JP5494004B2 - 電子基板の取付構造及び電子機器 - Google Patents
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Description
画像形成装置としては、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、これらのうち少なくとも1つを備えた複合機等が挙げられる。
この場合、ベースとなる電子基板に対し、他の電子基板や部品から這いまわされたケーブルを正面視において手前から接続することができ、作業性がよい。また、電子基板を横並びさせているため、装置の奥行方向への大きさを小さくすることが可能である。
この場合、電子基板を左右方向に間隔をおいて複数差し込み、奥側のコネクタを介してそれぞれの電子基板同士が電気的に接続する形態であるため、特許文献1の形態に比べて、電子基板を密集して配置することができ幅方向における装置の小型化が可能である。
特許文献2、3に記載の取付構造体では、上記幅方向の設置スペースを小さくできるが、装置本体へ装着した電子基板面に対して、他の電子基板や部品からケーブルを這いまわして接続することが困難でメンテナンスが面倒となることを避けられない。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電子基板の取付構造において、第3の接続部と、これに接続される第1の接続部は、第3の電子基板と第1の電子基板のそれぞれの前記手前側に配置されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、前記奥側における第2の電子基板の下端と前記締結部材の第1の締結面の上端との間には上下方向において隙間が存在することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、前記締結部材の第2の締結面は、前記手前側において左右方向へ延びる筐体フレームに沿った段差形状を有し、上側から下側に向けて締結されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の電子基板の取付構造において、第2の締結面は、前記筐体フレームに対して左右方向へスライド可能なスライド面を兼ね備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の電子基板の取付構造において、前記各分割構造体は、前記手前側と前記奥側での使用を相互に代替可能な形状を有していることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、第1の電子基板は、第2及び第3の電子基板と接続する面と反対側の面に第4の電子基板を接続する第1の接続部を有し、第1の電子基板が締結される筐体の面の裏面側に第4の電子基板を締結したことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、電子機器において、請求項1〜10のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造を有することを特徴とする。
まず、本実施形態に係る電子機器としての画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置について図6及び図7を参照して説明する。
なお、図6は同記録装置の全体構成を示す斜視説明図、図7は同装置の模式的側面説明図である。
このインクジェット記録装置は、シリアル型インクジェット記録装置であり、装置本体1の内部には、画像形成部2、用紙吸引搬送部3、ロール紙収納部4、電装基板収納部6などを備え、装置本体1の上部には画像読取り部(装置)7(図6では図示省略)が備えられている。また、電装基板収納部6の上方空間はチューブ移動空間5となっている。
キャリッジ15には、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のインク滴を吐出する液体吐出ヘッドが搭載されている。各記録ヘッドには図示しないが、各記録ヘッドにインクを供給するサブタンクが一体的に備えられている。また、記録ヘッドからの液滴の吐出方向は装置本体における上下方向としている。
ベルト部材24は、キャリッジ15の背面側に設けたベルト固定部に一部分が固定保持されていることで、主走査方向にキャリッジ15を牽引する。
キャリッジ15の主走査方向に沿ってキャリッジの主走査位置を検知するためのエンコーダシート(図示せず)が配置され、キャリッジに設けたエンコーダセンサ(図示せず)によってエンコーダシートが読取られる。
主走査領域のうち一方の端部側領域には、記録ヘッドの維持回復を行う維持回復機構18が配置されている。主走査方向のキャリッジ移動領域外又は上記主走査領域のうち他方の端部側領域には、記録ヘッドのサブタンクに供給する各色のインクを収容したメインカートリッジ19が装置本体1に対して着脱自在に装着されている。
