JP5503999B2 - 作業車両 - Google Patents

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本発明は、作業車両に関し、特に、ドアの閉まりを良くすることができる作業車両に関するものである。
搬送車両や工事車両などの作業車両を操作して作業を行う際には、騒音の発生や塵埃の飛散を伴うことから、近年、作業車両を操作する作業者の作業環境の改善が図られている。
例えば、特開2002−327460号公報には、作業車両の一例として、キャブ(空間)内の気密性を確保することで、作業現場の塵埃がキャブ内に進入することを防止するキャブ構造を有する作業車両が開示されている。
特開2002−327460(例えば、段落[0023]など)
しかしながら、上述した従来の作業車両では、キャブ内の気密性が確保されることにより、塵埃や騒音の侵入を防止できる反面、キャブ内の空気が外部へ逃げにくくなる。このため、ドアを閉める際に、キャブ内の空気が圧縮されるので、キャブの内部と外部との間で圧力差が生じる。その結果、ドアが押し戻される方向へ力が作用するので、ドアの閉まりが悪くなるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ドアの閉まりを良くすることができる作業車両を提供することを目的としている。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の作業車両によれば、ドアは、空間の内部に開口する空気流入孔と、空間の外部に開口する空気流出孔と、それら空気流出孔および空気流入孔を連通する連通部とを備えているので、ドアを閉める際、圧縮された空間の内部の空気が、空気流入孔から連通部を介して空気流出孔へ案内される。よって、空間の内部の空気を空間の外部へ逃がしやすくすることで、ドアを閉める際、ドアを押し戻そうとする空間の内部の空気の圧力を低減させることができるので、ドアの閉まりを良くすることができるという効果がある。
また、ドアは、連通部の中に配設される閉塞部材と、その閉塞部材を、空気流入孔が閉塞される一方および空気流入孔が開放される他方へ向けて揺動可能に軸支する軸支部材と、閉塞部材を一方へ向けて付勢する付勢部材とを備えているので、ドアを閉める際には、空気流入孔から流入する空気の圧力により、軸支部材に揺動可能に軸支される閉塞部材を他方へ揺動させることができる。これにより、空気流入孔が開放される。一方、ドアが完全に閉まった際には、空気流入孔からの空気の流入が止まり、付勢部材により閉塞部材が一方に向けて付勢される。これにより、空気流入孔が閉鎖される。よって、ドアを閉める際には、空気流入孔を開放することで、空間の内部の空気を空間の外部へ逃がしやすくしつつ、ドアが閉まった際には、空気流入孔を閉塞することで、空間の外部の騒音、塵埃、外気または雨水が空間の内部に侵入することを防止できるという効果がある。その結果、空間の内部で作業車両を操作する作業者の作業環境を向上させることができる。
また、軸支部材は、空気流入孔から所定距離を空けて突出部分の突出方向と直交する方向で突出部分と重なるように配設され、付勢部材の付勢力によって空気流入孔の突出部分が弾性部材を押圧することで閉塞部材により空気流入孔が閉塞される。
よって、閉塞部材を空気流入孔(の端部)と接触させることで、閉塞部材と空気流入孔が形成される部材(空気流入孔の周囲部分)との接触を防止できるので、閉塞部材による空気流入孔が形成される部材の損傷を防止できる。
この場合、閉塞部材と空気流入孔(の端部)とは弾性部材を介して接触するので、接触の際の衝撃が弾性部材により緩和される。よって、空気流入孔(の端部)の損傷も防止できる。
また、空気流入孔が突出部分を有しない場合は、空気流入孔が形成される部材(空気流入孔の周囲部分)と閉塞部材とが面接触する。よって、空気流入孔が突出部分を有しない場合に比べて、閉塞部材と空気流入孔が形成される部材(空気流入孔の周囲部分)との接触面積を小さくすることができる。
従って、ドアを閉める際に発生する空気の圧力や付勢部材による付勢力を、空気流入孔(の端部)に集中させることができる。これにより、空気流入孔の端部を弾性部材の弾性変形により弾性部材に食い込ませて空気流入孔(の端部)を弾性部材に密着させることができるので、空気流入孔を確実に閉塞することができる。
