JP5499631B2 - 流体注入ガンの固定確認機構 - Google Patents

流体注入ガンの固定確認機構 Download PDF

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Description

本発明は、例えばブレーキフルードをリザーブタンクを介してブレーキシステム内に注入する際に使用される注入ガンのような流体注入ガンの固定確認機構に関する。
自動車の製造工場において、ブレーキシステム内にブレーキフルードを注入する際は、作業者が手に持った注入ガンを、自動車に既に組み付けられたブレーキシステムのリザーブタンクの注入口に挿入して行っている。このとき、注入ガンの先端部を注入口にしっかり固定するため、注入口の受入端部周りに環状に形成されたフランジ部を注入ガン側に設けられた一対のクランプ爪によって掴むようにしている。特許文献1には、ブレーキシステム内にブレーキフルードを注入する場合と類似した、自動車のラジエターへの冷却液の注入ガンにおいて、注入ガン先端部と注入口との結合部が目視し易いように改良した考案が開示されている。
実開昭62−165300号公報
しかし、ブレーキフルードのリザーブタンクの注入口のフランジ部は比較的小さく形成されており、注入ガンの注入口に対する取付角度が僅かに傾いただけでもクランプ爪がフランジ部をうまく掴むことができず、ブレーキフルードが注入途中で漏れてしまうことがある。多量生産ラインでは特許文献1のように結合部の目視を容易にしても、固定・結合状態の確認は容易ではなく、かかるトラブルは起き易い。
本発明は、このような問題に鑑み、クランプ爪によりフランジ部が正常に掴めたか否かの確認を容易にすることを課題とする。
本発明の第1発明は、流体注入ガンの先端を流体注入口に挿入した状態で、該注入口の受入端部周りに形成されたフランジ部に前記注入ガンを固定するように、前記フランジ部を互いに対向する2位置で掴む一対のクランプ爪を備えた流体注入ガンにおいて、前記クランプ爪の動きに連動する連動部材を設け、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して、該連動部材の動作位置を、予め決められた基準位置に一致させることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第1発明によれば、フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態では、連動部材の動作位置が予め決められた基準位置に一致するため、連動部材の動作位置が基準位置に一致したか否かを目視することによりフランジ部がクランプ爪により掴まれた状態にあるか否かを容易に確認できる。
本発明の第2発明は、上記第1発明の流体注入ガンの固定確認機構において、前記クランプ爪は前記フランジ部を掴むために揺動するように構成され、前記連動部材は注入ガンの反先端側からクランプ爪の揺動軸方向に対し直交する方向に移動して、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して前記基準位置に一致されることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第2発明によれば、注入口に注入ガンを挿入して流体の注入作業を行うとき、連動部材は注入ガンの作業者側に位置し、作業者は連動部材の動きを容易に目視でき、クランプ爪がフランジ部を掴んだ状態を容易に確認できる。
本発明の第3発明は、上記第1発明の流体注入ガンの固定確認機構において、前記クランプ爪は前記フランジ部を掴むために揺動するように構成され、前記連動部材はクランプ爪の揺動軸方向に移動して、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して前記基準位置に一致されることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第3発明によれば、連動部材の動作位置はクランプ爪の揺動角度の変化に対して連続的に変化せず、クランプ爪の揺動角度が所定角度に達したとき一気に動作するため、基準位置に一致したか否かの確認が更に容易になる。
本発明の第4発明は、上記第2又は第3発明の流体注入ガンの固定確認機構において、前記連動部材は前記クランプ爪の揺動軸に対して直交する揺動軸により揺動されるように構成されていることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第4発明によれば、連動部材は、揺動軸により揺動されるように構成されているため、動作が容易でクランプ爪の動きに対する連動がスムーズに行われる。
