JP5493535B2 - 複合部品 - Google Patents

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Description

本発明は、複合部品に関し、より特定的には、電子部品が実装される回路基板を備えた複合部品に関する。
従来の回路基板に関する発明としては、例えば、特許文献1に記載の半導体装置の実装方法が知られている。以下に、特許文献1に記載の半導体装置の実装方法について図面を参照しながら説明する。図11は、特許文献1に記載の半導体装置の断面構造図である。
特許文献1に記載の半導体装置は、基板500及びICチップ502により構成されている。基板500の上面には、位置合わせマーク501が設けられている。また、ICチップ502の下面にも、位置合わせマーク503が設けられている。基板500上にICチップ502を実装する際には、位置合わせマーク501と位置合わせマーク503とが重なるように、赤外線顕微鏡504により観察しながら、基板500とICチップ502とを位置合わせする。これにより、基板500上にICチップ502が正確に実装されるようになる。
しかしながら、特許文献1に記載の半導体装置の実装方法は、半導体装置の製造コストが高くなるという問題を有している。より詳細には、特許文献1に記載の半導体装置の実装方法では、位置合わせマーク501は、基板500の上面に設けられている。また、位置合わせマーク503は、ICチップ502の下面に設けられている。そのため、位置合わせマーク501,503は、基板500及びICチップ502により隠れてしまう。よって、位置合わせマーク501,503の観察には、基板500及びICチップ502を透視することができる高価な赤外線顕微鏡504を用いている。その結果、半導体装置の製造コストが高くなってしまう。
特開平1−98235号公報
そこで、本発明の目的は、製造コストを低く抑えることができる複合部品を提供することである。
本発明の一形態に係る複合部品は、路基板と、電子部品と、保護層と、を備えており、前記回路基板は、長方形状をなす第1の主面及び第2の主面を有する板状をなし、かつ、該第1の主面において前記電子部品が実装される実装領域を有している基板本体と、前記第1の主面上であって、かつ、該第1の主面の法線方向から平面視したときに、該第1の主面の対角線上に位置する2つの角のそれぞれに接するように設けられている識別マークと、を備えており、前記電子部品は、前記実装領域に実装されており、前記保護層は、前記第1の主面及び前記電子部品を覆っており、前記識別マークは、前記基板本体と前記保護層との境界から露出していること、を特徴とする。
本発明によれば、製造コストを低く抑えることができる。
本発明の一実施形態に係る複合部品の斜視図である。 図1の複合部品のA−Aにおける断面構造図である。 複合部品の回路基板及び半導体チップの斜視図である。 複合部品が製造される際の斜視図である。 複合部品が製造される際の斜視図である。 複合部品が製造される際の斜視図である。 複合部品が製造される際の斜視図である。 複合部品をy軸方向の負方向側から撮影したときの図である。 第1の変形例に係る識別マークが設けられたマザー基板本体の外観斜視図である。 第2の変形例に係る識別マークが設けられたマザー基板本体の外観斜視図である。 特許文献1に記載の半導体装置の断面構造図である。
以下に、本発明の実施形態に係る複合部品について説明する。
(複合部品の構成)
以下に、本発明の一実施形態に係る複合部品の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る複合部品10の斜視図である。図2は、図1の複合部品10のA−Aにおける断面構造図である。図3は、複合部品10の回路基板12及び半導体チップ14の斜視図である。以下、複合部品10の積層方向をz軸方向と定義し、複合部品10の長辺に沿った方向をx軸方向と定義し、複合部品10の短辺に沿った方向をy軸方向と定義する。x軸、y軸及びz軸は互いに直交している。
複合部品10は、回路基板12、半導体チップ(電子部品)14及び保護層16を備え、図示しないマザーボードに実装される。回路基板12は、図1、図2及び図3(a)に示すように、基板本体13、識別マーク18(18a,18b)、外部電極20,22及び回路Cを備えている。回路基板12には、半導体チップ14が実装される。
基板本体13は、例えば、LTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics)基板であり、主面S1,S2を有する板状をなしている。主面S1は、z軸方向の正方向側に位置し、主面S2は、z軸方向の負方向側に位置している。また、主面S1,S2は、x軸方向に延在する長辺、及び、y軸方向に延在する短辺を有する長方形状をなしている。更に、基板本体13は、図3(a)に示すように、主面S1において、半導体チップ14が実装される実装領域Eを有している。実装領域Eは、z軸方向から平面視したときに、半導体チップ14と重なる領域であり、長方形状をなしている。
