JP2014168037A - 電子部品 - Google Patents

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忠将 三浦
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Abstract

【課題】電子部品素子や電子部品素子およびリード線の接続部が損傷されにくい電子部品を提供する。
【解決手段】電子部品としてのサーミスタセンサ10は、電子部品素子としてのサーミスタチップ20を含む。サーミスタチップ20の外部電極22は、導電性接続材40を介して、可撓性を有する絶縁性樹脂シート30上のリード線32に電気的に接続される。サーミスタチップ20およびその接続部は、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28および42で被覆される。リード線32の中間部は、可撓性を有する絶縁性樹脂材34で被覆される。
【選択図】図3

Description

この発明は、電子部品に関し、特に、たとえばサーミスタチップなどの電子部品素子とそれに電気的に接続されたリード線とを有し、少なくとも電子部品素子に絶縁材が被覆された、たとえばサーミスタセンサなどの電子部品に関する。
実開平6−2184号公報(特許文献1)には、従来のサーミスタセンサの一例が記載されている。特許文献1に記載されているサーミスタセンサは、フレキシブル性や気密性などの優れたサーミスタセンサを提供することを課題として考え出されたものであって、電気絶縁性を有する有機樹脂からなる可撓性テープ上にリード線を形成し、リード線の端部にサーミスタチップを接続し、サーミスタチップと反対側のリード線の接続端子部を残してサーミスタチップおよびリード線に電気絶縁性を有する有機樹脂剤をコーティングしたものである。
実開平6−2184号公報
特許文献1に記載されているサーミスタセンサでは、可撓性テープが可撓性を有し、しかも、サーミスタチップおよびリード線にコーティングされた有機樹脂剤はコーティング厚さが50μm以下たとえば1μmに薄く形成され可撓性を有するため、サーミスタセンサにたとえば落下などにより外部から応力が加えられた場合、応力がサーミスタチップにそのまま加わる場合がある。そして、その応力が大きいときには、サーミスタチップやサーミスタチップおよびリード線の接続部が損傷して、サーミスタの電気的特性の劣化やリード線の接続部での断線などの問題が発生するおそれがある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、電子部品素子や電子部品素子およびリード線の接続部が損傷されにくい電子部品を提供することである。
この発明にかかる電子部品は、電子部品素子と、電子部品素子に電気的に接続されたリード線と、電子部品素子およびリード線に被覆された絶縁材とを含み、電子部品素子と電子部品素子およびリード線の接続部とに被覆された絶縁材は、可撓性を有しない絶縁性樹脂材である、電子部品である。
この発明にかかる電子部品では、リード線において接続部以外の部分に被覆された絶縁材は、可撓性を有する絶縁材であることが好ましい。
また、この発明にかかる電子部品では、可撓性を有する絶縁性シートを含み、電子部品素子およびリード線は、絶縁性シート上に形成されていることが好ましい。
さらに、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子は、異方性導電性接着剤を介してリード線に電気的に接続されかつ絶縁性シートに接着されていることが好ましい。
また、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子は、導電性接続材を介してリード線に電気的に接続され、かつ、可撓性を有しない絶縁性樹脂材を介して絶縁性シートに接着されていることが好ましい。
この発明にかかる電子部品では、絶縁性シートは、たとえば、電子部品素子に対してリード線側とは反対側において絶縁材より外側に延長して形成されてもよい。
さらに、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子を有する部分における幅は、リード線を有する部分における幅より狭く形成されていることが好ましい。
この発明にかかる電子部品では、電子部品素子を有する部分における幅および電子部品素子を有する部分に隣接するリード線を有する隣接リード線部分における幅は、それぞれ、隣接リード線部分以外のリード線を有する部分における幅より狭く形成されてもよい。
また、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子の天面の反対の主面側がリード線に電気的に接続され、電子部品素子を被覆する絶縁材の天面は、平坦状に形成されていることが好ましい。
さらに、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子は、たとえばサーミスタチップを含む。
また、この発明にかかる電子部品では、絶縁材において、可撓性を有しない絶縁性樹脂材の部分における線膨張係数は、その部分以外の他の部分における線膨張係数以下であることが好ましい。
この発明にかかる電子部品では、電子部品素子と電子部品素子およびリード線の接続部とを被覆した絶縁材が可撓性を有しない絶縁性樹脂材であるので、電子部品に外部から落下や衝撃などによる応力が加えられた場合、その応力が軽減ないしは緩和される。そのため、接続部が変形しにくくなり、その接続部の損傷が防止され、電子部品素子自体の特性の信頼性や接続部における接続信頼性などを向上できる。
この発明にかかる電子部品では、リード線の接続部以外の部分を被覆した絶縁材が可撓性を有する絶縁材である場合、その接続部以外が可撓性ないしはフレキシブル性を有しているため、電子部品素子の配置の自由度が高くなる。