さらに、軸支部材は、空気流入孔から所定距離を空けて配設されるので、てこの原理より、空気流通孔の縁部に軸支部材を配設した場合と比べて、小さい付勢力で閉塞部材を空気流入孔(の端部)に当接させることができる。
この場合、前述したように空気流入孔(の端部)を弾性部材に食い込ませることができるので、小さい付勢力の付勢部材を用いた場合であっても空気流入孔から閉塞部材が外れることはなく、空気流入孔を確実に閉塞することができる。
空気流入孔から所定距離を空けて軸支部材を配設する場合に、ドア内部に配設されるハーネス等の部材と軸支部材とが干渉しないようにする必要があるものの、軸支部材は、空気流通孔の突出部分とその突出方向で重なるように配設されるので、空気流通孔の突出部分により形成されるデットスペースを利用して配置できる。
これにより、ドア内部において軸支部材を整然とレイアウトできるので、ドア内部に配設されるハーネス等の部材との干渉やこれらの取り回しを効率よく行うことができる。
請求項記載の作業車両は、請求項記載の作業車両の奏する効果に加え、空気流入孔は、連結部材が連結されるドアの一側の縁部およびそのドアの一側の縁部に対して反対側に位置する他側の縁部を結ぶ線の中心よりもドアの他側の縁部側に位置するので、ドアを閉める際、閉塞部材を他方へ揺動させるための空気の圧力を大きくすることができる。
即ち、ドアの一側の縁部が連結部に開閉可能に連結されているので、ドアの他側の縁部は、ドアを閉める際の移動速度が、ドアの一側の縁部よりも大きく、その分、ドアの他側の縁部に作用する空気の圧力もドアの一側の縁部よりも大きくなる。これにより、空気流入孔を、連結部材が連結されるドアの一側の縁部およびそのドアの一側の縁部に対して反対側に位置する他側の縁部を結ぶ線の中心よりもドアの他側の縁部側に位置させることで、閉塞部材をより大きく揺動させることができる。よって、ドアを閉める際、空気流入孔をより大きく開放することができるので、空間の内部の空気を空間の外部へ逃がしやすくすることができるという効果がある。
また、ドアを閉める際に閉塞部材に作用する圧力を大きくできるので、付勢部材の付勢力をより大きくした場合であっても、閉塞部材を揺動させて、空気流入孔を開放することができる。即ち、付勢部材の付勢力をより大きくできるので、その分、閉塞部材による空気流入孔の閉塞を強固に行うことができ、その結果、空間の外部からの騒音や塵埃の侵入をより確実に抑制できるという効果がある。
請求項記載の作業車両は、請求項1又は2に記載の作業車両の奏する効果に加え、開閉自在に装着されるドアガラスと、そのドアガラス及びドアの隙間に連通する水抜き溝と、その水抜き溝に連通しつつ外部に開口する水抜き孔とを備え、連通部が水抜き溝に連通すると共に、水抜き孔が空気流出孔を兼用しているので、ドアに連通部を形成する作業を簡略化できると共に、ドアに空気流出孔を形成する作業を省略することができる。
即ち、ドアがドアガラス及びドアの隙間から浸入する水を空間の外部へ排出するための水抜き溝および水抜き孔を備えている場合、水抜き溝は、その構造上、空間の外部に連通している。よって、この水抜き溝を連通部として兼用することにより、空間の内部と空間の外部とを連通させるための作業工数を少なくできるので、ドアの製造コストを削減できるという効果がある。
請求項記載の作業車両は、請求項記載の作業車両の奏する効果に加え、ドアは、水抜き溝に連通する切欠部と、その切欠部に覆設される化粧板とを備え、空気流入孔が、化粧板に形成されているので、化粧板を切欠部に覆設する前に、化粧板に空気流入孔を形成しておくことで、空気流入孔を形成する作業性を向上させることができるという効果がある。
さらに、切欠部が水抜き溝に連通しているので、化粧板に形成された空気流入孔から流入した空気を水抜き溝へ案内できると共に、水抜き溝に案内された空気を水抜き孔から空間の外部へ流出させることができる。よって、切欠部を連通部として兼用できるので、空間の内部と空間の外部とを連通させるための作業工数をより少なくでき、その結果、ドアの製造コストを削減することができるという効果がある。
