JP5493427B2 - エレベータ設備計画装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1本のシャフト内に独立して移動可能な複数のかごが配設されたワンシャフトマルチカーエレベータの輸送能力を算出するエレベータ設備計画装置に関するものである。
従来、1本のシャフト内に1つのかごが配設されたシングルデッキエレベータの5分間当たりの輸送人数(以下、5分間輸送人数という)や平均運転間隔などの輸送能力を算出する方法が知られている(例えば、非特許文献1参照)。例えば5分間輸送人数の算出方法においては、先ず、ビル仕様データ及びかご仕様データに基づいて、かごが出発階(例えば1階)を出発してから上方階で順次、乗客を降車させた後に出発階まで戻ってくるまでの一周時間が算出された後、算出された一周時間とエレベータ1台当たりの乗客数とからエレベータ1台当たりの5分間輸送人数が算出される。
ところで、近年、1本のシャフト内に独立して移動可能な複数のかごが配設されたワンシャフトマルチカーエレベータの開発が進められており、ワンシャフトマルチカーエレベータの設備計画案を出力することが可能なエレベータ設備計画装置が提案されている(特許文献1参照)。該エレベータ設備計画装置においては、シャフト内の複数のかごは自由に走行するものと仮定して、従来のシングルデッキエレベータにおける一周時間算出方法と同じ方法により各かごが出発階を出発してから上方階で順次、乗客を降車させた後に出発階に戻ってくるまでの往復時間が算出され、算出された往復時間の内、最長の往復時間に一定の出発間隔時間を加算することによって一周時間が算出される。その後、算出された一周時間とシャフト内のかご数とエレベータ1台当たりの乗客数とからエレベータ1台当たりの5分間輸送人数が算出され、算出された5分間輸送人数とビルの交通需要とに基づいてエレベータ設置台数が決定される。この様にして決定されたエレベータ設置台数が設備計画案として出力される。
特開2004−75308号公報
1992年版「建築設計・施工のための昇降機計画指針」、社団法人 日本エレベータ協会
実際のワンシャフトマルチカーエレベータにおいては、シャフト内の複数のかごがそれぞれ出発階を出発してから上方階で順次、乗客を降車させた後に出発階へ戻ってくる過程で、かごどうしの衝突を回避するために種々の待機時間が生じる。
しかしながら、上記従来のエレベータ設備計画装置においては、上述の如く、一周時間算出の際、複数のかごは自由に走行するものと仮定して算出された往復時間に一定の出発間隔時間が加算されるに過ぎないため、算出される一周時間の精度が低く、その結果、輸送能力算出についての精度が低くなる問題があった。
本発明の目的は、従来よりも高い精度で輸送能力を算出することが出来るエレベータ設備計画装置を提供することである。
本発明に係るエレベータ設備計画装置は、1本のシャフト内に独立して移動可能な複数のかごが配設され、各かごがロビー階と各かごに割り当てられた担当ゾーン内の複数の一般階とで乗客の乗降を行なうエレベータの輸送能力を算出するものであって、前記複数のかごの中の最上かごがロビー階で乗客の乗車を開始してから担当ゾーン内の少なくとも1つの一般階で乗客を降ろした後、ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床からロビー階へ戻ってくるまでの一周時間を算出する一周時間算出手段と、該一周時間算出手段によって算出された一周時間に基づいて輸送能力を算出する輸送能力算出手段とを具えている。そして、前記一周時間算出手段は、
前記最上かごがロビー階に位置するときに退避される退避スペースを出発してから、ロビー階で乗客を乗車させて担当ゾーン内の少なくとも1つの一般階で乗客を降ろした後、少なくとも、ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置であるロビー階或いは退避スペースへ戻ってくるまでの一連の動作を複数のステージに分けて各ステージの時間を前記複数のかごについて順次設定する時間設定手段と、
前記時間設定手段によって設定された複数のかごの複数のステージ時間の内、1つのかごの複数のステージ時間を合算して前記一周時間を算出する合算手段
とを具えており、前記複数のステージには、進行方向のかごが急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する1或いは複数のステージが含まれている。
前記一連の動作を構成する前記複数のステージには、更に、ロビー階が同じ上かごが該ロビー階で乗客の乗車を終えるまで待機するステージが含まれている。
前記一連の動作を構成する前記複数のステージには、更に、全ての下かごがロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置へ向かって移動を開始するまで待機するステージが含まれている。
上記本発明に係るエレベータ設備計画装置においては、実際のワンシャフトマルチカーエレベータにおいて生じる上記の待機ステージを含む複数のステージの時間にそれぞれ、実際のワンシャフトマルチカーエレベータにおいて各ステージで要する適切な時間を設定することによって、従来よりも高い精度で一周時間を算出することが出来る。その結果、輸送能力の算出についての精度が従来よりも向上する。
本発明に係るエレベータ設備計画装置によれば、従来よりも高い精度で輸送能力を算出することが出来る。