外部電極20は、主面S1上であってかつ実装領域E内に設けられている導体膜(例えば、Agからなる導体膜)である。外部電極20は、図3(a)に示すように、実装領域Eの各辺に沿って並ぶように複数設けられている。そして、外部電極20は、回路基板12に半導体チップ14が実装される際に、半導体チップ14に接続される。ただし、図3(a)では、外部電極20の内、代表的なもの1つにのみ参照符号を付してある。
外部電極22は、主面S2上に設けられている導体膜(例えば、Agからなる導体膜)である。外部電極22は、図3(a)に示すように、主面S2の各辺に沿って並ぶように複数設けられている。そして、外部電極22は、複合部品10がマザーボード(図示せず)に実装される際に、マザーボードの外部電極と接続される。なお、図3(a)では、外部電極22の内、代表的なもの1つにのみ参照符号を付してある。
回路Cは、図2に示すように、複数の内部導体層17及び複数のビアホール導体(図示せず)により構成されており、基板本体13に内蔵されている。回路Cは、LC共振回路や抵抗、或いは、スプリットライン等が組み合わされてなる電気回路である。また、回路Cは、外部電極20,22と接続されている。すなわち、回路Cは、外部電極20を介して、半導体チップ14と電気的に接続され、外部電極22を介して、図示しないマザーボードと電気的に接続される。なお、回路Cの構成は、複合部品10の本質的な構成ではないので、これ以上の説明を省略する。
半導体チップ14は、回路基板12の実装領域Eに実装される半導体集積回路であり、図3(b)に示すように、チップ本体15及び外部電極24を備えている。チップ本体15は、板状の半導体基板であり、z軸方向から平面視したときに長方形状をなしている。外部電極24は、z軸方向の負方向側の主面に設けられている導体膜である。外部電極24は、図3(b)に示すように、主面の各辺に沿って並ぶように複数設けられている。そして、外部電極24は、図2に示すように、半導体チップ14が回路基板12に実装されたときに、はんだ26を介して外部電極20と接続されている。
保護層16は、樹脂(例えば、ポリイミド)からなり、図1及び図2に示すように、主面S1及び半導体チップ14を覆っている。これにより、主面S1及び半導体チップ14は、外気や外気に含まれる湿気などから保護膜16により保護されている。ただし、保護層16は、酸化シリコン薄膜であってもよい。
識別マーク18a,18bは、主面S1上であって、かつ、z軸方向から平面視したときに、主面S1の外縁に接するように設けられている。本実施形態では、識別マーク18a,18bは、主面S1の対角線上に位置する2つの角のそれぞれに接するように設けられている。具体的には、識別マーク18aは、x軸方向の正方向側であってかつy軸方向の正方向側に位置する主面S1の角を中心とし、90度の中心角を有する半径rの扇形の導体膜(例えば、Agからなる導体膜)である。識別マーク18bは、x軸方向の負方向側であってかつy軸方向の負方向側に位置する主面S1の角を中心とし、90度の中心角を有する半径rの扇形の導体膜(例えば、Agからなる導体膜)である。このような構成を有することにより、複合部品10をx軸方向又はy軸方向から平面視したときに、識別マーク18a,18bは、x軸方向又はy軸方向に延在する線状をなすように、基板本体13と保護層16との境界から露出している。そして、識別マーク18a,18bは、後述するように、複合部品10の良品又は不良品の判定に用いられる。したがって、識別マーク18a,18bは、光沢を有しているか、又は、基板本体13及び保護層16とは異なる色を有していることが望ましい。
(複合部品の製造方法)
以下に、複合部品10の製造方法について図4ないし図7を参照しながら説明する。なお、以下では、複数の複合部品10を同時に作製する際の複合部品10の製造方法について説明する。図4ないし図7は、複合部品10が製造される際の斜視図である。
まず、図4のグリーンシート116(116a〜116h)を準備する。具体的には、セラミックス粉末とガラスを所定比率で混合する。次に、混合物に有機系バインダー及び溶剤を加え、均一になるまで分散させて、スラリーを得る。得られたスラリーをドクターブレード法により、キャリアシート上にシート状に形成して乾燥させ、グリーンシート116a〜116hを作製する。以下では、グリーンシート116のz軸方向の正方向側の主面を表面とし、グリーンシート116のz軸方向の負方向側の主面を裏面とする。
