JP5505832B2 - 貫通スリーブ及びそれを用いた貫通部付き区画体の施工方法 - Google Patents
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Description
(1)施工時において、区画体Wの外面を構成するための一対の型枠の少なくとも一方側に小径筒部32の先端側を突出させるための開口部を形成しなければならず、施工に手間と時間が掛かる。また、型枠の材料の再利用も難しくなる。
(2)区画体Wの厚み寸法の変化に対応できない。つまり、区画体Wの設計厚み寸法が大きい場合には、受け口部32aの突出寸法がある程度は必要なため、施工時において大径筒部側を現場で継ぎ足されなければならず、施工に手間と時間がかかる。
また、区画体Wの設計厚み寸法が小さい場合には、施工時において他方の型枠にも開口部を形成して大径筒部の先端側を突出させるか、或いは、受け筒部32aの突出寸法を大きくするかの対応を採らなければならない。よって、施工に手間と時間がかかるか、ダクト部材の接続部の態様が制限されることになる。
コンクリート製の区画体の外面を構成する一対の型枠のうちの一方側の型枠の内面に対する取付け部を一端側の端縁部に備えた筒状の第1埋込部材と、該第1埋込部材の他端側から第1埋込部材に対する所定の挿入長さ範囲で一端側から外挿可能又は内挿可能に構成され且つ一対の型枠のうちの他方側の型枠の内面に対する当付け部を他端側の端縁部に備えた筒状の第2埋込部材と、配管用又は配線用のダクト部材の先端部が内挿又は外挿可能な受け口部を備えた受け部材とが備えられ、
前記両埋込部材の少なくとも一方の内面側には、前記受け部材の受け口部の先端部が区画体の外面よりも外方に配置される状態で前記受け部材を筒軸心方向に当て付けて取付け可能な受け部材用の取付け部が備えられている点にある。
前記両埋込部材の少なくとも一方の内面側には、前記受け部材の受け口部の先端部が区画体の外面よりも外方に配置される状態で前記受け部材を取付け可能な受け部材用の取付け部が備えられており、
前記受け部材用の取付け部が、前記両埋込部材の少なくとも一方の内面から突出形成された取付け片部から構成されているとともに、前記受け部材には、前記取付け片部に対する被取付け片部が受け口部の外周面よりも外方に位置する状態で備えられ、
前記受け部材を前記取付け部に取付けた状態において前記取付け片部と前記被取付け片部の一方又は両方を底部とするシール材充填用の溝部が受け口部の外側に形成されるように構成されている点にある。
前記第1埋込部材の取付け部を前記一方側の型枠の内面に取り付け、且つ、第2埋込部材の当て付け部を前記他方側の型枠の内面に当て付けて、区画体の厚み寸法に対応した挿入長さ位置となる相対配置で前記両埋込部材を型枠に配設した状態で、両型枠の内面と両埋込部材の外周面とで形成される空間内にコンクリートを打設し、
打設されたコンクリートの硬化を待って型枠を取り外した後に前記受け部材を前記受け部材用の取付け部に取り付ける点にある。
前記両埋込部材の外周面のうち、前記固定手段による固定領域よりも区画体の外面のうちの屋外側となる外面の側に位置する部位に前記テープ材を巻着する点にある。
し得る止水用の凸部を備えた貫通部付きの区画体を容易に形成することができる。
図1、図2は、コンクリート製の壁体W(区画体の一例)の配管挿通部を示し、1は壁体Wに埋め込まれた板金製等の貫通スリーブ、2は多数の配管Pが内装された金属製のダクト部材、3はダクト部材2と壁体Wとの接続箇所を覆う状態で壁体Wに固定されたウォールカバーである。
(1)前述の第1実施形態では、前記第2埋込部材10が、第1埋込部材8に外挿可能に構成されている場合を例に示したが、第1埋込部材8に内挿可能に構成されていてもよい。
L1 挿入長さ範囲
2 ダクト部材
6A、6B 型枠
7 取付け部
8 第1埋込部材
8f 固定部材用挿通部
9 当付け部
10 第2埋込部材
10e 取付け片部
11 受け口部
12 受け部材
12a 被取付け片部
13 取付け部
14 固定手段
