JP6098827B2 - 永久磁石形同期電動機の制御装置 - Google Patents

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本発明は、永久磁石形同期電動機の制御装置に関し、詳しくは、永久磁石形同期電動機の電気定数を自動測定する、いわゆるオートチューニング技術に関するものである。
永久磁石形同期電動機のトルクを高精度に制御するためには、電動機鉄芯の磁気飽和特性を考慮した磁束モデルを求め、これに基づいて電流制御を行うことが望ましい。磁気飽和特性を考慮した磁束モデルの代表的なものとしては、非特許文献1に記載されたモデルが知られている。なお、磁気飽和特性とは、電流の増加に伴う電動機鉄芯の磁気飽和により、d,q軸磁束とこれらに対応する各軸電流との線形性が崩れる特性をいう。
ここで、図3は、非特許文献1に記載された永久磁石形同期電動機のモデルであり、d,q軸間の干渉を含む磁気飽和特性を考慮して構成されている。なお、d,q軸間の干渉とは、他軸電流の影響により自軸磁束が変化する特性をいう。
図3において、φ,φはd,q軸磁束、ωは角周波数、i,iはd,q軸電流、τは出力トルク、Rは巻線抵抗、φは永久磁石磁束、Pは極対数である。また、d,q軸磁束φ,φからd,q軸電流i,iを求める数式A,Bは、磁気飽和特性を考慮した磁束モデル(後述する数式16)を逆関数化したものであり、以下に示すとおりである。
Figure 0006098827
Figure 0006098827
数式A,Bでは、d,q軸電流i,iとd,q軸磁束φ,φとの関係を8つのパラメータKLd,KSd,KSdq,KLq,KSq,KSqd,I,φを用いて表しており、d,q軸間の干渉を含む磁気飽和特性を考慮した電動機モデルとなっている。
ここで、KLdはd軸電流iに対するd軸磁束φの傾きの最大値に相当するパラメータ、KLqはq軸電流iに対するq軸磁束φの傾きの最大値に相当するパラメータ、KSd,KSqは磁気飽和の度合いを示すパラメータ、KSdq,KSqdはd,q軸間の干渉の度合いを示すパラメータ、Iは等価磁化電流、φは磁束オフセットである。なお、I,φは、q軸電流iの大きさに関わらずd軸磁束φがほぼ一定値をとる時のd軸電流を−Iとし、これに対応するd軸磁束をφとしている。
中津川潤之介,岩崎則久,名倉寛和,岩路善なお,「磁気飽和及びdq軸間干渉を考慮した永久磁石同期モータの数式モデルの提案」,電気学会論文誌D,Vol.130,No.11,p.1212−p.1220(2010年)
非特許文献1に記載された磁束モデルを利用するためには、パラメータKLd,KSd,KSdq,KLq,KSq,KSqd,I,φの値を求める必要がある。非特許文献1では、d,q軸電流i,iとd,q軸磁束φ,φとの関係を測定し、これに基づいて各パラメータの値を求めている。しかし、d,q軸電流i,iとd,q軸磁束φ,φとの関係を測定するのは煩雑であり、また、非特許文献1では、これらの測定データから各パラメータを計算する方法が明確に開示されていない。更に、d,q軸電流i,iとd,q軸磁束φ,φとの関係を測定するためには、電動機に負荷をかける必要があり、負荷試験を行うための設備が必要になる。
一方、電動機を駆動するインバータを使用して電動機の電気定数を自動測定する、いわゆるオートチューニング技術が開発されており、これにより、電動機の高性能な制御を容易に実現することが可能である。しかしながら、非特許文献1では、前述した各パラメータをオートチューニングする技術についても、特に開示されていない。
そこで、本発明の解決課題は、d,q軸間の干渉を含む磁気飽和特性を考慮した磁束モデルのパラメータのオートチューニングを容易化し、この磁束モデルに基づいて、永久磁石形同期電動機の高精度なトルク制御を可能にした制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、電力変換器により永久磁石形同期電動機に供給する電流及び電圧を、前記電動機の回転子磁極方向に平行なd軸とこのd軸に直交するq軸とからなるd,q直交回転座標上で制御するための制御装置であって、電動機鉄芯の磁気飽和特性を少なくとも考慮した磁束モデルに基づいて構成される制御装置において、
前記電動機のd軸電流の直流成分を指令値に制御する第1の手段と、
前記q軸に正弦波の交番電圧を印加する第2の手段と、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数を演算する第3の手段と、
前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数を演算する第4の手段と、
前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数を演算する第5の手段と、
