JP5501216B2 - アジャスタブルアンカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートベルト装置のスリップジョイント等の支持位置を変更できるアジャスタブルアンカ装置に関する。
下記特許文献1に開示されたアジャスタブルアンカ装置(安全ベルトの取付高さ調節装置)では、アクチュエータレバーがピンによって回動可能に外側ハウジング部材に取り付けられており、アクチュエータレバーを下方へ押圧してピン周りにアクチュエータレバーを回動させると、付勢延長部と止め要素との係合が解消し、ハウジング部材がスライドできる。
特開平1−103554号の公報
このような構成では、ハウジング部材にアクチュエータレバーを組み付けるに際して、ハウジング部材においてピンが挿通される孔と、アクチュエータレバーにおいてピンが挿通される孔とを同軸的に並べなければならず、組み付けの作業が難しい。
本発明は、上記事実を考慮して、組み付けの作業性が高いアジャスタブルアンカ装置を得ることが目的である。
請求項1に記載の本発明に係るアジャスタブルアンカ装置は、ウェビングを支持するアンカ部材と、前記アンカ部材を支持するスライダと、スライダ側へ向けて開口した複数の規制孔が長手方向に沿って形成されると共に前記長手方向に沿って前記スライダがスライド可能に取り付けられるガイド部材と、前記ガイド部材に対して接離する向きへ移動回動可能に前記スライダに設けられ、前記規制孔と対向した状態で前記ガイド部材に接近する向きへ移動することで前記規制孔に入り込み、前記規制孔に入り込んだ状態では前記スライド方向への移動が前記規制孔の内周部により規制され、この移動規制を受けることで前記ガイド部材の長手方向に沿った前記スライダの移動を規制するストッパと、支持軸が挿通される操作部材側支持軸挿通孔が形成されて、前記支持軸周りの一方へ回動させることで前記ストッパが前記規制孔から抜け出る向きへ前記ストッパを移動させる操作部材と、結合部を介して前記操作部材に結合された状態で前記操作部材と共に一体成形されると共に、この一体成形に際して前記支持軸が挿通されるシュー側支持軸挿通孔が前記操作部材側支持軸挿通孔に対して同軸的に形成され、前記スライダと前記ガイド部材との間に介在するように前記スライダに組み付けられると共に、前記操作部材との結合状態から前記支持軸周りに前記操作部材を相対的に回転させることで前記結合部が破断して前記操作部材から分離されるシューと、を備えている。
請求項1に記載の本発明に係るアジャスタブルアンカ装置によれば、ガイド部材に形成された複数の規制孔の何れか1つとストッパとが対向した状態でストッパが対向した規制孔に入り込むと、規制孔の内周部がストッパに干渉して、ガイド部材の長手方向に沿ったストッパの移動が規制され、ひいては、ガイド部材の長手方向に沿ったスライダの移動が規制される。これにより、ストッパが入り込んだ規制孔に対応する位置でスライダに支持されたアンカ部材が支持される。
この状態で操作部材を支持軸周りの一方へ操作して、ストッパを規制孔からストッパを抜け出させると、ストッパに対する規制孔の内周部の干渉が解消される。この状態では、ガイド部材の長手方向にスライダを移動させることができる。ガイド部材の長手方向にスライダを移動させることでアンカ部材の位置を調整できる。また、スライダとガイド部材との間に介在するようにシューがスライダに設けられているため、スライダを円滑に移動させることができると共に、スライダを移動させた際の異音の発生を防止又は抑制できる。
ところで、本発明に係るアジャスタブルアンカ装置では、操作部材とシューとが結合部を介して互いに繋がった状態で一体成形される。ストッパとシューとが結合部に繋げられた状態でストッパ側支持軸挿通孔と操作部材側支持軸挿通孔とに支持軸を挿通し、この状態でシューに対して操作部材を支持軸周りに回転させると結合部が破断され、シューから操作部材が分離される。
ここで、操作部材とシューとが結合部に繋げられた状態では、操作部材の操作部材支持軸挿通孔とシューのシュー側支持軸挿通孔とが同軸的に形成される。したがって、ストッパとシューとが結合部を介して互いに繋がった状態では、ストッパとシューとを相対的な位置合わせをしなくても、ストッパ側支持軸挿通孔とシュー側支持軸挿通孔とに支持軸を簡単に挿通できる。
請求項2に記載の本発明に係るアジャスタブルアンカ装置は、請求項1に記載の本発明において、前記支持軸を含めて構成されると共に前記支持軸から連続して形成された付勢部が前記ストッパを前記ガイド部材側へ付勢する付勢手段を備えている。
