JPH0915485A - オートフォーカス補助用照明光学系を内蔵した電子閃光 装置 - Google Patents

オートフォーカス補助用照明光学系を内蔵した電子閃光 装置

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JPH0915485A
JPH0915485A JP7165635A JP16563595A JPH0915485A JP H0915485 A JPH0915485 A JP H0915485A JP 7165635 A JP7165635 A JP 7165635A JP 16563595 A JP16563595 A JP 16563595A JP H0915485 A JPH0915485 A JP H0915485A
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light
optical system
autofocus
light emitting
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JP7165635A
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Hideki Matsui
秀樹 松井
Shingi Hagyuda
進義 萩生田
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 閃光撮影時に被写体にできる影の方向を制御
できる特徴をもったまま、オートフォーカス補助光用照
明光学系を、カメラの光軸に近い位置に配置し、照明光
学系を安価にコンパクトに作成する。 【構成】 本発明の電子閃光装置は、被写体を照明する
発光窓2を有する発光部を有する本体1と、前記発光窓
2がカメラ8の光軸に直交する平面(図1の紙面)内で
回転自在に、本体1を支持する支柱7と、支柱7と連結
された脚部3と、脚部3に設けられたオートフォーカス
補助光用照明光学系(4,5,6)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートフォーカス機能
を有するカメラシステムに用いられ、オートフォーカス
動作を手助けするためにオートフォーカス補助光を照射
する照明光学系を有する電子閃光装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】写真撮影に用いられるカメラとして、カ
メラ自身がピント合わせオートフォーカス機能を持った
オートフォーカスカメラがある。以下に、このオートフ
ォーカスカメラに用いられる電子閃光装置の従来技術に
ついて、説明する。 オートフォーカスカメラ、電子閃光装置の経緯 オートフォーカス補助光用照明光学系について 電子閃光装置の構造(主に回転機能について) 〔電子閃光装置について〕オートフォーカスカメラ
は、被写体のコントラストを認識(検出)し、この結果
を用いてピント合わせを行なっている。したがって、オ
ートフォーカスカメラは、被写体のコントラストが少な
い場合や、被写体の輝度も所定の明るさを必要とするた
め暗闇での撮影を行うことは困難である。
【0003】被写体の明るさを増加させるため、このよ
うなカメラは、電子閃光装置を用いて撮影することが一
般に行われている。が、電子閃光装置が閃光発光してい
ないときには、被写体からの光が不足するため、従来の
オートフォーカスカメラは、別にオートフォーカス用の
光が必要であった。 〔オートフォーカス補助光用照明光学系について〕特
開昭61−166528号公報は、オートフォーカスカ
メラの測距動作を手助けする照明光学系、所謂オートフ
ォーカス補助光を発光する照明光学系を設けることが開
示されている。このオートフォーカス補助光用照明光学
系は、カメラの撮影レンズ光軸近辺に配置されたオート
フオーカスセンサーが容易に被写体の位置を検出しピン
ト合わせがを行える様に、所定の投影像(以下オートフ
ォーカス補助光とする)を被写体に対して照明するもの
である。
【0004】一般的に、被写体に投影するオートフォー
カス補助光の投影パターンは、縦縞パターンが多い。こ
れはオートフォーカスセンサーが得意とするパターンで
あるからである。従来の電子閃光装置は、通常、カメラ
の上部に配置されたホットシューに取り付けられ、カメ
ラの撮影レンズの光軸とオートフォーカス補助用照明光