本発明の第5発明は、流体注入ガンの先端を流体注入口に挿入した状態で、注入口の受入端部周りに形成されたフランジ部に注入ガンを固定するように、前記フランジ部を互いに対向する2位置で掴む一対のクランプ爪を備えた流体注入ガンにおいて、各クランプ爪は全体として鉤形を成し、鉤形の一辺の先端部で前記フランジ部を選択的に掴むように鉤形の他辺の中間部で注入ガン側部に揺動自在に支持され、常時は前記一辺の先端部がフランジ部から離れる方向に付勢されて成り、注入ガンの反先端側に、クランプ爪の揺動軸及び注入ガン先端の流体注入方向に対して直交する軸を中心として、揺動自在に設けられ、断面コ字形部材の両先端部で各クランプ爪の他辺の先端部に常時当接するように構成され、クランプ爪の一辺の先端部がフランジ部を掴んだ状態では、クランプ爪の他辺の先端部と注入ガン側部との間に形成される隙間に移動し、その移動位置に保持される連動部材を備えることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第5発明によれば、フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態では、連動部材がクランプ爪の他辺の先端部と注入ガン側部との間に形成される隙間に移動し、その移動位置に保持されるため、連動部材の動作位置が所定位置に保持されているか否かを目視することにより、フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態にあるか否かを容易に確認できる。また、注入口に注入ガンを挿入して流体の注入作業を行うとき、連動部材は注入ガンの作業者側に位置し、作業者は連動部材の動きを容易に目視でき、クランプ爪がフランジ部を掴んだ状態を容易に確認できる。更に、連動部材は、クランプ爪の一辺の先端部がフランジ部を掴んだ状態では、クランプ爪の他辺の先端と注入ガン側部との間に形成される隙間に移動し、その移動位置に保持されるので、クランプ爪がフランジ部を掴んだ状態に保持する機能も発揮する。
本発明の第6発明は、上記第1〜4発明のいずれかの流体注入ガンの固定確認機構において、前記基準位置は水平位置であることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第6発明によれば、連動部材が水平になっているか否かを目視することによりフランジ部がクランプ爪により掴まれた状態にあるか否かを容易に確認できる。
本発明の第7発明は、上記第1〜4発明のいずれかの流体注入ガンの固定確認機構において、前記基準位置は前記クランプ爪の外形線と前記連動部材の外形線とが所定方向から見て重なる位置であることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第7発明によれば、クランプ爪の外形線と連動部材の外形線とが所定方向から見て重なる位置にあるか否かにを目視することよりフランジ部がクランプ爪により掴まれた状態にあるか否かを容易に確認できる。
本発明の第8発明は、上記第5発明の流体注入ガンの固定確認機構において、前記連動部材は前記クランプ爪が前記フランジ部を掴んだ状態では水平位置とされることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第8発明によれば、連動部材が水平になっているか否かを目視することによりフランジ部がクランプ爪により掴まれた状態にあるか否かを容易に確認できる。
本発明の第9発明は、上記第8発明の流体注入ガンの固定確認機構において、前記連動部材を水平位置に保持するため、前記連動部材の揺動中心に関して前記断面コ字形部材の両先端部の反対側部位に対応して前記連動部材の位置を保持するストッパを備えることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第9発明によれば、連動部材の揺動中心に関して前記断面コ字形部材の両先端部の反対側部位がストッパに当接しているか否かを目視することにより連動部材が水平になっているか否かを確認でき、フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態にあるか否かの確認が更に容易にできる。
