JP5493185B2 - ブリスター容器 - Google Patents

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本発明は、吊り下げて陳列されるブリスター容器に関する。
従来、化粧品などの各種商品を包装する容器として、ブリスター容器が知られている。
ブリスター容器は、一般に、合成樹脂製透明シートの成形品からなり、且つ商品を収納する凸部が形成されたカバー部材と、前記カバー部材の凸部に対応する開口側を塞ぐ閉塞シートと、を有し、カバー部材及び閉塞シートの上部には、両者に貫通する吊下げ用孔が形成されている。
かかるブリスター容器は、商品を収納した包装体の態様で、前記吊下げ用孔を介して吊り下げて陳列される。
ところで、商品が収納されたブリスター容器は、吊下げ時、商品の自重によって下向きに傾き易い。前記のような傾きを防止するため、特許文献1には、上部に第1の吊下げ用穴が形成された台紙と、この第1の吊下げ用穴と間隔を有して連通する第2の吊下げ用穴が形成された支持部とこの支持部に連なって商品を包むカバー部とを有するカバー部材と、を有するブリスター容器(以下、従来例1のブリスター容器という)が開示されている(特許文献1の[0012]〜[0015]、及び図1など)。
また、特許文献1には、上部に第1の吊下げ用穴が形成された台紙と、この第1の吊下げ用穴と間隔を有して連通する第2の吊下げ用穴が形成された矩形状の支持部とこの支持部の下方側に平坦状の接合部分を介して設けられたカバー部とを有するカバー部材と、を有するブリスター容器(以下、従来例2のブリスター容器という)が開示されている(特許文献1の[0020]〜[0021]、及び図5〜図6など)。
特開平9−142531号公報
しかしながら、上記従来例1のブリスター容器は、第1の吊下げ用穴及び/又は第2の吊下げ用穴を通じて支持部内に埃や粉塵など(以下、異物という)が入り込み、該異物が支持部に連なったカバー部へと侵入し、収納された商品に異物が付着するという問題点がある。
一方、従来例2のブリスター容器は、支持部とカバー部との間に、平坦状のカバー部材と台紙が接合された接合部分が介在しているので、第1の吊下げ用穴及び/又は第2の吊下げ用穴を通じて支持部内に異物が入り込んでも、その異物がカバー部へと侵入せず、商品に付着しない。しかしながら、かかる従来例2のブリスター容器は、支持部とカバー部の間に平坦状の接合部分が介在しているので、この接合部分において折れ曲がり易い。このため、従来例2のブリスター容器は、吊下げ時に、前記接合部分において湾曲し、商品が下向きに傾き易い。
本発明の目的は、吊下げ時に下向きに傾き難く、さらに、商品に異物が付着することを防止できるブリスター容器を提供することである。
本発明のブリスター容器は、凸部が突設され且つ前記凸部の上方に第1吊下げ用孔が形成されたカバー部材と、前記凸部に対応する開口側を閉塞し、且つ前記第1吊下げ用孔に対して空隙部を有して向かい合う第2吊下げ用孔が形成された閉塞シートと、を有し、前記凸部の内側と閉塞シートの間に、前記空隙部と、前記空隙部に連設された商品収納空間部とが形成されており、前記カバー部材の凸部の内側に、前記空隙部と前記商品収納空間部を仕切る仕切部材が装着されている。
本発明のブリスター容器は、通常、第2吊下げ用孔から空隙部を通過して第1吊下げ用孔へハンガー棒に挿通することによって吊下げられる。カバー部材の凸部に形成された第1吊下げ用孔と閉塞シートに形成された第2吊下げ用孔とは、空隙部を有して向かい合っているので、商品の自重はカバー部材と閉塞シートにそれぞれ掛かる。さらに、カバー部材に形成された凸部と閉塞シートの間に、前記空隙部と、前記空隙部に連設された商品収納空間部とが形成されている。つまり、空隙部と商品収納空間部は、カバー部材に突設された凸部によって形成されているため、空隙部と商品収納空間部の間において、ブリスター容器が湾曲するおそれがない。従って、本発明のブリスター容器は、吊下げ時に傾き難い。