学系の光軸とはかなり離れた位置にあった。一方、カメ
ラのオートフォーカスセンサーは、撮影レンズの光軸近
辺に配置され、光軸近辺の被写体からの光を認識(検
出)していた。このため、オートフォーカス補助用照明
光学系は、その補助光を照射する光軸を、投影される補
助光のパターンがカメラの撮影レンズの光軸上に位置す
るように設定しなければならなかった。しかも、オート
フォーカス補助用照明光学系による補助光の照射は、カ
メラの撮影距離には無関係に、常に撮影レンズの光軸近
辺を照明する必要があった。そのため、オートフォーカ
ス補助光は撮影レンズの光軸方向(下方)に傾けて投影
する必要があった。
【0005】前述の特開昭61−166528号公報
は、そこで、オートフォーカス補助用照明光学系の光路
中にプリズムを配置する技術を開示している。これによ
り、この照明光学系は、照明可能距離範囲内の近距離側
の光軸付近に、プリズムによって屈折された補助光を照
射し、遠距離側の光軸付近に、プリズムを介さずに補助
光を直接投影している。これにより、比較的小さな光源
でも照明可能距離範囲を大きくしている。 〔外付け電子閃光装置の構造(主に回転機能につい
て)〕また、電子閃光装置は、カメラの種類に応じて、
カメラに内蔵されたタイプや、カメラの外側に連結され
るタイプがある。後者の外付けタイプの電子閃光装置
は、発光部を回転させることによって、発光部の位置を
任意に移動させることができる回転機能を持っているも
のが多く開発されている。
【0006】この回転機能としては、前述の特開昭61
─166528号公報に開示されているように、発光部
を上半球面何処でも回転できるように2軸回転する回転
機構を備えた2軸タイプと、後述の本願発明の実施例に
開示するように、撮影レンズの光軸と並行な軸を中心に
回転する1軸回転する回転機能を備えた1軸タイプとが
知られている。
【0007】2軸タイプの電子閃光装置は、カメラの光
軸を含む垂直平面内に回転中心を設け、上半球面略全域
に回転可能に形成されている。この中で、前述のオート
フォーカス補助用照明光学系は、ホットシューの上側で
かつ回転する発光部の下側に、制御回路、電源等と一緒
の筐体内の中央付近に配置されていた。なお、これらを
収める筐体はホットシューに固定するための固定つまみ
等の機構の分だけホットシューから高い位置に配置され
ていた。
【0008】また、この2軸タイプの電子閃光装置は、
バウンズ閃光照明による撮影は可能であったが、影を付
けるために、撮影レンズから離れた位置から閃光発光す
る(被写体を照明する)ことが困難であった。即ち、こ
のような電子閃光装置は、被写界に向けて発光させる場
合、被写体に発光部を向けた時、発光部がカメラの光軸
の上側に位置するため、光軸と略平行なままで、その位
置を、カメラの光軸と直交する方向にずらずことができ
ない。したがって、カメラの光軸より上側からの発光は
できるが、カメラの光軸から左右にシフトした位置から
の発光は出来なかった。したがって、被写体の後ろにで
きる影のコントロールができない欠点があった。
【0009】一方、1軸タイプの電子閃光装置は、発光
部が、回転中心から、外側に離れた位置で回転可能に保
持されている。図6に示す装置で説明すると、発光部の
中心(図中は発光窓42)は、撮影レンズ49の光軸
(紙面前後方向)を含む垂直平面から、左右にオフセッ
トした位置(図6の位置D,位置F)に配置可能に構成
されている。即ち、発光部がカメラの光軸と平行な軸を
中心に回転するので、前述のような影を付ける撮影は可
能である。また、主な電子回路は発光部及び表示部とと
もに、回転する筐体の中に内蔵されていた。
【0010】しかしながら、1軸タイプは、1軸のみの
回転機構であったので、発光部を、カメラの光軸に対し
て天井や側面に向けて配置することができず、天井等で
バウンズさせた照明を行うことが困難であった。このた
め、近年では、主に2軸タイプの回転機構を備えた電子
閃光装置が用いられ、1軸タイプの電子閃光装置で、オ
ートフォーカス補助用照明光学系を備えたものはなかっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような中、発明者
らは、影をコントロールできるという特性のため1軸タ
イプの電子閃光装置に着目し、オートフォーカスカメラ
でも利用できるよう、しかも、電気部品が一つの筐体の
中で組み立てて部品点数を少なくし安価に作成するた
め、図6に示すように回転軸近傍にオートフォーカス補