本発明の第10発明は、上記第1〜9発明のいずれかの流体注入ガンの固定確認機構において、前記連動部材は重力によって移動されるように構成されていることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第10発明によれば、連動部材は重力によって移動されるため、連動部材を動作させるための特別の付勢手段は不要となり、構成を簡単にでき、また注入ガンを軽量化できる。
本発明の第11発明は、上記第1〜10発明のいずれかの流体注入ガンの固定確認機構において、前記クランプ爪が前記フランジ部を掴んだ状態となる前の状態で前記連動部材と前記クランプ爪とは互いに当接しており、前記連動部材は前記クランプ爪が前記フランジ部を掴んだ状態で基準位置に向けて移動するのをガイドされるように前記当接部に傾斜面が形成されていることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構である。
第11発明によれば、連動部材とクランプ爪との間の組付け寸法誤差、或いは各部材自体の寸法誤差があっても傾斜面によるガイド機能によって連動部材はクランプ爪に対して所定の動きをすることができる。
本発明の実施形態における実施例1を示す斜視図である。 図1と同様の実施例1を示す側面図である。 図1と同様の実施例1を示す正面図である。 図1と同様の実施例1を示す平面図である。 図1と同様の実施例1を示す底面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図2のVII−VII線断面図である。 図1と同様の実施例1における一動作説明図であり、Aは正面図、Bは側面図である。 図1と同様の実施例1における別の動作説明図であり、Aは正面図、Bは側面図である。 本発明の実施形態における実施例2を示す平面図である。 図10と同様の実施例2を示す正面図である。
以下に本発明の実施形態における実施例1を図1〜9を用いて説明する。実施例1は、ブレーキフルードをリザーブタンクを介してブレーキシステム内に注入する際に使用される注入ガンである。図1に斜視図で示すように注入ガン1は全体として円柱形状を成し、両側部が削られた形状を成す。注入ガン1はアルミニウムの削り出し品である。注入ガン1の削られた両側部には、クランプ爪31,32がそれぞれ設けられている。図3、7に良く示されるようにクランプ爪31,32は全体として鉤形を成し、鉤形の一辺の先端部33,34が注入ガン1の下面に屈曲し、その先端部33,34でリザーブタンク8のフランジ部7を選択的に掴むように構成されている。図7にはリザーブタンク8の注入口のみが示されており、注入口の受入端部周りに環状に形成されたフランジ部7を、互いに対向する2位置で一対のクランプ爪31,32の先端部33,34により掴むようにしている。図5に示されるように、クランプ爪31,32の先端部33,34は環状のフランジ部7の略全周を掴むべく両先端部33,34を合わせて環状を成すように形成されている。
クランプ爪31,32の鉤形の他辺の中間部は、揺動軸35,36により注入ガン1側部に揺動自在に支持され、常時は前記一辺の先端部33,34がフランジ部7から離れる方向に付勢されている。かかる付勢は、図7に良く示されるように、前記他辺の先端部38,39の窪みにゴムバンド37が嵌めて設けられ、このゴムバンド37が収縮する力によって実現されている。
図6に示すように注入ガン1には圧縮空気通路11、ブレーキフルード通路12及び負圧通路13がそれぞれ設けられており、圧縮空気通路11から供給される圧縮空気は図7に良く示されているように、注入ガン1内上部のシリンダ17内に供給され、シリンダ17内に互いに対向して挿入された一対のピストン18,19を動作させるように構成されている。各ピストン18,19の外側にはプッシュロッド20,21が固定されており、圧縮空気により両ピストン18,19が共に外側に摺動されたとき、プッシュロッド20,21を介してクランプ爪31,32を揺動させるように構成されている。クランプ爪31,32が揺動されると、その先端部33,34は図7に実線で示すようにリザーブタンク8のフランジ部7を掴んで、注入ガン1の先端部をリザーブタンク8の注入口に固定する。
ブレーキフルード通路12から供給されるブレーキフルードは注入ガン1先端部に形成されたブレーキフルード供給口14からリザーブタンク8に注入される。
負圧通路13から供給される負圧は、注入ガン1下面でブレーキフルード供給口14に隣接して形成された負圧供給口15からリザーブタンク8内に供給され、ブレーキフルード注入前にリザーブタンク8内並びにブレーキシステム全体のエア抜きを行う。
圧縮空気通路11、ブレーキフルード通路12及び負圧通路13は、注入ガン1の外側でそれぞれの配管22,23及び24を介して圧縮空気源、ブレーキフルード供給源及び負圧源に接続されている。