ワンシャフトマルチカーエレベータの構成を表わす図である。 ワンシャフトマルチカーエレベータの運行方式を表わすグラフである。 第1実施例のエレベータ設備計画装置の構成を表わすブロック図である。 単一ロビー方式のワンシャフトマルチカーエレベータの3つのかごの運行状態の例を表わすグラフである。 複数ロビー方式のワンシャフトマルチカーエレベータの6つのかごの運行状態の例を表わすグラフである。 上記エレベータ設備計画装置において実行される一周時間算出手続きを表わすフローチャートである。 往路処理の手続きを表わすフローチャートである。 かご別往路処理の具体的手続きを表わすフローチャートである。 ガレージ階からロビー階への移動処理の具体的手続きを表わすフローチャートである。 かごのグループ番号設定処理の具体的手続きを表わすフローチャートである。 ロビー階から担当ゾーンへの移動処理の具体的手続きを表わすフローチャートである。 復路処理の手続きを表わすフローチャートである。 かご別復路処理の具体的手続きを表わすフローチャートである。 第2実施例のエレベータ設備計画装置において実行される一周時間計測手続きを表わすフローチャートである。 エレベータ運行処理の具体的手続きを表わすフローチャートである。 かご運行処理の具体的手続きの前半を表わすフローチャートである。 前記具体的手続きの後半を表わすフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態につき、2つの実施例に基づいて具体的に説明する。
第1実施例
先ず、本実施例のエレベータ設備計画装置が輸送能力算出の対象とするワンシャフトマルチカーエレベータの構成について説明し、その後、本実施例のエレベータ設備計画装置の構成について説明する。
ワンシャフトマルチカーエレベータの構成
ワンシャフトマルチカーエレベータは、図1に示す如く、1本のシャフト(20)内に独立して垂直方向に移動可能な複数(図示する例では3つ)のかご(2)を配設して構成されており、複数のかご(2)は、交通量の多いロビー階と該ロビー階よりも上側の一般階とからなる複数のサービス階で乗客の乗降を行なう。又、最上かごがロビー階で乗客の乗降を行なっているときには、最上かご以外の他のかごは、乗客が乗降出来ないガレージ階に退避される。尚、ロビー階は1つに限らず、複数であってもよい。
エレベータ設備計画装置の構成
本実施例のエレベータ設備計画装置は、図2に示す如く、複数の一般階をかご数と同じ複数のゾーンに分割して、各かごがロビー階と各かごに割り当てられた担当ゾーン内の複数の一般階で乗客の乗降を行なうゾーン分割方式のワンシャフトマルチカーエレベータの輸送能力を算出するものである。
該エレベータ設備計画装置には、図3に示す如く、従来と同じビル仕様データ及びかご仕様データと各かごに割り当てられた担当ゾーンを表わすゾーン分割データとが入力データとして入力される。該エレベータ設備計画装置は、ビル仕様データとかご仕様データとゾーン分割データとに基づいてシャフト内の最上かごの一周時間を算出する一周時間算出手段(11)と、一周時間の算出に用いられる後述の時間記録表が格納されている時間記録表格納手段(12)と、前記一周時間算出手段(11)によって算出された一周時間とかご仕様データとに基づいて5分間輸送人数を算出する輸送能力算出手段(13)と、輸送能力算出手段(13)によって算出された5分間輸送人数とビル仕様データとに基づいてエレベータ設置台数(シャフト数)を決定するエレベータ設置台数決定手段(14)とを具えている。尚、ビル仕様データには、ビル階床数、サービス階床数、階床間距離、5分間の交通需要を表わすデータが含まれており、かご仕様データには、かご数、かごの走行速度、加速度、乗客数、ドア開閉時間を表わすデータが含まれている。
一周時間の算出処理
図4は、ロビー階が1つの単一ロビー方式のワンシャフトマルチカーエレベータの3つのかごの運行状態の例を表わしており、一周時間の算出は、シャフト内の全てのかごはそれぞれ図示の如く運行するものと仮定して行なわれる。即ち、全てのかごはロビー階でのみ乗客を乗車させ、担当ゾーン内の複数の全ての一般階で順次、乗客を降車させた後、担当ゾーン内の最上階から停止することなく出発階まで戻ってくるものと仮定して、最上かごがロビー階を出発してからロビー階へ戻ってくるまでの一周時間RTTが算出される。
上述の如く仮定した場合、最上かごがロビー階を出発してからロビー階へ戻ってくるまでの間、最上かご以外のかご、例えばかごcはガレージ階を出発し、ロビー階で乗客を乗車させて担当ゾーン内の複数の一般階で順次、乗客を降車させた後、担当ゾーン内の最上階から出発階であるガレージ階に戻ってきて最上かごがロビー階へ戻ってくるまで待機する一連の動作を実行する。
先ず、図4を用いて前記一連の動作を構成する複数のステージについて説明し、その後、一周時間の算出手続きについて説明する。尚、図5は、ロビー階が2つの複数ロビー方式のワンシャフトマルチカーエレベータの6つのかごの運行状態の例を表わしており、適宜、図5を参照する。
1) 第1ステージ
かごcは、上側に配設された上かごがロビー階で乗客の乗車を終えるまでガレージ階で待機する必要がある。第1ステージ時間tiは、上かごがロビー階で乗客の乗車を終えるまでの時間である。
2) 第2ステージ
上かごがロビー階から担当ゾーンの下界へ向かって上昇を開始した後にかごcがガレージ階からロビー階へ向かって上昇を開始することになるが、かごcは、上かごが何らかの原因で急停止した場合であっても安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する必要がある。又、複数ロビー方式のエレベータにおいては、ガレージ階から出発するかごは、該ガレージ階よりも上側のガレージ階から出発した上かごが何らかの原因で急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する必要がある(図5参照)。第2ステージ時間tiiは、これらの車間距離を確保するための時間であって、かご仕様データ及び法令等で定められた安全基準等から算出される。