前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数を演算する第6の手段と、
前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数を演算する第7の手段と、
前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数、及び、交番電圧の角周波数から、前記電動機のq軸磁束の基本波成分のフーリエ係数を演算する第8の手段と、
前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数から、前記d軸磁束の直流成分のフーリエ係数を演算する第9の手段と、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数、前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数、前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数、前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数、前記q軸磁束の基本波成分のフーリエ係数、及び、前記d軸磁束の直流成分のフーリエ係数から、前記q軸電流に対するq軸磁束の傾きの最大値に相当する第1のパラメータ、q軸上の磁気飽和の度合いを示す第2のパラメータ、及び、d,q軸間の干渉の度合いを示す第3,第4のパラメータを求める第10の手段と、を備え、
前記第1〜第4のパラメータを用いて前記磁束モデルを構成するものである。
これにより、磁気飽和特性を考慮した磁束モデルのパラメータのオートチューニングが可能になる。
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記第10の手段は、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数から、第2のq軸電流の基本波成分のフーリエ正弦係数を演算する手段と、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数とから、第2のq軸電流の3倍高調波成分のフーリエ正弦係数を演算する手段と、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数とから、第2のd軸電流の2倍高調波成分のフーリエ余弦係数を演算する手段と、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数とから、第2のq軸磁束の基本波成分のフーリエ正弦係数を演算する手段と、
前記第2のq軸電流の基本波成分のフーリエ正弦係数、前記第2のq軸電流の3倍高調波成分のフーリエ正弦係数、前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数、前記第2のd軸電流の2倍高調波成分のフーリエ余弦係数、前記第2のq軸磁束の基本波成分のフーリエ正弦係数、及び、前記d軸磁束の直流成分のフーリエ係数から、前記第1〜第4のパラメータを演算する手段と、を備えたものである。
これにより、電機子抵抗による電圧降下や電流の制御誤差の影響を低減でき、磁束モデルのパラメータを正確に演算することができる。
請求項3に記載した発明は、請求項1または2に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記第1の手段は、
前記d軸電流の直流成分の指令値とd軸電流検出値との偏差からd軸電圧指令値を演算する手段を備え、
前記第2の手段は、
q軸電流指令値を正弦波に制御する手段と、
前記q軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差からq軸電圧フィードバック制御値を演算する手段と、
前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数とからq軸リアクタンス及びq軸電機子抵抗を推定する手段と、
前記q軸電流指令値、前記q軸リアクタンスの推定値、及び、前記q軸電機子抵抗の推定値からq軸電圧フィードフォワード補償値を演算する手段と、
前記q軸電圧フィードバック制御値と前記q軸電圧フィードフォワード補償値とからq軸電圧指令値を演算する手段と、を備えたものである。
これにより、d軸電流の直流成分及びq軸の交番電流を各指令値にそれぞれ正確に制御することができる。
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数と電機子抵抗とから、前記d軸電流の2倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下を演算する手段と、
