JP5504730B2 - 高炉用コークスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス粒径の拡大及びコークス強度の向上を目的とする高炉用コークスの製造方法に関するものである。
冶金用コークスは、高炉操業の安定化を図ることを品質管理の目標として設定されており、特にコークスの役割である高炉内通気性を確保するための充填材としての役割が、最近の高炉の大型化や微分炭の多量吹き込み操業においては注目されている。このためコークス品質としては、コークス強度を維持しながらコークス粒径の拡大が求められている。
コークス強度を維持しながらコークス粒径の拡大を図る方法として、特許文献1は、原料炭に粘結材と低収縮炭材を配合してこれを乾留することによりコークスを製造する際に、予め当該粘結材の添加量、低収縮炭材の粒径と添加量を変数として得られるコークスの粒径との関係を求めておき、前記粘結材の添加量ならびに低収縮炭材の粒径および添加量を、目的とするコークス粒径から設定することを特徴とするコークスの製造方法を開示する。
コークス粒径を拡大するために添加される低収縮炭材は、石炭の軟化溶融時に膨張せず、石炭の再固化時に収縮し難い組織であるため、石炭の膨張による石炭粒子間の接着を阻害するとともに、石炭の収縮時に亀裂を発生させ、コークス強度を低下させる原因となる。
特開平11−181439号公報
本発明者等は、低収縮炭材がコークス粒径に与える影響及びコークス強度に与える影響について詳細な調査を行った結果、低収縮炭材の種類によってそれらの影響が異なることを発見した。しかしながら、特許文献1では、これらの知見について明らかにされておらず、コークス粒径の拡大及びコークス強度の向上を両立する手段として不十分であった。
上記課題を解決するために、本願発明の高炉用コークスの製造方法は、複数銘柄の原料炭を銘柄別に粉砕し、目標コークス強度DI150 15となるように配合した配合炭をコークス炉に装入して高炉用コークスを製造する高炉用コークスの製造方法において、
(A)(A1)前記配合炭に含まれる収縮率が10%以下の低収縮炭材j(j=1〜n、nは2以上の自然数)を、長さサイズとして、0.1mm未満、0.1〜0.3mm未満、0.3〜0.5mm未満、0.5〜1.0mm未満、1.0〜3.0mm未満のサイズ区分i(i=1〜)に区分けし、各サイズ区分iの前記低収縮炭材j全体に対する重量百分率Ibijを測定し、
(A2)前記低収縮炭材jのサイズ区分i別のコークス表面破壊粉率D150 −6への影響度A(−/重量%)、及びコークス粒度MSへの影響度C(mm/重量%)を、下記の式(4)及び式(5)の最小二乗法による回帰分析により予め求め、
DI 150 -6 (−)−基準DI 150 -6 =Σ i=1〜5 i ×Ib i,j ・・・(4)
DI 150 -6 ;サイズ区分i(=1〜5)を満たすように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのコークス表面破壊強度(−)、
基準DI 150 -6 ;コークス表面破壊強度(−)に対する影響がない低収縮炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が0.1mm未満となるように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのコークス表面破壊強度(−)、
MS(mm)−基準MS=Σ i=1〜5 ×Ib i,j ・・・・(5)
MS(mm);サイズ区分i(=1〜5)を満たすように粉砕した石炭を用いて製造したコークスの平均粒度(mm)、
基準MS;MSに対する影響がない低収縮炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が0.1mm未満となるように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのMS、
(D)下記(1)式を用いて、低収縮炭材(j)、重量百分率(Ibij)、低収縮炭材添加率(Yにより、低収縮炭材添加後のコークス粒度MS−低収縮炭材添加前のコークス粒度MS求め
低収縮炭材添加後のコークス粒度MS−低収縮炭材添加前のコークス粒度MS=Σj=1〜n{Σi=1〜m×Ibij}・Y・・・・・(1)
但し、
低収縮炭材添加後のコークス粒度MS:低収縮炭材を添加した後の石炭を用いて製造したコークスの粒度(mm)
低収縮炭材添加前のコークス粒度MS:低収縮炭材を添加する前の石炭を用いて製造したコークスの粒度(mm)
:低収縮炭材jの添加割合(質量%)
(E)さらに、下記(2)式によりコークス強度低下度ΔDI150 15を求め、
ΔDI150 15=Σj=1〜n{Σi=1〜m×Ibij}・Y・・・(2)
但し、ΔDI150 15:低収縮炭材によるコークス強度DI150 15の低下(−)
(F)(2)を補填するように粘結補填材添加する方法であって、