一方、前記商品収納空間部と前記空隙部を仕切る仕切部材が装着されているので、第1吊下げ用孔及び/又は第2吊下げ用孔を通じて異物が空隙部に入っても、この異物が商品収納空間部へ侵入することを防止できる。従って、本発明のブリスター容器は、商品に異物が付着することを防止できる。
また、前記仕切部材が、前記商品収納空間部と前記空隙部を仕切る仕切壁と、前記仕切壁の端部に設けられた側壁と、を有し、前記側壁が前記凸部の内面に密着するように、前記仕切部材が前記カバー部材の凸部の内側に嵌め入れられている。
このように仕切部材の側壁がカバー部材の凸部の内側に密着していると、異物が、仕切壁とカバー部材の隙間から商品収納空間部に侵入し難くなり、異物が商品に付着することをより確実に防止できる。さらに、側壁が密着するように仕切部材を嵌め入れるので、仕切 部材は、接着剤を使用せずに、密着嵌合によってカバー部材の所定位置に装着できる。
本発明の他ブリスター容器は、前記カバー部材の縁部から一体的に延設され、該カバー部材の凸部の内側に、前記空隙部と前記商品収納空間部を仕切る仕切部材が装着されている
このように仕切部材がカバー部材の縁部から一体的に延設されている、カバー部材と仕切部材を同時に成形することができる。また、仕切部材をカバー部材に対して折り曲げることにより、仕切部材を容易にカバー部材の凸部の内側に装着できる。
本発明のブリスター容器は、商品を収納して吊下げたときに、商品の自重によって下向きに傾くことを確実に防止できる。
さらに、本発明のブリスター容器は、吊下げ用孔から異物が侵入しても、その異物が商品に付着することを防止できる。
1つの実施形態に係るブリスター包装体(ブリスター容器を含む)の正面図。 同左側面図。 同分解斜視図。ただし、仕切部材はカバー部材の凸部に嵌められていない状態で表している。 図1のA−A線断面図。 図1のB−B線断面図。 カバー部材の左側面図。ただし、仕切部材はカバー部材の凸部に嵌められていない状態で表している。 閉塞シートの正面図。 同ブリスター包装体(ブリスター容器を含む)をハンガー棒に吊り下げた状態の左側面図。 他の実施形態に係るブリスター容器の参考断面図。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しつつ具体的に説明する。
ただし、方向を示す用語として、「上」及び「下」は、ブリスター容器を吊り下げた状態を基準とする。また、「内」及び「後」は、閉塞シートが設けられる側を指し、「外」及び「前」は、その反対側を指す。
図1〜図5において、1は、本発明のブリスター包装体を示す。
ブリスター包装体1は、商品2と、商品2を収納したブリスター容器3と、を有する。
ただし、全ての図面において、商品2を二点鎖線で表している。
収納する商品2は、特に限定されない。本発明のブリスター容器3は、化粧品、医薬品、食品、乾電池、おもちゃ、文房具、電子機器類、建築部品などの従来公知の各種商品を収納できる。
ブリスター容器3は、カバー部材4と閉塞シート5とを有する。
カバー部材4は、例えば、合成樹脂製シートから形成されている。前記合成樹脂製シートの材質は特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィンなどが挙げられる。前記カバー部材4は、透明性に優れたシートを用いることが好ましいが、透明性が損なわれない範囲で、着色されていてもよい。また、カバー部材4の外面又は内面の一部には、所望の印刷が施されていてもよいし、或いは、表示ラベルが貼付されていてもよい。
カバー部材4には、外側へ突出した凸部6が形成されている。カバー部材4の凸部6の周囲には、平坦状のフランジ部41が形成されている。換言すると、カバー部材4は、平坦状のフランジ部41と、前記フランジ部41で囲われる範囲内において、外側へ突設された凸部6と、を有する。かかるカバー部材4は、前記合成樹脂製シートをシート成形することにより得ることができる。
