JP3884041B2 - 配管設置用部材 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート等の壁材内に上下水、換気用配管等を設置するための施工に関し、特に、コンクリート内に水、空気等を通す管を設置するためコンクリート打設時に使用される配管設置用部材に関する。
従来のコンクリート建築構造物では、コンクリート中に排気、配水、換気用配管等を埋設するため、あらかじめ配管あるいは管状の貫通枠材が使用される。例えば、コンクリート打設前に板状の仮枠(型枠)を鉛直方向、あるいは水平方向に沿って設置し、配管等を仮枠の間に固定する。その後コンクリート打設し、コンクリート固化後に仮枠を取り外す。そして、コンクリート内部に設置された配管を外部の配管と接続させる。
配管設置用部材としては、ばねなどを利用した配管設置用部材が知られている(特許文献1参照)。特許文献1では、貫通孔形成用スリーブを固定するバネ式付勢機構が設けられており、特許文献1において使用される符号を用いて説明すると、ばね式付勢機構(10)は、外筒ケース(5)、内筒ケース(6)、アブソーバ(7)およびコイルばね(8)とを備え、継手管(11)、(12)を介してケース蓋(13)、(14)が装着される(段落[0017]参照)。さらにばね式付勢機構(10)は、ロック機構としてブラケット(28)を備え、ロックするとコイルばね(8)が圧縮し、ケース(5)、(6)が収縮状態になる(段落[0021]参照)。スリーブ外郭体(3)を梁用型枠(P)に固定する場合、ロックされた状態のばね式付勢機構(10)をスリーブ(3)内に装着し、スリーブ(3)を所定の目標位置まで移動させると、ロックレバー(30)の操作によってロックを解除する(図4、図5参照)。ロック解除により、コイルばね(8)の復元力によってばね式付勢機構(10)が伸張する。それに従ってスリーブ外郭体(3)が伸張し、ケース蓋(13)、(14)が型枠Pの内面に圧接する(段落[0029]、[0030]参照)。これにより、スリーブ外郭体(3)が位置決めされる。
特開平09−4222号公報
特許文献1では、仮枠に穴を設けて位置決めするように構成されておらず、目印等の指標を用いて配管を所望する位置に移動させなければならない。また、ロック解除により瞬間的に配管(スリーブ)が伸張することから、位置決めを精度よくすることができない。また、配管を圧接させて位置決めさせる構成であることから、配管本体が伸縮自在でなければならない。そのため、所定の長さの配管を使用した場合、その長さに従って設置される仮枠間に特許文献1に示されたばね式付勢機構を使用することができない。さらに、特許文献1のばね式付勢機構は、配管長さに応じたサイズで構成されるため、その構成が複雑化し、配管内の設置が困難になる。
一方、仮枠にあらかじめ形成された孔の位置へ枠材を移動させ、孔を介してボルト等を仮枠外側から枠材中心側へ通し、ナットなどによって枠材の位置を固定する方法がある。しかしながら、このような配管、枠材等を仮枠に固定する作業は、複数の作業員を必要とし、迅速に配管、枠材を孔の位置へ移動させて位置決めすることが難しい。
本願発明の配管設置用部材は、大勢の作業員を要しないで配管、枠材を容易かつ精度よく位置決めすることができ、配管設置の作業効率を向上させる配管設置用部材であり、コンクリート、モルタル等の壁材に水や空気などの流体を通す配管を設置するために配管端部に設置される。例えば、コンクリート打設においては、2つの仮枠間に配管を設置するために使用され、配管内の両端に設置される。ここでは、配管のみならず配管端部に継手が取り付けられた場合でも継手を配管の一部と規定する。
本願発明の配管設置用部材は、配管の所定長さに従って設置される仮枠間に配管を位置決めするときに使用される。配管設置用部材は、仮枠と対向する端面と、配管の中心軸方向に沿って延びるとともに仮枠側に開口部が形成される収容穴とを有する本体を備える。本体の端面は配管端部の開口面から突出してもよく、あるいは開口面と同一あるいはそれ以下(配管内部)の位置にあってもよい。例えば本体外周にフランジを形成した場合、本体の端面が配管長さ方向に沿って最も外側となる。一方、例えば配管端部に本体を螺合させて挿入する場合、本体端面と配管端部(の開口面)とが同一あるいは配管端部の開口面が最も外側になる。