(G)前記低収縮炭材が、粉コークス、石油コークス、イナート組織、半無煙炭の1種または2種以上である、ことを特徴とする。
本発明によれば、コークス粒径の拡大及びコークス強度の向上を両立することができる。
炭材Aの各サイズ区分別のコークス表面破壊粉率DI150 −6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Ciを示す。 炭材Bの各サイズ区分別のコークス表面破壊粉率DI150 −6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Ciを示す。 炭材Cの各サイズ区分別のコークス表面破壊粉率DI150 −6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Ciを示す。 炭材Dの各サイズ区分別のコークス表面破壊粉率DI150 −6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Ciを示す。
一般に、コ−クス強度は、ヤング率等の物性と欠陥によって支配される。しかし、通常の高炉用コークスの製造プロセスで使用する原料炭の炭種、その配合比率、及び、通常の乾留温度の条件で生成するコークスの基質におけるヤング率等の物性は、大きく変化しない。そのため、コークス強度は、コ−クス中の欠陥により支配されると考えられている。
コークス強度を支配するコークス中の欠陥は、構造上、主として、石炭の軟化膨張時に生じる石炭粒子間の接着不良及び粗大気孔と、その他、主として、再固化後の収縮時に生じるクラックの2種類に大きく分けられる。
通常のコークス製造用の原料炭は、コークス炉内で、400℃前後の温度で軟化、膨張を開始し、500℃前後の温度で再固化し、コークス化する。
石炭の軟化、膨張時に、軟化溶融した石炭が石炭粒子間の空隙に入り込み、石炭粒子同士が接着する。その後、軟化溶融状態の石炭粒子が再固化して、コ−クス化する過程において、石炭粒子が収縮する。
石炭粒子の再固化後の収縮過程において、石炭粒子中に収縮率の異なる組織があると、これらの組織間に収縮差が生じ、石炭粒子中にクラックが発生する。この石炭粒子中のクラックは、コークスの破壊の起点となり、コークス強度を低下させる原因となる。
コークス粒径拡大のために配合炭に添加される低収縮炭材は、石炭の加熱により軟化溶融するビトリニット組織及びエグジニット組織に比べ、揮発分が少なく、石炭の軟化・膨張時に殆ど膨張せず、再固化後の収縮率が小さい。
石炭の再固化した後の収縮時に生じるクラックは、低収縮炭材のような非軟化溶融組織とビトリニット組織やエグジニット組織などの軟化溶融組織との収縮率の差により、非軟化溶融組織の界面に応力が発生し、非軟化溶融組織の内部又は周辺にクラックが発生することが主な発生原因であると考えられる。
本発明者らのコークス用原料炭を対象とした調査により、石炭中に含有するビトリニット組織やエグジニット組織などの軟化溶融組織の収縮率は12〜16%まで幅があることを発見した。さらに、コークス粒径拡大用の低収縮炭材として使用される粉コークス、石油コークス、イナート組織、半無煙炭などを調査した結果、互いに収縮率が異なり、0〜10%まで幅があることを発見した。本明細書では、収縮率が10%以下の炭材を低収縮炭材と定義する。
したがって、石炭の再固化後の収縮過程において生じるクラック発生に起因するコークス強度の低下は、これらのビトリニット組織、エグジニット組織、非軟化溶融組織の収縮率の差に依存することがわかった。さらに、低収縮炭材の種類に応じて、コークス強度の低減効果に差があることを発見した。
低収縮炭材であるイナート組織の収縮率は、以下の方法で測定することができる。石炭中のイナート組織は、ビトリニット組織やエグジニット組織など、その他の軟化溶融組織よりも比重が大きいため、重液を用いて比重差により分離することができる。
具体的には、石炭を75μm以下の粒度に微粉砕し、これを、比重:1.5〜1.7g/cm3の塩化亜鉛水溶液の比重液に懸濁させ、その後、遠心沈降分離を行うことでイナートを濃縮する。このイナート濃縮物について、顕微鏡を用いた組織分析により、イナート純度を測定するとともに、例えば、特開2005−232349号公報などに開示される石炭の収縮率の測定方法に従って、イナート濃縮物の収縮率を測定する。
具体的には、イナート濃縮物(試料)を容器内に装入し、電気炉で、石炭を、常温から再固化温度以上の温度T(例えば、T=1000℃)(℃)まで加熱し、再固化温度と温度Tにおける内容物の容積差又は長さ差を再固化温度における容積又は長さで除した値を、イナート濃縮物(試料)の収縮率とする。
再固化温度でのイナート濃縮物(試料)の容積:VR及び長さ:LR、温度Tでのイナート濃縮物(試料)の容積:VT及び長さ:LTとすると、温度Tでのコークス収縮率R(−)は、以下の(a)又は(b)式で定義することができる。
R=(VR−VT)/VR (a)
R=(LR−LT)/LR (b)
