JP5493794B2 - 照明装置 - Google Patents

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本発明は、カメラに使用される照明装置に関するものである。
カメラに使用される撮影用の照明装置は、発光部が照明光を発光するのに伴い熱が発生する。発光部の前面(被写体側)には、照明光を集光または拡散させるための前カバーが設けられている。前カバーは、おもに樹脂製のフレネルレンズまたは半透明版により構成されている。このため、連続して発光を行うと、前カバーが熱で変形するおそれがある。
これを解決するため、前カバーと発光部との間を離すことにより、熱による前カバーの変形を防ぐようにしたストロボ装置が提案されている(特許文献1参照)。また、前カバーの近傍に温度計を設け、前カバーの温度が所定の温度以上となった場合は、前カバーと発光部との間を離すようにした照明装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開2007−192971号公報 特開2009−75401号公報
一般に、照明装置の配光角を広くする場合は、前カバーと発光部とを接近させる。このため、特許文献1に記載のストロボ装置では、配光角を広くする場合に、前カバーと発光部との間を、予め設定した距離よりも接近させることができない。したがって、照明光の配光角に制約を受けることになり、照明装置として十分な光学性能を発揮できなくなる。
また、温度計により前カバーの温度を測定する場合、発光部が温度計の近傍に位置していると、測定結果は発光部が発光した際に生じる輻射熱の影響を受ける。このため正確な温度測定ができなくなることが考えられる。
本発明の課題は、光学性能に影響を与えることなしに、前カバーの温度を正確に測定することができる照明装置を提供することにある。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、物体を照明するための照明光の発光時に配置される第1位置(P1)と、当該照明光を発光しない時に配置される位置であって、且つ前記第1位置よりも前記物体から離れる方向に離間した第2位置(P2)との間を移動可能な発光手段(60)と、前記発光手段から発光された前記照明光を、前記物体の側に向けて拡散または集光するために、前記照明光の照射方向において前記発光手段よりも前記物体の側に設けられた光学部材(41)と、前記光学部材の温度を検出する温度検出手段(42)と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記発光手段による前記発光および前記移動を制御する発光制御手段(54)と、を有し、前記温度検出手段は、前記発光手段が発光した直後であって、且つ前記発光制御手段により前記発光部が前記第1位置から、前記温度検出手段の温度検出範囲外となる前記第2位置へ移動制御された後に、前記光学部材の温度を検出することを特徴とする照明装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の照明装置(30)において、前記光学部材(41)に対して前記発光手段(60)を接近または離間する方向に移動させることにより、前記照明光の配光角を変化させる配光角可変機構(70)を備え、前記発光制御手段(54)は、前記配光角可変機構を用いて、前記発光手段を前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能に制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の照明装置(30)において、前記発光制御手段(54)は、前記配光角可変機構(70)により、前記発光手段(60)の配光角が閾値角度よりも広い角度範囲に設定されている場合に、前記発光手段を、前記第1位置での発光直後に前記第2位置まで移動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置(30)において、前記発光制御手段(54)は、前記配光角可変機構(70)により、前記発光手段(60)の配光角が閾値角度よりも狭い角度範囲に設定されている場合に、前記発光手段を、前記第1位置での発光直後に当該第1位置に保持させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の照明装置(30)において、前記発光制御手段(54)は、前記温度検出手段(42)による温度検出後であって、且つ前記発光手段(60)を発光させるのに必要な電圧が充電されたときに、前記発光手段を前記第2位置から前記第1位置へ移動させることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれか一項に記載の照明装置(30)において、前記発光制御手段(54)は、前記温度検出手段(42)による温度検出後であって、且つ前記発光手段(60)の発光を指示する発光信号が入力されたときに、前記発光手段を前記第2位置から前記第1位置へ移動させることを特徴とする
