JP5503330B2 - 二輪車用タイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、二輪車用タイヤに関する。
近年では、環境への配慮等の観点から、タイヤの低燃費化への要求が強くなっており、転がり抵抗特性の改善が求められている。転がり抵抗特性を改善する方法としては、カーボンブラックをシリカで置換する方法、ガラス転移温度の低いゴム成分を使用する方法、フィラーやオイルを減量する方法等が知られている。しかし、これらの方法を用いると、ウェットグリップ性能が損なわれる場合があった。
また、二輪車(MC)用タイヤのトレッド部において、タイヤ幅方向に異なる種類のゴム組成物を配した分割トレッドを使用することが主流になりつつあり、例えば、トレッド部のセンター部に転がり抵抗特性に優れたゴム組成物(センターゴム)を、トレッド部のショルダー部にドライグリップ性能に優れたゴム組成物(ショルダーゴム)を配されたものが提案されている。しかし、従来の分割トレッドでは、転がり抵抗特性の改善が可能となる一方で、ウェットグリップ性能については充分に満足できるものではない。このため、良好なウェットグリップ性能を維持しながら転がり抵抗特性を改善する方法が望まれている。また、これらの性能の他に、良好な耐摩耗性も要求されている。
特許文献1〜4には、クマロンインデン系樹脂などのレジン(樹脂)を用いてグリップ性能などを改善する方法が提案されている。しかし、良好なウェットグリップ性能を維持しながら転がり抵抗特性を改善するとともに、良好な耐摩耗性を確保する点について、未だ改善の余地があった。
特開2004−137463号公報 特開2006−124601号公報 特開2009−7454号公報 特開2001−240704号公報
本発明は、前記課題を解決し、良好なウェットグリップ性能を維持しながら転がり抵抗特性を改善できるとともに、良好な耐摩耗性も得られる二輪車用タイヤを提供することを目的とする。
本発明は、タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有し、上記トレッドゴムが、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、上記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、上記センターゴムのtanδが上記ショルダーゴムのtanδよりも小さく、上記センターゴム及び上記ショルダーゴムの少なくとも一方が、ゴム成分と、シリカと、軟化点が−20〜20℃の液状レジンとを含有するゴム組成物から得られたものである二輪車用タイヤに関する。
上記センターゴムが上記ゴム組成物から得られたものであることが好ましい。
上記ゴム組成物100質量%中のアセトン抽出分が8質量%以上であることが好ましい。
上記ゴム組成物のtanδが0.06〜0.25であることが好ましい。
本発明によれば、二輪車用タイヤのトレッド部に配されるセンターゴム及びショルダーゴムの少なくとも一方が、シリカと、特定の軟化点を有する液状レジンとを含有するゴム組成物から得られたものであり、かつ、上記センターゴムのtanδが上記ショルダーゴムのtanδよりも小さいため、転がり抵抗特性、ウェットグリップ性能及び耐摩耗性に優れた二輪車用タイヤを提供できる。
本発明の一実施形態に係る二輪車用タイヤのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。
本発明は、トレッド部に配されるセンターゴム及びショルダーゴムの少なくとも一方が、シリカと、特定の軟化点を有する液状レジンとを含有するゴム組成物から得られたものであり、かつ、上記センターゴムのtanδが上記ショルダーゴムのtanδよりも小さい二輪車用タイヤである。
上記ゴム組成物に使用できるゴム成分としては特に限定されず、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、エポキシ化天然ゴム(ENR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、ブチルゴム(IIR)、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合ゴム(SIBR)等のジエン系ゴム等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なかでも、操縦安定性能(ドライグリップ性能、ウェットグリップ性能)と耐摩耗性、転がり抵抗特性を両立できるという点から、NR、SBRが好ましい。
NRとしては特に限定されず、RSS♯3、TSR20等、ゴム工業において一般的なものを使用することができる。
SBRとしては特に限定されず、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)等、ゴム工業において一般的なものを使用することができる。