助用照明光学系を内蔵することについて検討した。
【0012】しかしながら、この検討例は、以下に説明
するような問題が生じた。即ち、発光部(発光窓42の
み図示)を備えた筐体41と共に、オートフォーカス補
助用照明光学系(発光レンズ44のみ図示)も回転する
ため、オートフォーカス補助用光学系は、カメラ48の
撮影レンズ49の光軸(紙面に垂直な方向の軸)に向け
て光軸を斜めに配置する必要があったことと、オートフ
ォーカスセンサーが認識しやすいパターン(例えば51
a)を照射する必要があるという2つの条件が守られな
かった。これらについて以下に詳述する。
【0013】この電子閃光装置は、筐体41にオートフ
ォーカス補助用照明光学系を固定した。この時、照明光
学系は、発光部(発光窓42)を有する筐体41が位置
Fの向きのときを基準として、オートフォーカスセンサ
ーが認識しやすい縦縞パターン状の補助光51aを、カ
メラの撮影レンズの光軸方向に向けて照射するようにし
た。このため、この電子閃光装置は、図6に示すよう
に、確かにこの位置Fでは光軸上の位置に縦縞パターン
の補助光51aを照射することができた。が、他の位置
D,Eにおいては、筐体41とともにオートフォーカス
補助用照明光学系も共に回転するため、それぞれ、図6
に示すように、撮影レンズ9の光軸とははなれた方向に
補助光51b,51cを投影してしまう結果になり、し
かも位置Eでは、投影されるパターンが縦縞ではなくな
ってしまった。
【0014】本発明の目的は、このような問題を解決す
ることによって、影を付ける撮影が良好に行え、しか
も、オートフォーカス補助用照明光学系を撮影レンズの
光軸に近づけて配置することによって、オートフォーカ
ス補助用照明光学系の光軸を、比較的撮影レンズの光軸
と平行になるようにすることによって、補助光のパター
ンを大きくすることなく、補助光照明範囲を大きくする
ことができ、安価でコンパクトなオートフォーカス補助
用照明光学系を内蔵する電子閃光装置を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の電子閃光
装置は、図1を参照しながら説明すると、被写体を照明
するための照射光を放射する発光窓(2)を有する発光
部と、前記発光部を移動自在に保持するとともにカメラ
のホットシュー(10)に固定する脚部(3)とを備
え、前記発光部はカメラの光軸に直交する平面内で位置
を変更するように、前記脚部に対して移動自在に連結さ
れ、オートフォーカス測距動作を手助けするためにオー
トフォーカス補助光を発光するオートフォーカス補助用
照明光学系(34:図1中投影レンズ4のみ図示)を内
蔵した電子閃光装置に於いて、前記脚部に、前記オート
フォーカス補助用照明光学系を配置したものである。
【0016】また、前記照明光学系(34)は、前記ホ
ットシュー(10)の上側近傍であって、前記ホットシ
ュー(10)からカメラの前面(紙面に垂直な前面方
向)に向けて突出するように配置されていることが好ま
しい。また、前記発光部(発光窓2)は、前記カメラの
光軸と並行でかつ前記照明光学系の光軸より上方に設け
られた回転軸(図2の軸A参照)を中心に回転するよう
に、前記脚部に固定されていることが好ましい。
【0017】
【作用】本発明の電子閃光装置によれば、回転しない脚
部にオートフォーカス補助用照明光学系を配置したた
め、発光部が回転しても、オートフォーカス補助用照明
光学系は常に補助光をカメラの(撮影レンズの)光軸に
向けて照射する。さらに、照明光学系を、ホットシュー
の上側であって、ホットシューからカメラの前面側に突
出するように配置すれば、ホットシューを介して接続さ
れた中で、最もカメラの撮影レンズの光軸から近い位置
に配置されることになり、このカメラの光軸に向けて照
明光学系の光軸を傾ける角度が少なくなる。さらに、発
光部が移動するときに、カメラ側に近く、邪魔になりに
くい位置なので、発光部の移動を許容しやすく、発光部
の形状や移動方法が限定されにくい。
【0018】また、発光部は、ホットシューの上側でカ
メラの光軸と平行な光軸を中心に回転することによって
移動させれば、簡単な移動機構で構成でき、カメラ本体
とぶつかるために移動させる必要のない下側を除いてス
ムーズに速やかに移動する。
【0019】
【実施例】以下、図面を用いて実施例について説明す
る。図1〜図4は、本発明の実施例を示しており、図1
は、実施例の電子閃光装置をカメラに連結した状態を示
