JP4430449B2 - シートトラック - Google Patents

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Description

本発明は、フロア側に並設された2つの固定レールと、該固定レールに移動可能に係合し、シートの底面に設けられる2つの可動レールと、略U字形で、その両端部が、前記可動レールの移動する平面と略平行な面上で、前記可動レールの移動方向と略直交する方向に伸びるピンに支持され、上下方向に回転可能なループハンドルと、該ループハンドルの上下方向の回転によって駆動され、前記可動レールの移動を禁止するロック、前記可動レールの移動を許可するアンロック可能なロック機構とを有するシートトラックに関する。
シートをフロアに沿って移動させるシートトラックにおいては、その移動を禁止するロック機構を操作するハンドルの形状が略U字形のループハンドルと呼ばれるものが用いられる。
このようなループハンドルを用いたシートトラックの一例を図7、図8を用いて説明する。図7において、フロア側に並設された2つのロアレール(固定レール)1、3には、シートの底面に設けられるアッパレール(移動レール)5、7が移動可能に係合している。ここで、ロアレール1に対するアッパレール5の移動を禁止するロック、アッパレール5の移動を許可するアンロック可能なロック機構9、ロアレール3に対するアッパレール7の移動を禁止するロック、アッパレール7の移動を許可するアンロック可能なロック機構11を説明する。
最初に、図8を用いてロック機構11を説明する。図に示すように、ロアレール3の側面には、複数のロック穴3aが形成されている。一方、アッパレール7には、レールに沿ってロッド15が回転可能に設けられ、このロッド15には、ロック穴3aに係脱可能なロック部材17が取り付けられ、更に、ロッド15はトーションスプリング19により、ロック部材17がロック穴3aに係合する方向に付勢されている。また、アッパレール7には、ピン21が設けられ、このピン21には、ループハンドル23の一方の端部が回転可能に取り付けられている。そして、ロッド15には、ループハンドル23方向に延出し、ループハンドル23が遊嵌する長穴が形成されたアーム25が取り付けられている。従って、ループハンドル23を上方に引き上げると、ロック部材17がロック穴3aから離脱する方向にロッド15が回転することとなる。
また、ループハンドル23の他方の端部は、アッパレール5に設けられたピン22に回転可能に取り付けられている。
次に、図7を用いてロック機構9を説明する。ロアレール1の側面には、複数のロック穴(図示せず)が形成されている。一方、アッパレール5には、レールに沿ってロッド25が回転可能に設けられ、このロッド25には、ロアレール1のロック穴に係脱可能なロック部材27が取り付けられ、更に、ロッド25は、トーションスプリング29により、ロック部材27がロック穴に係合する方向に付勢されている。
そして、ロック機構11のロッド15に取り付けられたアーム30と、ロック機構9のロッド25に取り付けられたアーム31とがワイヤ33で接続され、ロック機構11のロッド15の動きがロック機構9のロッド25に伝達されるようになっている。
上記構成の作動を説明する。通常、ロック機構9においてはトーションスプリング29の付勢力により、ロック部材27がロアレール1のロック穴に係合し、アッパレール5の移動が禁止されるロック状態にある。同様に、ロック機構11においては、トーションスプリング19の付勢力により、ロック部材17がロアレール3のロック穴3aに係合し、アッパレール7の移動が禁止されるロック状態にある。
ここで、ループハンドル23を上方に引き上げると、ロック機構11のロッド15が回転し、ロック部材17がロアレール3のロック穴3aから離脱し、アッパレール7の移動が許可されるアンロック状態となる。更に、ロッド15の回転はワイヤ33を介してロック機構9のロッド25に伝達され、ロッド25が回転し、ロック部材27がロアレール1のロック穴より離脱し、アッパレール5の移動が許可されたアンロック状態となる。
好みのシート位置までシートを移動させた後、ループハンドル23の操作力を解除すると、ロック機構9においてはトーションスプリング29の付勢力により、ロック部材27がロアレール1のロック穴に係合し、ロック機構11においては、トーションスプリング19の付勢力によりロック部材17がロアレール3のロック穴3aに係合し、再びロック状態となる。
