JP5504424B2 - 製本装置、製本方法及びスタッカー装置 - Google Patents

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Description

本発明は製本装置、製本方法及びスタッカー装置に関する。
従来例として、下記特許文献1には複数枚の単位用紙を連続して搬送するとともに、搬送された単位用紙を順次下から積層し、積層された所望枚数の単位用紙を、重ね合わせ面の所定箇所に塗布された糊で互いに接着することにより、冊子を作成する製本装置が記載されている。これは、搬送過程において、表紙以外の単位用紙の表面(上面)に糊を塗布するようになっている。そして、積層工程では、単位用紙を下から順に積層する方法が採用されている。
また、下記特許文献2には複数枚の単位用紙を順次積層する際、先に搬送された単位用紙の下側に、次の単位用紙を搬送することによって、単位用紙を順次下方に積層する製本装置に関する開示がある。
そして、下記特許文献3は、シート積層装置に関して、シート材が排紙口から離脱された際、シート材の後端部を強制的に押圧する手段を有する装置について開示があり、押圧手段として、シートが排紙され、シートの後端がノズル下を通過するタイミングをセンサーが検知した際、ノズルのシャッタを開放し、常時回転するファンの風をシートに吹き付けてシートを積層部に落とし込む技術が開示されている。
特許第2934569号公報 特開2006−168312号公報 実開平2−22963号公報
上記特許文献1に記載の製本装置では、単位用紙を排出ローラにより放出して積層するので、単位用紙の端部が揃いにくく、また、単位用紙が先の単位用紙の上に載るまでに時間が掛かり、多くの単位用紙を短時間で処理しようとすると単位用紙が相互に引っ掛かり円滑な処理ができない。
また、上記特許文献2に記載の製本装置では、先に搬送された単位用紙の下側に、次の単位用紙を搬送するので、用紙の端部を揃えることは可能であるが、上方に積層された先の単位用紙の重量が新たに下側に滑り込ませる単位用紙にかかるので、積層可能な単位用紙の枚数が限られ、多くの単位用紙を一度に積層することが困難である。また搬送方向の長さが比較的長尺の単位用紙を積層する場合、単位用紙の上面に塗布した糊が先の単位用紙の下面に付着し、擦り取られてしまうので、余り大きな単位用紙を処理することができない。
そして、上記特許文献3に記載の装置では、長尺のシートを大量に積層可能であり、また、ファンからの風によってシートの後端を素早く積層部に落とすことができるが、シートの後端に吹き付ける風を制御することが難しく、また、装置が大掛かりで製造コスト及び運転コストの双方が高くなる。
本発明は、上記課題に鑑みて為された発明であり、大量の用紙を短時間で積層でき、また、用紙の端辺を容易に揃えることの可能なスタッカー装置、及び製本装置、製本方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本願発明にかかる製本装置は、複数枚の用紙を供給する給紙部と、該給紙部により供給された用紙を載置部において下から順に積層し、且つ、積層された所望枚数の用紙を、該用紙の所定箇所に塗布された接着剤によって互いに接着することにより冊子を作成する積層製本部とを備えている製本装置において、給紙部から供給された用紙を載置部の上方に一枚ずつ送り出す、用紙の幅方向を同一軸心として幅方向中央部を跨いで並設された一対の排出ローラと、前記一対の排出ローラの間に配備され、用紙の幅方向略中央部を上から押えるとともに、用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込み可能な所定長さを有し、排出方向に沿って配設された中央押え部材と、一対の排出ローラの左右側方に各々配備され、用紙の左右端部を上方に押し上る押上ガイドと、排出ローラによって送出された用紙の前端部を、排出方向前方に設けられた載置部の前端部に案内する前端ガイド部とを備えている。
上記製本装置において、好ましくは、前端ガイド部に案内され、載置部の前端部上方に至った用紙の前端部の載置部への降下を案内する前端降下案内部材を、載置部の前端部近傍に設けたものである。
また、上記製本装置において、好ましくは、中央押え部材は、用紙との接触により上下動可能に構成されてなる。
上記各製本装置において、好ましくは、前端ガイド部は、用紙の排出方向に沿って該用紙の前端部に接触可能に配設されるとともに、排出方向前側が低く、後側が高くなるよう傾斜配置されてなる。
上記各製本装置において、好ましくは、積層製本部は、載置部に積層される用紙の前端部の位置を規制する前規制ガイドを備えてなる。
上記各製本装置において、好ましくは、積層製本部は、載置部に積層される用紙の幅方向の位置を規制する横規制ガイドと、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトとを備え、該横規制ガイドは、用紙の幅方向両端部に当接するガイドロッドと、該ガイドロッドを冊子の排出ベルトによる排出方向に沿って揺動させるよう軸支するガイドロッド支持部材とを備えている。
上記各製本装置において、好ましくは、積層製本部は、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトと、前記排出ベルトに対向配置され、冊子の上面を押えることにより排出ベルトとの間で冊子を挟持し排出する冊子押え部材とを備えている。