次に、図4に示すように、グリーンシート116a〜116hのそれぞれに、ビアホール導体(図示せず)を形成する。具体的には、グリーンシート116a〜116hにレーザビームを照射してビアホールを形成する。次に、このビアホールに対して、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、図4に示すように、グリーンシート116aの表面上に、外部電極20、識別マーク118及びカットラインマーク120をスクリーン印刷により形成する。外部電極20、識別マーク118及びカットラインマーク120は、例えば、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストをスクリーン印刷によって塗布することにより形成される。
ここで、グリーンシート116aには、点線で示すカットラインCLが規定されている。ただし、実際に、点線がカットラインCLとして印刷されているわけではない。カットラインCLは、マザー基板本体113が複数の基板本体13にカットされるときの分割位置を示した線である。そして、カットラインマーク120は、グリーンシート116aの外周近傍に設けられ、カットラインCLの始点を示す目印である。
また、識別マーク118は、4つの識別マーク18a〜18dからなり、z軸方向から平面視したときに円形をなしている。これにより、識別マーク118は、隣り合う4つの主面S1の境界となる2本のカットラインCLを跨いでいる。識別マーク118は、カットラインCLの交点上に市松模様状に配置されている。すなわち、識別マーク118は、x軸方向に並ぶ交点において1つおきに設けられていると共に、y軸方向に並ぶ交点において1つおきに設けられている。
次に、図4に示すように、グリーンシート116b〜116gの表面上に、回路Cの一部となる内部導体層17(図4では図示せず)をスクリーン印刷により形成する。内部導体層17は、例えば、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストをスクリーン印刷によって塗布することにより形成される。
次に、図4に示すように、グリーンシート116hの裏面上に、外部電極22をスクリーン印刷により形成する。外部電極22は、例えば、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストをスクリーン印刷によって塗布することにより形成される。
次に、図4に示すように、グリーンシート116a〜116hを、z軸方向の正方向側から負方向側に向ってこの順に並ぶように積層して、図5に示す未焼成のマザー基板本体113を得る。具体的には、グリーンシート116h,116g,116f,116e,116d,116c,116b,116aを、この順にz軸方向の負方向側から正方向側へと並ぶように、1枚ずつ積層及び仮圧着を行う。この後、未焼成のマザー基板本体113を静水圧プレスにより加圧して本圧着を行う。なお、マザー基板本体113は、図5に示すように、複数の基板本体13が平面上にマトリクス状に配列されることにより構成されている。
次に、未焼成のマザー基板本体113を所定条件下にて焼成する。これにより焼成されたマザー基板本体113を得る。以上の工程により、マザー基板本体113の準備が完了する。なお、マザー基板本体113の準備は、マザー基板本体113を上記工程により作製して準備してもよいし、購入することによって準備してもよい。
次に、図6に示すように、複数の半導体チップ14をマザー基板本体113に実装する。具体的には、識別マーク118をカメラにより撮影して位置決めを行って、マザー基板本体113の主面S1に規定されている各実装領域Eに半導体チップ14を実装する。
次に、図7に示すように、マトリクス状に並んでいる基板本体13の主面S1及び半導体チップ14を覆うように、保護層126を形成する。保護層126は、例えば、樹脂シートを熱圧着することにより形成される。この際、カットラインマーク120が保護層126の下に隠れないように注意する必要がある。
次に、図7に示す保護層126が形成されたマザー基板本体113をダイサーにより所定寸法(2.5mm×2.0mm×1.0mm)の複数の複合部品10(基板本体13)にカットする。この際、カットラインマーク120にしたがって、マザー基板本体113をカットする。なお、ダイサーによって削り取られるマザー基板本体113のカットラインCLの幅(すなわち、切り代)は、カットラインCLに直交する方向における識別マーク118の直径2rよりも小さい必要がある。これにより、識別マーク18がカット後に複合部品10に残存するようになる。なお、本実施形態では、カットラインCLの幅は0として図面を記載してある。
以上の工程により、複合部品10が得られる。なお、必要に応じて、複合部品10の外部電極22の表面にNiめっき/Snめっきを施す。
