JP5504018B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体が、セパレータ間に積層される燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される積層体を筐体内に収容する燃料電池スタックに関する。
通常、固体電解質型燃料電池(SOFC)は、電解質に酸化物イオン導電体、例えば、安定化ジルコニアを用いており、この電解質の両側にアノード電極及びカソード電極を配設した電解質・電極接合体(MEA)を、セパレータ(バイポーラ板)によって挟持している。この燃料電池は、通常、電解質・電極接合体とセパレータとが所定数だけ積層された燃料電池スタックとして使用されている。
例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムでは、図33に示すように、スタックケース1a内に複数の燃料電池スタック2aが収容されている。燃料電池スタック2aは、複数の単位電池ユニット3aを所定の間隔ずつ離間して多数積層して構成されている。
各単位電池ユニット3aは、スタックケース1a内に空気極を露呈しており、空気供給管4aを介して前記スタックケース1a内に供給された空気が、前記空気極に取り込まれている。使用済みの空気は、空気排出口5aからスタックケース1aの外部に排出されている。一方、燃料ガスは、供給口6aから各単位電池ユニット3aに供給された後、排出口7aからスタックケース1aの外部に排出されている。
特許文献2に開示されている固体酸化物形燃料電池は、図34に示すように、断熱部材1bによって覆われた装置本体2b内に、燃料電池スタック3bが配設されている。燃料電池スタック3bは、発電セル4bとセパレータ5bとを交互に積層して構成されている。
燃料電池スタック3bの発電時に発生する熱を吸熱する位置に、前記燃料電池スタック3bの積層方向に沿って第1の改質器6bが配設されるとともに、前記第1の改質器6bよりも前記燃料電池スタック3bから離間し、内部に燃料ガスが導入される第2の改質器7bが配設されている。第2の改質器7bは、内部に導入される燃料ガスが、燃料電池スタック3bからの排ガスを熱源として改質反応温度まで上昇する位置に配置され、第1の改質器6bの上流側に直列的に接続されている。
特許文献3に開示されている燃料電池は、図35に示すように、発電セルとセパレータとを交互に積層した燃料電池スタック1cを備えるとともに、前記燃料電池スタック1cと燃料改質装置2cとは、断熱ハウジング3c内に収納されている。燃料改質装置2cは、複数の改質器4cと複数の燃料熱交換器5cとで構成されている。断熱ハウジング3c内には、空気熱交換器6c、燃料ガス供給管7c及び酸化剤ガス供給管8cが収納されている。
特開2004−327130号公報 特開2007−073357号公報 特開2007−080760号公報
上記の特許文献1では、全体として円柱形状を有する複数の燃料電池スタック2aがスタックケース1a内に収容されており、前記燃料電池スタック2a同士が大きく離間している。このため、燃料電池システム全体が相当に大型化するという問題がある。
しかも、スタックケース1a内に露呈している各単位電池ユニット3aの空気極には、空気を十分に供給する必要がある。従って、スタックケース1a内の空気圧を相当に高く設定しなければならず、圧力損失が増大するという問題がある。
また、上記の特許文献2では、断熱部材1b内に、燃料電池スタック3b、第1の改質器6b及び第2の改質器7bの他、燃料ガス供給管8b及び酸化剤ガス供給管9bが収容されている。これにより、燃料電池全体が相当に大型化するという問題がある。
その際、断熱部材1bと燃料電池スタック3bとの空間を狭小にして燃料電池全体の小型化を図ろうとすると、第1の改質器6b及び第2の改質器7bの改質反応、すなわち、吸熱反応により、前記燃料電池スタック3bの温度が局所的に低下してしまう。このため、燃料電池スタック3bの均温化が図られず、発電効率が低下するという問題がある。
さらに、上記の特許文献3では、断熱ハウジング3c内には、燃料電池スタック1c、複数の改質器4c、複数の燃料熱交換器5c、空気熱交換器6c、燃料ガス供給管7c及び酸化剤ガス供給管8cが収納されている。従って、燃料電池全体が相当に大型化するという問題がある。
その際、断熱ハウジング3cと燃料電池スタック1cとの空間を狭小にして燃料電池全体の小型化を図ろうとすると、複数の改質器4cの改質反応、すなわち、吸熱反応により、前記燃料電池スタック1cの温度が局所的に低下してしまう。これにより、燃料電池スタック1cの均温化が図られず、発電効率が低下するという問題がある。
しかも、上記の特許文献2及び3では、燃料ガスと酸化剤ガスのマニホールド用シール部が、セパレータ対角線側に離間している。このため、各シール部と発電部(セル部)の熱応力が大きくなるという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つコンパクトな構成で、放熱及び熱応力の低減を図るとともに、組み立て性を向上させることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体が、セパレータ間に積層される燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される積層体を筐体内に収容する燃料電池スタックに関するものである。
セパレータは、電解質・電極接合体を挟持するとともに、アノード電極に接する一方の面に前記アノード電極の電極面に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス通路が複数の突起部により設けられ、前記カソード電極に接する他方の面に前記カソード電極の電極面に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路が複数の突起部により設けられる矩形状の挟持部と、前記挟持部に連結され、前記燃料ガスを前記燃料ガス通路に又は前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス通路に供給するための反応ガス供給通路が形成される橋架部と、前記橋架部に連結され、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスを前記反応ガス供給通路に供給するための反応ガス供給連通孔が積層方向に形成される反応ガス供給部とを備えている。
そして、積層体には、橋架部の延長線に平行し且つ挟持部の少なくとも一方の外縁部に沿って配設され、複数の燃料電池からの放熱を抑制するとともに、前記燃料電池の積層時の位置決め基準を構成する断熱部が設けられている。
また、この燃料電池スタックは、反応ガス供給部に積層方向に第1荷重を付与する第1締め付け荷重付与機構と、挟持部に電解質・電極接合体に対応して前記積層方向に、前記第1荷重より小さな第2荷重を付与する第2締め付け荷重付与機構とを備えることが好ましい。
反応ガス供給部と挟持部とは、橋架部を介して積層方向の締め付け荷重を遮断することができる。このため、反応ガス供給部には、比較的大きな荷重が付与されることにより、前記反応ガス供給部のシール性を良好に維持することができる。一方、電解質・電極接合体には、挟持部との密着性を高める程度の比較的小さな荷重を付与することが可能になる。従って、電解質・電極接合体の損傷を可及的に阻止するとともに、効率的な発電及び集電が遂行される。
さらに、積層体は、筐体内に橋架部の延長線が前記筐体の第1の内壁及び第2の内壁と平行に配設されるとともに、前記第1の内壁及び前記第2の内壁と前記橋架部の延長線に平行する挟持部の両外縁部との間には、それぞれ断熱部とが介装されることが好ましい。これにより、燃料電池スタックの放熱の低減が図られるとともに、熱膨張時に架橋部の延長線に沿って変動する寸法を吸収することによる熱応力の低減が容易に遂行可能になる。
さらにまた、この燃料電池スタックは、橋架部の延長線に交差し且つ挟持部の外縁部と交差する先端外縁部には、前記先端外縁部から離間して空間部を形成する先端断熱部が配設されることが好ましい。このため、挟持部の先端外縁部と先端断熱部との空間部は、例えば、使用済みの燃料ガス及び使用済みの酸化剤ガスである排ガスを排出するための連通孔として、又は、酸化剤ガス供給連通孔として、利用することができる。従って、構成の簡素化及びコンパクト化が容易に図られる。
また、この燃料電池スタックは、複数の積層体が、積層方向に交差する方向に配列されるとともに、互いに隣接する前記積層体間には、橋架部の延長線に平行して絶縁部が介装される一方、配列方向両端に配置される前記積層体と筐体内壁面との間には、それぞれ断熱部が介装されることが好ましい。
これにより、複数の積層体によって燃料電池スタック群を構成する際に、前記燃料電池スタック群の放熱の低減が図られるとともに、組み立て性の向上が可能になる。しかも、絶縁部及び断熱部は、橋架部の延長線に平行しており、熱膨張時の寸法吸収による熱応力の低減が容易に図られる。