上記各製本装置において、好ましくは、積層製本部は、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトと、前記排出ベルトに対向配置され、冊子の上面を押えることにより排出ベルトとの間で冊子を挟持し排出する冊子押え部材と、載置部に積層される用紙の前端部の位置を規制する前規制ガイドとを備え、冊子押え部材と前規制ガイドとを所定角度を形成するよう連結し、連結部分を軸心に排出ベルトによる冊子の排出方向に沿って冊子押え部材と前規制ガイドを揺動させるよう軸支し、用紙を載置部に積層する際は、前規制ガイドを略下向きに延在させるとともに、作成された冊子を排出ベルトにより排出する際は、前規制ガイド及び冊子押え部材を排出方向に沿って揺動して、冊子押え部材を略下向きに延在させるよう構成している。
上記各製本装置において、好ましくは、積層製本部は、載置部に載置された用紙の接着剤塗布部をプレスし、製本するプレス部を備えている。
本願発明にかかる製本方法は、複数枚の用紙を供給する給紙工程と、供給された用紙を載置部において下から順に積層し、且つ、積層された所望枚数の用紙を、重ね合わせ面の所定箇所に塗布された接着剤によって互いに接着することにより冊子を作成する積層製本工程とを備えている製本方法において、積層製本工程は、供給された用紙を、幅方向に並設された一対の排出ローラにより載置部の上方に一枚ずつ送り出す際、一対の排出ローラの間に配備された中央押え部材により、用紙の幅方向略中央部を押えるとともに、一対の排出ローラの左右両側方に配備された押上ガイドにより、用紙の左右端部を上方に押し上げて用紙をU字状に撓ませて送出し、送出された用紙の前端部を、用紙の排出方向に沿って配設されてなる前端ガイド部の下面に摺接させて載置部の前端部に案内し、中央押え部材の前端部が用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込んで該載置部に用紙を積層する。
本願発明にかかるスタッカー装置は、複数枚の用紙を供給する給紙部と、該給紙部により供給された用紙を載置部において下から順に積層するスタッカー装置において、給紙部から供給された用紙を載置部の上方に一枚ずつ送り出す幅方向を同一軸心として並設された一対の排出ローラと、幅方向において一対の排出ローラの間に配備され、用紙の幅方向略中央部を上から押えるとともに、用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込み可能な所定長さを有し、排出方向に沿って配設された中央押え部材と、一対の排出ローラの左右両側方に各々配備され、用紙の左右端部を上方に押し上げ排出する押上ガイドと、排出ローラによって送出された用紙の前端部を、排出ローラによる排出方向前側に形成された載置部の前端部に案内する前端ガイド部とを備えている。
本発明によると、前記一対の排出ローラの間に配備され、用紙の幅方向略中央部を上から押えるとともに、用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込み可能な所定長さを有し、排出方向に沿って配設された中央押え部材と、一対の排出ローラの左右側方に各々配備され、用紙の左右端部を上方に押し上る押上ガイドと、排出ローラによって送出された用紙の前端部を、排出方向前方に設けられた載置部の前端部に案内する前端ガイド部とを備えているので、用紙を、排出ローラを支点とし、中央押え部材により用紙の幅方向略中央部を押し下げ、押上ガイドにより左右端部を押し上げることでU字状に撓ませて略左右対称として、載置部に放出し、用紙の先端部分が前端ガイド部に当接し、該前端ガイド部により用紙の前端が案内され、中央押え部材が用紙の後部を載置部内に落とし込む。よって、排出ローラによって送出された用紙が先後の用紙に衝突し、紙詰まりを生ずることなく、大量の用紙を短時間で積層でき、また、用紙の端辺を容易に揃えることが可能である。
また、前端ガイド部に案内され、載置部の前端部上方に至った用紙の前端部の載置部への降下を案内する前端降下案内部材を、載置部の前端部近傍に設けた場合には、載置部の上方に至った用紙の後部を中央押え部材が落とし込むと同時に、用紙の前端部を前端降下案内部材により案内し、落とし込むので、用紙を載置部に素早く積層することができる。
中央押え部材は、用紙との接触により上下動可能に構成されてなる場合には、用紙が載置部の上方に略水平姿勢のまま進入すると、用紙に接触することで中央押え部材が押し上げられ、用紙の前端部を前端ガイド部に案内させつつ円滑に移動することができ、用紙が排出ローラから解放された時点で中央押え部材が下方に移動して用紙の後部を載置部内に落とし込むことができ、よって、用紙を素早く載置部に載置可能である。
そして、前端ガイド部は、所定長さを有する薄板状部材が用紙の排出方向に沿って用紙の前端部に接触可能に配設されるとともに、排出方向前側が低く、後側が高くなるよう傾斜配置されてなる場合は、用紙の先端部分が前端ガイド部に当接し、該前端ガイド部により用紙の前端が徐々に低くなるよう案内され前方へと移動するので、用紙の前端をより適切に揃えることが可能である。
更に、積層製本部は、載置部に積層される用紙の前端部の位置を規制する前規制ガイドを備えてなる場合は、用紙の先端を前規制ガイドに当接させることで用紙の前端部をより適正に揃えることができる。