注入ガン1の上部には連動部材5が固定されており、連動部材5の断面コ字形の固定部54が注入ガン1の上部保護板25を介して注入ガン1本体にねじ止めにより固定され、固定部54の上部に回動自在に設けられた揺動軸57により揺動部55が揺動自在とされ、揺動部55の先端側に設けられた断面コ字形部材の先端部51,52がクランプ爪31,32の鉤形の他辺の先端部38,39に接触する位置に配置されている。かかる連動部材5はアルミニウム製の棒材をねじ止めにて組合せて構成されている。
揺動部55において揺動軸57より先端部51,52側が基端部より重く形成されており、連動部材5の先端部51,52はクランプ爪31,32の動きに連動して移動するようになっている。従って、クランプ爪31,32がその先端部33、34でフランジ部7を掴んでいないときは、図8A及びBに示されるように、連動部材5の先端部51,52はクランプ爪31,32の他辺の先端部38,39の前側に当接しており、クランプ爪31,32がその先端部33,34でフランジ部7を掴むと、図9A及びBに示されるように、連動部材5の先端部51,52はクランプ爪31,32の他辺の先端部38,39と注入ガン1の側部との間の隙間に嵌入される。連動部材5の先端部51,52は、その前後幅を、クランプ爪31,32の他辺の先端部38,39の前後幅と一致されており、先端部51,52が上記隙間に嵌入されたときには、連動部材5の先端部51,52の前後の外形線とクランプ爪31,32の他辺の先端部38,39の前後の外形線とが、図2及び図9Bのように側面視で重なるようにされている。
また、連動部材5の先端部51,52は、クランプ爪31,32がその先端部33、34でフランジ部7を掴んでいないとき、クランプ爪31,32の他辺の先端部38,39に当接する部分が先端側に向けて削られた傾斜面51a,52aで形成されると共に、クランプ爪31,32がその先端部33,34でフランジ部7を掴んでいるとき、クランプ爪31,32に面する側が先端側に向けて削られた傾斜面51b,52bで形成されている。前者の傾斜面51a,52aは、クランプ爪31,32の揺動動作が連続的にスムーズに行われず、動作途中で止まるような動きをしたことがあったとしても連動部材5の先端部51,52がクランプ爪31,32の先端部38、39に噛み込んでしまうようなトラブルを避けて、クランプ爪31,32の揺動動作に対してスムーズに先端部51,52が動くようにするために設けられている。なお、この傾斜面51a,52aと対を成すように先端部51、52の反対側にも傾斜面51c,52cが形成されているが、これは左右の先端部51、52をそれぞれ専用に造らなくても共通に使えるようにするためである。また、後者の傾斜面51b,52bは、連動部材5とクランプ爪31,32との間の組付け寸法誤差、或いは各部材自体の寸法誤差があっても傾斜面によるガイド機能によって連動部材5がクランプ爪31,32に対して所定の動きができるようにするためのものである。
連動部材5の先端部51,52が上記隙間に嵌入されたときには、揺動部55の上で揺動軸57より反先端部側(基端部側)に設けられたストッパ56下面に揺動部55の上面が当接して揺動部55及び連動部材5の先端部51,52は揺動を停止される。このとき、揺動部55はその上面が水平状態とされる。なお、ストッパ56は、揺動軸57を回動自在に支持している固定部54の上面にねじ止め固定されている。
以上説明した実施例1の注入ガン1によれば、注入ガン1をリザーブタンク8の注入口に上方から挿入し、圧縮空気を供給すれば、シリンダ17内でピストン18,19が摺動し、プッシュロッド20,21を介してクランプ爪31,32がフランジ部7を掴むように揺動される。このようにクランプ爪31,32がフランジ部7を掴んだ状態では、連動部材5の先端部51,52がクランプ爪31,32と注入ガン1との隙間に嵌入されるため、揺動部55はストッパ56に当接して水平状態に保持される。このため、作業者は揺動部55の水平状態、揺動部55上面とストッパ56下面との当接状態、若しくはクランプ爪31,32の前後の外形線と連動部材5の先端部51,52の前後外形線との側面視での重なり状態のいずれか(これらの状態が本発明において連動部材が基準位置に一致した状態に相等する。)を見て確認することにより、クランプ爪31,32がフランジ部7を掴んだ状態であることを容易に確認できる。
この状態で、負圧を供給してエア抜きを行った後、ブレーキフルードを供給することができる。このときは、注入ガン1の先端はリザーブタンク8の注入口にしっかり固定されているので、注入作業中にブレーキフルードが漏れてしまうことはない。