最後に、x軸方向の正方向側及び負方向側、並びに、y軸方向の正方向側及び負方向側の4方向から複合部品10の側面をカメラにて撮影する。そして、識別マーク18a,18bの露出量を計測し、複合部品10が良品であるか又は不良品であるかを判定する。以下に図8を参照しながら詳しく説明する。図8は、複合部品10をy軸方向の負方向側から撮影したときの図である。
識別マーク18a,18bは、半径rの扇形をなしている。そのため、複合部品10にカットずれ又は歪みが発生していない場合には、図8(a)に示すように、識別マーク18bは、幅rだけ複合部品10から露出している。一方、複合部品10にカットずれ又は歪みが発生している場合には、図8(b)又は図8(c)に示すように、識別マーク18bは、幅rよりも大きな幅r1又は小さな幅r2だけ複合部品10から露出するようになる。そこで、他の3方向についても、同様に識別マーク18a,18bの露出幅を計測する。そして、4方向から撮影した識別マーク18a,18bの露出幅が全て幅rである場合には、複合部品10のカットずれ又は複合部品10に歪みが発生していないと判断し、良品と判定する。一方、4箇所の識別マーク18a,18bの露出幅が均一ではない場合には、複合部品10のカットずれ又は複合部品10に歪みが発生していると判断し、不良品と判定する。なお、識別マーク18a,18bの検査は、目視で行われてもよい。また、識別マーク18a,18bの直径については、カット時の切り代と複合部品10の歪みの規格上限値から決定し、カット後の露出量が0の場合に不良品と判定するようにしてもよい。このような方法を採用することにより、検査装置を用いる必要がなくなり、検査時間も短縮される。
(効果)
以上の回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、以下に説明するように、製造コストを低く抑えることができる。図11に示す特許文献1に記載の半導体装置の実装方法では、位置合わせマーク501は、基板500の上面に設けられている。また、位置合わせマーク503は、ICチップ502の下面に設けられている。そのため、位置合わせマーク501,503は、基板500及びICチップ502により隠れてしまう。よって、位置合わせマーク501,503の観察には、基板500及びICチップ502を透視することができる高価な赤外線顕微鏡504を用いている。その結果、半導体装置の製造コストが高くなってしまう。
一方、回路基板12、複合部品10及びその製造方法では、識別マーク18は、z軸方向から平面視したときに、主面S1の外縁に接するように設けられている。これにより、識別マーク18は、実装領域E外に位置するようになる。そのため、識別マーク18は、半導体チップ14の実装時に、半導体チップ14に隠れてしまうことがなくなる。よって、赤外線顕微鏡504のような高価な装置を用いることなく、安価な通常のカメラにより識別マーク18を撮影することができる。その結果、回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、安価なカメラを用いて、回路基板12に半導体チップ14を位置合わせした状態で実装することができるようになり、製造コストを低く抑えることが可能となる。
また、回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、以下に説明するように、保護層16に不透明な樹脂を用いたとしても、複合部品10の良品と不良品との選別を行うことができる。より詳細には、図1に示すように、複合部品10では、主面S1及び半導体チップ14は保護層16により覆われている。しかしながら、識別マーク18は、主面S1の外縁に接触するように設けられているため、基板本体13と保護層16との隙間から露出している。したがって、保護層16に不透明な樹脂を用いたとしても、識別マーク18を視認することが可能である。そこで、識別マーク18の露出幅を計測することにより、複合部品10にカットずれ又は歪みが発生しているか否かを判定することが可能となる。すなわち、複合部品10の良品と不良品との選別を行うことができる。
また、回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、以下に説明するように、一つの識別マーク18により主面S1の2辺におけるカットずれ又は歪みを判定できる。より具体的には、識別マーク18は、主面S1の角に接するように設けられている。そのため、識別マーク18は、主面S1の2辺を構成する2つの側面に露出する。そのため、一つの識別マーク18を、主面S1の2辺におけるカットずれ又はひずみの判定に用いることができる。そして、この場合には、主面S1の対角線上に位置する2つの角に識別マーク18が接するように設けられていれば、主面S1の4つの辺におけるカットずれ又はひずみの判定を行うことができる。