16、17 固定部材(取付けボルト、取付けナット)
20 テープ材
23 溝部
Claims (7)
- コンクリート製の区画体の外面を構成する一対の型枠のうちの一方側の型枠の内面に対する取付け部を一端側の端縁部に備えた筒状の第1埋込部材と、該第1埋込部材の他端側から第1埋込部材に対する所定の挿入長さ範囲で一端側から外挿可能又は内挿可能に構成され且つ一対の型枠のうちの他方側の型枠の内面に対する当付け部を他端側の端縁部に備えた筒状の第2埋込部材と、配管用又は配線用のダクト部材の先端部が内挿又は外挿可能な受け口部を備えた受け部材とが備えられ、
前記両埋込部材の少なくとも一方の内面側には、前記受け部材の受け口部の先端部が区画体の外面よりも外方に配置される状態で前記受け部材を筒軸心方向に当て付けて取付け可能な受け部材用の取付け部が備えられている貫通スリーブ。 - 前記挿入長さ範囲の複数の挿入長さ位置の各々で又は挿入長さ範囲の任意の挿入長さ位置で前記両埋込部材を固定可能な固定手段が備えられている請求項1記載の貫通スリーブ。
- 前記固定手段が、前記両埋込部材の一方に形成された筒軸心方向に沿うスリット状又は長孔状の固定部材用挿通部と、該固定部材用挿通部に対する挿通状態で固定部材用挿通部の周縁部を両埋込部材の他方側に押圧して両埋込部材を固定可能な固定部材とから構成されている請求項2記載の貫通スリーブ。
- コンクリート製の区画体の外面を構成する一対の型枠のうちの一方側の型枠の内面に対する取付け部を一端側の端縁部に備えた筒状の第1埋込部材と、該第1埋込部材の他端側から第1埋込部材に対する所定の挿入長さ範囲で一端側から外挿可能又は内挿可能に構成され且つ一対の型枠のうちの他方側の型枠の内面に対する当付け部を他端側の端縁部に備えた筒状の第2埋込部材と、配管用又は配線用のダクト部材の先端部が内挿又は外挿可能な受け口部を備えた受け部材とが備えられ、
前記両埋込部材の少なくとも一方の内面側には、前記受け部材の受け口部の先端部が区画体の外面よりも外方に配置される状態で前記受け部材を取付け可能な受け部材用の取付け部が備えられており、
前記受け部材用の取付け部が、前記両埋込部材の少なくとも一方の内面から突出形成された取付け片部から構成されているとともに、前記受け部材には、前記取付け片部に対する被取付け片部が受け口部の外周面よりも外方に位置する状態で備えられ、
前記受け部材を前記取付け部に取付けた状態において前記取付け片部と前記被取付け片部の一方又は両方を底部とするシール材充填用の溝部が受け口部の外側に形成されるように構成されている貫通スリーブ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の貫通スリーブを用いた貫通部付き区画体の施工方法であって、
前記第1埋込部材の取付け部を前記一方側の型枠の内面に取り付け、且つ、第2埋込部材の当て付け部を前記他方側の型枠の内面に当て付けて、区画体の厚み寸法に対応した挿入長さ位置となる相対配置で前記両埋込部材を型枠に配設した状態で、両型枠の内面と両埋込部材の外周面とで形成される空間内にコンクリートを打設し、
打設されたコンクリートの硬化を待って型枠を取り外した後に前記受け部材を前記受け部材用の取付け部に取り付ける貫通部付き区画体の施工方法。 - 前記コンクリートを打設するのに先立ち、前記第1埋込部材と前記第2埋込部材の一方又は両方の外周面にテープ材を巻着して止水用の凸部を形成する請求項5記載の貫通部付き区画体の施工方法。
- 前記コンクリートを打設するのに先立ち、前記挿入長さ範囲の複数の挿入長さ位置の各々で又は挿入長さ範囲の任意の挿入長さ位置で前記両埋込部材を固定可能な固定手段で区画体の厚み寸法に対応する設定挿入長さ位置で前記両埋込部材を固定するとともに、
前記両埋込部材の外周面のうち、前記固定手段による固定領域よりも区画体の外面のうちの屋外側となる外面の側に位置する部位に前記テープ材を巻着する請求項6記載の貫通部付き区画体の施工方法。
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