配管設置用部材は、収容穴に沿って仮枠側へ延びるとともに、仮枠の穴に挿入される位置決め部材と、弾力性を有し、位置決め部材を仮枠側へ付勢する付勢部材とを備える。例えば、付勢部材と、位置決め部材を配管中央側から順に直接あるいは間接的に接続してもよく、あるいは、位置決め部材周りにコイルばねなどの付勢部材を設けるようにしてもよい。付勢部材と位置決め部材は、作用的に(互いに物理的な力が作用するように)接続するように配置すればよい。付勢部材としては例えばスプリングやゴムが適用され、位置決め部材としては例えば剛性部材が適用される。
配管設置用部材は、さらに、配管の端部もしくは端面から仮枠側へ突出しないように本体に対して移動可能であって、開口部を塞いで位置決め部材を係止可能な止め具とを備える。止め具は、本体の端面が配管端部よりも仮枠側へ突出する場合、端面を超えないように移動し、一方、端面が配管端部以下に位置する場合には配管端部を越えないように移動する。止め具の移動に関しては、例えば端面あるいは配管端部(の開口面)に沿ってスライドするように構成すればよい。
本願発明では、位置決め部材の少なくとも一部が開口部から突出するように、位置決め部材が配置される。したがって、止め具が開口部を塞ぐような位置になく、位置決め部材に仮枠側から力が加えられない場合、位置決め部材の一部は端面あるいは配管端部から突出する。一方、位置決め部材に対して仮枠側から力を加えると、位置決め部材が収容穴に収容可能である。すなわち、付勢部材の弾力性によって位置決め部材の位置が変動可能である。付勢部材は、位置決め部材が変動すると、位置決め部材を元の位置へ戻そうと復元力を働かせる。
位置決め部材を収容穴に押し込めた状態で止め具が開口部を塞ぐと、付勢部材によって仮枠側(止め具)へ付勢されながらも位置決め部材の位置は留まって変わらない。その状態で配管端部に配管設置用部材を設置し、配管を仮枠間に配置する。仮枠は配管長さに従って設置されているため、配管端部あるいは本体端面は実質的に仮枠と接する距離にあり、配管端部と仮枠との間に作業者が手を入れて作業するスペースはない。そのような状態においても止め具は移動可能であり、止め具が開口部を塞ぐ位置から退避すると、付勢部材の復元力によって位置決め部材が仮枠側へ変位し、仮枠と当接する。仮枠に設けられた穴の位置に向けて配管を移動させる間、位置決め部材は仮枠からの力と付勢部材による復元力の両方を受けながら仮枠と圧接する。そして、仮枠に形成された位置決め用の穴が配管設置用部材の位置決め部材の位置に到達した場合、付勢部材の復元力により位置決め部材が仮枠側へ押し出される。位置決め部材は仮枠の穴を通り、仮枠の穴と係合することによって支持される。その結果、配管が仮枠に対して位置決めされる。このように位置決め部材が仮枠に圧接しながら配管が移動可能となるように、付勢部材が弾力性を備えている。
仮枠の穴の位置にくると自動的に位置決め部材が支持され、配管が位置決めされる。したがって、ターゲットなどを設けて目標位置へ配管を設置する作業をすることなく、配管が確実に所定の場所に設置される。
仮枠間の長さは配管長さに従っており、また、配管端部あるいは本体端面から位置決め部材が突出しているため、配管設置用部材を配置した配管を仮枠間に挿入する場合、位置決め部材を収容穴に収容させなければ配管を仮枠間に配置することができない。止め具によって開口部をあらかじめ塞ことにより、位置決め部材を収容穴に収容させた状態で維持することができ、配管を仮枠間に挿入してから止め具を移動させることにより位置決め部材を仮枠に当接させることができる。
止め具の移動は、作業者の意思によって移動させたいときに移動させてもよく、あるいは、配管を仮枠間に設置するときに何らかの力によって自然に移動させるようにしてもよい。作業者の操作によって適宜止め具を移動させる場合、配管が仮枠間に配置された状態で配管外部から止め具を移動させる位置変動操作部材を設ければよい。位置変動操作部材としては、例えば、磁石を埋設して遠隔操作するように構成してもよく、直接止め具と係合するように構成してもよい。直接係合する場合、止め具は、配管の端部または端面から仮枠側へ実質的に突出しないように構成される。配管を仮枠間に配置すると配管端部に作業者が手を入れて作業する空間はないことから、端面が配管端部より仮枠側に位置する場合、例えば、端面に止め具の移動方向に沿って溝を形成し、位置変動操作部材が、溝に沿って延びるような部材を用いるのが好ましい。この場合、紐や糸などの可撓性があって繊維状の部材を用いればよい。