さらに、この燃料電池スタックは、挟持部には、一方の面又は他方の面に積層方向に形成され、燃料ガスを燃料ガス通路に又は酸化剤ガスを酸化剤ガス通路に供給する1以上の反応ガス供給孔と、前記燃料ガス通路側に突出してアノード電極の外周縁部に接触する又は前記酸化剤ガス通路側に突出してカソード電極の外周縁部に接触する外縁周回用凸部と、該挟持部の端部から前記積層方向に交差する方向に向かって外部に開放され、前記燃料ガス通路を通って使用された前記燃料ガスを排出する又は前記酸化剤ガス通路を通って使用された前記酸化剤ガスを排出する反応ガス排出孔と、前記アノード電極に接触する又は前記カソード電極に接触するとともに、前記反応ガス供給孔と前記反応ガス排出孔との間に且つ前記反応ガス供給孔側にV字状に折曲し、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスが前記反応ガス供給孔から前記反応ガス排出孔に直線状に流れることを阻止する1以上の迂回路形成用壁部とが設けられ、少なくとも1つの前記迂回路形成用壁部は、前記V字状の内部領域に、少なくとも1つの前記反応ガス供給孔が配設されることが好ましい。
このため、例えば、燃料ガス供給孔から燃料ガス通路に供給された燃料ガスは、挟持部に設けられた外縁周回用凸部を介して外部に吹き抜けることを阻止される。従って、燃料ガスを発電反応に有効に利用することができ、燃料利用率が良好に向上する。
しかも、電解質・電極接合体の外方から、例えば、酸化剤ガスや排ガス等の燃料ガス以外のガスが、アノード電極に回り込むことを阻止することが可能になる。これにより、アノード電極の酸化による発電効率の低下を防止するとともに、セパレータや電解質・電極接合体の耐久性の向上が容易に図られる。
一方、例えば、酸化剤ガス供給孔から酸化剤ガス通路に供給された酸化剤ガスは、挟持部に設けられた外縁周回用凸部を介して外部に吹き抜けることを阻止される。このため、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することができ、空気(酸化剤ガス)利用率が良好に向上する。
その上、電解質・電極接合体の外方から、例えば、燃料ガスや排ガス等の酸化剤ガス以外のガスが、カソード電極に回り込むことを阻止することが可能になる。従って、カソード電極の還元による発電効率の低下を防止するとともに、セパレータや電解質・電極接合体の耐久性の向上が容易に図られる。
また、迂回路形成用壁部は、例えば、アノード電極に接触するため、良好な集電効果が得られる。しかも、燃料ガスは、燃料ガス通路内を迂回しながら流れるため、前記燃料ガスがアノード電極の電極面に沿って流れる時間を長くすることができる。これにより、燃料ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、燃料利用率が良好に向上する。
一方、迂回路形成用壁部は、例えば、カソード電極に接触するため、良好な集電効果が得られる。しかも、酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路内を迂回しながら流れるため、前記酸化剤ガスがカソード電極の電極面に沿って流れる時間を長くすることができる。このため、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、空気利用率が良好に向上する。
さらに、迂回路形成用壁部は、反応ガス供給孔と反応ガス排出孔との間に且つ前記反応ガス供給孔側にV字状に折曲して設けられている。従って、製造精度が要求される反応ガス供給孔の個数が一挙に削減され、経済的であるとともに、複数の反応ガス供給孔を設ける場合と同等に、反応ガスを電極面に沿って均一に供給することができる。
さらにまた、迂回路形成用壁部は、V字状の内部領域に、少なくとも1つの反応ガス供給孔が配設されている。これにより、反応ガス、例えば、燃料ガスは、燃料ガス通路内を迂回しながら流れるため、前記燃料ガスがアノード電極の電極面に沿って流れる時間がより長くなる。このため、燃料ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、燃料利用率が良好に向上する。
一方、反応ガス、例えば、酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路内を迂回しながら流れるため、前記酸化剤ガスがカソード電極の電極面に沿って流れる時間がより長くなる。従って、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、空気利用率が良好に向上する。
また、少なくとも1つの迂回路形成用壁部は、少なくとも一端の延長線が挟持部の頂部に向かうように設定されることが好ましい。これにより、反応ガス、例えば、燃料ガスは、燃料ガス通路内全域にわたって迂回しながら流れるため、前記燃料ガスがアノード電極の電極面全域に沿って流れる時間を長くすることができる。このため、燃料ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、燃料利用率が良好に向上する。
一方、反応ガス、例えば、酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路全域にわたって迂回しながら流れるため、前記酸化剤ガスがカソード電極の電極面全域に沿って流れる時間を長くすることができる。従って、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、空気利用率が良好に向上する。
しかも、反応ガス供給孔から供給される反応ガスは、迂回路形成用壁部の案内作用下に、矩形状の挟持部の頂部近傍にも良好に供給される。これにより、例えば、1つの反応ガス供給孔であっても、電極面全面にわたって反応ガスを均一に供給することができる。
さらに、迂回路形成用壁部は、反応ガス供給孔と反応ガス排出孔との距離が長い程、V字状の折曲角度が大きく設定されることが好ましい。このため、反応ガス供給孔の位置が変更されても、迂回路形成用壁部の折曲角度を変更するだけでよく、簡単且つ経済的な構成で、反応ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。
さらにまた、反応ガス排出孔は、橋架部の延長線に交差する挟持部の1辺に形成されることが好ましい。従って、使用済みの反応ガスは、橋架部の延長線方向に排出されるため、排熱の回収が容易に遂行される。
また、反応ガス排出孔は、橋架部の延長線に交差する挟持部の1辺に複数設けられるとともに、各反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する位置から離間する程、開口断面積が小さく設定されることが好ましい。これにより、簡単且つ経済的な構成で、反応ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。
さらに、反応ガス排出孔は、橋架部の延長線に交差する挟持部の1辺に複数設けられるとともに、各反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する位置から離間する程、互いの間隔が広く設定されることが好ましい。このため、簡単且つ経済的な構成で、反応ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。
さらにまた、この燃料電池は、反応ガス供給部には、互いに反対方向に延在して一対の橋架部が連結されるとともに、一対の前記橋架部には、前記反応ガス供給部を中心に対称位置にそれぞれ挟持部が連結されることが好ましい。従って、簡単且つ経済的な構成で、同一平面内に2つの電解質・電極接合体を挟持することができる。
また、燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であることが好ましい。これにより、固体酸化物形燃料電池のような高温型燃料電池に最適に使用することが可能になる。特に、懸念される熱応力による影響を良好に回避することができ、燃料電池の小型化が容易に図られる。
本発明によれば、反応ガス供給部と電解質・電極接合体を挟持する挟持部とは、橋架部を介して積層方向の締め付け荷重を遮断することが可能であるため、前記電解質・電極接合体に所望の荷重を付与することができる。従って、簡単且つコンパクトな構成で、シール性が要求される部位には、比較的大きな荷重を選択的に付与する一方、電解質・電極接合体には、挟持部との密着性を高める程度の比較的小さな荷重を付与することが可能になる。これにより、反応ガス供給部に所望のシール性を確保するとともに、電解質・電極接合体の損傷を可及的に阻止し、効率的な発電及び集電が遂行される。
さらに、積層体には、橋架部の延長線に平行し且つ挟持部の少なくとも一方の外縁部に沿って断熱部が設けられている。そして、断熱部は、複数の燃料電池からの放熱を抑制するとともに、前記燃料電池の積層時の位置決め基準を構成している。このため、燃料電池スタックの放熱の低減が図られるとともに、組み立て性の向上が可能になる。しかも、断熱部は、橋架部の延長線に平行しており、熱膨張時に前記延長線に沿って変動する寸法を吸収することにより熱応力の低減が容易に図られる。
