JP5494968B2 - 温度センサ - Google Patents
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Description
すなわち、特許文献1に記載の技術では、一対の絶縁性フィルムで、絶縁接着剤を介在させ、サーミスタ(セラミックベース)およびリード線を熱と圧力とにより密封しているが、特許文献1の図3および図4に示されているように、熱圧着された一対の絶縁性フィルムの上下面に、内部のリード線およびサーミスタによって凹凸が生じてしまう問題があった。このため、温度の測定対象物に設置した際に、凹凸によって密着性が悪くなり、良好な熱伝導性が得られないため、測定温度に誤差が生じやすいと共に応答性が低いという不都合があった。特に、特許文献1の場合、リード線がサーミスタの厚さより太いために、一対のリード線間に大きな凹部が生じて、サーミスタと測定対象物との間に空間が形成されてしまう問題があった。
また、一対の絶縁性フィルムの上下面に生じた凸部に、設置時等において外部から荷重や衝撃が局所的にかつ集中的に加わるため、機械的強度が弱いという問題があった。特許文献1では、太いリード線により、あえて凸部を形成してこの部分で外部の荷重や衝撃を吸収および分散させると記載されているが、リード線自体に強い荷重や衝撃が集中してしまうため、リード線とサーミスタとの接続部分にも強い応力が加わり、接続強度の低下や接続部分を介してサーミスタに荷重や衝撃が加わってしまう不都合があった。また、リード線を太くしたため、リード線を介して熱が外部に逃げやすくなり、この点でも測定温度に誤差が生じやすくなるデメリットがあった。
すなわち、この温度センサでは、絶縁性接着層が、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ホットメルト樹脂のいずれかで形成されているので、エポキシ樹脂等に比べて比較的柔らかい樹脂にサーミスタ素子が埋め込まれるため、外部からの荷重や衝撃をより和らげることができる。
また、エポキシ等の加熱硬化型の樹脂を適用した場合、高温及び長時間処理が必要となり、絶縁性フィルムや、リード線被覆材の耐熱限界を超えることによる加工時の劣化が問題となるが、湿気硬化型のシリコーン樹脂や短時間で接着処理が可能なウレタン樹脂、ホットメルト樹脂を適用することによって、これら問題を回避できるメリットもある。
すなわち、この温度センサでは、サーミスタ素子の厚さがリード線の直径以上に設定されていると共に、導電性接着剤が電極の上下面まで覆っているので、電極の上下面を覆っている導電性接着剤が最も厚い部分となり、外部からの厚さ方向に加わる荷重や衝撃に対して緩衝材となって、さらにサーミスタ素子への応力緩和が可能になる。
すなわち、この温度センサでは、リード線が、先端をサーミスタ素子から突出させて接続されているので、サーミスタ素子がリード線の先端から出ず、リード線の軸方向に対する曲げ強度が向上するため、取付時に曲げ応力が発生する場合などに好適である。
すなわち、本発明に係る温度センサによれば、絶縁性接着層の厚さがリード線の直径以上かつ導電性接着剤を含むサーミスタ素子の厚さ以上に設定され、絶縁性接着層内にリード線の先端側およびサーミスタ素子が埋め込まれていると共に一対の絶縁性フィルムの上下面が平坦面とされているので、設置時の高い密着性により正確な温度測定と高い応答性とが得られる。さらに、外部からの荷重や衝撃を平面で受けて緩和することができ、サーミスタ素子への影響を抑制することができる。
さらに、絶縁性接着層7内にリード線5の先端側およびサーミスタ素子3が埋め込まれていると共に、一対の絶縁性フィルム6の上下面が平坦面とされている。
すなわち、十分な厚さに設定された絶縁性接着層7内に、リード線5の先端側およびサーミスタ素子3の全体が埋め込まれた状態となるため、リード線5およびサーミスタ素子3によって一対の絶縁性フィルム6に凹凸が生じず、上下面の平坦性が維持されたままリード線5の先端側サーミスタ素子3が密封されている。
サーミスタ素子3の厚さt3は、リード線5の直径φ以上に設定されている。また、導電性接着剤4は、電極2の上下面まで覆って形成されている。この導電性接着剤4としては、ハンダ材等が採用される。
このリード線5は、先端をサーミスタ素子3から突出させて接続されている。なお、外部に露出しているリード線5の末端部分には、基板への取付を考慮して、くの字形状に曲げるキンク加工等を施しても構わない。
また、リード線5が、先端をサーミスタ素子3から突出させて接続されているので、サーミスタ素子3がリード線5の先端から出ず、リード線5の軸方向に対する曲げ強度が向上するため、取付時に曲げ応力が発生する場合などに好適である。
Claims (4)
- 一対の電極を両端面に有するチップ状のサーミスタ素子と、
前記一対の電極に先端側が導電性接着剤で接続された一対のリード線と、
前記リード線の先端側と共に前記サーミスタ素子を挟んで密封する一対の絶縁性フィルムと、を備え、
一対の前記絶縁性フィルムの間に絶縁性接着層が設けられ、該絶縁性接着層の厚さが前記リード線の直径以上かつ前記導電性接着剤を含む前記サーミスタ素子の厚さ以上に設定され、
前記絶縁性接着層内に前記リード線の先端側および前記サーミスタ素子が埋め込まれていると共に一対の前記絶縁性フィルムの上下面が平坦面とされ、
前記サーミスタ素子の厚さが前記リード線の直径以上に設定されていると共に前記電極が前記サーミスタ素子の上下面の一部まで覆って形成され、前記導電性接着剤が前記電極の上下面まで覆っていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1に記載の温度センサにおいて、
前記絶縁性接着層が、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂、ホットメルト樹脂のいずれかで形成されていることを特徴とする温度センサ。 - 請求項1または2に記載の温度センサにおいて、
前記リード線が、先端を前記サーミスタ素子から突出させて接続されていることを特徴とする温度センサ。 - 一対の電極を両端面に有するチップ状のサーミスタ素子と、
前記一対の電極に先端側が導電性接着剤で接続された一対のリード線と、
前記リード線の先端側と共に前記サーミスタ素子を挟んで密封する一対の絶縁性フィルムと、を備え、
一対の前記絶縁性フィルムの間に絶縁性接着層が設けられ、該絶縁性接着層の厚さが前記リード線の直径以上かつ前記導電性接着剤を含む前記サーミスタ素子の厚さ以上に設定され、
前記絶縁性接着層内に前記リード線の先端側および前記サーミスタ素子が埋め込まれていると共に一対の前記絶縁性フィルムの上下面が平坦面とされ、
前記リード線が、先端を前記サーミスタ素子から突出させて接続されていることを特徴とする温度センサ。
Priority Applications (1)
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JP2010213364A JP5494968B2 (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 温度センサ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010213364A JP5494968B2 (ja) | 2010-09-24 | 2010-09-24 | 温度センサ |
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Family Applications (1)
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