なお、上記のイナート組織の分離方法で、純度100%のイナート組織が得られない場合は、分離した純度の異なるイナート濃縮物(試料)の収縮率を測定し、これらを基に、外挿法により、純度100%イナート組織の収縮率を求めることができる。
石炭中のビトリニット組織やエグジニット組織などの軟化溶融組織の収縮率、イナート組織以外の低収縮炭材の収縮率も上記の方法で測定される。
表1には、低収縮炭材である炭材A、炭材B、炭材C及び炭材Dの収縮率を示している。炭材Aは粉コークスであり、炭材Bは石油コークスであり、炭材Cは半無煙炭であり、炭材Dはイナート組織である。炭材A、炭材B、炭材C及び炭材Dの収縮率はそれぞれ、0%、5%、7%、10%であった。
Figure 0005504730
表1から、炭材A、炭材B、炭材C及び炭材Dの順に収縮率が低く、コークス強度の低下効果が高いことがわかった。
また、本発明者らのコークス用原料炭を対象にした調査により、低収縮炭材粒子の長さサイズがコークス強度、コークス粒径に大きな影響を与えることを発見した。ここで、低収縮炭材粒子の長さサイズは、最大長さ(mm)を意味するものとする。
具体的には、下記に説明するように、単銘柄の石炭(非軟化溶融組織を殆ど含有しない銘柄の石炭)に、No.1:0.1mm未満、No.2:0.1〜0.3mm未満、No.3:0.3〜0.5mm未満、No.4:0.5〜1.0mm未満、No.5:1.0〜3.0mm未満の5区分の粒度フラクションに篩い分けによって調整した長さサイズの異なる炭材Aの炭材粒子をそれぞれ配合した5種類の配合炭を用意し、これらの各配合炭を乾留してコークスを製造した。
単銘柄の石炭(非軟化溶融組織を殆ど含有しない銘柄の石炭)に、No.1:0.1mm未満、No.2:0.1〜0.3mm未満、No.3:0.3〜0.5mm未満、No.4:0.5〜1.0mm未満、No.5:1.0〜3.0mm未満の5区分の粒度フラクションに篩い分けによって調整した長さサイズの異なる炭材Bの炭材粒子をそれぞれ配合した5種類の配合炭を用意し、これらの各配合炭を乾留してコークスを製造した。
単銘柄の石炭(非軟化溶融組織を殆ど含有しない銘柄の石炭)に、No.1:0.1mm未満、No.2:0.1〜0.3mm未満、No.3:0.3〜0.5mm未満、No.4:0.5〜1.0mm未満、No.5:1.0〜3.0mm未満の5区分の粒度フラクションに篩い分けによって調整した長さサイズの異なる炭材Cの炭材粒子をそれぞれ配合した5種類の配合炭を用意し、これらの各配合炭を乾留してコークスを製造した。
単銘柄の石炭(非軟化溶融組織を殆ど含有しない銘柄の石炭)に、No.1:0.1mm未満、No.2:0.1〜0.3mm未満、No.3:0.3〜0.5mm未満、No.4:0.5〜1.0mm未満、No.5:1.0〜3.0mm未満の5区分の粒度フラクションに篩い分けによって調整した長さサイズの異なる炭材Dの炭材粒子をそれぞれ配合した5種類の配合炭を用意し、これらの各配合炭を乾留してコークスを製造した。
これらのコークスについて、コークスのコークス表面破壊粉率DI150 -6とコークス粒度MSを測定した。ここで、コークス表面破壊粉率DI150 -6は、JIS K 2151で規定されたドラム試験機による、150回転後の6mm篩下の割合(粉率)(−)を示しており、コークス表面破壊粉率DI150 -6が高くなるほどコークスの表面破壊強度が低下する。コークス粒度MSは、コークス粒径の拡大効果を定量的に示したものであり、コークス粒度MSが高くなるほど粒径の大きなコークスを得ることができる。
図1〜図4はそれぞれ炭材A〜Dに対応しており、サイズ区分別にコークス表面破壊粉率DI150 -6(Ai)及びコークス粒度MS(Ci)を示している。
図1〜図4を参照して、軟化溶融組織と低収縮炭材の膨張率の差が大きくなるほど、コークス表面破壊粉率DI150 -6(Ai)及びコークス粒度MS(Ci)に影響を及ぼす低収縮炭材の炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が、細粒側にシフトする。
この理由は、以下のように考えられる。
コークスが破壊する場合の低収縮炭材の周辺で発生するクラック(亀裂)のサイズは、低収縮炭材の炭材粒子のサイズに比例する。コークスのような脆性体の強度に関して、長さ2cのクラックが存在する場合の平面引張応力状態における破壊靭性値Kは、下記(3)式(ギリフィスの破壊条件式)よって示される。
K=σ(πc)1/2 ・・・(3)
K〔Pa・m1/2〕は破壊靭性値、σ〔Pa〕は引張応力、c〔m〕はクラック半長である。
上記(3)式は、クラックが進展を開始するサイズの臨界値を予測する式であり、右辺のσ(πc)1/2が、左辺のKの値に達したとき、クラックは進展する。
ここで、破壊靭性値Kが一定の場合、収縮率差が大きいほど歪が大きくなり、応力σが大きくなるため、クラック半長cが小さくても亀裂が進展する。すなわち、コークス表面破壊粉率DI150 -6(Ai)に影響を及ぼす低収縮炭材の炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が、細粒側にシフトする。
