JP5492192B2 - 交流モータの制御装置 - Google Patents

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    • H02P21/26Rotor flux based control

Description

本発明は、交流モータの制御装置に関わり、特に、交流モータの状態量の設定に関する。
交流モータ、特に永久磁石同期モータは、小形・高効率という特徴を活かし、家電,産業,自動車等、適用用途を拡大している。特に近年では、モータの駆動方式が矩形波通電型から正弦波通電型に置き換わる製品が増え、位置センサレス制御での回転子位置推定や、高精度トルク制御等の用途に、抵抗やインダクタンス,誘起電圧定数など、モータの電気定数設定値の入力を必須とするコントローラが増えてきた。そのため、モータの電気定数を正確に同定して入力しないと、制御性能に大きく影響する。なかでもインダクタンスはコアの磁気的な非線形性が強く影響し、磁気飽和の影響が大きく現れる。
交流モータの電気定数設定値を、電流に応じて変化させる技術は、特許文献1に示されている。この技術は、同期モータの磁束と電流の関係を非線形関数として制御器内部に持たせ、トルク精度を改善する技術である(以下、従来技術1と記す)。さらに、特許文献2では、電気定数であるインダクタンスの代わりに磁束鎖交数を用い、磁束と電流の関係を直接テーブル化して、高精度で高応答な制御を行う技術が示されている(以下、従来技術2と記す)。
特開2001−161099号公報 特開2008−141835号公報 特開平8−19263号公報 特開2004−297966号公報
従来技術1では、d軸電流によりq軸磁束が発生するなど、軸間の干渉磁束の存在について言及し、その関係を非線形磁束関数と呼んでいる。しかし、その関数についての具体的な記述はなく、テーブルデータを使う方法が示されている。
従来技術2も、電流をパラメータとし、d軸とq軸の相互作用を考慮した鎖交磁束数の近似式が示されている。しかし、近似式の精度および有用性についての記載はなく、鎖交磁束数の2次元テーブルデータを使う方法の記述が専らである。また、示されている鎖交磁束数の近似式は電流の2次関数であるため、その逆関数化は容易ではない。
テーブルデータを使う場合、高精度化するにはデータ数が増え、その設定作業が煩雑になり、データ取得のための解析や試験の回数も増える。さらに、不連続なデータ間を補間する内挿計算の必要が生じる。
また、磁束の電流依存性は考慮されているものの、回転子位置の依存性や温度依存性は考慮されていない。
本発明は上記の点を考慮してなされたものであり、モータの駆動状態に応じて変化する交流モータの非線形な状態量を高い精度で設定し、それをモータ制御に用いることを可能とした交流モータの制御装置を提供することを目的とする。
上記目的は、モータの内部量であるコイル鎖交磁束に相当する状態量を演算する状態量演算部を備え、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸のうち、一方の軸上で定義されるコイル鎖交磁束の設定値を、同一の軸上で定義される状態変数である電流ならびに他方の軸上で定義される電流を用いた関数式で算出することで達成できる。
また、上記目的を達成するために、本発明は交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータの状態量を演算する状態量演算部を備え、該状態量演算部は、モータの回転座標系において直交する2つの軸のうち、一方の軸上で定義される状態量の設定値を、同一の軸上で定義される状態変数ならびに他方の軸上で定義される状態変数の、少なくとも一方を用いて算出し、前記算出した状態量を前記交流モータの駆動制御に用いることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータの制御装置は、前記同一の軸上で定義される状態変数ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数による状態量設定値の算出を、前記状態変数をパラメータとして該状態変数が前記状態量に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出することを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータの制御装置は、前記関数式が、分数式であり、分子が前記同一の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数で構成され、かつ分母が前記同一の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方で構成されることを特徴としたものである。
更に、交流モータの制御装置は、前記状態変数および前記状態量を座標軸とする座標系において、前記状態量が前記他方の軸上で定義される状態変数によらず概ね一定となる状態変数および状態量からなる座標を中心とし、該座標に対して前記関数式を点対称に構成してもよい
更に、本発明の交流モータの制御装置は、前記状態量としてコイル鎖交磁束を用いることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータの制御装置は、前記状態変数としてモータ電流を用いることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータの制御装置は、前記制御器は、モータ制御部を備え、該モータ制御部は、駆動指令と、前記状態変数と、前記算出した状態量に基づいて、前記交流モータの駆動に必要な電圧指令を演算することを特徴としたものである。
更に、交流モータの制御装置は、前記モータ制御部は、前記交流モータの回転速度を演算する速度演算部と、前記交流モータの状態変数指令を演算する状態変数指令演算部と、電圧ベクトル演算部を備え、該電圧ベクトル演算部は、前記算出した状態量と前記状態変数指令と前記回転速度から電圧指令を演算してもよい
更に、交流モータの制御装置は、前記駆動指令を前記交流モータのトルク指令とし、前記モータ制御部は、トルク演算部を備え、該トルク演算部は、前記算出した状態量と前記状態変数から前記交流モータのトルクを演算し、前記演算したトルクが前記トルク指令に近づくように状態変数指令を演算してもよい
更に、交流モータの制御装置は、前記駆動指令を前記交流モータの回転速度指令とし、前記制御器は、誘起電圧推定及び軸ずれ演算部を備え、該誘起電圧推定及び軸ずれ演算部は、前記電圧指令と、前記状態変数と、前記算出した状態量と、前記回転速度指令に基づいて、前記交流モータの誘起電圧を推定し、前記推定した誘起電圧からその位相を算出して前記交流モータの回転子位置を推定してもよい
更に、交流モータの制御装置は、前記誘起電圧推定及び軸ずれ演算部は、前記交流モータ内部の磁極軸を仮定した制御軸を備え、該制御軸と前記交流モータの実際の磁極軸との軸ずれを演算する軸ずれ演算手段を備え、前記状態変数と、前記回転速度指令と、前記電圧指令と、前記算出した状態量から前記軸ずれを演算してもよい
また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータのコイル鎖交磁束を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、該鎖交磁束の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、d軸の鎖交磁束φdは、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqの関数として表現され、さらに、前記φdが前記Iqによらず概ね一定となる時の値をφ0とし、さらにその時のIdを−I0とし、前記φdを、K1,K2,K3,φ0,I0を定数とする以下の関数式を用いて算出してもよい
また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータのコイル鎖交磁束を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、該鎖交磁束の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、q軸の鎖交磁束φqは、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqの関数として表現され、前記φを、K4,K5,K6,I1を定数とする以下の関数式を用いて算出してもよい
また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータモデルを備え、該モータモデルは電圧指令からモータ電流を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、前記モータ電流の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、d軸電流Idは、d軸上のコイル鎖交磁束φdと、q軸上のコイル鎖交磁束φqの関数式を用いて算出し、q軸電流Iqは、d軸上のコイル鎖交磁束φdと、q軸上のコイル鎖交磁束φqの関数式を用いて算出してもよい
また、交流モータと、該交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータ駆動システムにおいて、前記制御器は、モータの状態量を演算する状態量演算部を備え、該状態量演算部は、モータの回転座標系において直交する2つの軸のうち、一方の軸上で定義される状態量の設定値を、同一の軸上で定義される状態変数ならびに他方の軸上で定義される状態変数の、少なくとも一方を用いて算出し、前記算出した状態量を前記交流モータの駆動制御に用いてもよい
また、交流モータと、該交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータ駆動システムにおいて、前記制御器はモータモデルを備え、該モータモデルは電圧指令からモータ電流を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、前記モータ電流の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、d軸電流Idは、d軸上のコイル鎖交磁束φdと、q軸上のコイル鎖交磁束φqの関数式を用いて算出し、q軸電流Iqは、d軸上のコイル鎖交磁束φdと、q軸上のコイル鎖交磁束φqの関数式を用いて算出してもよい
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記交流モータの回転子の位置を検出する手段を備え、前記状態量演算部は、前記一方の軸上で定義される状態量の設定値を、前記同一の軸上で定義される状態変数ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数の少なくとも一方と、前記検出した回転子の位置とを用いて算出し、前記算出した状態量を前記交流モータの駆動制御に用いることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記同一の軸上で定義される状態変数ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数ならびに前記検出した回転子の位置よる状態量設定値の算出を、前記状態変数および前記回転子の位置をパラメータとして、前記状態変数および前記回転子位置が前記状態量に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出することを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記関数式が、分数式であり、分子が前記同一の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した回転子の位置をパラメータとした三角関数とで構成され、かつ分母が前記同一の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した回転子の位置をパラメータとした三角関数とで構成されることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記交流モータの温度を検出する手段を備え、前記状態量演算部は、前記一方の軸上で定義される状態量の設定値を、前記同一の軸上で定義される状態変数ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数の少なくとも一方と、前記検出した温度とを用いて算出し、前記算出した状態量を前記交流モータの駆動制御に用いることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記同一の軸上で定義される状態変数ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数ならびに前記検出した温度よる状態量設定値の算出を、前記状態変数および前記温度をパラメータとして、前記状態変数および前記温度が前記状態量に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出することを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記関数式が、分数式であり、分子が前記同一の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した温度をパラメータとした1次関数とで構成され、かつ分母が前記同一の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した温度をパラメータとした1次関数とで構成されることを特徴としたものである。
更に、本発明の交流モータ制御装置は、前記交流モータが永久磁石型同期モータであって、前記交流モータ制御装置が、前記検出した温度から前記永久磁石の残留磁束密度を算出する手段を備え、前記同一の軸上で定義される状態変数ならびに前記他方の軸上で定義される状態変数ならびに前記算出した残留磁束密度による状態量設定値の算出を、前記状態変数および前記残留磁束密度をパラメータとして、前記状態変数および前記残留磁束密度が前記状態量に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出することを特徴としたものである。
また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器と、前記交流モータの回転子の位置を検出する手段を備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータのコイル鎖交磁束を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、該鎖交磁束の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、d軸の鎖交磁束φdは、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、回転子の位置θの関数として表現され、さらに、前記φdが前記Iによらず概ね一定となる時の値をφ0とし、さらにその時のIdを−I0とし、前記φdを、K1ave,K2ave,K3ave,K7ave,K1rip,K2rip,K3rip,K7rip,K1pha,K2pha,K3pha,K7pha,φ0,I0、nを定数とする以下の関数式を用いて算出してもよい