ここで、図9を用いて、ループハンドルの取り付け構造を説明する。図において、ループハンドルの端部の取り付け構造は、両方の端部で同じなので、ロック機構9側で説明する。ループハンドル23の端部側は、平坦部23aが形成され、平坦部23aには、ピン22が進入可能な有底溝23bが形成されている。また、平坦部23aにはかしめ用の突起23c、23dが有底溝23bの底部側に形成されている。これらかしめ用の突起23c、23dを用いて、板ばね材で形成された連結部材35が取り付けられる。連結部材35は、ループハンドル23の平坦部23aに当接し、かしめ用の突起23c、23dが挿通してかしめられる穴35a、穴35bが形成される基部35cと、ピン22が嵌合する穴35dが形成される中間部35eと、中間部35eからループハンドル23の平坦部23aから離れる方向に屈曲された先端部35fとからなっている。
そして、連結部材35の先端部35f側からピン22を挿入し、ピン22を中間部35eの穴35dに遊嵌させる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−19500号公報(第3頁−第4頁、図1、図3、図11、図12)
しかし、図9に示すような取り付け構造では、アッパレール5側のピン22が、連結部材35の穴35dに確実に嵌合するために、連結部材35の穴35dはピン22の径より大きく設定され、ピン22と連結部材35の穴35dとは隙間のある嵌合、すなわち、両者の間にはがたがある。
一方、ループハンドル23の有底溝23bが底部に行くに従ってその幅が徐々に狭くなる形状とすれば、有底溝23bの深さ方向と直交する方向、すなわち、上下方向のがたはなくなる。しかし、有底溝23bの深さ方向、すなわち、前後方向のがたは依然として残り、ループハンドル23の操作感が悪い問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、ループハンドルの操作感が良好なシートトラックを提供することにある。
請求項1に係る発明は、フロア側に並設された2つの固定レールと、該固定レールに移動可能に係合し、シートの底面に設けられる2つの可動レールと、略U字形で、その両端部が、前記可動レールの移動する平面と略平行な面上で、前記可動レールの移動方向と略直交する方向に伸びるピンに支持され、上下方向に回転可能なループハンドルと、該ループハンドルの上下方向の回転によって駆動され、前記可動レールの移動を禁止するロック、前記可動レールの移動を許可するアンロック可能なロック機構と、を有するシートトラックにおいて、前記ループハンドルの端部、前記可動レールのいずれか一方に前記ピンを設け、前記ループハンドルの端部、前記可動レールの他方に前記ピンが進入可能な有底溝を設け、前記ピンと前記有底溝の底部とが近づく方向に前記ループハンドルを付勢する付勢手段を設け、更に、前記ループハンドルに、前記付勢手段が係合する切り欠き部を形成し、該切り欠き部は、前記ループハンドルを引き抜こうとすると、前記付勢手段が係合することにより、前記付勢手段の付勢力の略すべてが、前記有底溝の底部が前記ピンに近づく方向に前記ループハンドルを付勢し、前記ループハンドルが容易に引き抜けなくなるような力となる第2面を設けたことを特徴とするシートトラックである。
付勢手段によりピンと有底溝とが押接し、両者にがたのない状態となる。
請求項2に係る発明は、前記有底溝は、底部に行くに従ってその幅が徐々に狭くなり、前記ピンの径より小さな幅となることを特徴とする請求項1記載のシートトラックである。
ピンは有底溝の2箇所で押接する。
請求項3に係る発明は、前記ピンは、アッパレール側に設けられ、前記切り欠き部は、前記ループハンドルの上部に形成され、該切り欠き部には、前記付勢手段が係合することにより、前記付勢手段の付勢力が、前記ロック機構がロック状態となるような方向に前記ループハンドルを付勢する分力、及び前記有底溝の底部が前記ピンに近づく方向に前記ループハンドルを付勢する分力とを有する力となる第1面を有することを特徴とする請求項1又は2記載のシートトラックである。
切り欠き部の第1面に付勢手段が係合すると、付勢手段の付勢力は、ロック機構がロック状態となるような方向にループハンドルを付勢すると共に、ループハンドルの有底溝の底部がピン近づく方向に前記ループハンドルを付勢する。
請求項4に係る発明は、前記第1面は、前記切り欠き部の底面側に形成され、前記第2面は、前記切り欠き部の開口側に形成されることを特徴とする請求項3記載のシートトラックである。
ピンからループハンドルの有底溝を引き抜こうとする力がループハンドルに作用すると、付勢手段の切り欠き部の係止箇所が切り欠き部の第1面から第2面に移動する。付勢手段の係止箇所が第2面となると、付勢手段の付勢力の略すべては、有底溝の底部がピン近づく方向となる。
