JP5494956B2 - 情報処理端末および電源状態管理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタや複合機などの画像形成装置に対してジョブを送信する機能を備えた情報処理端末および画像形成装置の電源状態を管理する電源状態管理装置に関する。
オフィスなどに設置されるプリンタや複合機などの画像形成装置は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続され、該ネットワークに接続されているパーソナルコンピュータなどの情報処理端末(PC)から印刷ジョブなどを受けて動作するようになっている。
このような環境でPCからジョブを送信する際に、その送信先の画像形成装置が省電力モードや電源オフであれば、電源スイッチをオンにする手間が生じたり、その画像形成装置を通常モードに立ち上げるまでの待ち時間が発生したりするといった不便が生じてしまう。
そこで、プリンタ自身が、予め定められたPCの状態を管理し、その管理対象のPCが1つでも起動すると、自動的に自装置の電源を入れるようにしたネットワークプリントシステムが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、ネットワーク上のPCに対して応答要求を周期的に送信し、その応答結果に応じて画像形成装置の電源のオンオフを制御する画像形成システムがある(たとえば、特許文献2参照。)。
特開2006−1146号公報 特開2006−259181号公報
管理対象のPCと画像形成装置との対応関係が予め定められているシステムでは、たとえば、PCが可搬型のノートパソコンであって予め登録されている画像形成装置から遠く離れた場所に居る場合には、PCの電源オンに連動して、その遠く離れた画像形成装置が通常モードになってしまう。このため、より近い場所に画像形成装置があってもその画像形成装置の電源がオフの場合には手動で電源をオンにしなければならず、使い勝手がよくないという問題があった。
また、ネットワーク上のPCに対して応答要求を周期的に送信するシステムにおいても、応答のあったPCと画像形成装置とが離れている場合には、上記と同様の問題が生じ得る。
本発明は、かかる問題を解決しようとするものであり、情報処理端末の現在位置から使い勝手の良い場所にある画像形成装置の電源をオンにすることのできる情報処理端末および電源状態管理装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]画像形成装置に対してネットワークを通じてジョブを送信する機能を有する情報処理端末であって、
自装置と前記ネットワークに接続されている各画像形成装置との距離を検出する検出部と、
前記検出部が検出した距離に基づいて、前記画像形成装置の中から電源状態をオン側へ遷移させる画像形成装置を選定する選定部と、
前記選定部で選定した画像形成装置に対して、前記遷移の要求を送信する送信部と
を有する情報端末において、
前記検出部は、自装置の位置情報を取得する第1の位置情報取得部と、前記画像形成装置の位置情報を取得する第2の位置情報取得部とを有し、前記第1の位置情報取得部によって取得した自装置の位置情報と前記第2の位置情報取得部によって取得した画像形成装置の位置情報とから前記距離を検出する
ことを特徴とする情報処理端末。
上記発明では、情報処理端末は、自装置と各画像形成装置との距離を検出し、その距離に応じて、電源状態をオン側へ遷移させる画像形成装置を選定し、その選定した画像形成装置に対して電源状態の遷移要求を送信する。検出する距離は、直線距離のほか、途中の壁や階段などを考慮に入れた道のり(歩く場合の道程)としてもよい。また、各画像形成装置が一定強度の電波を発信するようにしておき、情報処理端末で受信される電波強度などから、各画像形成装置までの相対的な距離を検出する構成でもよい。電源状態をオン側へ遷移させるとは、電源状態が複数段階に遷移可能な場合には、現在の電源状態よりも、フル通電の状態(すべての部分へ電力を供給した状態)へ近づくように遷移させることを指し、フル通電への遷移に限定されるものではない。周辺の画像形成装置とは、たとえば、情報処理端末と同じドメインのネットワーク(LAN)に接続されている画像形成装置である。
上記発明では、情報処理端末は自装置の位置情報(たとえば、座標情報)と各画像形成装置の位置情報とを取得し、これらの位置情報から各画像形成装置との距離を求める。求める距離は、直線距離でもよいし、間取りデータなどがあれば、これを利用して、情報処理端末の位置と各画像形成装置の位置とを障害物を避けて最短距離で結ぶ道のりなどでもよい。
]前記選定部は、自装置に最も近い画像形成装置を選定する
ことを特徴とする[1]に記載の情報処理端末。
]前記選定部は、自装置と画像形成装置との標高差が基準値以上の画像形成装置の優先順位を、自装置と画像形成装置との標高差が前記基準値未満の画像形成装置より下げて、前記選定を行う
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の情報処理端末。
上記発明では、標高差(自装置と画像形成装置との間の鉛直方向の距離)が基準値を超える場合は、異なる階に存在すると判定する。そして、情報処理端末と同一の階に存在する画像形成装置より、異なる階に存在する画像形成装置の優先順位を下げて、画像形成装置の選定を行う。基準値は、その建物の各階の標高差に基づいて定めるとよい。
]現実空間に対して1または複数のエリアが設定されており、
前記選定部は、自装置と同一エリアに存在する画像形成装置の優先順位を、他のエリアに存在する画像形成装置より高めて、前記選定を行う
ことを特徴とする[1]乃至[]のいずれか一項に記載の情報処理端末。