ゴム成分100質量%中のSBRの含有量は、好ましくは40質量%以上、より好ましくは50質量%以上である。40質量%未満であると、操縦安定性能(ドライグリップ性能、ウェットグリップ性能)の低下が見受けられる。SBRの含有量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
本発明のゴム組成物は、特定の軟化点を有する液状レジンを含有する。上記液状レジンは軟化点が固体レジンに比べて低く、転がり抵抗特性に相関があると考えられる50℃tanδの測定温度において液状である。したがって、液状レジンを配合すると、ポリマーが動き易くなることでエネルギーロスが少なくなり、転がり抵抗特性が改善されると考えられる。
上記液状レジンとしては、例えば、液状クマロンインデン樹脂、液状インデン樹脂、液状α−メチルスチレン樹脂などの液状の石油系又は石炭系樹脂などが挙げられる。なかでも、液状クマロンインデン樹脂が好ましい。
上記液状レジンの軟化点は、−20℃以上、好ましくは−5℃以上、より好ましくは0℃以上である。−20℃未満であると、ゴム成分との混練性が悪化する傾向がある。また、上記液状レジンの軟化点は、20℃以下、好ましくは18℃以下、より好ましくは17℃以下である。20℃を超えると、エネルギーロスが大きくなり、転がり抵抗特性が悪化する傾向がある。
なお、本明細書において、軟化点とは、JIS K 6220に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
上記液状レジンの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、更に好ましくは4質量部以上である。1質量部未満であると、上記液状レジンを配合した効果が充分に得られないおそれがある。また、上記液状レジンの含有量は、好ましくは15質量部以下、より好ましくは12質量部以下、更に好ましくは8質量部以下である。15質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
上記ゴム組成物は、シリカを含有する。シリカを含有することにより、補強性が得られ、耐摩耗性を改善できるとともに、良好な転がり抵抗特性が得られる。シリカとしては、湿式法シリカ(含水シリカ)、乾式法シリカ(無水シリカ)などが挙げられるが、シラノール基が多いという理由から、湿式法シリカが好ましい。
シリカのチッ素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは80m/g以上、より好ましくは120m/g以上、更に好ましくは150m/g以上である。80m/g未満であると、充分な補強性が得られないおそれがある。シリカのNSAの上限は特に限定されないが、好ましくは250m/g以下、より好ましくは200m/g以下である。
なお、シリカのNSAは、ASTM D3037−81に準じてBET法で測定される値である。
シリカの含有量は、上記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは25質量部以上である。15質量部未満であると、転がり抵抗特性とウェットグリップ性能の両立が困難となるおそれがある。該シリカの含有量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは100質量部以下、更に好ましくは80質量部以下である。120質量部を超えると、シリカが分散しにくくなる傾向がある。
上記ゴム組成物は、シリカとともにシランカップリング剤を含むことが好ましい。シランカップリング剤としては、ゴム工業において、従来からシリカと併用される任意のシランカップリング剤を使用することができ、例えば、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィドなどのスルフィド系、3−メルカプトプロピルトリメトキシシランなどのメルカプト系、ビニルトリエトキシシランなどのビニル系、3−アミノプロピルトリエトキシシランなどのアミノ系、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシランのグリシドキシ系、3−ニトロプロピルトリメトキシシランなどのニトロ系、3−クロロプロピルトリメトキシシランなどのクロロ系などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
シランカップリング剤の含有量は、シリカ100質量部に対して、好ましくは8質量部以上、より好ましくは10質量部以上である。8質量部未満では、耐摩耗性が悪化する傾向がある。また、該シランカップリング剤の含有量は、好ましくは14質量部以下、より好ましくは12質量部以下である。14質量部を超えると、コストの増加に見合った効果が得られない傾向がある。
