JP2014222577A - フラットケーブル - Google Patents

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幸司 花房
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Abstract

【課題】 配線基板に対して、良好な電気的接続を確保しつつ、強固に固定可能なフラットケーブルを提供する。【解決手段】 平面上に配列された複数本の平角導体2にその配列面の両面から絶縁フィルムが貼り合わされ、少なくとも一端で両側の絶縁フィルムから平角導体2が露出され、露出された平角導体2に一面側から補強基材14が貼り付けられて接続部11とされ、補強基材14は、平角導体2への貼り付け側に接着剤層16を有し、平角導体2は、接着剤層16に沈み込まれ、接着剤層16の厚さTsは、平角導体2の厚さThの70%以上とされ、露出部分Eにおいて、平角導体2の長さ方向の一部に導電性ペースト15が設けられており、導電性ペースト15を挟むように、導電性ペースト15の平角導体2に沿う長さLpと略同一長さで接着樹脂18が基材に設けられている、フラットケーブルが提供される。【選択図】 図9

Description

本発明は、電子機器などの配線に用いられるフラットケーブルに関する。
限られたスペースで高密度の配線が可能な配線部材としてフラットケーブルが用いられている。このフラットケーブルは、所定の間隔を隔てて配列された複数の錫メッキ軟銅箔からなる導体と、導体を両面から挟むように一体的に固定する絶縁性テープとからなる被覆部を有している。このようなフラットケーブルとして、配線基板へ接続される接続部を端部に有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−28745号公報
上記フラットケーブルの接続部では、導体の一方側から補強基材が貼り付けられ、この補強基材と反対側から導体の露出部分の全長に銀ペーストが塗布され、さらに、導体間に接着剤となる絶縁材料が塗布されている。このフラットケーブルの接続部の銀ペースト及び絶縁材料は、印刷によって剥離シートに塗布された後、この剥離シートから転写されてそこに盛られる。フラットケーブルの接続部は、このように導体間に設けられた絶縁材料により、配線基板と接着されている。しかしこのような接続部と配線基板との接着構造には、接着力の改善の余地があった。
そこで本発明は、配線基板に対して、良好な電気的接続を確保しつつ、強固に固定可能なフラットケーブルを提供することを目的とする。
本発明は、(1)平面上に配列された複数本の平角導体と、
前記平角導体の配列面の両面から貼り合わされた絶縁フィルムと、
長さ方向の少なくとも一端で前記配列面の両面の前記絶縁フィルムから前記平角導体が露出されており、露出された前記平角導体の露出部分に前記配列面の一方側の面から基材が貼り付けられた接続部と、を有し、
前記基材は、基材層と、前記基材層よりも前記平角導体への貼り付け側に設けられた接着剤層を有し、
前記平角導体はその少なくとも一部が前記接着剤層に沈み込んでおり、
前記接着剤層の厚さは、前記平角導体の厚さの70%以上とされ、
前記露出部分において、前記平角導体の長さ方向の一部分の上に導電性ペーストが載せられており、前記導電性ペーストを挟むように、前記導電性ペーストの前記平角導体に沿う長さと略同一長さで接着樹脂が前記基材の上に載せられている、フラットケーブルである。
本発明のフラットケーブルによれば、配線基板に対して、良好な電気的接続を確保しつつ、強固に固定可能なフラットケーブルが提供される。
フラットケーブルの一実施形態を示す平面図である。 フラットケーブルの側断面図である。 フラットケーブルの接続部における側断面図である。 フラットケーブルの接続部における斜視図である。 図3におけるA−A断面図である。 図3におけるB−B断面図である。 接続部と配線基板とを重ね合わせたときの接続部の側断面図である。 加熱加圧時における図7のC−C断面図である。 加熱加圧時における図7のD−D断面図である。 フラットケーブルと配線基板との接続状態の評価試験方法を示す模式図である。
<本願発明の実施形態の説明>
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態は、(1)平面上に配列された複数本の平角導体と、