請求項5に係る発明は、前記付勢手段は、一端部が前記アッパレール側に係止され、中間部が前記ピンに巻回され、他端部が前記ループハンドルの切り欠き部の第1面に係止される線細工ばねであることを特徴とする請求項3又は4記載のシートトラックである。
請求項1〜請求項に係る発明によれば、前記ループハンドルの端部、前記可動レールのいずれか一方に前記ピンを設け、前記ループハンドルの端部、前記可動レールの他方に前記ピンが進入可能な有底溝を設け、前記ピンと前記有底溝の底部とが近づく方向に前記ループハンドルを付勢する付勢手段を設けたことにより、付勢手段の付勢力によりピンと有底溝とが押接し、両者にがたのない状態となる。従って、がたのないループハンドルの回転が得られ、ループハンドルの操作感が良好となる。
請求項2に係る発明は、前記有底溝は、底部に行くに従ってその幅が徐々に狭くなり、前記ピンの径より小さな幅となることにより、有底溝の深さ方向の対向する2つの壁面にピンが当接する。従って、更に安定したループハンドルの回転が得られ、ループハンドルの操作感が更に良好となる。
請求項3に係る発明によれば、前記ピンは、アッパレール側に設けられ、前記切り欠き部は、前記ループハンドルの上部に形成され、該切り欠き部には、前記付勢手段が係合することにより、前記付勢手段の付勢力が、前記ロック機構がロック状態となるような方向に前記ループハンドルを付勢する分力、及び前記有底溝の底部が前記ピンに近づく方向に前記ループハンドルを付勢する分力とを有する力となる第1面を有することにより、切り欠き部の第1面に付勢手段が係合すると、付勢手段の付勢力は、ロック機構がロック状態となるような方向にループハンドルを付勢すると共に、ループハンドルの有底溝の底部がピンに近づく方向に前記ループハンドルを付勢することにより、付勢手段が1つですみ、コストダウンが図れる。
請求項4に係る発明によれば、前記第1面は、前記切り欠き部の底面側に形成され、
前記第2面は、前記切り欠き部の開口側に形成されることにより、ピンからループハンドルの有底溝を引き抜こうとする力がループハンドルに作用すると、付勢手段の切り欠き部の係止箇所が切り欠き部の第1面から第2面に移動する。付勢手段の係止箇所が第2面となると、付勢手段の付勢力は、有底溝の底部がピンに近づく方向のみとなるので、ピンからループハンドルが容易に引き抜けなくなる。
請求項5に係る発明によれば、前記付勢手段は、一端部が前記アッパレール側に係止され、中間部が前記ピンに巻回され、他端部が前記ループハンドルの切り欠き部の第1面に係止される線細工ばねであることにより、付勢手段の設計の自由度が大きくなる。
図面を用いて本発明の形態例を説明する。最初に、本形態例のシートトラックの斜視図である図2、図2の上面図である図3を用いて全体構成を説明する。シートには通常2つのシートトラックが並設して設けられるが図1に示す構成はその一方のシートトラックを示している。
固定レールとしてのロアレール51は、その前方下面に設けられたフロントブラケット53、その後方下面に設けられたリアブラケット55を介してフロアに設けられる。このロアレール51には、シートが設けられる可動レールとしてのアッパレール57が移動可能に係合している。アッパレール57の前方上面には、ピン56を用いてシート取付用のブラケット58が設けられ、後方上面にはシート取付け用のウエルドボルト60が設けられている。
ここで、ロアレール51、アッパレール57の断面形状を説明する。ロアレール51、アッパレール57は非対称の一様断面形状である。よって、図2の切断線G−Gの断面図である図4を用いて説明する。図4に示すように、ロアレール51は、フロアと略平行に設けられた基底部112と、基底部112の一方の端部より折曲し、フロアから離れる方向に延出する第1側壁部113と、基底部112の他方の端部より折曲し、フロアから離れる方向に延出する第2側壁部115と、第1側壁部113の上方の端部から、基底部112方向に向かう第1垂下部117と、第2側壁部115の上方の端部から、基底部112方向に向かう第2垂下部119とからなっている。
アッパレール57は、フロアと略平行に設けられた天部212と、天部212の一方の端部より折曲し、ロアレール51の第1垂下部117と第2垂下部119との間の空間を介してロアレール51内へ延出する第1側壁部213と、天部212の他方の端部より折曲し、ロアレール51の第1垂下部117と第2垂下部119との間の空間を介してロアレール51内へ延出する第2側壁部215と、第1側壁部213の下方の端部より、略J字形をなし、第1剥離防止部として機能するロアレール51の第1側壁部113、第1垂下部117で形成される空間へ延出する第1跳上部(第1フランジ部)217と、第2側壁部215の下方の端部より、略J字形をなし、第2剥離防止部として機能するロアレール51の第2側壁部115、第2垂下部119で形成される空間へ延出する第2跳上部(第2フランジ部)219とからなっている。