請求項記載の作業車両は、請求項1からのいずれかに記載の作業車両の奏する効果に加え、空気流出孔は、ドアが閉鎖されている状態では、車体に対向するので、空間の外部の騒音、塵埃、外気または雨水が、空気流出孔から空間の内部に侵入することを抑制できる。また、ドアが開放されている状態では、空気流出孔が車体に非対向となる位置に開口されているので、ドアを閉める過程においては、空気流出孔が車体に対向する領域を徐々に増やすことができる。即ち、ドアを閉める過程では、ドアが完全に閉まる直前まで空気流出孔の開口を確保して、空間の内部の空気を空間の外部へ逃がす経路を確保できるので、ドアの閉まりを良くすることができるという効果がある。
請求項記載の作業車両は、請求項記載の作業車両の奏する効果に加え、空気流出孔は、ドアが閉鎖されている状態において、対向する車体との間に隙間が形成されているので、ドアを閉める過程において、空気流出孔の一部または全部が車体と対向する位置までドアを移動させた場合でも、空気流入孔から連通部に流入した空気を、空気流出孔と車体との間に形成される隙間から逃がすことができる。よって、ドアが完全に閉まるまで、空間の内部の空気を空間の外部へ逃がすための経路が確保できるので、ドアの閉まりをより良くすることができるという効果がある。
(a)は、本発明の一実施の形態における作業車両の側面図であり、(b)は、車体の側面図である。 空間から視たドアの側面図である。 (a)は、図2のIIIa−IIIa線における空気流入孔が閉塞した状態を示したドアの断面図であり、(b)は、図2のIIIa−IIIa線における空気流入孔が開放した状態を示したドアの断面図である。 ドアを閉める過程を模式的に表した模式図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、作業車両1の概略構成について説明する。図1(a)は、本発明の一実施の形態における作業車両1の側面図であり、図1(b)は、車体5の側面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、作業車両1は、資材や製品等の重量物を所定の位置へ搬送するための車両であり、複数の車輪2と、その車輪2の上方に配設されると共に重量物が積載される荷台3と、その荷台3の長手方向一側(図1(a)右側)に配設されると共に内部に空間4(図3(a)参照)を形成する車体5と、その車体5の内部および外部を隔てるドア6とを主に備えて構成されている。
図1(b)に示すように、ドア6は、作業者が空間4(図3(a)参照)に乗降する際に開閉される側面視略矩形状の部材であり、ドア6の一側の縁部(図1(b)左側)が後述する連結部材8を介して車体5に開閉可能に連結されている(図2参照)。なお、空間4は、作業者が作業車両1を操作するための運転室として構成されている。
次に、図2及び図3を参照して、ドア6の詳細構成について説明する。図2は、空間4から視たドア6の側面図である。図3(a)は、図2のIIIa−IIIa線における空気流入孔14が閉塞した状態を示したドア6の断面図であり、図3(b)は、図2のIIIa−IIIa線における空気流入孔14が開放した状態を示したドア6の断面図である。なお、図2では、連結部材8が模式的に図示されている。
図2に示すように、ドア6は、上方(図2上側)に配設されるドアガラス7と、ドア6の一側(図2右側)の縁部および車体5を連結する連結部材8と、ドア6の一側の縁部およびそのドア6の一側の縁部に対して反対側に位置する他側の縁部(図2左側)を結ぶ線の中心よりもドア6の他側の縁部側に形成される切欠部9と、その切欠部9に覆設される化粧板10とを備えている。
図3(a)に示すように、車体5は、ドア6と共に空間4を形成するフレーム5aと、そのフレーム5aからドア6が開放される側(図3(a)左側)へ向けて延設されると共にドア6の下方(図3(a)下側)に配設されるステップ5bとを備えている。
ドア6は、空間4の内部側に配設される板状のインナドアパネル6aと、空間4の外部側に配設される板状のアウタドアパネル6bとを所定の間隔を隔てて対向させつつ連結されており、内部が中空に形成されている。また、それらインナドアパネル6aとアウタドアパネル6bとの間にはドアガラス7が配設されている。