請求項2に記載の本発明に係るアジャスタブルアンカ装置によれば、付勢手段の付勢力によってストッパがガイド部材側へ付勢され、操作部材を操作して付勢手段の付勢力に抗して規制孔からストッパを抜け出させることでスライダを移動させることができ、また、規制孔とストッパとが対向した状態で操作部材への操作力の付与を解消すると、付勢手段の付勢力でストッパが規制孔に入り込む。
ここで、シューに対して操作部材を相対的に回転可能に支持する支持軸は付勢手段の一部として構成される。このため、部品点数を更に少なくできる。
請求項3に記載の本発明に係るアジャスタブルアンカ装置は、請求項1又は請求項2に記載の本発明において、前記結合部による前記シューと前記操作部材との結合状態から、前記ストッパが前記規制孔に入り込んだ状態での前記操作部材の所定位置までの前記シューに対する前記操作部材の前記支持軸周り一方への回転角度と、前記ストッパが前記規制孔に入り込んだ状態での前記操作部材の所定位置から前記ストッパが前記規制孔から抜け出た状態での前記操作部材の所定位置までの前記シューに対する前記操作部材の前記支持軸周り一方への回転角度との和が360度未満になるように前記結合部による結合状態での前記シューに対する前記操作部材の位置を設定している。
請求項3に記載の本発明に係るアジャスタブルアンカ装置によれば、結合部によるシューと操作部材との結合状態から、操作部材をシューに対して支持軸周りの一方へ回転させると、結合部が破断してシューから操作部材が分離される。このように結合部を破断させると、操作部材及びシューの少なくとも一方に結合部の残部が残る。
ここで、ストッパが規制孔に入り込んだ状態での操作部材の所定位置までのシューに対する操作部材の支持軸周り一方への回転角度と、ストッパが規制孔に入り込んだ状態での操作部材の所定位置からストッパが規制孔から抜け出た状態での操作部材の所定位置までのシューに対する操作部材の支持軸周り一方への回転角度との和が360度未満になるように結合部による結合状態でのシューに対する操作部材の位置が設定される。
このため、ストッパが規制孔に入り込んだ状態での操作部材の所定位置から、ストッパが規制孔から抜け出た状態での操作部材の所定位置まで操作部材を支持軸周りの一方へ回動させても、シュー側の結合部の残部が操作部材側の結合部の残部に干渉しない。このため、操作部材を円滑に操作することができる。
以上説明したように、本発明に係るアジャスタブルアンカ装置は、支持軸によるシューと操作部材との連結作業が容易になる。
第1の実施の形態に係るアジャスタブルアンカ装置の分解斜視図である。 組付状態でのアジャスタブルアンカ装置の斜視図である。 第1の実施の形態に係るアジャスタブルアンカ装置の側面断面図である。 規制孔からストッパが抜け出た状態を示す図3に対応した側面断面図である。 結合部を介してシューと操作部材とが一体になっている状態を示すシューを拡大した斜視図である。 結合部を介してシューと操作部材とが一体になっている状態を示すシューを拡大した正面図である。 結合部を介してシューと操作部材とが一体になっている状態を示すシューを拡大した側面図である。 第1の実施の形態に係るアジャスタブルアンカ装置を車両に組み付けた状態を示す車幅方向内側からの図である。
次に、本発明の実施の形態を図1から図9の各図に基づき説明する。なお、以下の各実施の形態を説明するに際して、説明している実施の形態よりも前出の実施の形態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与してその詳細な説明を省略する。
<第1の実施の形態の構成>
図1には第1の実施の形態に係るアジャスタブルアンカ装置10の構成が分解斜視図により示されており、図2にはアジャスタブルアンカ装置10を組み付けた状態が斜視図により示されている。これらの図に示されるように、アジャスタブルアンカ装置10はガイド部材としてのガイドレール12を備えている。
ガイドレール12は全体的に鉄等の比較的硬質の金属板材をプレス成形することで形成されている。このガイドレール12は細幅板状に形成された基部14を備えている。図8に示されるように、ガイドレール12は基部14の長手方向が車両16の上下方向に対して前後方向に傾斜した向きに沿うようにセンターピラー18の車両室内側に配置される。図1及び図2に示されるように、基部14の長手方向両端側には円孔20が基部14の厚さ方向に貫通するように形成されている。円孔20には図示しないボルトが貫通し、このボルトによりガイドレール12がセンターピラー18(図8参照)に締結固定される。
また、図1及び図2に示されるように、基部14の長手方向中間部には、各々が規制孔としての複数のロック孔22が所定間隔毎に形成されている。これらのロック孔22は基部14の厚さ方向に貫通した矩形状の孔とされている。さらに、基部14の幅方向両端部からは車幅方向室内側へ向けて縦壁26が延出されており、これらの縦壁26の先端(縦壁26の基部14とは反対側の端部)からは基部14の幅方向外方へ向けてガイド壁28が延出されている。
