JP5505108B2 - ガス供給監視システム - Google Patents

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本発明は、新規なガス器具の導入時などにおいて、容易に使用中のガス器具を判別することにより種々の応用に資する技術に関する。
従来より、ガス器具の使用状態に対応した使用情報に基づき、生活情報を入手可能とする技術について、種々のものが提案されている。例えば、特許文献1においては、ガスメータに、流量パターンと計測されるガス流量値を比較し使用ガス器具または使用形態を判断する器具判定手段が設けられる。また、器具判定手段による器具判別結果を予め定めた時間帯別に記憶して時間帯別器具使用データとし、この時間帯別器具使用データのうち、予め定めた複数の条件を満足したとき生活情報信号を生成する。
上記技術によれば、生活情報信号が生成された場合、異常事態を報知する信号としてガス監視センター等に通報されるため、安心な地域社会の形成に繋がるものである。
特開2008−027110号公報
しかしながら、上記の如く流量パターンと計測されるガス流量値を比較し使用ガス器具を判定する技術によれば、新しいガス器具などが導入された場合、必ずしもガス器具を判定することはできない。
本発明は、新規なガス器具の導入時などにおいて、容易にガス器具を判別することにより種々の応用に資する技術を提供する。
本発明のガス供給監視システムは、ガスの流量を計測する流量計測部と、ガス器具の品種情報及び流量変化パターンを含むガス器具情報を外部から受信する受信部と、前記ガス器具情報に含まれる流量変化パターンを登録する器具登録部と、前記流量計測部において計測されたガスの流量と前記器具登録部に登録された前記流量変化パターンを比較して、使用されているガス器具を判別する器具判別部とを備えたガス流量計測装置と、前記ガス器具情報の品種情報を取り込む解読部と、取り込んだ品種情報を所定のネットワークを通じて外部のセンター装置へ送信する送信部を備えた設定器と、前記設定器から前記ガス器具情報の品種情報を受信すると共に所定のネットワークを通じて前記ガス流量計測装置へガス器具情報を送信する前記センター装置とで構成される。
上記構成によれば、少なくとも流量変化パターンがガス流量計測装置に登録されるので、ガス流量計測装置の応用度が拡大することとなる。また、ガス器具に対応した正しいガス器具情報がセンター装置へ送られることとなり、センター装置からのガス器具に対応した課金体系の把握、ガス器具運転の監視による保安向上等、ガスの供給に関する種々のサービスを提案することが可能となる。
本発明によれば、少なくとも流量変化パターンがガス流量計測装置に登録されるので、
ガス流量計測装置の応用度が拡大することとなる。したがって、ユーザー、ガス供給業者など、あらゆる利害関係人の便宜が増すこととなる。
本発明の実施形態におけるガス供給監視システムの図 ガス流量計測装置、ガス供給制御装置のブロック図 ガス器具ごとに異なるガス流量の変化を示すグラフ 本発明の実施形態における新器具未使用判定部のブロック図
第1の発明は、ガスの流量を計測する流量計測部と、ガス器具の品種情報及び流量変化パターンを含むガス器具情報を外部から受信する受信部と、前記ガス器具情報に含まれる流量変化パターンを登録する器具登録部と、前記流量計測部において計測されたガスの流量と前記器具登録部に登録された前記流量変化パターンを比較して、使用されているガス器具を判別する器具判別部とを備えたガス流量計測装置と、前記ガス器具情報の品種情報を取り込む解読部と、取り込んだ品種情報を所定のネットワークを通じて外部のセンター装置へ送信する送信部を備えた設定器と、前記設定器から前記ガス器具情報の品種情報を受信すると共に所定のネットワークを通じて前記ガス流量計測装置へガス器具情報を送信する前記センター装置とで構成されたもので、少なくとも流量変化パターンがガス流量計測装置に登録されるので、ガス流量計測装置の応用度が拡大することとなる。