ドアガラス7は、空間4の内部から外部を確認するために設けられる部材であり、作業者の操作により、昇降可能に装着されている。また、ドアガラス7とドア6との間には、所定間隔の隙間が形成されており、そのドアガラス7とドア6との隙間には、弾性材料から構成されるウェザーストリップ11が被覆されている。これにより、ドアガラス7とドア6との隙間から雨水等がドア6の内部に浸入することを抑制できる。
しかしながら、ウェザーストリップ11の劣化やドアガラス7の開閉動作等により、ドアガラス7とウェザーストリップ11との間に隙間が生じ、その隙間から雨水等が浸入することがある。そこで、ドア6には、ドアガラス7及びドア6の間に形成される隙間に連通する水抜き溝12及びその水抜き溝12に連通しつつ空間4の外部に開口する水抜き孔13が形成されている。これにより、ドア6の内部に浸入した雨水等を空間4の外部へ排出することができるので、ドア6の内部に滞留した雨水等に起因して、ドア6の内部が腐食することを防止できる。
連結部材8は、車体5に対してドア6を開閉可能に支持する部材であり、本実施の形態では、連結部材8として、公知のヒンジが使用されている。切欠部9は、ロック機構やドアガラス7を昇降させる装置等の操作部材(図示せず)をドア6の内部に装着する作業を効率よく行うための孔である。また、切欠部9は、水抜き溝12と連通している。化粧板10は、樹脂から構成されると共に、操作部材の装着が終了した後、切欠部9を被覆することで、空間4の内部から視たドア6の審美性を良くするため部材である。
また、ドア6は、化粧板10に穿設される空気流入孔14と、ドア6の下方(図3(a)下側)に穿設される空気流出孔15と、それら空気流入孔14及び空気流出孔15を連通する連通部16と、その連通部16の中に配設される閉塞部材18と、その閉塞部材18に軸通される軸支部材19と、閉塞部材18を付勢する付勢部材20とを備えている。
空気流入孔14は、空間4の内部の空気を連通部16へ案内するための部位であり、空間4の内部に向けて開口すると共に、ドア6を図2における左右方向に4等分した領域のうち、最も左側に位置する領域に形成されている。また、化粧板10を切欠部9に覆設する前に、化粧板10に空気流入孔14を形成しておくことで、空気流入孔14を形成する作業性を向上させることができる。さらに、ドア6には、空気流入孔14に嵌合可能な筒状部分を有するルーバー14aが空間4側から嵌合されている。これにより、空間4側から視たドア6の審美性を良くすることができる。
空気流出孔15は、空気流入孔14から連通部16へ流入した空気を空間4の外部へ流出させるための部位であり、ドア6の下方から空間4の外部に向けて開口すると共に、ドア6を図2における左右方向に8等分した領域のうち、最も左側に位置する領域に形成されている。また、空気流出孔15は、ドア6が閉鎖されている状態においては、ステップ5bに対向すると共に、ステップ5bとの間には所定間隔の隙間が形成されている。これにより、空間4の外部の騒音、塵埃、外気または雨水が、空気流出孔15から空間4の内部に侵入することを抑制しつつ、空気流入孔14から流入する空気を空間4の外部へ逃がすための経路を確保することができる。
ここで、空気流出孔15がステップ5bに「対向する」とは、車体5を下方から見た場合に、空気流出孔15の全体がステップ5bと完全に重なっている状態を指す。
なお、ドア6には、弾性材料から構成されるシール部材17が、インナドアパネル6aの周縁部分に沿って配設されている。シール部材17は、ドア6が閉まっている状態において、フレーム5aとの間で弾性変形しつつ圧縮されるので、空間4の外部の騒音、塵埃、雨水、外気等が空間4の内部に侵入することを防止できる。
連通部16は、空間4の内部と空間4の外部とを連通するための部位である。ここで、本実施の形態では、空気流入孔14から空気が流入すると、その空気は、連通部16の一部であるドア6の中空部分を介して水抜き溝12へ案内される。また、水抜き溝12は、空間4の外部に開口する水抜き孔13に連通しているので、水抜き溝12に案内された空気は、空気流出孔15へ案内され、空間4の外部へ流出する。