上記発明では、現実空間において各居室が占める範囲をエリアとして定義しておき、情報処理端末と同じエリアに存在する画像形成装置の優先順位を、他のエリアに存在する画像形成装置の優先順位より高めて、画像形成装置の選定を行う。エリアは3次元空間として定義することが望ましい。1つの階のみに画像形成装置が配置されるような場合には、高さ方向を無視して水平な平面上でエリアを定義してもかまわない。
]画像形成装置に対してネットワークを通じてジョブを送信する機能を有する情報処理端末の位置情報を取得する第1の位置情報取得部と、
前記ネットワークに接続されている複数の画像形成装置の夫々の位置情報を取得する第2の位置情報取得部と、
前記第1の位置情報取得部で取得した情報処理端末の位置情報と、前記第2の位置情報取得部で取得した画像形成装置の位置情報と、に基づき検出した前記情報処理端末と前記複数の画像形成装置との距離に基づいて、前記複数の画像形成装置の中から電源状態をオン側へ遷移させる画像形成装置を選定する選定部と、
前記選定部で選定した画像形成装置に対して、前記遷移の要求を送信する送信部と
を有する
ことを特徴とする電源状態管理装置。
上記発明では、電源状態管理装置は、情報処理端末の位置情報と各画像形成装置の位置情報とを取得し、これらの位置関係から、電源状態をオン側へ遷移させる画像形成装置を選定し、その選定した画像形成装置に対して電源状態の遷移要求を送信する。たとえば、各位置情報から、情報処理端末と画像形成装置との直線距離や、間取りデータなどがある場合は、情報処理端末と画像形成装置との間を実際に人が歩く場合の道のり(経路:壁や障害物、階差などを考慮した距離)を求め、その距離に応じて画像形成装置を選定してもよい。電源状態をオン側へ遷移させるとは、電源状態が複数段階に遷移可能な場合には、現在の電源状態よりも、フル通電の状態(すべての部分へ電力を供給した状態)へ近づくように遷移させることを指し、フル通電への遷移に限定されるものではない。
]前記選定部は、情報処理端末に最も近い画像形成装置を選定する
ことを特徴とする[]に記載の電源状態管理装置。
]前記選定部は、情報処理端末と画像形成装置との標高差が基準値以上の画像形成装置の優先順位を、情報処理端末と画像形成装置との標高差が前記基準値未満の画像形成装置より下げて、前記選定を行う
ことを特徴とする[]または[]に記載の電源状態管理装置。
上記発明は[]に記載の発明と同様である。
]現実空間に対して1または複数のエリアが設定されており、
前記選定部は、情報処理端末と同一エリアに存在する画像形成装置の優先順位を、他のエリアに存在する画像形成装置より高めて、前記選定を行う
ことを特徴とする[]乃至[]のいずれか一項に記載の電源状態管理装置。
上記発明は[]に記載の発明と同様である。
本発明に係る情報処理端末および電源状態管理装置によれば、情報処理端末の現在位置から使い勝手の良い場所(たとえば、一番近い場所)にある画像形成装置の電源をオン側に遷移させることができる。
第1の実施の形態におけるシステムの構成および情報の流れを示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 画像形成装置が遷移可能な電源状態を一覧にした遷移可能電源状態表の一例を示す説明図である。 本実施の形態に係る情報処理端末の概略構成を示すブロック図である。 電源状態遷移要求の送信に関する情報処理端末の動作を示す流れ図である。 1階と2階の各フロアのレイアウトおよび画像形成装置と情報処理端末の配置を例示した説明図である。 標高差を考慮して優先順位を決定した優先度表の一例を示す説明図である。 居室Aと居室Bと通路とが存在するフロアのレイアウトおよび画像形成装置と情報処理端末の配置を例示した説明図である。 居室Aのエリアと居室Bのエリアが定義されたデータベースの登録内容の一例を示す説明図である。 情報処理端末、画像形成装置A、Bの位置情報および設置エリアを示す設置エリア一覧表64の一例を示す説明図である。 電源状態遷移要求の送信に関する情報処理端末の動作であって、第4の選択決定方法により一番近い画像形成装置を選択決定する場合の動作を示す流れ図である。 居室Aと居室Bと通路とが存在するフロアのレイアウトおよび画像形成装置と情報処理端末の配置を例示した説明図である。 画像形成装置A、B、Cの電波強度および優先順位を一覧にした優先順位表の一例を示す説明図である。 電源状態遷移要求を送信する情報処理端末の動作であって、ユーザの指定する遷移先と画像形成装置の電源状態に応じて、どの電源状態への遷移を要求するかを選択する場合の動作を示す流れ図である。 一番近い画像形成装置の電源状態が3の時用の処理を示す流れ図である。 一番近い画像形成装置の電源状態が2の時用の処理を示す流れ図である。 一番近い画像形成装置の電源状態が1の時用の処理を示す流れ図である。 第2の実施の形態におけるシステムの構成および情報の流れを示す説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態におけるシステム構成を示している。本システムは、オフィスなどに設けられたLAN(Local Area Network)などのネットワーク2に複数の画像形成装置10と、画像形成装置10にジョブを送信する機能を備えたパーソナルコンピュータなどの情報処理端末30(以後、PCとも表記する。)が接続されて構成される。
ネットワーク2は、有線LANおよび無線LANで構成される。画像形成装置10および情報処理端末30は有線LANと無線LANのいずれでネットワーク2に接続されてもかまわないが、本実施の形態では画像形成装置10は有線LANに接続されているものとする。ネットワーク2には有線LANと接続された複数の無線LAN用アクセスポイント3が設けられており、情報処理端末30は最も近い無線LAN用アクセスポイント3を通じてネットワーク2に接続されるものとする。