前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数と電機子抵抗とから、前記q軸電流の3倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下を演算する手段と、
前記d軸電流の2倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下からd軸電圧指令値を演算する手段と、
前記q軸電流の3倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下からq軸電圧指令値を演算する手段と、を備えたものである。
これにより、電機子抵抗による電圧降下の影響を受けることなく、磁束モデルのパラメータを正確に演算することができる。
本発明によれば、鉄芯の磁極飽和特性を考慮した磁束モデルのパラメータのオートチューニングにより、永久磁石形同期電動機のトルク制御を高精度に実現することができる。
本発明の実施形態の構成を示すブロック図である。 図1におけるアドミタンス推定部のブロック図である。 非特許文献1に記載された電動機モデルを示す図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。この実施形態に係る制御装置では、永久磁石形同期電動機の電流をd,q軸成分に分解し、d軸電流の直流成分を指令値に制御してq軸に正弦波の交番電圧を印加したときの電流及び電圧から磁束モデルのパラメータを演算する。そして、この磁束モデルに基づいて永久磁石形同期電動機における磁束と電流との間の非線形性を解析し、制御装置の設計等を行うものである。
まず、図1は、この実施形態に係る制御装置を主回路と共に示したブロック図であり、以下では、永久磁石形同期電動機(以下、単に電動機ともいう)の電圧及び電流の制御方法を制御装置の構成と共に説明する。なお、電圧及び電流の制御演算は、d,q軸直交回転座標上で行うこととし、電動機の回転子の磁極(N極)方向をd軸、d軸から90°進み方向をq軸と定義する。
図1において、積分器30は、交番電圧の角周波数ωを積分してq軸交番電流指令値の角度θを演算する。
q軸交番電流指令演算器31は、q軸交番電流指令値iqh を数式1により演算する。
Figure 0006098827
また、d軸電流指令値I はd軸電流の直流成分の指令値Id(a0) に制御し、q軸電流指令値i はq軸交番電流指令値iqh に制御する。
座標変換器14は、電気角θ(u相巻線を基準としたd軸の角度)を用いて、u相電流検出器11u、w相電流検出器11wによりそれぞれ検出した相電流検出値i,iをd,q軸電流検出値i,iに座標変換する。なお、上記電気角θは、例えば、特開2001−190093号公報や特許第3312472号公報に記載されている技術により、事前に求めた磁極位置演算値θ10に制御する。
ローパスフィルタ18a,18bは、d,q軸電流検出値i,iの高周波成分を除去してd,q軸電流検出値idf,iqfを演算する。
d軸電流調節器20aは、減算器19aにより演算したd軸電流指令値I とd軸電流検出値idfとの偏差が零になるように動作してd軸電圧フィードバック制御値vdACRを求める。また、q軸電流調節器20bは、減算器19bにより演算したq軸電流指令値i とq軸電流検出値iqfとの偏差が零になるように動作してq軸電圧フィードバック制御値vqACRを求める。
後述するように、磁束モデルのパラメータは、電動機鉄芯の磁気飽和に起因して流れる高調波電流を利用して推定する。このため、d軸電流調節器20a及びq軸電流調節器20bが高調波電流に作用しないようにするため、各調節器20a,20bの応答周波数、及び、ローパスフィルタ18a,18bのカットオフ周波数は、交番電圧の角周波数ωの2倍よりも小さく設計する。
直流電機子抵抗補償器21は、d軸電機子抵抗フィードフォワード補償値vdraを数式2により演算する。
Figure 0006098827
電圧補償値演算器32は、q軸電圧フィードフォワード補償値vqhFFを数式3により演算する。
Figure 0006098827
電機子抵抗補償器33は、d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ余弦係数Id(a2)、d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ正弦係数Id(b2)、q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ余弦係数Iq(a3)、q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ正弦係数Iq(b3)から、数式4によりd軸高調波電機子抵抗補償値vdhra、q軸高調波電機子抵抗補償値vqhraを演算する。
Figure 0006098827