前記フランジ部41の内面に、閉塞シート5が接合されている。従って、図4に示すように、凸部6に対応する開口42側は、前記閉塞シート5によって閉塞されている。この凸部6の内側と閉塞シート5の間に、空隙部Xと商品収納空間部Yがそれぞれ形成されている。
具体的には、凸部6は、閉塞シート5との間に空隙部Xを形成しうる第1凸部61と、閉塞シート56との間に商品収納空間部Yを形成しうる第2凸部62と、からなる。前記空隙部Xは、後述する第1吊下げ用孔91と第2吊下げ用孔92の間に、所定の間隔(第1凸部61の天壁615と閉塞シート5の間隔に相当)を保持するための空間部分である。前記商品収納空間部Yは、カバー部材4と閉塞シート5の間に、商品2を収納するための空間部分である。
第1凸部61は、フランジ部41に対して略直角に立ち上げられた3つの周壁(上壁611及び左右側壁613,614)と、この3つの周壁の端部に連設された天壁615と、を有する。第1凸部61は、下壁を有さず、第1凸部61の下方内部は、第2凸部62の内部に連通している。なお、第1凸部61の天壁615は、図2に示すように、フランジ部41と略平行な板状であることが好ましい。もっとも、第1凸部61の天壁615は、フランジ部41に対して傾斜板状に形成されていてもよい。また、第1凸部61の天壁615は、円弧板状、ドーム状、その他任意の形状に形成されていてもよい。
第2凸部62は、フランジ部41に対して略直角に立ち上げられた4つの周壁(上下壁621,622及び左右側壁623,624)と、この4つの周壁に連設された天壁625と、を有する。ただし、第2凸部62の上壁621は、第1凸部61の天壁615から立ち上がっており、第2凸部62の上方内部と第1凸部61の下方内部は、連通している。第2凸部62の形状は、収納する商品2の形状に応じて適宜設定される。図示したような円柱状の商品2を収納する場合には、第2凸部62の天壁625は、例えば、円弧板状に形成される。
前記第1凸部61の天壁615の面内(つまり、凸部6の上方の面内)には、第1吊下げ用孔91が穿設されている。閉塞シート5には、この第1吊下げ用孔91に空隙部Xを有して向かい合う位置に、第2吊下げ用孔92が穿設されている。この第1吊下げ用孔91と第2吊下げ用孔92は、ブリスター容器3を吊り下げる際、ハンガー棒に挿通するための孔である。前記第1吊下げ用孔91及び第2吊下げ用孔92のうち、吊下げ時にハンガー棒が接する部分は、フランジ部41に対して鉛直な方向から見たときに、略一致していることが好ましい。
さらに、カバー部材4の上縁部には、仕切部材7が一体的に延設されている。
この仕切部材7は、連通した空隙部Xと商品収納空間部Yとの間の空間を分断し、両者を仕切るための部材である。
仕切部材7は、商品収納空間部Yと前記空隙部Xを仕切る仕切壁71と、前記仕切壁71の端部に設けられた側壁72と、前記仕切壁71と側壁72の端部に設けられた上壁73と、前記上壁73の一部分に連設され且つカバー部材4の上縁部に連設された架橋部74と、を有する。この仕切部材7の側壁72は、仕切壁71の前端部から立ち上げられた第1側壁721と、仕切壁71の左側端部から立ち上げられた第2側壁722と、仕切壁71の右側端部から立ち上げられた第3側壁723と、からなる。
前記仕切部材7は、図6の矢印で示すように、カバー部材4の境界において折り曲げられ、第1凸部61の内側に嵌め入れられている。前記仕切部材7をカバー部材4との境界において折り曲げ易くするため、架橋部74とカバー部材4の境界に、折り罫線75が形成されていてもよい。