す正面図であり、図2は、図1を横から見た模式図であ
り、かつ、オートフォーカス補助光用照明光学系の発光
状態も示す例図であり、図3は、実施例の脚部の構成を
示す外観図であり、図4は、実施例の電気的接続を示す
ブロック図である。
【0020】実施例の電子閃光装置は、図1に示すよう
に、被写体を照射するための発光窓2を含む電子閃光装
置本体1と、投影レンズ6を備え、照明光学系(4,
5,6)を内蔵した脚部3と、電子閃光措置本体1と脚
部3とを連結する支柱7から構成されている。ここで、
照明光学系は、カメラ8内に配置された図示しないオー
トフォーカスセンサーによるオートフォーカス測距を手
助けするものであり、構成については後述する。支柱7
は、図2に示すように、電子閃光装置本体1を図2に示
す回転軸Aを中心に回動自在に接続している。また、脚
部3は、撮影レンズ9が装着されたカメラ8のホットシ
ュー10に機械的に接続されている。このカメラと電子
閃光装置の接続構造については周知の技術であり、説明
は省略する。なお、このホットシュー10には、発光開
始信号、発光停止信号、その他の、カメラ8と電子閃光
装置本体1とがデータ交信を行うための複数の電気接点
も配置されており、両者は、ホットシュー10を介して
電気的にも接続されている。
【0021】電子閃光装置の脚部3は、図2に示すよう
に、ホットシューに接続される部分(図3の3a)より
カメラの被写体側に突出する略直方体形状に形成され、
内側の先端部略中央部に、投影レンズ4、被写体に焦点
検出を手助けするために投影される投影パターン用スク
リーン5、焦点検出照明用のLED(発光源)6を含む
オートフォーカス補助光用照明光学系(34)が内蔵さ
れ、さらに、図3に示すように、外側の位置側面には、
外部電源端子30、シンクロコード端子(ターミナル)
31、増灯端子(ターミナル)32が形成されている。
さらに、脚部3は、図4に示すように、照明光学系34
(図中はAF補助光部34と表記す)の他に、インター
フェース33も備えている。外部電源端子30は、外部
電源と接続するための端子であり、この端子を介して外
部電源を接続すると、発光部を発光させるためにメイン
コンデンサーに蓄えられる発光エネルギーがこの外部電
源から充電され、電子閃光装置の電源部の負担が軽くな
り、発光間隔を短くすることができる。シンクロコード
端子31は、マニュアル調光、外部調光等の増灯撮影を
行う場合に閃光装置同士を接続するためのシンクロコー
ド用端子である。増灯端子32は、TTL調光による増
灯撮影を行う場合にコードによって閃光装置どうしを接
続するための端子である。
【0022】これに対し、電子閃光装置本体1は、図4
に示すように、制御回路100と、これに接続された電
源部110、入力部120、発光部130、表示部14
0が設けられている。制御回路100は、電子閃光装置
全体を制御する回路であり、通常CPUを含めた電気回
路により構成される。電源部110は、複数の乾電池等
のバッテリーで構成された電源からの電源を供給する部
分であり、入力部120は、各種装置の設定や情報入力
のために、操作者によって操作されるスイッチ類で構成
される。発光部130は、発光窓2の後方に配置され、
閃光発光管、反射笠等を含み、制御回路100の指示に
基づいて閃光発光する。表示部140は、本体1の裏面
側に配置された液晶表示装置やLED等で構成され、設
定モードや各種データ等を表示する。
【0023】なお、図2において、11は被写体に投影
される投影パターンであり、Bは投影パターン11を投
影する場合の投影レンズ4の光軸、Cはカメラ8の光
軸、正確にはカメラ8に接続される撮影レンズ9の光軸
を示している。また点線で示した測距ゾーン20はカメ
ラ8内の撮影レンズ9の光軸上に配置された図示しない
オートフォーカスセンサーの被写体側での測距領域を示
したものである。
【0024】図4において、信号線sig.1 は、インター
フェイス33あるいは増灯端子32あるいはシンクロ端
子31からの発光開始信号を伝達する信号線であり、信
号線sig.2 は、カメラ8に対してメインコンデンサの充
電状態を伝達する信号線であり、メインコンデンサの充
電電圧が所定値を超えると所定の充電完了信号を出力す
る。信号線sig.3 は、TTL調光時の発光停止信号を伝
達する信号線であり、カメラ8から出力される識別信号
をインターフェイス33を介して電子閃光装置本体1あ
るいは増灯端子31に伝達する。信号線sig.4 は、カメ
