JP5503152B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に後面衝突時における衝撃の低減を図った乗物用シートに関する。
一般に、自動車などの乗物用シートの後部が追突されたり、後退走行時に大きく衝突したりするなど、いわゆる後面衝突の際には、着座している乗員の頭部が慣性力によって急激に後傾し、頸部が衝撃を受ける虞がある。
そのため、従来から自動車などの乗物用シートには、後面衝突時による衝撃から乗員の頭部や頚部を保護し、頸部への衝撃を軽減するために、シートバック上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストを設けている。
しかし、ヘッドレストを設けているだけでは、身体への衝撃を軽減できないだけでなく、後面衝突時に乗員の頭部とヘッドレストとの間の隙間を速やかに減少させないと、頸部へ加わる衝撃を十分に軽減できない場合がある。
このような問題を解消するために、後面衝突時に乗員の後方への移動荷重によってヘッドレストを前方に可動させ、乗員の頭部を支持して頸部への衝撃を軽減するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、シートバックフレームで、シートバッククッションを支持しているシートバックを備えた乗物用シートにおいて、シートバックの後面衝突時に乗員の背中部分が当接する部位を、他の部位よりもばね係数を小さくかつ減衰係数を大きくした技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、ヘッドレストを有する背凭シートにおいて、上部にヘッドレストを装着する固定フレームに、クッション材を支持するばね体を有する可動フレームを、この可動フレームの上部がその下部を中心に後方に回動するように取付け、固定フレームと可動フレームとの間には通常の着座荷重は支持するが所定以上の衝撃荷重がかかると、可動フレームの後方回動を許容するばねを設けた乗物用シートが提案されている(特許文献3)。
特開2003−341402号公報 特開2005−028956号公報 特開2000−272395号公報
特許文献1及び特許文献2で開示される技術は、いずれも乗員の衝撃を緩和することにあるが、特許文献1に開示された技術は、後面衝突時に、乗員の胸部後方への移動を受圧部材で受け、この受圧部材の後方への移動に連動してヘッドレストを前方に移動させるものである。このような技術においては、ヘッドレストと連動させるため、別途ヘッドレストの移動機構を設ける必要があり、機構が複雑でコスト高になるだけでなく、シートバックフレームにヘッドレストを動かすための可動部分が必要であるため、剛性が弱くなるのを防ぐ必要があり、通常より剛性を高める必要が生じてしまう。
特許文献2に開示された技術は、シートバックの背中部分(特許文献2では「胸部」としている)が当接する部位のばね係数を小さくすることで、上半身の後方移動を大きくして頭部と背中部分の相対移動量を小さくするとともに、低反発クッション材を用いて減衰係数を大きくすることで、上半身の跳ね返りを抑制して頭部と背中部分の相対速度を低減することにより、頸部に作用するせん断力の低減を図っている。
しかし、ばね係数を小さくする技術や、低反発クッション部材による技術では、乗物の後方側へ身体の沈み込みを大きくする(即ち、移動量を大きくする)ことができないという不都合があった。
また、特許文献3で開示される技術は、ばねの弾力を衝撃荷重に対して設定するだけであるので、中央支持部の後方移動する作動荷重を確実に予測でき、必ず後方移動し、作動は確実なものとなる利点を有するものである。
しかし、特許文献3で示される技術は、固定フレームと可動フレームが、下部の取付軸で固定されているため、下部位置近傍での固定フレームと可動フレームの可動が非常に少なく、着座している身体の全体を乗物の後方側へ沈み込ませることができないという不都合がある。また特許文献3のばねは、大きく移動するに従って反力が大きくなって動きにくくなるだけでなく、固定フレームと可動フレームとの可動範囲は、極めて限定された移動範囲となり、大きく沈み込ませる移動量を確保することが難しいという問題があった。そして、可動フレームを用いているため、全体として装置が大きくなり、軽量化が困難であるという不都合もあった。
そこで、乗物用シートとして、後面衝突時に、身体の全体をシート内へ沈み込む量を大きくすることが望まれており、特に、腰部の移動量が大きくすることが望まれている。
また、乗物用シートとして、後面衝突時に、荷重伝達効率の良い身体の全体の沈み込み移動が望まれる。特に、後面衝突時にはシートバックが後方へ傾倒する為、シートバックの移動を考慮した上で、乗員からの荷重を有効活用して支持部材の移動量を十分に確保することが望まれる。
本発明の目的は、簡単な構成で、後面衝突時に乗物の後方側へ、腰部を含めて着座している身体の全体の沈み込み(移動)量を大きくすることができ、ヘッドレストと独立して後面衝突時に乗員に加わる衝撃を効果的に軽減することのできる乗物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、必要以上の剛性が不要で、部品点数が少なく、小型化及び軽量化が図れ、低コストで、ヘッドレストと独立して後面衝突時における身体の全体を乗物の後方側へ沈み込ませて、頸部等への衝撃を効果的に軽減できる乗物用シートを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、後面衝突時におけるシートバックの後方への傾倒に移動を考慮し、乗員からの荷重を有効活用して支持部材の移動量を十分に確保し、腰部の移動量を含めて身体の全体をシート内へ沈み込む量を大きくすることができ、頸部等への衝撃を効果的に軽減できる乗物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗物用シートによれば、両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと、該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、前記シートバックフレームに連結部材を介して連結され、前記ヘッドレストと独立して移動する乗員の身体を支持する支持部材と、前記シートバックフレームの両側のサイド部の少なくとも一方側に配設されると共に、前記連結部材と連結され、前記支持部材に加わった所定の衝撃荷重により前記ヘッドレストと独立して回動軸を中心に回動可能な衝撃低減部材と、該衝撃低減部材に形成された衝撃低減取付部に第1の端部を取付け、前記シートバックフレームに形成されたシートバックフレーム取付部に第2の端部を取付けて配設された付勢手段と、を備え、前記衝撃低減部材には、前記シートバックフレームの後縁部に当接して前記衝撃低減部材の回動を阻止する回動阻止部が形成され、前記付勢手段の前記第1の端部と前記第2の端部を結ぶ線分が、前記衝撃低減部材の作動前から作動後にかけて前記衝撃低減部材の回動軸心より乗物前方側に位置し、前記支持部材の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動すること、により解決される。