本発明では、情報処理端末30の電源を立ち上げた際に、当該情報処理端末30と上記ネットワーク2を介して接続可能な画像形成装置10(図1では画像形成装置A、B、C)の中から、その情報処理端末30から使い勝手のよい場所にある画像形成装置(たとえば、一番近いもの)を探索し、その画像形成装置に、電源をオン側に遷移させる要求(以後、電源状態遷移要求とする)を送信する機能を提供する。
たとえば、情報処理端末30は、GPS(Global Positioning System)を使用して自装置の位置を把握すると共に、各画像形成装置10から位置情報を収集する(P1)。そして、これらに基づいて一番使い勝手の良い場所にある画像形成装置を選定し、その選定した画像形成装置に対して電源状態をオン側に遷移する要求を送信する(P2)、というように動作する。
図2は、画像形成装置10の概略構成を示している。画像形成装置10は、原稿画像を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へ送信したりするスキャン機能、パーソナルコンピュータなどの外部端末から受信した印刷データに係る画像を記録紙上に形成して出力するプリント機能、ファクシミリ送受信機能などを備えた、所謂、複合機と称される装置である。画像形成装置10(以後、MFPとも表記する。)は、情報処理端末30からジョブを受信して実行する機能を備える装置であればよく、たとえば、プリント機能のみを有するプリンタでもよいし、情報処理端末から受信した画像データを外部へファクシミリ送信する機能を備えたファクシミリ装置などでもかまわない。
画像形成装置10は、当該画像形成装置10の動作を制御するCPU(Central Processing Unit)11にバス12を介して、ROM(Read Only Memory)13と、RAM(Random Access Memory)14と、不揮発メモリ15と、ハードディスク装置16と、読取部21と、印刷部22と、表示部23と、操作部24と、位置情報取得部25と、ネットワーク通信部27が接続されて構成される。さらに、当該画像形成装置10の各部への電源供給を制御する電源制御部29を備えている。
ROM13には各種プログラムや固定データが格納され、CPU11はこれらのプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM14はCPU11がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを一時記憶する画像メモリとして使用される。
不揮発メモリ15は、電源をオフしてもその記憶内容が保持される書き換え可能なメモリである。不揮発メモリ15には、画像形成装置10に対して設定された各種の設定内容(設定値)やユーザ情報などが記憶される。
読取部21は、原稿画像を光学的に読み取って画像データを取得する。読取部21は、たとえば、原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学系のほか、ミラーや光源を移動させてライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動機構などを備えて構成されている。
印刷部22は、画像データに基づく画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する。印刷部22は、たとえば、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、入力される画像データに応じて点灯制御されるLD(Laser Diode)と、LDから射出されたレーザ光を感光体ドラム上で走査させる走査ユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。レーザ光に代えてLED(Light Emitting Diode)で感光体ドラムを照射するLEDプリンタや他の方式のプリンタであってもかまわない。
表示部23は、各種の操作画面や設定画面、案内画面などを表示する機能を果たす。表示部23は液晶ディスプレイなどで構成される。操作部24は、ユーザから各種の操作を受ける機能を果たす。操作部24は、液晶ディスプレイの表面に設けられて押下された座標位置を検出するタッチパネル、スタートボタン、ストップボタン、テンキーなどの各種操作ボタンなどで構成される。
位置情報取得部25は、当該画像形成装置10の設置位置を示す位置情報を取得する機能を果たす。ここでは、GPSを用いて位置情報を取得する。なお、GPS機能を有する別途の携帯端末などを用いて画像形成装置10の設置されている位置情報を求めて、画像形成装置10に入力して記憶するようにしてもよい。すなわち、画像形成装置10は場所が移動されることがほとんどないので、その位置情報を別途の装置で検出し、その検出した位置情報を画像形成装置10の不揮発メモリ15などに記憶しておくように構成されてもよい。
ネットワーク通信部27は、ネットワーク2を通じて情報処理端末30や他の外部装置(たとえば、他の画像形成装置10やサーバなど)と通信して各種のデータを送受信する機能を果たす。ネットワーク通信部27は、CPU11などが省電力状態や電源オフ状態に移行して動作しない状態であっても、単独で動作してパケットを受信して解析し、必要な応答をパケットの送信元へ返信する機能を備えている。ここでは、ネットワーク通信部27は、位置情報や当該画像形成装置10の現在の電源状態などを示す情報を記憶した情報保持部28を備え、情報処理端末から位置情報や電源状態の取得要求を受けた場合に、情報保持部28から該当の情報を読み出して返信するようになっている。
