JP5497495B2 - 高速検査方法とその装置 - Google Patents

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Description

本発明は、検査装置及び検査方法に関し、例えば半導体ウェーハ等の被検査物の表面に存在する異物、傷、欠陥、汚れ等を検出する検査装置及び検査方法に関する。
半導体ウェーハ等の被検査物の表面に存在する欠陥を検出する検査装置及び検査方法として、以下に示す特許文献がある。特開2001−208694号公報(特許文献1)には、試料像をTDI(time delay integration)で処理する際、低倍率で入射光量が大きい時は加算ライン数を少なくして測定し、高倍率で入射光量が小さい時は加算ライン数を多くして測定することが開示されている。すなわち、特許文献1には、光像倍率に基づく加算ライン数の変化に加え、光電素子の受光時間も加味して加算ライン数を変化させることが開示されている。また、特開2002−39960号公報(特許文献2)には、段数可変のTDIセンサを用いることにより、電荷蓄積時間を変更できることや、マルチタップ構成として段数を切替えできることが開示されている。更に、特開2004−301751号公報(特許文献3)には、透過光センサとしてTDIセンサを使用して、透過光センサの蓄積段数と反射光センサの蓄積段数を異ならせる(指定できる)ことや、どちらか一方の画像に輝度調整、伸縮(倍率)調整、歪み調整、回転調整をできる機能を具備できることが開示されている。同様の検査装置として、特開2006−84189号公報(特許文献4)には、検査対象物のスキャンのために撮像部を移動する時、高倍率レンズの使用時にはスキャン速度を高速化し、低倍率レンズの使用時にはスキャン速度を低速化することや、カメラ部にTDIセンサやレンズ切替え装置を有し、高倍レンズと低倍レンズの切替えに対応して移動速度を制御することが開示されている。更に、特開2000−105203号公報(特許文献5)には、イメージセンサとしてTDIセンサを用いること、画像処理部でエリア優先モード、標準モード、感度優先モードに応じて判定基準を設定できることが開示されている。
特開2001−208694号公報 特開2002−39960号公報 特開2004−301751号公報 特開2006−84189号公報 特開2000−105203号公報
しかし、特許文献1〜5に開示された技術では、センサ(例えばTDIセンサ)のラインレート以上のスキャン速度で検査した場合、センサ(例えばTDIセンサ)のラインレートとスキャン速度が非同期となり、画像がボケてしまう。このように、特許文献1〜5では、センサ(例えばTDIセンサ)のラインレート以上のスキャン速度での使用が技術課題として配慮されていない。
本発明はこのような課題を解決するために、センサ(例えば、TDIセンサ)のラインレートに左右されずに高速検査を可能とすることを目的とする。
本発明における特徴の一つは、センサ(例えば、TDIセンサ)のラインレートとステージスキャン速度を非同期で制御し、且つセンサ(例えば、TDIセンサ)の電荷蓄積による画像加算ずれの課題を解決するため、被検査物に細線照明を照射し、センサ(例えば、TDIセンサ)の所定の画素領域(例えば、所定の画素ラインのみ)に被検査物の散乱光を受光させることにある。
本発明における他の特徴は、センサ(例えば、TDIセンサ)のラインレートとステージスキャン速度の速度比によって、検出画素サイズの縦横比を制御する事が可能となることにある。
本発明の一つの態様によれば、センサ(例えば、TDIセンサ)のラインレートより高速なスキャン速度が可能となり、センサ(例えば、TDIセンサ)のラインレート以上の高速検査が図れる。
本発明の一実施の形態に係る検査装置の概略図である。 本発明の一実施の形態に係る検査装置の検査方法のフロー図である。 本発明の一実施の形態に係る検査装置の検査光の走査を説明する図である。 TDIセンサの同期スキャン検査方法を説明する図である。 TDIセンサの非同期スキャン検査方法を説明する図である。 本発明の一実施形態である異物検査装置の概略構成図である。 図6におけるレーザビーム照射角度切り替えミラーの光学部分を示す図である。 図6における照射ユニットの光学部分を示す図である。 図6におけるレーザビーム照射試料の説明図である。 レーザビームの傾き補正、照射位置補正、絞り補正を制御する機能ブロックを説明する図である。 レーザビームの傾き補正の必要性を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるレーザビームの傾き補正の動作フローチャートである。 レーザビームが傾いている場合のビーム画像と輝度値のグラフを示す図である。 レーザビームの照射傾きを補正した後のビーム画像と輝度値のグラフを示す図である。 レーザビームの位置補正機能の必要性を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるレーザビームの照射位置補正の動作フローチャートである。 レーザビームの照射位置を補正する前のビーム画像と輝度積算数値のグラフを示す図である。 レーザビームの照射位置を補正した後のビーム画像と輝度積算数値のグラフを示す図である。 レーザビームの絞り補正の必要性を説明する図である。 本発明の一実施形態におけるレーザビームの絞り補正の動作フローチャートである。 本発明の一実施形態におけるレーザビームの絞り補正動作の検査結果の表示例と数値グラフを示す図である。 本発明の一実施形態における感度自動調整中の画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態における感度自動調整終了及びその結果を示す画面表示例を示す図である。 本発明の一実施形態における感度自動調整終了後の結果ログファイルの一例を示す図である。 本発明において、レーザビーム照射傾き補正と照射位置補正と絞り補正とを連続して実行する場合の動作フローチャートの一例を示す図である。 本発明において、レーザビーム照射傾き補正と照射位置補正と絞り補正とを連続して実行する場合の動作フローチャートの他の例を示す図である。 基準値を説明する図である。 操作画面を説明する図である。
[実施例1]
実施例1として、以下に図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る検査装置の概略図である。図1に示した検査装置は、照明部300、検出部400、Xスケール30、Yスケール40及び処理装置100を備えている。更に外部計算装置200を備えても良い。本実施の形態では、暗視野画像を用いた光学式検査装置を、本発明の検査装置に適用する場合について説明する。
次に、本検査装置による検査方法を説明する。図2は、本発明の一実施の形態に係る検査装置の検査方法のフローチャート図である。まず、ステップ501で、ウェーハを検査装置内のXYステージ上にロードする。次に、ステップ502で入力装置170から、照明部300、検出部400及びXYステージの動作速度等の検査条件データを設定し、ウェーハの検査を開始する。
検査開始直後のステップ503で、照明部300が検査条件設定位置に移動する。更にその直後のステップ504にて、検出部400が検査条件設定位置に移動する。ステップ503とステップ504が完了すると、照明手段10aよりウェーハ1の表面へ検査光が照射される。次のステップ505で、XYステージがスキャン動作を開始し、ウェーハ1の表面全面が検査光により走査される。
ウェーハ1の表面に照射された検査光がウェーハ1の表面のパターンや欠陥で散乱する。ステップ506で、散乱光を検出部400が受光する。ステップ507で、検出器50a(実施の形態ではTDIセンサを使用)が散乱光の強度を電気信号に変換し、画像信号として処理装置100に出力する。
