JP5491839B2 - 防火処理具及び防火処理構造 - Google Patents

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Description

本発明は、防火区画体に形成された貫通孔又は防火区画体に配設されたスリーブに装着される防火処理具及び該防火処理具を備えた防火処理構造に関する。
従来より、建築物における防火区画体として、例えば防火区画壁に配線・配管材を貫通させる場合、この防火区画壁には防火処理構造が設けられる。この防火処理構造において、防火区画壁に設けられた貫通孔内には筒状の防火処理具が装着され、この防火処理具の内周面と、防火処理具内に挿通された配線・配管材との間に耐火材が配設されている。そして、防火区画壁の一方の壁面側で火災等が発生したとき、火災等の熱で膨張した耐火材により、防火処理具と配線・配管材との間の隙間が閉鎖されることにより貫通孔を閉鎖して他方の壁面側に火炎、煙、有毒ガスが流入するのを阻止する。
防火処理構造において、防火処理具の内周面と、防火処理具内に挿通された配線・配管材との間には耐火材が配設されるが、防火処理具内で耐火材を配線・配管材の周囲に位置させるために、防火処理具には耐火材を受け止める受け部が設けられている。このような受け部を備えた防火処理具としては、例えば、特許文献1に開示される壁貫通筒体が挙げられる。
図8(a)に示すように、壁貫通筒体90は、不燃性材料により筒状に形成されるとともに、その両開口端部に区画壁形成体91を備えている。この区画壁形成体91は壁貫通筒体90の開口端部に耐火材93の充填空間を形成する。また、区画壁形成体91は、合成樹脂で成形されるとともに、一対の分割体94を組み合わせて形成される。
図8(b)に示すように、分割体94それぞれは、半円筒状をなす本体部94aと、この本体部94aの一端の開口端面に外側に折り曲げられて形成されたフランジ状の係合部94bと、本体部94aの他端面を閉塞可能にして開閉する弾性舌片94cとから構成されている。また、分割体94の周壁には、方形状をした抜止開口94fが形成されている。
そして、図8(a)に示すように、壁貫通筒体90内に配線・配管材としての電線管95が挿通された状態において、一対の分割体94を壁貫通筒体90の両開口から内部に別々に挿入すると、係合部94bが壁貫通筒体90の開口端に係合する。このとき、各弾性舌片94cは、電線管95の外周面に弾接し、電線管95を支持している。また、壁貫通筒体90の両開口端部には、弾性舌片94cにより耐火材93の充填空間が形成される。その後、壁貫通筒体90の両開口端部に形成された各充填空間に耐火材93を充填する。このとき、弾性舌片94cにより、耐火材93が区画壁形成体91より奥方に流入することが防止され、区画壁形成体91内で電線管95の周囲に耐火材93を位置させることができる。また、耐火材93は、分割体94の抜止開口94fから壁貫通筒体90の内周面に密着して、区画壁形成体91の壁貫通筒体90からの抜け出しを規制する。
特開平11−193887号公報
ところが、特許文献1に開示の壁貫通筒体90においては、壁貫通筒体90の両開口側に区画壁形成体91を挿入する必要があり、壁貫通筒体90の両開口側において壁貫通筒体90の内周面と区画壁形成体91の外周面との間には隙間が形成されてしまっている。また、区画壁形成体91が合成樹脂より形成されており、火災等が発生した場合、区画壁形成体91は燃焼してしまう。このとき、耐火材93は、区画壁形成体91が焼失する前は区画壁形成体91の内周面に向けて膨張し、壁貫通筒体90内周面と区画壁形成体91外周面との隙間は維持されたままになっている。そして、区画壁形成体91が焼失した後に、耐火材93が壁貫通筒体90の内周面に向けて膨張してはじめて、膨張した耐火材93により壁貫通筒体90の内周面との間の隙間が閉鎖される。よって、特許文献1の壁貫通筒体90では、壁貫通筒体90内周面と区画壁形成体91外周面との間の隙間を速やかに閉鎖することができないという問題があった。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、受け部により処理具本体内で耐火材を配線・配管材の周囲に位置させることができるとともに、貫通孔又はスリーブと、処理具本体との間の隙間を速やかに閉鎖することができる防火処理具及び防火処理構造を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、防火区画体に形成された貫通孔又は前記防火区画体に配設されたスリーブに装着されるとともに配線・配管材が挿通される防火処理具であって、自身で形状を維持可能な熱膨張性材料から筒状に形成され前記貫通孔内又はスリーブ内に挿入される処理具本体を備え、前記処理具本体が、該処理具本体の軸方向の一端側で開口し該開口から前記処理具本体内に熱膨張性充填材を充填可能とする充填空間を備えるとともに、前記軸方向の他端に前記充填空間内の前記熱膨張性充填材を受け止める受け部を備え、該受け部が前記配線・配管材が貫通可能に形成されており、前記充填空間の開口が前記貫通孔又はスリーブの開口端で開口するとともに前記受け部が前記貫通孔又はスリーブの開口端より奥方に位置するように前記貫通孔内又はスリーブ内に前記処理具本体が挿入されることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防火処理具において、前記処理具本体は、ゴム弾性を有する熱膨張性ゴムで形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の防火処理具において、前記処理具本体は、前記軸方向の一端側から他端側に向かうに従い前記充填空間が先細をなすように形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の防火処理具において、前記処理具本体には、前記軸方向に沿って延びるスリットが形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の防火処理具において、前記処理具本体の軸方向一端側の外面には、前記防火区画体における前記貫通孔の開口縁部又はスリーブにおける開口端に当接する当接部が形成されていることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、防火区画体に形成された貫通孔又は前記防火区画体に配設されたスリーブには、自身で形状を維持可能な熱膨張性材料から筒状に形成されるとともに、配線・配管材が挿通される処理具本体を備えた防火処理具が装着され、前記処理具本体が前記貫通孔内又は前記スリーブ内に挿入され、前記処理具本体が軸方向一端側で開口することにより、前記貫通孔又はスリーブの開口端で開口する充填空間が設けられるとともに、前記処理具本体の軸方向他端側に設けられた受け部により、前記貫通孔又はスリーブの開口端より奥方で前記充填空間が閉鎖され、さらに、前記受け部により前記充填空間に充填された熱膨張性充填材が受け止められるとともに前記配線・配管材が前記受け部を貫通してなることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の防火処理構造において、前記防火区画体は中実状をなし、前記防火処理具が前記貫通孔の両開口側のうちいずれか一方側に装着されることを要旨とする。
本発明によれば、受け部により処理具本体内で耐火材を配線・配管材の周囲に位置させることができるとともに、貫通孔又はスリーブと、処理具本体との間の隙間を速やかに閉鎖することができる。
実施形態の防火処理構造を示す側断面図。 実施形態の防火処理具を示す斜視図。 (a)は防火処理具を示す正面図、(b)は防火処理具を示す図3(a)のA−A線断面図。 (a)は壁に電線管を貫通させた状態を示す図、(b)は電線管に防火処理具を装着する前の状態を示す図、(c)は処理具本体を貫通孔に挿入した状態を示す図。 壁に防火処理具が装着された状態を示す正面図。 防火処理具の使用例の別例を示す正面図。 床に防火処理構造を形成した状態を示す断面図。 (a)は背景技術の防火処理構造を示す断面図、(b)は背景技術の区画壁形成体を示す分解斜視図。
以下、本発明を具体化した防火処理具及び防火処理構造の一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
まず、防火区画体としての壁Wについて説明する。図1に示すように、壁Wはコンクリート製の中実状をなすとともに、壁Wには、配線・配管材としての電線管Pを壁Wの厚み方向に貫通させるための円孔状の貫通孔Waが形成されている。
次に、壁Wに防火処理構造を形成するため、貫通孔Waに装着される防火処理具11について説明する。図2に示すように、防火処理具11は、熱膨張性材料としての熱膨張性ゴムによって円筒状に形成された処理具本体12を備える。処理具本体12の外径は、貫通孔Waの直径より僅かに大きく形成されている。熱膨張性ゴムは、300℃以上の熱を受けると体積が加熱前の2倍以上に膨張する膨張材(膨張黒鉛)をゴムに混入し、このゴムを所定形状に成形した(成形工程を経た)ものに加硫工程を経てなるものである。なお、前記加硫工程とは、成形工程を経たゴムに熱を加え、加硫(架橋)反応や接着反応を起こさせ、ゴム弾性を有する製品を得る工程である。そして、防火処理具11は、熱膨張性ゴム自身により円筒状(形状)を維持している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、処理具本体12の軸方向一端には、当接部としてのフランジ部13が処理具本体12の周方向の全周に亘って外方へ突出するように形成されている。図2及び図3(b)に示すように、フランジ部13の裏面には、切り取り線13aが、処理具本体12の外周面上の一点を通過し直線状に延びるように形成されている。切り取り線13aは、フランジ部13の厚み内で形成されており、フランジ部13において切り取り線13aが形成された位置は、フランジ部13のその他の部位より薄くなっている。
また、処理具本体12の軸方向他端には受け部16が形成されている。そして、処理具本体12内には、軸方向一端で開口するとともに軸方向他端で受け部16によって閉鎖された充填空間Kが形成されている。充填空間Kは、円穴状に形成されるとともに、処理具本体12の軸方向一端から他端に向かうに従い徐々に先細となるように縮径して形成されている。すなわち、処理具本体12の外径は軸方向に沿って一定であるため、処理具本体12における周壁部12aの厚みが、処理具本体12の軸方向一端から他端に向かうに従い徐々に厚くなるように形成されており、受け部16側ほど厚くなっている。