ブレーキフルードの注入を終え、注入ガン1をリザーブタンク8から外すときは、連動部材5の揺動部55の反先端部側(基端部側)を下方に操作することにより、揺動部55が揺動して先端部51,52がクランプ爪31,32と注入ガン1との隙間から外され、同時に圧縮空気の供給も遮断することにより、ゴムバンド37が収縮してクランプ爪31,32の先端部33,34はフランジ部7を掴んだ状態から開放され、注入ガン1をリザーブタンク8の注入口から抜き取ることができる。
以上述べたとおり、実施例1によれば、連動部材5の揺動部55の水平状態、揺動部55上面とストッパ56下面との当接状態、若しくはクランプ爪31,32の前後外形線と連動部材5の先端部の前後外形線との側面視での重なり状態のいずれかを見て確認することにより、注入ガン1がリザーブタンク8の注入口に挿入され、クランプ爪31,32がリザーブタンク8のフランジ部7を掴んだ状態にあることを容易に確認できる。このとき連動部材5は注入ガン1の上部にあって作業者から見易い位置にあるため、上記確認が容易であり、また連動部材5はその先端部51,52が自由状態では重力により下方に移動するように構成されているため、連動部材5を揺動させるために付勢ばねを必要とせず、構成の簡素化と軽量化が図られる。自動車の製造工場においては、ブレーキフルードの注入作業を、一人の作業者がその都度注入ガン1を持って一日に200回前後行うため、上述した確認作業の容易化や注入ガン1の軽量化は作業者の負担軽減に効果大である。
次に本発明の実施形態における実施例2について図10、11に基づいて説明する。この実施例2が実施例1と相違する点は、連動部材5を揺動するものから摺動するものに変更した点であり、他の点は共通であるので、重複する部分の説明は省略する。
連動部材5は、注入ガン1の上部の上部保護板25上に断面ロ字形の固定部64がねじ止めにより固定されている。固定部64のロ字形の空洞内には摺動部65が摺動自在に挿入され、摺動部65の一端には上方に突出して操作部66がねじ止め固定され、摺動部65の他端には横長形状でその両端部が下方に延びている連結部63がねじ止め固定されている。固定部64と操作部66との間には操作部66を固定部64から離間する方向に付勢するようにばね67が設けられている。また、連結部63の両端下部には、注入ガン1の正面側からクランプ爪31,32に向けて突出させた先端部61,62がねじ止め固定されている。
クランプ爪31,32の先端部33,34がフランジ部7を掴んでいない状態では、クランプ爪31,32と注入ガン1側部との間に隙間はなく、連動部材5の先端部61,62はクランプ爪31,32の前端に当接して止まっている。この状態からクランプ爪31,32が揺動されて、その先端部33,34がフランジ部7を掴むと、クランプ爪31,32と注入ガン1側部との間の隙間に連動部材5の先端部61,62が進入し、連結部63と固定部64とが当接したところで連動部材5は停止する。このとき、この先端部61,62の後端外形線は、クランプ爪31,32の後端側外形線と側面視で重なるように設定されている。
従って、作業者は連結部63と固定部64とが当接した状態、若しくはクランプ爪31,32の後端側外形線と連動部材5の先端部61、62の後端外形線との重なり状態(これらの状態が本発明において連動部材が基準位置に一致した状態に相等する。)を見ることによりクランプ爪31,32の先端部34,35がフランジ部7を掴んだ状態にあることを容易に確認することができる。
本発明は、実施例1及び2で説明した外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、実施例1において連動部材は自重で移動するように構成されているが、揺動部と固定部との間にばねを設け、このばねの付勢力によって移動するようにしても良い。その場合には連動部材の取付位置や取付角度を自由に設計することができる。実施例2において連動部材はクランプ爪の揺動軸方向に摺動するように構成とされているが、クランプ爪の揺動軸方向に対して直交する軸を中心として揺動されるように構成されても良い。その場合、連動部材自体の構成は実施例1のそれと取付位置及び取付方向が相違するのみで、その他の構成は同一のものを採用することができる。
本発明は、自動車の製造工場におけるブレーキフルードの注入ガンに利用することができる。他にもラジエターの冷却液等、各種流体の注入ガンに利用することができる。
1 注入ガン
11 圧縮空気通路
12 ブレーキフルード通路
13 負圧通路
14 ブレーキフルード供給口