ステップ508では、処理装置100の画像処理装置120が、画像信号を画像処理する。ステップ509では、欠陥判定装置130が画像処理されたデータから欠陥候補群を判定し、欠陥候補群と判定された散乱光を検査結果として検査結果記憶装置150へ出力する。ステップ510では、欠陥候補群と判定された検査結果を、検査結果表示装置160に表示する。ステップ511では、ウェーハ1をアンロードし、終了となる。
検出部400のセンサには、TDI(Time Delay Integration)センサを使用している。TDIセンサは、N画素×Mラインで構成され、ライン方向に電荷をシフトし加算することにより、M倍の電荷が蓄積される。この特徴を利用し、ライン方向の電荷シフト速度と被検査物の移動速度を同一にすることにより、高感度かつ低ノイズの画像が取得可能となる。なお、TDIセンサのライン方向に対する電荷シフトの最高速度をラインレートと呼ぶ。
この種の検査装置では、ウェーハ1の表面にチップを構成するパターンが形成されている場合、通常、検出した散乱光の強度から画像信号を作成する。その後、検査装置は、検査エリア(検査チップ又は検査ショット)の画像信号を参照エリア(参照チップ又は参照ショット)の画像信号と比較し、両者の差分がしきい値以上である箇所を異物と判定する。参照エリアには、検査エリアの隣接エリア(隣接チップ或いは隣接ショット)又は予め用意した良品エリア(良品チップ或いは良品ショット)が用いられる。
また、検査装置に対する要求感度及び要求検査時間は、ウェーハの品種及び工程や顧客の管理方法によっても大きく異なる。まず、一般的なTDIセンサの同期スキャン検査方法について説明する。図4は、TDIセンサ同期スキャン検査方法の説明図である。この場合、照明光には幅広の照明ビーム(幅広照明ビーム600)を照射する。ウェーハ表面からの散乱光が当たっているTDIセンサの受光領域602では、ステージスキャン速度604と検出器(TDIセンサ)50aの転送方向601への電荷転送速度が合っている(同期している)ため、転送を繰り返す度に散乱光の電荷を蓄積する事が可能となる。
そのために、従来のラインセンサ型CCDに比べて微小サイズの対象物に対して、電荷を蓄積する効果によって、大きな出力画像信号603を得ることが可能である。結果として、検出可能最小サイズを小さくすることが可能である。
次に、本発明の特徴の一つである、TDIセンサの非同期スキャンによる検査方法について説明する。
図5は、TDIセンサの非同期スキャン検査方法の説明図である。検査速度を高速にするために、TDIセンサ50aの転送方向601への電荷転送速度よりステージ移動(スキャン)速度604を速くする方法がある。この方法をTDIセンサ非同期スキャン検査とする。この方法ではステージ移動(スキャン)速度を速くさせるため、検出器(TDIセンサ)50aの転送方向601への電荷転送速度の測定範囲よりも長い距離(画素サイズ)を測定することになる。このため、測定面上の測定画素サイズ608は、図5に示すように長方形状になる。長方形のサイズはステージ移動(スキャン)速度により変化する。すなわち、TDIセンサのラインレートとステージ移動(スキャン)速度の速度比によって、検出画素サイズの縦横比を制御することが可能となるという効果を奏する。また、ウェーハ表面からの散乱光を受光するTDIセンサの受光領域607が、目的の測定画素ライン606以外の検査面情報を検出しないように、この検査方法では、散乱光の幅(センサ受光細線照明幅607)が目的の測定画素ライン606の幅又はそれよりも細い幅となる照明ビームをウェーハ表面に照射する。以下、この幅の細い照明ビームを細線照明ビーム605と称する。
ステージ移動(スキャン)速度を電荷転送速度より速くする非同期スキャン検査では、その照明光を細線照明にすることにより、従来のラインセンサ型CCDと同様、散乱光の電荷を蓄積しない信号を検出結果として得ることができる。よって電荷蓄積時間を不要とするため、高速スキャン検査での検出結果を得ることが可能となる。
図1の説明に戻る。照明部300は、例えば所定波長のレーザ光等の検査光を発生するレーザー装置であり、検査光を被検査物であるウェーハ1の表面へ照射する。表面にチップ2が形成されたウェーハ1は少なくともXYステージに搭載されており、少なくともXY方向への移動が可能である。XYステージがX方向及びY方向へ移動することによって、照明部300から照射された検査光がウェーハ1の表面を走査する。
照明手段10aは、ウェーハ1の表面に対する角度が照明仰角11aになるように、検査光を斜め上方から照射する。なお、照明手段10aは、仰角の角度を任意に切替えられる機構を備えている。また、照明手段10aは、XYステージのX軸又はY軸に対する角度が照明XY方向角12aになるように、検査光をXYステージのXY方向に対して角度をつけて照射する。照明手段10aは、XY方向に対する検査光の角度を任意に切替えられる機構を備えている。
この実施の形態に係る照明手段10aは、前述した仰角の切替え機構とXY方向角の切替え機構の両方を備えている。また、照明手段10aは、被検査物の種類又は検出したい欠陥の大きさにより、照明光の偏光を任意で切替えられる機構を備えていている。照明手段10aは、検査光を常に被検査物であるウェーハ1の表面の所定箇所に照射できるような自動調整機構を備えている。
図3は、検査装置による検査光の走査を説明する図である。ウェーハ1を搭載したウェーハステージがX方向へ移動すると、照明手段10a又は10bから照射された検査光が、ウェーハ1上に形成されたチップ2a、2b、2c、2dの表面を矢印S1で示す方向に移動し、1ラインの走査が行われる。
次に、ウェーハステージがY方向へ移動する。そして、ウェーハステージがX方向に1ライン目の走査時と反対向きに移動すると、検査光がチップ2d、2c、2b、2aの表面を矢印S2で示す方向に移動して、2ライン目の走査が行われる。これらの動作を繰り返すことにより、ウェーハ1の表面全体の走査が行われる。ウェーハステージは、被検査物の種類又は検出したい欠陥の大きさなどの所定の条件により、ステージのXY方向の移動速度が任意で設定可能な機構を備えている。
図1の説明に戻る。ウェーハ1の表面に照射された検査光は、ウェーハ1の表面のパターンや欠陥で散乱し、これによりウェーハ1の表面から散乱光が発生する。検出部400は、例えば集光レンズ、TDIセンサ等で構成されており、ウェーハ1の表面で発生した散乱光を受光する。また、検出部400は、検出器50a(この実施形態ではTDIセンサを使用)にて、散乱光の強度を電気信号に変換し、画像信号として処理装置100へ出力する。なお、検出器50aはCCDセンサを使用しても良い。
対物レンズ20aは、ウェーハ1の表面で発生した散乱光を受光し集光するレンズであり、検出器50a用に個別にレンズを持つ機構を備えている。対物レンズ20aにおいてウェーハ1の表面で発生した散乱光を受光した後、目的とする異物及び欠陥等の散乱光以外であるウェーハ上の繰り返しパターンからの回折光を遮断するため、検出部400は空間フィルタ21aを備えている。
空間フィルタ21aは、目的とする異物及び欠陥等の散乱光以外であるウェーハ上の繰り返しパターンからXY方向について格子状の回折光間隔に応じて、回折光を遮断する幅及び回折光を遮断する位置を任意で切替えられる機構を備えている。また、空間フィルタ21aは、ウェーハ上の繰り返しパターンからのXYについて格子状の回折光を遮断できるようにXY方向について格子状に形成され、前述した遮断幅及び回折光を遮断する位置を任意に切り替える機構を備えている。