このように、ヘッドレストと独立して移動する乗員の身体を支持する支持部材の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動するので、ヘッドレストへ伝達する機構等が不要となると共に、着座している身体の全体を、乗物後方側へ沈み込ませることができる。つまり、可動フレームを回動軸中心に後方に移動する従来技術のように、沈み込み量が不足することがなく、また回動軸付近では沈み込みが生じないという不都合もなく、シートバック全体を沈み込ませることが可能となる。
そして、シートバック全体が沈み込むために、乗員の身体が、着座姿勢を保ったまま、乗物後方へ移動することになり、前方へ移動させるためのヘッドレストと連携した機構を設けなくても、着座姿勢を保持した状態で、乗物後方側に身体が沈み込み頭部がヘッドレストに近づくので、乗員の頭部がヘッドレストに当接できるようになる。従って、後面衝突時に頭部或いは頸部に加わる衝撃を効果的に軽減することが可能となる。
また、連結部材と連結され、支持部材に加わった所定の衝撃荷重によりヘッドレストと独立して回動可能な衝撃低減部材を備えているため、衝撃低減部材を、通常の着座荷重時に回動できない状態に設定したり、荷重の大きさに合わせて適した状態で乗員が沈み込むように設定したりすることで、支持部材の可動を調整することが可能となり、着座フィーリングに影響を及ぼさず、着座フィーリングを良好に保つことができる。
発明の乗物用シートによれば、ヘッドレストへ伝達する機構等が不要となると共に、着座している身体の全体を、乗物後方側へ沈み込ませることができる。つまり、可動フレームを回動軸中心に後方に移動する従来技術のように、沈み込み量が不足することがなく、また回動軸付近では沈み込みが生じないという不都合もなく、シートバック全体を沈み込ませ後面衝突時に頭部或いは頸部に加わる衝撃を効果的に軽減することが可能となる
以上のように、シートバック全体が沈み込むために、乗員の身体が、着座姿勢を保ったまま、乗物後方へ移動することになり、前方へ移動させるためのヘッドレストと連携した機構を設けなくても、着座姿勢を保持した状態で、乗員の頭部がヘッドレストに当接できるようになる。
本発明によれば、簡単な構成で、後面衝突時に乗物の後方側へ、腰部を含めて着座している身体の全体の沈み込み(移動)量を大きくすることができ、ヘッドレストと独立して後面衝突時に乗員に加わる衝撃を効果的に軽減することのできる乗物用シートを提供することができる。また、必要以上の剛性が不要で、部品点数が少なく、小型化及び軽量化が図れ、低コストで、ヘッドレストと独立して後面衝突時における身体の全体を乗物の後方側へ沈み込ませて、頸部等への衝撃を効果的に軽減できる。
さらに本発明によれば、後面衝突時におけるシートバックの後方への傾倒に移動を考慮し、乗員からの荷重を有効活用して支持部材の移動量を十分に確保し、腰部の移動量を含めて身体の全体をシート内へ沈み込む量を大きくすることができ、頸部等への衝撃を効果的に軽減できる。
シートの概略斜視図である。 シートフレームの概略斜視図である。 衝撃低減部材の可動前のシートバックフレームの概略断面説明図である。 衝撃低減部材の可動後のシートバックフレームの概略断面説明図である。 シートバックフレームの背面からの概略説明図である。 衝撃低減部材と付勢手段との関係を示す拡大説明図である。 衝撃低減部材と付勢手段との分解説明図である。 衝撃低減部材の説明図である。 後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。 後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。 他の実施形態における衝撃低減部材と付勢手段の説明図である。 他の実施形態における後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。 さらに他の実施形態における衝撃低減部材と付勢手段の説明図である。 図13の後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。 図14のA−A断面図である。 図11の変形例を示す図11と同様な衝撃低減部材と付勢手段の説明図である。 図16の後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。 他の実施形態を示すシートフレームの概略斜視図である。 さらに他の実施形態を示すシートフレームの概略斜視図である。 シートバックの後方傾倒と荷重方向との関係を示す説明図である。 シートバックの後方傾倒と荷重方向と衝撃低減部材との関係を示す説明図である。 衝撃低減部材の回動初期から回動終期に至る説明図である。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることはもちろんである。また、本明細書において、乗物とは、自動車・鉄道など車輪を有する地上走行用乗物、地上以外を移動する航空機や船舶など、シートを装着できる移動用のものをいうものとする。また通常の着座荷重とは、着座するときに生じる着座衝撃、乗物の急発進によって生じる加速時の荷重などを含むものである。また後面衝突時の荷重とは、後面衝突によって生じる大きな荷重であり、後方側からの乗物による大きな追突、後退走行時における大きな衝突などを指すものであり、通常の着座時に生じる荷重と同様な荷重領域のものは含まないものである。
図1乃至図10は本発明に係る実施の形態を示し、図1はシートの概略斜視図、図2はシートフレームの概略斜視図、図3は衝撃低減部材の可動前のシートバックフレームの概略断面説明図、図4は衝撃低減部材の可動後のシートバックフレームの概略断面説明図、図5はシートバックフレームの背面からの概略説明図、図6は衝撃低減部材と付勢手段との関係を示す拡大説明図、図7は衝撃低減部材と付勢手段との分解説明図、図8は衝撃低減部材の説明図、図9及び図10は後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。
本実施の形態に係る乗物用シートSは、図1で示すように、シートバックS1(背部)、着座部S2、ヘッドレストS3より構成されており、シートバックS1(背部)及び着座部S2はシートフレームFにクッションパッド1a,2aを載置して、表皮材1b,2bで被覆されている。なお、ヘッドレストS3は、頭部の芯材(不図示)にパッド材3aを配して、表皮材3bで被覆して形成される。また符号19は、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラーである。
乗物用シートSのシートフレームFは、図2で示すように、シートバックS1を構成するシートバックフレーム1、着座部S2を構成する着座フレーム2から構成されている。