前記平角導体の配列面の両面から貼り合わされた絶縁フィルムと、
長さ方向の少なくとも一端で前記配列面の両面の前記絶縁フィルムから前記平角導体が露出されており、露出された前記平角導体の露出部分に前記配列面の一方側の面から基材が貼り付けられた接続部と、を有し、
前記基材は、基材層と、前記基材層よりも前記平角導体への貼り付け側に設けられた接着剤層を有し、
前記平角導体はその少なくとも一部が前記接着剤層に沈み込んでおり、
前記接着剤層の厚さは、前記平角導体の厚さの70%以上とされ、
前記露出部分において、前記平角導体の長さ方向の一部に導電性ペーストが設けられており、前記導電性ペーストを挟むように、前記導電性ペーストの前記平角導体に沿う長さと略同一長さで接着樹脂が前記基材に設けられている、フラットケーブルである。
上記実施形態に係るフラットケーブルによれば、基材に設けられた接着剤層により、配線基板に強固に接着することができる。平角導体の露出部分のうち導電性ペーストが設けられた部分は、その横にある接着樹脂が導電性ペースト同士が接触することを防ぎ、隣合う平角導体が短絡することがない。
平角導体の少なくとも一部が接着剤層に沈み込んで基材に接着されている。接着剤層の厚さが平角導体の厚さの70%以上とされているので、フラットケーブルを配線基板に貼り合せる際に、接着剤層は平角導体間および導電性ペーストが載せられていない平角導体上に行き渡って配線基板にまで到達し、接着剤層によりフラットケーブルが配線基板に強固に接着される。
(2)前記導電性ペーストの前記平角導体に沿う長さが、前記露出部分の長さの20%以上50%以下であることが好ましい。導電性ペーストの長さが50%より大きいと、フラットケーブルと配線基板との十分な接着強度が得られない。導電性ペーストの長さが20%未満であると、平角導体と配線基板との間の良好な電気的接続が得られなくなるおそれがある。
(3)前記接着剤層はポリエステル系熱可塑性接着剤であり、前記接着剤層はエポキシ系樹脂に対する接着力が常温で10N/cm以上であることが好ましい。フラットケーブルと配線基板とを強固に接着できる。なお、常温とは冷房または暖房を入れた室内の温度であり15〜30℃である。
(4)前記接着樹脂はポリアミド系熱可塑性接着剤またはポリエステル系熱可塑性接着剤であることが好ましい。これにより、平角導体の間の隙間に好適に塗布することができる。
<本願発明の実施形態の詳細>
(フラットケーブルの詳細)
以下、本発明の実施形態に係るフラットケーブルの具体例を、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、フラットケーブルの一実施形態を示す平面図である。図2は、フラットケーブルの側断面図である。
図1及び図2に示すように、フラットケーブル1は、例えば、銅(メッキされた銅を含む)または銅合金の圧延銅箔からなる複数本の平角導体2を備えている。これらの平角導体2は、所定の並列ピッチで平面上に配列されている。
平角導体2の配列面の両面にそれぞれ絶縁フィルム3a,3bが貼着(ラミネート)されている。フラットケーブル1は、複数本の平角導体2を一平面上に配列し、その配列面の両側からそれぞれ絶縁フィルム3a,3bをラミネートしたものである。なお、図1では4本の平角導体2を有する例を示しているが、平角導体2の本数は適宜変更される。例えば、平角導体2を20本とすることもできる。
絶縁フィルム3a,3bは、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリイミドあるいはポリフェニレンサルファイド等の樹脂から形成された基材部分と、ポリエステル系接着剤、難燃ポリ塩化ビニル系接着剤、難燃ポリオレフィン系接着剤などからなる接着層とを有している。平角導体2に対して、接着層の面を対向させて2枚の絶縁フィルム3a,3bが貼り合わされている。これにより、平角導体2同士が電気的に絶縁される。
図3は、フラットケーブルの接続部における側断面図である。図4は、フラットケーブルの接続部における斜視図である。
図3及び図4に示すように、フラットケーブル1の長さ方向の少なくとも一方の端部(本例では両端部)は接続部11とされている。この接続部11は、後述する接続相手の配線基板21に接続される。
