JP3154893U - スリーブ - Google Patents
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Abstract
【課題】長さの調節作業が必要でなく、しかも型枠の間隔の如何にかかわらず、型枠への保持が確実に行える伸縮可能なスリーブにおいて、型枠取付時の作業性をより向上させる。【解決手段】両端にフランジを備え、一端のフランジが型枠に当てられると共に、他端のフランジがバネ受けとなる外筒と、該外筒にスライドかつ回動可能に内挿され、外筒より突出する突出端に型枠に当てられるフランジを備えた内筒と、該内筒のフランジと、外筒のバネ受けとなるフランジとの間の内筒に装着されるコイルバネよりなり、内筒6には、長溝11両端に凹溝12、13を備えた鉤溝14が形成される一方、外筒4には鉤溝14にスライド可能に嵌合する突部17が形成され、凸部17を凹溝12、13に嵌合係止させることにより伸縮させた状態に保持される。【選択図】図4
Description
本考案は、鉄筋コンクリート構造物の壁や床施工を行うに際し、配管用の貫通孔を形成するために用いるスリーブに関する。
型枠により鉄筋コンクリート構造物の壁や床の施工を行う際には、給排水管、冷暖房管、配線等を通す貫通孔を形成するために型枠間にスリーブが配設される。この種のスリーブとしては、紙、樹脂或いは金属製のフランジ管状の円筒パイプが用いられ、その施工は通常、型枠間の間隔と一致する長さのフランジ管状のスリーブを用い、その両端のフランジを型枠の内側に針金やガムテープで一旦仮止めして保持したのち釘止めしていた。
伸縮可能なスライド式のスリーブも多用されている。このスリーブによれば、型枠間の間隔に応じて長さを変えることができるが、型枠への取付作業は前述する従来の方法と変わりがなく、型枠内、とくに配筋された型枠内でスリーブを片手で保持し、別の片手でフランジを仮止めしたり、釘止めする作業は容易でなかった。
下記特許文献1には、両端にフランジを備え、一端のフランジが型枠に当てられると共に、他端のフランジがバネ受けとなる外筒と、該外筒にスライドかつ回動可能に内挿され、外筒より突出する突出端に型枠に当てられるフランジを備えた内筒と、該内筒のフランジと、外筒のバネ受けとなるフランジとの間の内筒に装着されるコイルバネよりなり、型枠への取付時には、内外筒両端のフランジをコイルバネの作用に抗して両側より押し込んで、フランジ間の間隔を窄めた状態で型枠間に置き、所定位置でスリーブへの押さえを解除して内外筒を伸長させ、両端のフランジを型枠に当てて突っ張った状態で保持されるようにしたスリーブが開示されている。
特許文献1に開示されるスリーブは、従来の伸縮可能なスライド式のスリーブにコイルバネを加えただけであるから、構造が比較的簡単であること、スリーブを把持してコイルバネを圧縮した状態よりスリーブの把持を解除するだけで型枠間に保持されるようになり、長さを調節する作業が不要で、作業が容易に行えること、長さが無段階で変更可能であり、型枠の間隔の如何にかかわらず、型枠への保持が確実に行えること等の効果を有する。
本考案は、特許文献1に開示されるスリーブに改良を加え、型枠取付時の作業性をより向上させたスリーブを提供することを目的とする。
請求項1に係わる考案は、型枠により鉄筋コンクリート構造物の壁や床の施工を行う際に用いられ、配管或いは配線用の貫通孔を形成するために型枠間に配設させるスリーブであって、両端にフランジを備え、一端のフランジが型枠に当てられると共に、他端のフランジがバネ受けとなる外筒と、該外筒にスライドかつ回動可能に内挿され、外筒より突出する突出端に型枠に当てられるフランジを備えた内筒と、該内筒のフランジと、外筒のバネ受けとなるフランジとの間の内筒に装着されるコイルバネを有するスリーブにおいて、前記内筒と外筒のうち、いずれか一方に突部を径方向内向き又は外向きに突設すると共に、他方に前記突部がスライド可能に嵌合する筒軸方向の長溝及び該長溝端より側方に突出し、前記突部が嵌合係止可能な凹溝よりなる鉤溝を形成したことを特徴とする。
請求項2に係わる考案は、請求項1に係わる考案において、前記鉤溝は、凹溝が長溝の両端に形成されることを特徴とする。