止め具が移動中に本体から抜けることを防止するため、本体は、止め具の移動方向に沿った位置で本体外周付近の位置に本体に固定されるとともに、開口部を塞ぐ位置から退避した場所で止め具を位置決めする止め具係止部材を設けるのがよい。
止め具を開口部の塞ぐ位置にして位置決め部材を収容穴に収容させる作業を容易にするため、本体は、付勢部材を配管中央側から支持し、配管中央側から着脱自在に本体へ装着可能な支持部材を有するのが好ましい。支持部材、付勢部材、位置決め部材は作用的に接続される。付勢部材、位置決め部材を配置してから蓋を装着することにより、簡単に止め具によって位置決め部材を押し込めた状態を作り出すことができる。
本発明によれば、多くの作業員を要せず、配管を容易に、精度よく、かつ効率的に設置することができる。また、配管を仮枠間に設置する前に、位置決め部材を配管端部または端面内に押し込む作業を簡単に行うことができる。
以下では、図面を参照して本発明の実施形態である配管設置用部材について説明する。
図1は、配管および配管設置用部材であるプラグを示した断面図である。図2は、プラグの平面図である。図3は、プラグの断面図である。図1〜図3を用いて本実施形態の廃刊設置用部材であるプラグについて説明する。
図1に示す上下水用の配管10は、ビニール性パイプBPと継ぎ手13、14から構成され、配管10の両端には、管状の継ぎ手13、14が接着剤などによってパイプBPに取り付けられている。配管10の両端には、外周周りにフランジが形成されたプラグ11、12がそれぞれ配置可能であり、プラグ11、12が継ぎ手14、13の端部14B、13Bにそれぞれ当接しながら配管端部に配置される。プラグ11、12は、継ぎ手13、14のサイズ、すなわち配管10の径に従ったサイズを有し、配管10の端部に嵌合する。プラグ11、12は、それぞれ本体11K、12K、ボルト11A、12A、スプリング11F、12Fとを備え、本体11K、12Kはそれぞれ蓋(支持部材)11G、12Gを備える。
図2には、プラグ11を上から見た平面図(a)と、横から見た平面図(b)とが示されている。なお、プラグ12も、プラグ11と同様の構成である。
プラグ11は円柱状に形成されており、本体11Kは、配管端部(継手端部)の開口面の領域を覆う径を有する円盤状の上部11Sと、上部11Sから延びる下部11Tから構成される。下部11Tには、蓋11Gが着脱自在に装着されている。プラグ11は、下部11Tが配管10の中央部PAを向き、端面11Uを有する上部11Sがその反対側(仮枠側)へ向くように配管端部に配置される(図1参照)。
図3には、図2のラインI−I’に沿った断面図が示されており、プラグ11の本体11K内には、収容穴11Hが中心軸C周りに形成されている。収容穴11Hは、上部11S内に形成された第1空間11Mと下部11T内に形成された第2空間11Nによって構成されおり、ともに筒状に形成されている。第1空間11Mはボルト11Aの大部分を収容するように形成されており、開口部11Jが端面11U付近に形成されている。第1空間11Mの径の大きさはボルト11Aの雄ねじが形成された螺合部11Vのサイズに従う。第2空間11Nにはスプリング11Fおよびボルト11Aの一部が収容され、第2空間11Nの径の大きさはボルト11Aのヘッド11Dのサイズに従って定められる。
ボルト11A、スプリング11F、蓋11Gはそれぞれ独立して構成されており、配管中央側から仮枠側へ向けて作用的に互いに接続されている。ボルト11A、スプリング11Fが蓋11Gを外した状態で下部11Tから順次挿入され、その後蓋11Gが締め回されると、スプリング11Fの第1端部11Pは第2空間11Nの底面11Eに接し、第2端部11Qはボルト11Aのヘッド11Dに接する。
