留時間:約30秒
−管状反応器滞留時間:約30秒
−tert−ブチルペルオキシピバレート(TBPV)が、遊離基開始剤として各オートクレーブ反応器帯域中に注入される。
管状反応器の反応帯域の始めの部分で、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(TPO)、tert−ブチルペルオキシアセテート(TPA)、およびジtertブチルペルオキシド(DTBP)を含む追加の遊離基開始剤が注入される。
−温度プロセス条件:
−オートクレーブ頂部帯域(第一オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入70℃、制御174℃
−オートクレーブ底部帯域(第一オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入35℃、制御184℃
−管制御:280℃
−管開始:182℃
−連鎖移動剤として、イソブタンは、両方のオートクレーブ反応帯域全体で等しく分割された反応器モノマー供給原料ストリーム中で2.8重量%の量で用いられる。
この連続方法において、ブローンフィルム用途のためのポリエチレンは、約21パーセントのエチレン転化率で得られる。このポリマー生成物は、約2g/10分のMI、および約0.928g/cm3の密度を有する。このポリマーは、約4.57のMw/Mn値、約8cNの溶融強度、0.32のGPC−LALLS CDFを有すると測定される。これは0.288よりも大きく、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線は、1.13のプラスの傾斜を有する。このポリマーは、添加剤を含有しない。
攪拌された2帯域反応オートクレーブ反応器、次いで単一反応帯域管状反応器において、エチレンが、次の定常状態条件下に重合される:
−反応器圧力:26,400psig;
−オートクレーブ反応器滞留時間:約30秒
−管状反応器滞留時間:約30秒
−tert−ブチルペルオキシピバレート(TBPV)が、遊離基開始剤として各オートクレーブ反応器帯域中に注入される。
管状反応器の反応帯域の始めの部分で、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(TPO)、tert−ブチルペルオキシアセテート(TPA)、およびジtertブチルペルオキシド(DTBP)を含む追加の遊離基開始剤が注入された。
−温度プロセス条件:
−オートクレーブ頂部帯域(第一オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入77℃、制御174℃
−オートクレーブ底部帯域(第一オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入75℃、制御174℃
−管制御:248℃
−管開始:163℃
−連鎖移動剤として、イソブタンは、両方のオートクレーブ反応帯域全体で等しく分割された反応器モノマー供給原料ストリーム中で2.7重量%の量で用いられる。
この連続方法において、ブローンフィルム用途のためのポリエチレンは、17パーセントのエチレン転化率で得られる。このポリマー生成物は、1.5g/10分のMI、および0.93g/cm3の密度を有する。このポリマーは、4.7のMw/Mn値、10cNの溶融強度、0.34のGPC−LALLS CDFを有すると測定される。これは0.2966よりも大きく、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線は、36.33のプラスの傾斜を有する。このポリマーは、添加剤を含有しない。図4は、実施例1、2、および3についての光散乱応答(LS応答)対log分子量(ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)による)をグラフによって表わしている。
攪拌された2帯域反応オートクレーブ反応器、次いで単一反応帯域管状反応器において、エチレンが、次の定常状態条件下に重合される:
−反応器圧力:26,400psig;
−オートクレーブ反応器滞留時間:約30秒
−管状反応器滞留時間:約30秒
−tert−ブチルペルオキシピバレート(TBPV)が、遊離基開始剤として各オートクレーブ反応器帯域中に注入される。
管状反応器の反応帯域の始めの部分で、tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエート(TPO)、tert−ブチルペルオキシアセテート(TPA)、およびジtertブチルペルオキシド(DTBP)を含む追加の遊離基開始剤が注入される。
−温度プロセス条件:
−オートクレーブ頂部帯域(第一オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入74℃、制御193℃
−オートクレーブ底部帯域(第二オートクレーブ帯域への反応器供給原料の半分):流入83℃、制御193℃
−管制御:282℃
−管開始:176℃
−連鎖移動剤として、プロピレンは、両方のオートクレーブ反応帯域全体で等しく分割された反応器モノマー供給原料ストリーム中で、(反応器への総供給原料の)0.9重量%の量で用いられる。
この連続方法において、ブローンフィルム用途のための低密度ポリエチレンは、約19パーセントのエチレン転化率で得られる。このポリマー生成物は、約0.74g/10分のMI、および約0.9227g/cm3の密度を有する。このポリマーは、約5.48のMw/Mn値、15cNの溶融強度、0.425のGPC−LALLS CDFを有すると測定される。したがってこの場合、方程式y≧0.0663x−0.015において、y=GPC−LALLS CDFであり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり、y=0.425であり、これは0.3483よりも大きく、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線は、58.94のプラスの傾斜を有する。
比較例1
比較例2は、0.26g/10分のメルトインデックスおよび0.9218g/cm3の密度、および4.93のMw/Mnを有する、エクソンモービルLDPE LD156BWである。したがってこの場合、方程式y≧0.0663x−0.015において、y=GPC−LALLS CDFであり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり、y=0.3331であり、これは0.3119よりも大きく、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線は、−43.93のマイナスの傾斜を有する。
比較例2
比較例2は、0.73g/10分のメルトインデックスおよび0.9236g/cm3の密度、および5.56のMw/Mnを有する、DSM LDPE 2200TC00である。したがってこの場合、方程式y≧0.0663x−0.015において、y=GPC−LALLS CDFであり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり、y=0.3355であり、これは0.3536よりも小さく、LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線は、73.97のプラスの傾斜を有する。
図5は、実施例2および4、ならびに比較例1および2についての光散乱応答(LS応答)対log分子量(ゲル透過クロマトグラフィー(GPC)による)をグラフによって表わしている。
図6は、実施例1〜4、ならびに比較例1および2についてのレーザー光散乱(LALLS)累積検出器フラクション(CDF)対分子量分布(GPC)をグラフによって表わしている。
製品用途
これらの新しいLDPEを用いて製造された最終用途製品は、あらゆる型のフィルム(例えばブローン、キャスト、および押出しコーティング(単層または多層))、成形品(例えば、ブロー成形、回転成形、および引抜成形品)、ワイヤおよびケーブルコーティング/配合物、架橋用途、フォーム(例えば開放気泡および独立気泡をともなってブローンされたもの)、およびほかの熱可塑性用途を包含する。
不規則形状のゲルについて同等の円直径を決定するために用いられたこの方法の図解である。 GPCに適合したカラム分離および適切なせん断率の確認のための適切な光散乱クロマトグラムの一例である。 管へのモノマー注入の総数の関数として管へ供給されうる、1または複数の好ましいモノマーの最大フラクションのプロットである。 実施例1、2、および3についての光散乱応答(LS応答)対log分子量(ゲル透過クロマトグラフィー(GPC))をグラフによって表わしている。 実施例2および4、ならびに比較例1および2についての光散乱応答(LS応答)対log分子量(ゲル透過クロマトグラフィー(GPC))をグラフによって表わしている。 実施例1〜4、ならびに比較例1および2についてのレーザー光散乱(LALLS)累積検出器フラクション(CDF)対分子量分布(GPC)をグラフによって表わしている。