なお、本実施の形態では、ガイドレール12の基部14が細幅の平板状として説明したが、基部14をその厚さ方向一方の面から所定距離離間した位置を中心として湾曲させ、厚さ方向一方の側からの所定値以上の外力により変形できる程度の強度に設定する構成としてもよい。
一方、このガイドレール12にはスライダ30が設けられている。スライダ30は全体的に鉄等の比較的硬質の金属板材をプレス成形することで形成されている。スライダ30は厚さ方向が車幅方向に沿う矩形平板状の基部32を備えている。基部32の幅方向両端には湾曲部34が形成されている。湾曲部34は基部32の長手方向を軸方向とする軸周りに車幅方向外側へU字形状に湾曲している。この湾曲部34の基部32とは反対側には対向部36が形成されている。対向部36は厚さ方向が車幅方向に沿っており、ガイドレール12におけるガイド壁28の板厚よりも十分に大きな間隔をもって基部32と対向している。スライダ30がガイドレール12に取り付けられた状態では、ガイド壁28の基部32とは反対側で対向部36がガイド壁28と対向する。
また、基部32の車両室内側の面における下端側には軸方向が車幅方向に沿う支持シャフト38が形成されている。図8に示されるように、この支持シャフト38にはアンカ部材としてのスリップジョイント40が支持シャフト38周りに揺動可能に支持される。図1及び図2に示されるように、スリップジョイント40の下方ではシートベルト装置を構成するウェビング巻取装置が設けられており、このウェビング巻取装置のスプールから上方へ引き出されたウェビング42がスリップジョイント40に形成されたスリット孔44を通過して下方へ折り返される。
なお、本実施の形態では、スリップジョイント40をアンカ部材とした構成であるが、アンカ部材はウェビング42の長手方向中間部や先端部を支持できる構成であればよく、アンカ部材の構成がスリップジョイント40に限定されるものではない。
さらに、図1及び図2に示されるように、支持シャフト38の上方では基部32の幅方向略中央に矩形の貫通孔46が形成されている。貫通孔46は長手方向が基部32の幅方向に沿ったスリット状の孔で基部32を貫通している。この貫通孔46には後述するストッパ66が貫通配置される。
一方、スライダ30はスライダ30にはシュー50が取り付けられている。シュー50は全体的に硬質の合成樹脂材により形成されている。シュー50は厚さ方向が車幅方向に沿う矩形平板状の基部52を備えている。スライダ30にシュー50が装着された状態で基部52は基部32の車幅方向外側に位置する。この基部52の幅方向両端には湾曲部54が形成されている。湾曲部54は基部52の長手方向を軸方向とする軸周りに車幅方向外側へU字形状に湾曲しており、これらの湾曲部54はスライダ30における湾曲部34の内側に位置する。
この湾曲部54の基部52とは反対側には対向部56が形成されている。対向部56は厚さ方向が車幅方向に沿っており、ガイドレール12におけるガイド壁28の板厚と略同じ大きさの間隔又はガイド壁28の板厚よりも僅かに大きな間隔をもって基部52と対向している。スライダ30がガイドレール12に取り付けられた状態では、基部52と対向部56とでガイド壁28を挟み込み、これにより、ガイドレール12に対してスライダ30がガイド壁28の厚さ方向(すなわち、車幅方向)に相対変位することを規制できるようになっている。
また、基部52には貫通孔58が形成されている。貫通孔58は基部52の厚さ方向に貫通した矩形の孔とされており、後述するストッパ66が貫通孔58を貫通して上述した貫通孔46を貫通する。
さらに、貫通孔58の上側には基部52の幅方向両側には縦壁部60が形成されている。これらの縦壁部60は厚さ方向が基部52の幅方向に沿った板状に形成されており、これらの縦壁部60は基部52の幅方向に互いに対向している。これらの縦壁部60は、スライダ30の上端部にて開口するように形成された矩形の切欠部62を通過してスライダ30よりも車幅方向内側へ延びている。
これらの縦壁部60にはシュー側支持軸挿通孔64が形成されている。これらのシュー側支持軸挿通孔64は縦壁部60の厚さ方向に貫通しており、一方の縦壁部60のシュー側支持軸挿通孔64に対して他方の縦壁部60のシュー側支持軸挿通孔64が同軸的に形成されている。
一方、上記の縦壁部60の下側にはストッパ66が設けられている。ストッパ66は厚さ方向が基部52の幅方向に沿ったストッパ本体68を備えている。ストッパ本体68の厚さ寸法は貫通孔46や貫通孔58の幅寸法よりも小さく、貫通孔46や貫通孔58を通過できる。また、ストッパ本体68の上端部には凹部70が形成されている。凹部70は基部52の幅方向を軸方向とする軸周りに上方へ向けて開口するように湾曲している。