また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器と、前記交流モータの回転子の位置を検出する手段を備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータのコイル鎖交磁束を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、該鎖交磁束の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、q軸の鎖交磁束φqは、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、回転子の位置θの関数として表現され、前記φqを、K4ave,K5ave,K6ave,K8ave,K4rip,K5rip,K6rip,K8rip,K4pha,K5pha,K6pha,K8pha、I0、nを定数とする以下の関数式を用いて算出してもよい




また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器と、前記交流モータの温度を検出する手段とを備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータのコイル鎖交磁束を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、前記交流モータが永久磁石型同期モータであって、前記検出した温度から前記永久磁石の残留磁束密度を算出する手段を備え、前記鎖交磁束の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、d軸の鎖交磁束φdは、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、残留磁束密度Bの関数として表現され、前記φdを、K2d,K2c,KIc,Kφc,K1,K3,Br0を定数とする以下の関数式を用いて算出してもよい




また、交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器と、前記交流モータの温度を検出する手段とを備えた交流モータの制御装置において、前記制御器は、モータのコイル鎖交磁束を演算して前記交流モータの駆動制御に用いるものであって、前記交流モータが永久磁石型同期モータであって、前記検出した温度から前記永久磁石の残留磁束密度を算出する手段を備え、前記鎖交磁束の演算は、モータの回転座標系において直交する2つの軸であるd軸,q軸上で行うものとし、q軸の鎖交磁束φqは、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、残留磁束密度Brの関数として表現され、前記φqを、K4d,K4c,K6d,K6c,K5,Br0を定数とする以下の関数式を用いて算出してもよい