ラ識別信号であり、カメラ8から出力される識別信号を
インターフェイス33を介して制御回路100に伝達
し、制御回路100は、その信号によって接続されたカ
メラ8に最適な制御を行ったり、表示部140を利用し
て警告動作を行ったりする。信号線sig.5 は、各種信号
線用の基準電位であるGNDである。信号線sig.6 は、
オートフォーカス補助光用照明光学系34のLED6の
点灯、消灯制御を行うための制御信号線であり、カメラ
8からの周知のデータ交信によって点灯要求がインター
フェイス33を介して制御回路100に伝達されると、
信号線sig.6 に制御回路100は点灯信号を出力し、L
ED6は点灯を開始する。なお、カメラ8とのデータ交
信は、カメラ8と電気的に接続されている信号線sig.1
〜 sig.5によって行われる。信号線sig.7 は、外部電源
端子30から入力される、メインコンデンサへの充電電
流を伝達する高圧の線であり、信号線sig.8 の基準電位
であるGNDとペアとなって、他の信号線とは独立して
制御回路100まで接続されている。信号線sig.9 は、
オートフォーカス補助光用照明光学系34に接続された
LED6の点灯のための電源を供給している電源線であ
る。以上の信号線sig.1 〜sig.9は、支柱7に沿って脚
部3から電子閃光装置本体1まで電線あるいはフレキシ
ブルプリント基板(FPC)あるいはそれに類するもの
によって接続されている。なお、本体1と支柱7とは回
転自在であるが、前記信号線は、既知の配線構造によ
り、両者が相対的に回転しても常に電気的に接続された
状態を維持するよう接続されている。
【0025】次に動作について説明する。カメラ8は、
使用者によって図示しないレリーズ釦が半押しされたこ
とを検知すると、カメラ8内の図示しないオートフォー
カスセンサーが撮影レンズ9を介して認識した被写体へ
のピント合わせ動作を開始する。この時、カメラ8は、
被写体の輝度を検出し、輝度がセンサーが十分に動作で
きる所定の明るさを下回っていると判断すると、カメラ
8に接続された電子閃光装置1に対して、オートフォー
カス補助光の照明を要求する。この要求は、電子閃光装
置の脚部3とカメラ8のホットシュー10に配置された
電気接点を介し、両者がシリアルのデータ交信を行うこ
とによってその指令が伝達される。なお、カメラと電子
閃光装置との間のデータ交信については既に広く公知で
あり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0026】電子閃光装置は、その本体1に設けられた
制御回路100がこの要求を受け取る。制御回路100
は、カメラ8から要求されたオートフォーカス補助光点
灯指令信号に基づいて脚部3に配置されたLED6を点
灯させる。LED6が点灯すると、照射された光は、L
ED6の前方に配置されたスクリーン5を通過し、スク
リーン5の縦縞模様に形成された光が投影レンズ6を介
して被写体の方向に向けて照射される。この光は、オー
トフォーカス補助光であり、この補助光は、投影パター
ン9の形状の光として被写体に向けて照射される。
【0027】カメラ8のオートフォーカスセンサーは、
被写体側に投影された投影パターン9の内、撮影レンズ
9の光軸上の測距ゾーン20の補助光を測距することに
よって測距動作を行う。なお、LED6の点灯は、測距
動作が終了した時点で電子閃光装置に消灯指令がなさ
れ、消灯される。この消灯制御動作についても先述した
カメラと電子閃光装置との間のデータ交信によって行わ
れる。
【0028】消灯動作後は、カメラ内の制御回路によっ
て、露出制御、シャッター制御、閃光発光停止制御等が
行われて、撮影がなされる。なお、発光窓2が位置D,
E,Fのどの位置にいても同様に動作する。このとき、
発光窓2の位置は変化するが、オートフォーカス補助用
照明光学系は同じ位置である。
【0029】次に、撮影レンズの光軸に近い位置にオー
トフォーカス補助光があった方が都合の良い理由を図5
の(a),(b) を用いて説明する。図5(a),(b) に於いて、
線O−D1はカメラ8の光軸C(撮影レンズ光軸)を示
し、O点は基準位置(カメラ8に供給されたフィルムの
フィルム面位置)、線分D0−D1は、照明光学系34
から照射されるオートフォーカス補助光の照明可能範囲
を示し、線分O−D0=0.5〔m〕、線分O−D2=
8〔m〕とする。また、線O−hは、カメラ8の光軸か