電源制御部29は、商用電源からの電力を適宜の電圧に変換して画像形成装置10の各部へ電力を供給する。また、CPU11からの指示に従って、電力を供給するか供給停止するかを電力供給先別に制御する機能を備えている。
図3は、画像形成装置10が遷移可能な電源状態を一覧にて表した遷移可能電源状態表50を示している。電源状態1〜4に遷移可能である。電源状態1は、ネットワーク通信部27のみに電源が供給されており、電力が最低限に抑えられている状態である。この状態ではパケットの受信、解析、送信が可能であり、ネットワーク上の他の機器からの存在確認等のパケットに対し応答を行うことができる。
電源状態2は、ネットワーク通信部27及びCPU11やメモリ(ROM13やRAM14)に必要最小限の電源が供給され、他の部分への電力供給が停止された比較的電力消費の抑えられた状態である。この状態ではCPU11の性能をあまり使わない処理やメモリへのデータ保存が可能な状態であり、情報処理端末からのプリントデータを受信し、メモリ上に保存するといった処理を実行することができる。
電源状態3は、ネットワーク通信部27及びCPU11、ROM13、RAM14、不揮発メモリ15、ハードディスク装置16へは通常の電力が供給されるが、他の部分(読取部21、印刷部22、表示部23、操作部24、位置情報取得部25)への電力供給は停止される。この状態ではCPU11の性能をフルに使用でき、画像処理等を行うことができるが、読取部21や印刷部22を使用するジョブは実行できない。また、表示部23は表示を消灯している。
電源状態4は、読取部21、印刷部22、表示部23、操作部24、位置情報取得部25などを含めて、画像形成装置10のすべての部分に電力供給された状態である。最も電力を消費する状態であるが、すべての機能を使用することができる。
なお、画像形成装置10は、電源状態4において、読取部21や印刷部22を使用するジョブの実行やユーザからの操作のない待機状態が一定時間以上継続すると電源状態3へ自動で遷移し、電源状態3において画像処理等を行わない状態が一定時間以上継続すると電源状態2へ自動で遷移し、電源状態2において外部装置からプリントデータの受信などもない状態が一定時間以上継続すると電源状態1へ自動で遷移するようになっている。電源状態2、3、4ではCPU11が稼動しているので、どの電源状態へ遷移させるかをCPU11が管理制御し、該制御に従って電源制御部29が各部への電源供給を切り替える。また、電源状態1から電源状態2、3、4への復帰は、たとえば、ネットワーク通信部27が電源制御部29やCPU11へ出力する復帰信号に基づいて行われる。
図4は、本実施の形態に係る情報処理端末30の概略構成を示している。情報処理端末30は、画像形成装置10に対して、スキャンジョブやプリントジョブなどのジョブを送信して実行を依頼する機能を備えている。情報処理端末30は、OSプログラムや画像形成装置10のドライバプログラム、文書や画像を作成・編集するアプリケーションプログラム、画像形成装置10の電源状態を制御するための電源管理プログラムなどがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC)などとして構成される。ここでは、情報処理端末30は、可搬型のノート型PCとして構成されている。
情報処理端末30は、CPU31を備え、該CPU31にはバス32を通じてROM33と、RAM34と、不揮発メモリ35と、位置情報取得部36と、ネットワークI/F部37と、ハードディスク装置(HDD)38と、入出力I/F39などが接続されている。さらに入出力I/F39を介して、液晶ディスプレイなどの表示装置41と、キーボードやマウスなどの操作入力デバイス42が接続されている。
ROM33には起動用のプログラムや固定データが記憶される。RAM34は、ハードディスク装置38からロードしたプログラムが記憶される。またRAM34は、CPU31がプログラムを実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリなどとして使用される。
不揮発メモリ35は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリであり、当該情報処理端末30のシステム情報(名称やIPアドレス)やユーザ情報、各種の設定情報などが保存される。
位置情報取得部36は、当該情報処理端末30の現在位置の位置情報を取得する。ここではGPSを用いて位置情報を取得する。
ネットワークI/F部37は、ネットワーク2を通じて画像形成装置10や他の外部装置と各種のデータを送受信する機能を果たす。ここでは、無線でネットワーク2の無線LAN用アクセスポイント3と接続して通信する機能(無線LAN機能)を備えている。
ハードディスク装置38は、大容量不揮発の記憶装置であり、OSプログラムや画像形成装置10のドライバプログラム、電源管理プログラム、各種アプリケーションプログラム、ファイル、データなどが保存される。
図5は、画像形成装置10の電源状態をオン側(電源状態4に近づく側)に遷移させる電源状態遷移要求の送信に関する情報処理端末30の動作を示している。この動作は電源管理プログラムの実行により実現される。情報処理端末30は、自装置の電源がONになると(ステップS101)、当該情報処理端末30とネットワーク2を介して接続可能な各画像形成装置10から、それぞれの位置情報を取得する(ステップS102)。