しかも、挟持部は、矩形状に構成されており、筐体内にコンパクト且つ効率的に収容される。従って、燃料電池スタック全体を容易且つ確実に小型化することができる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックを組み込む燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2プレートの説明図である。 前記燃料電池の、図4中、V−V線断面図である。 前記燃料電池が筐体に収容された状態の一部切り欠き斜視説明図である。 前記燃料電池が収容された前記筐体の平面説明図である。 前記筐体内部の分解斜視説明図である。 燃料ガス供給孔の位置と迂回路形成用壁部の折曲角度との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔の位置と前記迂回路形成用壁部の折曲角度との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔の位置と前記迂回路形成用壁部の折曲角度との関係説明図である。 各燃料ガス排出孔の面積が異なる際の説明図である。 各燃料ガス排出孔の間隔が異なる際の説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 前記燃料ガス供給孔と前記迂回路形成用壁部との関係説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2プレートの説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2プレートの説明図である。 前記燃料電池が筐体に収容された状態の一部切り欠き斜視説明図である。 前記燃料電池が収容された前記筐体の平面説明図である。 本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックの一部切り欠き斜視説明図である。 本発明の第5の実施形態に係る燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池のガス流れ状態を示す一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2プレートの説明図である。 本発明の第6の実施形態に係る燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池を構成する第2プレートの説明図である。 特許文献1の固体電解質燃料電池の斜視説明図である。 特許文献2のセパレータの断面説明図である。 特許文献3の燃料電池の断面説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10を組み込む燃料電池システム12は、定置用の他、車載用等の種々の用途に用いられている。
燃料電池システム12は、燃料ガス(水素ガスにメタン、一酸化炭素が混合した気体)と酸化剤ガス(空気)との電気化学反応により発電する燃料電池モジュール(SOFCモジュール)14と、前記燃料電池モジュール14に炭化水素を主体とする原燃料(例えば、都市ガス)を供給する原燃料供給装置(燃料ガスポンプを含む)16と、前記燃料電池モジュール14に前記酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置(空気ポンプを含む)18と、前記燃料電池モジュール14に水を供給する水供給装置(水ポンプを含む)20と、前記燃料電池モジュール14の発電量を制御する制御装置22とを備える。
燃料電池モジュール14は、酸化剤ガスを燃料電池スタック10に供給する前に加熱する熱交換器24と、原燃料と水蒸気との混合燃料を生成するために、水を蒸発させる蒸発器26と、前記混合燃料を改質して改質ガスを生成する予備改質器28とを備える。
予備改質器28は、都市ガス中に含まれるエタン(C26)、プロパン(C38)及びブタン(C410)等の高級炭化水素(C2+)を、主としてメタン(CH4)を含む原燃料ガスに水蒸気改質するための予備改質器であり、数百℃の作動温度に設定される。
熱交換器24は、燃料電池スタック10から排出される使用済み反応ガス(以下、排ガス又は燃焼排ガスともいう)と、被加熱流体である空気とを、互いに対向流に流して熱交換を行う。熱交換後の空気は、酸化剤ガスとして燃料電池スタック10に供給される。
蒸発器26の入口には、水供給装置20と原燃料供給装置16とが接続されるとともに、前記蒸発器26の出口は、予備改質器28の入口に連結される。予備改質器28の出口は、燃料電池スタック10の燃料ガス供給連通孔(後述する)に連通する。
燃料電池スタック10は、複数の燃料電池30が、例えば、鉛直方向(矢印A方向)に積層されるとともに、積層方向両端には、図示しないエンドプレートが配設される。図2及び図3に示すように、燃料電池30は、固体電解質形(固体酸化物形)燃料電池であり、例えば、安定化ジルコニア等の酸化物イオン導電体で構成される電解質(電解質板)32の両面に、カソード電極34及びアノード電極36が設けられた電解質・電極接合体(MEA)38を備える。
電解質・電極接合体38は、矩形状に形成されるとともに、少なくとも外周端面部には、酸化剤ガス及び燃料ガスの進入や排出を阻止するためにバリアー層(図示せず)が設けられている。電解質・電極接合体38は、正方形に設定してもよく、又は後述する橋架部の延長線に平行する周縁長が、前記延長線に直交する周縁長よりも大きい長方形に設定してもよい。
燃料電池30は、一組のセパレータ40間に単一の電解質・電極接合体38を挟んで構成される。セパレータ40は、第1プレート42及び第2プレート44を備え、前記第1プレート42及び前記第2プレート44は、例えば、ステンレス合金等の板金で構成され、ろう付け、拡散接合やレーザ溶接等により互いに接合される。
セパレータ40は、中央部に燃料ガス供給連通孔(反応ガス供給連通孔)46を形成する燃料ガス供給部(反応ガス供給部)48を有する。この燃料ガス供給部48から外方に延在する橋架部50には、矩形状の挟持部52が一体的に設けられる。挟持部52は、電解質・電極接合体38と略同一寸法に設定されるとともに、橋架部50の延長線に平行する周縁長L1が、前記延長線に直交する周縁長L2よりも大きく設定される(L1>L2)。
挟持部52のカソード電極34に接する面には、前記カソード電極34の電極面に沿って酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス通路54が形成される。挟持部52のアノード電極36の接する面には、前記アノード電極36の電極面に沿って燃料ガスを供給するための燃料ガス通路56が形成される(図2及び図4参照)。橋架部50には、燃料ガスを燃料ガス供給連通孔46から燃料ガス通路56に供給するための燃料ガス供給通路58が形成される。
第1プレート42には、中央部に燃料ガス供給連通孔46が形成される第1円板部60と、前記第1円板部60に一体に設けられる第1長板部62と、前記第1長板部62に一体に設けられる第1矩形状部64とを設ける。第1矩形状部64のカソード電極34に向かう面には、酸化剤ガス通路54を形成するための複数の突起部66が形成される。
第2プレート44は、中央部に燃料ガス供給連通孔46が形成される第2円板部68と、前記第2円板部68に一体に設けられる第2長板部70と、前記第2長板部70に一体に設けられる第2矩形状部72とを備える。第2プレート44の第1プレート42に接合される面側において、第2円板部68に円環状に配列される複数の凸部74間にスリット76が形成され、このスリット76は、周溝78を介して燃料ガス供給通路58の一端側に連通する。燃料ガス供給通路58の他端側は、第2長板部70から第2矩形状部72の途上まで延在して終端する。
第2矩形状部72には、燃料ガス供給通路58の終端部近傍に位置して燃料ガス供給孔80が形成される。燃料ガス供給孔80は、図4に示すように、後述する酸化剤ガスの流れ方向(矢印B方向)上方側に近接し、すなわち、第2長板部70側に近接した位置に設定される。
第2プレート44のアノード電極36に接触する面側には、燃料ガス通路56を形成するための複数の突起部82と、前記燃料ガス通路56を周回し、前記アノード電極36の外周縁部に接触する外縁周回用凸部85とが形成される(図4参照)。
第2矩形状部72の先端側には、燃料ガス通路56を通って使用された燃料ガスを排出する燃料ガス排出孔84に連通する貫通孔86が形成される。貫通孔86は、第2長板部70(橋架部50)の延長線に交差する方向に複数配列される。各貫通孔86に連通する各燃料ガス排出孔84は、セパレータ40の一辺40aに橋架部50の延長線に直交する方向(矢印C方向)に配列される(図2参照)。