更に、積層製本部は、載置部に積層される用紙の幅方向の位置を規制する横規制ガイドと、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトとを備え、該横規制ガイドは、用紙の幅方向両端部に当接するガイドロッドと、該ガイドロッドを冊子の排出ベルトによる排出方向に沿って揺動させるよう軸支するガイドロッド支持部材とを備えている場合は、排出ベルトによる排出の際、左右双方のガイドロッドが排出方向に沿って揺動するので、冊子の左右端部がガイドロッドに隙間なく当接し位置決めされ、端部を揃えた後であっても、ガイドロッドが冊子の移動に合わせて揺動し排出を阻害しないため、円滑に排出可能である。
更に、積層製本部は、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトと、前記排出ベルトに対向配置され、冊子の上面を押えることにより排出ベルトとの間で冊子を挟持し排出する冊子押え部材とを備えている大量の用紙を積層し冊子として製本した場合にも、該冊子を排出ベルトによって容易に排出することができる。
更に、冊子押え部材と前規制ガイドとを所定角度を形成するよう連結し、連結部分を軸心に排出ベルトによる冊子の排出方向に沿って冊子押え部材と前規制ガイドを揺動させるよう軸支し、用紙を載置部に積層する際は、前規制ガイドを略下向きに延在させるとともに、作成された冊子を排出ベルトにより排出する際は、前規制ガイド及び冊子押え部材を排出方向に沿って揺動して、冊子押え部材を略下向きに延在させるよう構成した場合は、前規制ガイドと冊子押え部材とを連動して動作することができ、簡単な
構造で効率よく冊子を排出することができる。
更に、積層製本部は、載置部に載置された用紙の接着剤塗布部をプレスし、製本するプレス部を備えている場合は、自重により相互に接着させることが比較的困難な上層の用紙を、プレス部でプレスすることで、確実に接着し、製本することができる。
更に、本願にかかる製本方法は、積層製本工程は、供給された用紙を、幅方向に並設された一対の排出ローラにより載置部の上方に一枚ずつ送り出す際、一対の排出ローラの間に配備された中央押え部材により、用紙の幅方向略中央部を押えるとともに、一対の排出ローラの左右両側方に配備された押上ガイドにより、用紙の左右端部を上方に押し上げて用紙をU字状に撓ませて送出し、送出された用紙の前端部を、用紙の排出方向に沿って配設されてなる前端ガイド部の下面に摺接させて載置部の前端部に案内し、中央押え部材の前端部が用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込んで該載置部に用紙を積層する。よって、用紙がずれることなく載置部に積層され、搬送順が前後となる用紙との衝突によって紙詰まりを生ずることなく、大量の用紙を載置部に短時間で積層できるとともに、用紙を前端ガイド部により搬送方向に沿って案内することで該用紙の端辺を容易に揃えることが可能である。また、用紙の所定箇所に塗布された接着剤が、排出ローラにより送り出されてから載置部に積層されるまでの間に、前後の用紙や装置の各部に全く接触することなく積層可能であるので、送出された用紙の接着剤を前後の用紙や装置に付着させることなく、美しい製本が可能である。
更に、本願にかかるスタッカー装置は、複数枚の用紙を供給する給紙部と、該給紙部により供給された用紙を載置部において下から順に積層するスタッカー装置において、給紙部から供給された用紙を載置部の上方に一枚ずつ送り出す幅方向を同一軸心として並設された一対の排出ローラと、幅方向において一対の排出ローラの間に配備され、用紙の幅方向略中央部を上から押えるとともに、用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込み可能な所定長さを有し、排出方向に沿って配設された中央押え部材と、一対の排出ローラの左右両側方に各々配備され、用紙の左右端部を上方に押し上げ排出する押上ガイドと、排出ローラによって送出された用紙の前端部を、排出ローラによる排出方向前側に形成された載置部の前端部に案内する前端ガイド部とを備えているので、用紙を、排出ローラを支点とし、中央押え部材により用紙の幅方向略中央部を押し下げ、押上ガイドにより左右端部を押し上げることでU字状に撓ませて略左右対称として、載置部に放出し、用紙の先端部分が前端ガイド部に当接し、該前端ガイド部により用紙の前端が案内され、中央押え部材が用紙の後部を載置部内に落とし込む。よって、用紙がずれることなく載置部に積層され、搬送順が前後となる用紙との衝突によって紙詰まりを生ずることなく、大量の用紙を短時間で積層でき、また、用紙の端辺を容易に揃えることが可能である。
本発明の製本装置により製本される複数の用紙(冊子)の一例を示す斜視図である。 前記製本装置の簡略側面図である。 図2平面略図である。 図3の製本装置の積層製本部のA−A線矢視断面である。 図4のB−B線矢視断面図である。 前記積層製本部を前方から見た図である。 前記積層製本部の動作を示す図である プレス中の状態を示す前記プレス部の側面図である。 前記積層製本部の動作を示し、用紙の前部を送出した時の平面図である。 図9の積層本体部のC−C線矢視断面図である。 用紙の後部を残し略全体を送出した時の平面図である。 図11の積層本体部のD−D線矢視断面図である。 用紙を全て送出し排出ローラから離れた時の平面図である。 図13の積層本体部のE−E線矢視断面図である。 前記積層製本部の動作を示す図である 本発明の製本装置の他の実施形態を示す断面図である。 前記積層製本部の動作を示す図である。 前記積層本体部の動作を示す視断面図である。
(第1の実施形態) 図1乃至図14は、本発明の第1の実施の形態に係る製本装置であり、これらの図面に基づいて実施形態の一例を説明する。