なお、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
本発明によれば、光学性能に影響を与えることなしに、前カバーの温度を正確に測定することができる照明装置を提供することができる。
実施形態に係わる照明装置を装着したカメラシステムの外観図である。 照明装置の構成図である。 ヘッド部の構成図である。 照明装置における発光および温度測定のタイミングを示すタイムチャートである。 発光制御部の発光制御に関する処理手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明に係わる照明装置の実施形態について説明する。なお、以下に示す図には、説明と理解とを容易にするために、必要に応じてXYZの直交座標系を設けた。この座標系では、撮影者がレンズ鏡筒の光軸Aを水平として横長の画像を撮影する場合のカメラ位置(以下、正位置という)において撮影者から見て左側に向かう方向をXプラス方向とする。また、正位置において上側に向かう方向をYプラス方向とする。さらに、正位置において被写体に向かう方向をZ方向とする。
図1は、本実施形態に係わる照明装置を装着したカメラシステムの外観図である。本実施形態のカメラシステム1は、カメラ本体10、レンズ鏡筒20、および照明装置30を備える。
カメラ本体10のカメラマウント部11には、レンズ鏡筒20が装着されている。レンズ鏡筒20は、焦点距離が可変(例えば、24mm〜85mm)となるように構成されたズームレンズである。また、カメラ本体10は、レンズ鏡筒20により結像された被写体像を撮像する不図示の撮像素子を備える。
カメラ本体10のアクセサリシュー12には、照明装置30が装着されている。照明装置30は、カメラ本体10による撮影時に、被写体に向けて照明光を直接または間接的に照射するヘッド部40と、ヘッド部40の発光などを制御する本体部50とを備える。
照明装置30は、本体部50の下部に設けられた取り付け脚55によりカメラ本体10のアクセサリシュー12に装着されている。取り付け脚55は、電極端子(不図示)を備えている。取り付け脚55をアクセサリシュー12に装着すると、取り付け脚55の電極端子と、アクセサリシュー12に設けられた電極端子(不図示)とが接触して電気的に導通する。これにより、カメラ本体10と照明装置30との間で各種信号や情報の伝達が行われる。後述するカメラ本体10から送信される発光信号は、上記電極端子を介して照明装置30に伝達される。
図2は、照明装置30の構成図である。ヘッド部40は、発光部60、前カバー41、温度センサ42、メインコンデンサ43、およびズーム機構部70を備える。
発光部60は、被写体に対して照明光を発する発光手段である。発光部60は、光源となるキセノン管61と、キセノン管61で発光された照明光の一部をZ方向に反射するリフレクタ62と、キセノン管61を保護するための透明カバー(不図示)とを備える。キセノン管61は、長手方向がX軸に沿うように配置された棒状の発光管である。リフレクタ62は、表面に反射層を有する板部材を略半円形に形成した反射部材である。また、発光部60は、後述のズーム機構部70と係合する支持部63を備える。
前カバー41は、キセノン管61で発光された照明光を所定の照射範囲に拡散させるための光学部材である。前カバー41は、同心円状のフレネル溝(不図示)を備えたフレネルレンズにより構成される。前カバー41は、照明光の照射方向において、キセノン管61よりも被写体側に設けられている。
温度センサ42は、前カバー41の温度を測定する温度検出手段である。温度センサ42は、前カバー41を正面視したときに、中央上部となる位置に配置されている。温度センサ42で測定された温度は、後述の発光制御部54に送信される。
メインコンデンサ43は、キセノン管61に出力する電荷が蓄積される電荷蓄積手段である。メインコンデンサ43は、不図示の回路部品とともにキセノン管61と接続されている。