請求項3に係わる考案は、請求項1又は2に係わる考案において、前記鉤溝は、前記鉤溝は、突部を鉤溝に誘導するための誘導溝を備えていることを特徴とする。
請求項1に係わる考案によると、内筒及び外筒の両筒をコイルバネの作用に抗して押し込み、突部が凹溝に達した状態で両円筒を相対的に回動させて突部を凹溝に嵌合係止させると、内外の両円筒が押し込まれ、コイルバネが圧縮された状態で固定される。このためスリーブを型枠間に装着する際、両筒をコイルバネの作用に抗して押し込んでおく必要がなく、その分、作業性が向上する。スリーブを掴み、型枠間において所定の向きに向け位置決めしたのち、両筒を上記と逆方向に回動し、突部を凹溝より外すと、コイルバネの作用で突部が長溝をスライドしながら両円筒が伸長し、両端のフランジが型枠に押し当てられ固定保持される。
請求項2に係わる考案によると、内外の両筒が延びきった状態で、突部を長溝端の凹溝に嵌合係止させると、両筒が抜け止めされた状態で保持され、運搬時に両筒が離脱し脱落することがない。
請求項3に係わる考案によると、突部が誘導溝を通して鉤溝に容易に挿入することができる。ことに誘導溝を凹溝より屈折して形成すれば、誘導溝より突部が脱落するのを困難にする。
以下、本考案の実施形態のスリーブについて図面により説明する。
図1及び図2に示すスリーブ1は、両端にフランジ2、3を形成した円筒状の外筒4と、該外筒4にスライドかつ回動可能に嵌挿され、外筒4からの突出端にフランジ5を突設した同じく円筒状をなす内筒6と、両筒4及び6のフランジ3、5間の内筒6に装着されるコイルバネ7よりなり、内筒6には筒軸方向の長溝11及び長溝両端より側方に突出する凹溝12、13よりなる形態の鉤溝14が形成されると共に、該鉤溝14は、凹溝13端より屈折して長溝11と平行する誘導溝15を備え、外筒4には前記誘導溝15を通して鉤溝14に挿入される突部17(図3)が内向きに突設されている。
図1及び図2に示すスリーブ1は、両端にフランジ2、3を形成した円筒状の外筒4と、該外筒4にスライドかつ回動可能に嵌挿され、外筒4からの突出端にフランジ5を突設した同じく円筒状をなす内筒6と、両筒4及び6のフランジ3、5間の内筒6に装着されるコイルバネ7よりなり、内筒6には筒軸方向の長溝11及び長溝両端より側方に突出する凹溝12、13よりなる形態の鉤溝14が形成されると共に、該鉤溝14は、凹溝13端より屈折して長溝11と平行する誘導溝15を備え、外筒4には前記誘導溝15を通して鉤溝14に挿入される突部17(図3)が内向きに突設されている。
前記外筒4及び内筒6は、例えば樹脂又は金属製で、共に同じ材質で形成されるが、異なった材質で形成してもよい。金属製である場合、前記突部17は、好ましくは外筒4に外側からピンを打ち込むことにより内方に膨出して形成されるが、外筒4に外側より押し込んで挿入されるピンで構成してもよい。ピンを挿入する場合、スリーブの材質の如何に拘らず突部17を形成することが可能である。
本実施形態のスリーブ1において、内外筒4、6を鉤溝14に突部17を嵌合させて組み付けるときには、突部17を誘導溝15に当てて内外筒4、6を突部17が凹溝13に達するまで押し込み、凹溝13に達すると、内外筒4、6を若干突部17が長溝11に達するまで、相対的に回動させる。これにより突部17は長溝11をスライド可能となる(図2)。以上のようにして、突部17は鉤部14に挿入されるようになり、内外筒4、6が剛性を有して変形が容易でなくても内外筒4、6の組付けが容易に行える。
型枠19、19間にスリーブ1を取付けるときには、内外の筒4、6をコイルバネ7の作用に抗して突部17が長溝11端に達する限度まで押し込んだのち、外筒4と内筒6を若干相対的に回動して突部17を凹溝12に嵌合係止させておく。この状態でスリーブ1を掴み、型枠19、19間で、所定の向きに向けて位置決めしたのち、外筒4と内筒6を前記と逆向きに回動する。突部17が凹溝12より外れると、コイルバネ7の作用により内外筒4、6が互いに逆向きに突出し、伸長して内外筒4、6のフランジ2、5が型枠19、19に突っ張った状態で押し当てられ固定される(図4)。