ロール紙収容部4は給紙手段であり、ロール紙(用紙)30がセットされているが、幅方向(矢示A方向)のサイズが異なるロール紙がセット可能である。ロール紙30は、その紙軸に両側からフランジ31を装着し、フランジ受け32に載置する。フランジ受け32の内部には、図示しない支持コロが設けられ、支持コロがフランジ31の外周と当接することでフランジ31が回転し、用紙30が給送される。
密着イメージセンサ74の上部に設けられた原稿搬送路73を構成するコンタクトガラスに対向して、原稿を押圧する白色基準板を兼ねる圧板77が設けられている。
キャリッジ15を主走査方向に移動し、用紙30を間欠的に送りながら、記録ヘッドを画像情報に応じて駆動して下方に向けて液滴を吐出させることによって、用紙30上に所要の画像が形成される。
画像形成後の用紙は、所定の長さにカットされ、装置本体1の左側面側に配置された図示しない排紙トレイへ排出される。
インクを供給する供給チューブ51の上側の主走査方向には、平板状の上側ガイド部52が設けられ、下側の主走査方向には、同じく平板状の下側ガイド部53が設けられている。
上側ガイド部52は、主走査方向の両側の支柱56、57に締結され、構造体の一部をなしている。また、供給チューブ51は、上側部の高さ方向を維持したままキャリッジ15の上面のガイド部に取り付けられている。供給チューブ51がキャリッジ15に対してこのように取り付けられていることから、図8の右方向にキャリッジ15が移動開始するとき又は加速するときには、供給チューブ51の上側部51cが上方へ撓む場合があるので、上側ガイド部52によってこの供給チューブ51の上方への撓みを規制している。
電装基板収納部6では、電装基板収納部6を上下2つの空間に仕切るように仕切り板54が支柱56、57に締結されている。
上の空間には電子基板71が設けられ、その横には電子基板72が設けられている。一方、下の空間には、左右方向に3つの空間に仕切るようにして底板55と仕切り板54とに締結される仕切り板62、63が設けられている。
仕切り板62、63で区画された空間部には、第1の電子基板73と、第2の電子基板74と、第3の電子基板75とが取り付けられている。
電子基板が取り付けられる筐体側部としての装置右側面(背面)を正面視したときに、第1の電子基板73は、手前側から奥側へ向けて延びその実装面が筐体底面としての底板55に対して略垂直となるように配置され、仕切り板62に締結されている。第1の電子基板73は、画像・印字データを処理するメイン基板(ベース基板)である。
第2の電子基板74は、その実装面が第1の電子基板73の実装面に対して略直角となるように第1の電子基板73の奥側の垂直辺に略平行に配置され、該奥側で後側板25に締結されている。第2の電子基板74は、モータなどの駆動関連の処理をする基板であり、その実装面は正面に向いている。
第3の電子基板75は、その実装面が第1の電子基板73の実装面に対して略直角となるように第1の電子基板73の奥側の垂直辺と隣り合う辺に略平行に配置され、後述する締結部材を介して底板55に間接的に締結されている。第3の電子基板75は、スキャナ関連など画像データを処理する基板であり、その実装面を上方に向けて配置されている。
ベース基板としての第1の電子基板73の奥側には第1の接続部としてのコネクタ8が搭載され、手前側には第1の接続部としてのコネクタ9が搭載されている。符号73aは第1の電子基板73の奥側の垂直辺を示し、73bは垂直辺73aに隣り合う辺を示している。
第2の電子基板74の垂直辺73a側には、コネクタ8に接続される第2の接続部としてのコネクタ10が搭載されており、第3の電子基板75の辺73b側の手前側には、コネクタ9に接続される第3の接続部としてのコネクタ11が搭載されている。
このように、ベース基板としての第1の電子基板73を手前側から奥側に向けて延設して配置し、他の複数の電子基板をそれぞれが正面視において重複しないようにベース基板面に結合させる配置とすれば、幅方向(図8のA方向)の設置スペースを抑制できるとともに、装置本体に装着した状態の電子基板面に対して、他の電子基板や部品からケーブルを這いまわして容易に接続できる。
しかしながら、このようなビットが長いドライバ26を使って第3の電子基板75をK、N方向からネジ締結しようとすると、図10に示すように、構造体の上面(仕切り板54)にぶつかり、ドライバで締結することができない。また、ビットが短いドライバ27を使ったとしても、柄が第2の電子基板74にぶつかり、正しくネジ締結できない。すなわち、他の基板が邪魔でネジ固定するためのスペースを確保できない。
さらに、第3の電子基板75は、基板面が上下方向に向いているため、手前側(矢印K)のみ固定する形態とすると、電子機器の振動(例えば輸送時など)に対して基板が上下方向に撓みやすくコネクタへ負荷が集中してしまう。