本発明によれば、交流モータの非線形な状態量をより正確にかつ簡便に設定することができる。特に、テーブルデータを作成する際の解析あるいは試験の回数を低減し、データ設定作業にかかる手間と時間の大幅な低減が可能となる。
また、本発明によれば、電流依存性だけでなく、回転子位置依存性や温度依存性も考慮することで、実際の運転状態に近い状態量を設定することが可能となる。
また、その正確な状態量を位置センサレス制御に用いることにより、より正確な回転子位置推定が可能となり、高負荷時における位置センサレス制御の制御性能が向上する。
以上のように、高負荷時の制御特性を高い精度で向上することにより、制御対象である交流モータの小型化,低コスト化を図ることができる。
本発明の実施形態1の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態1におけるモータ制御部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態1における状態量演算部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態1におけるd軸磁束φdとd軸電流指令Idcの模式図。 本発明の実施形態1におけるq軸磁束φqとq軸電流指令Iqcの模式図。 本発明の実施形態1におけるd軸磁束とd軸電流の関係図1。 本発明の実施形態1におけるq軸磁束とq軸電流の関係図1。 本発明の実施形態1におけるd軸磁束とd軸電流の関係図2。 本発明の実施形態1におけるq軸磁束とq軸電流の関係図2。 他の関数式におけるd軸磁束とd軸電流の関係図。 他の関数式におけるq軸磁束とq軸電流の関係図。 参考としての実施形態2におけるモータ制御部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態3の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態3におけるモータ制御部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態4の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態4におけるモータ制御部の内部構成を示すブロック図。 参考としての実施形態5の系統構成を示すブロック図。 参考としての実施形態5におけるモータモデルの内部構成を示すブロック図。 参考としての実施形態5におけるモータ制御部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態6の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態6におけるモータ定数と回転子位置の関係図1。 本発明の実施形態6におけるモータ定数の例1。 本発明の実施形態6における状態量演算部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態6におけるモータ定数と回転子位置の関係図2。 本発明の実施形態6におけるモータ定数の例2。 本発明の実施形態6におけるd軸磁束と回転子位置の関係図。 本発明の実施形態6におけるq軸磁束と回転子位置の関係図。 本発明の実施形態7の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態8の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態9の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態9におけるモータ定数と磁石温度の関係図。 本発明の実施形態9におけるモータ定数と残留磁束密度の関係図。 本発明の実施形態9における状態量演算部の内部構成を示すブロック図。 本発明の実施形態9におけるd軸磁束とd軸電流の関係図1。 本発明の実施形態9におけるd軸磁束とd軸電流の関係図2。 本発明の実施形態10の系統構成を示すブロック図。 本発明の実施形態11の系統構成を示すブロック図。 参考としての実施形態12の系統構成を示すブロック図。 参考としての実施形態12における状態量演算部の内部構成を示すブロック図。
次に、図1〜図39を参照して、本発明および参考としての交流モータの制御装置の実施形態を説明する。尚、以下の実施形態では、交流モータとして永久磁石型同期モータ(以下、PMモータと略)を用いて説明するが、他のモータ(例えば、巻線型同期モータ,リラクタンスモータ、誘導モータなど)に関しても、同様に実現可能である。
〔実施形態1〕
図1は、本発明による交流モータ制御装置の実施形態1の系統構成を示すブロック図である。本実施形態1の制御装置は、モータにトルク指令τ*を与えるトルク指令発生器1と、モータの交流印加電圧を演算し、パルス幅変調信号(以下、PWM信号と略)に変換して出力する制御器2と、このPWM信号により駆動されるインバータ3と、インバータ3に電力を供給する直流電源4と、制御対象である永久磁石型同期モータ5(以下、PMモータと略)と、PMモータ5の回転子位置を検出する位置検出器6と、インバータ3がPMモータ5へ供給する電流Iuを検出する電流検出器7aと電流Iwを検出する電流検出器7bと、モータの状態量であるコイル鎖交磁束を演算するための定数K1,K2,K3,K4,K5,K6,I0,φ0,I1を設定するモータ定数設定器8とを備える。
制御器2は、位置検出器6が検出したPMモータ5の永久磁石磁束の位置から回転子の位相角θを演算する位相演算部11と、検出した電流Iu,Iwを、位相角θによって、モータの回転座標系において直交するd,q各軸上の成分Idc,Iqcに座標変換するdq座標変換部12と、モータ定数設定器8の出力と電流検出値Idc,Iqcに基づいてPMモータ5の状態量であるコイル鎖交磁束のd軸成分φd、ならびにq軸成分φqを演算して出力する状態量演算部13と、トルク指令τ*とPMモータの状態量φd,φqと電流検出値Idc,Iqcと位相角θに基づいて、PMモータ5を駆動するための電圧指令Vd *,Vq *を演算するモータ制御部14と、Vd *,Vq *を、位相角θによって三相交流電圧指令vu *,vv *,vw *に変換するdq座標逆変換部15と、三相交流電圧指令に基づいて、インバータ3をスイッチ動作するためのPWM信号を発生させるPWM信号発生部16と、からなる。
インバータ3に電力を供給する直流電源4は、交流電源41と、交流を整流するダイオード・ブリッジ42と、直流電源に含まれる脈動成分を抑制する平滑コンデンサ43で
構成されている。
次に、図1を用いて、本実施形態1の動作原理を説明する。
トルク指令発生器1から、デジタルやアナログ等の通信手段により、モータのトルク指令τ*がモータ制御部14に与えられる。また電流検出器7a,7bに検出された交流電流Iu,Iwは、位相演算部11に演算された位相角θにより、dq座標変換部12において回転座標軸(dq軸)上の電流成分Idc,Iqcに変換される。
モータ定数設定器8から出力された定数K1,K2,K3,K4,K5,K6,I0,φ0,I1と、検出電流Idc,Iqcが状態量演算部13に入力され、PMモータの状態量φd,φq電流値に応じて演算され、モータ制御部14へ送られる。
モータ制御部14の構成を図2に示す。本実施例に示すモータ制御部14の構成は、特許文献4の図3の実施例とほぼ同じであり、異なる点は、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを電圧ベクトル演算部36に入力して以下の式により電圧指令値Vd *,Vq *を演算する点である。
そしてVd *,Vq *は、位相角θによりdq座標逆変換部15において交流量に変換され、さらにPWM信号発生部16において、パルス幅変調信号に変換されて、インバータ3へ送られる。
次に、本発明の特徴である状態量演算部13の動作を、図3を用いて詳しく述べる。