3) 第3ステージ
かごcは、上かごとの間で前記車間距離を確保した後、ガレージ階からロビー階へ上昇することになる。第3ステージ時間tiiiは、ガレージ階からロビー階への移動に要する時間であって、ビル仕様データ及びかご仕様データに基づいて従来と同様の方法により算出される。尚、最上かごは一周時間算出の開始時点でロビー階に位置しているので、第1ステージ時間ti、第2ステージ時間tii及び第3ステージ時間tiiiはそれぞれ0となる。
4) 第4ステージ
かごcは、ロビー階へ到着した後、かごドアを開けて乗客を乗車させ、かごドアを閉じる。第4ステージ時間tivは、ロビー階での乗客の乗車とかごドアの開閉に要する時間であって、ビル仕様データ及びかご仕様データに基づいて従来と同様の方法により算出される。
5) 第5ステージ
かごcは、ロビー階で乗客を乗車させた後、担当ゾーンの下界へ向かって上昇を開始することになる。複数ロビー方式のエレベータにおいては、ロビー階から出発するかごは、該ロビー階よりも上側のロビー階から出発した上かごが何らかの原因で急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する必要がある(図5参照)。第5ステージ時間tvは、この車間距離を確保するための時間であって、下かごがロビー階で乗客の乗車を終えた時刻と上かごがロビー階を出発した時刻との比較結果、かご仕様データ、法令等で定められた安全基準等から算出される。尚、図4には、この第5ステージ時間tvを記載しているが、ロビー方式が単一ロビー方式であって、且つ第4ステージ時間tivが十分に長い場合には、この第5ステージ時間tvは0になることがある。
6) 第6ステージ
かごcは、上かごとの間で前記車間距離を確保した後、ロビー階から担当ゾーンの下界へ上昇することになる。第6ステージ時間tviは、ロビー階から担当ゾーンの下界への移動に要する時間であって、ビル仕様データ、ゾーン分割データ及びかご仕様データに基づいて従来と同様の方法により算出される。
7) 第7ステージ
かごcは、担当ゾーンの下界に到達した後、担当ゾーン内の複数の一般階で順次乗客を降車させる。第7ステージ時間tviiは、かごcが担当ゾーン内の最下階に到達してから最上階にて乗客の降車を終了するまでの時間であって、ビル仕様データ、ゾーン分割データ及びかご仕様データに基づいて従来と同様の方法により算出される。
8) 第8ステージ
かごcは、担当ゾーン内の最上階で乗客の降車を終了した後、基準階(出発階)へ向かって下降を開始することになるが、かごcは、該かごよりも下側に配設された全ての下かごが基準階へ向かって下降を開始するまで待機する必要がある。第8ステージ時間tviiiは、担当ゾーン内の最上階で乗客の降車を終了してから全ての下かごが基準階へ向かって下降を開始するまでの時間である。尚、最上かごの基準階はロビー階、最上かご以外のかごの基準階は最上かごがロビー階に位置するときに位置する階床である。
9) 第9ステージ
かごcは、全ての下かごが基準階へ向かって下降を開始した後、基準階へ向かって下降を開始することになるが、下かごが何らかの原因で急停止した場合であっても衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する必要がある。第9ステージ時間tixは、この車間距離を確保するための時間であって、かご仕様データ及び法令等で定められた安全基準等から算出される。
10) 第10ステージ
かごcは、下かごとの間で前記車間距離を確保した後、担当ゾーン内の最上階から停止することなく基準階へ下降することになる。第10ステージ時間txは、担当ゾーン内の最上階から基準階への移動に要する時間であって、ビル仕様データ及びかご仕様データに基づいて従来と同じ方法により算出される。
11) 第11ステージ
上述の如く、ワンシャフトマルチカーエレベータの一周時間は、最上かごがロビー階を出発してからロビー階へ戻ってくるまでの時間である。従って、最上かご以外のかごは、最上かごがロビー階に戻ってくるまで待機することになる。第11ステージ時間txiは、最上かご以外のかごが基準階へ戻ってきてから最上かごがロビー階へ戻ってくるまでの待機時間である。
図3に示す時間記録表格納手段(12)に格納されている時間記録表は、シャフト内の複数のかごの上記第1ステージ時間から上記第10ステージ時間を表わしており、シャフト内のかご数をM、最下かごのかご番号を“1”、最上かごのかご番号を“M”として、要素TRC[1][1]、TRC[1][2]・・・TRC[M][8]、TRC[M][9]及びTRC[M][10]から構成されている。要素TRC[x][y]は、かご番号が“x”のかごの第yステージ時間を表わしている。
図6は、ワンシャフトマルチカーエレベータの一周時間の算出手続きを表わしており、先ずステップS1にて、時間記録表を構成する全ての要素TRC[1][1]、TRC[1][2]・・・TRC[M][8]、TRC[M][9]及びTRC[M][10]を“0”の値に設定する。続いてステップS2では、全てのかごがそれぞれ基準階を出発してから担当ゾーン内の最上階にて乗客の降車を終えるまでの上記第1ステージ時間乃至第7ステージ時間の各ステージ時間を設定する後述の往路処理を実行した後、ステップS3では、全てのかごがそれぞれ担当ゾーン内の最上階にて乗客の降車を終えてから基準階へ戻ってくるまでの上記第8ステージ時間乃至第10ステージ時間の各ステージ時間を設定する後述の復路処理を実行する。最後にステップS4にて、時間記録表を構成する要素の内、最上かごMについての要素TRC[M][1]〜要素TRC[M][10]の値を合算することにより一周時間を算出して、上記手続きを終了する。