(製本される冊子の例) まず、図1により、本願の製本装置により製造される冊子Sの形態を説明する。図1の形態は、複数の用紙Pを、それらの幅方向の一端辺に接着剤を塗布し、接着剤塗布部Kをプレス部でプレスすることで相互に接着して、冊子Sとしたものである。
(製本装置全体の概要) 製本装置全体の簡略側面図である図2において、製本装置は、給紙部1と、該給紙部1の用紙Pの搬送方向下流側に配置された積層製本部2とを備えており、該積層製本部2における用紙Pの排出方向F下流側には、たとえば、製本された冊子Sを載置する冊子受台3が配備されている。なお、便宜上、前記排出方向F下流側を、製本装置の「前方」とし、排出方向F上流側を「後方」とし、後方から見た左右方向を、製本装置及び用紙P等の左右方向として、以下説明する。
(給紙部) 給紙部1は、用紙Pに接着剤を塗布して接着剤塗布部Kを形成し、該接着剤塗布部Kの形成された用紙Pを一枚ずつ積層製本部2に供給するものであり、用紙Pの幅方向の一方の端辺、たとえば後方から見て右端辺に沿って接着剤を線状に塗布する接着剤塗布機構11と、用紙Pを積層製本部2に供給する用紙供給機構12とを備えている。
前記接着剤塗布機構11は、接着剤供給部(図示せず)に接続された接着剤塗布ノズル15と、上下一対の搬送ベルト16とから構成され、搬送ベルト16の後端(入口端)の近傍には、各用紙Pに附された接着剤塗布要否用マーク(バーコード等)を読み取る読み取りセンサー14が配置されている。すなわち、搬送ベルト16の入口付近において、用紙Pの前記マークを読み取り、接着剤が必要であることを示すマークを読み取った場合には、搬送ベルト16で用紙Pを搬送中に、接着剤塗布ノズル15から接着剤を吐出し、その用紙Pの右端辺に接着剤を線状に塗布し、用紙供給機構12へ供給する。一方、接着剤が不要なマークを読み取った場合には、接着剤塗布ノズル15から接着剤を吐出せず、搬送ベルト16によって用紙供給機構12へ供給する。なお、上記接着剤塗布要否マークを用いない場合には、搬送される用紙Pをカウントし、用紙Pの供給順位により接着剤塗布の要否を判断し、制御することができる。
用紙供給機構12は、前記接着剤塗布機構11の搬送ベルト16の前端部近傍から略水平状態で前方に延びる下側搬送ベルト17と、該下側搬送ベルト17の上方に配置された複数の押えローラ18とを備えている。図3は図2の用紙供給機構12及び積層製本部2の簡略平面図であり、同図に示すように、用紙供給機構12の下側搬送ベルト17は、帯状の平ベルトが用いられ、それぞれ幅方向(左右方向)に間隔をおいて複数配置されている。押えローラ18は、支持部材19により回転自在に支持され、搬送ベルト17上を移動する用紙Pを下側搬送ベルト17の搬送面上に押さえ付けてその走行を安定させるが、用紙Pの走行に合わせて回転自由なので走行の支障とはならないようになっている。尚、この用紙供給機構12は、省略することも可能であり、その場合、接着剤塗布機構11から積層製本部2へ接着剤塗布後の用紙を直接搬送する構成としてもよい。
(積層製本部) 図2,3に示すように、積層製本部2は、排出ベルト21と、用紙供給機構12から送られた用紙Pを排出ベルト21の上方に放出し送り出す排出部22と、該排出部22によって送出された用紙Pの前端部を排出方向F前方に設けられた載置部24の前端部に案内する前端ガイド部23と、排出ベルト21の後部上面の所定範囲に形成された用紙Pを載置する載置部24と、排出部22によって載置部24上方に送出された用紙Pをガイドして所定の位置に位置決めする位置規制部25と、載置部24に載置された用紙Pの接着剤塗布部Kをプレスし、製本するプレス部26を備えている。
図3に示すように、積層製本部2の排出ベルト21は、帯状の平ベルトが用いられ、それぞれ幅方向(左右方向)に間隔をおいて複数配置されている。
排出部22は、排出ベルト21の上方で、用紙Pの幅方向(左右方向)を同一軸心として幅方向中央部を跨いで並設された一対の排出ローラ28を備え、該一対の排出ローラ28の間には、用紙Pの略中央を上から押える中央押え部材29を設けている。中央押え部材29は、所定長さを有する可撓性薄板状部材が排出方向Fに沿って配設されてなり、図4に、図3の積層製本部2のA−A線矢視断面図で示すように、側面視において前端が低く、後端が高くなるよう傾斜配置されており、後端部29bが用紙供給機構12の最前端に配設された支持部材19に片持ち支持されている。中央押え部材29は、排出ローラ28により放出される用紙Pの幅方向略中央部を押さえるとともに、自由端となっている中央押え部材29の前端部29aが、用紙Pとの接触により上下動可能に構成され、用紙Pの略中央を上から押えたときの反作用により用紙Pから上向きの力を受け撓む。更に、用紙Pを載置部24へ送出し、該用紙Pが排出ローラ28から離間した後には、中央押え部材29が用紙Pの後端部を下方に押えることで、載置部24内に用紙Pを落とし込むようになっている。中央押え部材29は柔軟な弾性変形を可能とする合成樹脂等により構成されるが、これに替えて、金属薄板等の剛性を有する部材(図示しない)をバネ等の付勢手段により付勢し(図示しない)同様の作用を奏する構成としてもよい。また、前端ガイド部23を図4に示す薄板状部材に替えて、丸棒、角材、線条材等としてもよい。
また、図5に、図4のB−B線矢視断面図で示すように、排出ローラ28の左右両側方に、用紙Pの左右端部を上方に押し上げる押上ガイド31が配置され、中央押え部材29が用紙Pの幅方向略中央部を押し下げる一方、押上ガイド31により用紙Pの左右端部を押し上げることにより、前方から見て用紙PをU字状に撓ませるようになっている。