結像レンズ22aは、被検査物の種類又は検出したい欠陥の大きさにより検出感度を変更できる、何本かの個別に倍率を持つ結像レンズが任意で切替え可能な機構を備えている。結像レンズ22a及び結像レンズ22bは、被検査物の種類又は検出したい欠陥の大きさにより検出感度を変更できる、すなわち一本で倍率が切替え可能なズームレンズのような結像レンズを備えていても良い。
照明部300と検出部400は、照明手段10a専用の対物レンズ20a、空間フィルタ21a、結像レンズ22a、検出器50aと、照明手段10b専用の対物レンズ20b、空間フィルタ21b、結像レンズ22b、検出器50bとを持った複数の照明手段と検出手段の抱き合わせで構成されていても良い。
Xスケール30及びYスケール40は、例えばレーザースケール等からなり、ウェーハ1を載せたウェーハステージのX方向位置及びY方向位置をそれぞれ検出して、その位置情報を処理装置100へ出力する。
処理装置100は、A/D(analog to digital)変換器110、画像処理装置120、欠陥判定装置130、座標管理装置140、検査結果記憶装置150、検査結果表示装置160、入力装置170及び結果処理装置180を備えている。
A/D変換器110は、検出器50a又は50bを含む検出部400から入力したアナログ信号の画像信号を、ディジタル信号の画像信号に変換して出力する。
画像処理装置120は、画像比較回路121、しきい値演算回路122及びしきい値格納回路123を備えている。
画像比較回路121は、例えば遅延回路と差分検出回路を備えており、検出部400で検出された検査エリアの画像信号を参照エリアの対応画素の画像信号と比較して両者の差分を検出する比較手段としての役割を果たす。
遅延回路は、A/D変換器110から画像信号を入力して遅延する。これにより、遅延回路は、図3に示した走査において検査光が現在照射している検査エリアに対して1つ前の走査によって既に検査光の照射が終了した検査エリアの画像信号を出力する。
差分検出回路は、A/D変換器110から出力される現在の検査光が照射している検査エリアの画像信号と遅延回路から出力される1走査前の画像信号とを入力し、両者の差分を検出して出力する。これにより、画像比較回路121は、検査エリアとこれに隣接する参照エリアの画像信号を比較する。検査エリアの表面に欠陥が存在する場合、欠陥で散乱した散乱光が、隣接するチップ相互の画像信号の差分となって現れる。
なお、画像比較回路121は、遅延回路の代わりに予め用意した良品チップの画像信号のデータを記憶したメモリを備え、良品の検査エリアの画像信号との比較を行うようにしても良い。
しきい値演算回路122は、例えば各検査エリアに対応する画素の画像信号の統計値に基づいて、当該対応画素の画像信号の差分と比較するためのしきい値を演算するしき値演算手段として機能する。つまり、A/D変換器110からの検査エリアの画像信号と遅延回路からの各参照エリアの画像信号を画素毎に対応させ、各検査エリア間でばらつき(標準偏差)量を算出し、そのばらつき量に基づいて欠陥の有無の判定に用いるしきい値データを算出する。
しきい値格納回路123には、しきい値演算回路122から入力されたしきい値が座標管理装置140から入力された検査エリアの座標情報に対応付けられて保存される。
欠陥判定装置130は、判定回路131及び係数テーブル132、133を備えている。係数テーブル132及び133には、しきい値演算回路122で演算されたしきい値を変更するための係数が、ウェーハ上の座標情報と対応付けられて格納されている。係数テーブル132及び133は、座標管理装置140から座標情報を入力し、その座標情報に対応する係数を判定回路131へ出力する。係数テーブル132及び133に格納された係数は、判定回路131に出力された際に、対応座標のしきい値に乗じられる。これにより、例えば多数の同一製品を検査する場合、過去の検査・分析データの蓄積から欠陥の生じ易い検査エリア内の箇所又はウェーハ上の箇所(エッジ近傍等)とそうでない箇所とでしきい値が柔軟に調整される。
判定回路131には、画像比較回路121からの検査エリアと参照エリアとの対応画素の画像信号の差分信号と、しきい値格納回路123から読み出された対応画素のしきい値データと、係数テーブル132及び133から入力された対応画素のしきい値変更用の係数が入力される。
判定回路131は、画像処理装置120から入力されたしきい値に係数テーブル132及び133から入力した対応画素の係数を乗じて判定用しきい値を作成する。そして、画像比較回路121からの差分信号と対応画素の判定用しきい値とを比較し、欠陥の有無を判定する。ここでは、差分信号が判定用しきい値以上である場合に当該画素が欠陥からの散乱光によるものと判定し、その検査結果を検査結果記憶装置150へ出力する。また、判定回路131は、判定に用いたしきい値の情報を検査結果記憶装置150へ出力する。
座標管理装置140は、Xスケール30及びYスケール40から入力したウェーハステージの位置情報(つまりウェーハ1の位置情報)に基づいてウェーハ1上の現在検査光が照射されている位置のX座標及びY座標を検出し、その座標情報を画像処理装置120、欠陥判定装置130、検査結果記憶装置150に出力する。この座標管理装置140にはまた、ウェーハ1上の各検査エリアの配置情報が記憶されている。座標管理装置140に記憶された各検査エリアの配置情報が、前述したように画像処理装置120や係数テーブル132及び133に出力される。
検査結果記憶装置150は、欠陥判定装置130から入力した検査結果と、座標管理装置140から入力した対応画素の座標情報とを対応付けて記憶する。検査結果記憶装置150は、欠陥判定装置130から入力したしきい値の情報を、対応画素の検査結果又は座標情報と対応付けて記憶する。検査結果は、装置内の気圧及び気温の変化に伴う検出部の焦点の変動を補正する機能を備えている。
検査結果表示装置160は、検査結果記憶装置150から入力した検査結果情報を表示する。また、検査結果表示装置160は、欠陥候補をレビューする時の欠陥候補画像を表示する。なお、表示部の一例として、検査結果表示装置160が相当する。更に、前述したように、照明部300と検出部400は、照明手段10a専用の対物レンズ20a、空間フィルタ21a、結像レンズ22a、検出器50aと、照明手段10b専用の対物レンズ20b、空間フィルタ21b、結像レンズ22b、検出器50bとを持った複数の照明手段と検出手段の抱き合わせで構成される。すなわち、照明部300と検出部400は、複数の照明手段と検出手段を持った場合、個別での検出結果表示と複数の検出結果合成表示を可能とする。
入力装置170は、例えば検査結果のレビューを行う場合、検査結果表示装置160のマップ上から欠陥候補を選択する。また、入力装置170は、欠陥候補番号(No.)の入力を行う。さらに、欠陥候補が欠陥か擬似欠陥かの判定結果を入力する。なお、入力部の一例として、入力装置170が相当する。
結果処理装置180は、例えば入力装置170での欠陥候補が欠陥か擬似欠陥かの判定結果に基づいて欠陥候補群から擬似欠陥群を削除する。さらに、擬似欠陥群を検出しないしきい値の演算を行う。なお、処理部の一例として、結果処理装置180が相当する。
外部計算装置200は、例えば検査結果記憶装置150からの検査結果からオフラインで欠陥候補のレビューを行い、検査条件データの作成を行う。
本発明の実施の態様は、上記記載に限定されるものではなく、その技術思想の範囲において、種々変形可能である。また、本明細書では、例えば、TDIセンサのラインレート以上のスキャン速度で検査した場合、TDIセンサのラインレートとスキャン速度が非同期となり画像がボケてしまうため、TDIセンサのラインレート以上のスキャン速度では使えないという課題について着目する。そして、このような課題を解決するために、TDIセンサのラインレートに左右されず高速検査を可能とすることを目的とする。そして、TDIセンサのラインレートとステージスキャン速度を非同期で制御し、且つTDIセンサの電荷蓄積による画像加算ずれの課題を解決するため、被検査物に細線照明を照射し、TDIセンサの任意の画素ラインのみに被検査物の散乱光を受光させる。また、TDIセンサのラインレートとステージスキャン速度の速度比によって、検出画素サイズの縦横比を制御することが可能となる特徴・効果を有する。