詳細には、当該情報処理端末30は、接続されているネットワーク(LAN)2上に、位置情報取得要求をブロードキャストで送信する。位置情報取得要求を受けた画像形成装置10のネットワーク通信部27は、その応答として、情報保持部28に記憶されている位置情報(電源情報も要求された場合はさらに電源状態情報)を、位置情報取得要求の送信元の情報処理端末30へ返信し、情報処理端末30はこれを受信する。なお、前述したように、画像形成装置10は、電源状態1〜4のいずれにあっても、位置情報取得要求に対する応答を返信することができる。
情報処理端末30は、自装置の現在位置の位置情報を位置情報取得部36によって取得し、自装置の位置情報と各画像形成装置10から受信した応答に含まれている各画像形成装置の位置情報とから、自装置から使い勝手のよい場所にある画像形成装置10を選択し決定する(ステップS103)。ここでは、自装置から使い勝手のよい場所にある画像形成装置として、自装置に一番近い画像形成装置10を選択決定する。そして、その決定した画像形成装置10に対して電源状態遷移要求を送信して(ステップS104)処理を終了する。電源状態遷移要求を受けた画像形成装置10は自装置の電源状態を、電源オン側へ(たとえば、電源状態4に)遷移させる。
ここで、上記ステップS103における、一番近い画像形成装置の選択決定方法について説明する。
(1)第1の選択決定方法
画像形成装置10の位置情報(座標)と情報処理端末30の位置情報(座標)とからこれらの距離(3次元空間内の直線距離)を求め、最も距離の短い画像形成装置10を選択する。
(2)第2の選択決定方法
上記第1の選択決定方法のように単純に座標による距離(直線距離)だけを比較して選択すると、図6に示すような位置関係の場合に、別の階にある画像形成装置Dが最も近い装置となってしまい、実際にユーザの移動距離は長くなってしまう。すなわち、図6の配置では、情報処理端末30と画像形成装置A、B、Cは同じ階(1階)にあり、距離はそれぞれ、画像形成装置Aまで17m、画像形成装置Bまで15m、画像形成装置Cまで20mとなっている(図7の優先度表54を参照)。一方、画像形成装置Dは別の階(2階)にあるが、情報処理端末30のほぼ真上にあるので、直線距離では、図7の優先度表54に示すように、画像形成装置Dまでの距離が最も短く、10mになる。
そこで、第2の選択決定方法では、情報処理端末30と画像形成装置10との標高差(鉛直方向の距離)が基準値以上の画像形成装置10の優先順位を、標高差が基準値未満の画像形成装置10より下げて、一番近い画像形成装置10を選択決定する。図6、図7の例では、同じ階にある画像形成装置A、B、Cの中で距離の短い順に優先度を割り当て、その次に、別の階にある画像形成装置Dの順位を割り当てている。その結果、同じ階の中で距離が一番短い画像形成装置Bが一番近い画像形成装置に選択決定される。
なお、同じ階に存在するか否かを判定する際の基準値は任意の値に予め設定される。設置する建物の各階の床面の標高差を基準に設定するとよい。たとえば、基準値=各階の床面の標高差、もしくは各階の床面の標高差よりやや小さい値に設定するとよい。また、基準値=各階の床面の標高差とした上で、(情報処理端末30と画像形成装置10との標高差÷基準値)を演算すると、その商の整数部が、情報処理端末30と画像形成装置10とが何階離れているかを示すようになる。たとえば、0であれば同一階であり、1であれば2階と3階のように1階離れており、2であれば2階と4階のように2階離れていることがわかる。そこで、階が離れるほど優先順位を下げるようにしてもよい。たとえば、同じ階に画像形成装置が存在せず、1階離れた画像形成装置10(たとえば、直線距離では20m離れている)と2階離れた画像形成装置10(たとえば、直線距離では15m離れている)が存在する場合、1階離れたものが優先的に選択されるようになる。
(3)第3の選択決定方法
図8に示すような位置関係で単純に一番距離(直線距離)が近い画像形成装置を選択すると、画像形成装置Aが最も距離が近い画像形成装置となる。しかし、図8のような位置関係の場合には情報処理端末30と画像形成装置Aの間には壁があり、実際にユーザが移動する距離が長くなるばかりか、他の居室へ移動する必要がある。そして、他の居室への入室が許可されないこともあり得る。
そこで、第3の選択決定方法では、現実空間における各居室などの占有範囲を、たとえば、4隅の位置座標(緯度、経度、標高)で定義したエリアとして登録しておく。そして、情報処理端末30と同一エリアに存在する画像形成装置10の優先順位を、他のエリアに存在する画像形成装置10の優先順位より高めて、一番近い画像形成装置の選択決定を行う。なお、平面でエリアを定義した場合、エリアの高さは所定値(たとえば、7m)に固定的に解釈されてもよいし、同じ緯度経度の範囲に別の標高を持つエリアが定義されている場合、下側のエリアの標高から上側のエリアの標高の手前までを下側のエリアの高さと解釈するようにしてもよい。また、エリア毎にその高さを設定し、3次元空間としてエリアを定義してもよい。また、エリアの定義方法は4隅の座標を設定するものに限定されず、任意でよい。たとえば、5点以上の座標で定義してもよいし、円形や円柱状のエリアを定義してもよい。
図9は、図8に示す居室Aのエリアと居室Bのエリアを、それぞれ4隅の座標A、B、C、Dによって定義し登録したデータベース60の登録内容の一例を示している。情報処理装置30は、データベース60に登録されている情報と、情報処理端末30や画像形成装置10の位置情報とを比較することで、それぞれの装置がどのエリアに存在しているかを判定する。
たとえば、図8の配置の場合、図9のデータベース60と比較することで情報処理端末30や各画像形成装置10の設置エリアが判定され、図10に示すような設置エリア一覧表64が作成される。図10の設置エリア一覧表64では、情報処理端末30は居室Bに、画像形成装置Aは居室Aに、画像形成装置Bは居室Bに存在すると判定されている。そして、情報処理端末30は、当該情報処理端末30と同じエリア(設置エリア)にある画像形成装置の優先順位を他のエリアにあるものより高めて選択するので。図10の例では、情報処理端末30と同じ居室Bにある画像形成装置Bが、一番近い画像形成装置に選択決定される。