また、この発明にかかる電子部品では、可撓性を有する絶縁性シートを含み、電子部品素子およびリード線が絶縁性シート上に形成されている場合、絶縁材によって電子部品素子やその接続部を一方側から封止しやすい。
さらに、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子が異方性導電性接着剤を介してリード線に電気的に接続される場合、絶縁材が被覆された電子部品素子の良品検査をした後に電子部品素子をリード線に電気的に接続し、かつ絶縁性シートに接着できるため、電子部品の歩留まりが向上する。
また、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子が導電性接続材を介してリード線に電気的に接続されかつ可撓性を有しない絶縁性樹脂材を介して絶縁性シートに接着されている場合、電子部品素子を被覆した絶縁材を絶縁性シートとの接着剤として利用することができ、電子部品素子および絶縁性シート間に接着剤層が存在せず、低背化が可能になる。
この発明にかかる電子部品では、絶縁性シートが電子部品素子に対してリード線側とは反対側において絶縁材より外側に延長して形成されている場合、この電子部品を被測定部材に接触させたとき、被測定部材と電子部品との電子部品素子近傍の接触面積を大きくすることができるため、電子部品素子によるセンシング精度が向上する。また、その電子部品では、電子部品と被測定部材との接触面積が大きくなるため、電子部品を被測定部材に接着する場合、電子部品の被測定部材への接着強度を向上することができる。
さらに、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子を有する部分における幅がリード線を有する部分における幅より狭く形成されている場合、電子部品を小型化できる。そのため、その電子部品を別の電子機器などに搭載する場合、搭載スペースを低減することができる。また、その電子部品では、たとえば、温度センサ等として機能する電子部品素子の搭載部が細くなっているため、温度を測定したい箇所で狭い部分に挿入することが容易になる。
この発明にかかる電子部品では、電子部品素子を有する部分における幅および電子部品素子を有する部分に隣接するリード線を有する隣接リード線部分における幅が、それぞれ、隣接リード線部分以外のリード線を有する部分における幅より狭く形成されている場合、たとえば、温度センサ等として機能する電子部品素子の搭載部などが細くなっているため、温度を測定したい箇所で狭い部分にさらに挿入することが容易になる。また、その電子部品では、電子部品をさらに小型化できるとともに、電子部品の搭載スペースをさらに低減することができる。
また、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子の天面の反対の主面側がリード線に電気的に接続され、電子部品素子を被覆する絶縁材の天面が平坦状に形成されている場合、電子部品の天面も被着体に接着することが可能になり、電子部品を搭載する際の設計の自由度が向上する。
さらに、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子がたとえばサーミスタチップを含む場合、サーミスタセンサを構成することができる。
また、この発明にかかる電子部品では、絶縁材において、可撓性を有しない絶縁性樹脂材の部分における線膨張係数がその部分以外の他の部分における線膨張係数以下である場合、可撓性を有しない絶縁性樹脂材の部分の伸縮量を低減でき、電子部品素子およびリード線の接続部に加わる温度変化による応力を低減できる。そのため、この発明にかかる電子部品が特に温度変化を感知するサーミスタセンサである場合、可撓性を有しない絶縁性樹脂材の部分の温度変化による伸縮を低減できるため、サーミスタセンサの感温性能の低下を防止することができる。
この発明によれば、電子部品素子や電子部品素子およびリード線の接続部が損傷されにくい、電子部品が得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明にかかるサーミスタセンサの一例を示す斜視図である。 図1に示すサーミスタセンサの平面図解図である。 図1に示すサーミスタセンサの側面図解図である。 図2の線IV−IVにおける断面図解図である。 マザーCu箔上に複数のサーミスタチップを配置した状態を示す図解図である。 マザーCu箔上の複数のサーミスタチップに可撓性を有しない絶縁性樹脂材を被覆した状態を示す図解図である。 (A)は、図1に示すサーミスタセンサに用いられるサーミスタチップに可撓性を有しない絶縁性樹脂材を被覆した状態を示す斜視図であり、(B)は、そのサーミスタチップを裏返した状態を示す斜視図である。 マザー絶縁性樹脂シート上に複数のリード線を形成した状態を示す図解図である。 マザー絶縁性樹脂シート上の複数のリード線の中間部などに可撓性を有する絶縁性樹脂材を被覆した状態を示す図解図である。 マザー絶縁性樹脂シート上の複数のリード線の一端部上に図7に示す複数のサーミスタチップを配置した状態を示す図解図である。 図1に示すサーミスタセンサにおいてサーミスタチップをリード線に接続する前の状態を示す図解図である。 この発明にかかるサーミスタセンサの他の例を示す斜視図である。 図12に示すサーミスタセンサの平面図解図である。 図12に示すサーミスタセンサの側面図解図である。 図13の線XV−XVにおける断面図解図である。 (A)は、図12に示すサーミスタセンサに用いられるサーミスタチップに可撓性を有しない絶縁性樹脂材を被覆するとともに異方性導電性接着剤シートを形成した状態を示す斜視図であり、(B)は、そのサーミスタチップを裏返した状態を示す斜視図である。 マザー絶縁性樹脂シート上の複数のリード線の一端部上に図16に示す複数のサーミスタチップを配置した状態を示す図解図である。 この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す斜視図である。 