また、ガス器具に対応した正しいガス器具情報がセンター装置へ送られることとなり、センター装置からのガス器具に対応した課金体系の把握、ガス器具運転の監視による保安向上等、ガスの供給に関する種々のサービスを提案することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記ガス器具情報は、QRコード(登録商標)によるコード化データで提供され、前記設定器において前記コード化データからガス器具情報に変換されてセンター装置を介して前記器具登録部に登録されるもので、前記センター装置を介してガス器具情報を容易にガス流量計測装置に登録することが可能となる。また、大容量のガス器具情報をも容易にガス流量計測装置に登録することが可能となる。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記設定器は、取り込んだガス器具情報を前記センター装置を介して特定のガス流量計測装置の器具登録部に登録させるために、前記ガス流量計測装置を特定するための固有の識別コードと前記ガス器具情報とを送信するもので、センター装置は、識別コードによりガス流量計測装置を識別および管理することができ、対となって受信したガス器具情報の送り先となるガス流量計測装置を簡単且つ確実に特定することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、前記センター装置は、前記識別コードと前記ガス器具情報を受信し、識別コードにより特定されたガス流量計測装置に、一部もしくは全ての前記ガス器具情報を送信するもので、センター装置は、受信したガス器具情報から有用なガス器具情報のみを送り先として特定したガス流量計測装置に送信することが可能となる。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明において、前記ガス流量計測装置は、前記ガス器具情報を登録すると登録されたガス器具の使用を器具判別部にて監視し、所定の期間前記ガス器具が使用されたと判定されない場合、前記センター装置に登録器具の未使用を示す情報を送信するもので、センター装置の管理者およびガス事業者は、間違った器具情報の登録や悪戯による器具情報の登録などを推測し、通報を発信したガス流量計測装置を使用する消費者に正確なガス器具の使用状況を聞くことができる。これより、センター装置側では正しいガス器具の使用状況を把握し、各種サービスを提供することができる
。また、ガス流量計測装置は、誤ったガス器具を含まない正しいガス器具のみの情報で器具判別を実施することができ、器具判別にかかる処理を最小限に抑えることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明のガス流量計測装置を含むガス供給監視システムの実施形態を示す図である。ガス供給監視システムは各家庭やオフィス等にガスを供給し、少なくともガス流量計測装置を含む。
図1に示すように、各家庭やオフィス等へガスを供給するガス供給管1の入口部分に、ガス器具用のガスの流量を計測するとともにガスの流量を制御するガス流量計測装置2が設置されている。ガス流量計測装置2を経由した後に設置されたガス配管3が分岐して、各家庭で使用する種々のガス器具が設置された場所まで配管され、ガスが供給される。例えば、屋外には給湯器4が設置され、この給湯器4で生成される湯が水配管を介して浴槽やシャワー装置が設置された風呂6等に供給される。
また、屋内にあっては、台所に設置されたガステーブル5、リビングに設置された第1のガスファンヒータ7、寝室に設置された第2のガスファンヒータ8にガスが供給され、必要に応じて適宜使用される。勿論ガス器具の種類はガステーブル5、第1のガスファンヒータ7、第2のガスファンヒータ8には限定されない。
また、ガス供給監視システムには警報器50が設けられている。警報器50はCOの濃度レベルが所定の値より大きくなった場合等に、警告音などで住人に警報を通知するものである。また、警報器50は、ガス流量計測装置2から所定の場合に警報発動命令を受信する。
図2は、ガス流量計測装置のブロック図である。ガス流量計測装置2は、流路21と、流路遮断部22と、流量計測部23と、器具判別部24と、計測流量情報記憶部25と、器具別流量算出部26と、器具登録部27と、送信部28と、受信部29とを備えたものである。器具判別部24と、計測流量情報記憶部25と、器具別流量算出部26と、器具登録部27とによって、ガス流量計測装置2の動作の制御を司る制御部200が構成される。制御部200は、流量計測部23から入力された情報を処理するとともに、流路遮断部22を制御してガスの供給を遮断することが可能である。