d軸電圧指令値v は、加算器22aにより、d軸電圧フィードバック制御値vdACR、d軸電機子抵抗フィードフォワード補償値vdra、d軸高調波電機子抵抗補償値vdhraを加算して求める。一方、q軸電圧指令値v は、加算器22b,34により、q軸電圧フィードバック制御値vqACR、q軸電圧フィードフォワード補償値vqhFF、q軸高調波電機子抵抗補償値vqhraを加算して求める。
座標変換器15は、d軸電圧指令値v 及びq軸電圧指令値v を電気角θに基づいて相電圧指令値v ,v ,v に座標変換する。
整流回路60は、三相交流電源50の三相交流電圧を整流して得た直流電圧をインバータ等の電力変換器70に供給する。
PWM回路13は、相電圧指令値v ,v ,v から、電力変換器70の出力電圧を前記相電圧指令値に制御するためのゲート信号を生成する。電力変換器70は、ゲート信号に基づいて内部の半導体スイッチング素子を制御することにより、永久磁石形同期電動機80の端子電圧を相電圧指令値v ,v ,v に制御する。
以上に述べた制御により、d軸電流iを直流成分の指令値Id(a0) に制御し、また、q軸電流iを交番電流の指令値iqh に制御することができる。
次に、θ,v ,i,iに基づいて、q軸リアクタンス推定値Xqhest及びq軸電機子抵抗推定値Rqhestを求める方法について説明する。
図1のフーリエ係数演算器35は、θ,v ,i,iから、q軸電圧、q軸電流及びd軸電流のフーリエ係数を数式5により演算する。
Figure 0006098827
なお、q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数Vq(a1),Vq(b1)の演算は、q軸電圧指令値v の代わりにq軸電圧検出値vを用いて行ってもよい。
アドミタンス推定部36は、q軸電圧の基本波成分のフーリエ余弦係数Vq(a1)、q軸電圧の基本波成分のフーリエ正弦係数Vq(b1)、q軸電流の基本波成分のフーリエ余弦係数Iq(a1)、q軸電流の基本波成分のフーリエ正弦係数Iq(b1)から、q軸コンダクタンス推定値Gqhest及びq軸サセプタンス推定値(−Bqhest)を演算する。
図2は、アドミタンス推定部36の構成を示すブロック図である。
図2において、振幅演算器101は、q軸電圧の基本波成分の振幅Vq(c1)を数式6により演算する。
Figure 0006098827
有効電流・無効電流演算器102は、q軸の交番電圧と同位相のq軸有効電流Iqpowdetと、q軸の交番電圧と90度の位相差を持つq軸無効電流Iqvardetとを、数式7により演算する。
Figure 0006098827
乗算器103aは、q軸有効電流推定値Iqpowestを数式8により演算し、乗算器103bは、q軸無効電流推定値iqvarestを数式9により演算する。
Figure 0006098827
Figure 0006098827
減算器104aは、q軸有効電流推定値Iqpowestとq軸有効電流演算値Iqpowdetとから、q軸有効電流推定誤差Iqpowerrを数式10により演算する。
Figure 0006098827
パラメータ推定器105aは、q軸有効電流推定誤差Iqpowerrを積分制御してq軸コンダクタンス推定値Gqhestを演算する。具体的には、数式11の演算を行う。
Figure 0006098827
数式11による演算の結果、q軸有効電流推定誤差Iqpowerrが零になるようにq軸コンダクタンス推定値Gqhestが演算され、q軸コンダクタンス推定値Gqhestは真値に収束する。
減算器104bは、q軸無効電流推定値Iqvarestとq軸無効電流演算値Iqvardetとから、q軸無効電流推定誤差Iqvarerrを数式12により演算する。
Figure 0006098827
パラメータ推定器105bは、q軸無効電流推定誤差Iqvarerrを積分制御してq軸サセプタンス推定値(−Bqhest)を演算する。具体的には、数式13の演算を行う。
Figure 0006098827
数式13による演算の結果、q軸無効電流推定誤差Iqvarerrが零になるようにq軸サセプタンス推定値(−Bqhest)が演算され、q軸サセプタンス推定値(−Bqhest)は真値に収束する。
図1におけるインピーダンス演算器37は、数式14により、q軸リアクタンス推定値Xqhest及びq軸電機子抵抗推定値Rqhestを演算する。
これらのq軸リアクタンス推定値Xqhest及びq軸電機子抵抗推定値Rqhestは、電圧補償値演算器32にも入力される。
Figure 0006098827
次に、パラメータ推定部40において、磁束モデルのパラメータを求める方法について説明する。
まず、前述した非特許文献1と同様に、電流と磁束との関係を関数化した数式15の磁束モデルを構成する。
Figure 0006098827