図3に示すように、状態量演算部13は、φd設定部21と、φq設定部22とを備えている。
モータの状態量であるコイル鎖交磁束のd軸成分φdを演算するための定数K1,K2,K3,I0,φ0がφd設定部21に入力され、コイル鎖交磁束のq軸成分φqを演算するための定数K4,K5,K6,I1がφq設定部22に入力される。
検出電流Idc,Iqcはφd設定部21ならびにφq設定部22に入力され、電流に応じたφd,φqが演算され、それぞれ出力される。
φd設定部21では、d軸の鎖交磁束φdを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqの関数として表現し、入力された定数K1,K2,K3,I0,φ0および検出電流Idc,Iqcから、Idc,Iqcをパラメータとし、Idc,Iqcがφdに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφd設定値を算出する。
ここでφ0は、d軸磁束φdがq軸電流Iqによらず概ね一定となる値であり、その時のd軸電流Idを−I0とした。これらの関係を模式的に図4に示す。
φq設定部22では、q軸の鎖交磁束φqを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqの関数として表現し、入力された定数K4,K5,K6,I1および検出電流Idc,Iqcから、Idc,Iqcをパラメータとし、Idc,Iqcがφqに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφq設定値を算出する。
これらの関係を模式的に図5に示す。ここでI1は、q軸磁束φqが最大となるd軸電流Idの値であるが、簡単のために、I1に代えて前述したI0を用いてもよい。
なお、上述の関数式の代わりに、これらを変形した以下の関数式を用いてもよい。
一般的なd軸およびq軸磁束φd,φqとd軸およびq軸電流Id,Iqの関係として、モータの電気定数であるd軸インダクタンスLd,q軸インダクタンスLq,誘起電圧定数Keを固定定数とした場合の関係式を以下に示す。
上記のようにモータの電気定数を固定定数とした場合、磁束と電流は線形な比例関係で表される。実際は高負荷等によりモータ電流が大きくなると、磁気飽和により磁束と電流の関係は非線形となるが、上記の式ではそれを正確に表現できていない。
一方、(数2)および(数3)をもとに、d軸およびq軸磁束φ、φqについて自軸流の影響のみを考慮した近似式を以下に示す。
あるモータを例に、横軸にIdをとり、磁束φdを、磁界解析により算出した目標値と、Ldを固定値として(数6)により算出した近似値と、φd(Id,0)の関数式(数8)により算出した近似値を比較して図6に示す。同様に、横軸にIqをとり、磁束φqについて、磁界解析により算出した目標値と、Lqを固定値として(数7)により算出した近似値と、φq(0,Iq)の関数式(数9)により算出した近似値を比較して図7に示す。
図6および図7より、Ld,Lqを固定値にした場合、磁束と電流は線形な比例関係となり、Ld,Lqの設定値によっては磁束φd,φqが真値から大きく乖離するが、φd(Id,0)近似式およびφq(0,Iq)近似式を用いた場合は、磁束と電流の非線形な関係を良好に近似できている。
ところが、上記の近似だけではd軸、q軸間の磁束の干渉特性が考慮されていないモータに高負荷をかけて駆動する場合や、弱め界磁制御を行う場合は、d軸、q軸間の磁束の干渉も大きく影響するため、それを考慮してモータの状態量を設定することが望まれる。
そこで、モータの状態量であるφd,φqを、前述したようにφd(Id,Iq),φq(Id,Iq)のように自軸電流だけでなく他軸電流による影響も考慮した近似式とし、磁束と電流の関係を以下のように定義する。
横軸にIdをとり、Iqを0A,100A,200A,300Aと変化させた時の磁束φdについて、磁界解析により算出した目標値と、(数10)の関数式で算出した近似値を比較して図8に示す。同様に、横軸にIqをとり、Idを−200A,−100A,0A,100A,200Aと変化させた時の磁束φqについて、磁界解析により算出した目標値と、(数11)の関数式で算出した近似値を比較して図9に示す。
図8および図9より、本発明の関数式近似を用いることにより、磁気飽和やd軸、q軸間干渉の影響が強く、非線形な特性のモータに対しても、Id,Iqがd軸磁束φdおよびq軸磁束φqへ与える影響を良好に近似できる。
なお、他の関数式として、特願2007−309635号公報に記載の以下のものがある。
これらは、自軸電流の影響のみを分数式で表し、他軸電流の影響は電流の高次関数で表したものである。
先ほどと同様に横軸にIdをとり、Iqを0A,100A,200A,300Aと変化させた時の磁束φdについて、磁界解析により算出した目標値と、(数13)の関数式で算出した近似値を比較して図10に示す。同様に、横軸にIqをとり、Idを−200A,−100A,0A,100A,200Aと変化させた時の磁束φqについて、磁界解析により算出した目標値と、(数13)の関数式で算出した近似値を比較して図11に示す。
図10および図11より、本発明の関数式近似結果である図8および図9と比較して、電流の大きい領域で近似が不十分であることがわかる。特に、他軸電流の影響が正確に再現できておらず、他軸電流の影響は電流の高次関数で近似するよりも、本発明のように分数式で近似する方法を用いることにより、磁気飽和やd軸、q軸間干渉の影響が強く、非線形な特性のモータに対しても、Id,Iqがd軸磁束φdおよびq軸磁束φqへ与える影響を良好に近似して、精度よく再現できる。
以上のように、本発明に基づいてd軸、q軸間の磁束の干渉を考慮した簡便な関数式でモータの状態量を設定することにより、モータに負荷をかけて駆動する場合や弱め界磁制御等により駆動する場合の非線形な磁束特性を正確かつ簡便に再現することができる。
本発明の特徴である、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを前述のように電圧指令値演算に用いることにより、高負荷等によりモータ電流が大きくなってモータの電気定数が変化する場合でも、高精度なトルク制御を実現し、かつ高応答化することができる。
〔実施形態2〕
次に、参考としての実施形態2を説明する。
実施形態2は、モータ制御部14を図12に示すモータ制御部14aに置き換えたものである。図12が図2と異なる点は、変換係数32が存在せず、トルク演算部37を備えてトルク推定値τcを演算する点である。
トルク演算部37には、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqと、検出電流Idc,Iqcが入力され、以下に示す関数式によりトルク推定値τを演算する。
本発明の特徴である、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを上記のようにトルク推定演算に用いることにより、高負荷等によりモータ電流が大きくなってモータの電気定数が変化する場合でも、高精度なトルク制御を実現し、かつ高応答化することができる。
〔実施形態3〕
次に、本発明の実施形態3を説明する。
実施形態1および実施形態2では、位置センサ付・電流センサ付の構成にて例を示したが、位置センサレス・電流センサ付の構成でも実現可能である。図13を用いて説明する。
図13が図1と異なる点は、以下の通りである。まず、トルク指令発生器1が速度指令発生器1aに置き換わり、モータ制御部14がモータ制御部14bに置き換わり、さらに位置検出器6および位相演算部11が存在せず、位相角θdcがモータ制御部14bから供給されていることである。
状態量φd,φqの算出および設定方法については、実施形態1で説明した方法を用いる。
次に、本実施例のモータ制御部14bの動作を、図14を用いて詳しく述べる。