よって、水抜き溝12を連通部16の一部として兼用することができると共に、水抜き孔13を空気流出孔15と兼用してすることができる。従って、空間4の内部と空間4の外部とを連通させるための作業工数を少なくすることができるので、ドア6の製造コストを削減することができる。
なお、本実施の形態では、空気流出孔15は、水抜き孔13と同一の部位であるが、理解を容易にするため、同一の部位を空気流出孔15及び水抜き孔13として説明している。以下に説明においては、その同一の部位を空気流出孔15に統一して説明する。
閉塞部材18は、空間4の外部の騒音、塵埃、雨水、外気等が空間4の内部に侵入することを抑制するための部材であり、空気流入孔14を被覆可能な大きさに形成された板状の部材である。また、閉塞部材18のうち、化粧板10と接触する側の面には、弾性材料から構成されると共に空気流入孔14を被覆可能な大きさに形成された板状の弾性部材18aが接着されている。これにより、弾性部材18aを弾性変形させつつ空気流入孔14を閉塞することができるので、閉塞部材18による空気流入孔14の閉塞をより確実に行うことができる。なお、本実施の形態では、空気流入孔14に嵌合されるルーバー14aの筒状部分を、閉塞部材18によりドア6の内部側から閉塞することで、空気流入孔14が閉塞されている。
軸支部材19は、閉塞部材18を揺動可能に軸支するための部材であり、ルーバー14aの軸方向に対して垂直に配設されている。付勢部材20は、閉塞部材18を空気流入孔14に対して近接する方向(図3(a)右方向)へ付勢するための部材であり、ねじりコイルばねから構成されている。これにより、閉塞部材18を空気流入孔14に密着させることができると共に、ドア6の振動による閉塞部材18の揺動を抑制することができる。よって、空気流入孔14を閉塞部材18により確実に閉塞することができるので、空間4の外部の騒音、塵埃、雨水、外気等が空間4の内部に侵入することを確実に抑制することができる。
また、図3(b)に示すように、空気流入孔14から流入しようとする空気の圧力が閉塞部材18に作用することで、閉塞部材18が空気流入孔14に対して離間する方向(図3(b)左側)へ揺動し、空気流入孔14が開放される。これにより、空気流入孔14から流入した空気を連通部16へ案内することができる。さらに、空気流入孔14から流入しようとする空気の圧力が止まると、付勢部材20により、閉塞部材18が空気流入孔14に対して近接する方向(図3(b)右方向)へ付勢されるので、空気流入孔14が閉塞部材18により閉塞される。
よって、ドア6を閉める際には、空気流入孔14を開放することで、空間4の内部の空気を空間4の外部へ逃がしやすくしてドア6の閉まりを良くしつつ、ドア6が閉まった際には、空気流入孔14を閉塞することで、空間4の外部の騒音、塵埃、外気または雨水が空間4の内部に侵入することを防止できる。その結果、空間4の内部で作業車両1を操作する作業者の作業環境を向上させることができる。
次に、図4を参照して、ドア6を閉める過程におけるドア6の作用および効果について説明する。図4は、ドア6を閉める過程を模式的に表した模式図である。なお、図4は、車体5及びドア6を下方から視た図であり、開放されているドア6が閉鎖されるまでの過程を模式的に図示している。
図4に示すように、ドア6を閉める際、ドア6を閉めようとする方向と反対方向への空気の圧力が作用する。これにより、空気が空気流入孔14に流入し、その流入した空気の圧力により閉塞部材18が空気流入孔14に対して離間する方向(図4(左側))へ揺動することで(図3(b)参照)、空気流入孔14が開放される。よって、空気を空気流入孔14から連通部16(図3(b)参照)へ流入させることができるので、ドア6を閉める際、圧縮された空間4の内部の空気を空気流入孔14から連通部16を介して空気流出孔15へ案内できる。従って、空間4の内部の空気を空間4の外部へ逃がしやすくすることで、ドア6を閉める際、ドア6を押し戻そうとする空間4の内部の空気の圧力を低減させることができるので、ドア6の閉まりを良くすることができる。
ここで、ドア6は、一方(図4上側)の縁部が車体5に開閉可能に連結されているので、ドア6の他方(図4下側)の縁部が、ドア6の一方の縁部よりも、ドア6を閉める際の移動速度が大きく、その分、ドア6の他側の縁部に作用する空気の圧力もドア6の一側の縁部よりも大きくなる。