図4に示すように、第2矩形状部72には、アノード電極36に接触するとともに、燃料ガス供給孔80と貫通孔86(燃料ガス排出孔84)との間に且つ前記燃料ガス供給孔80側にV字状に折曲し、前記燃料ガスが前記燃料ガス供給孔80から前記貫通孔86に直線状に流れることを阻止する迂回路形成用壁部88が設けられる。
迂回路形成用壁部88は、V字状の内部領域Sに燃料ガス供給孔80が配設される。迂回路形成用壁部88は、両方の壁面88a、88bの延長線P1、P2が挟持部52の両方の頂部52P1、52P2に向かうように設定される。
図2及び図3に示すように、橋架部50の両側には、酸化剤ガスを矢印A方向に流通させるための酸化剤ガス供給連通孔90が設けられる。酸化剤ガス供給連通孔90は、例えば、鉛直上方向に酸化剤ガスを流通させるとともに、各燃料電池30を構成する酸化剤ガス通路54に沿って、前記酸化剤ガスを矢印B方向に供給する。
電解質・電極接合体38を挟んで配設される一対のセパレータ40において、各燃料ガス供給部48間には、燃料ガス供給連通孔46をシールするための絶縁シール92が設けられる。絶縁シール92は、例えば、マイカ材やセラミック材等の地殻成分系素材、ガラス系素材、粘土とプラスチックの複合素材で形成される。
燃料電池30には、挟持部52の矢印B方向外方に位置して、排ガス排出連通孔94が形成される。この排ガス排出連通孔94は、電解質・電極接合体38に供給されて反応に使用された燃料ガス及び酸化剤ガスを排ガスとして積層方向に排出する。
燃料電池スタック10は、図6に示すように、複数の燃料電池30が鉛直方向に積層された積層体95を備える。積層体95は、第1締め付け荷重付与機構96及び第2締め付け荷重付与機構98を介して筐体100内に収容される。
筐体100は、平板状の基台102を備え、この基台102には、ケーシング部材104が配置される。ケーシング部材104のフランジ部106と基台102の外周縁部とには、複数のボルト108が締め付けられることにより、前記ケーシング部材104が前記基台102に固定される。基台102には、図6及び図7に示すように、燃料電池30の燃料ガス供給連通孔46に連通する1つの燃料ガス用孔部109と、酸化剤ガス供給連通孔90に連通する2つの空気用孔部110a、110bと、排ガス排出連通孔94に連通する1つの排ガス用孔部112とが形成される。
積層体95は、ケーシング部材104内に橋架部50の延長線(図7中、E参照)が、前記ケーシング部材104の第1の内壁104a及び第2の内壁104bと平行に配設される。
ケーシング部材104内には、積層体95(燃料電池30)の両方の外縁部に沿って且つ橋架部50の延長線に平行に、すなわち、第1の内壁104a及び第2の内壁104bと挟持部52の外縁部52a、52bとの間に、側部断熱部材114a、114bが、ケーシング部材104の内壁に密着して配置される。燃料電池30の先端側には、先端部断熱部材116が、ケーシング部材104の内壁に密着して配置される。側部断熱部材114a、114b及び先端部断熱部材116は、それぞれ矩形平板状を有し、例えば、マイカ等の断熱材で構成される。
第1締め付け荷重付与機構96は、図6〜図8に示すように、燃料ガス供給連通孔46における燃料ガスのシール性を確保するために、燃料ガス供給部48に配置される押圧部材118を備える。押圧部材118は、燃料ガス供給連通孔46を覆う円板部120の両側から板状部122が突出形成される。各板状部122には、それぞれボルト124が挿入され、前記ボルト124が基台102に形成されているねじ穴126に螺合される。
第2締め付け荷重付与機構98は、各挟持部52に電解質・電極接合体38との積層位置に対応して配置される上端部断熱部材128を備える。上端部断熱部材128の四隅近傍には、段付孔部130が形成され、各段付孔部130に挿入されるボルト132は、基台102に形成されるねじ穴134に螺合される。上端部断熱部材128は、側部断熱部材114a、114b及び先端部断熱部材116により形成される空間内に、矢印A方向に移動自在に配置される。第1締め付け荷重付与機構96により付与される第1荷重は、第2締め付け荷重付与機構98により付与される第2荷重よりも大きい。
側部断熱部材114a、114bの内面と、各燃料電池30の挟持部52の外縁部52a、52bとの間は、常温時には所定の隙間を形成し、且つ運転による高温時には、熱膨張等により前記内面と前記外縁部52a、52bとが接触するように設定される。燃料電池30の運転時に、良好な断熱効果が得られるからである。
先端部断熱部材116と各燃料電池30の挟持部52の先端部52cとの間には、排ガス排出連通孔94を構成する空間部が形成され、この排ガス排出連通孔94が排ガス用孔部112に連通する。
このように構成される燃料電池システム12の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、原燃料供給装置16の駆動作用下に、蒸発器26には、例えば、都市ガス(CH4、C26、C38、C410を含む)等の原燃料が供給される。一方、水供給装置20の駆動作用下に、蒸発器26には、水が供給されるとともに、熱交換器24には、酸化剤ガス供給装置18を介して酸化剤ガスである、例えば、空気が供給される。
蒸発器26では、原燃料に水蒸気が混在されて混合燃料が得られ、この混合燃料は、予備改質器28に供給される。混合燃料は、予備改質器28内で水蒸気改質され、C2+の炭化水素が除去(改質)されてメタンを主成分とする改質ガスが得られる。この改質ガスは、燃料ガス用孔部109から燃料電池スタック10の燃料ガス供給連通孔46に供給される。
一方、熱交換器24に供給される空気は、この熱交換器24に沿って移動する際、排ガス排出連通孔94から排ガス用孔部112に排出された後述する排ガスとの間で熱交換が行われ、所望の温度に予め加温されている。熱交換器24で加温された空気は、空気用孔部110a、110bから燃料電池スタック10の酸化剤ガス供給連通孔90に供給される。
図2及び図3に示すように、燃料ガス供給連通孔46に供給された燃料ガスは、各燃料電池30を構成するセパレータ40において、スリット76から周溝78を通って橋架部50に形成されている燃料ガス供給通路58に導入される。燃料ガスは、燃料ガス供給通路58から燃料ガス供給孔80を通って燃料ガス通路56に導入される。
図4に示すように、燃料ガス供給孔80は、橋架部50側に近接して設けられるとともに、迂回路形成用壁部88の内部領域Sに配置されている。このため、燃料ガス供給孔80から燃料ガス通路56に導入された燃料ガスは、迂回路形成用壁部88の案内作用下に、前記燃料ガス通路56を通って電解質・電極接合体38のアノード電極36に供給された後、複数の貫通孔86から各燃料ガス排出孔84を通って排ガス排出連通孔94に排出される。
一方、酸化剤ガス供給連通孔90に供給された空気は、各電解質・電極接合体38のカソード電極34とセパレータ40との間に形成されている酸化剤ガス通路54に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路54を矢印B方向に移動しながら、電解質・電極接合体38のカソード電極34に供給された後、排ガス排出連通孔94に排出される。
従って、電解質・電極接合体38では、アノード電極36に燃料ガスが供給される一方、カソード電極34に空気が供給され、酸化物イオンが電解質32を通って、アノード電極36に移動し、化学反応により発電が行われる。
排ガス排出連通孔94に排出された排ガス(使用済みの燃料ガス及び使用済みの空気)は、筐体100内を複数の燃料電池30の積層方向に移動した後、排ガス用孔部112から熱交換器24に供給される。従って、熱交換器24では、廃熱回収が良好に行われ、使用前の空気を良好に昇温させることができる。
この場合、第1の実施形態では、燃料ガス供給部48と電解質・電極接合体38を挟持する挟持部52とは、長板状の橋架部50を介して積層方向の締め付け荷重を遮断することができる。このため、電解質・電極接合体38に所望の荷重を付与することが可能になる。
従って、簡単且つコンパクトな構成で、シール性が要求される燃料ガス供給部48には、第1締め付け荷重付与機構96を介して比較的大きな荷重を付与する一方、電解質・電極接合体38には、第2締め付け荷重付与機構98を介して挟持部52との密着性を高める程度の比較的小さな荷重を付与することができる。これにより、燃料ガス供給部48に所望のシール性を確保するとともに、電解質・電極接合体38の損傷を可及的に阻止し、効率的な発電及び集電が遂行される。
さらに、図6〜図8に示すように、筐体100内では、積層体95には、橋架部50の延長線に平行し且つ挟持部52の少なくとも一方の外縁部、第1の実施形態では、両方の外縁部52a、52bに沿って側部断熱部材114a、114bが設けられている。具体的には、橋架部50の延長線に平行する筐体100の第1の内壁104a及び第2の内壁104bと前記延長線に平行する挟持部52の外縁部52a、52bとの間には、第1の断熱部である側部断熱部材114aと第2の断熱部である側部断熱部材114bとが介装されている。