本実施例に示すモータ制御部14bの構成は、特開2001−251889号公報の図1とほぼ同じであり、異なる点は、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを電流フィードフォワード補償部56ならびに誘起電圧推定及び軸ずれ演算部57に入力し、Vdm *,Vqm *,Δθ,|E0|の演算に用いる点である。
電流フィードフォワード補償部56では、モータの抵抗設定値R、および状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φq、および速度指令ω1 *、および電流指令Id *,Iq *から、以下の関数式によりd軸モデル電圧Vdm *およびq軸モデル電圧Vqm *を演算する。
誘起電圧推定及び軸ずれ演算部57は、モータの抵抗設定値R、および状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φq、および速度指令ω1 *、および検出電流Idc,Iqc、および電圧指令Vd *,Vq *から、以下の関数式により誘起電圧推定値|E0|ならびに軸ずれ推定値Δθを演算し、出力する。
本発明の特徴である、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを前述の演算に用いることにより、高負荷等によりモータ電流が大きくなってモータの電気定数が変化する場合でも、高精度に回転子位置情報を取得し、かつ高応答な制御を実現することができる。
〔実施形態4〕
次に、本発明の実施形態4を説明する。
実施形態3では、位置センサレス・電流センサ付の構成にて例を示したが、位置センサレス・電流センサレスの構成でも実現可能である。図15を用いて説明する。
図15が図13と異なる点は、以下の通りである。まず、電流Iuを検出する電流検出器7aと電流Iwを検出する電流検出器7bがなくなり、電流検出器7cが新たに設けられ、直流電源4がインバータ3へ供給する電流IDCを検出する。また、電流再現部17が新たに設けられ、電流検出器7cで検出した電源電流IDCに基づき、特許文献3等に記載された手法によって、PMモータ5に流れる三相交流電流Iu,Iv,Iwを演算により再現する。また、モータ制御部14bがモータ制御部14cに置き換えている。
状態量φd,φqの算出および設定方法については、実施形態1で説明した方法を用いることが可能である。
次に、モータ制御部14cの動作を、図16を用いて詳しく述べる。
本実施例に示すモータ制御部14cの構成は、特開2004−48868号公報の図1および図6とほぼ同じであり、異なる点は、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを電圧ベクトル演算部64およびω1補正部66に入力し、Vd *,Vq *,Δω1の演算に用いる点である。ω1補正部66では(数18)により軸ずれ推定値Δθを演算し、これがゼロになるようにΔω1の値を決定し、出力する。
本発明の特徴である、状態量演算部13が出力したPMモータの状態量φd,φqを上記演算に用いることにより、高負荷等によりモータ電流が大きくなってモータの電気定数が変化する場合でも、高精度に電圧指令および修正量Δω1を演算し、安定かつ高応答な制御を実現することができる。
〔実施形態5〕
参考としての実施形態5は、本発明の関数式を逆関数化し、φd,φqからId,Iqを算出して用いる例であり、図17を用いて説明する。電学論D,115巻4号,420ページから427ページに見られるように、制御器内部にモータモデルを備え、位置センサレス制御を行う場合に適用できる。
図17の構成が図15と異なる点は、以下の通りである。まず、モータ制御部14cがモータ制御部14dに置き換わり、状態量演算部13がなくなり、モータモデル18を備えた点である。
モータ定数設定器8から出力された定数K1,K2,K3,K4,K5,K6,I0,φ0,I1、およびモータ制御部14dから出力されたVd *,Vq *,ω1がモータモデル18に入力され、モータのモデル電流Idm,Iqmが出力されてモータ制御部14dに入力される。
次にモータモデル18の動作を、図18を用いて詳しく述べる。
図18に示すように、モータモデル18はVd *,Vq *を入力とし、モータのモデル電流Idm,Iqmを出力する。その過程において、φd,φqを入力とし、Idm,Iqmを出力する演算が必要となる。
本発明の関数式φd(Id,Iq)ならびにφq(Id,Iq)は、(数10)および(数11)に示したように、分子や分母が電流の1次関数で構成される分数式である。そのため、以下に示すId(φd,φq)およびIq(φd,φq)のような逆関数化が可能である。
したがって、逆関数演算部71aにより、φd,φqからIdmを演算し、逆関数演算部71bにより、φd,φqからIqmを演算することができ、非線形性を考慮したモータモデルの演算を実現することができる。
次に、モータ制御部14dの動作を、図19を用いて述べる。
モータ制御部14dでは、モータモデル18が出力したモデル電流Idmと検出電流Idcの差ΔId、およびモデル電流Iqmと検出電流Iqcの差ΔIqを算出し、それらの値に応じて回転子位置θdcならびに回転速度ω1を推定する。
なお、モータモデルの実施形態として位置センサレス・電流センサレスの例を用いて説明したが、位置センサレス・電流センサ付の例でも同様に実施可能である。
〔実施形態6〕
次に、本発明の実施形態6を説明する。
実施形態6は、電流依存性だけでなく、回転子位置依存性も考慮したものである。図20〜図27を用いて説明する。
図20が図1と異なる点は、以下の通りである。まず、制御器2が制御器2dに置き換わり、モータ定数設定器8がモータ定数設定器8aに置き換わり、状態量演算部13が状態量演算部13aに置き換わり、モータ定数設定器8aから24個の定数が出力されて状態量演算部13aへ入力され、位相演算部11から出力された回転子位相角θが新たに状態量演算部13aに入力される点である。
図21に、回転子位置ごとに算出した、(数2)および(数3)の各定数K1、K2、K3、K4、K5、K6、I0、φ0を点で示す。ここではI1=I0とし、各定数はある基準値に対して正規化した値を示している。また、各定数のグラフを周波数分析し、電気角60度で一周期となる6次脈動成分のみ抽出した波形を線で示す。また、その波形の平均値Kave、脈動振幅Krip、位相Kphaを、図22に示し、波形の関数式を以下に示す。
(数21)
図21より、K1,K2,K3,K4,K5,K6,I0,φ0は、いずれも電気角60度で一周期となる脈動成分を持ち、それぞれ異なる平均値Kave、脈動振幅Krip、位相Kphaで定義される(数21)で近似できる。なお、本実施例では脈動次数が6次であるため、(数21)中のnは6となるが、モータ形状によっては異なる脈動次数を持つものがある。その場合、nの値を脈動次数に合わせて設定すれば適用できる。
図23に状態量演算部13aを示す。図23が図3と異なる点は、以下の通りである。まず、φd設定部21がφd設定部21aに置き換わり、φq設定部22がφq設定部22aに置き換わり、モータ定数設定器8aから出力された24個の定数がφd設定部21aとφq設定部22aに入力され、位相演算部11から出力された回転子位相角θが新たにφd設定部21aおよびφq設定部22aに入力される点である。
φd設定部21aでは、d軸の鎖交磁束φdを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、回転子位相角θの関数として表現し、入力された定数および検出電流Idc,Iqcおよび回転子位相角θから、Idc,Iqc、θをパラメータとし、K1ave,K2ave,K3ave,KIave,Kφave,K1rip,K2rip,K3rip,KIrip,Kφrip,K1pha,K2pha,K3pha,KIpha,Kφpha,nを定数とする以下の関数式を用いて、Idc,Iqc、θがφdに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφd設定値を算出する。