仕切部材7を第1凸部61の内側に嵌め入れた状態において、前記仕切壁71の前端部は、第1凸部61の天壁615の下方に接し(線接触し)、仕切壁71の両側端部は、第1凸部61の左右側壁613,614の下方に接し(線接触し)、且つ仕切壁71の後端部71aは、閉塞シート5に接している(線接触している)。同状態において、前記仕切部材7の側壁72は、第1凸部61の内面に密着している(面接触している)。より詳細には、仕切部材7の第1側壁721は、第1凸部61の天壁615の内面に密着し(面接触し)、仕切部材7の第2側壁722は、第1凸部61の左側壁613の内面に密着し(面接触し)、仕切部材7の第3側壁723は、第1凸部61の右側壁614の内面に密着している(面接触している)。さらに、同状態において、前記仕切部材7の上壁73は、第1凸部61の上壁611の内面に密着している(面接触している)。
なお、密着(面接触)するとは、仕切部材7の側壁72などの外面と第1凸部61の内面の間に異物が侵入しない程度に両者が面で接していることをいう。
前記仕切部材7の側壁72及び上壁73は、第1凸部61の左右側壁613,614、上壁611及び天壁615の内面と略一致する大きさ又はこれよりも僅かに大きい相似形に形成されている。かかる仕切部材7を第1凸部61の内側に嵌め入れた際、仕切部材7の側壁72及び上壁73が第1凸部61の左右側壁などに密着する。このため、仕切壁71の前端部及び両側端部と第1凸部61の内面との間から、異物が商品収納空間部Yへ侵入することを防止できる。
さらに、仕切部材7の第1側壁721の面内には、第3吊下げ用孔93が形成されている。この第3吊下げ用孔93は、第1側壁721を有する仕切部材7を第1凸部61の内側に嵌めたとき、第1凸部61に形成された第1吊下げ用孔91が塞がれないようにするための孔であって、第1及び第2吊下げ用孔92と同様に、ハンガー棒に挿通するための孔である。仕切部材7を嵌め入れた状態において、第3吊下げ用孔93のうち、吊下げ時にハンガー棒が接する部分は、フランジ部41に対して鉛直な方向から見たときに、第1吊下げ用孔91と略一致していることが好ましい。
閉塞シート5は、前記カバー部材4の凸部6に対応した開口42を閉塞するために設けられている。
本実施形態の閉塞シート5は、粘着剤を介して、カバー部材4のフランジ部41に接着されている。かかる閉塞シート5は、ベースシートと、ベースシートの一面に形成された粘着剤層と、を有する。
ベースシートは、特に限定されず、例えば、厚紙、合成紙、合成樹脂製シートなどの単層シート、及びこれらの積層シート、並びにこれらシートに他の機能層(金属蒸着層など)が積層された積層シートなどが挙げられる。なお、本明細書において、シートとは、一般にフィルムと呼ばれているものを含む意味である。
ベースシートとしては、好ましくは厚紙、厚紙を含む積層シート、合成樹脂製シート、又は、合成樹脂製シートを含む積層シートが用いられる。具体的には、ベースシートは、例えば、厚み0.5mm〜1.5mm程度の厚紙若しくはその積層シート、又は、厚み0.4mm〜0.8mm程度の合成樹脂製シート若しくはその積層シートが好ましい。
なお、ベースシート2には、通常、商品名、絵柄、商品説明などの意匠印刷が施される。
粘着剤層は、図7に示すように、カバー部材のフランジ部に対応する部分51に少なくとも設けられていればよい(図7の薄墨塗りで表された部分51)。さらに、粘着剤層は、カバー部材の凸部に対応する開口側に対応する部分52にも設けられていてもよい(図7の網掛けで表された部分52)。開口側に対応する部分に粘着剤層を設けることにより、収納した商品が前記粘着剤層に部分接着される。従って、収納した商品2が閉塞シート5によって接着されるため、商品2の位置ずれを防止できる。かかる位置ずれ防止により、商品2の正面(商品名などが表示されている面)を、カバー部材4を通じて消費者に確実に見せることができる。特に、円柱状のような回転しうる形状の商品2を収納する場合に効果的である。