また、上述したように、空気流入孔14は、ドア6を図2における左右方向に4等分した領域のうち、最も左側に位置する領域に形成されている。よって、ドア6を閉める際に、空気流入孔14に作用する空気の圧力がより大きくなるので、閉塞部材18を空気流入孔14に対して近接する方向へ付勢する付勢部材20の付勢力に抗して、閉塞部材18を空気流入孔14に対して離間する方向へ揺動させることができる。よって、空気流入孔14を確実に開放することができるので、空間4の内部の空気を空気流入孔14から逃がしやすくでき、その結果、ドア6の閉まりを良くすることができる。
さらに、ドア6を閉める際に閉塞部材18に作用する圧力を大きくできるので、付勢部材20(図3(b)参照)の付勢力をより大きくした場合であっても、閉塞部材18を揺動させて、空気流入孔14を開放することができる。即ち、付勢部材20の付勢力をより大きくできるので、その分、閉塞部材18による空気流入孔14の閉塞を強固に行うことができ、その結果、空間4の外部からの騒音や塵埃の侵入をより確実に抑制できる。
ここで、空気流出孔15は、ドア6が開放されている状態では、ステップ5bに非対向となる位置に開口されているので、ドア6を閉める際には、空気流出孔14から空間4の外部へ流出される空気の流れが、ステップ5bにより阻害されることを防止できる。よって、空気流入孔14から連通部16へ流入する空気を空間4の外部へ流出しやすくすることができる。
なお、空気流出孔15がステップ5bに「非対向となる」とは、車体5を下方から見た場合に、空気流出孔15の全部または一部がステップ5bと重なっていない状態を指す。
さらに、空気流出孔15が、ドア6の下方(図4紙面垂直方向手前側)から空間4の外部に向けて開口すると共に、ドア6を図2における左右方向に8等分した領域のうち、最も左側に位置する領域に形成されているので、ドア6を閉める過程において、空気流出孔15がステップ5bと非対向となる状態をより長い時間確保することができる。即ち、ドア6を閉める過程においては、空気流出孔15がステップ5bに対向する領域を徐々に増やすことで、ドア6が完全に閉まる直前まで空気流出孔15の開口を確保して、空間4の内部の空気を空間4の外部へ逃がす経路を確保できる。よって、空気流入孔14から連通部16へ流入する空気を空間4の外部へより確実に流出しやすくすることができるので、ドア6の閉まりを良くすることができる。
また、上述のように、空気流出孔15とステップ5bとの間には所定間隔の隙間が形成されているので(図3(b)参照)、ドア6を閉める過程において、空気流出孔15の一部がステップ5bに非対向となる位置または空気流出孔15がステップ5bと対向する位置までドア6を移動させた場合でも、空気流入孔14から連通部16に流入した空気を、空気流出孔15とステップ5bとの間に形成される隙間から逃がすことができる。よって、ドア6が完全に閉まるまで、空間4の内部の空気を空間4の外部へ逃がすための経路が確保できるので、ドア6の閉まりをより良くすることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態では、本発明を適用する作業車両1の例として、重量物を所定の位置へ搬送する車両(搬送車両)に適用する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、車体の内部に空間が形成される工事車両や建設機械に適用してもよい。
また、上記実施の形態では、空間4が、作業者が作業車両1を操作する際の運転室である場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、空間4の内部にエンジンや駆動装置等の機器を収納してもよい。これにより、エンジンや駆動装置等の機器の稼働時に発生する騒音が、空間4の内部から空間4の外部に伝達されることを抑制できると共に、ドア6の閉まりを良くすることで、ドア6を開閉してエンジンや駆動装置等の機器を点検する際の作業性を向上させることができる。