蓋11Gは、下部11Tに螺合しながら装着され、スプリング11Fの第1端部11Pを支持する。スプリング11Fは、所定の弾力性を有する圧縮コイルばねであり、ボルト11Aを本体11Kの端面11Uの方向へ付勢する。スプリング11Fの第2端部11Qと接続するボルト11Aは、収容穴11Aに沿って延び、ボルト11Aのヘッド11Dが収容穴11Hの第2空間11Nの端面11Cと当接する。
ボルト11Aに対し配管中央側へ向けて外力が働かない、すなわちボルト11Aが仮枠側から押し込まれてない場合、ボルト11Aの螺合部11Vは収容穴11Hの開口部11Jを超えて本体11Kの端面11Uから突出する(図3(a)参照)。言い換えれば、ボルト11Aの先端部が端面11Uから突出するように、本体11Kの収容穴11Hの空間サイズおよびスプリング11F、ボルト11Aの長さ、サイズが定められている。
図2(a)に示すように、プラグ11の端面11Uには、端面11Uの一部を構成するとともに、プラグ11の中心軸を通る方向(以下、移動方向という)SDに沿って摺動可能な棒状のストッパー11Lが配置されている。ストッパー11Lの断面形状は台形であり、その上面ULは端面11Uの一部を形成する。一方ストッパー11Lの下面USは、端面11Uに平行であってストッパー11Lの移動方向SDに沿って形成される移動面TUと接する。ストッパー11Lには、上面ULから下面USに向けて貫通した穴HLが形成されており、糸22がその穴HLに通されて結ばれている(図2(a)、図3(c)参照。なお、図1、図2(b)、図3(a)、(b)において糸22は図示していない)。
端面11Uの外周付近であって、ストッパー11Lの移動方向SDにあたる場所には、ストッパー11Lを係止する係止部材11Wが移動面TUに対し固定されている。係止部材11Wの断面形状は台形であり、端面11Uの一部を構成するその表面には、溝GRが移動方向SDに沿って形成されている。溝GRの形状は、糸22を移動方向SDに沿って延ばしたときに糸22の位置が端面11U以下になるように定められている。
ストッパー11Lの断面形状が台形であるため、ストッパー11Lはプラグ11の中心軸方向Cに沿って変動せず、端面11Uに沿ってのみ移動する。すなわち、ストッパー11Lが端面11Uから外れることがない。そして、ストッパー11Lの断面形状に従って形成される空間KTに沿ってストッパー11Lはスライドし、開口部11Jから係止部材11Wまでの距離間隔MDの間で移動可能である。ボルト11Aが収容穴11Hに収容されてストッパー11Lは開口部11Jを塞ぐ位置まで移動すると、ボルト11Aは収容穴11Hに押し込まれた状態で維持される。なお、プラグ11の製作工程において、糸22を穴HLに通してからストッパー11Lを空間KTに嵌めるため、ストッパー11Lの穴HL付近の端部と移動面TUの間には僅かな空隙が形成される(図3(c)参照)。
図4は、配管設置の工程を示した図である。図4を用いて、配管設置方法について説明する。ただし、図4ではプラグ11、12に取り付けられる糸を示していない。
コンクリートを打設する前、まず、プラグ11の蓋11Gを外してスプリング11F、ボルト11Aを取り除いた状態で、開口部11Jを塞ぐ位置までストッパー11Lを移動させる。そして、ボルト11A、スプリング11Fをプラグ11内に挿入し、蓋11Gを締める。これにより、図3(b)に示すようにボルト11Aが収容穴11Hに収容された状態でスプリング11Fがボルト11Aをストッパー11L側へ押し戻そうと復元力を作用させる。このようなプラグ11、12をそれぞれ配管10の端部へ配置する。
板状の仮枠(型枠)20、21が配管長さに従ってあらかじめ設置されており、配管位置決め用の孔20R、21Rがそれぞれ形成されている。この一対の仮枠20、21間に配管10を挿入する。このとき、プラグ11、12の糸を各プラグの係止部材に形成された溝に沿って延ばし、配管10の外部から作業者が糸を保持できるようにする。
配管10が仮枠間に挿入されると、プラグ11、12の端面11U、12Uが仮枠20、21の内面にそれぞれ接する。この状態において作業者がプラグ11、12に取り付けられた糸をストッパーの移動方向に沿って引っ張り、ストッパー11Lの位置を開口部11Jの塞ぐ位置から退避させる。これにより、スプリング11F、12Fの復元力によってボルト11A、12Aが仮枠側へ押し出され、ボルト11A、12Aの先端部が仮枠20、21とそれぞれ当接する(図4(a)参照)。