なおデータベース60の記憶場所は任意でよい。たとえば、情報処理端末30が記憶してもよいし、各画像形成装置10が記憶してもよいし、別途のサーバが記憶する構成でもよい。情報処理端末30以外に記憶している場合、情報処理端末30はその記憶先からエリアの情報を取得する。
次に、位置情報を使用せずに、一番近い画像形成装置(使い勝手のよい場所にある画像形成装置)を選択決定する第4の選択決定方法について説明する。
第4の選択決定方法を用いる構成では、画像形成装置10は、位置情報取得部25に代えて、自装置の識別情報(たとえば、装置番号など)を載せた電波を発信する電波発信部を備える。識別情報を載せた電波は、たとえば、無指向にて周囲に発信される。また、すべての画像形成装置10は同じ電波強度で発信する。情報処理端末30は、位置情報取得部36に代えて、電波受信部を備える。
図11は、第4の選択決定方法により画像形成装置を選択決定して電源状態遷移要求を送信する情報処理端末30の動作の流れを示している。情報処理端末30は、電源ONすると(ステップS201)、各画像形成装置10から発信されている電波を受信し(ステップS202)、その電波強度が最も強い電波の発信元の画像形成装置を、電源状態遷移要求の送信先の画像形成装置10(一番近い画像形成装置)に選択決定する(ステップS203)。そして、その決定した画像形成装置10に対して電源状態遷移要求を送信して(ステップS204)処理を終了する。
図12のような位置関係の場合、情報処理端末30が受信する電波の強度は、図13の優先順位表70に示すような順位になる。すなわち、情報処理端末30と同じ居室Aにあって距離の近い画像形成装置Bからの電波強度が最も強くなる。また、画像形成装置Cは画像形成装置Aよりも距離的には近くに存在するが、居室Bにあって壁を挟むため、電波強度は低くなる。このため、画像形成装置Cよりも距離的には遠くに存在するが情報処理端末30と同じ居室Aにあって障害物が間にない画像形成装置Aの方が画像形成装置Cより電波強度は高くなっている。同様のことは、画像形成装置Cが情報処理端末30と異なる階に存在する場合にも生じる。
このように、電波強度を基準に選択決定すれば、壁や床、天井などの障害物が途中に存在すれば、その影響を受けて電波強度が弱くなるので、同一の居室に存在する画像形成装置の優先順位が、他の居室や他の階に存在する画像形成装置より高まるようになり、ユーザにとって場所的に好都合の画像形成装置が選択されるようになる。
なお、各画像形成装置10による電波の発信強度が既知の場合は、各画像形成装置10による電波の発信強度が相違してもよく、発信時の電波強度の情報に基づいて、受信時の強度を補正して正規化すればよい。
次に、電源状態遷移要求で要求する遷移先の電源状態を選択する場合の動作について説明する。ここでは、前述したように各画像形成装置10は電源状態1〜4を取り得るものとする。
遷移先の電源状態を選択決定する方法には以下のようなものがある。
(a)電源状態遷移要求の送信先に決定した画像形成装置(一番近い画像形成装置)がどの電源状態にあるかにかかわらず、電源状態4に遷移させる電源状態遷移要求を送信する。このようにすることにより、画像形成装置をいつでも印刷可能な状態にしておくことができる。
(b)ユーザから希望する電源状態の指定を受け付け(指定された電源状態を「指定の遷移先」と呼ぶ。)、一番近い画像形成装置から電源状態を取得し、一番近い画像形成装置の電源状態が指定の遷移先と異なる場合にのみ、指定の遷移先への電源状態遷移要求を送信する。指定の遷移先は、電源ON時にユーザに問い合わせてもよいし、予めユーザから受け付けておき、それを記憶しておいてもよい。なお、ユーザから遷移先の指定を受けていない場合は、所定のデフォルト状態(たとえば、電源状態4)を指定の遷移先として処理するように構成してもよい。
(c)上記の指定の遷移先と、一番近い画像形成装置から取得した電源状態とを比較し、指定の遷移先が一番近い画像形成装置の電源状態より優先度の高い電源状態の場合にのみ、指定の遷移先への電源状態遷移要求を送信する。
たとえば、図3に示す電源状態を取り得る場合、優先度は、電源状態1<電源状態2<電源状態3<電源状態4のように定義するとよい。このようにすれば、先に使用していたユーザが電源状態4で立ち上げていたにもかかわらず、後から来たユーザが電源状態2など電源状態4より優先度の低い状態へ遷移させてしまい、先のユーザが使用したい機能が使えなくなってしまう、といった事態を避けることができる。
なお、ユーザに電源状態の遷移先を設定させることにより、以下のようなことが可能になる。
1.プリントデータの受信を行わせたい場合は、指定の遷移先を電源状態2に設定しておくことで、情報処理端末30の電源オンに伴って、近くの画像形成装置10をデータ受信ができる状態にしておくことができる。
2.印刷動作を行わない画像データの保存や画像形成装置10からドライバをダウンロードするような機能だけを使用したい場合は、指定の遷移先として電源状態3を設定しておくことで、情報処理端末30の電源オンに伴って、近くの画像形成装置10を所望の機能を使える状態にしておくことができる。
3.いつでも印刷可能な状態にしておきたい場合は、指定の遷移先を電源状態4に設定しておくことで、情報処理端末30の電源オンに伴って、近くの画像形成装置を印刷可能な状態にしておくことができる。