図18に示すサーミスタセンサの平面図解図である。 図18に示すサーミスタセンサの側面図解図である。 図19の線XXI−XXIにおける断面図解図である。 マザー絶縁性樹脂シート上の複数のリード線の一端部上に複数のサーミスタチップを配置した状態を示す図解図である。 この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す斜視図である。 図23に示すサーミスタセンサの平面図解図である。 図23に示すサーミスタセンサの側面図解図である。 図24の線XXVI−XXVIにおける断面図解図である。 マザー絶縁性樹脂シート上の複数のリード線の一端部上に複数のサーミスタチップを配置した状態を示す図解図である。 マザー絶縁性樹脂シート上の複数のリード線上の複数のサーミスタチップに可撓性を有しない絶縁性樹脂材を被覆した状態を示す図解図である。 この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す平面図解図である。 この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す平面図解図である。 図30に示すサーミスタセンサの側面図解図である。 この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す平面図解図である。 図32に示すサーミスタセンサの側面図解図である。
図1は、この発明にかかるサーミスタセンサの一例を示す斜視図であり、図2は、図1に示すサーミスタセンサの平面図解図であり、図3は、図1に示すサーミスタセンサの側面図解図であり、図4は、図2の線IV−IVにおける断面図解図である。
図1に示すサーミスタセンサ10は、電子部品素子としてたとえば直方体状のサーミスタチップ20を含む。サーミスタチップ20の両端部には、それぞれ、外部電極22が形成される。
サーミスタチップ20の2つの外部電極22の下面には、それぞれ、実装用電極としてたとえばSnめっき層24a、Niめっき層24bおよびCuめっき層24cがこの順に形成される。さらに、2つのCuめっき層24cの下面には、それぞれ、Cu箔26が形成される。
サーミスタチップ20には、絶縁材としてたとえばエポキシ樹脂からなる可撓性を有しない絶縁性樹脂材28が被覆される。この場合、絶縁性樹脂材28は、Snめっき層24a、Niめっき層24bおよびCuめっき層24cにも被覆される。
さらに、サーミスタセンサ10は、可撓性を有する絶縁性シートとしてたとえばポリイミド樹脂からなる短冊状の可撓性を有する絶縁性樹脂シート30を含む。
絶縁性樹脂シート30上には、たとえばCu箔からなる直線状の可撓性を有する2つのリード線32が絶縁性樹脂シート30の幅方向に間隔を隔てて形成される。
絶縁性樹脂シート30の長手方向における中間部および2つのリード線32の長手方向における中間部には、絶縁材としてたとえばポリイミド樹脂からなる可撓性を有する絶縁性樹脂材34が被覆される。
サーミスタチップ20に形成された2つの外部電極22は、Snめっき層24a、Niめっき層24b、Cuめっき層24c、Cu箔26および2つのリード線32の一端部に配置されたたとえばはんだなどの導電性接続材40を介して、2つのリード線32にそれぞれ電気的に接続される。また、このサーミスタセンサ10では、リード線32が電気的に接続されるサーミスタチップ20の下面の反対側のサーミスタチップ20を被覆する絶縁性樹脂材28の天面が、平坦状に形成されている。
サーミスタチップ20に形成されたCu箔26とリード線32との接続部において、Cu箔26、絶縁性樹脂材28、絶縁性樹脂シート30、リード線32および導電性接続材40の周囲を、絶縁材としてたとえばエポキシ樹脂からなる可撓性を有しない絶縁性樹脂材42が被覆する。このようにして、サーミスタチップ20は、絶縁性樹脂材42を介して絶縁性樹脂シート30に接着される。この場合、サーミスタセンサ10を平面視したときに、サーミスタチップ20を有する部分における幅、すなわち絶縁性樹脂材28、絶縁性樹脂シート30および絶縁性樹脂材42を含む部分の幅は、リード線32を有する部分における幅すなわち絶縁性樹脂シート30および絶縁性樹脂材34における幅と同じ幅に形成される。また、この場合、絶縁材(28、34、42)において、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28、42の部分における線膨張係数は、その部分以外の他の部分すなわち可撓性を有する絶縁性樹脂材34における線膨張係数以下に形成されている。
次に、図1に示すサーミスタセンサ10の製造方法の一例について説明する。
まず、たとえば厚さ18μmのマザーCu箔26´上にドライフィルムレジスト(日立化成製:PHOTEC−RY3237)をラミネーターにより貼付け、露光、現像を行うことによって、マザーCu箔26´上のドライフィルムレジスト(図示せず)に複数のサーミスタチップ20用の実装用電極に対応する部分に開口部を形成する。なお、レジストとしては、ドライフィルムレジストの他に、液状レジストも使用可能である。
そして、レジストの開口部において、マザーCu箔26´の上に、Cuめっき層24c、Niめっき層24bおよびSnめっき層24aを順次に電解めっき等により形成することによって、複数のサーミスタチップ20用の実装用電極を形成する。
その後、実装用電極形成面にフラックスを塗布し、図5に示すように、実装用電極上に複数のサーミスタチップ20を搭載後、リフロー炉においてサーミスタチップ20を実装用電極に接合する。なお、この他にも、その接合方法には、はんだペースト、導電性接着剤、異方性導電性接着剤シートによる接合がある。