Claims (13)

  1. 飽和炭化水素または不飽和炭化水素からなる群から選択される連鎖移動剤を用い、少なくとも1つのオートクレーブ反応器と少なくとも1つの管状反応器とを直列に含む反応器系を用いた高圧遊離基開始重合方法で調製されるエチレンホモまたはコポリマーであって、
    該エチレンホモまたはコポリマーは、長鎖枝分かれを有すること、および次の関係:y≧0.0663x−0.015(ここで、y=GPC−LALLS CDF(該CDFは分子量350,000〜1,150,000の範囲のCDFである)であり、x=従来のGPCによって測定されたMw/Mnであり;LSクロマトグラムが分子量350,000および分子量1,150,000と交差するところから引かれた線が、プラスの傾斜を有する)を満たす分子量分布Mw/MnおよびGPC−LALLS CDFを有するものとして特徴付けられ、
    前記エチレンホモまたはコポリマーを含むフィルムが、3,000カウント以下/フィルム面積50,000インチ のマイクロゲル含量を有し、ここで、マイクロゲルが200〜400μmの直径範囲である、エチレンホモまたはコポリマー。
  2. 前記エチレンホモまたはコポリマーが、0.15〜2,000g/10分のメルトインデックスを有する、請求項1に記載のポリマー。
  3. log(η(Pa*s))≦3.6607*log(GPC Mw)−14.678のGPC Mwとゼロせん断粘度(η)(Pa*s)との関係を有する、請求項1に記載のポリマー。
  4. 7.5*((グラム/10分で測定された)メルトインデックス)−0.6)以上の溶融強度を有する、請求項1に記載のポリマー。
  5. 9.5*(メルトインデックス)−0.6)以上の溶融強度を有する、請求項1に記載のポリマー。
  6. 11.5*(メルトインデックス)−0.6)以上の溶融強度を有する、請求項1に記載のポリマー。
  7. 2〜7の分子量分布を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載のポリマー。
  8. 4〜7の分子量分布を有する、請求項7に記載のポリマー。
  9. 分子量分布Mw/MnおよびGPC−LALLS CDFが、次の関係:
    y≧0.0663x+0.005を満たす、請求項1に記載のポリマー。
  10. 分子量分布Mw/Mn、およびGPC−LALLS CDFが、次の関係:
    y≧0.0663x+0.025を満たす、請求項1に記載のポリマー。
  11. 前記ポリマーが、0.15g/10分〜20g/10分のメルトインデックスを有する、請求項1、9または10に記載のエチレンホモまたはコポリマー。
  12. 前記ポリマーが、0.2g/10分〜8g/10分のメルトインデックスを有する、請求項1、9または10に記載のエチレンホモまたはコポリマー。
  13. 前記ポリマーが、0.91g/cm〜0.935g/cmの密度を有する、請求項1、9または10に記載のエチレンホモまたはコポリマー。
JP2007538944A 2004-11-02 2005-10-04 低密度ポリエチレン組成物の生成方法およびこれから生成されたポリマー Active JP5507048B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US62443404P 2004-11-02 2004-11-02
US60/624,434 2004-11-02
PCT/US2005/035566 WO2006049783A1 (en) 2004-11-02 2005-10-04 Process for producing low density polyethylene compositions and polymers produced therefrom