パラメータ推定部40は、前述したフーリエ係数とパラメータKLd,KSd,I,φとを用いて、数式15に示した磁束モデルのパラメータのうち、KLq,KSq,KSqd,KSdqを推定する。
なお、d軸電流iに対するd軸磁束Ψの傾きの最大値に相当するパラメータKLd、d軸磁束Ψにおけるd軸電流反比例係数に相当するパラメータKSd、等価磁化電流に相当するパラメータI、及び、磁束オフセットに相当するパラメータφは、後述するように既知の値とする。
次に、パラメータの推定の原理及び方法について説明する。
説明を簡単にするため、最初に、電動機の電機子抵抗を零に近似でき、電流を指令値に正確に制御できる場合について説明する。
前述したように、q軸交番電流指令値iqh を数式1のように制御する場合、d,q軸電圧v,v及びd,q軸磁束Ψ,Ψは数式16,数式17のように表される。
Figure 0006098827
Figure 0006098827
数式15によって表される磁束モデルにおいて、d,q軸磁束を数式17のように制御した場合、d軸電流iには直流成分と2倍高調波成分とが発生し、q軸電流iには基本波成分と3倍高調波成分とが発生する。これを数式で表すと、数式18となる。
Figure 0006098827
数式17,数式18を数式15に代入して整理すると、数式19を導出することができる。但し、数式19における係数A〜Eは、数式20のとおりである。
Figure 0006098827
Figure 0006098827
ここで、数式21の近似を行う。
Figure 0006098827
数式19に数式21の近似を適用し、両辺の直流成分、cos2θ成分,sinθ成分,sin3θ成分を比較することにより、数式22を導出する。
Figure 0006098827
磁束モデルのパラメータ推定は、数式22の関係を利用して実現する。
まず、数式20,数式22を整理し、パラメータKLq,KSqdの関係式を数式23のように導出する。但し、数式23における係数a,b,cは、数式24に示すとおりである。
Figure 0006098827
Figure 0006098827
数式24において、フーリエ係数Ψq(b1),Iq(b1),Iq(b3)、及び、パラメータKLd,KSdは既知の値である。
d軸磁束の直流成分のフーリエ余弦係数Ψd(a0)は、この時点では未知であるパラメータKSdqを零に近似し、数式15に基づいて数式25により近似計算する。
Figure 0006098827
この結果、係数a,b,cは、既知の値から計算することができる。
数式24,数式25より、係数a,b,cは、d軸電流の直流成分のフーリエ余弦係数Id(a0)の関数となる。このことから、d軸電流の直流成分のフーリエ余弦係数Id(a0)を異なる2種類の値に制御すると、数式23から、数式26に示す連立方程式を得ることができる。
Figure 0006098827
数式26の連立方程式をパラメータKLq,KSqdについて解くと、パラメータKLq,KSqdは、数式27のように、既知の係数a(1),b(1),c(1),a(2),b(2),c(2)から演算することができる。
Figure 0006098827
以上のことから、パラメータKLq,KSqdは、下記の手順により演算する。
(1)d軸電流を、直流成分の指令値Id(a0) が異なる2種類の値に制御し、q軸に交番電圧を印加する。そして、2つのケースについて、電圧及び電流のフーリエ係数を測定する。
(2)前記2つのケースについて、数式17により、q軸電圧の基本波成分のフーリエ余弦係数Vq(a1)と交番電圧の角周波数ωとから、q軸磁束の基本波成分のフーリエ正弦係数Ψq(b1)を演算する。
(3)前記2つのケースについて、数式24,数式25により、電流及び磁束のフーリエ係数から、係数a,b,cを演算する。
(4)パラメータKLq,KSqdを、数式27により、係数a(1),b(1),c(1),a(2),b(2),c(2)から演算する。
数式22より、係数B,Dは、数式28の関係にある。
Figure 0006098827
数式20より、係数Aは既知の値から演算可能であるため、係数B,Dは数式28により演算可能である。
また、数式20をパラメータKSqについて整理することで、数式29を導出することができる。
Figure 0006098827
数式29より、パラメータKSqを既知の値から演算することができる。
更に、数式20をパラメータKSdqについて整理することで、数式30の導出が可能である。
Figure 0006098827
よって、数式30により、パラメータKSdqを既知の値から演算することができる。
以上のことから、パラメータKSq,KSdqは、下記の手順で演算する。
(1)数式20により、係数Aを演算する。
(2)数式28により、係数B,Dを演算する。
(3)数式29により、パラメータKSqを演算する。
(4)数式30により、パラメータKSdqを演算する。