そして、たとえば熱硬化性エポキシ樹脂からなる厚さ100μmの未硬化樹脂シートを4枚重ねて、サーミスタチップ20の搭載面から圧着プレスを行うことなどによって、図6に示すように、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28´内に複数のサーミスタチップ20を封止する。ここで、圧着プレスは、たとえば、温度130℃において、真空引きを2分間行った後に、5MPaの圧力で3分間プレスを行う。また、絶縁性樹脂材28´の厚さは、たとえば300μmである。圧着プレス後には、絶縁性樹脂材28´などをオーブンに投入して絶縁性樹脂材28´を硬化する。硬化条件は、たとえば、温度180℃において60分間である。このように絶縁性樹脂材28´を圧着プレスする際に下面が平坦状であるプレス金型を使用するため、絶縁性樹脂材28´(28)の上面(圧着面)は、平坦状に形成される。なお、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28´(28)としては、エポキシ樹脂の他に、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂を用いても良い。
その後、マザーCu箔26´のエッチングなどのサブトラクティブ法によりサーミスタチップ20の搭載面の裏面にCu箔26を形成し、絶縁性樹脂材28´を型抜機やダイサー加工機などの切断機を用いて切断することによって、図7(A)および図7(B)に示すような絶縁性樹脂材28により封止されたサーミスタチップ20の個片が得られる。
また、銅箔付ポリイミド樹脂シートの銅箔上にドライフィルムレジスト(日立化成製:PHOTEC−RY3237)をラミネーターを用いて貼付け、露光、現像、エッチングを行うことによって、図8に示すように、可撓性を有するマザー絶縁性樹脂シート30´上に可撓性を有する複数のリード線32を形成する。なお、リード線32の形成方法は、上記のエッチングなどのサブトラクティブ法の他に、めっき法、蒸着法、配線接着法などがある。また、絶縁性樹脂シート30´(30)などの可撓性を有する絶縁性シートとしては、ポリイミド樹脂の他に、ポリエステル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、ポリフェニレンサルファイド、エポキシ樹脂、セラミック、PETフィルム、PENフィルムなど可撓性を有する材料を用いても良い。
そして、図9に示すように、複数のリード線32の中間部などに未硬化ポリイミド樹脂シートを加熱圧着して貼付け、リード線32およびマザー絶縁性樹脂シート30´にたとえばポリイミド樹脂などの可撓性を有する絶縁性樹脂材34´を被覆する。絶縁性樹脂材34´(34)などの絶縁材の供給方法としては、シート以外にも液状樹脂塗布、蒸着などがある。また、絶縁性樹脂材34´(34)などの絶縁材としては、ポリイミド樹脂の他に、ポリエステル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、ポリフェニレンサルファイド、エポキシ樹脂、セラミックなど可撓性を有する材料を用いても良い。
その後、図10に示すように、絶縁性樹脂材34´が被覆されたリード線32を形成したマザー絶縁性樹脂シート30´上に、絶縁性樹脂材28で封止された複数のサーミスタチップ20を接着する。この場合、図11に示すように、個々のサーミスタチップ20は、2つのCu箔26が複合材料43を介して2つのリード線32にそれぞれ対向するように、複合材料43によって絶縁性樹脂シート30´に接着される。複合材料43は、たとえば熱硬化性エポキシ樹脂中に粒子状のはんだなどの導電性接続材を混ぜ合わせたものであって、加熱することによって、導電性接続材40および絶縁性樹脂材42となるものである。なお、導電性接続材40としては、はんだの他に、導電性接着剤などを用いても良い。また、可撓性を有しない絶縁性樹脂材42としては、エポキシ樹脂の他に、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂を用いても良い。
そして、複数のサーミスタチップ20をマザー絶縁性樹脂シート30´に接着した複合材料43などを加熱することによって、複数のサーミスタセンサ10の導電性接続材40および絶縁性樹脂材42を形成する。
その後、マザー絶縁性樹脂シート30´および絶縁性樹脂材34´をたとえば型抜機やダイサー加工機などの切断機を用いて切断することによって、図1に示す短冊型のサーミスタセンサ10が得られる。
図1に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20とサーミスタチップ20およびリード線32の接続部とに被覆された絶縁材が可撓性を有しない絶縁性樹脂材28、42であるので、サーミスタセンサ10に外部からたとえば落下や衝撃などによる応力が加えられた場合、サーミスタチップ20およびその接続部に加えられる応力が軽減ないしは緩和される。そのため、このサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20やサーミスタチップ20およびリード線32の接続部が変形しにくくなり、サーミスタチップ20やサーミスタチップ20およびリード線32の接続部の損傷が防止される。そのため、このサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20自体の特性の信頼性やサーミスタチップ20およびリード線32の接続部における接続信頼性などの電気的特性の信頼性が向上する。
さらに、図1に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20などに絶縁材として絶縁性樹脂材28および42などが被覆されているので、サーミスタチップ20などの気密性がよい。
図1に示すサーミスタセンサ10では、リード線32においてその接続部以外の部分すなわち中間部に被覆された絶縁材が可撓性を有する絶縁性樹脂材34であるので、リード線32における部分すなわち中間部が可撓性ないしはフレキシブル性を有し、サーミスタチップ20の配置の自由度が高くなる。