流量計測部(超音波流量計)23は、ガス供給管1を経て流路21に流れる流体としてのガスに対し、超音波を発射してその流量を計測するものであり、一般的なものを使用することができる。計測流量情報記憶部25は、流量計測部23で計測された計測流量値と、当該計測流量値を計測した計測時間が対応付けられて記述された対象データ(図3のような計測流量変化パターン)、すなわちガスの流量を記憶する。
器具登録部27は、流路21の下流に接続されたガステーブル5、第1のガスファンヒータ7、第2のガスファンヒータ8のようなガス器具別の種々の器具情報を登録している。器具情報の例としては、ガス器具の起動時の流量を表す初期流量値や、運転状態が変化するときの変化流量を表す変化流量値などがある。例えば図3に示すように、ガス器具ごとに異なる流量の絶対値Aと絶対値Bや(図3(a))、ガス器具ごとに異なる運転開始時の流量変化Cと流量変化D(図3(b))といった器具情報によってもガス器具を特定し、登録することができる。
器具判別部24は、計測流量情報記憶部25に記憶されたガスの流量、具体的には計測流量変化パターン(計測時間と計測流量値を対応付けたもの)と、器具登録部27に登録された器具情報から得られる流量変化パターンとを比較して、流体であるガスを使用するガス器具を判別する。器具別流量算出部26は、器具判別部24により判別されたガス器具毎の流量を算出する。
流路遮断部(流路遮断弁)22は、緊急時の場合などに流路21を閉じ、流れるガスの流れを遮断する。所定の場合に、制御部200は流路遮断部22にガスの供給を遮断するガス遮断命令を発し、ガス遮断命令を受けた流路遮断部22は、流路21を閉じてガスの流れを遮断する。
また、ガス流量計測装置2の制御部200は、ガス器具が作動していないなど所定の場合に、図示せぬ通信部を介して警報器50に無線通信にて警報発動命令を送信することもできる。さらに、ガスの供給を管理しているセンター(図示せず)へ通報することも可能である。
また、ガス流量計測装置2の制御部200は、所定の場合に、図示せぬ通信部を介して警報器50に、COの検知レベルを下げる(警報発動のCO濃度閾値を下げる)命令を、無線通信にて送信することもできる。
さらに、本実施の形態のガス流量計測装置2においては、新しく導入されるガス器具の流量変化パターンを含むガス器具情報を外部から受信することが可能な受信部29が設けられている。例えば、家庭内に新しいガス器具42が導入される場合、ガス会社のスタッフが、携帯電話機(設定器)40等、所定の装置により、ガス器具42に関するガス器具情報を読み取る。
ここで、ガス器具情報は、図3に示したようなガス器具固有の流量変化パターンをとともに、ガス器具を特定する最低限の情報として、ガス器具の品番である品種情報を少なくとも含む。さらにガス器具情報には、制御特性、最小流量、最大流量等の数値情報を含ませることができる。
また、このようなガス器具情報は、新しく導入されるガス器具42に、またはガス器具42の包装ダンボールなどの包装物に、またはガス器具42の説明書などの付随書類に記された読み取り対象であるコードに記録することができる。このようなコードの例としてはQRコード(登録商標)、ICタグ、メモリ、バーコード等、種々の例があるが特にその種類は限定されない。しかしながら、なるべく大きなガス器具情報を保持するため、コードの記憶容量はなるべく大きいほうが望ましく、梱包箱への印刷やシールQRコード(登録商標)は好ましい例である。
そして、ガス会社のスタッフが、QRコード(登録商標)等の読み取り対象から携帯電話機40を用いて、ガス器具情報を読み取った後、携帯電話機40からインターネットなどの所定のネットワーク44を通じてセンター装置46にガス器具情報とガス器具情報を登録するガス流量計測装置2を特定する識別コードを送信する。ここで、ガス器具情報は新しく導入されるガス器具と共に読み取り対象からデータとして提供される。設定器としての携帯電話機40は、このデータを取り込む解読部47とセンター装置46にインターネットを通じてガス器具情報を送信する為の送信部48を有する。
読み取り対象がQRコード(登録商標)である場合、ガス器具情報は、QRコード(登録商標)によるコード化データで提供され、携帯電話機40においてQRコード(登録商標)によるコード化データからガス器具情報に変換され、センター装置46を介して特定されたガス流量計測装置2の器具登録部27に登録される。
