JP5492461B2 - カップホルダー - Google Patents
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Description
蓋部を設けたカップホルダーとしては、例えば特許文献1、2に記載のものがある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであって、構造が比較的簡単で、大径、小径2種類のカップを安定して保持することができ、かつ、見栄えの良いカップホルダーを提供しようとするものである。
カップを挿入するための凹部と、該凹部の上方の開口部を覆う蓋部とを有し、
該蓋部は、第1ドアと第2ドアとに分割されており、これらは、両者の分割位置に位置する分割端部が互いに相手から離れる方向に開くよう構成されており、
上記第1ドアと上記第2ドアの両方を開くことによって、上記大径カップに対応する大径開口状態となるよう上記開口部を開放することができ、
上記第2ドアを閉じたまま上記第1ドアのみを開くことによって、上記小径カップに対応する小径開口状態となるよう上記開口部を開放することができることを特徴とするカップホルダーにある(請求項1)。
また、例えば350ml缶のような小径カップを上記カップホルダーに保持させたい場合には、上記第2ドアを閉じたまま第1ドアのみを開くことにより上記小径開口状態とする。これにより、上記カップホルダーは、上記小径カップの側面を適切に支持できる状態となる。
これにより、上記大径カップあるいは小径カップのいずれを保持する場合においても、上記第1ドアの裏側面に形成した上記円弧状の第1ガイド部の存在によって、より安定した保持状態を得ることができる。
これにより、上記大径カップを保持する場合において、上記第2ドアの裏側面に形成した上記円弧状の第2ガイド部の存在によって、より安定した保持状態を得ることができる。この場合、上記第1ドアの開閉方向及び上記第1ガイド部の具備は必須ではないが、上記第1ガイド部と共に第2ガイド部を備えることによって、大径カップを保持する際の開口部形状が円形に近づき、保持安定性をより一層高めることができる。
これにより、上記小径カップを保持する場合において、上記第2ドアの上記窪み部の存在によって、より安定した保持状態を得ることができる。そして、この場合にも、上記第1ドアの開閉方向及び上記第1ガイド部の具備は必須ではないが、上記第1ガイド部と共に上記窪み部を備えることによって、小径カップを保持する際の開口部形状が円形に近づき、保持安定性をより一層高めることができる。
この場合には、乗員が上記第1ドアを上方へ開く動作を行う場合に、その指を、上記第2ドアを下方に押し下げることによって第1ドアの裏側まで差し込むことができ、第1ドアの引き上げを容易に行うことができる。
本発明の実施例にかかるカップホルダーにつき、図1〜図9を用いて説明する。
本例のカップホルダー1は、図1〜図3に示すごとく、外径が異なる2種類のカップである大径カップ81(図9)と小径カップ82(図8)を安定的に保持可能なカップホルダーである。
カップホルダー1は、カップを挿入するための凹部10と、該凹部10の上方の開口部を覆う蓋部2とを有する。
図3、図6、図9に示すごとく、第1ドア21と第2ドア22の両方を開くことによって、大径カップ81に対応する大径開口状態S1となるよう開口部を開放することができ、図2、図5、図7に示すごとく、第2ドア22を閉じたまま第1ドア21のみを開くことによって、小径カップ82に対応する小径開口状態S2となるよう開口部を開放することができるように構成されている。
カップホルダー1は、上記凹部10を設けたハウジング部11と、これに開閉可能に配設した第1ドア21及び第2ドア22よりなる蓋部2とから構成されている。
ハウジング部11は、上方を開放した箱形形状を有しており、その内部が凹部10である。また、ハウジング部11の側面は、軽量化のため所々くりぬいた構造としてある。