ら照明光学系の投影レンズの光軸までの高さとする。な
お、本実施例の如く脚部3にオートフォーカス補助光を
収納した場合の高さO−h0=80〔mm〕、また図6
に示した様な考案例の場合の高さO−h1=120〔m
m〕とする。なお、この考案例は、従来の2軸回転タイ
プと同程度の位置に配置されたものでもある。 (1) 本実施例の場合の投影パターン照射範囲角度(α
0) 線分O−D0=0.5〔m〕、線分O−h0=80〔m
m〕であるから、最小照射距離までの角度θ1=9.0
9゜であり、線分O−D1=8〔m〕、線分O−h0=
80〔mm〕であるから、最大照射距離までの角度θ2
=0.57゜であり、照射範囲角度α0は、 α0=θ1−θ2=9.09−0.57=8.52゜ となる。 (2) 従来実施例の場合の投影パターン照射範囲角度(α
1) 線分O−D0=0.5〔m〕、線分O−h0=120
〔mm〕であるから、最小照射距離までの角度θ1=1
3.50゜であり、線分O−D1=8〔m〕、線分O−
h0=80〔mm〕であるから、最大照射距離までの角
度θ2=0.86゜であり、照射範囲角度α1は、 α1=θ1−θ2=13.5−0.86=12.64゜ となる。
【0030】上記(1)(2)から、投影パターンの照明範囲
角度の差は、 α1−α0=12.64゜−8.52゜=4.12゜ であることが分かる。このように、検討例と実施例とを
比較した場合、オートフォーカス補助光の照射位置がわ
ずか40mm違っただけで、4.12゜というかなり大
きな角度差が生じることとなる。即ち、8m先の被写体
に投影する投影パターンの大きさは、この角度差だけ
で、両者間に、垂直方向に約576mmもの差が生じる
ことになる。
【0031】そこで、従来の電子閃光装置は、この様に
広い範囲を照明するために、光源の光量が広い範囲に分
散されるため、LED6の輝度を上げる必要があった。
しかしながら、LEDの輝度を上げた場合、消費電流が
増大する。また、高輝度のLEDを点灯させると、発生
する発熱を抑えるために、照明光学系を含めた構成を大
きくする、あるいは放熱効果を持たせた構造にする等の
処置も必要となる。あるいは、従来技術で説明した公報
に開示されているように、高輝度に維持するための特別
な構造を考慮する必要があった。したがって実施例の電
子閃光装置は、照明光学系を特別な構造にすることな
く、LEDの輝度を従来の装置に比べて上げる必要もな
く構成できる。同様に図6の検討例においても、パター
ンが回転しない構造にする必要があり、構造が複雑にな
る。また、実施例の装置は、図1に示す様に発光窓2の
位置を位置D〜Fに変えることによって被写体の後ろに
出来る影のコントロールする場合でも、図6に示した検
討例の場合と異なり、オートフォーカス測距のための照
明光学系を脚部3に配置しているので、発光窓2の向き
とは無関係に常にオートフォーカス測距を行うための投
影パターン11(図2参照)を同じ向きで投影すること
ができる。
【0032】また、脚部3を、ホットシューから被写体
側に突出するように形成し、その脚部3の突出する部分
に照明光学系を配置したので、ホットシューの高さと同
じまたはその近傍の高さ、すなわち、カメラの光軸に近
い位置に照明光学系を配置することができる。また、脚
部を突出させて、その脚部に各種コード端子を配置した
ので、本体1側にこれらの端子を設ける場合に比べて、
表示部を大きく構成するが可能となり、また、本体を回
転させても端子の位置は変化しないので、本対1が回転
してもコードが邪魔にならないし、コード長を長くする
必要がない。しかも、脚部表面でも図3に示す側(図2
に右側)に設けたので、これらのコード端子と接続され
るカメラ側のコード端子が設けられている位置と近い位
置に配置することができた。
【0033】
【発明の効果】以上述べてきた様に、本発明によれば、
オートフォーカス測距を手助けするオートフォーカス補
助用照明光学系が、発光部よりカメラのホットシューに
近い部分、即ち、カメラの(撮影レンズの)光軸に近い
位置に配置することができ、補助光を撮影レンズの光軸
に近い位置から、カメラの光軸に向けて照射できる。し
たがって、被写体の後ろにできる影の向きをコントロー
ルできる電子閃光装置に於いて、オートフォーカス測距
不能ということがなくなる。しかも、投影パターンが小
さくてもオートフォーカス測距ができるため、照明光学
系の構成をコンパクトにすることが可能となる。また、
発光部の輝度を高輝度に維持する工夫をすることなく、