図4に示すように、前端ガイド部23は、所定長さを有する薄板状部材が用紙Pの排出方向Fに沿って配設されてなり、前端ガイド部23の前端部が低く、後端部が高くなるよう傾斜配置され、排出ローラ28により載置部24上方に送出された用紙Pの前端部を前端ガイド部23の下面に摺接させて案内するようになっている。前端ガイド部23は後述する位置規制部25のガイドロッド支持部材53の下面に固設された前端ガイド支持部27に上下方向に移動可能に垂設されている。前端ガイド部23の材質は限定されないが、金属製とした場合には、例えば合成樹脂を用いた場合に比較して静電気の発生を防止可能である。また、前端ガイド部23を図4に示す薄板状部材に替えて、丸棒、角材、線条材等としてもよい。
載置部24には、図3に示すように、離間配置された排出ベルト21の間に用紙Pを受け止める受板33を設けている。受板33の上面は排出ベルト21の上面よりやや低位置となるよう調整され、各排出ベルト21の間で用紙Pが撓むことを防止するとともに、製本後の冊子Sの排出を妨げない。載置部24の略中央部上方には、各用紙Pに附された製本マーク(バーコード等)を読み取る読み取りセンサー34が配置され、載置部24に載置された用紙Pの前記製本マークを読み取るようになっている。給紙部1では、予め用紙Pをカウントし、用紙Pの供給順位によりプレスを必要とする用紙Pを判断し、後続の用紙Pの供給を中断するが、このプレスを必要とする用紙Pが排出ローラ28によって送り出された際に、確認のためにセンサー34が製本動作が必要であることを示すマークを読み取り、プレス部26によりプレスし、製本する。
位置規制部25は、載置部24上の用紙Pの排出方向F前端部の位置を規制する前規制ガイド36と、同後端部の位置を規制
する後規制ガイド37と、左右幅方向の位置を規制する横規制ガイド38とを有している。前規制ガイド36は、載置部24の載置される用紙Pの排出方向F前端部が当接可能となっており、図6に積層本体部2を前方からみた図で示すように、前規制ガイド36を構成する上下に延在する左右一対の薄板部材の上端部36aが、左右方向に延在する前規制ガイド支持部材42によって揺動自在に軸支され、下端部が載置部24に至っている。図3に示すように、双方の前規制ガイド36は、排出ベルト21と干渉しないように、各排出ベルト21の側方に配置されている。
尚、前規制ガイド支持部材42は、載置部24に対する用紙Pの最大積層量に対応する高さ位置に設けられている。
図3に示すように、左方の前規制ガイド36Fの右側方には所定高さ位置で水平方向に延在する冊子押え部材44の前端部が係合している。図4に示すように、冊子押え部材44は、前規制ガイド36Fの延在する上下方向に対して側面視略90°の角度を維持し、即ち水平方向に延在している。冊子押え部材44は、第1アーム45と第2アーム46とがピン47により連結されてなる構造を有し、連結部分に設けた付勢手段48により両アーム45,46が水平方向に略一直線状となるよう付勢されている。第1アーム45の前端部45aは、前規制ガイド36Fに係合するとともに前記前規制ガイド支持部材42により揺動自在に軸支されている。また、第2アーム46の後端部には冊子押えローラ49が回転自在に軸支され、図7に示すように、前規制ガイド36Fおよび冊子押え部材44を所定角度を維持したままで揺動させた場合に、載置部24上の冊子Sを冊子押えローラ49により押えつつ排出できるようになっている。
即ち、図7において矢印で示すように、前規制ガイド36及び冊子押え部材44は、略90°の角度を維持しつつ前規制ガイド支持部材42を軸心に排出方向Fに前方へ向けて約90°揺動するようになっている。用紙Pを載置部24に積層載置する際は、図4,6に示すように、前規制ガイド36が略垂直下向きに延在する一方、冊子押え部材44は水平姿勢となる。そして、載置部24に積層載置された用紙Pをプレス部26でプレスした後、得られた冊子Sを排出ベルト21により排出する際、図7に示すように、前規制ガイド36及び冊子押え部材44を揺動し、前規制ガイド36が略水平姿勢となるまで回転する一方、冊子押え部材44を略垂直下向きに延在させる。載置部24に載置された冊子Sのうち最上位の冊子Sの上面を冊子押え部材44の冊子押えローラ49により押さえ付けて、排出ベルト21との間で冊子Sを挟持し前方へ走行し排出するようになっている。その際、冊子押えローラ49が冊子Sの移動に伴って回転する。また、冊子押えローラ49が冊子Sの上面を押さえつけることで、付勢手段48の付勢力に抗して第2アーム46が第1アーム45より後方に屈曲し、冊子Sを押さえつける。
図3,6に示すように、冊子押え部材44は前端ガイド部23の左方に位置し、排出部22の一対の排出ローラ28のうち左側の排出ローラ28aの下方に配備された排出ベルト21cとの間で冊子Sを挟持し排出できるようになっている。
図4に示すように、後規制ガイド37は、用紙Pの後端部が当接可能な上下に長い板状の当接部材37a及び受板33の下面に当接され、固定された板状の水平支持部材37bによりL字状に一体形成され、当接部材37aは載置部24に対する用紙Pの最大積層量に対応する長さに形成されている。
