JP5502032B2 - ヘアスタイリング組成物に適合性の固定剤ポリマー - Google Patents

ヘアスタイリング組成物に適合性の固定剤ポリマー Download PDF

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Description

本発明は重合単位として非イオン性水溶性モノマーを含み、ヘアスプレー配合物における、特に高VOC含量を有するヘアスプレー配合物における固定剤樹脂として有用な完全可溶性ポリマーに関する。
良好な保持性(すなわち、所定の位置に髪を保持する能力)および良好な輝き(すなわち、髪に輝く外観を与える能力)の双方を提供するヘアスタイリング配合物が望まれる。さらに、適用前のヘアスタイリング配合物の透明性(半透明の外観)は消費者に対して美的に重要である。
典型的には、ヘアスタイリング配合物は髪固定剤として機能する1種以上のポリマーを含む。ヘアスタイリング配合物に良好な保持性を提供する多くのポリマーが存在するが、そのいくつかは輝きもしくは透明性のような他の特性に悪影響を及ぼす。
ヘアスタイリング配合物は典型的には好適な溶媒も含む。25℃および1気圧で液体である揮発性有機化合物(VOC)の種類は一般にヘアスプレー配合物における揮発性有機溶媒として有用である。ヘアスタイリング配合物は場合によっては噴霧されるので、配合物中に使用されるポリマーは溶媒中に完全に溶解していることが望ましい。さらに、適切な噴霧のために、組成物中に使用されるポリマーの溶液は高すぎない粘度を有するべきであることが望まれる。
ヘアスタイリング配合物がエアロゾルスプレーにおいて適用されるものである場合には、溶媒は1種以上の噴射剤も含み、この噴射剤は揮発性の非有機化合物もしくはVOCであることができ、かつ25℃および1気圧で気体である。例えば、限定されないが、二酸化炭素、プロパン、イソブタン、ジメチルエーテルおよびテトラフルオロエタンなどの物質を、このような配合物のためのエアロゾル噴射剤として使用することが知られている。
ヘアスタイリング配合物が安定であること(すなわち、配合物が貯蔵されている間にどの成分も沈降しないこと)も望まれる。特定のポリマーを含む配合物の揮発性有機化合物(VOC)含量が増加するにつれて、そのポリマーと溶媒および噴射剤との不適合性のせいで配合物に曇りが表れ、増加することが知られている。この曇りは長期貯蔵寿命安定性に悪影響を及ぼす場合があり、かつ消費者に対して美的に不快な場合がある。
よって、ヘアスタイリング配合物のための成分の種類および割合を選択することは非常に重要でありかつ困難な場合がある。良好な保持性を有するが、ヘアスタイリング配合物における輝きおよび透明性の水準に悪影響を及ぼさないポリマーを提供することが望まれる。
アルコール炭化水素噴射剤システムにおけるカルボキシル化ビニルポリマー系ヘアスプレー樹脂の水適合性を向上させる一つの試みは、米国特許第4,192,861号に記載されるようにアルカリ試薬を用いて、その樹脂の利用可能なカルボキシル官能基の少なくとも一部分を中和することであった。
米国特許第4,315,910号は、ポリマー、例えば、スチレン/無水マレイン酸ポリマー、および二酸化炭素もしくは炭化水素−アルコール噴射剤、並びに1〜15重量%の水を含むエアロゾル金属容器内で使用されるエアロゾルヘアスプレー組成物を記載する。米国特許第4,315,910号には、二酸化炭素もしくは炭化水素−アルコールをエアロゾル金属容器内で使用する無水配合物と比較して、この組成物への水の添加が、これら組成物におけるポリマーの適合性および貯蔵安定性を向上させたことを主張している。
有機もしくは無機中和剤もしくはこれらの混合物で中和することにより、シリコーングラフトコポリマーを含む非エアロゾルのゲル型ヘアスタイリング配合物の透明性を向上させることも知られている。英国特許出願公開第2291893A号は、さらに改良された透明性並びに使用時の手触りが非粘着性でありかつ容易なブラシがけ特性を有することが主張されている、選択された有機中和剤とシリコーン含有ポリカルボン酸ポリマーとを含む水性/アルコールへアスタイリングゲルを記載する。
米国特許第4,192,861号明細書 米国特許第4,315,910号明細書 英国特許出願公開第2291893A号明細書
乳化重合によって製造され、ヘアスタイリング配合物に使用されるあるポリマーは、配合物のVOC含量が増加するにつれて、配合物溶液からますます沈降し沈殿するオリゴマー副生成物を含むことが見いだされた。よって、本発明の目的は、オリゴマー副生成物をより少ししか有しないか、またはヘアスタイリング配合物に使用されるVOCとより適合性であるオリゴマーを有するポリマーを特定し合成することであった。
本発明は重合単位として、
(i)ポリマーの重量を基準にして15重量%〜75重量%の、1.490以上の屈折率を有する1種以上のモノマー;
(ii)ポリマーの重量を基準にして1重量%〜50重量%の、式:
Figure 0005502032
(式中、Rは水素もしくはメチルであり;
ZはCOOもしくはCONHであり;
は水素、C−C18アルキル、フェニル、スチレノールもしくはカルボキシラートであり;および
nは1〜50である)
を有する1種以上の非イオン性水溶性モノマー;
(iii)ポリマーの重量を基準にして1重量%〜30重量%の、1種以上の酸官能性モノマー;並びに
(iv)ポリマーの重量を基準にして5重量%〜69重量%の、1種以上の追加のモノマー;
を含むポリマーを提供する。
ある実施形態においては、非イオン性水溶性モノマー(ii)はポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリラートであることができ、Rは水素もしくはメチルであり、ZはCOOであり、およびRは水素である。別の実施形態においては、非イオン性水溶性モノマー(ii)はメチルポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリラートであり、Rは水素もしくはメチルであり、ZはCOOであり、およびRはメチルである。またさらなる実施形態においては、非イオン性水溶性モノマー(ii)はアルキルポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリラートであり、Rは水素もしくはメチルであり、ZはCOOであり、およびRはC−C18アルキルである。
本発明は、(a)ヘアスタイリング組成物の全重量を基準にして、1重量%〜10重量%の1種以上の上記完全可溶性ポリマー;および(b)ヘアスタイリング組成物の全重量を基準にして、90重量%〜99重量%の溶媒混合物を含むヘアスタイリング組成物も提供する。溶媒混合物は当該溶媒混合物の全重量を基準にして(i)5重量%〜100重量%の揮発性有機溶媒、および(ii)95重量%〜0重量%の水を含む。溶媒混合物は、溶媒混合物の全重量を基準にして75重量%以下の噴射剤をさらに含むことができる。ある実施形態においては、噴射剤はジメチルエーテルを含む。
本発明は、髪を所望の配置にセットする工程および髪に上記ヘアスタイリング組成物を適用する工程を含む、髪をスタイリングする方法をさらに提供する。
さらに、本発明は、(i)ポリマーの重量を基準にして15重量%〜75重量%の、1.490以上の屈折率を有する1種以上のモノマー;
(ii)ポリマーの重量を基準にして1重量%〜50重量%の、式:
Figure 0005502032
(式中、Rは水素もしくはメチルであり;
ZはCOOもしくはCONHであり;
は水素、C−C18アルキル、フェニル、スチレノールもしくはカルボキシラートであり;および
nは1〜50である)
を有する1種以上の非イオン性水溶性モノマー;
(iii)ポリマーの重量を基準にして1重量%〜30重量%の、1種以上の酸官能性モノマー;並びに
(iv)ポリマーの重量を基準にして5重量%〜69重量%の、1種以上の追加のモノマー;
を含む1種以上のモノマー混合物の乳化重合を含み、前記乳化重合が1種以上の非イオン性界面活性剤および1種以上の連鎖移動剤の存在下で部分的にもしくは完全に行われる、ポリマーを製造する方法を提供する。ある実施形態においては、連鎖移動剤は1種以上のアルキルメルカプタンを含むことができる。
本明細書において使用される場合、「ヘアスタイリング組成物」は髪を特定の形状もしくは配置に保持するために髪に使用されうる組成物である。このような組成物は典型的には、組成物にそして最終的に組成物が適用される髪に望ましい特性を付与するように設計された様々なポリマー樹脂、ガム、および/または接着剤を含む。このポリマーは、例えば、髪保持、ボリューム向上、外観向上および望ましい触感特性の付与の1以上をはじめとする様々な目的のために使用される。髪を特定の形状に保持するヘアスタイリング組成物の能力の多くは、組成物に使用される1種以上のポリマーからもたらされる。ヘアスタイリング組成物には、例えば、ヘアスプレー、スタイリングジェル、スプレージェルおよびムースが挙げられる。
本明細書において使用され、Textbook of Polymer Science第2版、1971年においてFW Billmeyer,JR.によって定義されるように、「ポリマー」は、より小さな化学繰り返し単位の反応生成物からなる相対的に大きな分子であり、このより小さな化学繰り返し単位は「モノマー」と称され、以下でさらに詳細に定義される。
ポリマー分子量は標準的な方法、例えば、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC、ゲル浸透クロマトグラフィー、すなわちGPCとも称される)などによって測定されることができる。一般に、ポリマーは1,000ダルトン以上の重量平均分子量(Mw)を有する。いくつかのポリマーは数平均分子量(Mn)によって特徴付けられる。