上記ステップS2の往路処理においては、最上かごから最下かごまで順次、図7のステップS10のかご別往路処理を実行して、手続きを終了する。ここで、現在ステップS10で処理しているかごを着目かごとする。
かご別往路処理においては、先ず図8のステップS11にて着目かごのかご番号を変数cに設定し、次にステップS12では、着目かごcの基準階がロビー階であるか否かを判断し、イエスと判断された場合には、ステップS13にて時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第1ステージ時間を表わす要素TRC[c][1]を“0”に設定した後、ステップS14では、着目かごcの第2ステージ時間を表わす要素TRC[c][2]を“0”に設定する。続いてステップS15では、着目かごcの第3ステージ時間を表わす要素TRC[c][3]を“0”に設定した後、ステップS17に移行する。
一方、着目かごcの基準階がロビー階ではなくガレージ階であって上記ステップS12にてノーと判断された場合には、ステップS16に移行して、後述のガレージ階からロビー階への移動処理を実行した後、ステップS17に移行する。
ステップS17では、着目かごcがロビー階で乗客の乗車及びかごドアの開閉に要する時間を変数@t4に設定した後、ステップS18では、着目かごcの第4ステージ時間を表わす要素TRC[c][4]を前記変数@t4の値に設定する。最後にステップS19では、後述のロビー階から担当ゾーンへの移動処理を実行して、上記手続きを終了する。
上記ステップS16のガレージ階からロビー階への移動処理においては、先ず図9のステップS21にて、着目かごのかご番号を変数cに設定した後、ステップS22では、着目かごよりも上側に配設された上かごの内、着目かごとロビー階が同じ最も近い上かごのかご番号を変数bに設定する。
続いてステップS23では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第1ステージ時間を表わす要素TRC[c][1]を上かごbがロビー階へ移動するまでの時間、即ち要素TRC[b][1]の値と要素TRC[b][2]の値と要素TRC[b][3]の値の合計値に設定した後、ステップS24では、着目かごよりも上側に配設された上かごの内、最も近い上かごのかご番号を変数uに設定する。
その後、ステップS25では、着目かごcのグループ番号GRP[c]と上かごuのグループ番号GRP[u]が同じであるか否かを判断する。これらのグループ番号は、後述のグループ番号設定処理によって設定される。
即ち、グループ番号設定処理においては、先ず図10のステップS41にて、着目かごのかご番号を変数cに設定した後、ステップS42では、着目かごcよりも上側に配設された上かごの数を変数kに設定する。最後にステップS43にて、着目かごcのグループ番号GRP[c]に前記変数kの値をロビーの階床数Lで除算した商の整数部の値を設定して、手続きを終了する。6つのかごを具え、ロビー階が2つである図5に示す例では、上から2つのかごが同じグループ番号、中の2つのかごが同じグループ番号、下から2つのかごが同じグループ番号を有することになる。
図9のステップS25にて着目かごcのグループ番号GRP[c]と上かごuのグループ番号GRP[u]とが同じ値であると判断された場合には、着目かごcと上かごuが同時にロビー階で乗客の乗車を行なうことが可能であるので、ステップS26に移行する。ステップS26では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第1ステージ時間を表わす要素TRC[c][1]に上かごuがガレージ階からロビー階へ向かって移動を開始するまでの時間、即ち要素TRC[u][1]と要素TRC[u][2]の合計値を加算した後、ステップS27では、上かごuが何らかの原因で急停止した場合であっても安全に停止することが可能な車間距離が得られるまでの待機時間を変数@tuに設定する。次にステップS28では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第2ステージ時間を表わす要素TRC[c][2]を前記変数@tuの値に設定した後、ステップS32に移行する。
これに対し、ステップS25にて着目かごcのグループ番号GRP[c]と上かごuのグループ番号[u]とは異なる値であると判断された場合には、着目かごcと上かごuが同時にロビー階で乗客の乗車を行なうこととならないので、ステップS29に移行する。ステップS29では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第1ステージ時間を表わす要素TRC[c][1]の値に上かごuがロビー階から担当ゾーンの下界へ向かって移動を開始するまでの時間、即ち要素TRC[u][4]と要素TRC[u][5]の合計値を加算した後、ステップS30では、上かごuが何らかの原因で急停止した場合であっても安全に停止することが可能な車間距離が得られるまでの待機時間を変数@tuに設定する。次にステップS31では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第2ステージ時間を表わす要素TRC[c][2]を前記変数@tuの値に設定した後、ステップS32に移行する。
ステップS32では、着目かごcがガレージ階からロビー階への移動に要する時間を変数@t3に設定した後、ステップS33では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第3ステージ時間を表わす要素TRC[c][3]を前記変数@t3の値に設定して、上記手続きを終了する。