また、高い検査感度をより得やすい検査(例えば、TDIセンサ同期スキャン検査)と、高い検査速度(高スループット)をより得やすい検査(例えば、TDIセンサ非同期スキャンによる検査)とを同じ検査装置上で実現できるという特徴・効果を有する。
また、本明細書で開示される内容を列挙すると、例えば、以下の通りである。
1.検査光を被検査物へ照射する照射部と、前記被検査物の表面または表面近傍で発生した反射光または散乱光の強度と位置とを検出する検出部と、前記被検査物を搭載し、移動速度を任意に可変できるステージ部と、前記照射部と前記検出部と前記ステージ部を制御する制御部と、前記検出部にて検出された情報を処理する処理部と、前記処理部にて処理された情報を表示する表示部とを有した検査装置であって、前記検出部は、光を検出するセンサを有し、前記センサの所定部分の画素領域に受光することを特徴とする検査装置。
2.上記1に記載の検査装置において、前記制御部は、前記検出部の反射光または散乱光を検出するセンサのセンサ駆動速度と前記ステージ部の動作速度の比率を変更することにより検査速度を任意に可変することを特徴とする検査装置。
3.上記1に記載の検査装置において、前記制御部にて前記検出部のセンサ駆動速度と前記ステージ部の動作速度の比率を変更することにより、前記検出部のセンサ画素サイズの縦横比を変更することを特徴とする検査装置。
4.上記1に記載の検査装置において、前記検出部のセンサに時間遅延積分型イメージセンサ(TDIセンサ)を用いたことを特徴とする検査装置。
5.上記4に記載の検査装置において、前記検出部のTDIセンサの駆動速度に対し、前記ステージ部の動作速度を任意の速度に設定することを特徴とする検査装置。
6.上記1に記載の検査装置において、前記照射部は検査光を被検査物へ照射する照射幅を可変することを特徴とする検査装置。
7.上記6に記載の検査装置において、前記照射幅を、前記検出部のセンサの特定した画素幅と少なくとも同幅、或いは同幅よりも細くして被検査物へ照射することを特徴とする検査装置。
8.上記1に記載の検査装置において、前記表示部は、前記処理部にて処理された欠陥候補群を表示し、前記表示部において表示された前記欠陥候補群から任意の欠陥候補を選択する入力部を更に有することを特徴とする検査装置。
9.上記1に記載の検査装置において、前記センサの所定部分の画素領域は、前記センサの所定の画素ラインのみであることを特徴とする検査装置。
10.上記1に記載の検査装置において、前記センサは、TDIセンサであり、前記制御部は、前記TDIセンサの同期スキャン検査モードと、前記TDIセンサの非同期スキャン検査モードを切替え制御することを特徴とする検査装置。
11.検査光を被検査物へ照射し、前記被検査物の表面または表面近傍で発生した反射光または散乱光の強度と位置とを検出する検査方法であって、前記検出において、光を検出するセンサの所定部分の画素領域に受光することを特徴とする検査方法。
12.上記11に記載の検査方法において、前記センサのセンサ駆動速度と前記被検査物の移動速度の比率を変更することにより検査速度を任意に可変することを特徴とする検査方法。
13.上記11に記載の検査方法において、前記センサのセンサ駆動速度と前記被検査物の移動速度の比率を変更することにより、前記センサのセンサ画素サイズの縦横比を変更することを特徴とする検査方法。
14.上記11に記載の検査方法において、前記センサに時間遅延積分型イメージセンサ(TDIセンサ)を用いたことを特徴とする検査方法。
15.上記14に記載の検査方法において、前記TDIセンサの駆動速度に対し、前記被検査物の移動速度を任意の速度に設定することを特徴とする検査方法。
16.上記11に記載の検査方法において、前記検査光を被検査物へ照射する照射幅を可変することを特徴とする検査方法。
17.上記16に記載の検査方法において、前記照射幅を、前記センサの特定した画素幅と少なくとも同幅、或いは同幅よりも細くして被検査物へ照射することを特徴とする検査方法。
18.上記11に記載の検査方法において、欠陥候補群を表示し、表示された前記欠陥候補群から任意の欠陥候補を選択することを特徴とする検査方法。
19.上記11に記載の検査方法において、前記センサの所定部分の画素領域は、前記センサの所定の画素ラインのみであることを特徴とする検査方法。
20.上記11に記載の検査方法において、前記センサは、TDIセンサであり、前記制御部は、前記TDIセンサの同期スキャン検査モードと、前記TDIセンサの非同期スキャン検査モードを切替え制御することを特徴とする検査方法。
[実施例2]
続いて、実施例2を以下に説明する。検査装置においては、センサ所定の画素領域から検査光が外れないようにしなければならない。以下の実施例2では、上記の解決方法について述べる。実施例2では、実施例1を維持しつつ検出感度を安定に保つことを目的とし、図6〜図28を用いて説明する。
以下、本発明の実施形態について異物検査装置の概要に関して説明する。図6は、本発明の一実施形態である異物検査装置の概略構成図であり、半導体ウェーハ表面の異物検査装置に適用した場合の図である。なお、図6では、異物検査装置を覆うカバー、土台、操作卓等は除き、レーザ装置から、レーザビーム画像を取り込むまでの概略構成を示している。なお、ゴミ、付着物、傷、結晶欠陥、汚れ等を総称して異物と定義する。
図6において、異物検査装置は、レーザ装置1000と、照射ユニット1010と、レーザビーム照射角度切り替えミラー1020と、レーザビーム照射試料1030と、結像レンズ1040と、レーザビーム方向切り替えミラー1050と、レーザビーム取り込みカメラ1060と、平面状の検査ステージ1070とを備えている。検査ステージ1070には、平面状の被検査物である半導体ウェーハ1080が配置され、この半導体ウェーハ1080の表面上の異物がTDIカメラ1100にて検出される。自動感度調整時には標準粒子1090が塗布された半導体ウェーハ1080がロードされ、自動感度調整終了後はアンロードされる。ここで、レーザビーム照射試料1030は、検査ステージ1070に固定されている。
異物検査動作は、レーザ装置1000から発光したレーザビーム光を検査ステージ1070上の半導体ウェーハ1080に照射させたまま、検査ステージ1070をXY方向に走査させることで行う。レーザ装置1000から照射されたレーザビームは、照射ユニット1010を通り、レーザビーム照射角度切り替えミラー1020によって角度を変え、斜め方向から検査ステージ1070上に載置された半導体ウェーハ1080に照射される。半導体ウェーハ1080の表面で発生したレーザビームの散乱光は、TDIカメラ1100により、異物に関する情報を含む光として捕らえられる。
レーザビーム照射試料1030に照射されたレーザビームは、レーザビーム結像レンズ1040及びレーザビーム方向切り替えミラー1050を介してレーザビーム取り込みカメラ1060に取り込まれる。
図7は、レーザビーム照射角度切り替えミラーの光学部分を示す図である。ビーム照射角度切り替えミラー1020は、矢印1に示すようにミラーを左右に動作させることができる機構を備える。ミラーを左右に動作させることにより、ビーム照射試料1030上におけるレーザビーム照射位置を変化させることが可能である。