次に、電機子抵抗、及び、電流の制御誤差を考慮した場合のパラメータ推定の原理と方法について説明する。
電機子抵抗、及び、電流の制御誤差を考慮した場合、q軸交番電流指令値iqh を前述した数式1のように制御すると、d,q軸電圧v,vは数式31により表される。但し、電機子抵抗推定値raMは、電機子抵抗の真値rに等しいものとする。
Figure 0006098827
数式31より、d軸電流の2倍高調波に起因する電機子抵抗の電圧降下、及び、q軸電流の3倍高調波に起因する電機子抵抗の電圧降下は、図1の電機子抵抗補償器33によって補償されるので、d軸磁束Ψは直流成分のみ、q軸磁束Ψは基本波成分のみとなる。
これを数式で表すと、数式32となる。
Figure 0006098827
数式15の磁束モデルにおいて、d,q軸磁束Ψ,Ψを数式32のように制御した場合、d,q軸電流i,iは数式33のようになる。
Figure 0006098827
数式32,数式33より、電機子抵抗、及び、電流の制御誤差を考慮する場合のパラメータ推定は、先に述べた、電機子抵抗を零に近似でき、電流を指令値に正確に制御できる場合のパラメータ推定において、数式34に示すように、フーリエ係数Ψq(b1),Iq(b1),Iq(b3),Id(a2)を第2のフーリエ係数Ψq(b1)’,Iq(b1)’,Iq(b3)’,Id(a2)’にそれぞれ置き換えることで実現可能である。
Figure 0006098827
次に、第2のフーリエ係数Ψq(b1)’,Iq(b1)’,Iq(b3)’,Id(a2)’の演算方法について説明する。
第2のq軸電流の基本波成分のフーリエ正弦係数Iq(b1)’は、数式35により演算する。
Figure 0006098827
第2のq軸電流の3倍高調波成分のフーリエ正弦係数Iq(b3)’と第2のd軸電流の2倍高調波成分のフーリエ余弦係数Id(a2)’とは、数式36により演算する。
Figure 0006098827
磁束は電流と同位相であり、磁束に起因する電圧降下は磁束から90度進みであることから、第2のd軸磁束の基本波成分のフーリエ正弦係数Ψq(b1)’は、数式37により演算する。
Figure 0006098827
このようにして、数式15における磁束モデルのパラメータのうち、KLq,KSq,KSqd,KSdqを推定することができる。なお、前述したように、他のパラメータKLd,KSd,I,φは既知の値として与えられる。
これにより、数式15に示した磁束モデルのパラメータのオートチューニングを実現することができる。
11u u相電流検出器
11w w相電流検出器
13 PWM回路
14 座標変換器
15 座標変換器
18a ローパスフィルタ
18b ローパスフィルタ
19a 減算器
19b 減算器
20a d軸電流調節器
20b q軸電流調節器
21 直流電機子抵抗補償器
22a 加算器
22b 加算器
30 積分器
31 q軸交番電流指令演算器
32 電圧補償値演算器
33 高調波電機子抵抗補償器
34 加算器
35 フーリエ係数演算器
36 アドミタンス推定部
37 インピーダンス演算器
40 パラメータ推定部
50 三相交流電源
60 整流回路
70 電力変換器
80 永久磁石形同期電動機
101 振幅演算器
102 有効電流・無効電流演算器
103a 乗算器
103b 乗算器
104a 減算器
104b 減算器
105a 推定器
105b 推定器

Claims (4)

  1. 電力変換器により永久磁石形同期電動機に供給する電流及び電圧を、前記電動機の回転子磁極方向に平行なd軸とこのd軸に直交するq軸とからなるd,q直交回転座標上で制御するための制御装置であって、電動機鉄芯の磁気飽和特性を少なくとも考慮した磁束モデルに基づいて構成される制御装置において、
    前記電動機のd軸電流の直流成分を指令値に制御する第1の手段と、
    前記q軸に正弦波の交番電圧を印加する第2の手段と、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数を演算する第3の手段と、
    前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数を演算する第4の手段と、
    前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数を演算する第5の手段と、
    前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数を演算する第6の手段と、
    前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数を演算する第7の手段と、
    前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数、及び、交番電圧の角周波数から、前記電動機のq軸磁束の基本波成分のフーリエ係数を演算する第8の手段と、