そして、側部断熱部材114a、114bは、複数の燃料電池30からの放熱を抑制するとともに、前記燃料電池30の積層時の位置決め基準を構成している。各燃料電池30を積層する際、挟持部52を側部断熱部材114a、114bに沿って位置決めすることができるからである。
このため、燃料電池スタック10の放熱の低減が図られるとともに、前記燃料電池スタック10の組み立て性の向上が可能になる。すなわち、燃料電池スタック10の組み立て工数及びコストが削減されるとともに、組み立て精度が良好に向上する。しかも、側部断熱部材114a、114bは、橋架部50の延長線に平行しており、前記延長線に沿って熱膨張する際に、該延長線に沿って寸法の吸収が可能になって、熱応力の低減が容易に図られるという効果が得られる。
その上、挟持部52は、矩形状に構成されており、筐体100内にコンパクト且つ効率的に収容される。従って、燃料電池スタック10全体を容易且つ確実に小型化することができる。
さらにまた、燃料電池スタック10は、橋架部50の延長線に交差し且つ挟持部52の外縁部と交差する先端部(一辺)52cには、前記先端部52cから離間して空間部を形成する先端部断熱部材116が配設されている。このため、挟持部52の先端部52cと先端部断熱部材116との空間部は、使用済みの燃料ガス及び使用済みの酸化剤ガスである排ガスを排出するための排ガス排出連通孔94として利用することができる。従って、構成の簡素化及びコンパクト化が容易に図られる。
また、燃料電池スタック10は、燃料ガス供給部48に積層方向に第1荷重を付与する第1締め付け荷重付与機構96と、挟持部52に電解質・電極接合体38に対応して前記積層方向に、前記第1荷重より小さな第2荷重を付与する第2締め付け荷重付与機構98とを備えている。
燃料ガス供給部48と挟持部52とは、橋架部50を介して積層方向の締め付け荷重を遮断することができる。このため、燃料ガス供給部48には、比較的大きな荷重が付与されることにより、前記燃料ガス供給部48のシール性を良好に維持することができる。一方、電解質・電極接合体38には、挟持部52との密着性を高める程度の比較的小さな荷重を付与することが可能になる。従って、電解質・電極接合体38の損傷を可及的に阻止するとともに、効率的な発電及び集電が遂行される。
さらに、図4に示すように、燃料ガス供給孔80から燃料ガス通路56に供給された燃料ガスは、挟持部52に設けられた外縁周回用凸部85を介して外部に吹き抜けることを阻止される。このため、燃料ガスを発電反応に有効に利用することができ、燃料利用率が良好に向上する。
しかも、電解質・電極接合体38の外方から、酸化剤ガスや排ガス等の燃料ガス以外のガスが、アノード電極36に回り込むことを阻止することが可能になる。従って、アノード電極36の酸化による発電効率の低下を防止するとともに、セパレータ40や電解質・電極接合体38の耐久性の向上が容易に図られる。
さらにまた、迂回路形成用壁部88は、アノード電極36に接触するため、良好な集電効果が得られる。しかも、燃料ガスは、燃料ガス通路56を迂回しながら流れるため、前記燃料ガスがアノード電極36の電極面に沿って流れる時間を長くすることができる。従って、燃料ガスは、発電反応に有効に利用することが可能になり、燃料利用率が良好に向上する。
さらに、迂回路形成用壁部88は、燃料ガス供給孔80と燃料ガス排出孔84との間に、且つ前記燃料ガス供給孔80側にV字状に屈曲して設けられている。このため、製造精度が要求される燃料ガス供給孔80の個数が一挙に削減され、経済的であるとともに、複数の燃料ガス供給孔80を設ける場合と同様に、燃料ガスを電極面に沿って均一に供給することができる。
さらにまた、迂回路形成用壁部88は、V字状の内部領域Sに燃料ガス供給孔80を配設している。従って、燃料ガスは、燃料ガス通路56内を迂回しながら流れるため、前記燃料ガスがアノード電極36の電極面に沿って流れる時間がより長くなる。これにより、燃料ガスは、発電反応に有効に利用することが可能になり、燃料利用率が良好に向上する。
また、迂回路形成用壁部88は、両端88a、88bの延長線P1、P2が挟持部52の頂部52P1、52P2に向かうように設定されている。このため、燃料ガスは、燃料ガス通路56内全域にわたって迂回しながら流れるため、前記燃料ガスがアノード電極36の電極面全面に沿って流れる時間を長くすることができる。従って、燃料ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、燃料利用率が良好に向上する。しかも、単一の燃料ガス供給孔80を用いるだけで、電極面全域にわたって燃料ガスを均一に供給することができる。
さらに、燃料ガス排出孔84は、橋架部50の延長線に交差する挟持部52の一辺である先端部52cに形成されている。これにより、使用済みの燃料ガスは、橋架部50の延長線方向に排出され、排熱の回収は容易に遂行される。
また、燃料電池30は、固体酸化物形燃料電池であり、高温型燃料電池に最適に使用することが可能になる。特に懸念される熱応力による影響を良好に回避することができ、燃料電池30の小型化が容易に図られる。
次いで、迂回路形成用壁部88では、燃料ガス供給孔80と燃料ガス排出孔84との距離に応じて、V字状の折曲角を変更することが可能である。例えば、図9に示すセパレータ40Aでは、燃料ガス供給孔80が燃料ガス排出孔84側に近接しており、前記燃料ガス供給孔80と前記燃料ガス排出孔84とが距離t1だけ離間する場合に、迂回路形成用壁部88AのV字状壁面間の折曲角度α1°が小さく設定される。
図10に示すセパレータ40Bでは、燃料ガス供給孔80と燃料ガス排出孔84との距離t2が、略中間位置に設定されている際(t2>t1)、迂回路形成用壁部88BのV字状壁面間の折曲角度α2°が比較的大きく設定される(α2°>α1°)。
さらに、図11に示すセパレータ40Cでは、燃料ガス供給孔80と燃料ガス排出孔84との距離t3が大きく設定されている際(t3>t2)、迂回路形成用壁部88CのV字状壁面間の折曲角度α3°は、相当に大きな角度に設定される(α3°>α2°)。
従って、燃料ガス供給孔80の位置が変更されても、迂回路形成用壁部88A、88B又は88Cの折曲角度α1°、α2°又はα3°に変更するだけでよい。このため、簡単且つ経済的な構成で、燃料ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。
さらにまた、燃料ガス排出孔84は、橋架部50の延長線に交差するセパレータ40の一辺に複数設けられている。例えば、図12に示す第2プレート44Aでは、第2長板部70(橋架部50)の延長線に交差する位置に燃料ガス排出孔84aが設けられ、この交差位置から離間する両方向に燃料ガス排出孔84b、84c及び84dが設けられる。
その際、燃料ガス排出孔84a〜84dの開口幅t4、t5、t6及びt7は、順次、小さくなることにより(t4>t5>t6>t7)、各開口断面積が交差位置から離間する程、小さくなるように設定される。
これにより、特に燃料ガスが流通し難い中央側の燃料ガス排出孔84aの開口断面積は、前記燃料ガスが流通し易い両端部側の燃料ガス排出孔84dの開口断面積よりも大きく設定される。このため、簡単且つ経済的な構成で、燃料ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。
また、図13に示す第2プレート44Bでは、第2長板部70(橋架部50)の延長線に交差する方向に複数の燃料ガス排出孔84が設けられるとともに、各燃料ガス排出孔84は、前記延長線に交差する位置から離間する程、互いの間隔t8、t9、t10及びt11が広く設定される。従って、上記の第2プレート44Aと同様に、簡単且つ経済的な構成で、燃料ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。
さらに、第1の実施形態では、迂回路形成用壁部88及び燃料ガス供給孔80を1つずつ設けているが、これに限定されるものではない。例えば、図14に示すように、2つの燃料ガス供給孔80a、80bが設けられるとともに、各燃料ガス供給孔80a、80bを囲むようにしてV字状の迂回路形成用壁部130a、130bが設けられる。
さらにまた、図15に示すように、3つの燃料ガス供給孔80a、80b及び80cが形成されるとともに、前記燃料ガス供給孔80a、80b及び80cに対応して3つのV字状を有する迂回路形成用壁部132a、132b及び132cが設けられる。
また、図16に示すように、単一の燃料ガス供給孔80を覆ってV字状の迂回路形成用壁部88が設けられるとともに、前記迂回路形成用壁部88の近傍には、V字状の迂回路形成用壁部134a、134bが設けられる。
さらに、図17に示すように、単一の燃料ガス供給孔80を収容してV字状の迂回路形成用壁部88が形成され、前記迂回路形成用壁部88の各辺に対応して、迂回路形成用壁部134a、134bが設けられるとともに、さらに、各迂回路形成用壁部134a、134bの各辺に対応して、迂回路形成用壁部136a、136b、136c及び136dが設けられる。