また、回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、識別マーク18が主面S1の角に接するように設けられているので、実装領域Eを大きく確保することが可能となる。その結果、回路基板12に多数の電子部品を実装することが可能となる。
また、回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、マザー基板本体113に歪み量を計測できる。より詳細には、マザー基板本体113の焼成後には、マザー基板本体113に歪みが発生する可能性がある。そこで、マザー基板本体113では、主面S1をz軸方向から撮影して、識別マーク118の位置が本来の位置からどれだけずれているかを測定することにより、マザー基板本体113の歪み量を測定することができる。
また、回路基板12、複合部品10及びその製造方法によれば、保護層16により主面S1が覆われている。よって、識別マーク18は、保護層16により覆われている。そのため、マザー基板本体113のカットの際に、識別マーク18が主面S1から剥離することが防止される。
(変形例)
以下に、第1の変形例に係る識別マークについて図面を参照しながら説明する。図9は、第1の変形例に係る識別マーク218が設けられたマザー基板本体113の外観斜視図である。
識別マーク218は、x軸方向及びy軸方向に延在する2本の直線からなる十字型をなしている。このような識別マーク218は、カットラインCLにてマザー基板本体113がカットされることにより、基板本体13の主面S1の角において4つのL字型をなす識別マーク318(318a〜318d)に分割される。その結果、識別マーク318は、カット後において、基板本体13の2つの側面から露出するようになる。その結果、一つの識別マーク318により主面S1の2辺におけるカットずれ又はひずみを判定できる。
次に、第2の変形例に係る識別マークについて図面を参照しながら説明する。図10は、第2の変形例に係る識別マーク418が設けられたマザー基板本体113の外観斜視図である。
識別マーク418は、x軸方向に延在しているカットラインCLを跨ぐように設けられており、x軸方向に長手方向を有する長方形状をなしている。このような識別マーク418は、カットラインCLにてマザー基板本体113がカットされることにより、基板本体13の主面S1の長辺に沿って延びる長方形状の識別マーク518(518a,518b)に分割される。その結果、識別マーク518は、カット後において、基板本体13の側面から露出するようになる。その結果、識別マーク518により主面S1の1辺におけるカットずれ又はひずみを判定できる。
なお、識別マーク18,318は、主面S1の対角線上に位置する2つの角に設けられているが、主面S1の全ての角に設けられてもよい。また、識別マーク518は、主面S1の2つの長辺に沿って2つ設けられているが、主面S1の2つの短辺に沿って2つ設けられていてもよいし、全ての辺に沿って4つ設けられていてもよい。
なお、基板本体13は、樹脂基板や半導体基板であってもよい。また、基板本体13は、複数層からなっていてもよいし、単層からなっていてもよい。
本発明は、複合部品に有用であり、特に、製造コストを低く抑えることができる点において優れている。
C 回路
CL カットライン
E 実装領域
S1,S2 主面
10 複合部品
12 回路基板
13 基板本体
14 半導体チップ
15 チップ本体
16,126 保護層
17 内部導体層
18,18a〜18d,118,218,318a〜318d,418,518a,518b 識別マーク
20,22,24 外部電極
113 マザー基板本体
116a〜116h グリーンシート
120 カットラインマーク

Claims (1)

  1. 路基板と、
    電子部品と、
    保護層と、
    を備えており、
    前記回路基板は、
    長方形状をなす第1の主面及び第2の主面を有する板状をなし、かつ、該第1の主面において前記電子部品が実装される実装領域を有している基板本体と、
    前記第1の主面上であって、かつ、該第1の主面の法線方向から平面視したときに、該第1の主面の対角線上に位置する2つの角のそれぞれに接するように設けられている識別マークと、
    を備えており、
    前記電子部品は、前記実装領域に実装されており、
    前記保護層は、前記第1の主面及び前記電子部品を覆っており、
    前記識別マークは、前記基板本体と前記保護層との境界から露出していること、
    を特徴とする複合部品。
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