着座フレーム2は、上述のようにクッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮材2bによって覆われており、乗員を下部から支持する構成となっている。着座フレーム2は脚部で支持されており、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。
また着座フレーム2の後端部は、リクライニング機構11を介してシートバックフレーム1と連結されている。
シートバックS1は、シートバックフレーム1に、上述のようにクッションパッド1aを載置して、クッションパッド1aの上から表皮材1bにより覆われており、乗員の背中を後方から支持するものである。本実施の形態において、シートバックフレーム1は、図2で示すように、略矩形状の枠体となっており、サイド部とアッパー部とロアー部を備えている。
サイド部は、シートバック幅を構成するため、左右方向に離間して配設され、上下方向に延在する2本のサイドフレーム15を有している。そして、サイドフレーム15の上端部側を連結する上部フレーム16が、サイド部から上方に延出し、アッパー部を構成している。
また、シートバックフレーム1のロアー部は、サイドフレーム15の下端部側を下部フレーム17で連結して形成されている。下部フレーム17は、サイドフレーム15の下側に連結され下方に延長した延長部17aと、両側を連結する中間部17bを有しており、延長部17aは、着座フレーム2との関係で、支障のない範囲で延長されている。
なお、本実施形態のシートバックフレーム1は、サイドフレーム15と上部フレーム16と下部フレーム17との別部材で形成されているが、一体のパイプフレーム、一体の板状フレーム等で形成することもできる。
本実施形態のサイドフレーム15は、シートバックフレーム1の側面を構成する延伸部材であり、図6で示すように、平板状の側板15aと、この側板15aの前端部(乗物前方側に位置する端部)からU字型に内側に折り返した前縁部15bと、後端部からL字型に内側へ屈曲した後縁部15cとを有している。本実施形態の前縁部15bには、図3、図6、図7で示すように、後縁部15cへ張り出した突起部15dが形成されており、この突起部15dには、ばねを係止するための係止部としての係止孔34が形成されている。
また、前縁部15bの突起部15dから付勢手段としての引張りコイルばね35が配設される位置には、乗物前方側に切り欠いて幅を少なくした切り欠き部15eが形成されている。この切り欠き部15eにより、引張りコイルばね35との干渉を防止することができる。
図2で示すように、上部フレーム16は、略U字状の部材であり、上部フレーム16の側面部16aは、サイドフレーム15の側板15aと一部が重なるように配設され、この重なり部分においてサイドフレーム15に固着接合される。
また、アッパー部を構成する上部フレーム16の上方には、ヘッドレストS3が配設されている。ヘッドレストS3は、前述のように芯材(不図示)の外周部にパッド材3aを設け、パッド材3aの外周に表皮材3bを被覆して構成している。上部フレーム16には、ピラー支持部18が配設されている。このピラー支持部18には、ヘッドレストS3を支持するヘッドレストピラー19(図1参照)がガイドロック(不図示)を介して取り付けられて、ヘッドレストS3が取り付けられるようになっている。
シートバックフレーム1の一部を構成するサイド部としてのサイドフレーム15は、前述のように、上下方向に所定の長さで構成されており、左右方向に所定間隔を有して対向して配設されている。そして、シートバックフレーム1内(両側のサイドフレーム15の間)でシートバックフレーム1の内側領域には、クッションパッド1aを後方から支える姿勢保持部材としての受圧部材20が配設されている。
本実施形態の受圧部材20は、ヘッドレストS3と連携されずに構成されるもので、樹脂を板状の略矩形状に形成した部材であり、クッションパッドと接する側の表面には滑らかな凹凸が形成されている。受圧部材20の裏側の上部側と下部側には、図5で示されるように、ワイヤ21,22を係止するための爪部24,24,・・・が形成されている。
本実施形態の受圧部材20は、連結部材に支持されている。すなわち、連結部材としての2本のワイヤ21,22が両側のサイドフレーム15間に架設され、受圧部材20の裏側の上部側と下部側で、所定位置に形成された爪部24によって受圧部材20と係合し、受圧部材20をクッションパッドの背面で、支持している。ワイヤ21,22は、ばね性を有するスチール線材から形成され、図5で示されるように、両側のサイドフレーム15の途中に、屈曲部である凹凸部21a,22aが形成されている。
特に本実施形態の受圧部材20に係止された2本のワイヤ21,22のうち、下方に位置するワイヤ22は、凹凸部22aが形成されていることによって、所定以上の荷重(後述する衝撃低減部材の可動又は回動の荷重より大きな荷重)によって大きく変形し、受圧部材20が、より多くの移動量をもって後方へ動くように構成されている。
図3,4及び図6で示すように、本実施形態の受圧部材20に係止された2本のワイヤ21,22のうち、上部側に係止されたワイヤ21の両端部は、両側のサイドフレーム15に設けられた取付けフック37に掛着されている。一方、下部側に係止されたワイヤ22の両端部は、左右のサイドフレーム15に装着された回動部材30の係止部31に掛着されている。
衝撃低減部材としての回動部材30は、後面衝突等により所定以上の衝撃荷重が受圧部材20に加わったときに、連結部材(ワイヤ22)を介して伝わる衝撃荷重により乗物後方に可動、すなわち回動するものであり、この回動部材30の乗物後方への移動により受圧部材20を乗物後方へ大きく移動させることができ、乗員にかかる衝撃を低減することができる。
本実施形態の回動部材30は、図6乃至図8で示すように、両側のサイドフレーム15の側板15aの内側に軸部32(後述)を介して回動自在に軸支され、連結部材としての下方位置のワイヤ22を係止すると共に、ワイヤ22を付勢する付勢手段としてのばね(引張りコイルばね35)と連結されるものである。つまり、回動部材30は、付勢手段と連結しており、前記連結部材を介して前記受圧部材を前記シートバックフレームの前方側に付勢するように構成されている。
そして、本実施形態の回動部材30は、回動可能な軸部32と、この軸部32から所定距離の位置に形成された連結部材の係止部31と、付勢手段の係止部(係止孔33)と、回動を阻止する回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)と、を備えている。
軸部32は、図7で示すように、軸部材32aと、回動部材30に設けられた軸孔32bと、サイドフレーム15の側板15aに設けられた孔部32cと、嵌め合わせ部材32dとから構成されており、軸部材32aを軸孔32bに挿通して孔部32cに嵌着し、軸部材32aの先端側から嵌め合わせ部材32dを嵌合して、回動部材30を回転自在に軸支している。