(数22)
φd設定部21aでは、(数22)に換えて、φdがIqによらず概ね一定となる時の値をφ0とし、さらにその時のIdを−I0とし、φdを、K1ave,K2ave,K3ave,K7ave,K1rip,K2rip,K3rip,K7rip,K1pha,K2pha,K3pha,K7pha,φ0,I0、nを定数とする以下の関数式を用いてφd設定値を算出してもよい。



(数23)
ここで、(数23)が(数22)と異なる点は、φ0とI0が定数になり、回転子位置により変化するK7(θ)とIqcの積を分子に設けた点である。
φq設定部22aでは、q軸の鎖交磁束φqを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、回転子位相角θの関数として表現し、入力された定数および検出電流Idc,Iqcおよび回転子位相角θから、Idc,Iqc、θをパラメータとし、K4ave,K5ave,K6ave,KIave,K4rip,K5rip,K6rip,KIrip,K4pha,K5pha,K6pha,KIphaを定数とし、Idc,Iqc、θがφqに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφq設定値を算出する 。



(数24)
φq設定部22aでは、(数24)に換えて、K4ave,K5ave,K6ave,K8ave,K4rip,K5rip,K6rip,K8rip,K4pha,K5pha,K6pha,K8pha0、nを定数とする以下の関数式を用いてφq設定値を算出してもよい。



(数25)
ここで、(数25)が(数24)と異なる点は、I0が定数になり、回転子位置により変化するK8(θ)と(Idc+I0)の積を分子に設けた点である。これにより、(数24)では考慮できなかった、Iqc=0におけるφqの変動を考慮できるようになる。
図24に、回転子位置ごとに算出した、(数23)および(数25)の各定数K1、K2、K3、K4、K5、K6、K7、K8を点で示す。各定数はある基準値に対して正規化した値を示している。また、各定数のグラフを周波数分析し、電気角60度で一周期となる6次脈動成分のみ抽出した波形を線で示す。また、その波形の平均値Kave、脈動振幅Krip、位相Kphaを、図25に示す。図25より、(数23)および(数25)を用いた場合の定数の数は24個であり、図22に示した(数22)および(数24)を用いた場合の定数の数と変わらない。
なお、K1、K2のいずれかと、K4、K6のいずれかを固定定数としても、磁束脈動の再現性に対する影響は小さいことを確認しており、その場合、設定定数は22個に減らすことができる。
図26に、Id=200Aで、Iqを正負に変えたときの、磁界解析により算出したφdの目標値と、(数23)の関数式で算出した近似値を比較して示す。同様に、図27に、Id=200Aで、Iqを正負に変えたときの、磁界解析により算出したφqの目標値と、(数25)の関数式で算出した近似値を比較して示す。
図26および図27より、本発明の関数式近似を用いることにより、回転子位置に対する変動が大きく、非線形な特性のモータに対しても、I,I、θがd軸磁束φdおよびq軸磁束φへ与える影響を良好に近似できる。また、I=0におけるφの脈動も再現できている。
〔実施形態7〕
次に、本発明の実施形態7を説明する。
実施形態6では、位置センサ付・電流センサ付の構成にて例を示したが、位置センサレス・電流センサ付の構成でも実現可能である。図28を用いて説明する。
図28が図20と異なる点は、以下の通りである。まず、制御器2dが制御器2eに置き換わり、トルク指令発生器1が速度指令発生器1aに置き換わり、モータ制御部14がモータ制御部14bに置き換わり、さらに位置検出器6および位相演算部11が存在せず、位相角θdcがモータ制御部14bから供給されていることである。
状態量φd,φqの算出および設定方法については、実施形態6で説明した方法でθをθdcに置き換えて用いる。また、モータ制御部14bの動作は、実施形態3で説明した方法を用いる。
〔実施形態8〕
次に、本発明の実施形態8を説明する。
実施形態7では、位置センサレス・電流センサ付の構成にて例を示したが、位置センサレス・電流センサレスの構成でも実現可能である。図29を用いて説明する。
図29が図28と異なる点は、以下の通りである。まず、制御器2eが制御器2fに置き換わり、電流Iを検出する電流検出器7aと電流Iを検出する電流検出器7bがなくなり、電流検出器7cが新たに設けられ、直流電源4がインバータ3へ供給する電流IDCを検出する。また、電流再現部17が新たに設けられ、電流検出器7cで検出した電源電流IDCに基づき、特許文献3等に記載された手法によって、PMモータ5に流れる三相交流電流I,I,Iを演算により再現する。また、モータ制御部14bがモータ制御部14cに置き換わっている。
状態量φd,φqの算出および設定方法については、実施形態6で説明した方法でθをθdcに置き換えて用いる。また、モータ制御部14cの動作は、実施形態4で説明した方法を用いる。
〔実施形態9〕
次に、本発明の実施形態9を説明する。
実施形態9は、電流依存性だけでなく、モータ温度依存性も考慮したものである。図30〜図35を用いて説明する。
図30が図1と異なる点は、以下の通りである。まず、PMモータ5の温度を検出する温度検出器9が追加され、制御器2が制御器2gに置き換わり、モータ定数設定器8がモータ定数設定器8bに置き換わり、状態量演算部13が状態量演算部13bに置き換わり、B演算部19が追加されている。温度検出器9が検出したPMモータ5の温度がB演算部19に入力され、B演算部19から出力された永久磁石の残留磁束密度Bが新たに状態量演算部13bへ入力され、モータ定数設定器8bから11個の定数が出力されて状態量演算部13bへ入力される。
図31に、PMモータの回転子に用いた永久磁石の温度を20〜180℃に変えた場合の残留磁束密度Bと、そのBを設定して有限要素法の磁界解析に基づいて算出した、(数2)および(数3)の各定数K1、K2、K3、K4、K5、K6、I0、φ0を示す。ここではI1=I0とし、各定数はある基準値に対して正規化した値を示している。
図31より、磁石温度に対する各定数の変化は、温度によらず概ね一定のもの、温度上昇に伴い上昇するもの、温度上昇に伴い低下するもの、の3つに分類される。また、残留磁束密度Bは温度上昇に伴い低下するが、永久磁石のカタログなどでは、温度上昇に対するBの変化率は概ね一定であるとみなされ、その変化率は温度係数などとして示されている。したがって、本実施例では、モータ温度の依存性をB依存性に変換した上で、Bが変化した場合において、状態量である磁束の算出方法を示す。
次に、残留磁束密度Bを横軸にとり、Bの値を1.3T〜0Tと変えた場合の各定数を図32に示す。
図32より、各定数K1、K2、K3、K4、K5、K6、I0、φ0には以下の特徴が見られる。(1)K1、K3、K5はBに対する変化が小さく、概ね一定とみなせる。(2)K2、K4、K6はBの1次関数で変化する。(3)I0、φ0はBに概ね比例する。
そこで、これら各定数の変化を以下のように近似モデル化する。
(1)K1、K3、K5はBによらない固定値とする。例えば常温(20℃)での値を用いる。
[数26]
K(B)=K (数26)
(2)K2、K4、K6はBの1次関数で変化する。
[数27]
K(B)=K・(B−Br0)+K (数27)
(3)I0、φ0は常温での値を基準としてBに概ね比例する。
[数28]
K(B)=K・B/Br0 (数28)
ここで、K:常温での定数値、K:Bの変化に対する定数の変化率、Br0:常温でのBの値、とする。すなわち、K1、K2、K3、K4、K5、K6、I0、φ0に対するKが8個、K2、K4、K6に対するKが3個、合計11個の定数を設定することで、温度依存性を考慮した状態量の演算が実現できる。
図33に状態量演算部13bを示す。図33が図3と異なる点は、以下の通りである。まず、φd設定部21がφd設定部21bに置き換わり、φq設定部22がφq設定部22bに置き換わり、モータ定数設定器8bから出力された11個の定数がφd設定部21bとφq設定部22bに入力され、B演算部19から出力された残留磁束密度Bが新たにφd設定部21bおよびφq設定部22bに入力される点である。
φd設定部21bでは、d軸の鎖交磁束φdを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、残留磁束密度Bの関数として表現し、入力された定数および検出電流Idc,Iqcおよび残留磁束密度Bから、Idc,Iqc、Bをパラメータとし、K2d,K2c,KIc,Kφc,K1,K3,Br0を定数とし、Idc,Iqc、Bがφdに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφd設定値を算出する。