さらに、上記実施の形態では、空気流出孔15が、ドア6の下方から空間4の外部に向けて開口すると共に、ドア6が閉鎖されている状態において、ステップ5bに対向する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、空気流出孔15が、車体5に連結されるドア6の一方の縁部またはドア6の他方の端部から空間4の外部に向けて開口すると共に、ドア6が閉鎖されている状態において、フレーム5aに対向してもよい。また、空気流出孔15がドア6に複数形成されていてもよい。ドア6に空気流出孔15を複数形成することで、空間4の内部の空気を空間4の外部へ流出させやすくすることができる。
また、上記実施の形態では、水抜き溝12を連通部16として、水抜き孔13を空気流出孔15として兼用する場合を説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、連通部16および空気流出孔15を、水抜き溝12および水抜き孔13とは別個に形成してもよい。
1 作業車両
4 空間
5 車体
5a フレーム
5b ステップ
6 ドア
7 ドアガラス
8 連結部材
9 切欠部
10 化粧板
12 水抜き溝
13 水抜き孔
14 空気流入孔
15 空気流出孔
16 連通部
18 閉塞部材
18a 弾性部材
19 軸支部材
20 付勢部材

Claims (6)

  1. 内部に空間が形成される車体と、その車体の内部および外部を隔てるドアと、そのドアの一側の縁部を前記車体に開閉自在に連結する連結部材とを備える作業車両において、
    前記ドアは、前記空間の内部に開口する空気流入孔と、前記空間の外部に開口する空気流出孔と、それら空気流出孔および空気流入孔を連通する連通部と、前記連通部の中に配設される閉塞部材と、その閉塞部材を、前記空気流入孔が閉塞される一方および前記空気流入孔が開放される他方へ向けて揺動可能に軸支する軸支部材と、前記閉塞部材を前記一方へ向けて付勢する付勢部材とを備え、
    前記空気流入孔は、その空気流通孔からその前記空間の外部側に突出形成される突出部分を備え、
    前記閉塞部材は、前記空気流入孔を被覆可能な大きさに形成された板状の部材で構成され、前記閉塞部材における前記空気流入孔側の面に、弾性材料から構成されると共に前記空気流入孔を被覆可能な大きさに形成された板状の弾性部材が装着され、
    前記軸支部材は、前記空気流入孔から所定距離を空けて前記突出部分の突出方向と直交する方向で前記突出部分と重なるように配設され、
    前記付勢部材の付勢力によって前記空気流入孔の突出部分が弾性部材を押圧することで前記閉塞部材により空気流入孔が閉塞されることを特徴とする作業車両。
  2. 前記空気流入孔は、前記連結部材が連結される前記ドアの一側の縁部およびその前記ドアの一側の縁部に対して反対側に位置する他側の縁部を結ぶ線の中心よりも前記ドアの他側の縁部側に位置することを特徴とする請求項記載の作業車両。
  3. 前記ドアは、開閉自在に装着されるドアガラスと、そのドアガラス及び前記ドアの隙間に連通する水抜き溝と、その水抜き溝に連通しつつ前記外部に開口する水抜き孔とを備え、
    前記連通部が前記水抜き溝に連通すると共に、前記水抜き孔が前記空気流出孔を兼用していることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車両。
  4. 前記ドアは、前記水抜き溝に連通する切欠部と、その切欠部に覆設される化粧板とを備え、
    前記空気流入孔が、前記化粧板に形成されていることを特徴とする請求項記載の作業車両。
  5. 前記空気流出孔は、前記ドアが閉鎖されている状態では、前記車体に対向すると共に、前記ドアが開放されている状態では、前記車体に非対向となる位置に開口されていることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の作業車両。
  6. 前記空気流出孔は、前記ドアが閉鎖されている状態において、対向する前記車体との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項記載の作業車両。
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