本実施形態の連結部材(ワイヤ22)の係止部31は、連結部材であるワイヤ22の折れ曲がった鈎状端部を取り付けるのを容易とするために、長孔から形成されている。この係止部31の形成部30cは、回動部材30を構成するベース部30aの外周側に連続して第1立上り部30bをベース部30aから立ち上がるように形成し、この第1立上り部30bから外周方向に延出して形成されている。第1立上り部30bは、軸部32を中心とした場合に、回動阻止部39のストッパ部39a,39b間の所定間隔の間の位置から概略90度離れた位置に形成している。
本実施形態の付勢手段の係止部(係止孔33)は、付勢手段である引張りコイルばね35の端部を係止するものであり、上記係止部31が形成される形成部30cの、係止部31より乗物前方側に形成されている。すなわち、図6に示すように、係止孔33は軸部32と係止部31のワイヤ22が掛着される位置を結ぶ線Yより乗物前方の位置に形成されている。
本実施形態における付勢手段としての引張りコイルばね35は、図6で示すように、回動部材30の係止孔33とサイドフレーム15の突起部15dの係止孔34に係止され、これによって、回動部材30をシートバックフレーム1の前方側へ付勢するものであり、ばね線材をコイリング成形した引張りコイルばね35から構成されている。また、引張りコイルばね35の両端部には、それぞれ係止するためのフック35aが半円状に成形されている。
本実施形態の回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)は、回動部材30が回動したときに、回動を阻止するためのものであり、図8に示すように、軸部32を中心に回動した時に側板15aと摺接するベース部30aの外周側に連続してベース部30aより立ち上がった第2立上り部30dから更に外周方向に延出した延出部が2箇所、所定間隔で(凹部を介して)形成されている。
この延出部がストッパ部39a,39bとなっており、回動部材30の回動の規制を行うものである。ストッパ部39a,39b間の所定間隔は、回動部材30の回動設定範囲の上限と下限位置で回動を規制するために、常時にはストッパ部39aがサイドフレーム15の後縁部15cに当接して、回動部材30の回動を阻止しているが、後面衝突によって回動部材30が回動したときに、ストッパ部39bが後縁部15cに当接して回動が止まるように設定されている。つまり、回動部材30の回動設定範囲の上限と下限位置で回動を規制するために、回動前の初期位置を設定するストッパ部39aと、回動後の停止位置を設定するストッパ部39bとが、所定の間隔をおいて形成されている。
この回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)は、後述する付勢手段(引張りコイルばね35)や連結部材(ワイヤ22)と干渉しない位置に形成される。
上述した回動部材30は、両側のサイドフレーム15に取付けられており、両側のそれぞれの回動部材30の係止部31に、ワイヤ22の両端部である鈎部22cが掛着されており、各々の回動部材30が個別に作動するように構成されている。また、回動部材30は、ヘッドレストS3と関係せずに、独立して作動するように構成されている。
本実施形態では、回動部材30が、両側のサイドフレーム15に取付けられているが、これら両側に取り付けられた回動部材30は、互いに独立して回動するように構成されている。このため、荷重が偏って生じた場合において、荷重に合わせて両側のサイド部で回動部材30が、各々独立して回動することになり、衝撃荷重の大きさに応じて、乗員の身体を沈み込ませることができる。
乗員が着座した通常の着座時において、シートバックS1内のクッションパッド、受圧部材20、ワイヤ22を介して、回動部材30を後方回動させる張力が生じるが、一方、引張りコイルばね35が回動部材30をシートバックフレーム1の前方側へ回動させるように付勢している。ここで、回動部材30に連結されている引張りコイルばね35は、通常の着座時において生じる荷重領域ではたわまない荷重特性を有しているため、回動部材30は常に初期位置側のストッパ部39aがサイドフレーム15の後縁側15cに当接し、初期位置に制止されている。
後面衝突時の回動部材30について、図3は衝撃低減部材の回動前、図4は衝撃低減部材の回動後を示し、図9において鎖線は後面衝突前、実線は後面衝突後の状態を示しており、図10において図10(a)は後面衝突前、図10(b)は後面衝突後の状態を示している。後面衝突時においては、図9及び図10で示すように、後方から衝撃を受けて慣性で乗員が後方に移動しようとすると、この荷重が受圧部材20(図9及び図10では不図示)と、受圧部材20に係止されたワイヤ22を介して、回動部材30を後方(図9及び図10では右側)に回動させる方向に張力がかかる。このときの張力は、回動部材30を初期位置に留めている引張りコイルばね35を伸長させ、回動部材30を後方に回動させるのに十分な荷重となる。
回動部材30が回動を始める力の閾値は、通常の着座荷重よりも大きな値に設定されている。
ここで、回動部材30が回動を始める力の閾値について、通常着座している状態(ここでは、着座衝撃や乗物の急発進によって生じる小さな衝撃は除いている)でシートバックS1にかかる荷重は150N程度であるので、閾値は150Nより大きい値が好ましい。この値より小さいと、通常の着座時に移行してしまい、安定性に欠けるため、好ましくない。
さらに通常の着座時に生じる着座衝撃や、乗物の急発進等によって生じる加速時の荷重を考慮して、250Nより大きな値に設定することが好ましく、このようにすると、後面衝突以外では回動部材30が作動せず、安定した状態を維持することができる。
前記のように、回動部材30を後方に回動させることで、係止部31に掛着されているワイヤ22が後方に移動し、それと共にワイヤ22に係止されている受圧部材20と、受圧部材20に支持されているクッションパッド1aが後方に移動し、乗員をシートバックS1内に沈み込ませることができる。
以下に、後面衝突時の回動部材30の回動特性について、図9及び図10を参照してさらに詳しく説明する。
回動部材30の回動前の初期位置においては、ワイヤ22を係止する係止部31と引張りコイルばね35の下端部を係止する係止孔33は、軸部32よりも乗物前方に位置するように配置されており、引張りコイルばね35の上端部は回動部材30の上方に位置するサイドフレーム15の突起部15dに形成された係止孔34に係止されている。
つまり、初期状態において、引張りコイルばね35は距離xだけ伸びており、これにより回動部材30は、回転モーメントMで、図10(a)で示す矢印の回動方向に付勢されており、この回動部材30と連結された連結部材(ワイヤ22)が前方側に付勢されている。このとき、回動阻止部39のストッパ部39aが、サイドフレーム15の後縁部15cと当接して、引張りコイルばね35によって回動部材30がM1方向へ回動するのを阻止している。
後面衝突により、ワイヤ22に所定以上の張力が生じ、引張りコイルばね35に抗して回動部材30が回動を始めると、引張りコイルばね35が伸びて、回動部材30に設けた係止孔33は、軸部32の回動中心Oを中心に回動しつつ後方へ移動することになる。そして、図9で示すように、回動部材30は、回動阻止部39のストッパ部39bが、サイドフレーム15の後縁部15cと当接して、回動部材30の回動を阻止するまで回動する。これにより、図3で示す状態から図4で示す状態に、受圧部材20はシートフレーム1の後方へ大きく移動して、沈み込み量が大きくなる。