また、図1に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20およびリード線32がマザー絶縁性樹脂シート30´上に形成されているので、絶縁性樹脂材28および42などの絶縁材によってサーミスタチップ20やその接続部をマザー絶縁性樹脂シート30´の一方主面側から封止しやすい。
さらに、図1に示すサーミスタセンサ10では、平面視してサーミスタチップ20を有する部分における幅がリード線32を有する部分における幅と同じ幅に形成されているので、サーミスタセンサ10を小型化できる。そのため、そのサーミスタセンサ10を別の電子機器などに搭載する場合、搭載スペースを低減することができる。
また、図1に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20を被覆する絶縁性樹脂材28の天面の反対側の主面がリード線32に電気的に接続され、サーミスタチップ20を被覆する絶縁性樹脂材28の天面が平坦状に形成されているので、サーミスタセンサ10の天面も携帯電話のバッテリーなどの被着体に接着することが可能になり、サーミスタセンサ10を搭載する際の設計の自由度が向上するとともに、被着体の温度変化を精度よく測定することができる。
また、図1に示すサーミスタセンサ10では、絶縁材において、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28および42の部分における線膨張係数が接続部以外の可撓性を有する絶縁性樹脂材34の部分における線膨張係数以下であるので、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28および42の伸縮量を低減でき、サーミスタチップ20およびリード線32の接続部に加わる温度変化による応力を低減できる。そのため、このサーミスタセンサ10では、可撓性を有しない絶縁性樹脂材28および42の部分の温度変化による伸縮を低減できるため、サーミスタセンサ10の感温性能の低下を防止することができる。
さらに、図1に示すサーミスタセンサ10では、吸湿性がポリイミド樹脂よりも低いエポキシ樹脂からなる絶縁性樹脂材28および42をサーミスタチップ20に被覆することにより、サーミスタチップ20の特性の劣化を抑えることができる。
図12は、この発明にかかるサーミスタセンサの他の例を示す斜視図であり、図13は、図12に示すサーミスタセンサの平面図解図であり、図14は、図12に示すサーミスタセンサの側面図解図であり、図15は、図13の線XV−XVにおける断面図解図である。
図12に示すサーミスタセンサ10は、図1に示すサーミスタセンサ10と比べて、Cu箔26および絶縁性樹脂材28とリード線32および絶縁性樹脂シート30との間に、導電性接続材40および絶縁性樹脂材42が形成される代わりに、可撓性を有しない異方性導電性接着剤シート44が形成される。異方性導電性接着剤シート44は、たとえばエポキシ樹脂などの可撓性を有しない絶縁性樹脂材中に導電粒子を混ぜ合わせたものであって、その厚み方向において導電性を有し、かつ、その面方向において絶縁性を有するものである。
そのため、図12に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20に形成された2つのCu箔26が、2つのリード線32に異方性導電性接着剤シート44中の導電粒子を介してそれぞれ電気的に接続される。このようにして、サーミスタチップ20は、異方性導電性接着剤シート44を介してリード線32に電気的に接続される。
さらに、図12に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20に形成されたCu箔26およびリード線32の接続部の周囲に、すなわちCu箔26および絶縁性樹脂材28とリード線32および絶縁性樹脂シート30との間において、異方性導電性接着剤シート44中の導電粒子の周囲に、異方性導電性接着剤シート44中の可撓性を有しない絶縁樹脂材が被覆される。このようにして、サーミスタチップ20は、異方性導電性接着剤シート44を介して絶縁性樹脂シート30に接着される。
次に、図12に示すサーミスタセンサ10の製造方法の一例について説明する。
まず、図1に示すサーミスタセンサ10を製造する上述の方法と同様の方法によって、図6に示すように、マザーCu箔26´上に、複数の実装用電極、複数のサーミスタチップ20および絶縁性樹脂材28´を形成する。
そして、サーミスタチップ20の搭載面の裏面に、マザーCu箔26´のエッチングなどのサブトラクティブ法によりCu箔26を形成し、たとえばエポキシ樹脂などの可撓性を有しない絶縁性樹脂材中に導電粒子を混ぜ合わせた異方性導電性接着剤シート44を貼り付けた後、絶縁性樹脂材28´および異方性導電性接着剤シート44をたとえば型抜機やダイサー加工機などの切断機を用いて切断することによって、図16(A)および図16(B)に示すような熱硬化性絶縁性樹脂材28により封止されたサーミスタチップ20の個片が得られる。この場合、サーミスタチップ20の裏面には、異方性導電性接着剤シート44が形成されている。なお、異方性導電性接着剤シート44中の可撓性を有しない絶縁性樹脂材としては、エポキシ樹脂の他に、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂を用いても良い。
また、図1に示すサーミスタセンサ10を製造する上述の方法と同様の方法によって、図9に示すように、マザー絶縁性樹脂シート30´上に形成した複数のリード線32の中間部およびマザー絶縁性樹脂シート30´にたとえばポリイミド樹脂などの可撓性を有する絶縁性樹脂材34´を被覆する。