ストッパ66は、この凹部70の内周部が貫通孔46及び貫通孔58の内周上部に摺接するように設けられている。また、ストッパ本体68の下端部は基部52の幅方向を軸方向とする軸周りに下方へ張り出すように湾曲しており、貫通孔46及び貫通孔58の内周上部と凹部70の摺接部分を中心にストッパ66が回動できるようにストッパ本体68の下端部の曲率が設定されている。
ストッパ本体68の上端側における車幅方向内側の端部にはスプリング取付部72が形成されている。スプリング取付部72はストッパ66の厚さ方向を軸方向とする軸周りに鉤状に屈曲しており、その上端部はストッパ本体68よりも車幅方向内側で且つ上方に位置している。このスプリング取付部72の上端部には係止溝74が形成されている。係止溝74はスプリング取付部72の厚さ方向に貫通していると共にスプリング取付部72の上端部で開口しており、その内側には付勢手段としてのスプリング76の係止部78が入り込む。
スプリング76の係止部78は長手方向が基部52の幅方向に沿った棒状に形成されている。この係止部78の長手方向両端部からは連続して弾性変形部80が形成されている。弾性変形部80は長手方向が概ね基部52の長手方向に沿った棒状とされている。弾性変形部80は、その長手方向中間部にて車幅方向外方へ向けて開口するように略「V」字形状に屈曲しており、弾性変形部80は屈曲部分を中心に弾性変形できる。弾性変形部80の係止部78とは反対側の端部からは支持軸82が連続して形成されている。支持軸82は係止部78とは反対側の端部から基部52の幅方向内側へ延びており、基部52の幅方向外側から縦壁部60にはシュー側支持軸挿通孔64を通過している。
シュー側支持軸挿通孔64を通過した支持軸82には操作部材としての操作ボタン90が支持されている。操作ボタン90はボタン本体92を備えている。基部52の幅方向両側を向くボタン本体92の両側面からは概ね車幅方向外側へ向けて取付片94が延出されている。これらの取付片94は厚さ方向が基部52の幅方向に沿った板状とされており、上述した両縦壁部60の間にこれらの取付片94が配置される。これらの取付片94には操作部材側支持軸挿通孔96が形成されており、縦壁部60のシュー側支持軸挿通孔64を通過したスプリング76の支持軸82が操作部材側支持軸挿通孔96に入り込み、支持軸82周りに操作ボタン90を回動可能に支持している。
この取付片94の下側ではボタン本体92に押圧部98が形成されている。押圧部98はボタン本体92から概ね車幅方向外側へ向けて突出形成されており、シュー50に形成された透孔100及びスライダ30に形成された透孔102を通過している。この押圧部98に対応してストッパ66には被押圧部104が形成されている。被押圧部104は凹部70よりも車幅方向外側でストッパ本体68から上方へ向けて延出されており、その先端側は車幅方向に沿って押圧部98と対向している。支持軸82の一方へ操作ボタン90が回動して、押圧部98が車幅方向外側へ移動すると、押圧部98の先端が被押圧部104を車幅方向外側へ押圧する。これにより、被押圧部104が車幅方向内側へ回動する。
さらに、取付片94の下側ではボタン本体92に突出片106が形成されている。突出片106は、ボタン本体92における基部52の幅方向外側を向く面から突出形成されている。これらの突出片106は、スプリング76の弾性変形部80よりも支持軸82周りの一方の側に位置しており、支持軸82周りの他方へ操作ボタン90が回動しようとすると、弾性変形部80が突出片106に干渉して支持軸82周りの他方へ操作ボタン90の回動を規制する。
また、取付片94における下面(スプリング76の弾性変形部80と対向する面とは反対側の面)は、取付片94の先端側へ向けて漸次スプリング76の弾性変形部80と対向する面へ接近するように傾斜している。
ところで、図5から図7の各図に示されるように、以上の構成の操作ボタン90とシュー50とは一部品として一体成形される。一体成形された直後の操作ボタン90とシュー50とは、基部52の幅方向一方の側の取付片94と基部52の幅方向一方の側の縦壁部60との間に形成された結合部108により基部52の幅方向一方の側の取付片94と基部52の幅方向一方の側の縦壁部60とが一体的に結合され、基部52の幅方向他方の側の取付片94と基部52の幅方向他方の側の縦壁部60との間に形成された結合部108により基部52の幅方向他方の側の取付片94と基部52の幅方向他方の側の縦壁部60とが一体的に結合されている。
しかも、結合部108により操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態では、縦壁部60のシュー側支持軸挿通孔64と、取付片94には操作部材側支持軸挿通孔96とが同軸的に並んでいる。