本明細書において使用される場合、「ポリマーの重量」とは、ポリマーの乾燥重量を意味する。互いに反応してポリマーの繰り返し単位を形成することができる分子は、本明細書において「モノマー」と称される。本発明において有用なモノマーの種類の一例は、例えば、エチレン性不飽和モノマー(すなわち、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有するモノマー)である。典型的なエチレン性不飽和モノマーは500未満の分子量を有する。このようなモノマーの中には、例えば、ビニルモノマーがある。いくつかの好適なビニルモノマーには、例えば、スチレン、置換スチレン、ジエン、エチレン、エチレン誘導体およびこれらの混合物が挙げられる。エチレン誘導体には、例えば、以下のものの非置換もしくは置換体が挙げられる:酢酸ビニル、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリラート、(メタ)アクリルアミド、塩化ビニル、ハロゲン化アルケン、およびこれらの混合物。本明細書において使用される場合、「(メタ)アクリル」とはアクリルもしくはメタクリルを意味し、「(メタ)アクリラート」とはアクリラートもしくはメタクリラートを意味し、並びに「(メタ)アクリルアミド」とはアクリルアミドもしくはメタクリルアミドを意味する。「置換」とは、結合されている少なくとも1つの化学基、例えば、アルキル基、アルケニル基、ビニル基、ヒドロキシル基、カルボン酸基、他の官能基およびこれらの組み合わせなどを有することを意味する。
あるモノマーを単独でもしくは他のモノマーと共に重合することにより製造されるポリマーは、本明細書においては、そのモノマーを「重合単位として」含むと称される。
本明細書において使用される場合、化合物の「標準沸点」は1気圧での沸点である。本明細書において使用される場合、「揮発性」化合物は250℃以下の標準沸点を有する化合物である。本明細書において使用される場合、「INCI」は化粧品原料国際命名法である。
本明細書において使用される場合、「有機」化合物は、無機化合物であると一般的に認められている炭素含有化合物を除く、1以上の炭素原子を含む化合物である。無機化合物であると一般的に認められている炭素含有化合物の例には、限定されないが、以下のものが挙げられる:酸化炭素(例えば、二酸化炭素など)、二硫化炭素、金属シアン化物、金属カルボニル、ホスゲン、硫化カルボニル、金属炭酸塩および金属炭酸水素塩。
ヘアスタイリング組成物のVOC含量に従ってヘアスタイリング組成物を特徴付けることが有用である。本明細書において使用される場合、ヘアスタイリング組成物の「VOC含量」は組成物の全重量を基準にした重量パーセンテージで表される全ての揮発性有機化合物の量である。
本明細書において使用される場合、「高VOC」ヘアスタイリング組成物は、VOC含量がヘアスタイリング組成物の全重量を基準にして55重量%〜99重量%のものである。例えば、高VOCヘアスタイリング組成物のVOC含量は、少なくとも75%または90%でさえあり得る。独立して、高VOCヘアスタイリング組成物は90%以下、もしくはさらには70%以下のVOC含量を有することができる。
本明細書において使用される場合、「低VOC」ヘアスタイリング組成物は、VOC含量がヘアスタイリング組成物の全重量を基準にして0重量%〜65重量%のものである。例えば、低VOCヘアスタイリング組成物のVOC含量は35%〜65%、またはさらには50%〜65%であり得る。独立して、低VOCヘアスタイリング組成物は60%以下のVOC含量を有することができる。
本発明は、向上した透明性および適合特性を有するVOC含有ヘアスタイリング組成物において使用するためのポリマーを提供する。より具体的には、このようなポリマーに含まれる典型的なモノマー、すなわち、1.490以上の屈折率を有するもの、酸官能性であるものなどと共に、完全可溶性ポリマーはポリマーの重量を基準にして1重量%〜50重量%の、式:
Figure 0005502032
(式中、Rは水素もしくはメチルであり;
ZはCOOもしくはCONHであり;
は水素、C−C18アルキル、フェニル、スチレノールもしくはカルボキシラートであり;および
nは1〜50である)
を有する1種以上の非イオン性水溶性モノマーも重合単位として含む。ある実施形態においては、n=12〜26。
本明細書において使用される場合、「良好な適合性を有するポリマー」もしくは「適合性ポリマー」は、そのポリマーが以下の基準を満たすことを意味する。以下の実施例のセクションに記載されるようにそのポリマーを含む試験溶液が製造され、濁度について試験される。試験溶液の組成は、そのポリマーを含む一般的なヘアスタイリング配合物の組成に相当する。完全な中和の際に、本明細書においては、(溶液の重量を基準にして)12重量%以下のポリマー固形分の試験溶液において、120ネフェロ濁度単位(Nephelometric Turbidity Units;NTU)以下の濁度を有する場合には、ポリマーは適合性であると見なされる。(溶液の重量を基準にして)12重量%のポリマー固形分の試験溶液において、ポリマーが10NTU以下の濁度を有する場合には、向上した透明性を有すると見なされる。よって、ポリマーの「適合性」は、本明細書において意味される場合には、試験溶液中のポリマーの性能に基づいて決定される。試験溶液は典型的なヘアスタイリング配合物に相当する組成を有し、かつ以下に詳細に記載されるように、NTUで測定される安定性について分析され評価される。
ある実施形態においては、適合性ポリマーは「向上した適合性」を有し、向上した適合性は、本明細書においては、(溶液の重量を基準にして)10重量%のポリマー固形分の溶液において、それが20NTU以下の濁度を有することを意味する。
本明細書においては、ポリマーが上記基準を満たす場合、およびその場合に限り、ポリマーは適合性であると見なされる。一般的には、完全に適合性であるポリマーが、以下に記載の濁度試験以外の状況で観察される場合には、ポリマーは光学的に透明なシステムの部分であることができ、または濁っているシステムの部分であることができることが意図される。例示のために、6未満のpHでの乳化重合により製造されたものであり、乳化重合によって製造されたラテックスの形態で観察される例となるポリマーを考慮することが有用であり;このような例となるポリマーは6未満のpHを有しかつ約45%の固形分を有するとして観察されることができた。ある場合には、このようなラテックスは濁る場合があったが、にもかかわらず、以下に記載される濁度試験にかけられる場合に(これはより高いpHへの中和、並びにエタノールおよび水での希釈を伴う)、そのポリマーは本明細書において「適合性」であるとの資格を有しうるのに充分に低い濁度をそのポリマーが生じさせうることが依然として可能である。
ある実施形態においては、ポリマー(a)は乳化重合により製造され、ラテックスの形態で存在する。このような実施形態のいくつかにおいては、完全なラテックスの一部分が、例えば、濁度試験の目的に好適な何らかの溶媒に添加される。この場合には、溶媒に添加されるラテックスは、ポリマー自体に加えて、他の化合物、例えば、乳化重合プロセスからのものでラテックス中に残存する界面活性剤(単一種もしくは複数種)などを含むであろうことが意図される。本発明のポリマー(a)のこのようなラテックスが試験される場合には、完全に可溶性であることが示されるであろう。すなわち、ラテックスのすべての化合物を含む試験溶液は充分い低い濁度を有するであろう。
たとえ、ラテックス中に存在する1種以上の化合物が独立して配合物と適合性でないとしても、本発明のポリマー(a)のラテックスは配合物中で完全に適合性でありうることが考えられる。
本発明の良好な適合性を有するポリマーは、スプレー、エアロゾルもしくはポンプとして使用されるヘアスタイリング組成物の好適な成分として、以下で詳細に説明されるが、本発明の良好な適合性を有するポリマーはジェル、ムースなどとして使用されるヘアスタイリング組成物における使用にも好適であることが理解されるべきである。
高VOC含量を有するヘアスプレー組成物はエアロゾルスプレーとして使用するのに特に好適である。しかし、上述のように、ポリマーの成分が水性溶媒混合物中で溶けたままでいられない場合には、高VOC含量ヘアスタイリング組成物は低減された透明性、または曇りに悩まされる傾向がある。上記クラスの1種以上の非イオン性水溶性モノマーの包含はポリマーの適合性を増大させ、よって、依然として優れた保持性を提供しつつ、透明性を向上させる。
本発明の良好な適合性を有するポリマーは、1.490以上の屈折率を有する1種以上のモノマー(本明細書において「モノマー(i)」と称される)の重合単位を含む。モノマーの屈折率は、例えば、25℃で、ASTM標準 D−1218−02によって測定されうる。ある実施形態においては、モノマー(i)は1.500以上、または1.530以上の屈折率を有する1種以上のモノマーを含む。ある実施形態においては、すべてのモノマー(i)は1.530以上の屈折率を有するモノマーである。
ある実施形態においては、モノマー(i)は1種以上のビニルモノマーを含む。ある実施形態においては、モノマー(i)は1種以上のビニル芳香族モノマーを含む。ビニル芳香族モノマーは1以上の炭素−炭素二重結合および1以上の芳香環を含むモノマーである。好適なビニル芳香族モノマーには、例えば、ベンジル基を有するモノマー、フェニル基を有するモノマー、スチレン、スチレンの誘導体(例えば、アルファ−メチルスチレンなど)およびこれらの混合物が挙げられる。ある実施形態においては、すべてのモノマー(i)はビニル芳香族モノマーである。ある実施形態においては、モノマー(i)はスチレン、アルファ−メチルスチレンもしくはこれらの混合物の1種以上を含む。ある実施形態においては、すべてのモノマー(i)はスチレン、アルファ−メチルスチレンおよびこれらの混合物から選択される。
好適なモノマー(i)の混合物も好適である。
本発明の良好な適合性を有するポリマー中でのモノマー(i)の重合単位の量は、ポリマーの重量を基準にして30重量%〜75重量%である。ある実施形態においては、モノマー(i)の重合単位の量はポリマーの全重量を基準にして35重量%以上、もしくは39重量%以上である。ある実施形態においては、モノマー(i)の重合単位の量はポリマーの全重量を基準にして65重量%以下、もしくは55重量%以下である。
本発明の良好な適合性を有するポリマーは、式:
Figure 0005502032
(式中、Rは水素もしくはメチルであり;ZはCOOもしくはCONHであり;Rは水素、C−C18アルキル、フェニル、スチレノールもしくはカルボキシラートであり;およびnは1〜50である)を有する1種以上の非イオン性水溶性モノマーの重合単位を1以上さらに含む。ある実施形態においては、n=12〜26。