フラットケーブル1の接続部11では、絶縁フィルム3a,3bから平角導体2が露出されている。接続部11では、平角導体2の配列面の一方側の面に、露出された平角導体2と一方側の絶縁フィルム3aとに跨って補強基材(基材)14が貼り付けられている。これにより、平角導体2は補強基材14の一方側の面上に並列に配置された状態で、補強基材14に支持されている。
接続部11で露出されたそれぞれの平角導体2の露出部分Eには、長さ方向の中間部における一部に導電性ペースト15が設けられている。この導電性ペースト15の平角導体2に沿う長さLpは、平角導体2の露出部分の長さLhの20%〜50%とされている。本例では、平角導体2の露出部分の長さ寸法Lhが約4mm程度とされ、導電性ペースト15の長さLpは約1mm程度とされている。
導電性ペースト15は、導電粒子と接着剤とから構成されている。導電粒子としては、例えば、銀粉末、カーボン粉末、銅粉末、ニッケル粉末、あるいはこれらの混合粉末などが使用可能である。この導電性ペースト15を構成する接着剤としては、例えば、ポリエステル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、エポキシ系接着剤等のいずれかが使用可能である。
特に、導電性ペースト15としては、平均粒径0.5〜5μmの鱗片状銀粉末と、表面に有機物がコーティングされた、平均粒径20nm以下の球状銀粉末とを含む銀ペーストを採用するのが好ましい。銀ペースト中にナノ銀粒子を含有させることにより、接続抵抗が下がり、また、表面の凹凸も小さくなって接続面積が大きくなる。このため、電気的接続の信頼性が向上する。
補強基材14には、導電性ペースト15を挟むように、導電性ペースト15の両側に接着樹脂18が設けられている。接着樹脂18の平角導体2に沿う長さも、導電性ペースト15の平角導体2に沿う長さLpと略同一長さとされている。この接着樹脂18は、ポリアミド系熱可塑性接着剤またはポリエステル系熱可塑性接着剤を好適に採用できる。
導電性ペースト15及び接着樹脂18は、例えば、スクリーン印刷によって接続部11へ直接塗布するか、一旦剥離シートへスクリーン印刷によって塗布した後、この剥離シートから接続部11へ転写することができる。
図5は、図3におけるA−A断面図である。
図5に示すように、補強基材14は、ポリエチレンテレフタレート等の絶縁樹脂から形成された基材層17と、基材層17よりも平角導体2への貼り付け側に設けられた接着剤層16とを備えている。接着剤層16は熱可塑性の接着剤により形成されている。接着剤層16により、補強基材14は絶縁フィルム3aおよび平角導体2に接着されている。平角導体2はその一部が接着剤層16に沈み込み、平角導体2の側面の少なくとも一部に接着剤が回りこんだ状態で接着剤層16に接着されている。なお、それぞれの平角導体2の上面2aは接着剤層16から露出されている。
また、接着剤層16の厚さTsは、平角導体2の厚さThの70%以上とされている。なお、ここでいう厚さとは、平角導体2の配列面の法線方向の寸法である。例えば、平角導体2の厚さThを0.035mm、接着剤層16の厚さTsを0.030mmとすることができる。接着剤層16は、後述するエポキシ系樹脂に対する接着力が10N/cm以上のポリエステル系熱可塑性接着剤が好適に用いられる。
図6は、図3におけるB−B断面図である。
平角導体2の露出部分の一部において、図6に示すように、平角導体2の上面2aに導電性ペースト15が設けられている。これら導電性ペースト15の間に、接着樹脂18が基材14の上に載せられている。接着樹脂18は、露出された平角導体2の側面を覆って導電性ペースト15同等の高さとなるように基材14の上に載せられている。接着樹脂18は導電性ペースト15の両側に接触して、導電性ペースト15が平角導体2から脱落することを防止している。なお、接着樹脂18としては、ポリエステル系熱可塑性接着剤を用いることができる。
(接続部と配線基板との接続方法)
次に配線基板21への接続部11の接続方法を図7から図9を用いて説明する。図7は、接続部11と配線基板21とを重ね合わせたときの接続部11の側断面図である。図8は、加熱加圧時における図7のC−C断面図であり、図9は加熱加圧時における図7のD−D断面図である。図9の(a)は加熱加圧する前の状態を、図9の(b)は加熱加圧した後の状態を示している。