図1は、本体説明図8と同じ背面からみた斜視図である。支柱56、57の奥側には、それぞれ支柱58、59が設けられ、これらは横柱60で固定されている(右側の横柱は省略)。
第3の電子基板75は、該電子基板を載置する載置面を有する締結部材としてのブラケット64と例えばネジ締結により一体化され、ブラケット64を後側板25及び底板55にネジ締結することにより装置本体に間接的に固定されている。
第1の電子基板73、第2の電子基板74及び第3の電子基板75は、上板としての仕切り板54と底板55との間の空間をさらに仕切り板62、63で区画された、構造体フレーム背面の電装ボックス65内に収納されている。
電装ボックス65の図1中左外側には、仕切り板62を境にして第4の電子基板67が後側板25に固定して配置されている。
電装ボックス65の上部には、機器内部にあるキャリッジ駆動関連やセンサなどに関する電子基板71や電子基板72に信号を送るためのハーネスを通すための開口部66が設けられている。ハーネスは、この開口部66を通り信号を基板間に伝える。
次に、第2の電子基板74は、正面視において実装面を正面に向けて奥側の後側板25に配置され、後側板25に対して並行に左側へスライドさせて、コネクタ10を第1の電子基板73のコネクタ8に接続する。接続された後に、正面から奥側に向けてビットドライバを使用してネジ締結する。符号41〜44、81〜88はネジ穴を、73h、74h、75h、64hはネジ挿通孔を示している。
次に、ネジ締結や接着等の手段により実装面を上に向けてブラケット64と一体化された第3の電子基板75は、底板55の上面にあてがった後左側へスライドさせてコネクタ11を第1の電子基板73のコネクタ9に接続した後、正面から奥側に向けてビットドライバを使用してネジ締結される。
図3は、ビットが長いドライバ26によりブラケット64の第1の締結面64bを後側板25にネジ固定する状態を示している。なお、第2の締結面64cにおけるネジ挿通孔は省略している。
第2の締結面64cも上記ビットが短いドライバ27やビットが長いドライバ26により同様に底板55の前側面にネジ固定することができる。
また、第3の電子基板75をブラケット64を介して電装ボックス65の下面(底板55上面)に固定する形態としたが、上面(仕切り板54の下面)に固定するようにしてもよい。この場合、第3の電子基板75の実装面は下方に向き、各基板上においてコネクタ9とコネクタ11は手前側に配置する。
また、第3の電子基板75のコネクタ11と第1の電子基板73のコネクタ9を正面視において手前側に配置しているので、作業者が接続状態を視認しやすくなるため作業性等を向上させることができる。
上記のように各電子基板を配置・接続するようにすれば、図1に示すように、幅方向(装置本体水平方向)の設置スペースを抑えることができるとともに、本体に装着した電子基板面に対して、それぞれ正面からアクセス可能であるため、各電子基板に接続されるハーネスなどの着脱作業などの作業性・組立性が向上する。また、各電子基板とも、小型のオプション基板(メモリ増設など)を装着することも容易になる。
これにより、各電子基板をそれぞれ独立して組付け可能になり、電子基板不良などよる交換作業時に取外し・取付けに順序性が出ず、作業性を向上させることができる。
図4(b)では分かり易くするために、ブラケット64のみを断面表示し、ネジ締結構造は省略している。
すなわち、第1の電子基板73の裏面側には第1の接続部としてのコネクタ68が設けられており、第4の電子基板67には第4の接続部としてのコネクタ69が設けられている。
第4の電子基板67は、第2の電子基板74と同様に、正面視において実装面を正面に向けて奥側の後側板25に配置され、後側板25に対して並行に右側へスライドさせて、コネクタ69を第1の電子基板73のコネクタ68に接続する。接続された後に、正面から奥側に向けてビットドライバを使用してネジ締結する。
これにより、第1の電子基板73の両面から基板接続が可能になり、第1の電子基板73を支持するブラケット(仕切り板62)の強度を維持しながら複数の電子基板の支持が可能となる。
本実施形態における締結部材としてのブラケット64’は、載置面64aをその中央部から分離した分割構成を有している。
分割ブラケット64Aは第1の締結面64bと、載置面64a−1を有し、分割ブラケット64Bは第2の締結面64cと載置面64a−2を有している。
各分割ブラケットは、載置面64a−1、64a−2を個別に第3の電子基板75に固定される。
分割ブラケット64Aと分割ブラケット64Bは同一部品であり、その使用勝手において、反転させることにより互いに代替可能となっている。
したがって、同一部品によるコストダウンや、作業性の向上を図ることができる。
なお、図11ではブラケット64’の厚みは省略して表示している(図12において同じ)。
本実施形態における締結部材としてのブラケット64”は、第2の締結面cが、底板55の前側面に沿った締結面64c−1と、締結面64c−1から正面視手前側へ略直角に延びる締結面64c−2とから構成されている。