好適な非イオン性水溶性モノマーは、特に、アクリルアミド、C−CN−アルキル化もしくはC−CN,N−ジアルキル化アクリルアミド、ポリエチレングリコールアクリラート、ポリエチレングリコールメタクリラート、N−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、N−メチル−N−ビニルホルムアミド、N−ビニルラクタム、ヒドロキシエチルアクリラート、ヒドロキシプロピルアクリラート、ヒドロキシエチルメタクリラート、ヒドロキシプロピルメタクリラート、およびこれらの混合物を包含する。
本発明の適合性ポリマーに含まれるのに好適な商業的に入手可能な非イオン性水溶性モノマーの例には、限定されないが以下のものが挙げられる:
米国、ウィスコンシン州、ミルウォーキーのアルドリッチケミカルカンパニーからの、Mw300、475、1100もしくは2100のメトキシポリ(エチレングリコール)モノメタクリラート、またはMw426を有するメトキシポリ(エチレングリコール)モノアクリラート;
米国、アーカンサス州、オセオラのEvonik CYRO LLCからのビジオマー(Visiomer登録商標)MPEG750MA、MPEG1005MAおよびMPEG2005;
米国、ペンシルベニア州、エキストンのサルトマーケミカルズ(Sartomer Chemicals)からのSR550、CD551、CD552もしくはCD553;
日本国、和歌山県の新中村化学工業株式会社からのM−90G、M−230G、AM−90G(メトキシポリ(エチレングリコール400))モノアクリラートもしくはAM−230G;
オハイオ州、シンシナチーのコグニスコーポレーション(Cognis Corporation)からのビソマー(Bisomer登録商標)PEM6LD、PPM5LI、MPEG350MA、MPEG550MA、S7W、S10WもしくはS20W;
米国、ペンシルベニア州、ワリントンのポリサイエンシーズインコーポレーティド(Polysciences,Inc.)からの、Mw200もしくは400を有するポリ(エチレングリコール)モノメタクリラート、Mw200、400もしくは1000を有するメトキシポリ(エチレングリコール)モノメタクリラート、および平均分子量1900もしくは5000のモノ(スクシンイミジルスクシナート)エステル;
アルドリッチケミカルカンパニーから入手可能な、Mw236、280もしくは324のポリ(エチレングリコール)フェニルエーテルモノアクリラート;
米国、ミズーリ州、セントルイスのシグマ−アルドリッチの1部門フルカ(Fluka)からのメトキシポリ(エチレングリコール5000)2−(ビニルスルホニル)エチルエーテル;並びに
アルドリッチケミカルカンパニーからのエトキシポリ(エチレングリコール)モノメタクリラート。
ある実施形態においては、非イオン性水溶性モノマー(ii)は、ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリラート(PEGMA)、アルキル−ポリ(エチレングリコール)(メタ)アクリラート、およびこれらの混合物からなる群から選択される。ある実施形態においては、非イオン性水溶性モノマー(ii)はメトキシ−ポリ(エチレングリコール)モノメタクリラートである。
好適な非イオン性水溶性モノマー(ii)の混合物も好適である。
ポリマー中での非イオン性水溶性モノマー(ii)の重合単位の量は完全可溶性ポリマーの重量を基準にして1重量%〜50重量%である。ある実施形態においては、ポリマー中での非イオン性水溶性モノマー(ii)の重合単位の量はポリマーの重量を基準にして2重量%以上、もしくは5重量%以上、もしくは10重量%以上、もしくは15重量%以上、もしくは20重量%以上、もしくは25重量%以上、もしくは30重量%以上、もしくは40重量%以上である。
本発明の適合性ポリマーは、少なくとも1つの酸官能基を有する1種以上のモノマー(本明細書においては、「モノマー(iii)」と称される)の1以上の重合単位をさらに含む。好適な酸官能基には、例えば、スルホン酸基およびカルボン酸基が挙げられる。この酸官能基は中性形態もしくはイオン形態もしくはその混合でありうる。いくつかの好適なモノマー(iii)には、例えば、少なくとも1つの酸官能基を有するビニルモノマーが挙げられる。独立して、ある実施形態においては、カルボン酸基を有する少なくとも1種のモノマー(iii)が使用される。ある実施形態においては、すべてのモノマー(iii)はカルボン酸基を有する。
スルホン酸基を有する好適なモノマー(iii)には、例えば、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が挙げられる。好適なモノマー(iii)には、例えば、アクリル酸、メタクリル酸およびこれらの混合物が挙げられる。
ある実施形態においては、モノマー(iii)は1つだけの酸官能基を有する少なくとも1種のモノマーを含む。
ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは無水マレイン酸の重合単位を含まない。ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは無水物基を有するモノマーの重合単位を含まない。ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは1より多いカルボキシル基を有するモノマーの重合単位を含まない。ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは1より多い酸官能基を有するモノマーの重合単位を含まない。
好適なモノマー(iii)の混合物も好適である。
ポリマー中でのモノマー(iii)の重合単位の量はポリマーの重量を基準にして1重量%〜30重量%である。ある実施形態においては、ポリマー中でのモノマー(iii)の重合単位の量はポリマーの重量を基準にして2重量%以上、もしくは5重量%以上、もしくは10重量%以上、もしくは12重量%以上、もしくは14重量%以上、もしくは18重量%以上、もしくは20重量%以上、もしくは22重量%以上である。
ある実施形態においては、存在するすべてのモノマー(i)は酸官能基を有しないモノマーである。独立して、ある実施形態においては、存在するすべてのモノマー(iii)は1.490未満の屈折率を有するモノマーである。存在するすべてのモノマー(i)が酸官能基を有しないモノマーであり、かつ存在するすべてのモノマー(iii)が1.490未満の屈折率を有するモノマーである実施形態も意図される。
1.490以上の屈折率を有し、かつ少なくとも1つの酸官能基も有する1種以上のモノマーが使用される実施形態も意図される。このような実施形態においては、1.490以上の屈折率を有するか、または少なくとも1つの酸官能基を有するか、または1.490の屈折率と少なくとも1つの官能基との双方を有するモノマーの重合単位の全重量を見いだし、各重合単位を一旦計数することにより、適合性ポリマー中でのモノマー(i)および(iii)の重合単位の量を計算することが意図される。その全重量は完全可溶性ポリマーの重量を基準にして31重量%〜95重量%であろう。
1.490以上の屈折率を有し、かつ少なくとも1つの酸官能基も有する1種以上のモノマーが使用される実施形態の中では、いくつかの好適なこのようなモノマーには、例えば、スチレンスルホン酸および置換スチレンスルホン酸がある。
本発明の適合性ポリマーは1種以上の追加のモノマー(本明細書においては「モノマー(iv)」と称される)の重合単位をさらに含む。モノマー(iv)として好適なモノマーはモノマー(i)、(ii)もしくは(iii)のいずれでもないモノマーである。ある実施形態においては、モノマー(iv)には、1種以上のビニルモノマーが挙げられる。ある実施形態においては、すべてのモノマー(iv)はビニルモノマーである。
いくつかの好適なモノマー(iv)には、例えば、オレフィン、ジエンおよび(メタ)アクリラートモノマーが挙げられる。本明細書において使用される場合、(メタ)アクリラートモノマーには、アクリル酸およびメタクリル酸の置換および非置換エステルおよびアミドが挙げられる。いくつかの好適なモノマー(iv)には、例えば、(メタ)アクリル酸のアルキルエステル、例えば、アルキル基が1〜20個の炭素原子を有する、線状、分岐、環式もしくはこれらの組み合わせであるものなどが挙げられる。ある実施形態においては、モノマー(iv)には、1種以上のC−C20アルキルアクリラートが挙げられる。ある実施形態においては、モノマー(iv)には、2個以上の炭素原子を有するか、または3個以上の炭素原子を有する1種以上のアルキルアクリラートが挙げられる。独立して、ある実施形態においては、モノマー(iv)には、10個以下の炭素原子を有するか、または8個以下の炭素原子を有する1種以上のアルキルアクリラートが挙げられる。1種以上のアルキルアクリラートが使用されるある実施形態においては、ポリマー中でのアルキルアクリラートモノマーの重合単位の量は、ポリマーの重量を基準にして、5重量%以上、もしくは10重量%以上である。独立して、1種以上のアルキルアクリラートが使用されるある実施形態においては、ポリマー中でのアルキルアクリラートモノマーの重合単位の量は、ポリマーの重量を基準にして、50重量%以下、もしくは40重量%以下である。
独立して、ある実施形態においては、モノマー(iv)には1種以上のC−C20アルキルメタクリラートが挙げられる。ある実施形態においては、モノマー(iv)には、6個以下の炭素原子を有するか、もしくは3個以下の炭素原子を有するか、もしくは2個以下の炭素原子を有する1種以上のアルキルメタクリラートが挙げられる。ある実施形態においては、モノマー(iv)は1種以上のアルキルアクリラートを含み、かつ1種以上のアルキルメタクリラートも含む。1種以上のアルキルメタクリラートが使用されるある実施形態においては、ポリマー中でのアルキルメタクリラートモノマーの重合単位の量は、ポリマーの重量を基準にして、3重量%以上、もしくは6重量%以上である。独立して、1種以上のアルキルメタクリラートが使用されるある実施形態においては、ポリマー中でのアルキルメタクリラートモノマーの重合単位の量は、ポリマーの重量を基準にして、25重量%以下、もしくは12重量%以下である。