また、微小亀裂が進展すると、歪みにより発生した応力が開放されるため、コークス粒度MS(Ci)を支配する大きな亀裂の発生が抑制される。したがって、収縮率差が大きくなり、微小亀裂に影響を及ぼす低収縮炭材の炭材粒子の長さサイズが細粒側にシフトすると同時に、MS(Ci)に影響を及ぼす低収縮炭材の炭材粒子の長さサイズが細粒側にシフトする。
なお、本発明の低収縮炭材は、コークス粒径を拡大するために添加され、この種の炭材は一般的に粒度が小さいため、体積破壊強度に与える影響はない。したがって、コークス強度は、コークスの表面破壊強度のみで評価することができる。
これらの知見から、サイズ区分別の低収縮炭材粒子のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai(−/体積%)を定める場合には、低収縮炭材粒子のサイズ区分を、5つのサイズ区分(No.1:0.1mm未満、No.2:0.1〜0.3mm未満、No.3:0.3〜0.5mm未満、No.4:0.5〜1.0mm未満、No.5:1.0〜3.0mm未満)に分け、サイズ区分別に、コークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiを定める必要がある。
同様に、サイズ区分別の低収縮炭材粒子のコークス粒度MSへの影響度C(mm/重量%)を定める場合には、低収縮炭材粒子のサイズ区分を、5つのサイズ区分(No.1:0.1mm未満、No.2:0.1〜0.3mm未満、No.3:0.3〜0.5mm未満、No.4:0.5〜1.0mm未満、No.5:1.0〜3.0mm未満)に分け、サイズ区分別に、コークス粒度MSへの影響度Cを定める必要がある。
本実施形態では、低収縮炭材粒子を、5つのサイズ区分に区分けしたが、サイズ区分は、5つに限る必要はない。低収縮炭材粒子の最大長さの長短に応じて、適宜、区分間隔を定め、適宜の数(i=1〜m[自然数])のサイズ区分に区分すればよい。
図1を参照して、炭材Aは、No.1〜No.4のサイズ区分において、低収縮炭材粒子の長さサイズが小さくなるほどコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai及びCが小さくなることがわかった。なお、No.5のサイズ区分においては、コークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Cが大きくなりすぎて測定不可能であった。
図2を参照して、炭材Bは、No.1〜No.4のサイズ区分において、低収縮炭材粒子のサイズが小さくなるほどコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Cが小さくなることがわかった。なお、No.5のサイズ区分においては、コークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Cが大きくなりすぎて測定不可能であった。
図3を参照して、炭材Cは、No.1〜No.5のサイズ区分において、低収縮炭材粒子のサイズが小さくなるほどコークス粒度MSへの影響度Cが小さくなることがわかった。No.3〜No.5のサイズ区分において、低収縮炭材粒子のサイズが小さくなるほどコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが小さくなることがわかった。No.1〜No.2のサイズ区分において、コークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0になることがわかった。
図4を参照して、炭材Dは、No.4〜No.5のサイズ区分において、低収縮炭材粒子のサイズが小さくなるほどコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Cが小さくなることがわかった。No.1〜No.3のサイズ区分において、コークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai及びコークス粒度MSへの影響度Cが全て0なることがわかった。
これらサイズ区分別のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiは、下記の式(4)の最小二乗法による回帰分析により求めることができる。
DI150 -6(−)−基準DI150 -6=Σi=1〜mi×Ibi,j ・・・(4)
ここで、Ibi,jは、サイズ区分i(=1〜m)の低収縮炭材粒子の含有量(体積%)である。
jは、配合炭を構成する原料炭の銘柄である。DI150 -6は、サイズ区分i(=1〜m)を満たすように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのコークス表面破壊強度(−)である。