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008519094A JP2008519094A (ja) 2008-06-05
JP5507048B2 true JP5507048B2 (ja) 2014-05-28

Family

ID=35722403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007538944A Active JP5507048B2 (ja) 2004-11-02 2005-10-04 低密度ポリエチレン組成物の生成方法およびこれから生成されたポリマー

Country Status (14)

Country Link
US (1) US7741415B2 (ja)
EP (1) EP1809676B2 (ja)
JP (1) JP5507048B2 (ja)
KR (1) KR101216515B1 (ja)
CN (1) CN101072800B (ja)
AT (1) ATE534676T1 (ja)
BR (1) BRPI0516921B1 (ja)
CA (1) CA2585856C (ja)
MX (1) MX2007005190A (ja)
RU (1) RU2007120631A (ja)
SG (1) SG156696A1 (ja)
TW (1) TW200619244A (ja)
WO (1) WO2006049783A1 (ja)
ZA (1) ZA200704478B (ja)

Families Citing this family (43)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101133116A (zh) * 2005-03-04 2008-02-27 陶氏环球技术公司 改进的低密度乙烯系聚合物组合物及其制造方法
EP1834983A1 (en) * 2006-03-14 2007-09-19 Ineos Europe Limited Polymer films
ES2333380T3 (es) * 2006-05-23 2010-02-19 Basf Se Procedimiento para la obtencion de copolimeros de etileno.
CN101679232B (zh) * 2007-03-09 2014-02-12 陶氏环球技术有限责任公司 自由基引发剂体系和生产低密度聚乙烯聚合物的高压、自由基聚合方法
US8481666B2 (en) * 2008-01-29 2013-07-09 Dow Global Technologies Llc. Polyethylene compositions, method of producing the same, articles made therefrom, and method of making the same
US9115227B2 (en) * 2008-07-10 2015-08-25 Borealis Ag Process for producing a polymer and a polymer for wire and cable applications
EP2316990B1 (en) * 2008-08-20 2013-01-16 Toyobo Co., Ltd. Highly functional polyethylene fiber, woven/knitted fabric comprising same, and glove thereof
JP2012505292A (ja) 2008-10-07 2012-03-01 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 高活性連鎖移動剤を使用して製造される改良された光学特性を備える高圧低密度ポリエチレン樹脂
US9243087B2 (en) * 2009-06-11 2016-01-26 Dow Global Technologies Llc LDPE enabling high output and good optics when blended with other polymers
US8629214B2 (en) 2009-07-01 2014-01-14 Dow Global Technologies Llc. Ethylene-based polymer compositions for use as a blend component in shrinkage film applications
EP2464672B1 (en) * 2009-08-10 2019-11-27 Dow Global Technologies LLC Ldpe for use as a blend component in shrinkage film applications
PL2239283T3 (pl) * 2009-11-10 2012-07-31 Basell Polyolefine Gmbh Wysokociśnieniowy LDPE (polietylen niskiej gęstości) do zastosowań medycznych
WO2011075465A1 (en) * 2009-12-18 2011-06-23 Dow Global Technology Llc Polymerization process to make low density polyethylene
US20110172354A1 (en) * 2010-01-04 2011-07-14 Dow Global Technologies Inc. Ethylene-based polymer compositions for use in fiber applications
US20110196105A1 (en) * 2010-02-08 2011-08-11 Dow Global Technologies Inc. Novel high pressure, low density polyethylene resins produced through the use of highly active chain transfer agents
BR112013007508A2 (pt) * 2010-09-30 2019-09-24 Dow Global Technologies Llc processo de polimerização em alta pressãp para formar um interpolímero a base de etileno, interpolímero a base de etileno e artigo
CN103237819B (zh) * 2010-09-30 2016-10-26 陶氏环球技术有限责任公司 制备低密度聚乙烯的聚合方法