上記ゴム組成物は、カーボンブラックを含有することが好ましい。使用できるカーボンブラックとしては、GPF、FEF、HAF、ISAF、SAF等が挙げられるが、特に限定されない。カーボンブラックを配合することにより、補強性が得られ、耐摩耗性をより改善できる。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(NSA)は、好ましくは50m/g以上、より好ましくは80m/g以上、更に好ましくは100m/g以上である。50m/g未満では、充分な補強性が得られないおそれがある。カーボンブラックのNSAの上限は特に限定されないが、好ましくは200m/g以下、より好ましくは160m/g以下、更に好ましくは140m/g以下である。
なお、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、JIS K6217のA法によって求められる。
カーボンブラックの含有量は、ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上である。1質量部未満では、カーボンブラックを配合した効果が充分に得られない傾向がある。また、該カーボンブラックの含有量は、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。15質量部を超えると、転がり抵抗特性が悪化する傾向がある。
シリカ及びカーボンブラックの合計含有量100質量%中、シリカの含有量は、好ましくは20質量%以上、より好ましくは30質量%以上、更に好ましくは40質量%以上である。20質量%未満であると、転がり抵抗特性を充分に改善できないおそれがある。
なお、該合計含有量中のシリカの含有量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、従来ゴム工業で使用される配合剤、例えば、ステアリン酸、酸化防止剤、老化防止剤、加硫促進剤、ワックス、軟化剤などを必要に応じて配合してもよい。
上記ゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで上記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。
上記ゴム組成物(未加硫)100質量%中のアセトン抽出分は、好ましくは8質量%以上、より好ましくは12質量%以上、更に好ましくは14質量%以上である。8質量%未満であると、ウェットグリップ性能が悪化する傾向がある。また、該アセトン抽出分は、好ましくは25質量%以下、より好ましくは22質量%以下、更に好ましくは20質量%以下である。25質量%を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
なお、本明細書において、上記ゴム組成物(未加硫)のアセトン抽出分は、後述する実施例に記載の方法で測定した値である。
上記ゴム組成物(加硫後)のtanδは、好ましくは0.06以上、より好ましくは0.07以上、更に好ましくは0.08以上である。0.06未満であると、ドライグリップ性能及びウェットグリップ性能の不足による操縦安定性の悪化が懸念される。また、上記ゴム組成物のtanδは、好ましくは0.25以下、より好ましくは0.20以下である。0.25を超えると、転がり抵抗特性の低下による低燃費性の悪化が懸念される。
なお、本明細書において、上記ゴム組成物(加硫後)のtanδは、後述する実施例に記載の方法で測定した値である。
本発明の二輪車用タイヤにおいて、センターゴムのtanδは、ショルダーゴムのtanδよりも小さい。これにより、転がり抵抗特性とドライグリップ性能とを両立することができる。また、本発明では、センターゴム及びショルダーゴムの少なくとも一方が液状レジンを配合しているため、良好なウェットグリップ性能及び耐摩耗性も得られる。
センターゴムのtanδとショルダーゴムのtanδの差は、好ましくは0.05以上、より好ましくは0.08以上、更に好ましくは0.1以上である。0.05以上であれば、本発明の効果をより効果的に発揮することができる。
センターゴム及びショルダーゴムの少なくとも一方が、シリカと、特定の軟化点を有する液状レジンとを含有するゴム組成物から得られたものであれば、本発明の効果を得ることができる。また、本発明の効果がより効果的に発揮されるという点から、センターゴムが上記ゴム組成物から得られたものであることが好ましく、センターゴム及びショルダーゴムの両方が上記ゴム組成物から得られたものであることがより好ましい。
本発明の二輪車用タイヤは、通常の方法で製造される。すなわち、上記成分を配合したゴム組成物を、未加硫の段階でセンターゴム、ショルダーゴムなどの所望の形状に押出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することにより、本発明の二輪車用タイヤを製造できる。