図8のステップS19のロビー階から担当ゾーンへの移動処理においては、先ず図11のステップS51にて、着目かごのかご番号を変数cに設定した後、ステップS52にて、着目かごよりも上側に配設された上かごの内、最も近い上かごのかご番号を変数uに設定する。
続いてステップS53では、上かごuがロビー階を出発した時刻、即ち時間記録表を構成する要素の内、上かごuの第1ステージ時間から第5ステージ時間をそれぞれ表わす5つの要素TRC[u][1]、TRC[u][2]、TRC[u][3]、TRC[u][4]、TRC[u][5]の合計値を変数@t5uに設定した後、ステップS54では、着目かごcがロビー階で乗客の乗車を終えた時刻、即ち時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第1ステージ時間から第4ステージ時間をそれぞれ表わす4つの要素TRC[c][1]、TRC[c][2]、TRC[c][3]、TRC[c][4]の合計値を変数@t4cに設定する。
その後、ステップS55では、前記変数@t5uと前記変数@t4cとを比較し、その比較結果、かご仕様データ及び安全基準等に基づいて、上かごuが何らかの原因で急停止した場合であっても安全に停止することが可能な車間距離が得られるまでの待機時間を変数@t5cに設定し、次にステップS56にて、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第5ステージ時間を表わす要素TRC[c][5]を前記変数@t5cの値に設定する。
続いてステップS57では、着目かごcがロビー階から担当ゾーンの下界への移動に要する時間を変数@t6に設定した後、ステップS58にて、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第6ステージ時間を表わす要素TRC[c][6]を前記変数@t6の値に設定する。次にステップS59では、着目かごcが担当ゾーン内の最下階に到着してから最上階にて乗客の降車を終了するまでの時間を変数@t7に設定し、最後にステップS60では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第7ステージ時間を表わす要素TRC[c][7]を前記変数@t7の値に設定して、手続きを終了する。図8、図9及び図11に示す手続きによって、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第1ステージ時間乃至第7ステージ時間をそれぞれ表わす要素TRC[c][1]〜TRC[c][7]に値が設定されることになる。
図6のステップS3の復路処理においては、最下かごから最上かごまで順次、図12のステップS70のかご別復路処理を実行して、手続きを終了する。ここで、現在ステップS70で処理しているかごを着目かごとする。
かご別復路処理においては、先ず図13のステップS71にて、着目かごのかご番号を変数cに設定した後、ステップS72では、着目かごcよりも下側に配設された下かごdが担当ゾーン内の最上階から基準階へ向かって下降を開始する下降開始時刻の内、最も遅い下降開始時刻、即ち時間記録表を構成する要素の内、第1ステージ時間乃至第8ステージ時間をそれぞれ表わす要素TRC[d][1]〜TRC[d][8]の合計値の最大値を変数@t8dに設定する。次にステップS73では、着目かごcが担当ゾーン内の最上階で乗客の降車を終えた往路終了時刻、即ち時間記録表を構成する要素の内、第1ステージ時間乃至から第7ステージ時間をそれぞれ表わす要素TRC[c][1]〜TRC[c][7]の合計値を変数@t7cに設定する。
続いてステップS74では、前記変数@t8dから前記変数@t7cを減算した値を着目かごcの復路開始待機時間を表わす変数@t8に設定した後、ステップS75では、変数@t8が“0”を上回っているか否かを判断する。ここで、イエスと判断された場合には、着目かごcは最も遅い下かごが基準階へ向かって下降を開始するまで待機しなければならないので、ステップS76にて、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第8ステージ時間を表わす要素TRC[c][8]を前記変数@t8の値に設定した後、ステップS78に移行する。一方、ステップS75にてノーと判断された場合には、着目かごcよりも下側に配設された全ての下かごは着目かごcの往路終了時点で既に基準階へ向かって下降を開始しているので、ステップS77にて、前記要素TRC[c][8]を“0”に設定した後、ステップS78に移行する。
ステップS78では、着目かごcが最下かごであるか否かを判断し、イエスと判断された場合には、ステップS79に移行して、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第9ステージ時間を表わす要素TRC[c][9]を“0”に設定した後、ステップS82に移行する。
一方、ステップS78にてノーと判断された場合には、ステップS80に移行して、着目かごcよりも下側に配設された下かごの内、最も近い下かごdが何らかの原因で急停止した場合であっても安全に停止することが可能な車間距離が得られるまでの待機時間を変数@t9に設定する。次にステップS81では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第9ステージ時間を表わす要素TRC[c][9]を前記変数@t9の値に設定した後、ステップS82に移行する。
ステップS82では、着目かごcが担当ゾーン内の最上階から基準階への移動に要する時間を変数@t10に設定した後、ステップS83では、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第10ステージ時間を表わす要素TRC[c][10]を前記変数@t10の値に設定して、手続きを終了する。上記手続きによって、時間記録表を構成する要素の内、着目かごcの第8ステージ時間乃至第10ステージ時間をそれぞれ表わす要素TRC[c][8]、TRC[c][9]、TRC[c][10]に値が設定されることになる。