EP2646508B1 (en) * 2010-12-03 2014-10-01 Dow Global Technologies LLC Processes to prepare ethylene-based polymer compositions
CA2821248C (en) 2010-12-17 2019-01-08 Dow Global Technologies Llc Ethylene-based polymers and processes to make the same
EP2681250B2 (en) * 2011-03-03 2018-11-14 Basell Polyolefine GmbH Process for preparing ethylene homopolymers or copolymers in a tubular reactor with at least two reaction zones having different concentrations of chain transfer agent
DE102011121143A1 (de) * 2011-08-23 2013-02-28 Huhtamaki Films Germany Gmbh & Co. Kg Eine linear weiterreißbare Mehrschichtfolie
JP6042906B2 (ja) * 2011-12-22 2016-12-14 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 改良された溶融強度を有するエチレン系ポリマーおよびそのプロセス
WO2014051682A1 (en) 2012-09-28 2014-04-03 Dow Global Technologies Llc Ethylene-based polymers and processes to make the same
CN104781289B (zh) 2012-09-28 2018-04-10 陶氏环球技术有限公司 乙烯基聚合物和其制造方法
CN105189639B (zh) 2013-05-22 2018-02-06 陶氏环球技术有限责任公司 具有改进的熔体强度、产量以及机械特性的低密度乙烯类组合物
BR112015027619B1 (pt) 2013-05-22 2021-05-18 Dow Global Technologies Llc composições contendo polímeros à base de etileno de baixa densidade, artigo e filme
KR102223548B1 (ko) 2013-06-29 2021-03-05 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 폴리에틸렌 조성물 및 이의 중합 방법
CN104371049B (zh) * 2013-08-13 2018-02-09 中国石油化工股份有限公司 一种超纤革用高熔指低密度聚乙烯的制备方法
US10844209B2 (en) * 2015-06-17 2020-11-24 Dow Global Technologies Llc Process for making crosslinked cable insulation using high melt strength ethylene-based polymer made in a tubular reactor and optionally modified with a branching agent
US10759927B1 (en) 2016-02-23 2020-09-01 Dow Global Technologies Llc Ethylene-based polymers and processes to make the same
US10759928B2 (en) 2016-05-18 2020-09-01 Dow Global Technologies Llc Ethylene-based polymers and processes to make the same
BR112019016874B1 (pt) * 2017-02-28 2023-04-18 Dow Global Technologies Llc Composição, artigo e película de múltiplas camadas
CN110494485B (zh) 2017-04-27 2023-03-10 陶氏环球技术有限责任公司 聚乙烯共混物组合物
KR102410623B1 (ko) 2017-10-19 2022-06-17 주식회사 엘지화학 폴리에틸렌 수지의 제조 방법
EP3976674A1 (en) 2019-05-31 2022-04-06 Dow Global Technologies LLC Low density polyethylene with improved processability
WO2021021709A1 (en) * 2019-07-31 2021-02-04 Dow Global Technologies Llc Ethylene-based polymer composition with branching
KR102446740B1 (ko) * 2019-11-22 2022-09-23 롯데케미칼 주식회사 가공성이 우수한 압출코팅용 에틸렌 비닐 아세테이트 공중합체 및 그 제조방법
WO2021108134A1 (en) * 2019-11-26 2021-06-03 Dow Global Technologies Llc Ethylene-based polymer composition with branching and process for producing the same
WO2021206941A1 (en) 2020-04-06 2021-10-14 Dow Global Technologies Llc Enhanced melt strength low-density polyethylene for use in films or blends
CN112442149A (zh) * 2020-11-20 2021-03-05 广东众和高新科技有限公司 一种丁苯树脂及其制备方法和应用
WO2022178344A1 (en) 2021-02-19 2022-08-25 Dow Global Technologies Llc Modified low density polyethylene resins and method for making the same
CN115197348B (zh) * 2021-04-14 2024-06-14 浙江大学 乙烯聚合物以及用于制备乙烯聚合物的高压自由基聚合方法与装置
CN117897413A (zh) 2021-09-01 2024-04-16 埃克森美孚化学专利公司 可变温度管式反应器分布和由其生产的中密度聚乙烯组合物