図8は、照射ユニット1010の光学部分を示す図である。図8の(A)は照射ユニット1010の平面図、(B)は照射ユニット1010の側面図、(C)は(A)の状態から回転させた状態の平面図、(D)は(C)の状態の側面図を示す。図8に示すように、照射ユニット1010の光学部分は、2個のシリンドリカルレンズ1010a、1010bと、1個の素ガラス1010cとを有し、円盤状の素ガラス1010cを挟んでシリンドリカルレンズ1010a及び1010bが側方から見て入出力面が「ハ」の字形状になるように組み立てられている。
光学部分は、矢印2で示すように、素ガラス1010cの中心軸の周りに回転可能である。また、光学部分は、矢印3で示すように、素ガラス1010cの軸方向に沿って上下に移動可能となっている。レーザ装置1000から発せられたレーザビームは、矢印4に示すように、照射ユニット1010の光学部分を通過する。
例えば矢印2で示すように照射ユニット1010を回転移動させれば、レーザビームの傾きを変えることができる。一方、矢印3で示すように、照射ユニット1010を上下移動させれば、レーザビームの幅を絞ることができる。光学部分移動後のレーザビームがそれぞれ一定の基準線を満たせば、補正が終了したものとみなすことができる。ここで、一定の基準線とは、レーザビーム取り込みカメラ1060により撮影された画像面上の基準線とする。
図9は、レーザビーム照射試料1030の説明図である。図9において、レーザビーム照射試料1030の素材には、耐摩耗性、耐熱性、耐衝撃性に優れ、安価なアルミナセラミック(酸化アルミニウム陶器)を使用する。レーザビーム照射試料1030のうちレーザビームの照射面は、レーザビームを乱反射させるように研磨されている。レーザビーム照射試料1030は、検査ステージ1070に取り付けられる。
異物検出感度の自動調整動作は、上述した異物検査動作を実施する直前に自動的に実施する。以下、異物検出感度の自動調整動作について説明する。レーザビームの傾き補正とレーザビームの照射位置補正では、レーザビーム照射試料1030にレーザビームを照射させて傾きと照射位置補正を実施する。レーザビームの絞り位置補正では、半導体ウェーハ1080にレーザビームを照射させてレーザビーム絞り位置補正を実施する。以上のように、異物検出感度の自動調整動作には、3段階の補正機能が必要となる。
図10は、レーザビームの傾き補正、照射位置補正、絞り補正を制御する機能ブロックの構成例である。なお、この機能ブロック図においては、図6に示したレーザビーム方向切替ミラー1050及び検査ステージ1070は省略してある。図10において、レーザ装置1000から発光されたレーザビームは、照射ユニット1010、レーザビーム照射角度切り替えミラー1020を通過してレーザビーム照射試料1030に照射される。レーザビーム照射試料1030に照射されたレーザビームは、このレーザビーム照射試料1030で反射され、結像レンズ1040を介してレーザビーム取り込みカメラ1060で捕らえられる。
レーザビーム取り込みカメラ1060で捕らえられたレーザビーム画像は、画像取り込みボード1061により画像ファイルに変換され、画像演算処理部(演算制御部)1062に与えられる。画像演算処理部(演算制御部)1062は、レーザビームの傾き補正量、後述するように、照射位置補正量及び絞り補正量を演算する。画像演算処理部1062により演算されたレーザビームの照射位置補正量は、モータドライバインターフェース1064を介して、それぞれレーザビーム傾き補正用モータドライバ1067、レーザビーム位置補正用モータドライバ1065に供給される。
レーザビーム傾き補正用モータドライバ1067は、シリンドリカルレンズ1010bを回転動作させ、レーザビームの傾き位置を補正する。レーザビーム照射位置補正用モータドライバ1065は、レーザビーム照射角度切り替えミラー1020を左右に動作させ、レーザビームの照射位置を補正する。このように照射位置が補正されたレーザビームは、上述した同じ経路を通過して画像取り込みボード1061に供給され、画像ファイルに変換された後、画像演算処理部1062によりレーザビーム画像表示部(ディスプレイ)1063で画像表示される。
このように傾き及び照射位置が補正されたレーザビームは、上述した同じ経路を通過して鏡面加工された半導体ウェーハ1080を検査する。なお、ウェーハ1080で発生した散乱光は、TDIセンサ1100で捕らえられ、検査結果は検査結果処理ボード1101で画像ファイルに変換された後、検査結果処理演算部1102により検査結果表示部(ディスプレイ)1103で画像表示される。
レーザビーム絞り補正用モータドライバ1066は、表示された結果に基づいてレーザビームシリンドリカルレンズ1010bを上下方向に動作させ、レーザビーム絞り位置を補正する。
画像演算処理部1062はコンピュータにより構成され、コンピュータプログラムに従って、照射ユニット1010のレーザビーム照射位置を補正すると共に、レーザビーム照射角度切り替えミラー1020、レーザビーム方向切替ミラー1050、検査ステージ1070の動作を制御する。
続いて、レーザビームの傾き位置補正に関して説明する。図11はレーザビームの傾き補正機能の必要性について説明した図である。図11は、TDIセンサのY方向1120に対して平行にレーザビームが照射されていない状態を示している。すなわち、レーザビーム照射位置1130が、TDIセンサのY方向1120に対して傾斜している状態を示している。なお、図11に行列配置された個々の矩形パターンは単位受光素子である。図11に示すように、レーザビーム照射位置1130のビーム幅は単位受光素子の幅よりも狭くなっている。レーザビームを受光するTDIセンサの受光領域がY方向に対して1列に統一されていない場合、異物検出位置や検出感度が安定に保てない。そこで、レーザビームをTDIセンサのY方向1120に対して平行に照射させるための補正機能が必要となる。
図12は、レーザビームを照射してから、レーザビームのXY平面内における傾きを補正するまでのフローチャート(コンピュータプログラム用のフローチャートとしても利用できる)である。当該補正はステップ1200から開始される。
感度自動調整の際、レーザ装置1000から照射されたビームは、上述した経路を通過してビーム照射試料1030に照射され、結像レンズ1040、レーザビーム方向切り替えミラー1050を介してビーム取り込みカメラ1060に取り込まれる(ステップ1201、1202)。そして、取り込まれたビーム画像はファイルに保存され、保存された画像ファイルは画像演算処理部1062がX方向に分割して読み込む(ステップ1203、1204)。画像演算処理部1062がX方向に分割して読み込んだデータは輝度データであり、数値化される。画像演算処理部1062は、数値化したデータをY方向に積算する(ステップ1205)。
次に、画像演算処理部1062は、積算したデータからノイズ成分を除去するため平滑化処理を行い、平滑化したデータの数値の最大値に対応するY座標を取得する(ステップ1206)。分割したデータからそれぞれ最大値に対応するY座標を取得し、その最大値に対応するY座標をグラフ化し、そのグラフからXY平面内におけるレーザビームの傾きを求める(ステップ1207、1208)。
図13の(A)は、レーザビームが傾いている場合のレーザビーム画像を示す図であり、図13の(B)は、輝度値の最大値Y座標データのグラフである。図13において、1300はレーザビーム傾き補正前のビーム照射部分を示し、1301はビームが照射されていない部分を示す。また、1302はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のY軸(縦軸)、1303はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のX軸(横軸)、1304はX軸の分割した幅内での輝度値をY方向に積算したときの最大値のY軸座標を示す。図13の(B)に示したグラフから1次直線式y=ax+bを求め、傾きaを算出する(ステップ1208)。