そして、図17に示すように、絶縁性樹脂材34´が被覆されたリード線32を形成したマザー絶縁性樹脂シート30´上に、絶縁性樹脂材28で封止された図16に示す複数のサーミスタチップ20を、異方性導電性接着剤シート44によって接着する。この場合、個々のサーミスタチップ20は、図15に示すように2つのCu箔26が異方性導電性接着剤シート44を介して2つのリード線32にそれぞれ対向するように、異方性導電性接着剤シート44によって絶縁性樹脂シート30´に接着される。なお、接着の際に、ある一定時間、熱と圧力を加えることで、異方性導電性接着剤シート44の樹脂成分が押し広げ、対向するCu箔26とリード線32の間に少なくとも導電性粒子を少なくとも1個以上挟み込むことで、圧着部における厚み方向に対しては導電性、面方向に対しては絶縁性を示すことになる。
その後、マザー絶縁性樹脂シート30´および絶縁性樹脂材34´をたとえば型抜機やダイサー加工機などの切断機を用いて切断することによって、図12に示す短冊型のサーミスタセンサ10が得られる。
図12に示すサーミスタセンサ10でも、図1に示すサーミスタセンサ10によって奏する効果と同様の効果を奏する。
さらに、図12に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20が異方性導電性接着剤シート44を介してリード線32に電気的に接続されかつ絶縁性樹脂シート30に接着されているので、絶縁材としての絶縁性樹脂材28が被覆されたサーミスタチップ20の良品検査をした後にサーミスタチップ20をリード線32に電気的に接続しかつ絶縁性樹脂シート30に接着できるため、サーミスタセンサ10の歩留まりが向上する。
図18は、この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す斜視図であり、図19は、図18に示すサーミスタセンサの平面図解図であり、図20は、図18に示すサーミスタセンサの側面図解図であり、図21は、図19の線XXI−XXIにおける断面図解図である。
図18に示すサーミスタセンサ10は、図1に示すサーミスタセンサ10と比べて、Cu箔26およびリード線32の接続部の周囲に絶縁性樹脂材42が被覆される代わりに、サーミスタチップ20に被覆される絶縁性樹脂材28が、Cu箔26およびリード線32の接続部の周囲にも、すなわちCu箔26、絶縁性樹脂シート30、リード線32および導電性接続材40の周囲にも被覆される。
次に、図18に示すサーミスタセンサ10の製造方法の一例について説明する。
まず、図1に示すサーミスタセンサ10を製造する上述の方法と同様の方法によって、図7(A)および図7(B)に示すような熱可塑性絶縁性樹脂材28により封止されたサーミスタチップ20の個片が得られる。この場合、サーミスタチップ20の裏面には、Cu箔26が成されている。
また、図1に示すサーミスタセンサ10を製造する上述の方法と同様の方法によって、図9に示すように、マザー絶縁性樹脂シート30´上に形成した複数のリード線32の中間部およびマザー絶縁性樹脂シート30´にたとえばポリイミド樹脂などの可撓性を有する絶縁性樹脂材34´を被覆する。
そして、図22に示すように、マザー絶縁性樹脂シート30´上の複数のリード線32の一端部に導電性接着剤を塗布し、さらに、絶縁性樹脂材28により封止された複数のサーミスタチップ20のCu箔26を圧着プレスする。この時、絶縁性樹脂材28が溶融し、マザー絶縁性樹脂シート30´と密着する。
その後、導電性接着剤を硬化することによって、導電性接着剤からなる導電性接続材40によりサーミスタチップ20とリード線32との電気的な接続をとる。なお、導電性接続材40としては、導電性接着剤の他に、はんだなどを用いても良い。
最後に、マザー絶縁性樹脂シート30´および絶縁性樹脂材34´をたとえば型抜機やダイサー加工機などの切断機を用いて切断することによって、図18に示す短冊型のサーミスタセンサ10が得られる。
図18に示すサーミスタセンサ10でも、図1に示すサーミスタセンサ10と同様の効果を奏する。
さらに、図18に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタチップ20が導電性接続材40を介してリード線32に電気的に接続されかつ可撓性を有しない絶縁性樹脂材28を介して絶縁性樹脂シート30に接着されているので、絶縁材として絶縁性樹脂材28が被覆されたサーミスタチップ20をリード線32が形成された絶縁性樹脂シート30に接着する際に、サーミスタチップ20に被覆された絶縁性樹脂材28を絶縁性樹脂シート30との接着剤として利用することにより、サーミスタチップ20および絶縁性樹脂シート30間に接着剤層が存在せず、低背化が可能になる。
図23は、この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す斜視図であり、図24は、図23に示すサーミスタセンサの平面図解図であり、図25は、図23に示すサーミスタセンサの側面図解図であり、図26は、図24の線XXVI−XXVIにおける断面図解図である。
図23に示すサーミスタセンサ10は、図18に示すサーミスタセンサ10と比べて、サーミスタチップ20にSnめっき層24a、Niめっき層24b、Cuめっき層24cおよびCu箔26が形成されておらず、サーミスタチップ20の2つの外部電極22は、2つのリード線32の一端部にたとえばはんだからなる導電性接続材40を介してそれぞれ電気的に接続される。
次に、図23に示すサーミスタセンサ10の製造方法の一例について説明する。
まず、図1に示すサーミスタセンサ10を製造する上述の方法と同様の方法によって、図9に示すように、マザー絶縁性樹脂シート30´上に形成した複数のリード線32の中間部およびマザー絶縁性樹脂シート30´にたとえばポリイミド樹脂などの可撓性を有する絶縁性樹脂材34´を被覆する。
そして、図27に示すように、マザー絶縁性樹脂シート30´上の複数のリード線32の一端部に複数のサーミスタチップ20を搭載し、リフロー炉においてはんだ付けすることによって、サーミスタチップ20の外部電極22をリード線32の一端部に導電性接続材40で電気的に接続する。なお、サーミスタチップ20の接続方法は、はんだ付け以外にも、導電性接着剤を用いても良い。