独立して、ある好適なモノマー(iv)には、さらなる例として(メタ)アクリル酸の置換アルキルエステルも挙げられ、このエステルは(メタ)アクリル酸のアルキルエステルの構造を有し、そのエステル基が例えば1以上のヒドロキシル基のような1以上の置換基を有する。ある好適なモノマー(iv)には、例えば、アルキル基が1〜10個の炭素原子を有する(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。ある実施形態においては、モノマー(iv)はアルキル基が6個以下の炭素原子または4個以下の炭素原子を有する、1種以上の(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルを含む。ある好適な(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルには、例えば、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリラート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリラート、およびこれらの混合物が挙げられる。1種以上の(メタ)アクリル酸の置換アルキルエステルが使用されるある実施形態においては、ポリマー中での(メタ)アクリル酸の置換アルキルエステルの重合単位の量はポリマーの重量を基準にして、2重量%以上、もしくは5重量%以上である。独立して、1種以上の(メタ)アクリル酸の置換アルキルエステルが使用されるある実施形態においては、ポリマー中での(メタ)アクリル酸の置換アルキルエステルの重合単位の量はポリマーの重量を基準にして、40重量%以下、もしくは20重量%以下である。
ある実施形態においては、モノマー(iv) は1種以上のアルキルアクリラート、1種以上のアルキルメタクリラート、および1種以上の置換アルキル(メタ)アクリラートを含む。
ある実施形態においては、モノマー(iv)は置換アルキル(メタ)アクリラートを含まない。
ある実施形態においては、モノマー(iii)の重合単位の量と(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルの重合単位の量とを足した合計はポリマーの重量を基準にして、10重量%以上、もしくは20重量%以上である。独立して、ある実施形態においては、モノマー(iii)の重合単位の量と(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルの重合単位の量とを足した合計はポリマーの重量を基準にして、50重量%以下、もしくは40重量%以下である。
ある実施形態においては、(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルの量は、ポリマーの重量を基準にして、5重量%以下、もしくは0重量%であり、かつモノマー(iii)の量は、ポリマーの重量を基準にして、20重量%以上である。
モノマー(iv)の組成とは無関係に、本発明の適合性ポリマーにおけるすべてのモノマー(単一種もしくは複数種)(iv)の重合単位の全量は完全可溶性ポリマーの重量を基準にして30重量%〜89重量%である。ある実施形態においては、モノマー(iv)の重合単位の全量は、完全可溶性ポリマーの重量を基準にして、75重量%以下、または60重量%以下である。
好適なモノマー(iv)の混合物も好適である。
その組成とは無関係に、適合性ポリマーは25,000〜300,000のMwを有する。例えば、限定されないが、ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは25,000以上、もしくは50,000以上のMwを有する。さらに、ある実施形態においては、適合性ポリマーは独立して、300,000以下、もしくは150,000以下のMwを有する。
適合性ポリマーは乳化重合により製造されうる。乳化重合は周知の方法であり、例えば、Kluwer Academic Publishers、1990年、F.CandauおよびR.H.Ottewill編集による、M.S.El−Aasserによる「乳化重合(Emulsion Polymerization)」(第1章のポリマーコロイド入門)に記載されている。
完全可溶性ポリマーを製造する重合中に1種以上の連鎖移動剤が使用されうる。連鎖移動剤はフリーラジカル重合中の連鎖移動プロセスを促進するのに有効な化合物である。連鎖移動剤は、重合プロセスにより製造されるポリマーの分子量を低減させるように機能することが意図される。いくつかの好適な連鎖移動剤には、例えば、メルカプタン、スルフィドおよびハロゲン化物が挙げられる。いくつかの好適なハロゲン化物には、例えば、ハロゲン化アルキル、例えば、ハロメタン、およびハロゲン化エステル(例えば、ハロゲン化アセタートなど)が挙げられる。好適なスルフィドには、例えば、ジアルキルジスルフィド、ジアリールジスルフィド、ジアロイルジスルフィド、およびキサントゲンが挙げられる。いくつかの好適なメルカプタンには、例えば、非置換アルキルメルカプタンおよび置換アルキルメルカプタンが挙げられる。置換アルキルメルカプタンには、例えば、1以上のチオール基に加えて、分子のアルキル部分に1以上のヒドロキシル基および/または1以上のカルボキシル基が結合している化合物が挙げられる。ある実施形態においては、1種以上の非置換アルキルメルカプタンが使用されうる。
1種以上の連鎖移動剤が使用される場合には、連鎖移動剤の量は全モノマー100グラムあたり0.5〜20ミリモルである。例えば、限定されないが、連鎖移動剤0.5ミリモル以上、または1ミリモル以上、またはさらには2ミリモル以上である。独立して、使用される連鎖移動剤の量は、全モノマー100グラムあたり、20ミリモル以下、または10ミリモル以下、または5ミリモル以下である。
乳化重合は典型的には、1種以上の界面活性剤の使用を伴う。よって、ある実施形態においては、本発明に従って適合性ポリマーを製造する乳化プロセスは1種以上の非イオン性界面活性剤の使用を伴う場合がある。
好適な非イオン性界面活性剤には、例えば、ポリオキシアルキレン界面活性剤、ポリアルキレングリコールエステル、多価アルコールの脂肪酸エステルのポリオキシエチレン誘導体、ポリアルコキシ化多価アルコールの脂肪酸エステル、ポリアルコキシ化天然油脂、ポリアルキレンオキシドブロックコポリマーおよびこれらの混合物が挙げられる。好適なポリオキシアルキレン界面活性剤のなかでは、いくつかの好適な例には、ポリオキシエチレン界面活性剤、例えば、アルコールアルコキシラート、アルキルフェノールアルコキシラート、およびこれらの混合物などがある。好適なアルコールアルコキシラートには、例えば、アルコールエトキシラート、およびアルコールプロポキシラートが挙げられる。ある実施形態においては、1種以上のアルコールエトキシラートが使用される。ある実施形態においては、1種以上の第二級アルコールエトキシラートが使用される。ある実施形態においては、適合性ポリマーの重合に使用されるすべての非イオン性界面活性剤は第二級アルコールエトキシラートである。
ある実施形態においては、乳化重合に使用される非イオン性界面活性剤の量は、重合において使用されるモノマーの全重量を基準にして0.5重量%〜12重量%である。ある実施形態においては、非イオン性界面活性剤の量は、重合において使用されるモノマーの全重量を基準にして1重量%以上、または2重量%以上、または5重量%以上である。独立して、ある実施形態においては、非イオン性界面活性剤の量は、重合において使用されるモノマーの全重量を基準にして10重量%以下、または8重量%以下である。
ある実施形態においては、アニオン性界面活性剤が乳化重合プロセスにおいて使用される。ある実施形態においては、1種以上の非イオン性界面活性剤に加えて、1種以上のアニオン性界面活性剤が乳化重合プロセスにおいて使用される。好適なアニオン性界面活性剤には、例えば、スルホスクシナート、スルホナート、スルファート、ホスホナートおよびホスファートが挙げられる。各アニオン性界面活性剤に付随するのはカチオンであり、好適なカチオンには、例えば、アンモニウム、アルカリ金属のカチオン、およびこれらの混合物が挙げられる。
独立して、ある実施形態においては、乳化重合プロセスはカチオン性界面活性剤を使用しない。独立して、ある実施形態においては、乳化重合プロセスはアニオン性界面活性剤を使用しない。
1種以上のアニオン性界面活性剤が使用されるある実施形態においては、1種以上のアルキルポリアルコキシラートスルファートもしくはホスファート界面活性剤が使用される。例えば、アルキルポリアルコキシラートスルファートは、構造
−(O−R−SO
を有し、構造中、RおよびRはアルキル基であり、nは1〜1,000である。ある実施形態においては、Rは6個以上の炭素原子、もしくは8個以上の炭素原子を有する。ある実施形態においてはRはラウリルである。ある実施形態においては、Rは2または3個の炭素原子、またはこれらの混合を有する。ある実施形態においては、−R−は−CHCH−である。ある実施形態においては、nは10以上、または30以上、または50以上である。独立して、ある実施形態においては、nは200以下、または100以下、または75以下である。ある実施形態においては、ポリマー(a)(またはポリマー(AA))の重合に使用されるすべてのアニオン性界面活性剤はアルキルポリアルコキシラートスルファート界面活性剤である。
1種以上のアニオン性界面活性剤が使用されるある実施形態においては、アニオン性界面活性剤の量は重合において使用されるモノマーの全重量を基準にして0.02重量%〜1重量%である。独立して、1種以上のアニオン性界面活性剤が使用されるある実施形態においては、アニオン性界面活性剤の量は重合において使用されるモノマーの全重量を基準にして0.01重量%以上、または0.03重量%以上である。独立して、1種以上のアニオン性界面活性剤が使用されるある実施形態においては、アニオン性界面活性剤の量は重合において使用されるモノマーの全重量を基準にして0.8重量%以下、または0.4重量%以下、または0.2重量%以下である。