仮枠20、21には所定の位置に孔20R、21Rが同軸に形成されており、孔20R、21Rは、位置決めボルト11A、12Aの螺合部11V、12Vが通るような径の大きさを有する。作業者は、配水管10の軸E(図1参照)が板孔20R、21Rの軸と一致するように配水管10を動かしていく。この間、スプリング11F、12Fはボルト11A、12Aを付勢し、ボルト11A、12Aは仮枠20、21に圧接している。
ボルト11A、12Aの螺合部11V、12Vが孔20R、21Rの位置にくると、スプリング11F、12Fの復元力により、ボルト11A、12Aが仮枠20、21の方向へ押し出され、ボルト11A、12Aが仮枠20、21から突出する(図4(b)参照)。ボルト11A、12Aは穴20R、21Rと係合することによって支持され、これにより配管10が位置決めされる。ワッシャ(図示せず)を介してナット(図示せず)がボルト11A、12Aに嵌められ、ナットを締め付けることにより配管10がより強固に固定される。
配管10が仮枠20、21の間に固定された後、突き固めされながらセメントが所定量流し込まれる。セメントが固化してコンクリートになると、ナットが緩められ、ワッシャとともにナットが取り外される。そして、仮枠20、21を取り外し、コンクリート壁面が現われた状態でプラグ11、12を取り外すことにより、配管10がコンクリート壁内に設置される(図4(c)参照)。
以上のように本実施形態によれば、配管端部に設置されるプラグ11、12が配管設置用部材として構成されており、プラグ11内に収容穴11Hが形成され、スプリング11F、ボルト11Aが作用的に接続される。また、プラグ11の端面11Uに沿って移動可能なストッパー11Lが設けられている。ボルト11Aが収容穴11Hに押し込まれた状態でストッパー11Lの収容穴11Hの開口部11Jを塞ぐことができる。そして、ストッパー11Lを移動させると、スプリング11Fの弾性力によってボルト11Aが仮枠側へ押し出される。
配管を紙パイプで構成してもよく、配水管以外のガス管、換気用管などにも適用可能である。また、貫通枠材としてコンクリート打設後そのまま設置される枠材でもよく、また、正式の配管を設置するための工事用枠材であってもよい。ボルト11A、12AはT型以外のボルトでもよく、収容穴とボルトが当接しない構成にしてもよい。ボルトの代わりとして位置決め用の剛性部材をスプリングに取り付けても良い。また、ボルト11A、スプリング11F、蓋11Gが一体的になるように構成してもよい。蓋11G、スプリング11F、ボルト11Aを順番に接続させる代わりに、スプリングをボルト周りに巻きつけるように構成してもよい。係止部材11Wはテープや接着剤などで移動面TSに対し固定してもよいが、移動面TSに穴を設けて係止部材11Wの底面にピンを取付け、ピンを嵌めることで固定してもよい。
継ぎ手を使用しないで配管内にプラグを挿入するように構成してもよい。例えば、プラグ外周面に雄ねじを形成し、雌ねじが形成された継ぎ手、あるいは配管に螺合させて配管へ装着してもよい。本実施形態では、端面11U、12Uが配管長手方向に沿って最も外側(仮枠側)に位置するが、プラグの端面が配管端部の開口面以下の位置になるようにプラグを配管内部へ収容する構成にしてもよい。また、端面は本実施形態のように全体的に同一平面上にする代わりに、例えば円周面および開口部付近のみリング状に形成して他の部分が凹状にしてもよい。
スプリングの代わりにゴムを弾性部材として適用してもよい。例えば、本体の配管中央側にゴムを取付け、ゴムの一方の面にボルトのヘッドを接触させるとにより、ゴム弾性によってボルトが配管中央側へ引っ込む。そして、ゴムの弾力性により、ボルトが仮枠側へ付勢される。さらに、スプリング、ゴム以外の弾性部材を使用してもよい。あるいは、空気を注入した弾力性のあるバルーン等の密閉空気の入った弾力性のある容器、弾力性のある蛇腹機構など、力が加えられることによって変形、偏倚、変動するが、復元しようとボルト等の位置決め部材を付勢する部材を適用してもよい。