そして、図3、図4に示すように、ロアレール51の第1側壁部113と、アッパレール57の第1跳上部217との間、ロアレール51の第2側壁部115と、アッパレール57の第2跳上部219との間には、一箇所あたり4つの鋼球301、鋼球301′が配置され、ロアレール51に対するアッパレール57のスムーズな移動をならしめている。4つの鋼球301、鋼球301′はリテーナ303、リテーナ303′でその間隔が保持されるようになっている。
次に、アッパレール57のロアレール51に対する移動を禁止するロック、アッパレール57の移動を許可するアンロック可能なロック機構62の説明を行う。
図2、図3、および図2の切断線D−Dでの断面図である図5に示すように、アッパレール57の移動方向と平行にロッド59が配設されている。このロッド59は、軸本体部61と、軸本体部の一方の端部に折り曲げ加工により形成されたクランク部63とからなっている。ロアレール51の側面には、複数のロック穴65が設けられている。ロッド59の軸本体部61には、ロアレール51のロック穴65に係合可能なロックレバー67が取付けられている。
アッパレール57には、ロッド59の軸本体部61をその軸を中心に回転可能に支持する第1ブラケット71と第2ブラケット73とがピン72、ピン74を用いて取付けられている。
そして、ロッド59の軸本体部61がその軸を中心に回転することにより、ロックレバー67がロック穴65に係脱し、係合時にはロアレール51に対するアッパレール57の移動が禁止されるロック状態、離脱時にはアッパレール57の移動が許可されるロック解除状態となる。更に、一端部がアッパレール57に係止され、他端部がロックレバー67に係止されるトーションスプリング81により、ロッド59はロックレバー67がロック穴65に係合する方向に付勢されている。
ここで、第1ブラケット71の説明を行う。第1ブラケット71の両端には、それぞれ立壁部341、立壁部343が形成され、これら立壁部341、立壁部343にはロッド59の軸本体部61が挿通する穴341a、穴343aが形成されている。そして立壁部341と立壁部343との間にロックレバー67が配置され、ロックレバー67が取付けられたロッド59の軸方向の移動が禁止されている。
第1ブラケット71には、ロックレバー67に形成された係合部としての3つのロック歯351が挿通可能な3つの穴353が形成されている。又、図5に示すように、本形態例では、ロアレール51の第1側壁部113のロック穴65のみならず、第1垂下部117にも第1側壁部113のロック穴65に対向するロック穴66が形成されている。更に、アッパレール57の第1跳上部217、第1側壁部213には、第1ブラケット71の穴353に対向する穴355、穴357が形成されている。従って、ロック時には、ロックレバー67のロック歯351は、第1ブラケット71の穴353、ロアレール51の第1側壁部113のロック穴65、アッパレール57の第1跳上部217の穴355、ロアレール51の第1垂下部117のロック穴66、アッパレール57の第1側壁部213の穴357まで係合し、高ロック強度が得られるようになっている。以下、本明細書での「ロック歯351がロック穴65に係合」という記載は、「ロック歯351が、第1ブラケット71の穴353、ロアレール51の第1側壁部113のロック穴65、アッパレール57の第1跳上部217の穴355、ロアレール51の第1垂下部117のロック穴66、アッパレール57の第1側壁部213の穴357まで係合する状態」をいう。
次に、図2、図3および発明部分を示す分解斜視図である図1を用いて、第2ブラケット73の説明を行う。
第2ブラケット73はアッパレール57の天部212上に載置され、アッパレール57の第1側壁部113から離れる方向に伸びる天部501と、天部501の先端からフロア方向に折曲され、アッパレール57の第1側壁部113と対向する側壁部503と、側壁部503の下端から折曲され、アッパレール57の第1側壁部113方向に伸びる底部505とからなっている。
第2ブラケット73の天部501には、ロッド59の軸本体部61の周面の下部が嵌合可能な溝が形成された軸受部411が形成されている。更に、この軸受部411を形成することにより、軸受部411の奥には穴が形成され、ロッド59を第2ブラケット73の天部501の下面側に挿入可能となっている。