図7に示すように、フラットケーブル1の接続相手である配線基板21は、基材22と、この基材22にエポキシ系樹脂等で接着固定された導体パターンからなる接点23とを備えている。接点23の幅寸法とピッチは、平角導体2とほぼ同等である。
まず、接続部11をその補強基材14が貼り付けられた面と反対側の面を配線基板21に向けて、接続部11と配線基板21とを重ね合わせる。
この状態で、接続箇所を加熱しながら加圧する。例えば、加熱した押し板でフラットケーブル1の接続部11と補強基材14とを挟んで圧着する。補強基材14の接着剤層16が熱で軟らかくなり、平角導体2は導電性ペースト15を介して配線基板に押されて接着剤層14に沈み込む。
平角導体2の露出部分Eのうち導電性ペースト15が設けられている領域においては、図8に示したように、平角導体2に塗布された導電性ペースト15が接点23に密着して配線基板21によって押し潰される。このとき、導電性ペースト15の両側に接着樹脂18があるため、隣り合う導電性ペースト15同士が接触することがない。これにより、平角導体2と配線基板の接点23とは向き合ったもののみが電気的に接続し、隣の線と短絡することがない。
平角導体2の露出部分Eのうち導電性ペースト15が載せられていない箇所においては、図9の(a)に示したように、平角導体2の上面2aは接着剤層16の上面16aから配線基板21側に向かって突出している。このため、単に接続部11と配線基板21とを重ね合わせた状態では、接着剤層16と配線基板21との間は平角導体2によって隔てられて隙間Sが形成されている。フラットケーブル11を配線基板21に押しつけると平角導体2は配線基板21に押されて溶融した接着剤層16に一部が沈み込む。沈み込んだ平角導体2に押されて、溶融した接着剤層16の接着剤は配線基板21側に盛り上がって隙間Sを埋めるように流動する。すると、図9の(b)に示したように、流動した接着剤は配線基板21まで到達する。本実施形態に係るフラットケーブル1によれば、平角導体2の少なくとも一部が接着剤層16に沈み込んでおり、接着剤層16の厚さが平角導体2の厚さの70%と以上とされているので、平角導体2の上面2aと接着剤層16の上面16aとの距離Ldが近いためである。
その後、加熱及び加圧を解除して接着剤層16を再び硬化させる。これにより、接続部11と配線基板21とが接着剤層16を介して接着され、接続部11と配線基板21との接続が完了する。
このように本実施形態に係るフラットケーブル1によれば、接続部11を配線基板21に加熱加圧する際に、接続部11の配線基板21との接着面のうち、導電性ペースト15と接着樹脂18が設けられた領域以外の領域が、接着剤層16に接着される。このため、補強基材14の接着剤層16が大きな面積で配線基板21と接着するので、接続部11を強固に配線基板21に接着することができる。
なお、特に特許文献1のように剥離シートに塗布しこれを転写する場合には、絶縁材料に剥離しやすいという特性を備えた種類を採用するという制約がある。このため、高い接着力を持つ接着剤を採用することが難しかった。
しかし、本実施形態に係るフラットケーブル1によれば、補強基材14の平坦で大面積の基材層17の面には、均一な接着剤層16を容易に形成することができる。これにより、接着剤層16の全面が配線基板21への接着に寄与することができ、安定した高い接着強度が得られる。また、特許文献1の絶縁材料のような制約がないので、高い接着力を有する接着剤を接着剤層16に採用することができる。これにより、フラットケーブル1を配線基板21に強固に接着することができる。また、接着樹脂18を平角導体2の露出部分Eの全域に亘って設ける必要が無く、製造コストを低減できる。
また、導電性ペースト15の平角導体2に沿う長さLpが、露出部分の長さLhの20%以上50%以下であることが好ましい。長さLpが短いほど、接着剤層16による接着面積を増やして接続部11を配線基板21に強固に接着できる。なお、導電性ペースト15による平角導体2と接点23との良好な電気的接続を確保するために、導電性ペースト15の長さLpを20%以上とすることが好ましい。
また、接着剤層16として、ポリエステル系熱可塑性接着剤を用いると、高い接着力が得られるので好ましい。特に、接着剤層16として、配線基板21の基材22に導体パターンを接着するエポキシ系樹脂に対する接着力が10N/cm以上のものを用いることが好ましい。接続部11と配線基板21とを十分な強度で接着させることができる。
(実施例)