さらにまた、図18は、2つの燃料ガス供給孔80a、80bを内部領域に収容して単一のV字状を有する迂回路形成用壁部138が設けられる。
また、図19に示すように、2つの燃料ガス供給孔80a、80bが挟持部52の延長方向に配列されるとともに、前記燃料ガス供給孔80a、80bを内部領域に収容して単一のV字状を有する迂回路形成用壁部138が設けられる。
さらに、図20に示すように、単一の迂回路形成用壁部138の内部領域に3つの燃料ガス供給孔80a、80b及び80cが設けられる。
なお、図14〜図20において、迂回路形成用壁部の少なくとも一端の延長線が、挟持部の頂部に向かうように設定される。また、迂回路形成用壁部が、下段に配列される際には、上段の迂回路形成用壁部の両端から流れ方向に引いた線上を跨ぐように、下段の迂回路形成用壁部が配置される。
図21は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池140の分解斜視説明図であり、複数の前記燃料電池140が積層されて燃料電池スタック142が構成される。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池30と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。また、以下に説明する第3の実施形態以降においても同様に、その詳細な説明は省略する。
燃料電池140は、電解質・電極接合体38を挟持する一組のセパレータ144を備える。セパレータ144は、第1プレート146及び第2プレート148を備え、前記第1プレート146は、上述した第1プレート42と同様に構成される。
第2プレート148では、燃料ガス供給孔80が第2矩形状部72の先端側に形成されるとともに、燃料ガス排出孔84が前記第2矩形状部72の内側端部、すなわち、第2長板部70側の辺に複数設けられる。
図22に示すように、V字状の迂回路形成用壁部88は、燃料ガス供給孔80と燃料ガス排出孔84との間に位置し、且つ前記燃料ガス供給孔80側にV字状に折曲して設けられる。図21に示すように、挟持部52の先端側に酸化剤ガス供給連通孔90が設けられ、酸化剤ガスはこの酸化剤ガス供給連通孔90から酸化剤ガス通路54に沿って、矢印D方向に供給される。橋架部50の両側部には、排ガス排出連通孔94が形成される(図21参照)。
このように構成される第2の実施形態では、酸化剤ガス及び燃料ガスの流れ方向が矢印D方向であり、第1の実施形態の矢印B方向とは、逆方向に設定されている。従って、第2の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、燃料ガス供給連通孔46を流通する燃料ガスを有効に昇温させることができる。
図23は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池160の分解斜視説明図である。複数の燃料電池160が積層されることにより、燃料電池スタック162が構成される。
燃料電池160は、同一平面状に2つの電解質・電極接合体38を挟持する一組のセパレータ164を備える。セパレータ164は、第1プレート166と第2プレート168とを備える。セパレータ164は、中央部に燃料ガス供給連通孔46が形成される燃料ガス供給部48を有し、前記燃料ガス供給部48には、互いに反対方向に延在して一対の橋架部50A、50Bが連結されるとともに、一対の前記橋架部50A、50Bには、前記燃料ガス供給部48を中心に対称位置にそれぞれ挟持部52A、52Bが一体に設けられる。
第1プレート166は、燃料ガス供給連通孔46が形成される第1円板部60を有し、前記第1円板部60から互いに反対方向に延在して、第1長板部62A、62Bが一体に設けられる。第1及び第2長板部62A、62Bには、第1矩形状部64A、64Bが一体に設けられる。第1矩形状部64A、64Bの各カソード電極34に対向する面部には、複数の突起部66A、66Bを介して、それぞれ酸化剤ガス通路54A、54Bが形成される。
第2プレート168は、中央に燃料ガス供給連通孔46が形成される第2円板部68を有し、第2円板部68には、互いに逆方向に延在して、第2長板部70A、70Bが一体に設けられる。第2長板部70A、70Bには、それぞれ第2矩形状部72A、72Bが一体に設けられる。
各第2長板部70A、70Bから各第2矩形状部72A、72Bの途上に延在して、燃料ガス供給通路58A、58Bが形成されるとともに、前記燃料ガス供給通路58A、58Bの終端縁部には、燃料ガス供給孔80A、80Bが形成される。第2矩形状部72A、72Bには、燃料ガス供給通路58A、58Bが形成される面側に、それぞれ複数の燃料ガス排出孔84A、84Bが形成される。
図24に示すように、第2矩形状部72A、72Bのアノード電極36に接触する面側には、複数の突起部82A、82Bを介して燃料ガス通路56A、56Bが形成される。燃料ガス通路56A、56Bは、外縁周回用凸部85A、85Bにより周回されるとともに、それぞれ燃料ガス排出孔84A、84Bに連通する貫通孔86A、86Bが形成される。燃料ガス供給孔80A、80Bと燃料ガス排出孔84A、84Bとの間には、V字状の迂回路形成用壁部88が形成される。
燃料電池スタック162は、図25に示すように、複数の燃料電池160が積層された積層体169を収容する筐体170を備える。筐体170は、基台172とケーシング部材174とを備え、これらが複数のボルト176を介して固定される。ケーシング部材174内には、複数の燃料電池160が第1締め付け荷重付与機構96と左右一対の第2締め付け荷重付与機構98A、98Bとによりそれぞれ所望の荷重が付与された状態で収容される。
図26に示すように、ケーシング部材174内には、各挟持部52A、52Bに対応して側部断熱部材114a、114b及び先端部断熱部材116が一組ずつ配置される。
このように構成される第3の実施形態では、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる他、同一平面内に2つの電解質・電極接合体38が一対のセパレータ164により挟持されている。従って、燃料電池160の出力を有効に向上させることができるという利点がある。
図27は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタック180の概略斜視説明図である。
燃料電池スタック180は、複数の燃料電池160が積層された積層体169を並列して配置する筐体182を備える。筐体182は、基台184にケーシング部材186をボルト188を介して固定される。所定数の燃料電池160が積層された各積層体169は、燃料ガス供給部48を第1締め付け荷重付与機構96により締め付け保持されるとともに、各挟持部52A、52Bを第2締め付け荷重付与機構98A、98Bにより締め付け保持される。
各積層体169は、例えば、3列に収容配置されるとともに、各燃料電池160の積層体間には、例えば、セラミックス、マイカ、ガラス等の絶縁材で構成される絶縁シート(絶縁部)189が介装される。隣接する燃料電池160同士が、電気的に接続されることを阻止するためである。
このように構成される第4の実施形態では、複数の積層体169が、積層方向に交差する方向に配列されるとともに、互いに隣接する前記積層体169間には、橋架部50の延長線に平行して絶縁シート189が介装されている。一方、配列方向両端に配置される積層体169と筐体182の内壁面との間には、それぞれ断熱部である側部断熱部材114a、114bが介装されている。
これにより、複数の積層体169によって燃料電池スタック群を構成する際に、少ない断熱部材で、前記燃料電池スタック群の放熱の低減が図られるとともに、組み立て性の向上が可能になる。しかも、絶縁シート189及び側部断熱部材114a、114bは、橋架部50の延長線に平行しており、熱膨張時の寸法吸収による熱応力の低減が容易に図られる。
さらに、各燃料電池160が矩形状の挟持部52A、52Bを有し、前記挟持部52A、52Bが燃料ガス供給部48を中心に対称位置に配置されている。従って、複数の燃料電池160が積層された積層体169間には、断熱部材ではなく、より薄肉状の絶縁シート189を配置することにより、互いに近接して並列させることができ、前記燃料電池160の収容スペースを可及的に狭小化させることが可能になるという効果が得られる。
図28は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池190の要部分解斜視説明図である。
燃料電池190は、図28及び図29に示すように、複数積層されて燃料電池スタック192が構成される。燃料電池190は、一組のセパレータ194間に単一の電解質・電極接合体38を挟んで構成される。セパレータ194は、互いに接合される第1プレート196及び第2プレート198を備える。
セパレータ194は、燃料ガス供給連通孔46及び酸化剤ガス供給連通孔90が形成される反応ガス供給部200を備える。この反応ガス供給部200には、幅狭な橋架部202を介して、矩形状の挟持部204が一体に設けられる。