図4に示すように、横規制ガイド38は、載置部24の上面に積層された用紙Pの下部に対応して配置されるとともに、載置部24に載置する用紙Pの左右方向両端が当接する丸棒状のガイドロッド52及び、該ガイドロッド52を排出方向Fに沿って揺動自在に軸支するガイドロッド支持部材53からなる。ガイドロッド支持部材53は、載置部24に対する用紙Pの最大積層量に対応する高さ位置に形成されている。図3に示すように、ガイドロッド支持部材53は、左右方向に架設されるとともに、排出方向Fに沿って3列に並設されている。この横規制ガイド38は、搬送方向Fに沿って3列でなくてもよく、2列とすることで、構造をより簡略化できる。また、一方、横規制ガイド38を4列以上とすることで、用紙Pをよりきれいに整列させることができる。図3において破線で示すように、右方に並設された3個のガイドロッド52aは、載置部24に載置される用紙Pを長尺側が左右方向となる横置きとする場合等に、該用紙Pの長尺幅に合わせ、それぞれガイドロッド支持部材53に沿って右外方に移動可能となっている。
(プレス部) 図5において、プレス部26は、後方から見て右から2番目の排出ベルト21bの上方に配置されており、プレス部26の加圧板50は、前記右から2番目の排出ベルト21bに所定間隔をおいて上方から対向している。
図8は、プレス部26の拡大右側面図であり、プレス部26は、下方に突退自在なロッド部55aを有するエアシリンダ55と、前記ロッド部55aの下端部に連結された前記加圧板50とを備えている。該加圧板50は、前後方向の略中央部が、回動軸51を介して前記ロッド部55aの下端に回動自在に連結されており、前記ロッド部55aと共に上下方向に移動する。
すなわち、シリンダ55のロッド部55aを伸張することにより、加圧板50を下降させ、図8(b)に示すように、右側の排出ベルト21に載っている用紙Pの右端部(接着剤塗布部K)を、右から2番目の排出ベルト21bの水平部分と加圧板50との間で挟圧し、これにより、複数の用紙Pを接着し、製本するようになっている。また、図3において破線で示すように、載置部24に載置される用紙Pを横置きとする場合等に、該用紙Pの長尺となる幅に合わせたガイドロッド52の移動の際、プレス部26をガイドロッド52の近傍となる右外方に移動可能となっている。
(製本方法及び効果) (1)給紙工程図2において、給紙部1では、前工程から、冊子用の用紙Pが、一枚ずつ、センサー14を通って接着剤塗布機構11に送り込まれ、上下の搬送ベルト16間で挟持され、前方に搬送される。センサー14により接着剤の塗布が必要とされた用紙Pには、搬送ベルト16による搬送過程において、接着剤塗布ノズル15から接着剤が吐出されることにより、用紙Pの右端部の上面に、線状に接着剤が塗布される。なお、前工程としては、印刷装置等がある。
接着剤塗布機構11から用紙供給機構12に送り込まれた用紙Pは、下側搬送ベルト17と押えローラ18との間で用紙Pを挟持しつつ前方に搬送され、積層製本部2に供給される。
(2)製本工程積層製本部2に供給された用紙Pは排出ローラ28により載置部24の上方に送出される。用紙Pは接着剤塗布機構11により後方から見て右端辺に接着剤塗布部Kが形成されているため、該右端辺の方が左端辺より重量が大きく、アンバランスになっており、排出ローラ28により送出された際には用紙Pの右側が低く左側が高く傾斜する傾向にある。そこで、図5に示すように、用紙Pを、排出ローラ28を支点とし、中央押え部材29により用紙Pの幅方向略中央部を押し下げ、押上ガイド31により左右端部を押し上げることでU字状に撓ませて略左右対称として、載置部24に放出する。
図9〜図13に、用紙Pを放出する際の動作を説明する。図9は、用紙Pの前部を送出した時の平面図であり、図10は、図9の積層本体部2のC−C線矢視断面図である。また、図11は、用紙Pの後部を残し略全体を送出した時の平面図であり、図12は、図11の積層本体部2のD−D線矢視断面図である。更に、図13は、用紙Pを全て送出し排出ローラ28から離れた時の平面図であり、図14は、図13の積層本体部2のE−E線矢視断面図である。用紙PをU字状に撓ませて放出することで、用紙Pが腰付けられ、図10に示すように、用紙Pが載置部24の上方に略水平姿勢のまま進入し、自由端となっている中央押え部材29の前端部29aに、用紙Pから上向きの力がかかり該中央押え部材29の前端部29aを押し上げる。そして、図12に示すように、用紙Pが前方へ進むに従い、中央押え部材29を更に上方に押上げ、用紙Pの先端部分が前端ガイド部23に当接し、該前端ガイド部23により用紙Pの前端が徐々に低くなるよう案内され前方へと移動する。そして、図14に示すように、用紙Pが略水平姿勢を維持したまま前規制ガイド36に当接するに至る。この時点で、用紙Pの後端部は排出ローラ28から離れ、該排出ローラ28の支持および押上ガイド31の押し上げから開放されるので、中央押え部材29の前端部29aが下方に揺動し、用紙Pの後部を載置部24内に落とし込む。
これにより、用紙Pは載置部24の上方を前端ガイド部23に該用紙Pの幅方向略中央部を当接しつつ円滑に移動するので、用紙Pの端部に形成された接着剤塗布部Kが他の部品や先後の用紙Pに接触し、接着剤が他の部品や用紙Pなどに付着することなく用紙Pを載置部24に載置できる。また、後続の用紙Pの送出しの際に邪魔になりやすい用紙Pの後部を中央押え部材29の前端部29aにより押えて素早く載置部24に落とし込むので、用紙供給機構12より高速で用紙Pを供給した場合にも、先に送出された用紙Pに後続の用紙Pが接触することがなく、短時間で大量の用紙Pを処理可能である。
また、用紙Pは、各位置規制部25により前後左右の端縁をそれぞれ位置決めされ、端辺を揃えられる。このとき、用紙Pが、載置部24の上方から積層されている先の用紙Pの上に落下し収まるまでに、複数のガイドロッド52の間から左右両側の外方へ空気が抜けるので、用紙Pをより素早く落下させることができる。