ガス流量計測装置を識別するための識別コードは、例えば、ガス事業者などのガス供給会社が消費者の明細書に載せているお客様番号や、電話番号などガス流量計測装置を使用している消費者を特定するものなどが挙げられる。センター装置側で、インターネットを用いてお客様番号などの識別コードを入力し、その操作の前後で、読み取ったガス器具情報を送信するアプリケーションソフトを提供するなどして携帯電話機40からセンター装置46にガス器具情報を送信する。
尚、設定器として携帯電話機以外にもパソコンや種々のモバイル端末装置などデータ読取機能とインターネットに接続機能がある装置であれば使用可能である。このように、一般的に普及しているモバイル端末装置やインターネットなどのネットワークを介して最終的にガス流量計測装置にガス器具情報を送るシステムを構築することで、一般消費者でも操作可能となり、人件費や新システム、および専用設定器などの開発や購入費用を削減することが可能となる。
ガス流量計測装置2の受信部29がセンター装置から送信された当該ガス器具情報を受信し、器具登録部27は、受信部29が受信したガス器具情報、特に当該ガス器具情報に含まれる流量変化パターンを登録する。
このとき、器具判別部24は、流量計測部23において計測されたガスの流量(計測流量変化パターン)と、器具登録部27に登録された流量変化パターンを比較して、使用されているガス器具を判別する。
すなわち、器具判別部24は、新しいガス器具の導入に伴う新しいガス器具の流量変化パターンが器具登録部27に登録されたことを検知した後、実際に新しく導入されたガス器具が運転された場合のガス流量と、登録された新しいガス器具の流量変化パターンを比較し、当該ガス器具を判別する。比較の仕方は、図3に示したような既知のガス器具の判定と同じようにすることができる。
そして、新しいガス器具の導入に伴い新しいガス器具情報、特に新しい流量変化パターンが登録された場合、センター装置46は、ガス器具情報の品種情報のごとき最小限の情報のみを蓄積し、器具判別に必要な情報を所定のネットワーク45を通じてガス流量計測装置2へ送信する。センター装置46はガス会社などに設けられており、ガス器具に対応した正しいガス器具情報がセンター装置46の設置されたガス会社へ送られることとなり、センター装置46からのガス器具運転の監視による保安向上、ガス器具に対応した課金体系の把握等、ガスの供給に関する種々のサービスを提案することが可能となる。
尚、単にガス器具の品種情報(品番)のみを器具登録部27に登録し、センター装置46との通信により、ガス流量計測装置2がセンター装置46からガス器具のデータを受けとることも可能である。このようなオペレーションの場合、センター装置46が総てのガス器具のデータを管理する必要があり、新しいガス器具が発売される度、或いは、設計変更で特性が少し変わったといった情報を常にセンター装置46で登録管理する必要が生じ、センター装置46の負荷が大きくなってしまう。
しかし、本発明では、ガス流量計測装置2が接続されているガス器具を管理するだけであり、一般の家庭では数台のガス器具のみを登録できれば良いことから、記憶容量も大きくなることは無く、ガス器具情報の登録、管理を極めて容易に実現する事が可能となる。このような構成により、登録時には登録されるガス器具の特性を示す情報が直接登録されることから、同じガス器具(同じ品番)で有っても、製造工程における調整やロットによ
る製品ごとの特性の違いなどのもこのコードに含めることで、違いを吸収し、登録することも可能となる。
この場合、センター装置46は、ガス流量計測装置2に接続されているガス器具の品番のみを管理するだけで良く、負荷を最少限にすることが可能となる。
また、ガス流量計測装置2にガス器具固有のガス器具情報(製造段階での調整データ等をも含む)がコードとして提供されるため、品種情報(品番)だけでは判断できないガス器具ごとの固有の流量変化パターンも利用する事が可能となり、ガス器具判別の精度を高める事が可能となる。すなわち、ガス流量計測装置2にガス器具情報を登録することにより、ガス配管上に接続されている複数のガス器具を対応する流量値で判断することが可能となる。