ストッパー11Lは端面11Uに沿ってスライドするが、スライドの代わりに配管内部へ位置変動するように構成してもよく、端面11Uあるいは配管端部を超えないように移動させればよい。また、ストッパー11Lの形状は任意であり、開口部11Jを塞ぐように形成すればよい。さらに、止め具係止部材11Wを設けなくてもよい。
ストッパー11Lを移動させるのに、糸22以外の部材によって作業者が操作できるように構成してもよい。例えば磁石などを使用した遠隔操作によってストッパー11Lを移動させる構成にしてもよい。さらに、配管を仮枠間に設置したとき所定の力によってストッパーが移動するように構成してもよい。
配管および配管設置用部材であるプラグを示した断面図である。 プラグの平面図である。 プラグの断面図である。 配管設置の工程を示した図である。
符号の説明
10 配管
11、12 プラグ(配管設置用部材)
11A、12A ボルト(位置決め部材)
11F、12F スプリング(付勢部材)
11G、12G 蓋(支持部材)
11H 収容穴
11J 開口部
11K、12K 本体
11L ストッパー(止め具)
11U 端面
11W 止め具係止部材
20、21 仮枠
20R、21R 孔
22 糸
GR 溝

Claims (10)

  1. 配管の端部に設置される配管設置用部材であって、
    前記配管の所定長さに従って設置される仮枠と対向する端面と、前記配管の中心軸方向に沿って延びるとともに仮枠側に開口部が形成される収容穴とを有する本体と、
    前記収容穴に沿って仮枠側へ延びるとともに、前記仮枠の穴に挿入される位置決め部材と、
    弾力性を有し、前記位置決め部材を仮枠側へ付勢する付勢部材と、
    前記配管の端部もしくは前記端面から仮枠側へ突出しないように前記本体に対して移動可能であって、前記開口部を塞いで前記位置決め部材を係止可能な止め具とを備え、
    前記位置決め部材の少なくとも一部が前記開口部を介して前記配管の端部あるいは前記端面から突出するように、前記位置決め部材が配置され、
    前記位置決め部材に対し前記仮枠または前記止め具からの力が加えられると、前記位置決め部材が前記収容穴に収容可能であるとともに、前記付勢部材が前記位置決め部材を元の位置へ戻そうと復元力を働かせることを特徴とする配管設置用部材。
  2. 前記止め具が、前記端面または前記配管の端部に沿ってスライド可能であることを特徴とする請求項1に記載の配管設置用部材。
  3. 前記配管が仮枠間に配置された状態で前記配管の外部から前記止め具を移動させる位置変動操作部材をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の配管設置用部材。
  4. 前記位置変動操作部材が、前記配管の端部または前記端面から仮枠側へ実質的に突出しないように前記止め具と係合可能であることを特徴とする請求項3に記載の配管設置用部材。
  5. 前記端面が、前記止め具の移動方向に沿って形成される溝を有し、
    前記位置変動操作部材が、前記溝に沿って延びることを特徴とする請求項4に記載の配管設置用部材。
  6. 前記位置変動操作部材が、可撓性があって繊維状の部材を有することを特徴とする請求項5に記載の配管設置用部材。
  7. 前記本体が、前記止め具の移動方向に沿った位置で本体外周付近の位置に前記本体に固定されるとともに、前記開口部を塞ぐ位置から退避した場所で前記止め具を位置決めする止め具係止部材を有することを特徴とする請求項1に記載の配管設置用部材。
  8. 前記位置決め部材が、剛性ボルトを有することを特徴とする請求項1に記載の配管設置用部材。
  9. 前記付勢部材が、ゴムおよびスプリングのいずれかを有することを特徴とする請求項1に記載の配管設置用部材。
  10. 前記本体が、前記付勢部材を配管中央側から支持し、配管中央側から着脱自在に前記本体へ装着可能な支持部材を有し、
    前記支持部材、前記付勢部材、前記位置決め部材が作用的に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の配管設置用部材。


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