ズーム機構部70は、発光部60をZ方向に沿って前後に移動させることにより、照明光の配光角を変化させる配光角可変機構である。ズーム機構部70は、発光部60を移動するための駆動力を発生するモータ71と、モータ71で発生した駆動力により回転するリードスクリュー72とを備える。リードスクリュー72は、表面に雄ねじが形成されている。上述した発光部60の支持部63には、上記雄ねじと係合する雌ねじが形成されている。発光部60は、支持部63の雌ねじがリードスクリュー72の雄ねじと係合している。発光部60は、Z方向に沿って前後に移動可能で、且つリードスクリュー72の軸回りに回転しないように支持されている。リードスクリュー72が回転すると、リードスクリュー72の雄ねじと係合する雌ネジとともに、支持部63が前方または後方に移動する。
モータ71で駆動力を発生させてリードスクリュー72を回転させると、リードスクリュー72の回転方向に応じて、発光部60の支持部63がZ方向の前方に向けて移動(以下、前進という)、またはZ方向の後方に向けて移動(以下、後退という)する。発光部60を前進させて前カバー41に近づけると、照射光の配光角は広くなる。一方、発光部60を後退させて前カバー41から遠ざけると、照射光の配光角は狭くなる。したがって、発光部60を前後に移動させて、前カバー41と発光部60との距離を変化させることにより、照射光の配光角を変更することができる。
図2に示すように、発光部60が前方に位置しているときは配光角が最も広くなり、後方(二点鎖線で示す)に位置しているときは配光角が最も狭くなる。レンズ鏡筒20の焦点距離を24mm〜85mmとすると、焦点距離24mmに設定されたときは、発光部60は最も前方に移動する。また85mmに設定されたときは、発光部60は最も後方に移動する。同様に、28mm、35mm、50mmなどの焦点距離に設定された場合は、その焦点距離の画角に対応する配光角となる位置に移動する。
ユーザが設定したレンズ鏡筒20の焦点距離は、レンズ鏡筒20からカメラ本体10のカメラ制御部(不図示)に焦点距離情報として送信される。焦点距離情報は、カメラ制御部から照明装置30の発光制御部54に送信される。発光制御部54は、焦点距離情報に基づいて、対応する配光角を設定する。そして、ズーム機構部70を制御し、設定した配光角となるように発光部60を所定の位置に移動させる。
すなわち、発光制御部54は、レンズ鏡筒20の焦点距離が短くなると、発光部60を前カバー41と接近するように前方に移動させて、照明装置30の配光角を広くする。また、発光制御部54は、レンズ鏡筒20の焦点距離が長くなると、発光部60が前カバー41から離れるように後方に移動させて、照明装置30の配光角を狭くする。このように、ユーザがレンズ鏡筒20の焦点距離を変更するのと連動して、照明装置30の配光角も自動的に変更される。
本体部50は、発光回路51、操作部52、電源部53、および発光制御部54を備える。発光回路51は、電源部53の電圧を規定の充電電圧まで昇圧する昇圧回路(不図示
)と、メインコンデンサ43に充電した電荷をキセノン管61に出力する出力回路(不図示)とを備える。発光回路51の動作は、発光制御部54により制御される。
操作部52は、照明装置30の電源スイッチ、充電完了時に点灯する充電完了ランプ、調光モードや配光角などを設定するダイヤルなど(いずれも不図示)を備える操作入力手段である。また、操作部52は、各種の情報表示を行う液晶パネル(不図示)を備える。操作部52は、発光制御部54に接続されている。電源部53は、照明装置30の各部に電力を供給する電力供給手段である。
発光制御部54は、発光部60の発光動作、ズーム機構部70による発光部60の移動動作、および発光回路51による昇圧動作などを制御する。発光制御部54は、マイクロプロセッサにより構成されている。
図3は、ヘッド部40の構成図である。発光制御部54は、温度センサ42により前カバー41の温度を測定する際に、発光部60に生じる輻射熱の影響を受けないようにするため、発光部60が前カバー41と接近した発光位置P1で発光した直後にズーム機構部70を制御して、温度センサ42が発光部60の輻射熱の影響を受けない後退位置P2まで発光部60を後退させる。なお、発光部60の発光位置P1は、設定された配光角により異なる。本実施形態では、後述するように、発光部60の発光位置P1が温度センサ42の感度領域内となる場合に、後退位置P2まで後退させている。
温度センサ42は、図3において二点鎖線で示す感度領域(温度検出範囲)を有する。このため、発光部60が発光位置P1で発光した直後に、温度センサ42の感度領域外となる後退位置P2まで後退させることにより、温度センサ42が発光部60の輻射熱の影響を受けないようにすることができる。