(3)プレス工程 図8により、プレス工程を説明する。図8において、位置規制部25により、用紙Pの前後左右の端辺の位置を揃えた後、加圧板50を下降することにより、用紙Pの右端部(接着剤塗布部K)を、加圧板50と排出ベルト21bとの間で挟圧し、接着する。プレス部26によりプレスし、製本することで、自重により相互に接着させることが比較的困難な上層の用紙Pを確実に接着し、製本することができる。また、この時、たとえ接着剤塗布部Kの厚みが不均一で、用紙Pの表面が傾斜していたり、膨らんだ状態であっても、図8に示すように、加圧板50は、その前後方向の中央部がヒンジ軸51により回動自在に支持されているので、積層された用紙Pの表面の傾斜あるいは膨らみに対応して、加圧板50がヒンジ軸51回りに傾斜し、加圧する。これにより、用紙Pの接着剤塗布部Kは、前後方向の全長に亘り、均一に加圧され接着される。
(4)排出工程図2、7、15より排出工程を説明する。プレス工程により用紙Pが接着され冊子Sに製本され、加圧板50が上昇した後、図2において、排出ベルト21が駆動し、また、前規制ガイド36及び冊子押え部材44を前規制ガイド支持部材42を軸心に揺動し、垂直下向きだった前規制ガイド36を図7に示すように、略水平姿勢となるまで回転するとともに、水平姿勢だった冊子押え部材44を略垂直下向きに延在させる。そして、載置部24に載置された冊子Sのうち最上位の冊子Sの上面を冊子押え部材44の冊子押えローラ49により押さえ付けて、排出ベルト21との間で冊子Sを挟持し前方へ排出し、図2に示す冊子受け台3へと送る。この時、冊子押えローラ49が冊子Sの移動に伴って、排出方向Fに回転するので、冊子Sを傷めない。また、冊子押えローラ49が冊子Sの上面を押さえつけることで、付勢手段48の付勢力に抗して第2アーム46が第1アーム45より後方に屈曲し、冊子Sを押さえつけつつ排出することができる。また、図15に示すように、冊子Sの排出に伴い、排出方向Fに沿って冊子押え部材44が前規制ガイド支持部材42を軸心に前方へ揺動する。その際、冊子押え部材44の第1アーム45に対する第2アーム46の屈曲
率が次第に大きくなって、排出時の冊子押えローラ49の軌道を排出ベルト21の排出面に対し略平行とすることができる。
また、図15に示すように、排出の際、冊子Sの移動に合わせて左右双方のガイドロッド52が排出方向Fに沿って前方へと揺動する。これにより、冊子Sの端辺がガイドロッド52に隙間なく当接し位置決めされ、端辺を揃えた後であっても円滑に排出可能であり、ガイドロッド52が固定されている場合のように冊子Sの左右端辺との間で摩擦を生じ、排出を阻害するといったことがない。
(第2の実施形態)
図16は、第2の実施形態としての積層製本部2Aの概略を示す断面図である。同図に示すように、第2の実施形態では、前端ガイド部23に案内され、載置部24の前端部上方に至った用紙Pの前端部の載置部24への降下を案内する前端降下案内部材56を、載置部24の前端部近傍において前規制ガイド36に交差して設けている。前端降下案内部材56は、第2アーム46の付勢手段48による回動を阻止するため第1アーム45に設けた突起部43に上端部56aが支持されており、下端部56bは載置部24の前方、且つ載置面の下方に至るよう傾斜配置されている。図17に示すように、プレス部26のプレスにより得られた冊子Sを排出する際は、冊子押え部材44の揺動に伴い前端降下案内部材56が前方へと揺動して跳ね上がることで、冊子Sの排出の妨げにならないようになっている。
第2の実施形態に掛かる積層本体部2Aに、第1の実施形態と同様の給紙部1から給紙された用紙Pを排出ローラ28を用いて送出した際には、図9乃至図12に示す第1の実施形態と同様にU字状に腰付けられた用紙Pが、前端ガイド部23に案内され前方へと移動する。その後、図18に示すように、用紙Pが前規制ガイド36に当接する前に、前端降下案内部材56に当接し、用紙Pの後部が中央押え部材29により落とし込まれるのと同時に、用紙Pの前部が前端降下案内部材56により案内され載置部24の所定位置へと落とし込まれる。このとき、用紙Pは、中央押え部材29により用紙Pの後部の幅方向中央が押さえられて安定するとともに、前端降下案内部材56により前部の幅方向略中央部が案内されることで左右方向に安定し、ふらつかなくなる。また、用紙Pを前後方向に略水平姿勢のまま素早く積層することができる。
尚、上記各実施形態では、接着剤塗布機構を備え、該接着剤塗布機構により用紙の所定箇所に塗布された接着剤によって互いに接着することにより冊子を作成する積層製本部を備えている製本装置について記載したが、本発明にかかる積層製本部は、接着剤塗布機構を有せず、製本を行わないで、単に用紙を積層するのみのスタッカー装置にも用いることができる。
F 排出方向
P 用紙
S 冊子
1 給紙部
2 積層製本部
21 排出ベルト
23 前端ガイド部
24 載置部
26 プレス部
28 排出ローラ
29 中央押え部材
31 押上ガイド
36 前規制ガイド
38 横規制ガイド
44 冊子押え部材
52 ガイドロッド
53 ガイドロッド支持部材
56 前端導き部材

Claims (11)