さらに、粘着剤層は、少なくとも仕切部材の仕切壁の後端部(図4に示す後端部71a)に対応する部分53に設けられていてもよい(図7の斜線で表された部分53)。上述のように、仕切部材7の仕切壁71の後端部71aは、閉塞シート5と線接触している。このため、通常、異物は、仕切壁71の後端部71aと閉塞シート5の間から商品収納空間部Yへ侵入し難い。しかしながら、平坦状の閉塞シート5は凸部6を有するカバー部材4に比して変形し易いため、仕切壁71の後端部71aと閉塞シート5が単に接しているだけでは、閉塞シート5の変形に伴い、両者間に異物が侵入する隙間が生じ得る。この点、仕切壁71の後端部71aに対応する、閉塞シート5の部分に、粘着剤層が設けられていることにより、仕切壁71の後端部71aと閉塞シート5が接着される。このため、仕切壁71の後端部71aと閉塞シート5の間から商品収納空間部Yへ、異物が侵入することを確実に防止できる。
また、粘着剤層は、ベースシートの全面(一面全体)に設けられていてもよい。ベースシートの全面体に粘着剤層が設けられた閉塞シート5も、上記と同様に、カバー部材のフランジ部、商品の一部分、及び仕切部材の仕切壁の後端部にそれぞれ接着し得る。さらに、ベースシートの全面に粘着剤層を設け且つこの粘着剤層上の所定範囲に隠蔽層を設けてもよい。隠蔽層は、粘着剤の粘着力を隠蔽するための層である。隠蔽層は、例えば、粘着剤層の一面の所定範囲に、印刷インキの塗工又はフィルムの貼り付けなどを行うことにより形成できる。隠蔽層が設けられた所定範囲は、粘着剤が露出しなくなる。隠蔽層を設ける所定範囲は、粘着剤を露出させる範囲に応じて適宜設定されるものであって、例えば、図7に示す斜線で表された部分以外(すなわち、図7の白地の部分)が好ましい。
粘着剤層は、ベースシートの所定部分に粘着剤を塗工することによって形成される。前記粘着剤は特に限定されず、例えば、常温で粘着性を示す感圧型粘着剤、常温で粘着性を示さず且つ加熱することによって粘着性を発揮する感熱型粘着剤などが挙げられる。
上記ブリスター容器3は、次にようにして使用される。
すなわち、仕切部材7が装着されたカバー部材4の開口42から第2凸部62の内側に、商品2を入れた後、閉塞シート5で前記開口42を塞ぐことによって、ブリスター容器3の商品収納空間部Yに商品2が収納されたブリスター包装体1が得られる。
前記ブリスター包装体1(ブリスター容器3)は、図8に示すように、第2吊下げ用孔92から空隙部Xを通過して第3吊下げ用孔93及び第1吊下げ用孔91へハンガー棒Zに挿通することによって吊下げられる。第1吊下げ用孔91と第2吊下げ用孔92は、空隙部Xを有して向かい合っているので、商品2の自重は間隔を有したカバー部材4と閉塞シート5にそれぞれ掛かる。このため、収納された商品2の自重によって、ブリスター容器3が下向きに傾くことを防止できる。
さらに、前記空隙部Xと商品収納空間部Yは、カバー部材4から突設された凸部6によって形成されているため、空隙部Xと商品収納空間部の間において、ブリスター容器3が湾曲するおそれがない。
また、前記商品収納空間部Yと前記空隙部Xを仕切る仕切部材7が装着されているので、第1吊下げ用孔91及び/又は第2吊下げ用孔92を通じて異物が空隙部Xに入っても、この異物が商品収納空間部Yへ侵入することを防止できる。従って、ブリスター容器3の商品収納空間部Yに収納された商品2に、異物が付着することを防止できる。
なお、上記実施形態では、仕切部材7はカバー部材4と一体的に形成されているが、仕切部材7とカバー部材4は、別体であってもよい。もっとも、仕切部材7とカバー部材4が一体的に形成されていると、両者を同時にシート成形することができ、さらに、仕切部材7を所定位置で折り曲げるだけでカバー部材4の凸部6の内側に装着できるので好ましい。