本発明の二輪車用タイヤは、自動二輪車用タイヤとして好適に用いられる。
以下、本発明の一実施形態として、自動二輪車用タイヤについて図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車用タイヤのタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面図である。
自動二輪車用タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを備える。
上記断面において、トレッド部2の路面と設置するトレッド面2Aは、タイヤ半径方向外側に凸で円弧状に湾曲してのびている。また、トレッド面2Aのタイヤ軸方向の外端であるトレッド縁2eは、最もタイヤ軸方向外側に位置している。
トレッド部2には、ベルト層7の半径方向外側にトレッドゴム9が配される。該トレッドゴム9は、本実施形態では、ベルト層7の外面からトレッド面2Aまでを構成している。また、本実施形態のトレッドゴム9では、タイヤ幅方向に配された複数の分割トレッド部材により構成されたトレッド部が示され、ここでは、配合が異なる2種類のゴム組成物により作製された各分割トレッド部材で構成されている。具体的にはタイヤ赤道Cを中心とするセンターゴム9Aと、センターゴム9Aに隣接し、トレッド縁2eまで延びる一対のショルダーゴム9Bとから構成される。すなわち、タイヤ赤道C付近からタイヤ幅方向両側に向かって、センターゴム9A、ショルダーゴム9Bの2種類のゴムが並んで配されている。なお、センターゴム9Aとショルダーゴム9Bとは、トレッド面2Aに立てた法線12によって区分けされているが、例えば、トレッド面2Aからベルト層7に向かって、タイヤ軸方向外側又は内側に傾斜する境界線で区分されたものでもよい。
本実施形態では、トレッドゴム9が2種類の分割トレッド部材(センターゴム9A及びショルダーゴム9B)によって構成される場合について説明したが、分割トレッド部材の種類の数は特に限定されず、例えば3種類であってもよいし、5種類であってもよい。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品についてまとめて説明する。
NR:TSR20
SBR:住友化学(株)製のSBR1502
シリカ:デグッサ社製のVN3(NSA:175m/g)
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi266(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド)
カーボンブラック:三菱化学(株)製のダイアブラックI(N220、NSA:114m/g)
液状レジン:Rutgers Chemicals社製のNovares C10(液状クマロンインデン樹脂、軟化点:5〜15℃)
オイル:出光興産(株)製のアロマチックオイル
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックS
ステアリン酸:日油(株)製の椿
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の亜鉛華1号
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤NS:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS
加硫促進剤DPG:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD
実施例1〜2及び比較例1〜2
表1に示す配合処方に従い、バンバリーミキサーを用いて、硫黄及び加硫促進剤以外の薬品を60rpmで4分間混練りし、混練り物を得た。次に、得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、2軸オープンロールを用いて混練りし、未加硫ゴムシート(厚さ:4mm)を得た。
得られた未加硫ゴムシートを170℃で15分間加硫し、加硫ゴムシートを得た。
また、得られた未加硫ゴムシートをトレッドゴム(センターゴム又はショルダーゴム)の形状に加工し、他のタイヤ部材と貼り合わせ、170℃で15分間加硫することで、図1に示す構造を有する試験用タイヤを得た。
上記未加硫ゴムシート及び加硫ゴムシートを用いて以下の評価を行った。その結果を表1に示す。
(アセトン抽出分)
上記未加硫ゴムシートの質量を抽出前後で測定し、下記計算式によりアセトン抽出分を求めた。抽出は、上記未加硫ゴムシートを一昼夜アセトンに浸漬させることで行った。