  1. 複数枚の用紙を供給する給紙部と、該給紙部により供給された用紙を載置部において下から順に積層し、且つ、積層された所望枚数の用紙を、該用紙の所定箇所に塗布された接着剤によって互いに接着することにより冊子を作成する積層製本部とを備えている製本装置において、給紙部から供給された用紙を載置部の上方に一枚ずつ送り出す、用紙の幅方向を同一軸心として幅方向中央部を跨いで並設された一対の排出ローラと、前記一対の排出ローラの間に配備され、用紙の幅方向略中央部を上から押えるとともに、用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込み可能な所定長さを有し、排出方向に沿って配設された中央押え部材と、一対の排出ローラの左右側方に各々配備され、用紙の左右端部を上方に押し上る押上ガイドと、排出ローラによって送出された用紙の前端部を、排出方向前方に設けられた載置部の前端部に案内する前端ガイド部とを備えている製本装置。
  2. 前端ガイド部に案内され、載置部の前端部上方に至った用紙の前端部の載置部への降下を案内する前端降下案内部材を、載置部の前端部近傍に設けた請求項1に記載の製本装置。
  3. 中央押え部材は、用紙との接触により上下動可能に構成されてなる請求項1又は請求項2に記載の製本装置。
  4. 前端ガイド部は、用紙の排出方向に沿って該用紙の前端部に接触可能に配設されるとともに、排出方向前側が低く、後側が高くなるよう傾斜配置されてなる請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の製本装置。
  5. 積層製本部は、載置部に積層される用紙の前端部の位置を規制する前規制ガイドを備えてなる請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の製本装置。
  6. 積層製本部は、載置部に積層される用紙の幅方向の位置を規制する横規制ガイドと、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトとを備え、該横規制ガイドは、用紙の幅方向両端部に当接するガイドロッドと、該ガイドロッドを冊子の排出ベルトによる排出方向に沿って揺動させるよう軸支するガイドロッド支持部材とを備えている請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の製本装置。
  7. 積層製本部は、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトと、前記排出ベルトに対向配置され、冊子の上面を押えることにより排出ベルトとの間で冊子を挟持し排出する冊子押え部材とを備えている請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の製本装置。
  8. 積層製本部は、作成された冊子を載置部から排出する排出ベルトと、前記排出ベルトに対向配置され、冊子の上面を押えることにより排出ベルトとの間で冊子を挟持し排出する冊子押え部材と、載置部に積層される用紙の前端部の位置を規制する前規制ガイドとを備え、冊子押え部材と前規制ガイドとを所定角度を形成するよう連結し、連結部分を軸心に排出ベルトによる冊子の排出方向に沿って冊子押え部材と前規制ガイドを揺動させるよう軸支し、用紙を載置部に積層する際は、前規制ガイドを略下向きに延在させるとともに、作成された冊子を排出ベルトにより排出する際は、前規制ガイド及び冊子押え部材を排出方向に沿って揺動して、冊子押え部材を略下向きに延在させるよう構成した請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の製本装置。
  9. 積層製本部は、載置部に載置された用紙の接着剤塗布部をプレスし、製本するプレス部を備えている請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の製本装置。
  10. 複数枚の用紙を供給する給紙工程と、供給された用紙を載置部において下から順に積層し、且つ、積層された所望枚数の用紙を、重ね合わせ面の所定箇所に塗布された接着剤によって互いに接着することにより冊子を作成する積層製本工程とを備えている製本方法において、積層製本工程は、供給された用紙を、幅方向に並設された一対の排出ローラにより載置部の上方に一枚ずつ送り出す際、一対の排出ローラの間に配備された中央押え部材により、用紙の幅方向略中央部を押えるとともに、一対の排出ローラの左右両側方に配備された押上ガイドにより、用紙の左右端部を上方に押し上げて用紙をU字状に撓ませて送出し、送出された用紙の前端部を、用紙の排出方向に沿って配設されてなる前端ガイド部の下面に摺接させて載置部の前端部に案内し、中央押え部材の前端部が用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込んで該載置部に用紙を積層することを特徴とする製本方法。
  11. 複数枚の用紙を供給する給紙部と、該給紙部により供給された用紙を載置部において下から順に積層するスタッカー装置において、給紙部から供給された用紙を載置部の上方に一枚ずつ送り出す幅方向を同一軸心として並設された一対の排出ローラと、幅方向において一対の排出ローラの間に配備され、用紙の幅方向略中央部を上から押えるとともに、用紙の後端部を下方に押えることで、載置部内に用紙を落とし込み可能な所定長さを有し、排出方向に沿って配設された中央押え部材と、一対の排出ローラの左右両側方に各々配備され、用紙の左右端部を上方に押し上げ排出する押上ガイドと、排出ローラによって送出された用紙の前端部を、排出ローラによる排出方向前側に形成された載置部の前端部に案内する前端ガイド部とを備えているスタッカー装置。
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