本実施形態では、回動部材30が回動して受圧部材20が移動するとき、引張りコイルばね35の上端部は、回動部材30の上方の係止孔34に固定されているため、係止孔33の移動方向と、引張りコイルばね35が伸長する方向が一致しない構成となっている。
すなわち、回動部材30の回動量と、引張りコイルばね35の引張り荷重(たわみ量)は比例しない構成となっており、さらに換言すれば、回動部材30の回動角度と、引張りコイルばね35により与えられる前方回動方向のトルク(回転力)は単純に比例しない関係となっている。
つまり、引張りコイルばね35の下端部を係止する係止孔33は、軸部32を回転中心とした円弧状の軌跡を描くのに対し、引張りコイルばね35の上端部を係止する係止孔34は、回動部材30の上方に固着接合されている固定端として形成されている。
このため、軸部32の回動中心Oと、引張りコイルばね35の両端が係止されている係止孔33,34が一直線状に並ぶときに引張りコイルばね35の引張り荷重(たわみ量)が最大となるが、この最大荷重点の直前域、すなわち、回動部材30側に取付けられた係止孔33の描く軌跡が、引張りコイルばね35の他端部を係止している係止孔34と最も遠い位置となる回動量の近傍では、引張りコイルばね35を係止する係止孔33と係止孔34の間の距離の変化量が小さくなるために、回動角度に対する引張りコイルばね35の引張り荷重の変化量が微小となる領域が生じる。
本実施形態では、回動部材30がストッパ39bで制止される位置の後方回動量が、引張りコイルばね35の最大荷重点の直前になるように設定されている。
このため、回動部材30が回動を始める時の、ワイヤ22を介して生じる張力に対して、ストッパ39bに当接して回動が抑止されるとき(回動が終了するとき)に生じる張力は、略同じ値となっている。
ここで、付勢手段(引張りコイルばね35)と、連結部材(ワイヤ22)と、衝撃低減部材(回動部材30)と、荷重との関係についてさらに説明する。図10(a)(b)で示される記号は、
=F×a、M′=F′×a′
,M′回転モーメント
,F′後方への荷重
,F′ばねの引張り力
a,a′回動中心と付勢手段(ばね)の固定位置との距離であり、詳しくは付勢手段の両端を結ぶ第1仮想線L1と、この第1仮想線L1に平行で回動中心を通る第2仮想線L2との間の距離で、aは回動前の距離、a′は回動後の距離、
b,b′回動中心と連結部材(ワイヤ)との距離であり、衝撃低減部材と連結部材(ワイヤ)の連結部分を通る水平線と平行な第3仮想線L3と、この第3仮想線L3に平行で回動中心を通る第4仮想線L4との間の距離で、bは回動前の距離、b′は回動後の距離、
x,x′ばねの伸び、
′=F+Δx×k、ここでk:ばね定数、Δx=x′−xである。
本実施形態においては、通常の乗車時にも着座状態を良好に保持するために、ある程度反力を有する必要があり、通常着座時の回動部材30の保持荷重を一定にしたまま、衝突時の作動荷重を低くすることが好ましい。このため回動部材30が作動する時の荷重を低く設定することが好ましく、回動部材30を回動する力に対する反力、すなわち引っ張りコイルばね35が回動部材30を回動させるモーメントが、初期(通常の着座時)に最も高く、回動すると低くなるように設定される。
本実施形態では、図10に示すように、回動部材30が回動していけば回動していくほど引張りコイルばね35が回動中心Oに近づき、距離aが短くなるように構成されている。したがって、初期状態の回転モーメントM(F ×a)が最も高く、回動する時(及び回動後)の回転モーメントM (F ×a′)が回転モーメントMより低くなるような引張りコイルばね35を用いており、回動部材30を回動させる回転モーメントが、初期は高く、回動するにつれて徐々に低くなっている。
例えば、ばねの引張り力F′が2倍で、回動中心とばねの固定位置との距離a′が半分より少なくなっていれば、衝撃低減部材を回動させる力が弱くなっていることが理解できる。
このように、衝撃低減部材としての回動部材30は、初期状態の回転モーメントM(F ×a)が最も高く、回動するにしたがって回転モーメントM (F ×a′)が回転モーメントMより低くなる、すなわち、引張りコイルばね35が回動部材30を初期状態に復帰させる力が徐々に低下していくため、後面衝突時に回動部材30が回動を始めるとその後は動きやすくなる。
図10(a)(b)において、回動部材30と引張りコイルばね35と連結部材(ワイヤ22)との間で、静止状態において、つり合うためには、回転モーメント(M=F×a)、後方への荷重(F)、ばねの引張り力(F)、回動中心とばねの固定位置との距離(a)、回動中心と連結部材(ワイヤ22)との距離(b)とすると、式1で示されるように、F×b:乗員からの力(回動部材30を動かす力)とF×a:回転モーメント(留まる力)が均衡しているか、或いは、回転モーメントが大きい必要がある。なお、回転モーメントが大きい場合には、回動部材30はストッパ部39aで回動が阻止される。
×b≦F×a ・・・(式1)
一方、衝撃低減部材が動いた状態において、つり合うためには、式2で示されるように、F′×b′:乗員からの力(回動部材30を動かす力)とF′×a′:回転モーメント(留まる力)が均衡している或いは、乗員からの力が大きい必要がある。なお、乗員からの力が大きい場合で所定位置まで衝撃低減部材が動いた場合には、回動部材30はストッパ部39bで回動が阻止される。
′×b′≧F′×a′ ・・・(式2)
以上のように、回動部材30が回動を始めるときの張力の閾値は、通常の着座荷重では回動しない高い値に設定されている。一方、後面衝突時にワイヤ22を介して回動部材30に掛かる張力は衝撃エネルギーであるため、閾値に比して大きな値を有している。
また、引張りコイルばね35が回動部材30を初期状態に復帰させる力が、回動部材30が回動するにしたがって低下していく。
そのため、後面衝突により回動部材30が回動を始めるとストッパ39bで制止されるまで、途中で停止することなく回動することになり、確実に乗員をシートバックS1の内部に沈み込ませることができる。
図11及び図12は、他の実施形態を示すものであり、図11は他の実施形態における衝撃低減部材と付勢手段の説明図、図12は他の実施形態における後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。本実施形態では、前記実施形態と同様部材、部品等には同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、両側に配設する衝撃低減部材としてスライド部材60を用いた例を示すものである。スライド部材60は、図12で示すように、摺動部61と、連結部材との係止部62と、付勢手段との当接部63(63a,63b)とから構成されており、当接部63は、後述するトーションばね64の一端側と当接する第1当接部63aと、第2当接部63bとから構成されており、第1当接部63aは下方(図11)へ急な傾斜となっており、第2当接部63bは緩やかな傾斜となっている。