次に、配線基板に接続したフラットケーブルの接続状態を評価する評価試験について説明する。
(評価方法)
図10は、フラットケーブル1と配線基板21との接続状態の評価試験方法を示す模式図である。図10の(a)は側面から見た図、図10の(b)はフラットケーブル1を折り曲げない状態で上面から見た図である。図10の(a),(b)に示すように、配線基板21にフラットケーブルの接続部11を接続し、フラットケーブルを約90°折り曲げて、接続部11の反対側を、配線基板21を固定した状態で上方へ20mm/minの速度で引き上げた。このとき、配線基板21に対して接続部11が剥離した時点での荷重(剥離荷重)を測定した。剥離荷重が10N以上である場合を合格とした。配線基板21として、紙フェノール、ガラスコンポジット及びガラスエポキシの基材のものを用いて、それぞれ評価した。
なお、先述した接着力とは、上述の評価方法によって得られる値であり、フラットケーブルの巾W[cm]に対する剥離荷重P[N]の比P/Wを接着力[cm/N]としている。
(評価試料)
(1)実施例1
平角導体の一部が接着剤層に沈み込んでおり、厚さ35μmの平角導体に対して接着剤層の厚さが25μmとされ、補強基材の接着剤層によって配線基板21に接着されたフラットケーブルを、実施例1のフラットケーブルとした。なお、平角導体2の露出長さは4mm、導電性ペーストの長さは1mmとした。また、接着剤層はガラスエポキシ系の接着剤で形成した。
(2)比較例1
補強基材を露出された平角導体に貼り付け、露出された複数の平角導体の間にスクリーン印刷によって絶縁材料(接着剤)を塗布し、この絶縁材料によって配線基板に接着されたフラットケーブルを、比較例1のフラットケーブルとした。なお、平角導体の露出長さは4mm、導電性ペーストの長さは1mmとした。また、絶縁材料には、ポリエステル系ホットメルト接着剤を用いた。
(評価結果)
(1)実施例1
実施例1の剥離荷重は、紙フェノールの配線基板21では24N、ガラスコンポジットの配線基板21では25N、ガラスエポキシの配線基板21では14Nであり、いずれの場合も合格値である10N以上であった。
(2)比較例1
比較例1での剥離荷重は、ガラスエポキシの配線基板21において8Nとなり、合格値である10Nに満たなかった。
1:フラットケーブル、2:平角導体、3a,3b:絶縁フィルム、11:接続部、14:補強基材(基材)、15:導電性ペースト、16:接着剤層、17:基材層、18:接着樹脂

Claims (4)

  1. 平面上に配列された複数本の平角導体と、
    前記平角導体の配列面の両面から貼り合わされた絶縁フィルムと、
    長さ方向の少なくとも一端で前記配列面の両面の前記絶縁フィルムから前記平角導体が露出されており、露出された前記平角導体の露出部分に前記配列面の一方側の面から基材が貼り付けられた接続部と、を有し、
    前記基材は、基材層と、前記基材層よりも前記平角導体への貼り付け側に設けられた接着剤層を有し、
    前記平角導体はその少なくとも一部が前記接着剤層に沈み込んでおり、
    前記接着剤層の厚さは、前記平角導体の厚さの70%以上とされ、
    前記露出部分において、前記平角導体の長さ方向の一部分の上に導電性ペーストが載せられており、前記導電性ペーストを挟むように、前記導電性ペーストの前記平角導体に沿う長さと略同一長さで接着樹脂が前記基材の上に載せられている、フラットケーブル。
  2. 前記導電性ペーストの前記平角導体に沿う長さが、前記露出部分の長さの20%以上50%以下である、請求項1に記載のフラットケーブル。
  3. 前記接着剤層はポリエステル系熱可塑性接着剤であり、前記接着剤層はエポキシ系樹脂に対する接着力が常温で10N/cm以上である、請求項1または2に記載のフラットケーブル。
  4. 前記接着樹脂はポリアミド系熱可塑性接着剤またはポリエステル系熱可塑性接着剤である、請求項1から3のいずれか一項に記載のフラットケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016186073A1 (ja) * 2015-05-20 2018-03-15 リケンテクノス株式会社 補強テープ、及びこれを用いたフレキシブルフラットケーブル

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