基準DI150 -6は、コークス表面破壊強度(−)に対する影響がない低収縮炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が0.1mm未満となるように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのコークス表面破壊強度(−)を示す。
m=5の場合は、下記式(4')の最小二乗法による回帰分析により、求めることができる。
DI150 -6(−)−基準DI150 -6=Σi=1〜5i×Ibi,j ・・・(4')
ここで、Ibi,jは、例えば、i=1(サイズ区分1:0.1mm未満)、i=2(サイズ区分2:0.1〜0.3mm未満)、i=3(サイズ区分3:0.3〜0.5mm未満)、i=4(サイズ区分4:0.5〜1.0mm未満)、及び、i=5(サイズ区分5:1.0〜3.0mm未満)のサイズ区分i別の低収縮炭材粒子の含有量(体積%)である。
サイズ区分別の影響度Ciは、下記の式(5) の最小二乗法による回帰分析により求めることができる。
MS(mm)−基準MS=Σi=1〜m×Ibi,j ・・・・(5)
ここで、Ibi,jは、サイズ区分i(=1〜m)の低収縮炭材粒子の含有量(体積%)である。
jは、配合炭を構成する原料炭の銘柄である。MS(mm)は、サイズ区分i(=1〜m)を満たすように粉砕した石炭を用いて製造したコークスの平均粒度(mm)である。
基準MSは、MSに対する影響がない低収縮炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が0.1mm未満となるように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのMSを示す。m=5の場合は、下記式(5’)の最小二乗法による回帰分析により、求めることができる。
MS(mm)−基準MS=Σi=1〜5×Ibi,j ・・・・(5’)
ここで、Ibi,jは、例えば、i=1(サイズ区分1:0.1mm未満)、i=2(サイズ区分2:0.1〜0.3mm未満)、i=3(サイズ区分3:0.3〜0.5mm未満)、i=4(サイズ区分4:0.5〜1.0mm未満)、及び、i=5(サイズ区分5:1.0〜3.0mm未満)のサイズ区分i別の低収縮炭材粒子の含有量(体積%)である。
このように、低収縮炭材の銘柄、低収縮炭材粒子の長さサイズに応じてコークス粒径及びコークス強度が変わるから、所望のコークス粒径及びコークス強度が得られるように低収縮炭材の炭種、粉砕条件を設定する必要がある。具体的には、下記の3つの条件を満足する必要がある。
(条件1)
炭種(j)、炭材粒子のサイズ(Ibi,j)及び炭材の添加率(Y)を下記(1)式を満足するように決定する。
目標コークス粒度MS−基準コークス粒度MS=Σj=1〜n{Σi=1〜m×Ibij}Y・・・・(1)
ただし、目標コークス粒度MSは目標とするコークスの粒度(mm)であり、基準コークス粒度MSは基準とするコークスの粒度(mm)であり、Yは炭種jの添加割合(質量%)である。
(条件2)
コークス強度の低下度△DI150 15を下記(2)式を満足するように決定する。
△DI150 15=Σj=1〜n{Σi=1〜m×Ibi,j}Y・・・・・・(2)
ただし、△DI150 15は炭材添加によるコークス強度DI150 15の低下度である。
(条件3)
(2)で算出された△DI150 15を補填するように、配合炭の配合調整及び/又は粘結補填材を添加する。
次に、配合炭の平均収縮率が14%の条件において、炭材A〜Dをそれぞれ、i=1(サイズ区分1:0.1mm未満)、i=2(サイズ区分2:0.1〜0.3mm未満)、i=3(サイズ区分3:0.3〜0.5mm未満)、i=4(サイズ区分4:0.5〜1.0mm未満)、及び、i=5(サイズ区分5:1.0〜3.0mm未満)のサイズ区分に区分けして、各サイズ区分における低収縮炭のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai(−/体積%)を定めた例を示す。
表2は各低収縮炭材のサイズ区分別の質量(%)を示している。
Figure 0005504730
表2を参照して、コークス粒径を拡大させる添加材として、本例では炭材1〜7を用いた。炭材1は、その種類が炭材Aであり、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子の含有率が50質量%であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子の含有率が50質量%である。