    前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数から、前記d軸磁束の直流成分のフーリエ係数を演算する第9の手段と、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数、前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数、前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数、前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数、前記q軸磁束の基本波成分のフーリエ係数、及び、前記d軸磁束の直流成分のフーリエ係数から、前記q軸電流に対するq軸磁束の傾きの最大値に相当する第1のパラメータ、q軸上の磁気飽和の度合いを示す第2のパラメータ、及び、d,q軸間の干渉の度合いを示す第3,第4のパラメータを求める第10の手段と、
    を備え、
    前記第1〜第4のパラメータを用いて前記磁束モデルを構成することを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  2. 請求項1に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記第10の手段は、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数から、第2のq軸電流の基本波成分のフーリエ正弦係数を演算する手段と、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数とから、第2のq軸電流の3倍高調波成分のフーリエ正弦係数を演算する手段と、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数とから、第2のd軸電流の2倍高調波成分のフーリエ余弦係数を演算する手段と、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数とから、第2のq軸磁束の基本波成分のフーリエ正弦係数を演算する手段と、
    前記第2のq軸電流の基本波成分のフーリエ正弦係数、前記第2のq軸電流の3倍高調波成分のフーリエ正弦係数、前記d軸電流の直流成分のフーリエ係数、前記第2のd軸電流の2倍高調波成分のフーリエ余弦係数、前記第2のq軸磁束の基本波成分のフーリエ正弦係数、及び、前記d軸磁束の直流成分のフーリエ係数から、前記第1〜第4のパラメータを演算する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記第1の手段は、
    前記d軸電流の直流成分の指令値とd軸電流検出値との偏差からd軸電圧指令値を演算する手段を備え、
    前記第2の手段は、
    q軸電流指令値を正弦波に制御する手段と、
    前記q軸電流指令値とq軸電流検出値との偏差からq軸電圧フィードバック制御値を演算する手段と、
    前記q軸電流の基本波成分のフーリエ係数と前記q軸電圧の基本波成分のフーリエ係数とからq軸リアクタンス及びq軸電機子抵抗を推定する手段と、
    前記q軸電流指令値、前記q軸リアクタンスの推定値、及び、前記q軸電機子抵抗の推定値からq軸電圧フィードフォワード補償値を演算する手段と、
    前記q軸電圧フィードバック制御値と前記q軸電圧フィードフォワード補償値とからq軸電圧指令値を演算する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載した永久磁石形同期電動機の制御装置において、
    前記d軸電流の2倍高調波成分のフーリエ係数と電機子抵抗とから、前記d軸電流の2倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下を演算する手段と、
    前記q軸電流の3倍高調波成分のフーリエ係数と電機子抵抗とから、前記q軸電流の3倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下を演算する手段と、
    前記d軸電流の2倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下からd軸電圧指令値を演算する手段と、
    前記q軸電流の3倍高調波成分に起因する前記電機子抵抗の電圧降下からq軸電圧指令値を演算する手段と、
    を備えたことを特徴とする永久磁石形同期電動機の制御装置。
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