後退位置P2を、温度センサ42から離れた位置に設定するほど、温度センサ42が発光部60の輻射熱の影響を受けないようにすることができる。したがって、後退位置P2は、温度センサ42から出来るだけ離れた位置に設定することが望ましい。しかしながら、シャッタレリーズを検出してからシャッタが作動するまでの間に、ズーム機構部70の動作により発光部60を発光位置P1まで戻すことができないと、撮像素子における撮像のタイミングに間に合わなくなる。このため、後退位置P2は、温度センサ42が発光部60の輻射熱の影響を受けない位置とするとともに、シャッタレリーズを検出してからシャッタが作動するまでの間に、ズーム機構部70の動作により発光部60を発光位置P1まで戻すことができる位置に設定することが望ましい。
また、発光位置P1の場所が温度センサ42の感度領域に入る場合と、外れる場合がある。例えば、レンズ鏡筒20の焦点距離を24mm〜85mmとしたときに、焦点距離24mm〜40mm未満に対応する配光角となるように発光部60を移動させると、発光部60は、図3に示す温度センサ42の感度領域に入る。また、焦点距離40mm以上の焦点距離に対応する配光角となるように発光部60を移動させると、発光部60は、図3に示す温度センサ42の感度領域から外れる。
発光制御部54は、発光部60が発光したときの発光位置P1が温度センサ42の感度領域に入る場合は後退位置P2まで後退させ、発光位置P1が温度センサ42の感度領域から外れる場合は発光後の移動をしないように制御する。このため、発光制御部54は、発光部60が発光位置P1で発光した直後に、レンズ鏡筒20の焦点距離が40mm未満であるかを判定し、焦点距離が40mm未満のときのみ、発光部60を後退位置P2まで移動させている。言い換えると、発光制御部54は、レンズ鏡筒20において、発光部60の配光角が閾値角度よりも広い角度範囲となるような焦点距離に設定されている場合にのみ、発光部60を後退位置P2まで移動させている。
また、発光制御部54は、移動した発光部60が後退位置P2に停止している間に、温度センサ42により測定された前カバー41の温度を取得する。発光制御部54は、温度センサ42により測定された前カバー41の温度が所定値以上であるときは、発光回路51の昇圧動作などを停止するとともに、操作部52の液晶パネルに発光を停止する旨のメッセージを表示させる。
さらに、発光制御部54は、温度センサ42による前カバー41の温度測定後に、メインコンデンサ43の充電が完了したことを検出すると、ズーム機構部70を制御して、発光部60を後退位置P2から発光位置P1まで前進させる。これにより、発光部60を後退前の発光位置P1で発光させることができる。なお、メインコンデンサ43の充電が完了した時点で、発光部60の配光角が変更された場合は、その配光角に対応する発光位置P1に発光部60を移動させる。
ここで、上述した発光制御部54による発光および温度測定のタイミングについて説明する。図4は、照明装置30における発光および温度測定のタイミングを示すタイムチャートである。発光制御部54は、発光部60が発光位置P1で発光した後、温度センサ42から前カバー41の温度を取得すると、ズーム機構部70を制御して、発光部60を発光位置P1に移動させる(前進)。発光部60が発光位置P1に移動した後、カメラ制御部がシャッタレリーズを検出すると、カメラ本体10から発光制御部54に対し発光信号が送信される。発光制御部54は、発光信号を受信すると、発光回路51を制御して、発光部60を発光させる。発光部60による発光の間、発光部60の移動は停止している。また、発光部60による発光の前後において、温度センサ42による前カバー41の温度の測定も停止する(OFF)。
発光制御部54は、発光部60での発光が終了すると、ズーム機構部70を制御して、発光部60を後退位置P2まで移動させる(後退)。続いて、発光制御部54は、温度センサ42による前カバー41の温度を測定する(ON)。この後、発光制御部54は、ズーム機構部70を制御して、発光部60を発光位置P1に移動させる(前進)。以後、同様のタイミングで発光部60における発光、ズーム機構部70による発光部60の移動、および温度センサ42による温度測定を制御する。
次に、上述した発光制御部54の発光制御に関する処理手順を図5のフローチャートを参照しながら説明する。図5に示すフローチャートの処理は、照明装置30をカメラ本体10のアクセサリシュー(または調光コードのアクセサリシューなど)に装着した状態で実行される。
ステップS1において、発光制御部54は、操作部52の電源スイッチがONされると、ステップS2において、発光回路51を制御して、メインコンデンサ43への充電を開始する。続いて、ステップS3において、発光制御部54は、発光部60を発光位置P1に移動する。なお、すでに発光部60が発光位置P1にある場合は、ステップS3の処理をスキップしてステップS4に移行する。