図14は、上記(c)を基本とした方法で選択決定した遷移先への電源状態遷移要求を送信する場合の情報処理端末30の動作の流れを示している。情報処理端末30は、電源がONになると(ステップS301)、自端末に一番近い画像形成装置10を選択決定する(ステップS302)。一番近い画像形成装置10の選択決定の方法は、これまでに説明したいずれの方法でもかまわない。
次に、ユーザから指定された電源状態(指定の遷移先)が、電源状態4か否かを調べ(ステップS303)、電源状態4であれば(ステップS303;Y)、ステップS302で選択決定した画像形成装置10(一番近い画像形成装置)に対して電源状態4への電源状態遷移要求を送信して(ステップS304)、処理を終了する。
指定の遷移先が電源状態4でない場合は(ステップS303;N)、ステップS302で選択決定した一番近い画像形成装置10からその電源状態を示す情報を取得する(ステップS305)。一番近い画像形成装置10の電源状態が電源状態4であれば(ステップS306;Y)、電源状態遷移要求を送信する必要はないので、本処理を終了する。
一番近い画像形成装置10の電源状態が電源状態3の場合は(ステップS307;Y)、電源状態が3の時用の処理を行う(ステップS308)。また、一番近い画像形成装置10の電源状態が電源状態2の場合は(ステップS309;Y)、電源状態が2の時用の処理を行う(ステップS310)。一番近い画像形成装置10の電源状態が電源状態1の場合は(ステップS311;Y)、電源状態が1の時用の処理を行う(ステップS312)。
図15は、一番近い画像形成装置10の電源状態が3の時用の処理(図14のステップS308の詳細)を示している。指定の遷移先が電源状態4であれば(ステップS341;Y)、その一番近い画像形成装置10に対して電源状態4へ遷移を要求する電源状態遷移要求を送信して(ステップS342)、処理を終了する。指定の遷移先が電源状態4でなければ(ステップS341;N)、電源状態遷移要求を送信せずに、処理を終了する。
図16は、一番近い画像形成装置10の電源状態が2の時用の処理(図14のステップS310の詳細)を示している。指定の遷移先が電源状態4であれば(ステップS351;Y)、その一番近い画像形成装置10に対して電源状態4へ遷移を要求する電源状態遷移要求を送信して(ステップS352)、処理を終了する。指定の遷移先が電源状態3であれば(ステップS353;Y)、その一番近い画像形成装置10に対して電源状態3へ遷移を要求する電源状態遷移要求を送信して(ステップS354)、処理を終了する。指定の遷移先が電源状態4でも3でもでなければ(ステップS353;N)、電源状態遷移要求を送信せずに、処理を終了する。
図17は、一番近い画像形成装置10の電源状態が1の時用の処理(図14のステップS312の詳細)を示している。指定の遷移先が電源状態4であれば(ステップS361;Y)、その一番近い画像形成装置10に対して電源状態4へ遷移を要求する電源状態遷移要求を送信して(ステップS362)、処理を終了する。指定の遷移先が電源状態3であれば(ステップS363;Y)、その一番近い画像形成装置10に対して電源状態3へ遷移を要求する電源状態遷移要求を送信して(ステップS364)、処理を終了する。
指定の遷移先が電源状態2であれば(ステップS365;Y)、その一番近い画像形成装置10に対して電源状態2へ遷移を要求する電源状態遷移要求を送信して(ステップS366)、処理を終了する。指定の遷移先が電源状態4でも3でも2でもなければ(ステップS365;N)、電源状態遷移要求を送信せずに、処理を終了する。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、情報処理端末30が一番近い画像形成装置10を選択決定して、情報処理端末30からその画像形成装置10へ電源状態遷移要求を送信するようにしたが、第2の実施の形態では、ネットワーク2に接続されている管理サーバ(電源状態管理装置)から画像形成装置10に対して電源状態遷移要求を送信する。
図18は、第2の実施の形態におけるシステム構成を示している。図の構成に対して、さらに管理サーバ80が有線LANに接続されている。
第2の実施の形態では、情報処理端末30は、電源ONして初期化が終了すると、位置情報取得部36によって自装置の位置を検出し、その位置を示す位置情報と、ユーザから指定された電源状態(指定の遷移先)とを示す情報とを管理サーバ80に送信する(P11)。これを受けた管理サーバ80は、情報処理端末30に一番近い画像形成装置10を、第1の実施の形態で述べた第1〜第3の選択決定方法のいずれか(電波強度を利用する第4の選択決定方法は除く)によって決定し、その決定した画像形成装置10に対して電源状態遷移要求を送信する(P12)。なお、管理サーバ80は、電源状態遷移要求によって要求する遷移先の電源状態を選択決定する方法として、第1の実施の形態で示したいずれかの選択決定を使用すればよい。
管理サーバ80には、各画像形成装置10の位置情報が予め記憶されている。また居室などの範囲を示すエリアが登録されたデータベースを保持する。管理サーバ80は、情報処理端末30から受信した、その情報処理端末30の位置情報と、予め記憶してある各情報処理端末30の位置情報とを比較し、またエリアの登録されているデータベース60を参照するなどして、電源状態遷移要求の送信先となる画像形成装置(一番近い画像形成装置)を選択決定する。また、一番近い画像形成装置から電源状態を取得し、これと情報処理端末30のユーザが設定した指定の遷移先とを比較して、一番近い画像形成装置に対して要求する電源状態および電源状態遷移要求の送信の要否を決定し、送信要の場合は、決定した電源状態への電源状態遷移要求を送信する。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、実施の形態では、情報処理端末30の電源オン時に、電源状態遷移要求の送信に係る動作を行うようにしたが、該動作の実行タイミングはこれに限定されるものではない。たとえば、画像形成装置10のドライバプログラムを起動したときや、文書作成用のアプリケーションプログラムが起動されたとき、などでもかまわない。また電源状態遷移要求の送信に係る動作タイミングは任意に設定変更できるように構成されてもよい。