アセトン抽出分=(抽出前の未加硫ゴムシートの質量−抽出後の未加硫ゴムシートの質量)/(抽出前の未加硫ゴムシートの質量)×100
(硬度)
JIS−K6301に準じて、25℃における上記加硫ゴムシートのJIS−A硬度を測定した。
(粘弾性特性)
上記加硫ゴムシートから厚さ約2mmのサンプルを切り出し、岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーター「VES−F−3」を用いて、温度50℃、周波数10Hz、初期歪み10%、動歪み0.5%の条件下における損失正接(tanδ)を測定した。
上記試験用タイヤを用いて以下の評価を行った。その結果を表2に示す。なお、表2において、ユニット構造とは、トレッドゴムが分割されていないことを意味し、マルチプル構造とは、トレッドゴムが分割されている(センターゴム及びショルダーゴムを含んで構成されている)ことを意味している。
(転がり抵抗指数)
上記試験用タイヤに正規内圧を充填し、ISO18164の測定法に準拠して転がり抵抗(25℃)を測定した。そして、比較例1の転がり抵抗指数を100とし、下記計算式により、各配合の転がり抵抗を指数表示した。数値が小さいほど、転がり抵抗が低く、転がり抵抗特性に優れることを示す。
(転がり抵抗指数)=(各配合の転がり抵抗)/(比較例1の転がり抵抗)×100
(ウェットグリップ性能)
上記試験用タイヤをヤマハ発動機(株)製のマジェスティ(排気量:250cc、フロントタイヤ:120/80−14 D305、リアタイヤ:150/70−13 D305)に装着し、ウェットアスファルト路面における制動性能の官能評価を実施した。評価結果は、比較例1の操縦安定性を3.5点とする相対評価で示した。数値が大きいほど、ウェットグリップ性能が良好であることを示す。0.1点の差は評価ライダー(プロ)が分かるレベルであり、0.2点の差は素人が分かるレベルである。
(耐摩耗性指数)
上記試験用タイヤのセンターゴム及びショルダーゴムから試験片を切り出し、ランボーン摩耗試験機を用いて、温度20℃、荷重2kg/cm、スリップ率40%、試験時間2分間の条件下で、各配合の試験片のランボーン摩耗量を測定した。そして、測定したランボーン摩耗量から容積損失量を計算し、比較例1の耐摩耗性指数を100とし、下記計算式により、各配合の耐摩耗性を指数表示した。数値が大きいほど、耐摩耗性に優れることを示す。
(耐摩耗性指数)=(比較例1の容積損失量)/(各配合の容積損失量)×100
Figure 0005503330
Figure 0005503330
表2より、tanδが低く、かつ液状レジンを含有しないゴム組成物をセンターゴムに使用した比較例2は、比較例1と比較して、ウェットグリップ性能が大きく悪化した。一方、tanδが低く、かつ液状レジンを含有するゴム組成物をセンターゴムに使用した実施例1及び2は、比較例1と比較して、ウェットグリップ性能を維持しながら転がり抵抗特性が改善されており、耐摩耗性も改善された。また、液状レジンを含有するゴム組成物をセンターゴム及びショルダーゴムの両方に使用した実施例2は、実施例1と比較して、耐摩耗性の改善効果が大きかった。
1 自動二輪車用タイヤ
2 トレッド部
2A トレッド面
2e トレッド縁
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
7 ベルト層
8 ビードエイペックス
9 トレッドゴム
9A センターゴム
9B ショルダーゴム

Claims (6)

  1. タイヤ幅方向に少なくとも3分割されたトレッドゴムが配されたトレッド部を有し、
    前記トレッドゴムが、タイヤ幅方向の中央部に配されたセンターゴムと、前記センターゴムのタイヤ幅方向の両側に配されたショルダーゴムとを備え、
    前記センターゴムのtanδが前記ショルダーゴムのtanδよりも小さく、
    前記センターゴム及び前記ショルダーゴムの少なくとも一方が、ゴム成分と、シリカと、軟化点が−20〜20℃の液状クマロンインデン樹脂とを含有するゴム組成物から得られたものである二輪車用タイヤ。
  2. 前記センターゴムが前記ゴム組成物から得られたものである請求項1記載の二輪車用タイヤ。
  3. 前記センターゴムが前記ゴム成分として天然ゴム及びスチレンブタジエンゴム、前記ショルダーゴムが前記ゴム成分としてスチレンブタジエンゴムを含む請求項1又は2記載の二輪車用タイヤ。
  4. 前記センターゴム及び/又は前記ショルダーゴムがカーボンブラックを含む請求項1〜3のいずれかに記載の二輪車用タイヤ。
  5. 前記ゴム組成物100質量%中のアセトン抽出分が8質量%以上である請求項1〜4のいずれかに記載の二輪車用タイヤ。
  6. 前記ゴム組成物のtanδが0.06〜0.25である請求項1〜のいずれかに記載の二輪車用タイヤ。
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