なお、以上の説明は超音波流量計を用いた場合について説明したが、他の瞬間式の流量計測装置でも、同様の効果が得られることは明白である。
本発明は、携帯電話機を用いてガス器具情報をセンター装置およびガス流量計測装置へ送信するガス供給監視システムを提供するものであり、専門の知識が無くても簡単にガス器具情報をガス流量計測装置へ登録することが可能となる。しかしその反面、お客様番号や電話番号などの識別コードとガス燃焼器具と一緒に付与されるQRコード(登録商標)などのガス器具情報さえ入手できれば誰でも登録できるようになり、間違った登録や悪戯による登録が増える可能性がある。そこで、このような間違った登録や悪戯による登録を検出し、誤った登録情報を削除する方策が求められる。
以下は、誤って登録した情報を削除するための方法を制御部200内の新器具未使用判定部60を用いて説明する。
図4は新器具未使用判定部のブロック図である。新器具未使用判定部60は、新器具検出部61と、タイマー部62と、新器具判定部63と、新器具未使用検知部64とを備えたものである。器具登録部27は、新しいガス器具情報を登録すると、器具監視スタート信号を新器具検出部61に出力する。新器具検出部61は器具登録部と同様のガス器具情報を保持しておく。
例えば、今回新たにガス器具(c)が登録されたとすると、新器具検出部61は、まだガス器具(c)のガス器具情報を保持しておらず、それまでに登録されているガス器具(a)とガス器具(b)のガス器具情報を保持していることを意味する。器具監視スタート信号を入力すると、器具登録部27のガス器具情報群と新器具検出部61が保持しているガス器具情報群とで差分をとり、新しく登録されたガス器具情報(例えば、ガス器具(c))を検出し、その情報を登録せずに新器具判定部63へ出力する。且つ、タイマー部62に新しく登録されたガス器具情報(ガス器具(c))用のタイマーを初期化する。タイマー部62は、タイマーが初期化されると所定の期間カウントを行い、タイマーが所定の期間に達するとカウントを停止し、新器具未使用検知部64へ新しく登録されたガス器具情報(ガス器具(c))用のタイマーカウントアップ信号を出力する。新器具判定部63は、新器具検出部61から出力された新しく登録されたガス器具情報(ガス器具(c))を入力してその情報を保持しておき、器具判別部24により使用ガス器具が判別される度にその判別結果を受け取り、保持している新しく登録されたガス器具情報(ガス器具(c))の器具であるかを判定する。判定した結果が、新しく登録されたガス器具情報である場合、タイマー部62から出力される新しく登録されたガス器具(ガス器具(c))用のタイマーカウントアップ信号を無視させるタイマーカウントアップ無視信号を新器具未使用検知部64へ出力する。且つ、新しく登録されたガス器具情報(ガス器具(c))を新
器具検出部61に出力し、新器具検出部61に新しいガス器具情報(ガス器具(c))を登録させる。
これにより、次に器具登録部27に新しいガス器具情報が登録されたとき、器具登録部27のガス器具情報群と新器具検出部61のガス器具情報群の差分抽出が可能となる。新器具未使用検知部64は、タイマーカウントアップ信号とタイマーカウントアップ無視信号の2つの信号を入力して新しく登録されたガス器具情報のガス器具が登録されてから所定の期間以内に使用されたかを検知する。2つの信号のうちタイマーカウントアップ信号が先に入力された場合、登録から所定の期間内に新しく登録されたガス器具(ガス器具(c))が使用されなかったとして、誤登録を示す通報を送信部28からセンター装置46へ送信する。
ガス事業者などのセンター装置の管理者は、この通報をセンター装置が受信すると、通報を送信したガス流量計測装置を使用している消費者に誤登録の有無を確認する。誤登録を確認できた場合、センター装置から誤登録したガス器具情報を削除するための電文を対象のガス流量計測装置に送信する。このようにして、間違って登録されたガス器具情報を検出し、不要なものを削除することで、正しいガス器具情報を元に種々サービスや器具判別を実施することが可能となる。
タイマーカウントアップ信号よりも先にタイマーカウントアップ無視信号が入力された場合、これ以降に入力されるタイマーカウントアップ信号を無視する。つまり、所定の期間以内に新しく登録したガス器具の使用を検知したので、それ以降のタイマーカウントアップ情報は不要となったことを意味する。