ある実施形態においては、それぞれの界面活性剤は完全可溶性である。界面活性剤が以下の試験に合格する場合には、その界面活性剤は本明細書においては完全可溶性であると見なされる。試験される界面活性剤は100%エタノール(200度、変性)に添加されて試験混合物を形成する。試験混合物において使用される界面活性剤の量は20gのエタノールに添加される0.50g活性物質である。この溶液は5分間攪拌され、以下に記載されるように濁度について試験される。この試験によって100未満のNTUヘイズ単位を有し、かつ20分間の静置後に目に見える沈殿を示さないものを可溶性界面活性剤とみなす。
ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーはビニルラクタムであるモノマーの重合単位を含まない。独立して、ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーはアクリル酸のアミドもしくはメタクリル酸のアミドであるモノマーの重合単位を含まない。独立して、ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーはアミド化合物であるモノマーの重合単位を含まない。独立して、ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは酢酸ビニルの重合単位を含まない。独立して、ある実施形態においては、本発明の適合性ポリマーは500以上の分子量を有するモノマーの重合単位を含まない。
別の形態においては、本発明は、本発明に従った1種以上の非イオン性完全可溶性モノマーの重合単位を有する上記適合性ポリマーを、組成物の全重量を基準にして1重量%〜10重量%含む、ヘアスタイリング組成物も提供する。さらに、本発明のヘアスタイリング組成物は組成物の全重量を基準にして90重量%〜99重量%の溶媒混合物も含む。そして、溶媒混合物は、溶媒混合物の全重量を基準にして5重量%〜100重量%の揮発性有機溶媒および95重量%〜0重量%の水を含む。
本出願のヘアスタイリング組成物に使用するのに好適な揮発性有機溶媒は、25℃で液体でありかつ完全可溶性ポリマーを溶解させることができるVOCである。ある実施形態においては、200℃以下、例えば、150℃以下、またはさらには100℃以下の沸点を有する1種以上の揮発性有機溶媒が使用される。独立して、ある実施形態においては、30℃以上、例えば、45℃以上、またはさらには60℃以上の沸点を有する1種以上の揮発性有機溶媒が使用される。
いくつかの好適な揮発性有機溶媒には、例えば、限定されないが、線状、環式、分岐もしくはその組み合わせであることができる炭化水素;ケトン;エーテル;フラン;完全もしくは部分ハロゲン化炭化水素;アルコール;芳香族化合物;およびこれらの混合物が挙げられる。ある実施形態においては、揮発性有機溶媒は1種以上のアルコールを含む。好適なアルコールには、例えば、限定されないが、1つのヒドロキシ基を有するC−C炭化水素が挙げられる。ある好適なアルコールはエチルアルコールである。
好適な有機溶媒の混合物も好適である。ある実施形態においては、1種以上のアルコール以外の揮発性有機溶媒は溶媒混合物中に含まれない。
揮発性有機溶媒は典型的には溶媒混合物の重量を基準にして5重量%〜100重量%の量で溶媒混合物中に典型的に存在する。例えば、溶媒混合物は上述のような1種以上の好適な揮発性有機溶媒を5%〜90%含むことができる。
さらに、溶媒混合物は、溶媒混合物の重量を基準にして95重量%〜0重量%の水を含む。ある実施形態においては、例えば、溶媒混合物中に存在する水の量は、溶媒混合物の重量を基準にして10重量%〜50重量%でありうる。
ある実施形態においては、成分(b)において噴射剤は使用されない。
しかし、ヘアスタイリング組成物がエアロゾルスプレーにおいて使用されることが意図される実施形態については、好適な噴射剤が溶媒混合物中に典型的に含まれる。噴射剤は25℃および1気圧で気体である。いくつかの好適な噴射剤は、24℃以下、または0℃以下、またはさらには−20℃以下の標準沸点を有する。独立して、いくつかの好適な噴射剤は、−196℃以上、または−100℃以上、またはさらには−50℃以上の標準沸点を有する。
いくつかの好適な噴射剤には、例えば、4個以下の炭素原子を有するアルカン、2個の炭素原子を有するフッ素化炭化水素、ジメチルエーテル、およびこれらの混合物がある。いくつかの好適な噴射剤には、例えば、n−ブタン、イソブタン、プロパン、ジメチルエーテル(DME)、1,1−ジフルオロエタン、テトラフルオロエタン、およびこれらの混合物がある。ある実施形態においては、噴射剤はDME、1,1−ジフルオロエタン、テトラフルオロエタン、もしくはこれらの混合物の1種以上を含む。ある実施形態においては、すべての噴射剤は、ジメチルエーテル、1,1−ジフルオロエタン、テトラフルオロエタンおよびこれらの混合物から選択される。
ある実施形態においては、1種以上の有機噴射剤が溶媒混合物中に含まれる。ある実施形態においては、使用されるすべての噴射剤は有機物である。
1気圧での沸点とは無関係に、「液化噴射剤」と称されるある噴射剤は加圧エアロゾル缶の内側で25℃で液体である。このような液化噴射剤のいくつかは、例えば、ハロカーボン、炭化水素もしくはこれらの混合物である。「圧縮ガス噴射剤」と称されるある噴射剤は加圧エアロゾル缶の内側で25℃で気体のままである。
ある実施形態においては、水溶性噴射剤(すなわち、25℃で自己(autogenous)圧力で水に可溶性である噴射剤)が使用される。自己圧力は、その材料の揮発によりもたらされる密閉エアロゾル缶の内部での圧力である。ある好適な水溶性噴射剤は、例えば、ジメチルエーテル(DME)である。ある実施形態においては、使用されるすべての噴射剤が水溶性である。ある実施形態においては、使用される唯一の噴射剤がDMEである。
1種以上の噴射剤を含む実施形態においては、溶媒混合物中の噴射剤の全量は、溶媒混合物の重量を基準にして典型的には25重量%〜75重量%である。例えば、噴射剤は溶媒混合物の30重量%以上、または45重量%以上、またはさらには50重量%以上の量で存在しうる。独立して、噴射剤は溶媒混合物の重量を基準にして60重量%以下、またはさらには50重量%以下の量で存在しうる。
全体で、250℃以下の標準沸点を有する2種以上の有機化合物がヘアスタイリング組成物に使用される場合には、それらは組成物に添加される前に一緒に混合されていてもよいし、混合されていなくてもよいことが意図される。
ポリマーの適合性の程度とは関係なく、ヘアスプレー組成物のいくつかの実施形態は貯蔵安定性である。すなわち、密閉容器内に6ヶ月間貯蔵した後で、目に見える沈殿はなくかつ濁度に変化はない。ある実施形態においては、18か月の貯蔵後に、目に見える沈殿はなくかつ濁度に変化はない。
ある実施形態においては、ヘアスタイリング組成物は泡を形成する傾向がある。ある状況では、このような泡は望ましくない。例えば、空気の泡の存在は処理された髪の輝きを低下させる場合がある。そのような実施形態の中では、シリコーン脱泡剤が場合によってはヘアスタイリング組成物に添加されてもよいことが意図される。シリコーン脱泡剤が使用される場合には、シリコン脱泡剤:ポリマー(a)の重量比は、例えば、0.01:1〜0.5:1、または0.05:1〜0.15:1であり得る。
例えば、ある実施形態においては、溶媒混合物は噴射剤を含んでいなくてもよく、溶媒混合物の全重量を基準にして30重量%〜50重量%の水および50重量%〜70重量%の揮発性有機溶媒を含んでいてもよい。別の例として、溶媒混合物は依然として噴射剤を含まなくてもよく、5〜25重量%の水および75重量%〜90重量%の揮発性有機溶媒を含んでいてもよい。さらに別の実施形態は、溶媒混合物の全重量を基準にして45重量%〜55重量%の噴射剤、30重量%〜45重量%の水および0重量%〜25重量%の揮発性有機溶媒を含むことができる。さらなる例においては、溶媒混合物は40重量%〜60重量%の噴射剤、5重量%〜25重量%の水および15重量%〜85重量%の揮発性有機溶媒を含むことができる。
ヘアスタイリング組成物が上記溶媒混合物を含む場合には、本発明のヘアスタイリング組成物中に存在する適合性ポリマーの量は、組成物の全重量を基準にして1重量%〜10重量%である。ある実施形態においては、例えば、適合性ポリマーの量は、組成物の全重量の合計を基準にして2重量%以上、または3重量%以上、または4重量%以上である。独立して、ある実施形態においては、使用される適合性ポリマーの量は、組成物の全重量を基準にして8重量%以下、または6重量%以下、または5重量%以下である。
上記成分に加えて、本発明のヘアスタイリング組成物は1種以上の中和剤化合物をさらに含むことができる。適合性ポリマーはすでに「そのままで」ヘアスタイリング組成物に可溶性であることが意図される。しかし、適合性ポリマーに含まれる酸官能基の一部分もしくは全部の中和は、組成物中のポリマーの適合性を増大させ、かつ完全な適合性を促進する。ヘアスタイリング組成物中に適合性ポリマーを溶解させるのを助けることができる少なくとも1種の中和剤化合物を用いて、酸官能基は従来の技術で中和されうる。中和剤化合物は、使用される場合には、例えば、アミン、アルカリもしくはアルカリ土類金属水酸化物、水酸化アンモニウム、およびこれらの混合物の1種以上から選択されうる。好適なアミン中和剤には、例えば、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール(AMP)、N,N−ジメチル−2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、モノ−イソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、モルホリンおよびこれらの混合物が挙げられる。好適なアルカリもしくはアルカリ土類金属水酸化物には、例えば、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウムが挙げられる。ある実施形態においては、中和剤は2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、N,N−ジメチル−2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、水酸化カリウム、トリエタノールアミンおよびトリイソプロパノールアミンの1種以上から選択される。好適な中和剤化合物の混合物も好適である。