その後、上述の如く、時間記録表を構成する要素の内、最上かごMの第1ステージ時間乃至第10ステージ時間をそれぞれ表わす要素TRC[M][1]〜TRC[M][10]の値を合算することによって一周時間RTTが算出される。
続いて、算出された一周時間RTTとかご1台当たりの乗客数rとシャフト内のかご数mとから、下記数1を用いて、エレベータ1台当たり(シャフト1本当たり)の5分間輸送人数Pが算出される。
(数1)
P=m×300×r/RTT
更にその後、上述の如く算出された5分間輸送人数Pとビルの5分間の交通需要Pbとから、下記数2を用いてエレベータ設置台数(シャフト数)Eが算出される。
(数2)
E=Pb/P
本実施例のエレベータ設備計画装置(1)においては、上述の如く、実際のワンシャフトマルチカーエレベータにおいて生じる待機ステージ、即ち、進行方向のかごが急停止した場合であっても安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機するステージ(第2ステージ、第5ステージ及び第9ステージ)、ロビー階が同じ上かごが該ロビー階で乗客の乗車を終えるまで待機するステージ(第1ステージ)、及び全ての下かごが担当ゾーン内の最上階から基準階へ向かって下降を開始するまで待機するステージ(第8ステージ)を含む10ステージの時間にそれぞれ、実際のワンシャフトマルチカーエレベータにおいて各ステージで要する適切な時間を設定することによって、従来よりも高い精度で一周時間を算出することが出来る。その結果、5分間輸送能力についての精度が従来よりも向上する。
第2実施例
本実施例のエレベータ設備計画装置は、シャフト内の複数のかごにそれぞれ図4に示す一連の動作を仮想的に実行させて一周時間を計測するものである。
本実施例のエレベータ設備計画装置は、第1実施例の一周時間算出手段に代えて、一周時間計測手段を具えている。一周時間計測手段以外の他の構成は、第1実施例のエレベータ設備計画装置と同じであるので、それらの説明は省略する。
図14は、本実施例の一周時間計測手段によって実行される一周時間計測手続きを表わしている。
先ずステップS91にて、シャフト内の全てのかごを基準階に停止状態で配置した後、ステップS92では、全てのかごがそれぞれ基準階を出発してから基準階へ戻ってくるまでの時間を計測するエレベータ運行処理を実行する。最後にステップS93では、最上かごについて上記ステップS92にて計測された時間を一周時間に設定して、上記手続きを終了する。
ステップS92のエレベータ運行処理においては、全てのかごについて、図15のステップS100の後述のかご運行処理を同時に実行する。
かご運行処理においては、先ず図16のステップS101にて、タイマに計時動作を開始させた後、ステップS102にて、着目かごcと同じロビー階で乗客の乗車を終えていない上かごが存在するか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS104に移行する一方、イエスと判断された場合にはステップS103に移行して、着目かごcを前記上かごが前記ロビー階で乗客の乗車を終えるまで待機させた後、ステップS104に移行する。
ステップS104では、着目かごcが基準階からロビー階へ向かって上昇を開始した後に上かごが何らかの原因で急停止した場合に着目かごcが上かごに衝突する虞があるか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS106に移行する一方、イエスと判断された場合にはステップS105に移行して、着目かごcを上かごが何らかの原因で急停止した場合であっても衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機させた後、ステップS106に移行する。
ステップS106では、着目かごcをロビー階まで上昇させた後、ステップS107では、着目かごcにロビー階での乗客の乗車を行なわせる。次にステップS108にて、着目かごcがロビー階から担当ゾーンの下界へ向かって上昇を開始した後に上かごが何らかの原因で急停止した場合に、着目かごcが上かごに衝突する虞があるか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS110に移行する一方、イエスと判断された場合にはステップS109に移行して、着目かごcを上かごが何らかの原因で急停止した場合であっても衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機させた後、ステップS110に移行する。
ステップS110では、着目かごcをロビー階から担当ゾーンの下界まで上昇させた後、ステップS111では、着目かごcに担当ゾーン内の最下階から最上階まで順次、乗客の降車を行なわせる。
続いて図17のステップS112では、着目かごcより下側の全ての下かごが基準階へ向かって下降を開始しているか否かを判断し、イエスと判断された場合にはステップS114に移行する一方、ノーと判断された場合にはステップS113に移行して、着目かごcを全ての下かごが基準階へ向かって下降を開始するまで待機させた後、ステップS114に移行する。
ステップS114では、着目かごcが担当ゾーンの上界から基準階へ向かって下降を開始した後に下かごが何らかの原因で急停止した場合に、着目かごcが下かごに衝突する虞があるか否かを判断し、ノーと判断された場合にはステップS116に移行する一方、イエスと判断された場合にはステップS115に移行して、着目かごcを下かごが何らかの原因で急停止した場合であっても衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機させた後、ステップS116に移行する。