上記トーションばね64には、保持ピン66にコイル部64aが保持され、一端側64bが係止ピン67によって掛着されて、他端側64cが、上記当接部63と当接して形成されている。
また上記摺動部61の上下部分には、ガイドピン65が摺動方向に複数配置されており、スライド部材60の移動を案内している。ガイドピン65は、張り出した頭部と、軸部65aとを有しており、ガイドピンが抜けないように抜け止め部材65d(図11,12では不図示)が配設されている。
図12で示すように、通常の着座荷重では、トーションばね64の他端側64cが、急な傾斜の第1当接部63aと当接しているので、スライド部材60は動きにくくなっているが、受圧部材20に加わる所定の衝撃荷重により、連結部材であるワイヤ22が矢印の方向に引かれると、トーションばね64に抗して、スライド部材60はガイドピン65に案内されて鎖線で示すように移動するが、トーションばね64の他端側64cは、急な傾斜の第1当接部63aから緩やかな傾斜の第2当接部63bへ移動する。
このトーションばね64及びスライド部材60は、緩やかな傾斜の第2当接部63bに当接している状態でのトーションばね64のスライド部材60を初期位置に戻そうとする方向の力が、急な傾斜の第1当接部63aに当接している状態でのトーションばね64のスライド部材60を初期位置に戻そうとする方向の力よりも小さくなるような可動特性を有している。
したがって、後面衝突によりスライド部材60が移動を始めると、途中で停止することなく移動することになり、確実に乗員をシートバックS1の内部に沈み込ませることができる。
図13乃至図15はさらに他の実施形態を示すもので、図13は、衝撃低減部材と付勢手段の説明図、図14は図13の後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図、図15は図14のA−A断面図である。本実施形態では、図11及び図12で示す実施形態と同様部材、部品等には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態では、上方位置(図13)のガイドピン65が摺動できるように、ガイドピン65の軸部65aを案内する長穴15fが側板15aに形成されている。長穴15fは、図13で示されるように、スライド部材60の摺動方向に対して、所定角度(この実施形態では90°)で形成されている。
また、2つのガイドピン65は、軸部65aが側板15aの裏側に突出しており、この軸部65aの端部65b,65bには、2つのガイドピン65を近づく方向に付勢する連結ばね65cが配設されている。なお符号65dはガイドピン65の抜け止め部材(Eリング)である。
本実施形態の動作について説明すると、連結部材であるワイヤ22が図14で示す矢印方向の荷重がかかると、スライド部材60もワイヤ22の移動方向に力がかかり、ガイドピン65は連結ばね65cに抗して、長穴15fに案内されて、図14の鎖線で示すように、ワイヤ22の移動方向に沿って移動する。
そして、後面衝突時にはシートバックS1が後方へ傾倒するため、シートバックS1の移動に沿って、乗員からの荷重を有効に活用できることになり、支持部材である受圧部材20の移動量を十分に確保でき、身体の全体の沈み込みを十分行なうことが可能となる。
図16及び図17は図11の変形例を示すもので、図16は図11と同様な衝撃低減部材と付勢手段の説明図、図17は図16の後面衝突前後での衝撃低減部材と付勢手段の状態を示す説明図である。本実施形態では、図11乃至図15で示す実施形態と同様部材、部品等には同一符号を付して、その説明を省略する。
この実施形態では、スライド部材60の当接部63に連続するガイドピン65に案内されるガイド面の形状に特徴があり、図16で示すように、スライド部材60は、第1当接部63aの第2当接部63bと反対側に、第1当接部63aと連続したガイド面である円弧状凹部68aが形成されており、この円弧状凹部68aの反対側の面には、円弧状凸部68bが形成されている。
本実施形態の動作について説明すると、連結部材であるワイヤ22が図17で示す矢印方向の荷重がかかると、スライド部材60もワイヤ22の移動方向に力がかかり、トーションばね64に抗して、スライド部材60はガイドピン65に案内されて鎖線で示すように移動するが、トーションばね64の他端側64cは、急な傾斜の第1当接部63aから緩やかな傾斜の第2当接部63bへ移動する。このとき、スライド部材60は、ガイドピン65によってガイド面である円弧状凹部68aと円弧状凸部68bに沿って移動し、図17の鎖線で示すように、ワイヤ22の移動方向に沿って移動する。
このとき、円弧状凹部68aと円弧状凸部68bの曲率を変化させることにより、後面衝突時に後方へ傾倒するシートバックS1の移動に沿って、乗員からの荷重を有効に活用できることになり、支持部材である受圧部材20の移動量を十分に確保でき、身体の全体の沈み込みを十分行なうことが可能となる。
図18、図19はそれぞれ他の実施形態を示すものであり、図18は他の実施形態を示すシートフレームの概略斜視図、図19はさらに他の実施形態を示すシートフレームの概略斜視図である。これらの実施形態では、支持部材が、連結部材を構成する部材と同じ部材で連続して構成されている例を示すものである。
図18で示す実施形態では、支持部材と連結部材を同じ部材であるワイヤ21,22を用いているものである。この図18で示すように、上部側のワイヤ21と下部側のワイヤ22のそれぞれは、連結部材としての機能を有するワイヤ端部側21d,22d、支持部材として機能を有するワイヤ中央側21b,22b、で構成されている。支持部材としての機能を有するワイヤ中央側21b,22bは、U字状のジグザグ形状に形成されており、シートバック側での荷重を受けることができるように構成されている。
このように構成すると、部品点数を少なくするだけでなく、支持部材と連結部材とを別々に組付ける作業を一度で済むことになり、作業の効率化を図ることが可能となる。
また図19は、上記図18で示すワイヤ21,22を連結ワイヤ23で相互に連結した例を示すものである。このようにワイヤ21,22を互いに連結することにより、上記図18で示す利点のほかに、ワイヤ21,22の安定性を高め、ワイヤ21,22のうち一方側のみが極端に沈み込むのを調整することが可能となる。なお上部側のワイヤ21より下部側のワイヤ22の径を小さくすることにより、下部側の撓み量を大きくするように構成すると、腰部位置の沈み込みを上部側より大きく確保することが可能となる。