ステップS4において、発光制御部54は、カメラ本体10から発光信号を受信したかどうかを判定する。この判定でNOであれば、ステップS5において、電源スイッチがOFFされたかどうかを判定する。この判定でYESであれば、本フローチャートの処理を終了する。また、NOであれば、ステップS4にリターンする。一方、ステップS4の判定でYESであれば、ステップS6に進む。
ステップS6において、発光制御部54は、発光回路51を制御して、発光部60を発光させる。ステップS7において、発光制御部54は、発光回路51を制御して、メインコンデンサ43への充電を開始する。続いて、ステップS8において、発光制御部54は、レンズ鏡筒20の焦点距離が40mm未満かどうかを判定する。この判定でYESであれば、発光制御部54は、発光部60を後退位置P2まで移動する。また、ステップS8の判定でNOであれば、発光制御部54は、発光部60を後退させることなしにステップS10へ進む。
ステップS10において、発光制御部54は、温度センサ42により測定された前カバー41の温度を取得する。また、ステップS8の判定でNOであれば、発光部60を移動することなくステップS10へ移行する。ステップS11において、発光制御部54は、メインコンデンサ43の充電が完了したかどうかを判定する。この判定でYESあれば、ステップS12において、発光制御部54は、発光部60が後退位置P2にあるかどうかを判定する。
ステップS12の判定でYESであれば、ステップS3にリターンする。すなわち、ステップS9で発光部60を後退位置P2まで移動させた場合は、発光部60を発光位置P1へ移動させる。また、NOであれば、ステップS4にリターンする。すなわち、ステップS9で発光部60を後退位置P2まで移動させなかった場合は、次の発光信号を受信するまで待機する。
なお、メインコンデンサ43への充電中にシャッタレリーズが行われたときは、発光部60を本来の光量で発光させることができないため、発光制御部54は、カメラ本体10から発光信号を受信しても、発光部60を発光させることはない。図5に示すフローチャートでは、メインコンデンサ43への充電中は発光部60を発光位置P1に移動させないようにしているが、この間にシャッタレリーズが行われても、発光部60による発光が行われないため、発光部60が発光位置P1に移動していなくても不具合を生じることはない。
上述した実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)発光部60は、発光後に、温度センサ42から離れる方向に移動するため、温度センサ42は発光部60の輻射熱の影響を受けにくくなる。このため、温度センサ42により前カバー41の温度を正確に測定することができる。また、発光時に、発光部60と前カバー41との距離を接近させることができるため、照明光の配光角に制約を受けることがない。このため、十分な光学性能を発揮させることができる。したがって、本実施形態に係わる照明装置30によれば、光学性能に影響を与えることなしに、前カバーの温度を正確に測定することができる。
(2)発光部60が後退位置P2に移動すると、前カバー41と発光部60との間に空気層の空間が形成される。発光部60の発光による熱はこの空気層に広がるため、前カバー41およびその周辺の温度を下げることができる。同時に、前カバー41の近傍に配置されている温度センサ42における測定精度も向上させることができる。
(3)発光部60は、配光角を変化させるためのズーム機構部70により移動する。したがって、発光部60を移動させるための移動機構を新たに設ける必要がなく、スペースを有効利用することができる。
(4)発光部60は、配光角が閾値角度よりも広い角度範囲に設定された場合にのみ後方に移動する。このように、発光部60の輻射熱の影響を考慮する必要がない場合は発光部60を移動させないため、ズーム機構部70の無駄な動作を制限することができる。
(5)発光部60は、メインコンデンサ43の充電が完了したときに発光位置P1まで移動する。これによれば、発光部60は、メインコンデンサ43の充電が完了するまでの間、前カバー41に接近しないので、前カバー41の温度上昇を抑えることができる。
(6)温度センサ42の感度領域外となる位置を後退位置P2としたので、発光部60を前カバー41から離す距離を必要最小限とすることができる。このため、発光部60を、次の発光までの間に速やかに発光位置P1まで戻すことができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、本発明は以下に示すような種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の範囲内である。