15 負圧供給口
16 シールリング
17 シリンダ
18、19 ピストン
20、21 プッシュロッド
25 上部保護板
31、32 クランプ爪
33、34 クランプ爪の先端部
35、36 クランプ爪の揺動軸
37 ゴムバンド
5 連動部材
51、52 連動部材の先端部
53 連結部
54 固定部
55 揺動部
61,62 連動部材の先端部
63 連結部
64 固定部
65 摺動部
66 操作部
67 ばね
7 フランジ部
8 リザーブタンク

Claims (5)

  1. 流体注入ガンの先端を流体注入口に挿入した状態で、該注入口の受入端部周りに形成されたフランジ部に前記注入ガンを固定するように、前記フランジ部を互いに対向する2位置で掴む一対のクランプ爪を備えた流体注入ガンにおいて、
    前記クランプ爪の動きに連動する連動部材を設け、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して、該連動部材の動作位置を、予め決められた基準位置に一致させ
    前記クランプ爪は前記フランジ部を掴むために揺動するように構成され、
    前記連動部材は前記クランプ爪の揺動軸に対して直交する揺動軸により揺動されるように構成され、
    前記連動部材は注入ガンの反先端側からクランプ爪の揺動軸方向に対し直交する方向に移動して、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して前記基準位置に一致されることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構。
  2. 流体注入ガンの先端を流体注入口に挿入した状態で、該注入口の受入端部周りに形成されたフランジ部に前記注入ガンを固定するように、前記フランジ部を互いに対向する2位置で掴む一対のクランプ爪を備えた流体注入ガンにおいて、
    前記クランプ爪の動きに連動する連動部材を設け、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して、該連動部材の動作位置を、予め決められた基準位置に一致させ、
    前記クランプ爪は前記フランジ部を掴むために揺動するように構成され、
    前記連動部材はクランプ爪の揺動軸方向に移動して、前記フランジ部がクランプ爪により掴まれた状態に対応して前記基準位置に一致されることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構。
  3. 流体注入ガンの先端を流体注入口に挿入した状態で、注入口の受入端部周りに形成されたフランジ部に注入ガンを固定するように、前記フランジ部を互いに対向する2位置で掴む一対のクランプ爪を備えた流体注入ガンにおいて、
    各クランプ爪は全体として鉤形を成し、鉤形の一辺の先端部で前記フランジ部を選択的に掴むように鉤形の他辺の中間部で注入ガン側部に揺動自在に支持され、常時は前記一辺の先端部がフランジ部から離れる方向に付勢されて成り、
    注入ガンの反先端側に、クランプ爪の揺動軸方向に対して直交する軸を中心として、揺動自在に設けられ、断面コ字形部材の両先端部で各クランプ爪の他辺の先端部に常時当接するように構成され、クランプ爪の一辺の先端部がフランジ部を掴んだ状態では、クランプ爪の他辺の先端部と注入ガン側部との間に形成される隙間に移動し、その移動位置に保持される連動部材を備え
    前記連動部材は前記クランプ爪が前記フランジ部を掴んだ状態では水平位置とされることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構。
  4. 請求項に記載された流体注入ガンの固定確認機構において、前記連動部材を水平位置に保持するため、前記連動部材の揺動中心に関して前記断面コ字形部材の両先端部の反対側部位に対応して前記連動部材の位置を保持するストッパを備えることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構。
  5. 請求項1、3又は4に記載された流体注入ガンの固定確認機構において、前記連動部材は重力によって移動されるように構成されていることを特徴とする流体注入ガンの固定確認機構。
JP2009247553A 2009-10-28 2009-10-28 流体注入ガンの固定確認機構 Expired - Fee Related JP5499631B2 (ja)

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