(数29)
φq設定部22bでは、q軸の鎖交磁束φqを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、残留磁束密度Bの関数として表現し、入力された定数および検出電流Idc,Iqcおよび残留磁束密度Bから、Idc,Iqc、Bをパラメータとし、K4d,K4c,K6d,K6c,KIc,K5,Br0を定数とし、Idc,Iqc、Bがφqに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφq設定値を算出する。


(数30)
図34に、永久磁石の温度が常温(20℃)でのBを設定し、Id、Iqを正負に変えたときの、磁界解析により算出したφdの目標値と、(数29)の関数式で算出した近似値を比較して示す。同様に、図35に、永久磁石の温度が180℃でのBを設定し、Id、Iqを正負に変えたときの、磁界解析により算出したφqの目標値と、(数30)の関数式で算出した近似値を比較して示す。
図34および図35より、本発明の関数式近似を用いることにより、温度変化に対してBが変化する特性のモータに対しても、Id,Iq、Bがd軸磁束φdおよびq軸磁束φqへ与える影響を良好に近似できる。
〔実施形態10〕
次に、本発明の実施形態10を説明する。
実施形態9では、位置センサ付・電流センサ付の構成にて例を示したが、位置センサレス・電流センサ付の構成でも実現可能である。図36を用いて説明する。
図36が図30と異なる点は、以下の通りである。まず、制御器2gが制御器2hに置き換わり、トルク指令発生器1が速度指令発生器1aに置き換わり、モータ制御部14がモータ制御部14bに置き換わり、さらに位置検出器6および位相演算部11が存在せず、位相角θdcがモータ制御部14bから供給されていることである。
状態量φd,φqの算出および設定方法については、実施形態9で説明した方法を用いる。また、モータ制御部14bの動作は、実施形態3で説明した方法を用いる。
〔実施形態11〕
次に、本発明の実施形態11を説明する。
実施形態10では、位置センサレス・電流センサ付の構成にて例を示したが、位置センサレス・電流センサレスの構成でも実現可能である。図37を用いて説明する。
図37が図36と異なる点は、以下の通りである。まず、制御器2hが制御器2iに置き換わり、電流Iを検出する電流検出器7aと電流Iを検出する電流検出器7bがなくなり、電流検出器7cが新たに設けられ、直流電源4がインバータ3へ供給する電流IDCを検出する。また、電流再現部17が新たに設けられ、電流検出器7cで検出した電源電流IDCに基づき、特許文献3等に記載された手法によって、PMモータ5に流れる三相交流電流I,I,Iを演算により再現する。また、モータ制御部14bがモータ制御部14cに置き換わっている。
状態量φd,φqの算出および設定方法については、実施形態9で説明した方法を用いる。また、モータ制御部14cの動作は、実施形態4で説明した方法を用いる。
〔実施形態12〕
次に、参考としての実施形態12を説明する。
実施形態12は、モータ温度依存性を、B依存性に変換せず、直接利用したものである。図38を用いて説明する。
図38が図30と異なる点は、以下の通りである。まず、制御器2gが制御器2jに置き換わり、B演算部19が削除され、モータ定数設定器8bがモータ定数設定器8cに置き換わり、状態量演算部13bが状態量演算部13cに置き換わり、温度検出器9が検出したPMモータ5の温度が直接状態量演算部13cへ入力され、モータ定数設定器8cから12個の定数が出力されて状態量演算部13cへ入力される。
図39に状態量演算部13cを示す。図39が図3と異なる点は、以下の通りである。まず、φd設定部21がφd設定部21cに置き換わり、φq設定部22がφq設定部22cに置き換わり、モータ定数設定器8cから出力された12個の定数がφd設定部21cとφq設定部22cに入力され、温度検出器9から出力されたモータ温度Tが新たにφd設定部21cおよびφq設定部22cに入力される点である。
永久磁石のカタログ等には、残留磁束密度Bの温度係数Ktが、例えば以下のような関数式で示されている。
(数31)
ここで、ΔBはBの変化量、ΔTは温度Tの変化量、B(20℃)は20℃でのB値である。そして、希土類磁石のKtは約−0.1%/℃、フェライト磁石のKtは約−0.2%/℃などとなっている。このように、磁石温度Tの変化に対する残留磁束密度Bの変化量は概ね一定であると近似した場合、(数29)および(数30)に換えて、以下に示す(数32)および(数33)の関数式を用いることができる。
φd設定部21cでは、d軸の鎖交磁束φdを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、モータ温度Tの関数として表現し、T0を例えば常温(20℃)とし、入力された定数および検出電流Idc,Iqcおよびモータ温度Tから、Idc,Iqc、Tをパラメータとし、K2d,K2c,KIc,Kφc,K1,K3,Br0,Ktを定数とし、Idc,Iqc、Tがφdに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφd設定値を算出する。




(数32)
φq設定部22bでは、q軸の鎖交磁束φqを、d軸上の電流Idと、q軸上の電流Iqと、残留磁束密度Bの関数として表現し、T0を例えば常温(20℃)とし、入力された定数および検出電流Idc,Iqcおよび残留磁束密度Bから、Idc,Iqc、Bをパラメータとし、K4d,K4c,K6d,K6c,KIc,K5,Br0を定数とし、Idc,Iqc、Bがφqに与える影響を特徴付ける以下の関数式等によりφq設定値を算出する。




(数33)