ステップS116では、着目かごcを担当ゾーンの上界から基準階まで下降させ、最後にステップS117では、タイマに計時動作を停止させると共にそのときの計時結果をメモリに記録して、手続きを終了する。上記手続きによって、着目かごcが基準階を出発し、担当ゾーン内の最上階まで移動した後、基準階まで戻ってくるまでの時間が計測されることになる。
その後、上述の如く、最上かごについて計測された時間が一周時間に設定されることになる。
本実施例のエレベータ設備計画装置においては、上述の如く、シャフト内の複数のかごにそれぞれ上記一連の動作を仮想的に実行させることによって、従来よりも高い精度で一周時間を計測することが出来る。
尚、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記第1実施例においては、最上かごの第1ステージ時間乃至第10ステージ時間を合算することによって一周時間を算出しているが、最上かご以外のかごの第1ステージ乃至第11ステージ時間を合算することによって一周時間を算出することも可能である。
又、全てのかごはロビー階でのみ乗客を乗車させ、担当ゾーン内の複数の全ての一般階で順次、乗客を降車させた後、担当ゾーン内の最上階から停止することなく出発階まで戻ってくるものと仮定して一周時間を算出しているが、担当ゾーン内の一部の一般階で乗客を降車させた後、ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から停止することなく出発階まで戻ってくるものと仮定してもよい。
更に、一周時間に基づいて5分間輸送人数を算出しているが、5分間輸送人数に限らず、例えば平均運転間隔などの他の輸送能力を算出することも可能である。
(1) エレベータ設備計画装置
(11) 一周時間算出手段
(12) 時間記録表格納手段
(13) 輸送能力算出手段
(14) エレベータ設置台数決定手段
(2) かご
(20) シャフト

Claims (7)

  1. 1本のシャフト内に独立して移動可能な複数のかごが配設され、各かごがロビー階と各かごに割り当てられた担当ゾーン内の複数の一般階とで乗客の乗降を行なうエレベータの輸送能力を算出するものであって、前記複数のかごの中の最上かごがロビー階で乗客の乗車を開始してから担当ゾーン内の少なくとも1つの一般階で乗客を降ろした後、ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床からロビー階へ戻ってくるまでの一周時間を算出する一周時間算出手段と、該一周時間算出手段によって算出された一周時間に基づいて輸送能力を算出する輸送能力算出手段とを具えているエレベータ設備計画装置において、
    前記一周時間算出手段は、
    前記最上かごがロビー階に位置するときに退避される退避スペースを出発してから、ロビー階で乗客を乗車させて担当ゾーン内の少なくとも1つの一般階で乗客を降ろした後、少なくとも、ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置であるロビー階或いは退避スペースへ戻ってくるまでの一連の動作を複数のステージに分けて各ステージの時間を前記複数のかごについて順次設定する時間設定手段と、
    前記時間設定手段によって設定された複数のかごの複数のステージ時間の内、1つのかごの複数のステージ時間を合算して前記一周時間を算出する合算手段
    とを具えており、前記複数のステージには、進行方向のかごが急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する1或いは複数のステージが含まれており、
    前記時間設定手段は、
    前記一連の動作を構成する前記複数のステージの内、退避スペースを出発してからロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えるまでの各ステージの時間を、最上かごから最下かごについて順次設定する往路処理手段と、
    前記一連の動作を構成する前記複数のステージの内、ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えてから出発位置へ戻ってくるまでの各ステージの時間を、最下かごから最上かごについて順次設定する復路処理手段
    とを具え、
    前記往路処理手段は、
    ロビー階が同じ上かごが該ロビー階で乗客の乗車を終えるまで待機する第1ステージの時間を設定する第1ステージ時間設定手段と、
    退避スペースからロビー階へ向かって移動を開始するときに、上かごが急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する第2ステージの時間を設定する第2ステージ時間設定手段と、
    退避スペースからロビー階まで移動する第3ステージの時間を設定する第3ステージ時間設定手段と、
    ロビー階で乗客を乗車させる第4ステージの時間を設定する第4ステージ時間設定手段と、
    ロビー階から担当ゾーンへ向かって移動を開始するときに、上かごが急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する第5ステージの時間を設定する第5ステージ時間設定手段と、
    ロビー階から該ロビー階で乗車させた乗客を最初に降ろす階床まで移動する第6ステージの時間を設定する第6ステージ時間設定手段と、