また、ハウジング部11には、2組の軸受け部12、13が設けられている。軸受け部12には、第1ドア21の回転中心C1となる軸部214が係合しており、軸受け部13には、第2ドア22の回転中心C2となる軸部224が係合している。また、第1ドア21には、ハウジング部11に固定されたスプリング17が係合している。スプリング17は、第1ドア21がおよそ45°回転した点で付勢力が生じる方向が切り替わり、それよりも閉じた状態に近い場合には閉じた状態となる方向に、開いた状態に近い場合には開いた状態となる方向に付勢力が働くように構成されている。そのため、このスプリング17の付勢力によって、第1ドア21は、水平状態と、分割端部211を最上点まで上げた開位置において停止可能になっている。
また、カップホルダー1は、図2、図5、図8に示すごとく、第2ドア22を閉じたまま、第1ドア21のみを開くことによって、第1ドア21の第1ガイド部215と第2ドア22の窪み部226とが、小径カップ81の外周面との間に適度なクリアランスを保てる大きさとなって小径開口状態S2が実現できる。これにより、カップホルダー1は、小径カップ81を安定的に保持できるようになる。
本例のカップホルダー3は、図10〜図14に示すごとく、カップを挿入するための凹部30(図11)と、該凹部30の上方の開口部を覆う蓋部4とを有する。
蓋部4は、第1ドア41と第2ドア42とに分割されており、これらは、両者の分割位置に位置する分割端部411、421が互いに相手から離れる方向に開くよう構成されている。
本例の場合には、図12に示すごとく、上記第2ドア42の可動特性を利用して、分割端部421が下方に向くように開けることが可能であり、これにより、乗員の指8を第1ドア41の下方に潜り込ませることができる。そのため、実施例1のような突出部212を厚み方向に突出させていなくても、容易に第1ドア41の開動作を行うことができる。
また、図14に示すごとく、図11の状態から、第2ドア42を押し下げて開くことによって、第1ドア41と第2ドア42とが開いた大径開口状態S1が得られる。
その他は、実施例1と同様の作用効果が得られる。
なお、本例の第2ドア42については、下方に押し込む動作を可能としながら、分割端部422を上方に向けて開くよう構成することも可能である。
10、30 凹部
11、31 ハウジング部
2、4 蓋部
21、41 第1ドア
22、42 第2ドア
211、221、411、421 分割端部
Claims (5)
- 外径が異なる2種類のカップである大径カップと小径カップを安定的に保持可能なカップホルダーであって、
カップを挿入するための凹部と、該凹部の上方の開口部を覆う蓋部とを有し、
該蓋部は、第1ドアと第2ドアとに分割されており、これらは、両者の分割位置に位置する分割端部が互いに相手から離れる方向に開くよう構成されており、
上記第1ドアと上記第2ドアの両方を開くことによって、上記大径カップに対応する大径開口状態となるよう上記開口部を開放することができ、
上記第2ドアを閉じたまま上記第1ドアのみを開くことによって、上記小径カップに対応する小径開口状態となるよう上記開口部を開放することができることを特徴とするカップホルダー。 - 請求項1において、上記第1ドアは、上記開口部を覆っている閉じた状態から上記分割端部を上方へ回動させることによって開くよう構成されており、かつ、上記第1ドアの裏側面には、開いた状態において上方からみて円弧状となる第1ガイド部を有していることを特徴とするカップホルダー。
- 請求項1又は2において、上記第2ドアは、上記開口部を覆っている閉じた状態から上記分割端部を上方へ回動させることによって開くよう構成されており、かつ、上記第2ドアの裏側面には、開いた状態において上方からみて円弧状となる第2ガイド部を有していることを特徴とするカップホルダー。
- 請求項1〜3のいずれか1項において、上記第2ドアの上記分割端部には、上記開口部を覆っている閉じた状態において上方からみて円弧状に窪んだ窪み部を有することを特徴とするカップホルダー。
- 請求項1〜4のいずれか1項において、上記第2ドアは、上記開口部を覆っている閉じた状態から、上記分割端部を上記凹部の内方に向けて回動可能であり、かつ、弾性手段によって閉じた状態に戻るよう付勢されていることを特徴とするカップホルダー。
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