第2ブラケット73の側壁部503には穴507が形成され、この穴507に首部が大径部511、中径部513、小径おねじ部515からなる段付ピン517の小径おねじ部515が挿通し、ナット516により取り付けられている。すなわち、段付ピン517は、アッパレール(可動レール)57の移動する平面と略平行な面上で、アッパレール57の移動方向と略直交する方向に伸びている。更に、側壁部503には、穴507を中心とする円弧状の長穴503aが形成されている。
ループハンドル95の端部には、段付ピン517の中径部513が進入可能な有底溝97が形成されている。また、ループハンドル95の上部には、切り欠き部99が形成され、更に、ループハンドル95の上部はロッド59のクランク部63の下部に当接可能となっている。
そして、段付ピン517の大径部511には、線細工ばね(トーションスプリング)111の中間部が巻回されている。この線細工ばね111の一方の端部側の折り曲げ部111aは、ループハンドル95の切り欠き部99に係止され、更に、第2ブラケット73の長穴503aに係合している。他方の端部側は、図において一点鎖線で示すように、シートトラックの前方方向で、第2ブラケット73の底部505方向に伸び、更に、第2ブラケット73の側壁部503方向に折曲し、更に、側壁部503の近傍で、折曲して側壁部503に沿って上昇し、側壁部503に形成された係止部503bに係合し、折り曲げ部111bは第2ブラケット73の天部に形成された係止穴501aに係止されている。線細工ばね111の一方の端部側の折り曲げ部111aが、ループハンドル95の切り欠き溝99に係止されることで、ループハンドル95は、その有底溝97の底部が段付ピン517に近づく方向に付勢されている。よって、ループハンドル95の有底溝97が段付ピン517の中径部513に押接し、ループハンドル95は上下方向に回転可能となっている。
更に、ループハンドル95の中間部分を上方向に引き上げると、ロッド59のクランク部63を押し上げる。これによりロッド59の軸本体部61がその軸を中心に回転し、ロックレバー67がロック穴65より離脱し、アンロック状態となるようになる。
ここで、図6を用いて、ループハンドル95の有底溝97、切り欠き部99の説明を行う。有底溝97は、底部に行くに従ってその幅が徐々に狭くなり、段付ピン517の中径部513の径より小さな幅となるように設定されている。
また、切り欠き部99は、底部側に第1面101、開口側に第2面103が形成されている。第1面101は、線細工ばね111の折り曲げ部111aが係合することにより、線細工ばね111のねじりモーメントによる付勢力Fが、ループハンドル95を下に押し下げる方向(ロック機構62がロック状態となるような方向)に付勢する分力F1、及び有底溝97の底部が段付ピン517に近づく方向にループハンドル95を付勢する分力F2とを有する力となるように設定されている。
また、第2面103は、線細工ばね111が係合することにより、線細工ばね111のねじりモーメントによる付勢力の略全部が有底溝97の底部が段付ピン517に近づく方向にループハンドル95を付勢するような力となるように設定されている。
次に、上記構成の作動を説明する。
ループハンドル95の中間部分を上方向に引き上げると、ループハンドル95がロッド59のクランク部63を押し上げる。すると、トーションスプリング81の付勢力に抗してロックレバー67のロック歯351はロアレール51のロック穴65より離脱して、アッパレール57はロアレール51に対して移動可能となるロック解除状態となる。
所望の位置までアッパレール57を移動させた後、ループハンドル95への操作力を解除すると、トーションスプリング81の付勢力により、ロックレバー67のロック歯(係合部)351がロアレール51の複数のロック穴65のうちのいずれかのロック穴に係合する。
上記構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)線細工ばね111の付勢力により段付ピン517とループハンドル95の有底溝97とが押接し、両者にがたのない状態となる。従って、がたのないループハンドル95の回転が得られ、ループハンドル95の操作感が良好となる。
(2)ループハンドル95の有底溝97は、底部に行くに従ってその幅が徐々に狭くなり、段付ピン517の中径部513の径より小さな幅となることにより、有底溝97の深さ方向の対向する2つの壁面に段付ピン517の中径部513の周面が当接する。従って、更に安定したループハンドル95の回転が得られ、ループハンドル95の操作感が更に良好となる