(1)発光部60を、メインコンデンサ43の充電が完了し、且つ発光信号を受信したときに後方に移動するようにしてもよい。この場合は、発光部60が前カバー41から離れる時間をさらに長くすることができるので、前カバー41の温度上昇をより抑えることができる。
(2)発光制御部54において、メインコンデンサ43の充電が完了する時間を予測し、その時間が経過した時点で発光部60を発光位置P1に移動させるようにしてもよい。
(3)前カバー41の温度が規定値以下の場合には、配光角が閾値角度よりも広い角度範囲に設定されていても、発光後に発光部60を後方に移動しないようにしてもよい。これにより、ズーム機構部70の無駄な動作を制限することができる。
(4)発光部60を、温度センサ42の感度領域外となる位置からさらに後方に移動させるようにしてもよい。この場合は、発光部60が温度センサ42の感度領域外であれば、発光部60の移動中であっても、温度センサ42による温度の測定を行うことができる。
(5)ズーム機構部70の代わりに、発光部60をZ方向に沿って前後に移動させる専用の移動機構部を設けてよい。
(6)カメラ本体に装着される照明装置だけでなく、カメラ内蔵の照明装置にも適用することができる。
また、上記実施形態および変形形態は適宜に組み合わせて用いることができるが、各実施形態の構成は図示と説明により明らかであるため、詳細な説明を省略する。さらに、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1:カメラシステム、10:カメラ本体、20:レンズ鏡筒、30:照明装置、41:前カバー、42:温度センサ、43:メインコンデンサ、51:発光回路、54:発光制御部、60:発光部、61:キセノン管、70:ズーム機構部

Claims (6)

  1. 物体を照明するための照明光の発光時に配置される第1位置と、当該照明光を発光しない時に配置される位置であって、且つ前記第1位置よりも前記物体から離れる方向に離間した第2位置との間を移動可能な発光手段と、
    前記発光手段から発光された前記照明光を、前記物体の側に向けて拡散または集光するために、前記照明光の照射方向において前記発光手段よりも前記物体の側に設けられた光学部材と、
    前記光学部材の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて、前記発光手段による前記発光および前記移動を制御する発光制御手段と、を有し、
    前記温度検出手段は、前記発光手段が発光した直後であって、且つ前記発光制御手段により前記発光手段の前記第1位置から、前記温度検出手段の温度検出範囲外となる前記第2位置への移動が制御された後に、前記光学部材の温度を検出することを特徴とする照明装置。
  2. 請求項1に記載の照明装置において、
    前記光学部材に対して前記発光手段を接近または離間する方向に移動させることにより、前記照明光の配光角を変化させる配光角可変機構を備え、
    前記発光制御手段は、前記配光角可変機構を用いて、前記発光手段を前記第1位置と前記第2位置との間で移動可能に制御することを特徴とする照明装置。
  3. 請求項2に記載の照明装置において、
    前記発光制御手段は、
    前記配光角可変機構により、前記発光手段の配光角が閾値角度よりも広い角度範囲に設定されている場合に、前記発光手段を、前記第1位置での発光直後に前記第2位置まで移動させることを特徴とする照明装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置において、
    前記発光制御手段は、
    前記配光角可変機構により、前記発光手段の配光角が閾値角度よりも狭い角度範囲に設定されている場合に、前記発光手段を、前記第1位置での発光直後に当該第1位置に保持させることを特徴とする照明装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の照明装置において、
    前記発光制御手段は、
    前記温度検出手段による温度検出後であって、且つ前記発光手段を発光させるのに必要な電圧が充電されたときに、前記発光手段を前記第2位置から前記第1位置へ移動させることを特徴とする照明装置。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の照明装置において、
    前記発光制御手段は、
    前記温度検出手段による温度検出後であって、且つ前記発光手段の発光を指示する発光信号が入力されたときに、前記発光手段を前記第2位置から前記第1位置へ移動させることを特徴とする照明装置。
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