第1プレート196は、それぞれ半円形状を有する燃料ガス供給連通孔46及び酸化剤ガス供給連通孔90が形成される第1円板部206と、橋架部202を構成する第1長板部208と、挟持部204を構成する第1矩形状部210とを一体に設ける。第1矩形状部210は、電解質・電極接合体38のカソード電極34に接触する面に、複数の突起部66を介して酸化剤ガス通路54を設けるとともに、この酸化剤ガス通路54を周回し、カソード電極34の外周縁部に接触する外縁周回用凸部212が形成される。
第1矩形状部210には、酸化剤ガス通路54内で第1長板部208側に近接して酸化剤ガス供給孔214が形成される。第1矩形状部210の先端部には、酸化剤ガス通路54を通って使用された酸化剤ガスを排出する複数の酸化剤ガス排出孔216が、第1長板部208の延長線に直交する方向に複数配列される。各酸化剤ガス排出孔216は、第1長板部208の延長線に交差する位置から離間する程、開口断面積が小さく設定される。なお、延長線に交差する位置から離間する程、互いの間隔を広く設定してもよい。
酸化剤ガス供給孔214と酸化剤ガス排出孔216との間には、前記酸化剤ガス供給孔214側にV字状に折曲し、酸化剤ガスが前記酸化剤ガス供給孔214から前記酸化剤ガス排出孔216に直線状に流れることを阻止する迂回路形成用壁部218が設けられる。迂回路形成用壁部218は、V字状の内部領域に酸化剤ガス供給孔214が配設されるとともに、両方の壁面218a、218bの延長線が第1矩形状部210の頂部に向かうように設定される。
第2プレート198は、それぞれ開口形状半円形の燃料ガス供給連通孔46及び酸化剤ガス供給連通孔90を形成する第2円板部220と、幅狭な第2長板部222と、第2矩形状部224とを一体に設ける。第2円板部220には、第1プレート196に対向する面側に、燃料ガス供給連通孔46に連通するスリット226及び周溝228と、酸化剤ガス供給連通孔90に連通するスリット230及び周溝232とが形成される。
第2長板部222には、周溝228に一端側が連通し、他端側が第2矩形状部224内に延在する燃料ガス供給通路58と、周溝232に一端側が連通し、他端側が前記第2矩形状部224内に延在する酸化剤ガス供給通路234とが、互いに平行に形成される。燃料ガス供給通路58の終端部には、燃料ガス供給孔80が形成される一方、酸化剤ガス供給通路234の終端部には、第1プレート196に形成された酸化剤ガス供給孔214が連通する。酸化剤ガス供給孔214と燃料ガス供給孔80とは、橋架部202の中心線上から左右に等間隔で離間している。
図30に示すように、第2プレート198のアノード電極36に接触する面側には、複数の突起部82により燃料ガス通路56が形成される。第2矩形状部224の先端側には、複数の燃料ガス排出孔84が開口面積、又は、離間間隔が設定されて形成される。図28に示すように、各セパレータ194間には、反応ガス供給部200に挟持されて絶縁リング92aが介装される。この絶縁リング92aは、燃料ガス供給連通孔46及び酸化剤ガス供給連通孔90をそれぞれシールする機能を有する。
このように構成される第5の実施形態では、各セパレータ194を構成する反応ガス供給部200に形成される燃料ガス供給連通孔46及び酸化剤ガス供給連通孔90には、それぞれ燃料ガス及び酸化剤ガスが積層方向に流通する。燃料ガスは、橋架部202内に形成されている燃料ガス供給通路58を通って、燃料ガス供給孔80から燃料ガス通路56に導入される。燃料ガスは、迂回路形成用壁部88の案内作用下に、燃料ガス通路56に沿って均一に流通し、アノード電極36に供給される。そして、使用済みの燃料ガスは、燃料ガス排出孔84から排ガス排出連通孔94に排出される。
一方、酸化剤ガスは、橋架部202内に形成されている酸化剤ガス供給通路234を通って、酸化剤ガス供給孔214から酸化剤ガス通路54に導入される。この酸化剤ガスは、迂回路形成用壁部218の案内作用下に、酸化剤ガス通路54に沿って均一に流通し、カソード電極34に供給される。使用済みの酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出孔216から排ガス排出連通孔94に排出される。
この場合、第5の実施形態では、酸化剤ガス通路54側に突出してカソード電極34の外周縁部に接触する外縁周回用凸部212が設けられている。このため、酸化剤ガス供給孔214から酸化剤ガス通路54に供給された酸化剤ガスは、外縁周回用凸部212に阻止されて外部に吹き抜けることを阻止される。これにより、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することができ、酸化剤ガス利用率が良好に向上する。
その上、電解質・電極接合体38の外方から、燃料ガスや排ガス等の酸化剤ガス以外のガスが、カソード電極34に回り込むことを阻止することが可能になる。従って、カソード電極34の還元による発電効率の低下を防止するとともに、セパレータ194や電解質・電極接合体38の耐久性の向上が容易に計られる。 しかも、迂回路形成用壁部218は、カソード電極34に接触するため、良好な集電効果が得られる。その上、酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路54内を迂回して流れるため、前記酸化剤ガスがカソード電極34の電極面に沿って流れる時間を長くすることができる。これにより、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、空気利用率が有効に向上する。
さらにまた、迂回路形成用壁部218は、酸化剤ガス供給孔214側にV字状に折曲して設けられている。このため、製造精度が要求される酸化剤ガス供給孔214の個数が一挙に削減され、経済的であるとともに、複数の酸化剤ガス供給孔214を設ける場合と同様に、酸化剤ガスを電極面に沿って均一に供給することができる。
さらに、迂回路形成用壁部218は、V字状の内部領域に少なくとも1つの酸化剤ガス供給孔214が配設されている。従って、酸化剤ガスは、酸化剤ガス通路54内を迂回しながら流れるため、前記酸化剤ガスがカソード電極34の電極面に沿って流れる時間がより長くなる。このため、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、空気利用率が良好に向上する。
また、迂回路形成用壁部218は、両端218a、218bが挟持部204の頂部に向かうように設定されている。このため、酸化剤ガスが酸化剤ガス通路54の全域にわたって迂回しながら流れるため、前記酸化剤ガスがカソード電極34の電極面全域に沿って流れる時間を長くすることができる。これにより、酸化剤ガスを発電反応に有効に利用することが可能になり、空気利用率が良好に向上する。
さらに、酸化剤ガス排出孔216は、橋架部202の延長線に交差する位置から離間する程、開口断面積が小さくなるように、又は、互いの間隔が広くなるように設定されている。従って、簡単且つ経済的な構成で、酸化剤ガスを均一且つ良好に供給することが可能になる。その他、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図31は、本発明の第6の実施形態に係る燃料電池240の要部分解斜視説明図である。
複数の燃料電池240が積層されて燃料電池スタック242が構成される。燃料電池240は、同一平面状に2枚の電解質・電極接合体38を挟持する一対のセパレータ244を備える。セパレータ244は、反応ガス供給部200から互いに逆方向に延在して橋架部202A、202Bを一体に設けるとともに、各橋架部202A、202Bには、矩形状を有する挟持部204A、204Bが一体に設けられる。セパレータ244は、第1プレート246と第2プレート248とを備える。
第1プレート246は、第1円板部206から互いに逆方向に延在する第1長板部208A、208Bを一体に有し、前記第1長板部208A、208Bには、第1矩形状部210A、210Bが一体に設けられる。第1矩形状部210A、210Bには、複数の突起部66A、66Bを介して酸化剤ガス通路54A、54Bが形成されるとともに、酸化剤ガス供給孔214A、214Bが第1円板部206側に近接して形成される。
第1矩形状部210A、210Bの先端側には、それぞれ複数の酸化剤ガス排出孔216A、216Bが排ガス排出連通孔94に連通して形成される。酸化剤ガス供給孔214A、214Bに近接して迂回路形成用壁部218が設けられる。
第2プレート248は、第2円板部220に互いに逆方向に延在して、第2長板部222A、222Bが一体に設けられるとともに、前記第2長板部222A、222Bに、第2矩形状部224A、224Bが一体に設けられる。第2長板部222A、222Bには、燃料ガス供給通路58A、58Bと酸化剤ガス供給通路234A、234Bとが、互いに平行に設けられる。燃料ガス供給通路58A、58Bの先端縁部には、燃料ガス供給孔80A、80Bが連通する。