中和剤化合物が使用される実施形態の中では、ポリマー(a)上の酸官能基に対する中和剤化合物のモル当量比は、例えば、0.05以上、もしくは0.1以上、もしくは0.5以上、もしくは0.75以上である。独立して、中和剤化合物が使用される実施形態の中では、ポリマー(a)上の酸官能基に対する中和剤化合物のモル当量比は、例えば、1.2以下である。当業者に周知かつ理解されているように、好適な量の中和剤は典型的には完全可溶性ポリマーの酸価に基づいて計算され、そして望ましい性能特性を有する透明で安定な配合物を達成するために、ポリマー中のすべての酸基の60〜120%を中和することが推奨される。例えば、中和剤化合物は完全可溶性ポリマーの酸基の80〜100%の中和を達成するであろう量で提供されうる。
1種以上のアジュバントが本発明のヘアスタイリング組成物に含まれてもよい。例えば、1種以上のアジュバントが使用される実施形態の中では、アジュバントには、例えば、本発明に従う適合性ポリマー以外の1種以上のポリマー、1種以上の防腐剤(例えば、有機酸、イソチアゾロン、ヨードプロピニルブチルカルバマート、ベンジルアルコール、イミダゾリジニルウレアおよびアルキルパラベンなど);増粘剤;保湿剤(グリセリン、加水分解シルクタンパク質、および加水分解小麦タンパク質など);コンディショニング剤、例えば、パンテノール;コンディショニング剤(好適なコンディショニング剤のさらに一般的なおよび具体的な詳細について米国特許第5,164,177号が参考にされうる);乳化剤;帯電防止剤;抽出物;タンパク質;ビタミン;着色剤;UV保護剤;香料;および防蝕剤が挙げられうる。ある実施形態においては、アジュバントは使用されない。
1種以上のアジュバントが使用されるある実施形態においては、アジュバントの全量の重量:適合性ポリマーの重量の比率は0.01以上:1、または0.05以上:1、または0.1以上:1である。独立して、1種以上のアジュバントが使用されるある実施形態においては、アジュバントの全量の重量:適合性ポリマーの重量の比率は1.4以下:1、または1.2以下:1、または1.1以下:1である。
本発明に従う適合性ポリマーの他の1種以上のポリマーがヘアスタイリング組成物に使用される実施形態のなかでは、当該他のポリマーは1種以上の髪固定ポリマーであることができ、例えば、限定されないが、ブチルアクリラート/エチルアクリラート/メタクリル酸コポリマー、ポリ(ビニルピロリドン)/酢酸ビニルコポリマー、オクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチル−メタクリラートコポリマー、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチル−メタクリラートコポリマー、メタクリロイルエチル−ベタイン/メタクリラートコポリマー、メタクリル酸/メタクリルエステルコポリマー、アクリラート/ヒドロキシエステルアクリラートコポリマー、メタクリル酸/アクリル酸エステルコポリマー、およびポリエステルなどである。適合性ポリマーとブレンドするのに有用であり得る追加の髪固定ポリマーには、例えば(INCI名で)、PVP/VAコポリマー、PVMのエチルエステル/MAコポリマー
PVMのブチルエステル/MAコポリマー、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマー、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカノアート、VA/ブチルマレアート/イソボルニルアクリラートコポリマー、アクリラートコポリマー、ジグリコール/CHDM/イソフタラート/SIPコポリマー、アクリラート/ヒドロキシエステルアクリラートコポリマー、メタクリラート/アクリラートコポリマー/アミン塩、AMP−アクリラート/ジアセトン−アクリルアミドコポリマー、AMPD−アクリラート/ジアセトン−アクリルアミドコポリマー、アクリラート/メタクリラートポリマー、アクリラート/アクリルアミドコポリマー、PVP/ビニルカプロラクタム/DMAPAアクリラートコポリマー、ポリビニルカプロラクタム、イソブチレン/エチルマレイミド/ヒドロキシエチルマレイミドコポリマー、アクリラート/スクシナート/ヒドロキシアクリラートコポリマー、ポリウレタン−1,オクチルアクリルアミド/アクリラート/ブチルアミノエチルメタクリラートコポリマー、ビニルカプロラクタム/VP/ジメチルアミノエチルメタクリラートコポリマー、アクリラート/t−ブチルアクリルアミドコポリマー、アクリラート/C1−2スクシナート/ヒドロキシアクリラートコポリマー、アクリルアミド/ナトリウムアクリロイルジメチルタウラート/アクリル酸ポリマー、およびこれらの混合物が挙げられる。
適合性ポリマーの他の1種以上のポリマーが本発明のヘアスタイリング組成物に使用される実施形態のなかでは、当該他のポリマーは1種以上のレオロジー調整剤ポリマー、例えば、アクリラートステアレス−20メタクリラートコポリマー、アクリラートベヘネス−25メタクリラートコポリマー、アクリラートステアレス−20メタクリラートクロスポリマー、アクリラートコポリマー、アクリラート/ビニルネオデカノアートクロスポリマー、およびこれらの混合物などであることができる。
本発明の組成物中の水は何らかの方法によってヘアスタイリング組成物に導入されうる。例えば、水が直接ヘアスタイリング組成物に添加されうることが意図される。例えば、適合性ポリマーが乳化重合によって製造されて、ポリマーラテックスを製造することができ、そしてポリマーおよび水の双方を含むそのラテックスがヘアスタイリング組成物に添加されうることも意図される。幾分かの水がヘアスタイリング組成物に、直接およびポリマーラテックスの部分の双方として添加される実施形態も意図される。
ある実施形態においては、本発明のヘアスタイリング組成物は完全可溶性である。すなわち、噴射剤(使用されるものがあるとしても)を除くすべての成分が一緒に混合される際に、得られる溶液は以下の実施例に記載されるように濁度について測定され、その濁度の結果は12%ポリマー固形分の溶液中で120以下のNTUであるか、または10%ポリマー固形分の溶液中で100以下のNTUである。
本明細書および特許請求の範囲においては、具体的なケースにおいて他のことが示されない限りは、すべての操作および測定は25℃で行われるものと理解される。
以下の実施例においては、次の用語および試験手順が使用される:
BA=ブチルアクリラート
MMA=メチルメタクリラート
HEMA=ヒドロキシエチルメタクリラート
MAA=メタクリル酸
STY=スチレン
BzA=ベンジルアクリラート
EHA=2−エチルヘキシルアクリラート
n−DDM=n−ドデシルメルカプタン
t−DDM=t−ドデシルメルカプタン
3−MBP=3−メルカプト−ブチルプロピオナート
3−MPA=3−メルカプトプロピオン酸
15−S−40=ダウケミカルカンパニーからのテルジトール(Tergitol商標)15−S−40第二級アルコールエトキシラート
FES−61=コグニスカンパニーからのジスポニル(Disponil商標)FES−61脂肪アルコールポリグリコールエーテルスルファートナトリウム塩
FES−77=コグニスカンパニーからのジスポニル商標FES−77脂肪アルコールエーテルスルファートナトリウム塩
AMP−95=アンガス(Angus)ケミカルカンパニーからのアミノメチルプロパノール
DS−4=ステパンカンパニーからのナトリウムドデシルベンゼンスルホナート、ポリステップ(Polystep商標)A−16−22
RS−610=ローディアインコーポレーティドからのロダファク(Rodafac商標)RS−610−A−25、アンモニウムホスファートエステル
ALS=ステパンカンパニーからのアンモニウムラウリルスルファート、ポリステップ商標B−7
分子量
サンプルは2mg固形分ポリマー/mlTHFで、テトラヒドロフラン(THF)中に溶解され、一晩振とうされ、そして0.45マイクロメートルのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターを通して濾過された。分析は、AGILENT商標モデル1100アイソクラチックポンプ、オートサンプラー、デガッサー(すべて、ドイツ国のWaldbronn,Co.から)およびWATERS商標モデル2414示差屈折計(Milford Co.)を含む液体クロマトグラフを40℃で使用する、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって行われた。カラムセットは、直列に接続した3本の(それぞれの孔サイズが100、1,000および10,000オングストローム単位の)PLゲルカラム(5マイクロメートル、300×7.5mm)を含んでいた。インジェクション体積は100マイクロリットルであった。データ記憶および処理は英国のポリマーラボラトリーズからのCirrus商標ソフトウェアバージョン3.0を使用して行われた。モル質量データは2つの市販のあらかじめ分子量測定されたポリスチレン参照混合物の調整物から得られた10点標準曲線から、三次適合を使用して決定された。報告される量はMw(重量平均分子量)およびMw/Mn(Mwを数平均分子量Mnで割ることにより得られる商)である。記号「Mw(k)」は1,000で割ったMwを意味する。
12%ポリマー固形分のサンプル溶液の製造
サンプル溶液は以下のように製造された。ラテックスもしくは溶液のサンプルは、ポリマー(a)上の酸基と当量のAMP−95の量を計算すること、またはpH値7.5に滴定することのいずれかによってAMP−95で中和される。中和されたラテックスポリマーの量は6グラムの固形分ポリマーを含むように選択される。その選択された量の中和されたラテックスポリマーは30.0gのエタノールおよび溶液の全重量を50.0gにするのに充分な水と混合される。
10%ポリマー固形分のサンプル溶液の製造