(3)ループハンドル95の切り欠き部99の第1面101に線細工ばね111が係合すると、線細工ばね111の付勢力は、ロック機構62がロック状態となるような方向にループハンドル95を付勢すると共に、ループハンドル95の有底溝97の底部が段付ピン517に近づく方向にループハンドル95を付勢することにより、付勢手段が1つですみ、コストダウンが図れる。
(4)段付ピン517からループハンドル95の有底溝97を引き抜こうとする力がループハンドル95に作用すると、線細工ばね111の切り欠き部99の係止箇所が第1面101から第2面103に移動する。線細工ばね111の係止箇所が第2面103となると、線細工ばね111の付勢力の略全部は、有底溝97の底部が段付ピン517に近づく方向のみとなるので、段付ピン517からループハンドル95が容易に引き抜けなくなる。
(5)付勢手段として、線細工ばね111を用いたことにより、付勢手段の設計の自由度が大きくなる。
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。上記形態例では、ループハンドル95側に有底溝97を設け、アッパレール57側に段付ピン517を設ける例で説明を行ったが、逆に、ループハンドル側にピンを、アッパレール側に有底溝を設けてもよい。
本形態例の発明部分を示す分解斜視図である。 本形態例のシートトラックの斜視図である。 図2の上面図である。 図2の切断線G−Gでの断面図である。 図2の切断線D−Dでの断面図である。 図1のループハンドルの端部の拡大図である。 ループハンドルを用いた従来のシートトラックの斜視図である。 図7のA方向矢視図である。 図7のルーハンドルの取り付け構造を説明する分解斜視図である。
符号の説明
51 ロアレール
57 アッパレール
95 ループハンドル
97 有底溝
111 線細工ばね
517 段付ピン

Claims (5)

  1. フロア側に並設された2つの固定レールと、
    該固定レールに移動可能に係合し、シートの底面に設けられる2つの可動レールと、
    略U字形で、その両端部が、前記可動レールの移動する平面と略平行な面上で、前記可動レールの移動方向と略直交する方向に伸びるピンに支持され、上下方向に回転可能なループハンドルと、
    該ループハンドルの上下方向の回転によって駆動され、前記可動レールの移動を禁止するロック、前記可動レールの移動を許可するアンロック可能なロック機構と、
    を有するシートトラックにおいて、
    前記ループハンドルの端部、前記可動レールのいずれか一方に前記ピンを設け、
    前記ループハンドルの端部、前記可動レールの他方に前記ピンが進入可能な有底溝を設け、
    前記ピンと前記有底溝の底部とが近づく方向に前記ループハンドルを付勢する付勢手段を設け
    更に、
    前記ループハンドルに、前記付勢手段が係合する切り欠き部を形成し、
    該切り欠き部は、前記ループハンドルを引き抜こうとすると、前記付勢手段が係合することにより、前記付勢手段の付勢力の略すべてが、前記有底溝の底部が前記ピンに近づく方向に前記ループハンドルを付勢し、前記ループハンドルが容易に引き抜けなくなるような力となる第2面を設けたことを特徴とするシートトラック。
  2. 前記有底溝は、底部に行くに従ってその幅が徐々に狭くなり、前記ピンの径より小さな幅となることを特徴とする請求項1記載のシートトラック。
  3. 前記ピンは、アッパレール側に設けられ、
    前記切り欠き部は、前記ループハンドルの上部に形成され、
    該切り欠き部には、
    前記付勢手段が係合することにより、
    前記付勢手段の付勢力が、前記ロック機構がロック状態となるような方向に前記ループハンドルを付勢する分力、及び前記有底溝の底部が前記ピンに近づく方向に前記ループハンドルを付勢する分力とを有する力となる第1面を有することを特徴とする請求項1又は2記載のシートトラック。
  4. 前記第1面は、前記切り欠き部の底面側に形成され、
    前記第2面は、前記切り欠き部の開口側に形成されることを特徴とする請求項3記載のシートトラック。
  5. 前記付勢手段は、一端部が前記アッパレール側に係止され、中間部が前記ピンに巻回され、他端部が前記ループハンドルの切り欠き部の第1面に係止される線細工ばねであることを特徴とする請求項3又は4記載のシートトラック。
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