その後、図28に示すように、搭載した複数のサーミスタチップ20上に熱可塑性未硬化エポキシ樹脂シートを設置し、加熱圧着することによって、複数のサーミスタチップ20を絶縁性樹脂材28´で封止する。封止後、絶縁性樹脂材28´などを冷却して絶縁性樹脂材28´を固化する。なお、絶縁性樹脂材28´(28)としては、エポキシ樹脂の他に、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、ビスマレイミド樹脂を用いても良い。ここで、絶縁性樹脂材28´を加熱圧着する際に下面が平坦状であるプレス金型を使用するため、絶縁性樹脂材28´(28)の上面(加熱圧着面)は、平坦状に形成される。
最後に、絶縁性樹脂材28´、マザー絶縁性樹脂シート30´および絶縁性樹脂材34´をたとえば型抜機やダイサー加工機などの切断機を用いて切断することによって、図23に示す短冊型のサーミスタセンサ10が得られる。
図23に示すサーミスタセンサ10でも、図1に示すサーミスタセンサ10によって奏する効果と同様の効果を奏する。
さらに、図23に示すサーミスタセンサ10では、図18に示すサーミスタセンサ10と比べて、Snめっき層24a、Niめっき層24b、Cuめっき層24cおよびCu箔26が形成されていないので、さらなる低背化が可能になる。
図29は、この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す平面図解図である。図29に示すサーミスタセンサ10では、図1に示すサーミスタセンサ10と比べて、サーミスタセンサ10を平面視したときに、サーミスタチップ20を有する部分12における幅すなわち絶縁性樹脂材28や絶縁性樹脂シート30における幅が、リード線32を有する部分14における幅すなわち絶縁性樹脂シート30や絶縁性樹脂材34における幅より狭く形成されている。なお、図29に示すサーミスタセンサ10は、たとえば、絶縁材としての絶縁性樹脂材28やマザー絶縁性樹脂シート30´または絶縁性樹脂シート30などを所定の大きさにダイサー加工機またはレーザー切断機により切断するなどことによって、製造することができる。
図29に示すサーミスタセンサ10でも、図1に示すサーミスタセンサ10によって奏する効果と同様の効果を奏する。
さらに、図29に示すサーミスタセンサ10では、図1に示すサーミスタセンサ10と比べて、サーミスタチップ20を有する部分12における幅がリード線32を有する部分14における幅より狭い幅に形成されているので、サーミスタセンサ10をさらに小型化できる。そのため、そのサーミスタセンサ10を別の電子機器などに搭載する場合、搭載スペースをさらに低減することができる。また、図29に示すサーミスタセンサ10では、たとえば、温度センサ等として機能するサーミスタチップ20の搭載部が細くなっているため、温度を測定したい箇所で狭い部分に挿入することが容易になる。
また、図30は、この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す平面図解図であり、図31は、図30に示すサーミスタセンサの側面図解図である。図30に示すサーミスタセンサ10では、図1に示すサーミスタセンサ10と比べて、サーミスタセンサ10を平面視したときに、サーミスタチップ20を有する部分12における幅と、サーミスタチップ20を有する部分12に隣接するリード線32を有する隣接リード線部分16における幅とが、それぞれ、隣接リード線部分16以外のリード線32を有する部分14における幅より狭く形成されている。なお、図30に示すサーミスタセンサ10も、図29に示すサーミスタセンサ10と同様に、たとえば、絶縁材としての絶縁性樹脂材28やマザー絶縁性樹脂シート30´または絶縁性樹脂シート30などを所定の大きさにダイサー加工機またはレーザー切断機により切断するなどことによって、製造することができる。
図30に示すサーミスタセンサ10でも、図1に示すサーミスタセンサ10によって奏する効果と同様の効果を奏する。
さらに、図30に示すサーミスタセンサ10では、図29に示すサーミスタセンサ10と比べて、サーミスタチップ20を有する部分12における幅および隣接リード線部分16における幅が、それぞれ、隣接リード線部分16以外のリード線32を有する部分14における幅より狭い幅に形成されているので、たとえば、温度センサ等として機能するサーミスタチップ20の搭載部などが細くなっているため、温度を測定したい箇所で狭い部分にさらに挿入することが容易になる。また、図30に示すサーミスタセンサ10では、図29に示すサーミスタセンサ10と比べて、サーミスタセンサ10をさらに小型化できるとともに、そのサーミスタセンサ10を別の電子機器などに搭載する場合、搭載スペースをさらに低減することができる。
図32は、この発明にかかるサーミスタセンサのさらに他の例を示す平面図解図であり、図33は、図32に示すサーミスタセンサの側面図解図である。図32に示すサーミスタセンサ10では、図1に示すサーミスタセンサ10と比べて、絶縁性樹脂シート30の一端部分30aがサーミスタチップ20に対してリード線32側とは反対側において絶縁材28より外側に延長して形成されている。なお、図30に示すサーミスタセンサ10は、たとえば、マザー絶縁性樹脂シート30´または絶縁性樹脂シート30を所定の大きさにダイサー加工機またはレーザー切断機により切断するなどことによって、製造することができる。
図32に示すサーミスタセンサ10でも、図1に示すサーミスタセンサ10によって奏する効果と同様の効果を奏する。