中和されたラテックスポリマーの量が5グラムの固形分ポリマーを含むように選択されることを除いて、(上述の)12%でのサンプル製造と同じ。
粘度
サンプル溶液はブルックフィールド粘度計モデルDV−II+を用いて12rpmで25℃で試験された。スピンドルは粘度計でのフルスケールの20〜80パーセントの読み取り値を与えるように選択された。結果はミリパスカル・秒(mPa・秒)で報告され、これはセンチポイズに等しい。結果はV12(12%ポリマー固形分のサンプル溶液の粘度mPa・s)またはV10(10%ポリマー固形分のサンプル溶液の粘度mPa・s)として報告される。
V12が50mPa・s以下の場合、もしくはV10が30mPa・s以下の場合には、ポリマーが許容可能な粘度を有すると見なされる。
濁度
サンプル溶液は30ml(1オンス)サイズのバイアルに入れられ、そしてHFサイエンティフィックマイクロ100ラボラトリー濁度計を用いて、EPA方法180.1(ネフェロメトリック方法)として米国環境保護局によって発行された明細を用いて測定された。結果はネフェロ濁度単位(NTU)で報告される。
輝き
髪の房がシャインボックス中で6人のパネリストによって評価された。輝きの結果は最良(1の値)から最悪(5の値)の評定である。6人のパネリストの結果が平均化されて評定を得た。
保持
「保持」特性は3つの異なる試験:ループ変形、カール保持、および高湿度カール保持:によって評価された。
ループ変形試験は髪のカールをその最初の直径の25%まで圧縮する仕事を測定する。圧縮は各髪の房について5回繰り返された。測定は21℃(71°F)および46%湿度で行われた。ダイア−ストロン(Dia−Stron)MTT−175(ダイア−ストロンリミテッド)ミニチュア引張試験器が使用された。
試験条件:
圧縮=25%
サイクル=5
速度=120mm/分
直径=30mm
接触力=5
最大力=2000
髪の房はER暗褐色の髪の房であって、各髪の房は2.0±0.1gであった。それぞれのカールされていない髪の房の長さは200mmであった。髪の房は清浄化シャンプーおよび温水で洗浄され、次いで空気乾燥させられた。髪の房は再度濡らされ、65mm×20mmカーラー上に巻き付けられ、その場でヘアピンを用いて保持された。カールした髪の房は21℃で16時間空気乾燥させられた。乾燥したカールした髪の房にエアロゾルヘアスプレーを2秒間、20.3cm(8インチ)の距離から前後にスプレーした。カールした処理された髪の房は最低で2時間制御された環境下で、25℃(77°F)および44%湿度で乾燥させられた。
エアロゾルスプレーは以下のように配合された(重量部):50部のジメチルエーテル、30部のエタノール、15部の水、および5部の固形分ポリマーおよびアミノメチルプロパノール。試験の直前に、カールをほどくことなく髪の房からカーラーが注意深く取り外された。カールした髪の房はミニチュア引張試験器に取り付けられ、カール圧縮に必要な仕事が測定された。仕事の値は3つの髪の房についての結果の平均であり、gmf(すなわち、グラム力)の単位で報告される。
W1=1回目の圧縮に必要な仕事
W5=5回目の圧縮に必要な仕事
%SR=剛性保持率=100×W5/W1
圧縮に必要な仕事が200グラム力以上である場合に、処理された髪の房は許容可能に固いと見なされる。
高湿度カール保持は処理された髪がその形状を保持する能力を測定する。元のカールされていない長さが200mmである髪の房(ループ変形試験で使用されるものと同様)が清浄化シャンプーおよび温水で洗浄され、次いで空気乾燥させられた。髪の房は再度濡らされ、65mm×20mmカーラー上に巻き付けられ、その場でヘアピンを用いて保持された。カールした髪の房は21℃で16時間空気乾燥させられた。乾燥したカールした髪の房にエアロゾルヘアスプレーを2秒間、20.3cm(8インチ)の距離から前後にスプレーした。カールした処理された髪の房は最低で1時間制御された環境下で、25℃(77°F)および44%湿度で乾燥させられた。
カールはカーラーから注意深く取り外された。当初カール長さが測定された。髪の房は高湿度チャンバー(25℃、88%湿度)に入れられ、髪の房の長さの測定のために一定間隔で取り出された。
エアロゾルスプレーはループ変形試験におけるように配合された。
それぞれの報告される結果は3つの髪の房の平均である。報告される量(mm単位)は
L0=当初カール長さ
L1=1時間後のカール長さ
L4=4時間後のカール長さ
L24=24時間後のカール長さ
である。
24時間でのカール保持パーセント(「%CR24」)も報告され、これは以下のように計算される:
%CR24=100×(200−L24)/(200−L0)
シャンプー除去能
20.32cm(8インチ)の長さで2.0±0.1グラムの髪の房(ニューヨークのインターナショナルヘアインポーターから得られたヨーロッパ人褐色バージンヘア)がアルコールでストリップされ、次いでTRESemmeディープクレンジングシャンプーで洗浄された。髪の房は、この髪見本の前後双方について2秒間、スプレーで処理された。室温、50%相対湿度で2時間乾燥させられ、次いでTRESemmeディープクレンジングシャンプーで洗浄された。25℃で一晩乾燥させた後で、髪見本はパネリストによって未処理の髪に対する触感およびフレーキングについて評価された。結果が、未処理の髪に対して違いがないことを示した場合には、それは優れたシャンプー除去能を示す。フレーキングおよびコーティングされた触感が非常に少ししか観察されない場合には、それは良好なシャンプー除去能を示す。目に見えるフレーキングおよびコーティングされた触感については、髪が劣った〜非常に劣ったシャンプー除去能であると見なされる。
光沢
光沢測定は、膜が1時間乾燥させられた後で行われた。光沢を決定する方法は、「Annual Book of ASTM Standards」セクション15、第15.04巻、試験手順ASTM D 1455(2000)に記載されている。ガードナーバイクマイクロ−トリ−グロスメーター、カタログ番号4520が使用されて、80°、60°および20°光沢を記録した。
評価実験−曇りの原因を特定するために行われた検討
ヘアスタイリング組成物中のポリマー固定剤として使用されるべきポリマーのエマルションサンプルのセラム相中の水溶性オリゴマーがゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)分析によって定量された。セラム相サンプルは遠心分離によって調製され、オリゴマーの相対分子量および量は、ポリ(メチアクリラート酸)の狭い分子量の標準物質を用いることにより決定された。2690セパレーションモデルおよび410屈折率検出器からなるWATERS HPLCシステムがGPC分析のために使用された。溶離液として水性緩衝液が使用され、水溶性ポリマーのためのGPCカラムが分離のために使用された。
高いNTU読み取り値を生じさせたヘアスタイリング配合物中に使用されたエマルションサンプル中に高濃度のオリゴマーが確認された。
Figure 0005502032
*これらの配合物サンプルは以下の実施例5に概説される手順を用いて製造された。
実施例1
透明特性にプラスの影響を示したヘアスタイリング配合物サンプルに使用されたPEGMA含有ポリマー
配当物透明性は、以下のものを含む配合物を基準にして測定された:
エタノール 100%w/wにする量
ポリマー そのままで12.5%w/w
AMP 1.33%w/w
ジエチルエーテル 50%w/w
以下の実施例5、6、および7に従って製造されたポリマーを使用する上記配合物の透明性は、サイエンティフィックインコーポレーティド(フロリダ州、フォートマイヤーズ)によるタービドメーターマイクロ100シリアルナンバー202230によって測定された。6.0未満のNTU読み取り値が望まれ、かつ「透明」配合物であると見なされる。NTU読み取り値がより高くなると、ヘアスタイリング配合物の外観がより曇る。結果は以下の表2および3に示される。
Figure 0005502032
Figure 0005502032
実施例2
ヘアスタイリング配合物におけるPEGMA含有ポリマーの使用は、保持性能に対する負の影響を有しない。
ダイア−ストロンカール圧縮試験による髪の剛性評価。
カール前の髪の房(ニューヨークのインターナショナルヘアインポーターから得られたヨーロッパ人褐色バージンヘア)は平均20.32cm(8インチ)の長さで2.0±0.1グラムの重さであった。これらは、Tressemmeディープクレンジングシャンプーを用いて洗浄され、次いで、22ミリメートル(mm)×70mmのカーラー上に濡れたまま巻き付けられ、その場にヘアピンで保持された。カールした髪の房はラボベンチで一晩もしくは45℃のオーブン中で1時間乾燥させられた。
フード内で30cmの距離からカールした髪の房に、そのカールの前後双方について1秒間、試験配合物をスプレーする。カールした処理された髪の房は45℃のオーブン中で1時間乾燥させられた。カール圧縮試験前に、カーラーは髪の房を乱すことなく注意深く取り外された。カールした髪の房はミニチュア引張試験器モデルMTT160装置(英国、ダイア−ストロンリミテッド)に取り付けられた。カールはその当初の直径の25%まで圧縮され、力−変位曲線が記録された。ピーク力F(mgf)はカールの剛性を特徴付けるために報告される。
Figure 0005502032
実施例3
ヘアスタイリング配合物中でのPEGMA含有ポリマーの使用は、耐湿性能に対して負の影響を有さない。
上記ダイアストロンカール圧縮試験におけるように、カールした髪の房が調製され、処理された。乾燥後、カーラーは髪の房から静かに取り外され、そしてカールは、90%RH、25℃の恒湿チャンバー内でクリップによってつるされた。当初のカール長さが記録された。カールした髪の房の長さが一定間隔で4時間にわたって記録された。カール保持は、[(L(0)−L(t))/L(0)−L(i))×100]として決定され、式中、L(0)は完全に伸びたカール長さであり、L(i)は当初カール長さであり、さらにL(t)は特定の時点でのカール長さである。
Figure 0005502032
実施例4
ヘアスタイリング配合物中でのPEGMA含有ポリマーの使用は、輝き特性に対してプラスの影響を有する。