    ロビー階で乗車させた乗客を最初に降ろす前記階床に到着してからロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えるまでの第7ステージの時間を設定する第7ステージ時間設定手段と、
    時間設定の対象としている着目かごの出発位置がロビー階であるか否かを判断する第1判断手段
    とを具え、該第1判断手段によって着目かごの出発位置がロビー階であると判断された場合に、前記第1ステージ時間設定手段は零の値を該着目かごの第1ステージ時間に設定し、前記第2ステージ時間設定手段は零の値を該着目かごの第2ステージ時間に設定し、前記第3ステージ設定手段は零の値を該着目かごの第3ステージ時間に設定することを特徴とするエレベータ設備計画装置。
  2. 前記一連の動作を構成する前記複数のステージには、更に、ロビー階が同じ上かごが該ロビー階で乗客の乗車を終えるまで待機するステージが含まれている請求項1に記載のエレベータ設備計画装置。
  3. 前記一連の動作を構成する前記複数のステージには、更に、全ての下かごがロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置へ向かって移動を開始するまで待機するステージが含まれている請求項1又は請求項2に記載のエレベータ設備計画装置。
  4. 前記復路処理手段は、
    全ての下かごがロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置へ向かって移動を開始するまで待機する第8ステージの時間を設定する第8ステージ時間設定手段と、
    ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置へ向かって移動を開始するときに、下かごが急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機する第9ステージの時間を設定する第9ステージ時間設定手段と、
    ロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた前記階床から出発位置まで移動する第10ステージの時間を設定する第10ステージ時間設定手段
    とを具えている請求項1に記載のエレベータ設備計画装置。
  5. 前記往路処理手段は、更に、
    前記第1判断手段によって着目かごの出発位置がロビー階でないと判断された場合に、該着目かごよりも上側に配設された上かごの内、該着目かごとロビー階が同じ最も近い上かごの第1ステージ時間と第2ステージ時間と第3ステージ時間とに基づいて、該上かごがロビー階へ移動するまでの時間を算出する時間算出手段と、
    前記着目かごが最も近い上かごと同時にロビー階で乗客の乗車を行なうこととなるか否かを判断する第2判断手段
    とを具えており、前記第1ステージ時間設定手段は、
    前記第2判断手段によって前記着目かごが最も近い上かごと同時にロビー階で乗客の乗車を行なうこととなると判断された場合に、前記時間算出手段によって算出された時間に該上かごの第1ステージ時間及び第2ステージ時間を加算した結果を該着目かごの前記第1ステージ時間に設定する手段と、
    前記第2判断手段によって前記着目かごが最も近い上かごと同時にロビー階で乗客の乗車を行なうこととならないと判断された場合に、前記時間算出手段によって算出された時間に該上かごの第4ステージ時間及び第5ステージ時間を加算した結果を該着目かごの前記第1ステージ時間に設定する手段
    とを具えている請求項1に記載のエレベータ設備計画装置。
  6. 前記復路処理手段は、更に、
    時間設定の対象としている着目かごよりも下側に配設された全ての下かごの前記第1ステージ時間乃至前記第8ステージ時間に基づいて、全ての下かごがそれぞれロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた階床から出発位置へ向かって移動を開始した時刻を算出し、算出した時刻から最も遅い時刻を特定する時刻特定手段と、
    前記着目かごの前記第1ステージ時間乃至第7ステージ時間に基づいて、該着目かごがロビー階で乗車させた全ての乗客を降ろし終えた時刻を算出する時刻算出手段と、
    前記時刻特定手段によって特定された時刻と前記時刻算出手段によって算出された時刻とを比較する比較手段
    とを具えており、前記第8ステージ時間設定手段は、
    前記時刻特定手段によって特定された時刻が前記時刻算出手段によって算出された時刻がよりも遅い場合に、両時刻の差を前記着目かごの前記第8ステージ時間に設定する手段と、
    前記時刻特定手段によって特定された時刻が前記時刻算出手段によって算出された時刻と同時刻或いは早い場合に、零の値を前記着目かごの前記第8ステージ時間に設定する手段
    とを具えている請求項4に記載のエレベータ設備計画装置。
  7. 前記復路処理手段は、更に、前記着目かごがシャフト内の最下かごであるか否かを判断する第4判断手段を具えており、前記第9ステージ時間設定手段は、
    前記第4判断手段によって前記着目かごがシャフト内の最下かごであると判断された場合に、零の値を該着目かごの前記第9ステージ時間に設定する手段と、
    前記第4判断手段によって前記着目かごがシャフト内の最下かごでないと判断された場合に、下かごが急停止した場合であっても少なくとも衝突することなく安全に停止することが可能な車間距離が得られるまで待機すべき時間を該着目かごの前記第9ステージ時間に設定する手段
    とを具えている請求項4に記載のエレベータ設備計画装置。
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