ここで、図20乃至図22を参照して、後面衝突前後における動作を、衝撃低減部材としての回動部材30を例にして説明する。図20はシートバックの後方傾倒と荷重方向との関係を示す説明図、図21はシートバックの後方傾倒と荷重方向と衝撃低減部材との関係を示す説明図であり、これらの図はシートバックの後方傾倒時の状態を、後方傾倒前の状態で、荷重方向を示したものである。図22は衝撃低減部材の回動初期から回動終期に至る説明図である。これらの例では、後面衝突時にはシートバックが後方へ傾倒するため、シートバックの移動を考慮した上で、乗員からの荷重を有効活用して支持部材の移動量を十分に確保し、後面衝突時に、荷重伝達効率の良い身体の全体の沈み込みを図ったものである。
一般に、通常の着座荷重においては、荷重方向は図20(a)で示すように、矢印方向に加わっている。これに対して後面衝突の状態においては、図20(b)で示すように、衝突の影響で、シートバックS1が後方に傾倒する。このシートバックS1の後方傾倒した状態を、シートバックS1が後方傾倒する前の状態に置き換えると、図20(c)で示すように、荷重方向は、矢印のように、斜め上方向に向いた荷重方向に相当することになる。
ここで、衝撃低減部材である回動部材30を例にして、上記シートバックS1の後方傾倒を考慮した場合について説明すると、衝撃低減部材である回動部材30の動き(回動)が、後面衝突時において、初期状態では、図21(a)で示す下方向から水平方向で、徐々に斜め上方向に向くことが、最も荷重伝達効率が高くなる。
一般に、回動部材30が動く角度と、シートバックS1の後方傾倒角度を、一致させることが困難であるため、荷重値の高い初期回動時よりは、荷重値が低くなる回動終期時に、回動部材30の回動の角度を荷重方向と一致させる、即ち斜め上方向にすることが、上記荷重伝達効率が高くできることになる。
そして、通常の着座荷重において、乗物の駆動等に伴うガタ付きを防止するために、回動部材30が回動を始めるときの初期荷重を高くすることが好ましいので、回動部材30の回動動作は、初期から終期にかけて、下向き方向−水平方向−斜め上向き方向のように、荷重方向と一致することになる。
これを図21で説明すると、図21(a)は後面衝突の前の通常の着座荷重(初期状態)であり、図21(b)は後面衝突の後の回転終期の状態を示すものである。この図21で示すように、荷重方向は、シートバックS1が後方傾倒することにより、図21(a)の状態から図21(b)の状態のように、下方向から斜め上方向になる。また、図22で示す回動部材30の場合には、回動部材30における連結部材(ワイヤ22)との連結部は、下方向(図22(a)の状態)−水平方向(図22(b)の状態)−斜め上向き方向(図22(c)の状態)への回動となり、シートバックの後方への傾倒に沿って回動部材30を移動させることができ、後面衝突時に、荷重伝達効率の良い身体の全体の沈み込み移動を確保することができる。
以上のように、後面衝突により回動部材30が回動を始めるとストッパ39bで制止されるまで、連結部材であるワイヤ22の係止部31が、初期の状態では下向き方向で、途中で水平方向になり、終期では斜め上向き方向になるように、途中で停止することなく移動又は回動することになり、最も荷重伝達効率が高くなる状態で、確実に乗員をシートバックS1の内部に沈み込ませることができる。
上記説明では、衝撃低減部材として、回動部材30を例にしているが、衝撃低減部材としてスライド部材60であっても同様である。
つまり、乗物用シートSとしては、衝撃低減部材(回動部材30、スライド部材60)と支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)との連結部(係止部31,62)を上方向に移動させて、支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動するように構成することができる。
また、乗物用シートSとしては、衝撃低減部材(回動部材30、スライド部材60)と支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)との連結部(係止部31,62)を水平方向に移動後、上方向に移動させて、支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動するように構成することができる。
さらに、乗物用シートSとしては、衝撃低減部材(回動部材30、スライド部材60)と支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)との連結部(係止部31,62)を下方向に移動後、上方向に移動させて、支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動するように構成することができる。
また、乗物用シートSとしては、衝撃低減部材(回動部材30、スライド部材60)と支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)との連結部(係止部31,62)を下方向に移動後、水平方向に移動し、更に、上方向に移動させて、支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動するように構成することができる。
さらに、乗物用シートSとしては、衝撃低減部材(回動部材30、スライド部材60)と支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)との連結部(係止部31,62)は、支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)が乗員から受ける最大荷重点を過ぎてから上方向に移動させて、支持部材(受圧部材20,中央側21b,22b)の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動するように構成することができる。
前記各実施形態の衝撃低減部材(回動部材30,スライド部材60)は、ワイヤ22を介して生じる張力に対し、上述したような回動又は可動特性を有しているために、後面衝突が生じた場合は確実に、且つ効率よく乗員をシートバックS1のクッションパッドに沈み込ませることができる。
このとき、乗員の背部がシートバックS1に沈み込むことで後方に移動しているが、ヘッドレストS3の位置は相対的に変わらないため、ヘッドレストS3と頭部の隙間が縮まり、ヘッドレストS3で頭部を支持することができるため、頸部へ加わる衝撃を効果的に軽減する効果を奏する。
前記各実施態様では、衝撃低減部材をサイドフレームの両側に設けた例を示しているが、一方側のサイドフレームのみに設ける構成としてもよい。この場合には、衝撃低減部材が設けられていない側のサイドフレームには、連結部材(ワイヤ)を直接係止するように構成することができる。
また、上記各実施形態によれば、乗員がシートバックS1に沈み込む際に、ヘッドレストの前方への移動と連動しないため、後面衝突時の乗員の後方への移動エネルギーのロスが少なく、乗員をより深くシートクッションへ沈み込ませることができる。
なお、上記各実施形態では、具体例として、自動車のフロントシートのシートバックS1について説明したが、これに限らず、後部座席のシートバックについても、同様の構成を適用可能であることは勿論である。
S 乗物用シート
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