さらに、図32に示すサーミスタセンサ10では、絶縁性樹脂シート30の一端部分30aがサーミスタチップ20に対してリード線32側とは反対側において絶縁材としての絶縁性樹脂材28より外側に延長して形成されているので、このサーミスタセンサ10を被測定部材に接触させたとき、被測定部材とサーミスタセンサ10とのサーミスタチップ20近傍の接触面積を大きくすることができるため、サーミスタチップ20によるセンシング精度が向上する。また、図32に示すサーミスタセンサ10では、サーミスタセンサ10と被測定部材との接触面積が大きくなるため、サーミスタセンサ10を被測定部材に接着する場合、サーミスタセンサ10の被測定部材への接着強度を向上することができる。
上述の各サーミスタセンサ10(電子部品)では、それぞれ、可撓性を有しない絶縁性樹脂材中に1つのサーミスタチップ20(電子部品素子)を有するが、この発明は、可撓性を有しない絶縁性樹脂材中に複数の電子部品素子を有する電子部品にも適用される。たとえば、この発明にかかる電子部品では、電子部品素子として、複数の負の温度特性サーミスタチップを有しても良く、負の温度特性サーミスタチップおよび抵抗素子を有しても良く、負の温度特性サーミスタチップおよび正の温度特性サーミスタチップを有しても良く、または、複数の正の温度特性サーミスタチップを有しても良い。
また、この発明にかかる電子部品としては、サーミスタチップを有するサーミスタセンサの他にも、電子部品素子の種類によって、超音波センサ、磁気センサ、ヒータ(PTC)などの他の電子部品がある。
さらに、上述の各サーミスタセンサ10(電子部品)では、それぞれ、リード線32の中間部に可撓性を有する絶縁性樹脂材34が被覆されているが、この発明では、リード線の全体に絶縁材が被覆されても良い。
また、図15に示すサーミスタセンサ10では、絶縁性樹脂材28で封止されたサーミスタチップ20とリード線32形成済みの絶縁性樹脂シート30との接続ないし接着は、異方性導電性接着剤シート44に限らず、金属接合、導電性接着剤接合、または、金属接合部周囲を樹脂で取り囲んだ構造の接合でもよく、電気的な接合をとれる限りにおいて種々の変更を行うことが可能である。同様に、図15に示すサーミスタセンサ10以外の各サーミスタセンサ10においても、種々の変更を行うことが可能である。さらに、電子部品素子を覆う絶縁材の天面では、電子部品素子の天面が露出するように配置されていても構わない。
この発明にかかる電子部品は、特にたとえば携帯電話機に温度測定のためにサーミスタセンサとして好適に用いられる。
10 サーミスタセンサ
12 サーミスタチップを有する部分
14 リード線を有する部分
16 隣接リード線部分
20 サーミスタチップ
22 外部電極
24a Snめっき層
24b Niめっき層
24c Cuめっき層
26 Cu箔
26´ マザーCu箔
28、28´ 可撓性を有しない絶縁性樹脂材
30 可撓性を有する絶縁性樹脂シート
30a 絶縁性樹脂シートの一端部分
30´ 可撓性を有するマザー絶縁性樹脂シート
32 リード線
34、34´ 可撓性を有する絶縁性樹脂材
40 導電性接続材
42 可撓性を有しない絶縁性樹脂材
43 複合材料
44 異方性導電性接着剤シート

Claims (11)

  1. 電子部品素子、
    前記電子部品素子に電気的に接続されたリード線、および
    前記電子部品素子および前記リード線に被覆された絶縁材を含み、
    前記電子部品素子と前記電子部品素子および前記リード線の接続部とに被覆された前記絶縁材は、可撓性を有しない絶縁性樹脂材である、電子部品。
  2. 前記リード線において前記接続部以外の部分に被覆された前記絶縁材は、可撓性を有する絶縁材である、請求項1に記載の電子部品。
  3. 可撓性を有する絶縁性シートを含み、前記電子部品素子および前記リード線は、前記絶縁性シート上に形成された、請求項1または請求項2に記載の電子部品。
  4. 前記電子部品素子は、異方性導電性接着剤を介して前記リード線に電気的に接続されかつ前記絶縁性シートに接着された、請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記電子部品素子は、導電性接続材を介して前記リード線に電気的に接続され、かつ、可撓性を有しない絶縁性樹脂材を介して前記絶縁性シートに接着された、請求項3に記載の電子部品。
  6. 前記絶縁性シートは、前記電子部品素子に対して前記リード線側とは反対側において前記絶縁材より外側に延長して形成された、請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の電子部品。
  7. 前記電子部品素子を有する部分における幅は、前記リード線を有する部分における幅より狭く形成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  8. 前記電子部品素子を有する部分における幅および前記電子部品素子を有する部分に隣接する前記リード線を有する隣接リード線部分における幅は、それぞれ、前記隣接リード線部分以外の前記リード線を有する部分における幅より狭く形成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電子部品。
  9. 前記電子部品素子の天面の反対の主面側が前記リード線に電気的に接続され、前記電子部品素子を被覆する前記絶縁材の前記天面は、平坦状に形成された、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電子部品。
  10. 前記電子部品素子は、サーミスタチップを含む、請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の電子部品。
  11. 前記絶縁材において、前記可撓性を有しない絶縁性樹脂材の部分における線膨張係数は、前記部分以外の他の部分における線膨張係数以下である、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電子部品。
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