本実施形態のスリーブ1はまた、フリーな状態において突部17がコイルバネ7の作用により凹溝13の長溝端に当たった状態で保持される。この状態では、内外筒4、6を相対的に回動して突部17が凹溝13端に達しない限り、誘導溝15を通って外れることはなく、したがってスリーブ1を持ち運びする際、内外筒4、6が互いに離脱するのを防ぐことができる。
図5は、別の態様のスリーブ21について示すもので、前記実施形態のスリーブ1と異なる点は、誘導溝15を備えた鉤溝14を内筒6に形成しないで外筒4に形成すると共に、突部17を内筒6より外向きに突設した点で、その他の構造はスリーブ1と変わりがない。
本実施形態のスリーブ21も前記実施形態のスリーブ1と同じ方法で使用され、同様の作用効果を奏することができる。
前記各実施形態のスリーブ1、21は、凸部17を鉤溝14に誘導する誘導溝15を鉤溝14に備えているが、誘導溝15、更には凹溝13は省いてもよい。この場合、内外筒4、6の組付け時において、突部17は凹溝13或いは長溝11に直接強制嵌合される。
1、21・・スリーブ
2、3、5・・フランジ
4・・外筒
6・・内筒
7・・コイルバネ
11・・長溝
12、13・・凹溝
14・・鉤溝
15・・誘導溝
17・・突部
19・・型枠
2、3、5・・フランジ
4・・外筒
6・・内筒
7・・コイルバネ
11・・長溝
12、13・・凹溝
14・・鉤溝
15・・誘導溝
17・・突部
19・・型枠
Claims (3)
- 型枠により鉄筋コンクリート構造物の壁や床の施工を行う際に用いられ、配管或いは配線用の貫通孔を形成するために型枠間に配設させるスリーブであって、両端にフランジを備え、一端のフランジが型枠に当てられると共に、他端のフランジがバネ受けとなる外筒と、該外筒にスライドかつ回動可能に内挿され、外筒より突出する突出端に型枠に当てられるフランジを備えた内筒と、該内筒のフランジと、外筒のバネ受けとなるフランジとの間の内筒に装着されるコイルバネを有するスリーブにおいて、前記内筒と外筒のうち、いずれか一方に突部を径方向内向き又は外向きに突設すると共に、他方に前記突部がスライド可能に嵌合する筒軸方向の長溝及び該長溝端より側方に突出し、前記突部が嵌合係止可能な凹溝よりなる鉤溝を形成したことを特徴とするスリーブ。
- 前記鉤溝は、凹溝が長溝の両端に形成されることを特徴とする請求項1記載のスリーブ。
- 前記鉤溝は、突部を鉤溝に誘導するための誘導溝を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のスリーブ。
Priority Applications (1)
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JP2009005835U JP3154893U (ja) | 2009-08-18 | 2009-08-18 | スリーブ |
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JP2009005835U JP3154893U (ja) | 2009-08-18 | 2009-08-18 | スリーブ |
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---|---|---|---|---|
JP2015167888A (ja) * | 2014-03-05 | 2015-09-28 | 株式会社カワタ | 粉粒体処理装置 |
KR20190111525A (ko) | 2018-03-23 | 2019-10-02 | 고의환 | 벽체옹벽용 관통슬리브 |
KR20190002678U (ko) | 2018-04-18 | 2019-10-28 | 고의환 | 외벽체 옹벽용 관통슬리브 |
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- 2009-08-18 JP JP2009005835U patent/JP3154893U/ja not_active Expired - Fee Related
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