ネジ挿通孔64hは締結面64c−2に形成されており、これにより上側から下側に向けて締結操作を行うことができる。
このように、締結部材としてのブラケット64の形状を変えることにより締結操作の方向を変換することができ、筐体フレームの形状に応じて変更することにより取付操作性の向上を図ることができる。
10 第2の接続部としてのコネクタ
11 第3の接続部としてのコネクタ
55 筐体底面としての底板
64、64’、64” 締結部材としてのブラケット
64a 載置面
64b 第1の締結面
64c 第2の締結面
67 第4の電子基板
68 第1の接続部としてのコネクタ
73 第1の電子基板
73a 奥側の垂直辺
73b 隣り合う辺
74 第2の電子基板
75 第3の電子基板
Claims (11)
- 電子基板が取り付けられる筐体側部を正面視したときに、
前記側部の手前側から奥側へ向けて延び実装面が筐体底面に対して略垂直となるように配置され、筐体に締結される第1の電子基板と、
実装面が第1の電子基板の実装面に対して略直角となるように第1の電子基板の前記奥側の垂直辺に略平行に配置され、該奥側で筐体に締結される第2の電子基板と、
実装面が第1の電子基板の実装面に対して略直角となるように第1の電子基板の前記奥側の垂直辺と隣り合う辺に略平行に配置され、筐体に締結される第3の電子基板と、
を備え、第1の電子基板に対して第2の電子基板と第3の電子基板とがそれぞれ電気的に接続され、あるいは第1の電子基板、第2の電子基板及び第3の電子基板とが相互に電気的に接続され、
第3の電子基板は、第3の電子基板を載置して固定する載置面と、該載置面から前記奥側において第2の電子基板の実装面と略平行に起立し、該奥側で筐体に締結される第1の締結面と、前記載置面から手前側に延び筐体に締結される第2の締結面と、を備える締結部材を介して筐体に締結されることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1に記載の電子基板の取付構造において、
第1の電子基板は複数の第1の接続部を搭載し、第2の電子基板は前記奥側で前記複数の第1の接続部のうちの一つに接続される第2の接続部を搭載し、第3の電子基板は前記複数の第1の接続部のうちの一つに接続される第3の接続部を搭載していることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項2に記載の電子基板の取付構造において、
第3の接続部と、これに接続される第1の接続部は、第3の電子基板と第1の電子基板のそれぞれの前記手前側に配置されていることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、
前記奥側における第2の電子基板の下端と前記締結部材の第1の締結面の上端との間には上下方向において隙間が存在することを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、
前記締結部材の第2の締結面は、前記手前側において左右方向へ延びる筐体フレームに沿って形成され、前記手前側から前記奥側に向けて締結されることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、
前記締結部材の第2の締結面は、前記手前側において左右方向へ延びる筐体フレームに沿った段差形状を有し、上側から下側に向けて締結されることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項5又は6に記載の電子基板の取付構造において、
第2の締結面は、前記筐体フレームに対して左右方向へスライド可能なスライド面を兼ね備えることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、
前記締結部材は前記載置面が分離した分割構造を有していることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項8に記載の電子基板の取付構造において、
前記各分割構造体は、前記手前側と前記奥側での使用を相互に代替可能な形状を有していることを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1〜9のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造において、
第1の電子基板は、第2及び第3の電子基板と接続する面と反対側の面に第4の電子基板を接続する第1の接続部を有し、第1の電子基板が締結される筐体の面の裏面側に第4の電子基板を締結したことを特徴とする電子基板の取付構造。 - 請求項1〜10のいずれか1つに記載の電子基板の取付構造を有する電子機器。
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