JP2007240411A - ガスメータ - Google Patents

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Masahiko Ito
雅彦 伊藤
Akihisa Adachi
明久 足立
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Abstract

【課題】器具判別情報をガス機器のガス流量検知に頼らずにガスメータに導入することことを目的とする。
【解決手段】ガスメータ1は、少なくともガス計量部8と、通信端末部10と、メモリ部11を備え、ガス機器設置や更新時において端末機器9等を用いて通信端末10を介して、予めガスメータ1に器具判別情報を導入することによって、接続されたガス機器を判別するようにしている。したがって、ガス機器判別が容易なガスメータシステムを構築することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のガス機器を特定する器具判別能力を有したガスメータに関するものである。
従来、ガスメータに接続されたガス機器の判別や動作確認は、監視センターのホストコンピュータのメモリ等に格納されている判断情報とガス機器の動作により検出したガスの流量パターンとを照合されることにより、行なわれている。(例えば、特許文献1参照)。
そして、判断情報は、使用ガス機器のガス流量変化とガス機器の種類を対応させている。この判断情報は、ガス機器が設置された一定期間で、ガス機器の動作によって、使用されるガス流量の変化を測定し、その流量パターンを学習してガスメータが使用ガス機器を特定する根拠となる情報である。
図2は、前記従来のガス流量監視システムを示すもので、複数のガス機器21に至る共通のガス供給通路22にガスメータ23を接続し、各ガス機器21とガスメータ23、およびガスメータ21と監視センターに設置されたホストコンピュータ24とは通信線25でそれぞれ接続されている。
特開2002−107198号公報
しかしながら、前記従来の構成では、監視センターのホストコンピュータ24の判別情報と、ガスメータ23で測定したガス流量パターンを照合させる必要があった。すなわち、判別情報とガス流量パターンの照合に少なくとも少なくともホストコンピュータ24、ガスメータ23、ガス機器21で照合させるためのシステム構成が大きくなる課題があった。
また、ガスメータ23に接続された複数のガス機器21をそれぞれのガス流量制御パターンによって自動的に判別して、個々のガス機器21を特定しなければならないので、接続されたガス機器21の数や種類を変更したりした場合、その都度一定期間のガスメータ23の学習期間が必要であり、その結果、ガス機器21を変更した際、即時の正確な自動判別が困難であるという課題を有していた。
また、器具判別情報をホストコンピュータではなく、予め、全ての種類の使用ガス流量パターンをガスメータに登録しておくことも考えられるが、通常、ガスメータ用の不揮発メモリ容量が小さいので、全ての判別情報をインプットすることができなかった。
さらに、ガスメータにインプットしたガス流量制御ソフトのバージョンアップを導入しようとした場合、自動的なソフトのバージョンアップを行うことはできないという課題も有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ガス機器が設置される際に、そのガス機器特有の器具判別情報をガスメータにインプットして、ガス流量制御パターンをソフトで判断する器具判別情報を有するガスメータを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のガスメータは、ガス流量測定手段と外部からの書き込み手段と、器具判別情報を導入する機能を有したものである。
これによって、ガスメータは導入されるガス機器の器具判別情報をもとに接続されるガス機器を判別することができる。したがって、接続したガス機器を逐次作動させなくてもガスメータで瞬時にその種別を認識することができ、また、ガスメータで測定したガス流量パターンと器具判別情報を整合させることができる。
また、ガスメータとガス機器との間で該当ガス機器の機器別認証情報を相互検証して特定するので、ガス機器の変更など使用機器が変わったときには、ガスメータですぐに認識することが可能である。
これによって、ガスメータに導入されたガス機器の器具判別情報と、実際にガスメータに接続されたガス機器の情報を整合することができる。
本発明のガスメータは、ガスメータに接続されるガス機器が使用されることを経てガス機器の自動判別をすることなく、ガスメータにガス機器の器具判別情報を導入することによって、ガス機器の器具判別ができるので、ガスメータとガス器具間の構成だけで、ガス機器の器具判別とガス使用状態を把握することができる。
第1の発明は、ガス機器へ至るガス通路に接続されたガス流量測定手段と、外部からの書き込み手段とを具備し、前記外部からの書き込み手段により器具判別情報を導入するとともに、該当ガス機器との間で認証情報を整合させるようにした。
したがって、ガスメータは、接続された種類のガス機器の器具判別情報を受け取るので、当該ガスメータのメモリ容量は必要最低限にすることができ、しかも、ガス機器を動作させることなくガス機器の特定とガス流量制御情報を認識することができるので、容易、かつ効率的にガス機器の判別を行うことができる。
さらに、ガス機器とガスメータ間で機器別認証情報を相互検証するように、導入した機器判別情報の整合性を確認できるようにしたので、ガスメータに導入される機器判別情報を常に正しく保持することができる。
加えて、ガスメータで測定したガス流量パターンもガスメータと器具判別情報を整合させることができるので、ガス器具判別とガスメータで測定したガス流量パターン情報の整合性はガス機器とガスメータ間で完結し、器具判別システムが容易に構築できる。
第2の発明は、特に、第1の発明のガスメータにおいて、導入した器具判別情報を保持するメモリ部を有することにより、導入した器具判別情報はガスメータが動作している間は消失せずに残っているので、同じ種類、同じ数のガス機器を経時接続している場合でも器具判別情報をあらためて導入し直す手間が不要である。