炭材2は、炭材Aであり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子の含有率が100質量%である。炭材3は、炭材Bであり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子の含有率が100質量%である。炭材4は、炭材Bであり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子の含有率が100質量%である。炭材5は、炭材Cであり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子の含有率が100質量%である。炭材6は、炭材Cであり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子の含有率が100質量%である。炭材7は、炭材Dであり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子の含有率が100質量%である。
表3は、各炭材のサイズ区分別のコークス粒度MSへの影響度Cを示している。
Figure 0005504730
表3を参照して、炭材Aでは、サイズ区分1のコークス粒度MSへの影響度Cが0.60(mm/重量%)であり、サイズ区分2のコークス粒度MSへの影響度Cが1.10(mm/重量%)であり、サイズ区分3のコークス粒度MSへの影響度Cが1.70(mm/重量%)であり、サイズ区分4のコークス粒度MSへの影響度Cが3.00(mm/重量%)である。
炭材Bでは、サイズ区分1のコークス粒度MSへの影響度Cが0.30(mm/重量%)であり、サイズ区分2のコークス粒度MSへの影響度Cが0.60(mm/重量%)であり、サイズ区分3のコークス粒度MSへの影響度Cが1.00(mm/重量%)であり、サイズ区分4のコークス粒度MSへの影響度Cが2.00(mm/重量%)である。
炭材Cでは、サイズ区分1のコークス粒度MSへの影響度Cが0.05(mm/重量%)であり、サイズ区分2のコークス粒度MSへの影響度Cが0.10(mm/重量%)であり、サイズ区分3のコークス粒度MSへの影響度Cが0.20(mm/重量%)であり、サイズ区分4のコークス粒度MSへの影響度Cが0.30(mm/重量%)であり、サイズ区分5のコークス粒度MSへの影響度Cが0.80(mm/重量%)である。
炭材Dでは、サイズ区分1のコークス粒度MSへの影響度Cが0.00(mm/重量%)であり、サイズ区分2のコークス粒度MSへの影響度Cが0.00(mm/重量%)であり、サイズ区分3のコークス粒度MSへの影響度Cが0.00(mm/重量%)であり、サイズ区分4のコークス粒度MSへの影響度Cが0.00(mm/重量%)であり、サイズ区分5のコークス粒度MSへの影響度Cが0.10(mm/重量%)である。
表4は、炭材1〜7の各サイズ区分における影響度Cに重量百分率Ibijを乗じてコークス粒径の増加量を示している。ここで、重量百分率Ibijは、炭材jに含まれるサイズ区分iに属する低収縮炭材粒子の炭材j全体に対する含有率のことである。
Figure 0005504730
表4を参照して、炭材1では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が0.3(mm)であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が0.6(mm)であり、炭材1全体によるコークス粒径の増加量△MSが0.9(mm)であった。炭材2では、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が1.7(mm)であり、炭材2全体によるコークス粒径の増加量△MSが1.7(mm)であった。
炭材3では、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が0.6(mm)であり、炭材3全体によるコークス粒径の増加量△MSが0.6(mm)であった。炭材4では、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が1.0(mm)であり、炭材4全体によるコークス粒径の増加量△MSが1.0(mm)であった。
炭材5では、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が0.1(mm)であり、炭材5全体によるコークス粒径の増加量△MSが0.1(mm)であった。炭材6では、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が0.3(mm)であり、炭材6全体によるコークス粒径の増加量△MSが0.3(mm)であった。炭材7では、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス粒径の増加量が0.1(mm)であり、炭材7全体によるコークス粒径の増加量△MSが0.1(mm)であった。
表5は、各銘柄のサイズ区分別のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Ai(−/体積%)を示している。
Figure 0005504730