また、結合部108により操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置は、押圧部98が被押圧部104を押圧する前の状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置よりも支持軸82周りの他方の側とされており、操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置から押圧部98が被押圧部104を押圧する前の状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置までの支持軸82周り一方の角度と、押圧部98が被押圧部104を押圧する前の状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置から、押圧部98が被押圧部104を押圧してストッパ本体68がロック孔22から抜け出た状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置までの支持軸82周り一方の角度との和が360度未満となるように結合部108により操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置が設定されている。
<第1の実施の形態の作用、効果>
次に、本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
本アジャスタブルアンカ装置10では、図3に示されるように、スプリング76に外力が付与されていない状態では、ストッパ66のストッパ本体68がガイドレール12の何れかのロック孔22に入り込んでおり、スライダ30の移動が規制される。
次いで、この状態で操作ボタン90のボタン本体92を押圧して支持軸82周りの一方へ操作ボタン90を回動させると、押圧部98がストッパ66の被押圧部104を車幅方向外側へ押圧する。このように被押圧部104が押圧部98からの押圧力を受けると、スプリング76における弾性変形部80の付勢力に抗して凹部70の内周部と貫通孔46及び貫通孔58の内周上部との摺接部位を中心にストッパ本体68が車幅方向内側へ回動する。このようにストッパ本体68が車幅方向内側へ回動すると、図4に示されるように、ストッパ本体68がロック孔22から抜け出る。ストッパ本体68がロック孔22から抜け出ることによりストッパ66によるスライダ30の移動規制が解消され、ガイドレール12のガイド壁28にスライダ30を案内させつつスライダ30を上下動させることができる。
次いで、ガイドレール12に沿ってスライダ30を上下動させて、支持シャフト38に支持されたスリップジョイント40の位置を所望の高さに移動させ、操作ボタン90のボタン本体92に対する押圧力の付与を解消する。この状態で、ロック孔22にストッパ66が対向していれば、スプリング76の付勢力で凹部70の内周部と貫通孔46及び貫通孔58の内周上部との摺接部位を中心にスプリング取付部72が車幅方向外側へ回動し、ストッパ本体68がロック孔22に入り込む。このようにしてスリップジョイント40の高さを調節できる。
また、金属平板により形成されたスライダ30と、金属平板により形成されたガイドレール12との間に介在するように合成樹脂材により形成されシュー50がスライダ30に設けられている。このため、ガイドレール12にはスライダ30が直接当接することはなく、スライダ30よりもガイドレール12に対する摩擦抵抗が低いシュー50がガイドレール12に当接する。このため、スライダ30を円滑に移動させることができ、しかも、スライダ30を移動させるに際して異音の発生を防止又は抑制できる。
ところで、図5から図7の各図に示されるように、本アジャスタブルアンカ装置10では、シュー50と操作ボタン90とが結合部108を介して繋がった状態で一体成形される。このため、本アジャスタブルアンカ装置10を組み付ける際には、シュー50と操作ボタン90とが1部品となる。本アジャスタブルアンカ装置10の組み付け時における部品点数を低減できる。
また、結合部108により操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態では、縦壁部60のシュー側支持軸挿通孔64と、取付片94には操作部材側支持軸挿通孔96とが同軸的に並んでいる。このため、縦壁部60のシュー側支持軸挿通孔64及び取付片94の操作部材側支持軸挿通孔96にスプリング76の支持軸82を通す際に、シュー側支持軸挿通孔64と操作部材側支持軸挿通孔96とが同軸的に並ぶように操作ボタン90とシュー50とを位置合わせしなくてもよい。このため、スプリング76の支持軸82を簡単にシュー側支持軸挿通孔64及び操作部材側支持軸挿通孔96に通すことができる。