第3の発明は、特に、第1の発明のガスメータにおいて、器具判別情報を人的作業を通して導入するようにしたことにより、ガス機器の設置現場にて人が直接、ガスメータに器具判別情報を確認しながら導入できる。
第4の発明は、特に、第1の発明のガスメータにおいて、ガス流量測定手段の流量測定
を超音波により行なうようにして、ガス機器の判別をより一層確実にできるようにした。
第5の発明は、特に、第1の発明のガスメータにおいて、導入した器具判別情報をガス供給元側のホストコンピュータに送信するようにして、ガス供給元側の管理をしやすくしたものである。
第6の発明は、ガス供給元より各ガス使用先へのガス供給通路に請求項1〜5いずれか1項記載のガスメータを接続し、前記ガス供給元側のホストコンピュータに各ガスメータの器具判別情報を送信するようにしたガス供給システムである。
同ガス供給システムによれば、ガス供給元側で各家庭等使用者側のガス機器情報を総括的に把握でき、例えば、機器別料金管理システムへの展開にもつながり、ガス消費拡大のための経営的選択肢を広げることができる。しかも、安全性維持のための集中監視システム構築上でも有用であろう。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1において、ガスメータ1からのガスは、ガス通路2を介して、例えば各家庭の複数のガス機器3,4,5に送給されるようにしてある。
前記ガスメータ1とガス供給元側のホストコンピュータ6は通信線7を介して接続されており、同ガスメータ1とホストコンピュータ6との間は相互に通信することができるようにしてある。
同様に、ガスメータ1はガス機器3,4,5とも通信線7を介して接続され、前記ガスメータ1と各ガス機器3,4,5との間は相互に通信することができるようにしてある。ガス機器3,4,5は、単一のガス機器ではなく、例えば、ガステーブル、ガスファンヒータ、ガス給湯器等の別々のもの、或いは、複数の単一種類のものが接続されている場合もある。
ガスメータ1は、ガス機器にて使用されるガス流量を測定するガス流量測定手段である計量部8を備えている。
具体的には、ガスの流れ方向上流側と下流側とに一対の超音波センサを配置し、ガスの流れ中を一方の超音波センサから他方の超音波センサに発信された超音波の伝播時間に基づきガス流量を計測するようにしている。
さらに、ガスメータ1は、器具判別情報を有した端末機器9と相互通信して器具判別情報を書き込むための手段である通信端末部10、および、前記通信端末部10や、通信線7を介してホストコンピュータ6から伝達されたデータが記憶保持されるメモリ部11を備えているものである。
器具判別情報には、ガスメータ1に接続される各ガス機器のメーカー、品番、ガス機器種類や各ガス機器のそれぞれに対応するガス流量制御パターン等を含む情報とそのガス機器を特定する機器別認証情報が挙げられる。
器具判別情報によってガスメータ1は接続されたガス機器をガス燃焼させて動作させることなく、その種類やガス流量制御パターンをあらかじめ認識することができる。
そのため、例えば、ガス供給側のホストコンピュータ6に記憶されている流量制御パターンと一定期間ガスメータ1で測定したガス使用流量パターンを比較して、接続されたガス機器を整合させるステップの必要がない。
また、ガスメータ1に記憶させる器具判別情報と機器別認証情報は、ガス機器の種類、数に限定されるが、本実施の形態では、ガスメータ1にすべての器具の器具判別情報や機器別認証情報を記憶させる必要がないので、そのメモリ部11の記憶容量は必要最小限に抑えることができて効率的である。
ガスメータ1に器具判別情報を導入する手段としては、作業者が設置現場に直接出向いて、予め器具判別情報がインプットされた端末機器9から有線手段あるいは無線手段12を用いてメモリ部11に書き込むものと、ホストコンピュータ6から通信線7を用いてメモリ部11に書き込むものがある。
もし、ガスメータ1に接続された実際のガス機器とガスメータ1に導入されたガス機器の種類が異なっていた場合は、予め、ガス機器が保持している機器別認証情報と、ガスメータ1に導入された器具判別情報を整合させて、一致しない場合は導入した器具判別情報が間違いであると判断し、ガスメータ1から警告情報として作業者に通知したり、通信線7を介してホストコンピュータ6へ通知して異常を連絡する。
このことにより、ガスメータ1には種類を間違ったガス機器が接続されることがなくなる。また、ガス機器の交換等で、はじめにガスメータ1で認識していたガス機器と異なったガス機器が設置された場合も同様に対処することができる。
なお、ガスメータ1に導入する器具判別情報にはガス流量測定ソフトも含まれ、ガス機器に対するソフトのバージョンアップや不具合が生じた場合の修正情報についても端末機器9を用いた手段やホストコンピュータ6から通信線7を介する通信手段で同ガスメータ1に導入することができる。
ガス流量測定手段である計量部8には超音波計測手段を用いているので、瞬時にガス流量の計測が高精度に行うことができ、ガス使用流量パターンを正確に把握することができるようになっている。
本実施の形態のガスメータ1は、ガス供給元より各ガス使用先へのガス供給通路に接続し、前記ガス供給元側のホストコンピュータ6に各ガスメータの器具判別情報を送信するようにガス供給システムに展開できるものである。
同ガス供給システムによれば、ガス供給元側で各家庭等使用者側のガス機器情報を総括的に把握でき、例えば、機器別料金管理システムへの展開が可能で、ガス消費拡大のための経営的選択肢を広げることができる。しかも、安全性維持のための集中監視システム構築上でも有用である。
以上のように、本発明にかかる器具判別情報を有するガスメータは、ガス機器のガス燃焼使用によらずガス機器を設置、交換後即時にガス機器の判別情報を導入、更新することが可能であるので、ガス機器の器具判別が容易なガス流量検知システムを簡単で安価に構築することができる。
本発明の実施の形態1を示す全体構成図 従来例を示す全体構成図
符号の説明
1 ガスメータ
2 ガス通路
3,4,5 ガス機器
6 ホストコンピュータ
7 信号線
8 計量部
9 端末機器
11 メモリ部