1 シートバックフレーム
2 着座フレーム
1a,2a,3a クッションパッド(パッド材)
1b,2b,3b 表皮材
11 リクライニング機構
15 サイドフレーム
15a 側板
15b 前縁部
15c 後縁部
15d 突起部
15e 切り欠き部
15f 長穴
16 上部フレーム
16a 側面部
17 下部フレーム
17a 延長部
17b 中間部
18 ピラー支持部
19 ヘッドレストピラー
20 受圧部材(支持部材)
21,22 ワイヤ(連結部材、支持部材及び連結部材)
21a,22a 凹凸部
21b,22b 中央側(支持部材)
22c 鈎部
21d,22d 端部側(連結部材)
24 爪部
30 回動部材(衝撃低減部材)
30a ベース部
30b 第1立上り部
30c 形成部
30d 第2立上り部
31 係止部(連結部)
32 軸部
32a 軸部材
32b 軸孔
32c 孔部
32d 嵌め合わせ部材
33,34 係止孔
35 引張りコイルばね(付勢手段)
35a フック
37 取付けフック
39 回動阻止部
39a,39b ストッパ部
60 スライド部材(衝撃低減部材)
61 摺動部
62 係止部(連結部)
63 当接部
63a 第1当接部
63b 第2当接部
64 トーションばね(付勢手段)
64a コイル部
64b 一端側
64c 他端側
65 ガイドピン
65a 軸部
65b 端部
65c 連結ばね
65d 抜け止め部材
66 保持ピン
67 係止ピ
8a 円弧状凹部(ガイド面)
68b 円弧状凸部(ガイド面)

Claims (12)

  1. 両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと、
    該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、
    前記シートバックフレームに連結部材を介して連結され、前記ヘッドレストと独立して移動する乗員の身体を支持する支持部材と、
    前記シートバックフレームの両側のサイド部の少なくとも一方側に配設されると共に、前記連結部材と連結され、前記支持部材に加わった所定の衝撃荷重により前記ヘッドレストと独立して回動軸を中心に回動可能な衝撃低減部材と、
    該衝撃低減部材に形成された衝撃低減取付部に第1の端部を取付け、前記シートバックフレームに形成されたシートバックフレーム取付部に第2の端部を取付けて配設された付勢手段と、を備え、
    前記衝撃低減部材には、前記シートバックフレームの後縁部に当接して前記衝撃低減部材の回動を阻止する回動阻止部が形成され、
    前記付勢手段の前記第1の端部と前記第2の端部を結ぶ線分が、前記衝撃低減部材の作動前から作動後にかけて前記衝撃低減部材の回動軸心より乗物前方側に位置し、
    前記支持部材の全体が、通常の着座荷重よりも大きな所定の衝撃荷重により乗物後方へ移動することを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記付勢手段は、前記衝撃低減部材を介して前記連結部材を前記シートバックフレームの前方側に付勢し、
    前記サイド部には、前記衝撃低減部材の上方位置にシート内側へ突出した突出部が設けられ、
    前記付勢手段の前記第2の端部は、前記突出部に形成された前記シートバックフレーム取付部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記衝撃低減部材の回動阻止部には、外周方向に延出した延出部が形成され、
    前記延出部は、前記連結部材の前記衝撃低減部材への取付位置とは異なる位置に配置され、
    前記延出部は、前記衝撃低減部材の後方移動を規制するストッパ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  4. 前記衝撃低減部材の回動阻止部には、前記付勢手段および前記連結部材と干渉しない位置に外周方向に延出した延出部が形成され、
    前記延出部は、前記連結部材の前記衝撃低減部材への取付位置とは異なる位置に配置され、
    前記延出部は、前記衝撃低減部材の後方移動を規制するストッパ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  5. 前記衝撃低減部材の回動阻止部には、前記付勢手段および前記連結部材と干渉しない位置に外周方向に延出した延出部が形成され、
    前記延出部は、前記衝撃低減部材の後方移動を規制するストッパ部を有していることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  6. 前記シートバックフレームの後縁部は、前記回動阻止部と当接して前記衝撃低減部材の回動許容範囲を規制し、
    前記衝撃低減部材の回動軸は、前記衝撃低減部材が後方回動したときの前記回動阻止部と前記後縁部との当接位置より上方に位置することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  7. 前記シートバックフレームの後縁部は、前記サイド部の後端部からシート内側へ屈曲して形成され、前記回動阻止部と当接して前記衝撃低減部材の回動を規制することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  8. 前記衝撃低減部材は、シート内側に隆起した形成部を有し、
    前記衝撃低減部材の下部であって前記形成部には、前記連結部材を係止するための孔部が形成され、該孔部は長孔からなり、
    前記付勢手段の前記第2の端部は、前記衝撃低減部材の上方で前記サイド部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  9. 前記孔部と前記衝撃低減取付部は、前記衝撃低減部材の初期位置において、前記衝撃低減部材の回動軸より乗物前方側に位置するように配置されることを特徴とする請求項8に記載の乗物用シート。
  10. 前記サイド部間を連結し、支持部材を支持する弾性部材を有し、
    前記サイド部には、前記弾性部材の端部を取り付ける取付部が設けられ、
    前記衝撃低減部材の上端は前記取付部より下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  11. 前記サイド部間を連結し、支持部材を支持する弾性部材を有し、
    前記シートバックフレーム取付部は前記衝撃低減部材の上端より上方で、前記弾性部材より下方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  12. 前記衝撃低減部材の回動軸は、前記衝撃低減取付部より上方で、前記シートバックフレーム取付部より下方に配設されることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
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