表5を参照して、炭材Aでは、サイズ区分1のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.20(−/体積%)であり、サイズ区分2のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.50(−/体積%)であり、サイズ区分3のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.80(−/体積%)であり、サイズ区分4のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが2.00(−/体積%)であった。
炭材Bでは、サイズ区分1のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.10(−/体積%)であり、サイズ区分2のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.30(−/体積%)であり、サイズ区分3のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.50(−/体積%)であり、サイズ区分4のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが1.50(−/体積%)であった。
炭材Cでは、サイズ区分1のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.00(−/体積%)であり、サイズ区分2のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.00(−/体積%)であり、サイズ区分3のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.02(−/体積%)であり、サイズ区分4のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.10(−/体積%)であり、サイズ区分5のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.30(−/体積%)であった。
炭材Dでは、サイズ区分1のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.00(−/体積%)であり、サイズ区分2のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.00(−/体積%)であり、サイズ区分3のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.00(−/体積%)であり、サイズ区分4のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.01(−/体積%)であり、サイズ区分5のコークス表面破壊粉率DI150 -6への影響度Aiが0.10(−/体積%)であった。
表6は、炭材1〜7の各サイズ区分における影響度Aに重量百分率Ibijを乗じてコークス強度の低下量を示している。ここで、重量百分率Ibijは、炭材jに含まれるサイズ区分iに属する低収縮炭材粒子の炭材j全体に対する含有率のことである。
Figure 0005504730
表6を参照して、炭材1では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.1であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.2であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、炭材1全体によるコークス強度の低下量△DIが0.4であった。
炭材2では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.8であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、炭材2全体によるコークス強度の低下量△DIが0.8であった。
炭材3では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.3であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、炭材3全体によるコークス強度の低下量△DIが0.3であった。
炭材4では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.5であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、炭材4全体によるコークス強度の低下量△DIが0.5であった。
炭材5では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、炭材5全体によるコークス強度の低下量△DIが0.0であった。