さらに、シュー側支持軸挿通孔64及び操作部材側支持軸挿通孔96に支持軸82を通した状態でシュー50に対して操作ボタン90を支持軸82周りの一方へ回動させて、結合部108を破断させる。これにより、シュー50から操作ボタン90が分離される。このように結合部108を破断させると、破断後の結合部108の残部がシュー50や操作ボタン90に残る。
ここで、操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置から押圧部98が被押圧部104を押圧する前の状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置までの支持軸82周り一方の角度と、押圧部98が被押圧部104を押圧する前の状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置から、押圧部98が被押圧部104を押圧してストッパ本体68がロック孔22から抜け出た状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置までの支持軸82周り一方の角度との和が360度未満となるように結合部108により操作ボタン90とシュー50とが一体的に繋がった状態でのシュー50に対する操作ボタン90の位置が設定されている。
このため、操作ボタン90を押圧して操作ボタン90を支持軸82周りの一方へ回動させ、ストッパ本体68をロック孔22から抜け出させても、シュー50側の結合部108の残部まで操作ボタン90側の結合部108の残部が到達せず、シュー50側の結合部108の残部が操作ボタン90側の結合部108の残部に干渉しない。このため、結合部108の残部がシュー50や操作ボタン90に残っても、円滑に操作ボタン90を回動させることができる。
10 アジャスタブルアンカ装置
12 ガイドレール(ガイド部材)
22 ロック孔(規制孔)
30 スライダ
40 スリップジョイント
50 シュー
64 シュー側支持軸挿通孔
66 ストッパ
76 スプリング(付勢手段)
82 支持軸
90 操作ボタン(操作部材)
96 操作部材側支持軸挿通孔

Claims (3)

  1. ウェビングを支持するアンカ部材と、
    前記アンカ部材を支持するスライダと、
    スライダ側へ向けて開口した複数の規制孔が長手方向に沿って形成されると共に前記長手方向に沿って前記スライダがスライド可能に取り付けられるガイド部材と、
    前記ガイド部材に対して接離する向きへ移動回動可能に前記スライダに設けられ、前記規制孔と対向した状態で前記ガイド部材に接近する向きへ移動することで前記規制孔に入り込み、前記規制孔に入り込んだ状態では前記スライド方向への移動が前記規制孔の内周部により規制され、この移動規制を受けることで前記ガイド部材の長手方向に沿った前記スライダの移動を規制するストッパと、
    支持軸が挿通される操作部材側支持軸挿通孔が形成されて、前記支持軸周りの一方へ回動させることで前記ストッパが前記規制孔から抜け出る向きへ前記ストッパを移動させる操作部材と、
    結合部を介して前記操作部材に結合された状態で前記操作部材と共に一体成形されると共に、この一体成形に際して前記支持軸が挿通されるシュー側支持軸挿通孔が前記操作部材側支持軸挿通孔に対して同軸的に形成され、前記スライダと前記ガイド部材との間に介在するように前記スライダに組み付けられると共に、前記操作部材との結合状態から前記支持軸周りに前記操作部材を相対的に回転させることで前記結合部が破断して前記操作部材から分離されるシューと、
    を備えるアジャスタブルアンカ装置。
  2. 前記支持軸を含めて構成されると共に前記支持軸から連続して形成された付勢部が前記ストッパを前記ガイド部材側へ付勢する付勢手段を備える請求項1に記載のアジャスタブルアンカ装置。
  3. 前記結合部による前記シューと前記操作部材との結合状態から、前記ストッパが前記規制孔に入り込んだ状態での前記操作部材の所定位置までの前記シューに対する前記操作部材の前記支持軸周り一方への回転角度と、前記ストッパが前記規制孔に入り込んだ状態での前記操作部材の所定位置から前記ストッパが前記規制孔から抜け出た状態での前記操作部材の所定位置までの前記シューに対する前記操作部材の前記支持軸周り一方への回転角度との和が360度未満になるように前記結合部による結合状態での前記シューに対する前記操作部材の位置を設定した請求項1又は請求項2に記載のアジャスタブルアンカ装置。
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