〔その他の実施形態〕
なお、これまでの説明では、モータの状態量としてコイル鎖交磁束φd,φqを算出して用いたが、φd,φqを算出する代わりに、コイル鎖交磁束から永久磁石磁束を除いた電流磁束φid,φiqや、インダクタンスLd,Lq,電圧Vd,Vq,電流Id,Iqなどを算出して用いてもよい。
また、状態変数として電流Id,Iqを用いたが、Id,Iqを用いる代わりに、コイル鎖交磁束φd,φqや、電圧Vd,Vqなどを用いてもよい。
実施形態9では、永久磁石モータの残留磁束密度Bの変化に対する状態量演算の例を示したが、永久磁石モータの残留磁束密度Bの変化は、巻線界磁型モータの界磁電流の変化と等価である。したがって、巻線界磁型モータに対しても適用可能である。
1 トルク指令発生器
1a 速度指令発生器
2,2a,2b,2c,2d,2e,2f,2g,2h,2i,2j 制御器
3 インバータ
4 直流電源
5 PMモータ
6 位置検出器
7a,7b,7c 電流検出器
8,8a,8b,8c モータ定数設定器
9 モータ温度検出器
11 位相演算部
12 dq座標変換部
13、13a、13b、13c 状態量演算部
14,14a,14b,14c,14d モータ制御部
15 dq座標逆変換部
16 PWM信号発生部
17 電流再現部
18 モータモデル
19 B演算部
21,21a,21b,21c φd設定部
22,22a,22b,22c φq設定部
31 Id *発生部
32 変換係数
33 d軸電流指令演算部
34 q軸電流指令演算部
35 速度演算部
36 電圧ベクトル演算部
37 トルク演算部
41 交流電源
42 ダイオード・ブリッジ
43 平滑コンデンサ
51 変換ゲイン
52 速度制御部
53 電流指令作成部
54 d軸電流制御部
55 q軸電流制御部
56 電流フィードフォワード補償部
57 誘起電圧推定及び軸ずれ演算部
58 軸ずれ誤差補償部
59 速度位相推定部
61 変換ゲイン
62 Id *発生部
63 Iq *発生部
64 電圧ベクトル演算部
65,73a,73b 積分部
66 ω1補正部
67 位置速度推定部
68 ローパスフィルタ
71a,71b 逆関数演算部
72a,72b 抵抗設定部
74a,74b ω1設定部

Claims (8)

  1. 交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、
    前記制御器は、モータの状態量であるコイル鎖交磁束を演算する状態量演算部を備え、
    該状態量演算部は、モータの回転座標系において直交する2つの軸のうち、一方の軸上で定義される前記コイル鎖交磁束を、同一の軸上で定義されるモータ電流ならびに他方の軸上で定義されるモータ電流の、少なくとも一方と、前記モータ電流をパラメータとして該モータ電流が前記コイル鎖交磁束に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式を用いて算出し、前記算出したコイル鎖交磁束を前記交流モータの駆動制御に用いることを特徴とした交流モータの制御装置。
  2. 請求の範囲第項に記載した交流モータの制御装置において、
    前記関数式が、分数式であり、分子が前記同一の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数で構成され、かつ分母が前記同一の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方で構成されることを特徴とした交流モータの制御装置。
  3. 請求の範囲第1項に記載した交流モータの制御装置において、
    前記制御器は、モータ制御部を備え、
    該モータ制御部は、駆動指令と、前記モータ電流と、前記算出したコイル鎖交磁束に基づいて、前記交流モータの駆動に必要な電圧指令を演算することを特徴とした交流モータの制御装置。
  4. 交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、
    前記制御器は、モータの状態量であるコイル鎖交磁束を演算する状態量演算部を備え、
    前記交流モータ制御装置が、前記交流モータの回転子の位置を検出する手段を備え、
    前記状態量演算部は、モータの回転座標系において直交する2つの軸のうち、一方の軸上で定義されるコイル鎖交磁束を、前記同一の軸上で定義されるモータ電流ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流の少なくとも一方と、前記モータ電流および前記回転子の位置をパラメータとして、前記モータ電流および前記回転子の位置が前記コイル鎖交磁束に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出し、
    前記算出したコイル鎖交磁束を前記交流モータの駆動制御に用いることを特徴とした交流モータの制御装置。
  5. 請求の範囲第項に記載した交流モータの制御装置において、
    前記関数式が、分数式であり、
    分子が前記同一の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した回転子の位置をパラメータとした三角関数とで構成され、
    かつ分母が前記同一の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した回転子の位置をパラメータとした三角関数とで構成されることを特徴とした交流モータの制御装置。
  6. 交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、
    前記制御器は、モータの状態量であるコイル鎖交磁束を演算する状態量演算部を備え、
    前記交流モータ制御装置が、前記交流モータの温度を検出する手段を備え、
    前記状態量演算部は、モータの回転座標系において直交する2つの軸のうち、一方の軸上で定義されるコイル鎖交磁束を、前記同一の軸上で定義されるモータ電流ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流の少なくとも一方と、前記モータ電流および前記温度をパラメータとして、前記モータ電流および前記温度が前記コイル鎖交磁束に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出し、
    前記算出したコイル鎖交磁束を前記交流モータの駆動制御に用いることを特徴とした交流モータの制御装置。
  7. 請求の範囲第項に記載した交流モータの制御装置において、
    前記関数式が、分数式であり、
    分子が前記同一の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した温度をパラメータとした1次関数とで構成され、
    かつ分母が前記同一の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数、ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流をパラメータとした1次関数の、少なくとも一方と、前記検出した温度をパラメータとした1次関数とで構成されることを特徴とした交流モータの制御装置。
  8. 交流モータに対してパルス幅変調された電圧を印加し、前記交流モータを駆動するインバータと、前記交流モータの電流を検出する手段と、前記インバータが出力するパルス幅変調電圧を調整して前記交流モータを駆動する制御器とを備えた交流モータの制御装置において、
    前記制御器は、モータの状態量であるコイル鎖交磁束を演算する状態量演算部を備え、
    前記交流モータの制御装置が、前記交流モータの温度を検出する手段を備え
    前記交流モータが永久磁石型同期モータであって、前記交流モータ制御装置が、前記検出した温度から前記永久磁石の残留磁束密度を算出する手段を備え、
    前記状態量演算部は、モータの回転座標系において直交する2つの軸のうち、同一の軸上で定義されるモータ電流ならびに前記他方の軸上で定義されるモータ電流ならびに前記算出した残留磁束密度によるコイル鎖交磁束の算出を、前モータ電流および前記残留磁束密度をパラメータとして、前記モータ電流および前記残留磁束密度が前記コイル鎖交磁束に与える影響を特徴付ける定数を用いた関数式で算出することを特徴とした交流モータの制御装置。
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