ボサノバSAMBA2.1による輝き測定。
20.32cm(8インチ)の長さで2gの未処理の髪見本(ニューヨーク、NYCのインターナショナルヘアインポーターから得られたヨーロッパ人褐色バージンヘア)が当初ベースライン測定のために円筒上にまず位置決めされ、取り付けられた。次いで、髪見本は30cmの距離から1秒間スプレーされ、測定前に30分間空気乾燥させられた。それぞれのサンプルは5つの髪見本で繰り返された。
集められたデータは、次いで、正反射および拡散プロファイルの様々なバンドジオメトリーを考慮する様々な式および理論によって計算された。我々は、我々の計算をReich−Robbins式:
100S(正反射)/D(拡散)θ(反射角)
に基づくものとした。処理前および処理後の輝きのパーセンテージが輝き向上の指標として計算された。
Figure 0005502032
実施例5
良好な適合性を有するポリマーの製造
機械式スターラー、熱電対、凝縮器および窒素スパージを備えた5リットル4つ口丸底フラスコに、630gmの脱イオン水を入れた。この反応器を窒素でパージして90℃に暖めた。モノマープレエマルションが、1077gmの脱イオン水、34.7gmのRhodafac RS610A25、33.5gmの安息香酸粉体、14.5gmのDisponil FES−993、6.9gmのn−ドデシルメルカプタン(n−DDM)、602.1gmのスチレン(STY)、550.5gmのブチルアクリラート(BA)、86.0gmの2−エチルヘキシルアクリラート(2−EHA)、86.0gmのメチルメタクリラート(MMA)および387.0gmの精製(glacial)メタクリル酸(MAA)から調製された。〜90℃の反応器温度で、反応器に、13.9gmのRhodafac RS610A25、15gmの脱イオン水、115.5gmのモノマーエマルション、8.7gmの精製MAAからなる溶液、並びに1.7gmの過硫酸アンモニウムおよび30gmの脱イオン水からなる溶液を入れた。反応器は〜88℃で〜10分間保持された。この時間の後で、モノマーエマルション、並びに1.7gmの過硫酸アンモニウムと226gmの脱イオン水とからなる開始剤溶液を3時間にわたって、それぞれ15.4gm/分および1.3gm/分で供給した。反応器温度は87〜89℃に維持された。これらの添加が完了した後で、モノマーエマルションおよび開始剤供給ラインは66gmおよび20gmの脱イオン水でそれぞれすすがれた。次いで、反応器は88℃で30分間維持された。この保持が完了した後で、ラテックスは、以下の、0.023gmの硫酸第一鉄七水和物および10gmの水からなる溶液、5.4gmのt−ブチルヒドロペルオキシドおよび147gmの脱イオン水からなる溶液、並びに3.4gmのBruggolite FF−6および147gmの脱イオン水からなる溶液で処理された。反応器はこれらの添加中、50℃に冷却された。得られたラテックスは単離され、固形分%、pH、残留モノマー、粒子サイズ、ゲル含量、および粘度を分析した。このラテックスを配合して、その配合物の粘度および透明性を決定することによる追加の試験が行われた。
実施例6
良好な適合性を有するポリマーの製造
機械式スターラー、熱電対、凝縮器および窒素スパージを備えた5リットル4つ口丸底フラスコに、645gmの脱イオン水を入れた。この反応器を窒素でパージして90℃に暖めた。モノマープレエマルションが、1038gmの脱イオン水、34.6gmのRhodafac RS610A25、33.4gmの安息香酸粉体、14.4gmのDisponil FES−993、3.5gmのn−ドデシルメルカプタン(n−DDM)、3.5gmの3−MPA、605.4gmのSTY、588.1gmのBA、86.5gmの2−EHA、86.5gmのメトキシポリ(エチルグリコール、Mw〜350)モノメタクリラートおよび388.2gmの精製MAAから調製された。〜90℃の反応器温度で、反応器に、13.8gmのRhodafac RS610A25、10gmの脱イオン水、115.2gmのモノマーエマルション、8.7gmの精製MAAからなる溶液、並びに1.7gmの過硫酸アンモニウムおよび25gmの脱イオン水からなる溶液を入れた。反応器は〜88℃で〜10分間保持された。この時間の後で、モノマーエマルション、並びに1.7gmの過硫酸アンモニウムと225gmの脱イオン水とからなる開始剤溶液を3時間にわたって、それぞれ15.3gm/分および1.2gm/分で供給した。反応器温度は87〜89℃に維持された。これらの添加が完了した後で、モノマーエマルションおよび開始剤供給ラインは100gmおよび60gmの脱イオン水でそれぞれすすがれた。次いで、反応器は88℃で30分間維持された。この保持が完了した後で、ラテックスは、以下の、0.022gmの硫酸第一鉄七水和物および10gmの水からなる溶液、5.4gmのt−ブチルヒドロペルオキシドおよび146gmの脱イオン水からなる溶液、並びに3.4gmのBruggolite FF−6および146gmの脱イオン水からなる溶液で処理された。反応器はこれらの添加中、50℃に冷却された。得られたラテックスは単離され、固形分%、pH、残留モノマー、粒子サイズ、ゲル含量、および粘度を分析した。このラテックスを配合して、その配合物の粘度および透明性を決定することによる追加の試験が行われた。
実施例7
良好な適合性を有するポリマーの製造
機械式スターラー、熱電対、凝縮器および窒素スパージを備えた5リットル4つ口丸底フラスコに、641gmの脱イオン水を入れた。この反応器を窒素でパージして90℃に暖めた。モノマープレエマルションが、923gmの脱イオン水、34.1gmのRhodafac RS610A25、32.9gmの安息香酸粉体、14.2gmのDisponil FES−993、1.8gmのn−DDM、4.4gmの3−MPA、605.4gmのスチレン、553.5gmのBA、86.5gmの2−EHA、155.7gmのVisiomer登録商標MPEG750MAおよび397.8gmの精製MAAから調製された。〜90℃の反応器温度で、反応器に、13.6gmのRhodafac RS610A25、10gmの脱イオン水、112.3gmのモノマーエマルション、17.3gmのVisiomer登録商標MPEG750MAからなる溶液、並びに2.6gmの過硫酸アンモニウムおよび25gmの脱イオン水からなる溶液を入れた。〜2分以内に発熱反応が観察され、20分以内にピーク温度に到達した。シード開始中の温度の変化のピーク速度は0.5℃であった。シード開始がピーク温度に到達した後で、モノマーエマルション、並びに1.7gmの過硫酸アンモニウムと222gmの脱イオン水とからなる開始剤溶液を3時間にわたって、それぞれ15.0gm/分および1.2gm/分で供給した。反応器温度は84〜86℃に維持された。これらの添加が完了した後で、モノマーエマルションおよび開始剤供給ラインは99gmおよび49gmの脱イオン水でそれぞれすすがれた。次いで、反応器は88℃で30分間維持された。この保持が完了した後で、ラテックスは、以下の、0.022gmの硫酸第一鉄七水和物および10gmの水からなる溶液、5.4gmのt−ブチルヒドロペルオキシドおよび158gmの脱イオン水からなる溶液、並びに3.3gmのBruggolite FF−6および158gmの脱イオン水からなる溶液で処理された。反応器はこれらの添加中、50℃に冷却された。得られたラテックスは単離され、固形分%、pH、残留モノマー、粒子サイズ、ゲル含量、および粘度を分析した。このラテックスを配合して、その配合物の粘度および透明性を決定することによる追加の試験が行われた。

Claims (6)

  1. (a)ヘアスタイリング組成物の全重量を基準にして、1重量%〜10重量%の種以上の完全可溶性ポリマーであって、
    重合単位として、
    (i)前記ポリマーの重量を基準にして15重量%〜75重量%の、1.490以上の屈折率を有する1種以上のビニル芳香族モノマー;
    (ii)ポリマーの重量を基準にして1重量%〜50重量%の、式:
    Figure 0005502032
    (式中、R は水素もしくはメチルであり;
    ZはCOOもしくはCONHであり;
    は水素、C −C 18 アルキル、フェニル、スチレノールもしくはカルボキシラートであり;および
    nは1〜50である)
    を有する1種以上の非イオン性水溶性モノマー;
    (iii)ポリマーの重量を基準にして1重量%〜30重量%の、1種以上の酸官能性モノマー;並びに
    (iv)ポリマーの重量を基準にして5重量%〜69重量%の、1種以上の追加のモノマー;
    を含むポリマー;および
    (b)ヘアスタイリング組成物の全重量を基準にして、90重量%〜99重量%の溶媒混合物;
    を含むヘアスタイリング組成物であって、
    前記溶媒混合物が前記溶媒混合物の全重量を基準にして
    (i)5重量%〜100重量%の揮発性有機溶媒、および
    (ii)95重量%〜0重量%の水
    を含む、
    ヘアスタイリング組成物。
  2. 前記溶媒混合物が(iii)溶媒混合物の全重量を基準にして75重量%以下の噴射剤をさらに含む、請求項に記載のヘアスタイリング組成物。
  3. 前記噴射剤がジメチルエーテルを含む請求項に記載のヘアスタイリング組成物。
  4. (d)中和剤さらに含み、
    前記中和剤:前記ポリマー(a)上の酸官能基のモル比が0:1〜1.2:1であ
    請求項に記載のヘアスタイリング組成物。
  5. 請求項1に記載の(a)完全可溶性ポリマー以外の1種以上のポリマー、防腐剤、増粘剤、保湿剤、コンディショニング剤、乳化剤、帯電防止剤、抽出物、タンパク質、ビタミン、着色剤、UV保護剤、香料、および防蝕剤からなる群から選択される1種以上をさらに含む、請求項4に記載のヘアスタイリング組成物。
  6. 髪を所望の配置にセットする工程および前記髪に請求項に記載の組成物を適用する工程を含む、髪をスタイリングする方法。
JP2011157707A 2010-07-30 2011-07-19 ヘアスタイリング組成物に適合性の固定剤ポリマー Active JP5502032B2 (ja)

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