このとき、その傾きaをレーザビーム傾き位置補正量として、a=0付近であれば、補正動作は実行せず、動作フローは終了となる(ステップ1209、1211)。
一方、ステップ1209において、傾きaがa=0付近より大きい値であれば、シリンドリカルレンズ1010bを動作させ、ステップ1202に戻る(ステップ1209、1210)。別方法としてモータを備え付けたTDIセンサを動作させ、レーザビーム傾きを補正してもよい。
図14の(A)は、レーザビームのXY平面内における傾きを調整した後のレーザビーム画像を示し、図14の(B)は、傾き調整後の輝度値の最大値Y座標データのグラフである。図14において、1305は、レーザビーム照射部分を示し、1306はレーザビームが照射されていない部分を示す。また、1307はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のY軸、1308はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のX軸、1309はX軸の分割した幅内での輝度値をY方向に積算したときの最大値のY軸座標を示す。
図14に示すように、レーザビームのXY平面内の傾きが補正されたことが判別できる。図13の(A)、図14の(B)は、感度調整時にレーザビーム画像表示部(ディスプレイ)1063に表示しても良いし、メンテナンス時のみ、傾きの確認のためにレーザビーム画像表示部(ディスプレイ)1063に表示しても良い。
以下から、レーザビームの照射位置補正に関して説明する。
図15は、レーザビームの照射位置補正機能の必要性を説明した図である。レーザビームが、TDIセンサY方向1120の受光領域に平行に照射されている状態1131であっても、レーザビームの照射開始X位置が検査毎に変動する場合、異物検出位置が安定に保てない。そこでレーザビームをTDIセンサX方向1140に対して受光位置を常に同じ位置に照射させるようにレーザビーム照射位置を補正する機能が必要となる。
図16は、レーザビームを照射してからレーザビームの照射位置を補正するまでのフローチャート(コンピュータプログラム用のフローチャートとしても利用できる)である。当該補正はステップ1400から開始される。
感度自動調整の際、レーザ装置1000から照射されたレーザビームは、上述した経路を通過して、レーザビーム照射試料1030に照射され、結像レンズ1040、レーザビーム方向切り替えミラー1050を介してレーザビーム取り込みカメラ1060に取り込まれる(ステップ1401、1402)。取り込まれたレーザビーム画像はファイルに保存され、保存された画像ファイルは画像演算処理部1062が読み込む(ステップ1403)。読み込んだデータは輝度データであり、数値化される(ステップ1404)。この後、画像演算処理部1062は、数値化したデータをY方向に積算する(ステップ1405)。
画像演算処理部1062は、積算したデータからノイズ成分を除去するため平滑化処理を行い、平滑化したデータの数値の最大値に対応するY座標を取得する(ステップ1406)。最大値に対応するY座標を取得し、基準値からの差を求める(ステップ1407)。
この基準値を、図27を用い説明する。図27の横軸はレーザビームの照射位置座標3001であり、縦軸は検出異物の輝度値3000である。矢印はTDIセンサの幅3002であり、この範囲内にレーザビームが照射されれば検出感度は安定に保たれる。基準値は、レーザビームの照射位置座標3001がTDIセンサの幅3002に照射された状態で、検出異物の輝度値グラフ3003が最も高くなる範囲内で任意に決められた座標位置である。この基準値からの差がレーザビームの照射位置補正量である。
図17の(A)は、照射位置補正前のレーザビームが試料に照射されている場合におけるレーザビーム画像を示し、図17の(B)は、その場合における輝度値の最大値Y座標データのグラフを示す。図17において、1411はレーザビーム照射部分を示し、1412はレーザビームが照射されていない部分を示す。また、1413はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のY軸、1414はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のX軸、1415はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ、1416はX方向に分割して読み込んだデータ(輝度値)をY方向に積算したときの最大値のX軸座標(すなわち、レーザビーム照射位置座標)を示す。1417はレーザビーム照射位置の基準位置のX軸座標を示し、1418はレーザビーム照射位置座標とレーザビーム照射位置基準位置との差を示す。
このとき、レーザビーム照射位置補正量が基準値付近であったら、補正動作は実行せず、動作フローは終了となる(ステップ1408、1410)。別方法としてモータを備え付けたTDIセンサを動作させ、レーザビーム照射位置を補正してもよい。
一方、レーザビーム照射位置補正量が基準値付近でない場合、ステップ1409に進む。ステップ1409では、レーザビーム最大輝度位置が基準値付近であれば、レーザビーム方向切り替えミラー1020を動作させ、ステップ1402に戻る(ステップ1408、1409)。
図18の(A)は、レーザビームのXY平面内における照射位置を調整した後のレーザビーム画像を示し、図18の(B)は、その場合における輝度値の最大値Y座標データのグラフを示す。図18の(A)において、1420はレーザビーム照射部分を示し、1421はレーザビームが照射されていない部分を示す。また、1422はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のY軸、1423はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ表示のX軸、1424はレーザビーム画像の輝度積算値グラフ、1425はX方向に分割した幅内での輝度値をY方向に積算したときの最大値のX軸座標を示す。図18に示すように、レーザビームの照射位置が補正されたことが判別できる。
図17の(A)、図18の(A)は、感度調整時にレーザビーム画像表示部(ディスプレイ)1063に表示してもよいし、メンテナンス時のみ、照射位置の確認のためにレーザビーム画像表示部(ディスプレイ)1063に表示してもよい。
以下から、レーザビームの絞り補正に関して説明する。
図19は、レーザビームの絞り補正機能の必要性について説明した図である。レーザビーム1510をレーザビーム照射試料1030に照射させて、レーザビーム照射位置を捉える。その後、レーザビーム照射試料1030の照射時における照射高さ1530を維持したまま、レーザビーム1520を検査ステージ1070上の半導体ウェーハ1080に照射する。すると光学機構の組み付け誤差や経時変化によりレーザビーム照射試料1030と半導体ウェーハ1080にレーザビーム絞り位置ずれが生じる。このずれにより、レーザビームは照射高さ1530の位置に対し、広がり1540を見せ、図19のレーザビーム照射位置1132に示すように、TDIセンサのX方向の画素にまたがることとなる。
このレーザビーム絞り補正においては、レーザビームの絞りを自動で認識し、最もレーザビームが絞れた位置に調整する。最もレーザビームの絞れた位置とはレーザビームの幅が最も狭い位置である。
図20は、レーザビームの絞り位置を最適値に合わせる、つまり、絞り補正の動作フローチャート(コンピュータプログラムのフローチャートとしても用いることができる)である。当該補正はステップ1500から開始される。