このほか、一番近い画像形成装置の選択決定方法は実施の形態で示したものに限定されない。たとえば、居室や通路などレイアウト情報(マップ情報)を登録しておき、画像形成装置10と情報処理端末30との間を徒歩で移動する場合の経路およびその経路を辿った場合の距離(道のり)を計算し、一番近い画像形成装置を選択決定するようにしてもよい。また、距離や道のりに応じた点数を求め、これに対してさらに居室が異なると+1ポイント、階が1階異なる毎に+2ポイントのように点数を加算し、合計点数が最も少ないものを一番近い画像形成装置として選択決定する、といった方法などでもかまわない。
さらに別の要素、たとえば、画像形成装置の処理能力、機能などを加味して一番近い画像形成装置を選択決定してもよい。
なお、情報処理端末30は、電源状態遷移要求の送信に係る動作において一番近い画像形成装置に選択決定した画像形成装置に対して、プリントジョブなどのジョブを送信するようにするとよい。
2…ネットワーク
3…無線LAN用アクセスポイント
10…画像形成装置
11…CPU
12…バス
13…ROM
14…RAM
15…不揮発メモリ
16…ハードディスク装置
21…読取部
22…印刷部
23…表示部
24…操作部
25…位置情報取得部
27…ネットワーク通信部
28…情報保持部
29…電源制御部
30…情報処理端末
31…CPU
32…バス
33…ROM
34…RAM
35…不揮発メモリ
36…位置情報取得部
37…ネットワークI/F部
38…ハードディスク装置
39…入出力I/F
41…表示装置
42…操作入力デバイス
50…遷移可能電源状態表
54…優先度表
60…データベース
64…設置エリア一覧表
70…優先順位表
80…管理サーバ

Claims (8)

  1. 画像形成装置に対してネットワークを通じてジョブを送信する機能を有する情報処理端末であって、
    自装置と前記ネットワークに接続されている各画像形成装置との距離を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した距離に基づいて、前記画像形成装置の中から電源状態をオン側へ遷移させる画像形成装置を選定する選定部と、
    前記選定部で選定した画像形成装置に対して、前記遷移の要求を送信する送信部と
    を有する情報処理端末において、
    前記検出部は、自装置の位置情報を取得する第1の位置情報取得部と、前記画像形成装置の位置情報を取得する第2の位置情報取得部とを有し、前記第1の位置情報取得部によって取得した自装置の位置情報と前記第2の位置情報取得部によって取得した画像形成装置の位置情報とから前記距離を検出する
    ことを特徴とする情報処理端末。
  2. 前記選定部は、自装置に最も近い画像形成装置を選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理端末。
  3. 前記選定部は、自装置と画像形成装置との標高差が基準値以上の画像形成装置の優先順位を、自装置と画像形成装置との標高差が前記基準値未満の画像形成装置より下げて、前記選定を行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理端末。
  4. 現実空間に対して1または複数のエリアが設定されており、
    前記選定部は、自装置と同一エリアに存在する画像形成装置の優先順位を、他のエリアに存在する画像形成装置より高めて、前記選定を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報処理端末。
  5. 画像形成装置に対してネットワークを通じてジョブを送信する機能を有する情報処理端末の位置情報を取得する第1の位置情報取得部と、
    前記ネットワークに接続されている複数の画像形成装置の夫々の位置情報を取得する第2の位置情報取得部と、
    前記第1の位置情報取得部で取得した情報処理端末の位置情報と、前記第2の位置情報取得部で取得した画像形成装置の位置情報と、に基づき検出した前記情報処理端末と前記画像形成装置との距離に基づいて、前記複数の画像形成装置の中から電源状態をオン側へ遷移させる画像形成装置を選定する選定部と、
    前記選定部で選定した画像形成装置に対して、前記遷移の要求を送信する送信部と
    を有する
    ことを特徴とする電源状態管理装置。
  6. 前記選定部は、情報処理端末に最も近い画像形成装置を選定する
    ことを特徴とする請求項に記載の電源状態管理装置。
  7. 前記選定部は、情報処理端末と画像形成装置との標高差が基準値以上の画像形成装置の優先順位を、情報処理端末と画像形成装置との標高差が前記基準値未満の画像形成装置より下げて、前記選定を行う
    ことを特徴とする請求項またはに記載の電源状態管理装置。
  8. 現実空間に対して1または複数のエリアが設定されており、
    前記選定部は、情報処理端末と同一エリアに存在する画像形成装置の優先順位を、他のエリアに存在する画像形成装置より高めて、前記選定を行う
    ことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の電源状態管理装置。
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