炭材6では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.1であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、炭材6全体によるコークス強度の低下量△DIが0.1であった。
炭材7では、サイズ区分1に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分2に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分3に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分4に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.0であり、サイズ区分5に属する低収縮炭材粒子によるコークス強度の低下量が0.1であり、炭材7全体によるコークス強度の低下量△DIが0.1であった。
なお、炭材1を1%、炭材3を1%添加した場合、MSの増加量が0.9×1+0.6×1=1.5mm、コークス強度の低下量が0.4×1+0.3×1=0.7であった。
炭材2を0.5%、炭材4を0.5%添加した場合、MSの増加量が1.7×0.5+1.0×0.5=1.35mm、コークス強度の低下量が0.8×0.5+0.5×0.5=0.65であった。

Claims (1)

  1. 複数銘柄の原料炭を銘柄別に粉砕し、目標コークス強度DI150 15となるように配合した配合炭をコークス炉に装入して高炉用コークスを製造する高炉用コークスの製造方法において、
    (A)(A1)前記配合炭に含まれる収縮率が10%以下の低収縮炭材j(j=1〜n、nは2以上の自然数)を、長さサイズとして、0.1mm未満、0.1〜0.3mm未満、0.3〜0.5mm未満、0.5〜1.0mm未満、1.0〜3.0mm未満のサイズ区分i(i=1〜)に区分けし、各サイズ区分iの前記低収縮炭材j全体に対する重量百分率Ibijを測定し、
    (A2)前記低収縮炭材jのサイズ区分i別のコークス表面破壊粉率D150 −6への影響度A(−/重量%)、及びコークス粒度MSへの影響度C(mm/重量%)を、下記の式(4)及び式(5)の最小二乗法による回帰分析により予め求め、
    DI 150 -6 (−)−基準DI 150 -6 =Σ i=1〜5 i ×Ib i,j ・・・(4)
    DI 150 -6 ;サイズ区分i(=1〜5)を満たすように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのコークス表面破壊強度(−)、
    基準DI 150 -6 ;コークス表面破壊強度(−)に対する影響がない低収縮炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が0.1mm未満となるように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのコークス表面破壊強度(−)、
    MS(mm)−基準MS=Σ i=1〜5 ×Ib i,j ・・・・(5)
    MS(mm);サイズ区分i(=1〜5)を満たすように粉砕した石炭を用いて製造したコークスの平均粒度(mm)、
    基準MS;MSに対する影響がない低収縮炭材粒子の長さサイズ(最大長さ)が0.1mm未満となるように粉砕した石炭を用いて製造したコークスのMS、
    (D)下記(1)式を用いて、低収縮炭材(j)、重量百分率(Ibij)、低収縮炭材添加率(Yにより、低収縮炭材添加後のコークス粒度MS−低収縮炭材添加前のコークス粒度MS求め
    低収縮炭材添加後のコークス粒度MS−低収縮炭材添加前のコークス粒度MS=Σj=1〜n{Σi=1〜 ×Ibij}・Y・・・・・(1)
    但し、
    低収縮炭材添加後のコークス粒度MS:低収縮炭材を添加した後の石炭を用いて製造したコークスの粒度(mm)
    低収縮炭材添加前のコークス粒度MS:低収縮炭材を添加する前の石炭を用いて製造したコークスの粒度(mm)
    :低収縮炭材jの添加割合(質量%)
    (E)さらに、下記(2)式によりコークス強度低下度ΔDI150 15を求め、
    ΔDI150 15=Σj=1〜n{Σi=1〜 ×Ibij}・Y・・・(2)
    但し、ΔDI150 15:低収縮炭材によるコークス強度DI150 15の低下(−)
    (F)(2)を補填するように粘結補填材添加する方法であって、
    (G)前記低収縮炭材が、粉コークス、石油コークス、イナート組織、半無煙炭の1種または2種以上である、
    ことを特徴とする高炉用コークスの製造方法。
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