これらのタイマーやタイマーカウントアップ信号とタイマーカウントアップ無視信号は、新器具検出部61にて新しいガス器具情報が検出される度に独立して作られ併用されることはない。例えば、新器具検出部61にてガス器具情報Aとガス器具情報Bが検出された場合、ガス器具情報Aとガス器具情報Bでそれぞれ専用のタイマー、タイマーカウントアップ信号、タイマーカウントアップ無視信号を用意し器具の使用の監視に使用する。これにより、複数のガス器具情報が立て続けに登録された場合においても、正しくガス器具の使用を監視することが可能となる。
尚、本発明における所定の期間とは、数時間、数日、数ヶ月、数年などが単位としてあげられ、固定値でも良いし、ガス器具別に設定値を設けてもよい。また、本発明においては、新器具判定部63の新器具判定を1回で行っているが、所定の回数として固定値を設定してもよいし、ガス器具別に設定値を設けてもよい。ガス器具別にこれらの設定値を変える方法として、これらの設定値の情報もガス器具情報に含め、QRコード(登録商標)などで提供してもよい。そうすればフレキシブルな器具の未使用検知が可能となる。
本発明は、本発明の趣旨ならびに範囲を逸脱することなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が様々な変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
以上のように、本発明によれば、新しいガス器具などが導入された場合であっても、ガス器具を自動的に判定する可能性が与えられ、また、外部から受信したガス器具情報が正しいのか否かも判定することが可能となる。したがって、ユーザー、ガス供給業者など、あらゆる利害関係人の便宜が増すこととなる。
2 ガス流量計測装置
3 ガス配管
4 給湯器(ガス器具)
5 ガステーブル(ガス器具)
6 風呂(ガス器具)
7 第1のガスファンヒータ(ガス器具)
8 第2のガスファンヒータ(ガス器具)
23 流量計測部
24 器具判別部
27 器具登録部
29 受信部
40 携帯電話機(設定器)
42 (新しく導入された)ガス器具
44、45 ネットワーク
46 センター装置
47 解読部
48 送信部

Claims (5)

  1. ガスの流量を計測する流量計測部と、ガス器具の品種情報及び流量変化パターンを含むガス器具情報を外部から受信する受信部と、前記ガス器具情報に含まれる流量変化パターンを登録する器具登録部と、前記流量計測部において計測されたガスの流量と前記器具登録部に登録された前記流量変化パターンを比較して、使用されているガス器具を判別する器具判別部とを備えたガス流量計測装置と、
    前記ガス器具情報の品種情報を取り込む解読部と、取り込んだ品種情報を所定のネットワークを通じて外部のセンター装置へ送信する送信部を備えた設定器と、前記設定器から前記ガス器具情報の品種情報を受信すると共に所定のネットワークを通じて前記ガス流量計測装置へガス器具情報を送信する前記センター装置と、
    で構成されたガス供給監視システム。
  2. 前記ガス器具情報は、QRコード(登録商標)によるコード化データで提供され、前記設定器において前記コード化データからガス器具情報に変換されて前記センター装置を介して前記器具登録部に登録される請求項1記載のガス供給監視システム。
  3. 前記設定器は、取り込んだガス器具情報を前記センター装置を介して特定のガス流量計測装置の器具登録部に登録させるために、前記ガス流量計測装置を特定するための固有の識別コードと前記ガス器具情報とを送信する請求項1または2記載のガス供給監視システム。
  4. 前記センター装置は、前記識別コードと前記ガス器具情報を受信し、識別コードにより特定されたガス流量計測装置に、一部もしくは全ての前記ガス器具情報を送信する請求項3記載のガス供給監視システム。
  5. 前記ガス流量計測装置は、前記ガス器具情報を登録すると登録されたガス器具の使用を器具判別部にて監視し、所定の期間、前記ガス器具が使用されたと判定されない場合、前記センター装置に登録器具の未使用を示す情報を送信する請求項1から4のいずれか1項記載のガス供給監視システム。
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