Claims (6)

  1. ガス機器へ至るガス通路に接続されたガス流量測定手段と、外部からの書き込み手段とを具備し、前記外部からの書き込み手段により器具判別情報を導入するとともに、該当ガス機器との間で認証情報を整合させるようにしたガスメータ。
  2. 導入した器具判別情報を保持するメモリ部を有した請求項1記載のガスメータ。
  3. ガス機器の器具判別情報の導入は人的作業により行なうようにした請求項1記載のガスメータ。
  4. ガス流量測定手段の流量測定は超音波により行なうようにした請求項1記載のガスメータ。
  5. 導入した器具判別情報をガス供給元側のホストコンピュータに送信するようにした請求項1記載のガスメータ。
  6. ガス供給元より各ガス使用先へのガス供給通路に請求項1〜5いずれか1項記載のガスメータを接続し、前記ガス供給元側のホストコンピュータに各ガスメータの器具判別情報を送信するようにしたガス供給システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011191122A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Panasonic Corp ガス流量計測装置、ガス流量計測方法、ガス流量計測プログラムおよびこれらを用いたガス供給システム
JP2012002516A (ja) * 2010-06-14 2012-01-05 Panasonic Corp ガス供給監視システム
JP2013137144A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 High Pressure Gas Safety Institute Of Japan ガス器具管理システム

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