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3875134A (en) * 1973-05-07 1975-04-01 Sumitomo Chemical Co Process for producing ethylene polymer under high pressure
US4229416A (en) 1978-10-02 1980-10-21 National Distillers And Chemical Corporation Dual reactor apparatus for polymerizing ethylene
US4988781A (en) * 1989-02-27 1991-01-29 The Dow Chemical Company Process for producing homogeneous modified copolymers of ethylene/alpha-olefin carboxylic acids or esters
AU661456B2 (en) * 1989-02-27 1995-07-27 Dow Chemical Company, The Process for producing homogeneous modified copolymers of ethylene/alpha-olefin carboxylic acids or esters
DE3912975A1 (de) 1989-04-20 1990-11-08 Basf Ag Polyethylen sowie copolymerisate aus ueberwiegenden anteilen von ethylen
US5272236A (en) * 1991-10-15 1993-12-21 The Dow Chemical Company Elastic substantially linear olefin polymers
FI98819C (fi) * 1993-03-26 1997-08-25 Borealis Polymers Oy Prosessi olefiinipolymeerien valmistamiseksi ja prosessilla valmistetut tuotteet
GB9800245D0 (en) * 1998-01-07 1998-03-04 Bp Chem Int Ltd Novel polymers
US6407191B1 (en) * 1998-01-12 2002-06-18 The Dow Chemical Company Medium density ethylene polymers, a process to prepare these polymers and use of carbonyl group containing chain transfer agents in this process
DE69826103T3 (de) 1998-01-12 2012-07-12 Dow Global Technologies Inc. Äthylenpolymere mittlerer Dichte, Verfahren zur Herstellung dieser Polymere und Verwendung von Carbonyl-haltigen Kettenübertragungsmitteln in diesem Verfahren
DE19922104A1 (de) 1999-05-17 2000-11-23 Basf Ag Ethylen(Meth)acrylatcopolymerisate mit geringem Restcomonomergehalt
US6932592B2 (en) * 2000-06-22 2005-08-23 Exxonmobil Chemical Patents Inc. Metallocene-produced very low density polyethylenes
DE10128221A1 (de) * 2001-06-11 2002-12-19 Basell Polyolefine Gmbh Verfahren zur Herstellung von Ethylenhomo-und -copolymeren durch radikalische Hochdruckpolymerisation
KR101178694B1 (ko) * 2004-03-19 2012-08-30 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 중합체 제형으로 제조한 필름층

Also Published As

Publication number Publication date
RU2007120631A (ru) 2008-12-10
KR20070085653A (ko) 2007-08-27
BRPI0516921A (pt) 2008-09-23
WO2006049783A1 (en) 2006-05-11
US20080125553A1 (en) 2008-05-29
KR101216515B1 (ko) 2012-12-31
BRPI0516921B1 (pt) 2016-04-12
CA2585856A1 (en) 2006-05-11
CN101072800B (zh) 2012-02-15
SG156696A1 (en) 2009-11-26
EP1809676B2 (en) 2015-09-23
MX2007005190A (es) 2007-11-08
ATE534676T1 (de) 2011-12-15
TW200619244A (en) 2006-06-16
EP1809676A1 (en) 2007-07-25
ZA200704478B (en) 2008-09-25
CA2585856C (en) 2013-07-02
EP1809676B1 (en) 2011-11-23
CN101072800A (zh) 2007-11-14
US7741415B2 (en) 2010-06-22
JP2008519094A (ja) 2008-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5507048B2 (ja) 低密度ポリエチレン組成物の生成方法およびこれから生成されたポリマー
JP6759263B2 (ja) 高い溶融強度を有する低密度エチレン系ポリマー
EP2621968B1 (en) Ethylene-based interpolymers and processes to make the same
EP2999742B1 (en) Compositions containing low density ethylene-based polymers with high melt strength and films formed from the same
JP5798557B2 (ja) 収縮フィルム適用におけるブレンド成分として用いるためのldpe
EP2513162B1 (en) Polymerization process to make low density polyethylene
US20140316094A1 (en) Low density ethylene-based polymers with broad molecular weight distributions and low extractables
RU2548017C2 (ru) Композиция эксктрузионного покрытия
EP2285834A1 (en) Bimodal polyethylene process and products

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120612

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5507048

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250