一般的な輝度の光源を用いることができる。
【0034】照明光学系を脚部の中でもホットシューの
上部近傍でかつホットシューから被写体側に分けて突出
するように配置すれば、各種操作等に支障なく、カメラ
の光軸に近い位置に配置することができ、照明光学系を
よりコンパクトに構成できる。発光部をカメラの光軸と
並行でかつ照明光学系の光軸より上方に設けられた回転
軸を中心に回転させれば、照明光学系を邪魔することが
なく、しかも、発光部の移動機構を簡単に構成できる。
また、回転軸がカメラの光軸を含むむ垂直面内に設ける
ので、ガイド等を用いてスライドさせるような移動機構
などに比べて、移動機構部を大きくすることなく、発光
部を光軸からシフトさせやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例である電子閃光装置をカメラ
に装着した正面図である。
【図2】 図1の側面図であり、本発明の実施例である
電子閃光装置をカメラに装着してオートフォーカスパタ
ーンを投影した図である。
【図3】 実施例の脚部の構成を示す外観図である。
【図4】 実施例の電気回路を示すブロック図である。
【図5】 (a) は、実施例の投影パターンの照明範囲角
度を示した図であり、(b) は、従来技術における投影パ
ターンの照明範囲角度を示した図である。
【図6】 従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1・・・・・・電子閃光装置本体 2・・・・・・発光窓 3・・・・・・脚部 4・・・・・・投影レンズ 5・・・・・・投影スクリーン 6・・・・・・LED 7・・・・・・支柱 8・・・・・・カメラ 9・・・・・・撮影レンズ 10・・・・・・ホットシュー 11・・・・・・投影パターン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体を照明するための照射光を放射する
    発光窓を有する発光部と、前記発光部を移動自在に保持
    するとともにカメラのホットシューに固定する脚部とを
    備え、前記発光部はカメラの光軸に直交する平面内で位
    置を変更するように、前記脚部に対して移動自在に連結
    され、オートフォーカス測距動作を手助けするためにオ
    ートフォーカス補助光を発光するオートフォーカス補助
    用照明光学系を内蔵した電子閃光装置に於いて、 前記脚部に、前記オートフォーカス補助用照明光学系を
    配置したことを特徴とするオートフォーカス補助用照明
    光学系を内蔵した電子閃光装置。
  2. 【請求項2】前記オートフォーカス補助用照明光学系
    は、前記ホットシューの上側近傍であって、前記ホット
    シューからカメラの前面に向けて突出するように配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のオートフォー
    カス補助光用光学系を内蔵した電子閃光装置。
  3. 【請求項3】前記発光部は、前記カメラの光軸と並行で
    かつ前記照明光学系の光軸より上方に設けられた回転軸
    を中心に回転するように、前記脚部に固定されているこ
    とを特徴とする請求項2記載のオートフォーカス補助光
    用光学系を内蔵した電子閃光装置。
JP7165635A 1995-06-30 1995-06-30 オートフォーカス補助用照明光学系を内蔵した電子閃光 装置 Pending JPH0915485A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006208571A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Fuji Photo Film Co Ltd ストロボ装置
US7715705B2 (en) 2006-10-03 2010-05-11 Sony Corporation Flash device

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JP2006208571A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Fuji Photo Film Co Ltd ストロボ装置
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