感度自動調整の際、レーザ装置1000から照射されたレーザビームは、上述した経路を通過して、検査ステージ1070上に載置された鏡面加工された半導体ウェーハ1080に照射され、結像レンズ1040を介して散乱光がTDIカメラ1100に取り込まれる(ステップ1501、1502)。取り込まれた散乱光は、検査結果処理ボード1101に取り込まれ、検査結果演算処理部1102で検査結果のヒストグラムに処理される(ステップ1503、1504)。次に、ヒストグラムの最大値が取得されたか否かを判定する(ステップ1505)。最大値が取得されていない場合、シリンドリカルレンズを上下方向に一定量移動させながら検査を実施する(ステップ1508)。ヒストグラムの最大値を取得するまで(ステップ1505)、ステップ1502、1503、1504、1508の処理を繰り返し実施する。
ステップ1505において、ヒストグラムの最大値が取得された場合、ステップ1506に進み、ヒストグラムの最大値のピークを作成するために再度シリンドリカルレンズを一定量移動させ、鏡面加工された半導体ウェーハの検査を実施する。検査結果から、ヒストグラムの最大値を記録し、絞り検査回数分取得したヒストグラムの最大値をグラフ化し、このヒストグラムの最大値から、最小二乗法にて最大値が得られるシリンドリカルレンズの位置を算出する(ステップ1507)。この最大値が得られるシリンドリカルレンズの位置が最もレーザビームの絞れた位置である(ステップ1509)。この後、処理を終了する(ステップ1510)。
図21の1600は検査結果表示マップを示し、1601は検査の結果得られた輝度値のヒストグラムを示し、1602は検査結果回数分のヒストグラムの最大値を示す。最もレーザビームの絞れた位置の結果からシリンドリカルレンズ1010bの高さ方向の位置を算出し、その最もレーザビーム幅の狭いレーザビーム絞り機構座標にシリンドリカルレンズ1010bを合わせる。
図22は、本発明の一実施形態における感度自動調整実施中にディスプレイに表示する メッセージ文字列1701の画面1700を示す図である。また、図23は、本発明の一実施形態における感度自動調整終了時にディスプレイに表示するメッセージ文字列1801の画面1800を示す図である。図22に示すように、感度調整実行中は、「自動感度調整中」のメッセージ1701を表示し、図23に示すように、正常に終了した場合「装置感度正常」のメッセージ1801を表示する。図23において、異常時は「装置感度異常」のメッセージを表示する。
図24は、本発明の一実施形態における感度自動調整を実施した際の履歴を残すログ1900を示す図である。図24において、日付1901と時間1902、感度自動調整を実施した際の正常終了か異常終了かのメッセージ1903を記録する。
上述した例において、レーザビームの傾き補正と照射位置補正と絞り補正とは、それぞれ、いずれか一方のみを実行しても良いし、全て共に実行しても良い。
図25は、レーザビームの照射位置補正と絞り補正との両方共実行する場合のフローチャートである。当該補正はステップ2000から開始される。図25において、ステップ2001で図14に示したレーザビームの傾き補正を実行した後に、ステップ2002で図17に示したレーザビームの照射位置補正を実行した後に、ステップ2003で図20に示したレーザビームの絞り補正を実行する。
レーザビームの傾き補正と照射位置補正と絞り補正との全て共に実行する場合、精度向上を図るため、図26に示すように、レーザビーム傾き補正(ステップ2101)を行い、レーザビーム絞り補正(ステップ2102)を行い、レーザビーム照射位置補正(ステップ2103)を行った後、もう一度、レーザビーム絞り補正(ステップ2104)を実行しても良い。
以上のように、本発明によれば、安定した検出感度を維持可能な異物検査装置、異物検出方法、異物検出装置用コンピュータプログラムを実現することである。つまり、経時変化等の理由により、異物検査装置内の構造に組みつけ誤差が生じたとしても、異物検出動作前に、レーザビームの傾き、照射位置、絞り自動的に一定の状態とすることができるので、異物検出感度の低下を防止して、安定した検出感度を維持することができる。
なお、上述した例は、本発明を半導体ウェーハ表面の異物検査装置に適用した場合の例であるが、本発明は、半導体ウェーハに限らず、その他の平面状の被検査物における異物検査装置及び異物検査方法に適用することが可能である。
また、実施例2はTDI非同期検査に伴って使用しても良いし、単独で実施しても良い。TDI非同期検査はユーザの選択することにより実施する。異物検査装置においては図28に示すように操作画面上4000に超高速検査の選択ボックス4001を用意し、ユーザに選択させる。検査結果は異物マップ4002に表示する。
本発明は半導体ウェーハの検査に限らず、液晶基板、ハードディスク、フォトマスク基板、他、様々な被検査対象物の表面の傷、欠陥、汚れ等の検査に広く適用可能である。
1 ウェーハ
2 チップ
10a、10b 照明手段
11a、11b 照明仰角
12a、12b 照明XY方向角
20a、20b 対物レンズ
21a、21b 空間フィルタ
22a、22b 結像レンズ
30 Xスケール
40 Yスケール
50a、50b 検出器
100 処理装置
110 A/D変換器
120 画像処理装置
121 画像比較回路
122 しきい値演算回路
123 しきい値格納回路
130 欠陥判定装置
131 判定回路
132、133 係数テーブル
140 座標管理装置
150 検査結果記憶装置
160 検査結果表示装置
170 入力装置
180 結果処理装置
200 外部計算装置
300 照明部
400 検出部
600 幅広照明ビーム
601 TDI転送方向
602 TDI照明領域
603 TDI出力画像信号
604 ステージ移動方向
605 細線照明ビーム
606 TDI測定画素ライン
607 TDIセンサ受光細線照明幅
608 測定画素サイズ
1000 レーザ装置
1010 照射ユニット
1010a シリンドリカルレンズ
1010b シリンドリカルレンズ(傾き補正・絞り補正)
1010c 素ガラス
1020 レーザビーム照射角度切り替えミラー
1030 レーザビーム照射試料
1040 レーザビーム結像レンズ
1050 レーザビーム方向切替ミラー
1060 レーザビーム取り込みカメラ
1061 画像取り込みボード
1062 画像演算処理部
1063 レーザビーム画像表示部
1064 モータドライバインターフェース
1065 レーザビーム位置補正用モータドライバ
1066 レーザビーム絞り補正用モータドライバ
1067 レーザビーム傾き補正用モータドライバ
1070 検査ステージ
1080 半導体ウェーハ
1090 標準粒子
1100 TDIセンサ
1101 検査結果処理ボード
1102 検査結果処理演算部
1103 検査結果表示部
1120 TDIセンサ(Y方向)
1130 レーザビーム照射位置(傾き)
1131 レーザビーム照射位置(並行)
1132 レーザビーム照射位置(TDIセンサX方向画素またがり)
1140 TDIセンサ(X方向)
1300 レーザビーム傾き補正前−レーザビーム照射部分
1301 レーザビーム傾き補正前−レーザビーム照射されていない部分
1302 レーザビーム傾き補正前−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示Y軸
1303 レーザビーム傾き補正前−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示X軸
1304 レーザビーム傾き補正前−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ
1305 レーザビーム傾き補正後−レーザビーム照射部分
1306 レーザビーム傾き補正後−レーザビーム照射されていない部分
1307 レーザビーム傾き補正後−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示Y軸
1308 レーザビーム傾き補正後−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示X軸
1309 レーザビーム傾き補正後−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ
1411 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム照射部分
1412 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム照射されていない部分
1413 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示Y軸
1414 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示X軸
1415 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ
1416 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム照射位置座標
1417 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム照射位置基準位置
1418 レーザビーム照射位置補正前−レーザビーム照射位置座標とレーザビーム照射位置基準位置との差
1420 レーザビーム照射位置補正後−レーザビーム照射部分
1421 レーザビーム照射位置補正後−レーザビーム照射されていない部分
1422 レーザビーム照射位置補正後−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示Y軸
1423 レーザビーム照射位置補正後−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ表示X軸
1424 レーザビーム照射位置補正後−レーザビーム画像輝度積算数値グラフ
1425 レーザビーム照射位置補正後−レーザビーム照射位置座標
1510 レーザビーム照射試料照射時のレーザビーム
1520 半導体ウェーハ照射時のレーザビーム
1530 レーザビーム照射試料照射時のレーザビーム照射高さ
1540 半導体ウェーハ照射時レーザビーム広がり照射
1600 検査結果表示マップ
1601 検査結果輝度値ヒストグラム
1602 検査結果輝度値ヒストグラム最大値―レーザビーム絞り補正値グラフ
1700 自動感度調整中表示
1701 自動感度調整中表示画面(メッセージ文字列)
1800 自動感度調整終了および異常表示
1801 自動感度調整終了および異常表示画面(メッセージ文字列)
1900 自動感度調整結果ログ
1901 自動感度調整結果ログ日付
1902 自動感度調整結果ログ時間
1903 自動感度調整結果ログ結果
3000 検出異物の輝度値
3001 レーザビームの照射位置座標
3002 TDIセンサの幅
3003 検出異物の輝度値グラフ
4000 操作画面
4001 超高速検査選択ボックス
4002 異物マップ表示

Claims (14)

  1. 細線状の検査光を被検査物へ照射する照射部と、
    前記被検査物の表面または表面近傍で発生した反射光または散乱光の強度と位置とを検出する検出部と、
    前記被検査物を搭載し、移動速度を任意に可変できるステージ部と、
    前記照射部と前記検出部と前記ステージ部を制御する制御部と、
    前記検出部にて検出された情報を処理する処理部と、
    前記処理部にて処理された情報を表示する表示部とを有した検査装置であって、
    前記検出部は、光を検出するセンサを有し、前記センサの所定の画素領域のみに受光し、
    前記制御部は、反射光または散乱光を検出する前記検出部のセンサのセンサ駆動速度と前記ステージ部の移動速度の比率を変更することにより検査速度を任意に可変することを特徴とする検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記制御部は、前記検出部のセンサ駆動速度と前記ステージ部の移動速度の比率を変更することにより、前記検出部のセンサ画素サイズの縦横比を変更することを特徴とする検査装置。
  3. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記検出部のセンサに時間遅延積分型イメージセンサ(TDIセンサ)を用いたことを特徴とする検査装置。
  4. 請求項3に記載の検査装置において、
    前記検出部のTDIセンサの駆動速度に対し、前記ステージ部の移動速度を任意の速度に設定することを特徴とする検査装置。
  5. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記照射部は前記検査光を被検査物へ照射する照射幅を可変することを特徴とする検査装置。
  6. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記表示部は、前記処理部にて処理された欠陥候補群を表示し、
    前記表示部において表示された前記欠陥候補群から任意の欠陥候補を選択する入力部を更に有することを特徴とする検査装置。
  7. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記センサは、TDIセンサであり、
    前記制御部は、前記TDIセンサの同期スキャン検査モードと、前記TDIセンサの非同期スキャン検査モードを切替え制御することを特徴とする検査装置。
  8. 細線状の検査光を被検査物へ照射し、
    前記被検査物の表面または表面近傍で発生した反射光または散乱光の強度と位置とを検出する検査方法であって、
    前記検出において、光を検出するセンサの所定の画素領域のみに受光し、
    制御部が、前記センサのセンサ駆動速度と前記被検査物を搭載するステージ部の移動速度の比率を変更することにより検査速度を任意に可変することを特徴とする検査方法。
  9. 請求項に記載の検査方法において、
    前記制御部が、前記センサのセンサ駆動速度と前記被検査物の移動速度の比率を変更することにより、前記センサのセンサ画素サイズの縦横比を変更することを特徴とする検査方法。
  10. 請求項に記載の検査方法において、
    前記センサに時間遅延積分型イメージセンサ(TDIセンサ)を用いたことを特徴とする検査方法。
  11. 請求項10に記載の検査方法において、
    前記TDIセンサの駆動速度に対し、前記被検査物の移動速度を任意の速度に設定することを特徴とする検査方法。
  12. 請求項に記載の検査方法において、
    前記検査光を被検査物へ照射する照射幅を可変することを特徴とする検査方法。
  13. 請求項に記載の検査方法において、
    欠陥候補群を表示し、表示された前記欠陥候補群から任意の欠陥候補を選択することを特徴とする検査方法。
  14. 請求項に記載の検査方法において、
    前記センサは、TDIセンサであり、
    前記制御部は、前記TDIセンサの同期スキャン検査モードと、前記TDIセンサの非同期スキャン検査モードを切替え制御することを特徴とする検査方法。
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