また、上記実施形態では、仕切部材7は、仕切壁71と側壁72と上壁73とを有するが、仕切部材7は少なくとも仕切壁71を有していればよい。空隙部Xと商品収納空間部Yを仕切壁71で仕切ることにより、空隙部Xに入った異物が、商品収納空間部Yに侵入することを防止できるからである。もっとも、仕切部材7は、上記仕切壁71と、仕切壁71の端部から立ち上げられた上記側壁72と、を少なくとも有することが好ましい。前記側壁72が仕切壁71に設けられている仕切部材7は、側壁72が凸部6の内面に面接触するので、接着剤を用いなくても仕切壁71(仕切部材7)を所定位置に装着でき、さらに、仕切壁71の端部と凸部6の内面の間に異物が入り込む隙間が発生することも確実に防止できる。
また、上記実施形態では、仕切部材7の側壁72が第1凸部61の内面に密着するように仕切部材7が装着されているが、これに代えて、仕切部材7の側壁72が第2凸部62の内面に密着するように仕切部材7が装着されていてもよい。
さらに、上記実施形態では、閉塞シート5は、粘着剤を介してカバー部材4のフランジ部41に接着されているが、例えば、閉塞シート5は、熱溶着によってカバー部材4のフランジ部41に接着されていてもよい。もっとも、閉塞シート5は、粘着剤を介して接着されていることが好ましい。仕切部材7がカバー部材4と一体的に形成されている場合、仕切部材7とカバー部材4を連結する架橋部74が、カバー部材4のフランジ部41と閉塞シート5の間に介在するため(図4参照)、架橋部74の厚みに相当する段差が、フランジ部41に生じる。粘着剤は前記段差部分に入り込み易いので、粘着剤を介して閉塞シート5を接着すれば、閉塞シート5とフランジ部41の間に隙間が生じ難くなるので好ましい。
さらに、上記実施形態では、閉塞シート5は、粘着剤などを介してカバー部材4のフランジ部41に接着されているが、閉塞シート5は、接着せずにカバー部材4に設けられていてもよい。かかる変形例のブリスター容器3としては、例えば、図9に示すように、フランジ部41の縁部からヘアピン状に折れ曲がって延設された鍔部45が形成されたカバー部材4を用い、前記フランジ部41と鍔部45の間に、閉塞シート5が差し入れられた態様などが挙げられる。
本発明のブリスター容器は、各種商品の包装容器として利用できる。ブリスター容器に商品が収納されたブリスター包装体は、ハンガー棒に吊り下げて陳列販売できる。
1…ブリスター包装体、2…商品、3…ブリスター容器、4…カバー部材、42…カバー部材の開口、5…閉塞シート、6…カバー部材の凸部、61…第1凸部、62…第2凸部、7…仕切部材、71…仕切壁、72…側壁、91…第1吊下げ用孔、92…第2吊下げ用孔、93…第3吊下げ用孔、X…空隙部、Y…商品収納空間部

Claims (2)

  1. 凸部が突設され且つ前記凸部の上方に第1吊下げ用孔が形成されたカバー部材と、前記凸部に対応する開口側を閉塞し、且つ前記第1吊下げ用孔に対して空隙部を有して向かい合う第2吊下げ用孔が形成された閉塞シートと、を有し、
    前記凸部の内側と閉塞シートの間に、前記空隙部と、前記空隙部に連設された商品収納空間部とが形成されたブリスター容器において、
    前記カバー部材の凸部の内側に、前記空隙部と前記商品収納空間部を仕切る仕切部材が装着されており
    前記仕切部材が、前記商品収納空間部と前記空隙部を仕切る仕切壁と、前記仕切壁の端部に設けられた側壁と、を有し、前記側壁が前記凸部の内面に密着するように、前記仕切部材が前記カバー部材の凸部の内側に嵌め入れられていることを特徴とするブリスター容器。
  2. 凸部が突設され且つ前記凸部の上方に第1吊下げ用孔が形成されたカバー部材と、前記凸部に対応する開口側を閉塞し、且つ前記第1吊下げ用孔に対して空隙部を有して向かい合う第2吊下げ用孔が形成された閉塞シートと、を有し、
    前記凸部の内側と閉塞シートの間に、前記空隙部と、前記空隙部に連設された商品収納空間部とが形成されたブリスター容器において、
    前記カバー部材の縁部から一体的に延設され、該カバー部材の凸部の内側に、前記空隙部と前記商品収納空間部を仕切る仕切部材が装着されていることを特徴とするブリスター容器。
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