図32に示すように、第2矩形状部224A、224Bには、複数の突起部82A、82Bを介して燃料ガス通路56A、56Bが形成される。外縁周回用凸部85A、85Bには、それぞれ複数の燃料ガス排出孔84A、84Bが形成され、前記燃料ガス排出孔84A、84Bと燃料ガス供給孔80A、80Bとの間には、迂回路形成用壁部88が設けられる。
このように構成される第6の実施形態では、セパレータ244間に2枚の電解質・電極接合体38が挟持され、出力の増大が図れる他、上記の第5の実施形態と同様の効果が得られる。
10、142、162、180、192、242…燃料電池スタック
12…燃料電池システム 14…燃料電池モジュール
16…原燃料供給装置 18…酸化剤ガス供給装置
20…水供給装置 22…制御装置
24…熱交換器 26…蒸発器
28…予備改質器
30、140、160、190、240…燃料電池
32…電解質 34…カソード電極
36…アノード電極 38…電解質・電極接合体
40、144、164、194、244…セパレータ
42、44、146、148、166、168、196、198、246、248…プレート
46…燃料ガス供給連通孔 48…燃料ガス供給部
50、50A、50B、202、202A、202B…橋架部
52、52A、52B、204、204A、204B…挟持部
54、54A、54B…酸化剤ガス通路 56、56A、56B…燃料ガス通路
58、58A、58B…燃料ガス供給通路
60、68、206、220…円板部
62、62A、62B、70、70A、70B、208、208A、208B、222、222A、222B…長板部
64、64A、64B、72、72A、72B、210、210A、210B、224、224A、224B…矩形状部
66、66A、66B、82、82A、82B…突起部
80、80A、80B…燃料ガス供給孔
84、84A、84B…燃料ガス排出孔
85、85A、85B、212…外縁周回用凸部
86、86A、86B…貫通孔 88、218…迂回路形成用壁部
88a、88b…両端 90…酸化剤ガス供給連通孔
96、98、98A、98B…荷重付与機構
100、170、182…筐体 114a、114b…側部断熱部材
116…先端部断熱部材 169…積層体
189…絶縁シート 200…反応ガス供給部
234、234A、234B…酸化剤ガス供給通路
214、214A、214B…酸化剤ガス供給孔
216、216A、216B…酸化剤ガス排出孔

Claims (13)

  1. 電解質をアノード電極とカソード電極とで挟んで構成される電解質・電極接合体が、セパレータ間に積層される燃料電池を備え、複数の前記燃料電池が積層される積層体を筐体内に収容する燃料電池スタックであって、
    前記セパレータは、前記電解質・電極接合体を挟持するとともに、前記アノード電極に接する一方の面に前記アノード電極の電極面に沿って燃料ガスを供給する燃料ガス通路が複数の突起部により設けられ、前記カソード電極に接する他方の面に前記カソード電極の電極面に沿って酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス通路が複数の突起部により設けられる矩形状の挟持部と、
    前記挟持部に連結され、前記燃料ガスを前記燃料ガス通路に又は前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス通路に供給するための反応ガス供給通路が形成される橋架部と、
    前記橋架部に連結され、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスを前記反応ガス供給通路に供給するための反応ガス供給連通孔が積層方向に形成される反応ガス供給部と、
    を備え、
    前記積層体には、前記橋架部の延長線に平行し且つ前記挟持部の少なくとも一方の外縁部に沿って配設され、複数の前記燃料電池からの放熱を抑制するとともに、前記燃料電池の積層時の位置決め基準を構成する断熱部が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記反応ガス供給部に積層方向に第1荷重を付与する第1締め付け荷重付与機構と、
    前記挟持部に前記電解質・電極接合体に対応して前記積層方向に、前記第1荷重より小さな第2荷重を付与する第2締め付け荷重付与機構と、
    を備えることを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池スタックにおいて、前記積層体は、前記筐体内に前記橋架部の延長線が前記筐体の第1の内壁及び第2の内壁と平行に配設されるとともに、
    前記第1の内壁及び前記第2の内壁と前記橋架部の延長線に平行する前記挟持部の両外縁部との間には、それぞれ前記断熱部とが介装されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記橋架部の延長線に交差し且つ前記挟持部の前記外縁部と交差する先端外縁部には、前記先端外縁部から離間して空間部を形成する先端断熱部が配設されることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、複数の前記積層体が、前記積層方向に交差する方向に配列されるとともに、
    互いに隣接する前記積層体間には、前記橋架部の延長線に平行して絶縁部が介装される一方、
    配列方向両端に配置される前記積層体と筐体内壁面との間には、それぞれ前記断熱部が介装されることを特徴とする燃料電池スタック。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記挟持部には、前記一方の面又は前記他方の面に前記積層方向に形成され、前記燃料ガスを前記燃料ガス通路に又は前記酸化剤ガスを前記酸化剤ガス通路に供給する1以上の反応ガス供給孔と、
    前記燃料ガス通路側に突出して前記アノード電極の外周縁部に接触する又は前記酸化剤ガス通路側に突出して前記カソード電極の外周縁部に接触する外縁周回用凸部と、
    該挟持部の端部から前記積層方向に交差する方向に向かって外部に開放され、前記燃料ガス通路を通って使用された前記燃料ガスを排出する又は前記酸化剤ガス通路を通って使用された前記酸化剤ガスを排出する反応ガス排出孔と、
    前記アノード電極に接触する又は前記カソード電極に接触するとともに、前記反応ガス供給孔と前記反応ガス排出孔との間に且つ前記反応ガス供給孔側にV字状に折曲し、前記燃料ガス又は前記酸化剤ガスが前記反応ガス供給孔から前記反応ガス排出孔に直線状に流れることを阻止する1以上の迂回路形成用壁部と、
    が設けられ、
    少なくとも1つの前記迂回路形成用壁部は、前記V字状の内部領域に、少なくとも1つの前記反応ガス供給孔が配設されることを特徴とする燃料電池スタック。
  7. 請求6記載の燃料電池スタックにおいて、少なくとも1つの前記迂回路形成用壁部は、少なくとも一端の延長線が前記挟持部の頂部に向かうように設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  8. 請求項6又は7記載の燃料電池スタックにおいて、前記迂回路形成用壁部は、前記反応ガス供給孔と前記反応ガス排出孔との距離が長い程、前記V字状の折曲角度が大きく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  9. 請求項6〜8のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する前記挟持部の1辺に形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する前記挟持部の1辺に複数設けられるとともに、
    各反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する位置から離間する程、開口断面積が小さく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する前記挟持部の1辺に複数設けられるとともに、
    各反応ガス排出孔は、前記橋架部の延長線に交差する位置から離間する程、互いの間隔が広く設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
  12. 請求項6〜11のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記反応ガス供給部には、互いに反対方向に延在して一対の前記橋架部が連結されるとともに、
    一対の前記橋架部には、前記反応ガス供給部を中心に対称位置にそれぞれ前記挟持部が連結されることを特徴とする燃料電池スタック。
  13. 請求項6〜12のいずれか1項に記載の燃料電池スタックにおいて、前記燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であることを特徴とする燃料電池スタック。
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