受け部16は、処理具本体12の内周面に一体形成された薄板状をなす。受け部16には、複数の分割溝16aが受け部16の周方向へ等間隔おきに形成されるとともに、受け部16の径方向へ延びるように形成されている。受け部16において、分割溝16aが形成された部位は、その他の部位より薄くなっている。
受け部16の中央部で全ての分割溝16aが交わる位置には挿通孔16bが受け部16を厚み方向に貫通して形成されている。また、各分割溝16aは、受け部16の中央部寄りが挿通孔16bに連通するように受け部16の厚み全体に切断されている。
そして、図1に示すように、受け部16における挿通孔16bに電線管Pが差し込まれると、受け部16は、分割溝16aの挿通孔16b側から分断される。その結果、受け部16は、複数の分割溝16aによって扇形状に分割されて複数の舌片16cが形成されるようになっている。各舌片16cはゴム弾性を有しているとともに、舌片16cの基端側を基点として充填空間K内又は処理具本体12から離間する側へ向けて変形可能になっている。図1では、電線管Pが受け部16を貫通した状態で、防火処理具11を電線管Pに沿って移動させたため、舌片16cが基端側を基点として充填空間K内へ向けて変形した状態となっている。
また、図2及び図3(a)に示すように、処理具本体12及びフランジ部13には、処理具本体12の軸方向全体に亘って延びるスリット14が形成されている。スリット14は、処理具本体12の外面側及びフランジ部13の外周端と、充填空間Kとを連通するように繋ぎ、充填空間Kを処理具本体12の外側へ開口可能としている。スリット14は、複数の分割溝16aのうちの一つであり、舌片16cの形成に利用されている。
上記構成の防火処理具11を用いて壁Wに防火処理構造を設けるには、まず、図4(a)に示すように、貫通孔Wa内に電線管Pを挿通し、壁Wに電線管Pを貫通させる。次に、図4(b)に示すように、防火処理具11におけるスリット14から防火処理具11を拡開させ、充填空間Kを処理具本体12の軸方向全体に亘って開口させる。そして、図4(c)の2点鎖線に示すように、スリット14内に電線管Pを収容するとともに処理具本体12を閉じる。すると、電線管Pの外面側に防火処理具11が装着される。
続いて、防火処理具11を電線管Pの軸方向に沿うように貫通孔Waに向けてスライド移動させ、図4(c)の実線に示すように、防火処理具11における処理具本体12側を貫通孔Wa内に挿入する。ここで、処理具本体12の外径は、貫通孔Waの直径より僅かに大きく形成されるとともに、処理具本体12は熱膨張性ゴム製であるためゴム弾性を有している。このため、処理具本体12を貫通孔Wa内に挿入すると、処理具本体12の外周面が貫通孔Waの内面によって押圧されて圧縮変形するとともに、原形状への復帰により貫通孔Wa内面に処理具本体12の外周面が圧接する。よって、処理具本体12の外周面が貫通孔Waの内面に圧接することにより、処理具本体12の外周面と貫通孔Waの内面との間に隙間が無くなり、処理具本体12がシール部材として機能する。
さらに、壁Wにおける貫通孔Waの開口縁部にフランジ部13を当接させ、係止させると、防火処理具11の貫通孔Wa内へのそれ以上の入り込みが防止される。そして、フランジ部13と壁Wの開口縁部とを粘着テープ又は接着剤によって接着すると、防火処理具11が壁Wに設置される。なお、防火処理具11の壁Wへの設置は、フランジ部13の表面から壁Wの壁面にかけて難燃性のパテを塗り、このパテ内にフランジ部13を埋め込んで防火処理具11を壁Wに固着することで行ってもよい。
また、上記のように電線管Pに沿って防火処理具11をスライド移動させて防火処理具11を設置すると、図5に示すように、複数の舌片16cは電線管Pに沿って充填空間K内へ向けて突出するように変形する。すると、図1に示すように、防火処理具11の充填空間Kは、貫通孔Waの開口端側から外方へ向けて開口するとともに、貫通孔Waの奥方では、複数の舌片16cよりなる受け部16により充填空間Kが閉鎖されている。
そして、充填空間Kの開口から充填空間K及びスリット14内に、熱膨張性充填材としての熱膨張パテ21を充填する。この熱膨張パテ21は、300℃以上の熱を受けると体積が加熱前の2倍以上に膨張する膨張材(膨張黒鉛)よりなるものである。充填空間Kに熱膨張パテ21を充填していく際、充填空間Kの奥方では受け部16によって熱膨張パテ21が受け止められ、熱膨張パテ21が充填空間K外へ漏れ出てしまうことが防止される。
その結果、貫通孔Waの内面と電線管Pの外面との間に防火処理具11が配設されるとともに、充填空間K内に熱膨張パテ21が充填され、処理具本体12の内周面と電線管Pの外周面との間に熱膨張パテ21が隙間なく配設される。すると、電線管Pが壁Wを貫通する状態に配置されるとともに、壁Wに防火処理構造が設けられる。
この防火処理構造によれば、貫通孔Waの内面に処理具本体12の外周面が圧接し、処理具本体12の内周面と電線管Pの外周面との間、さらにはスリット14に熱膨張パテ21が隙間なく充填されている。よって、防火処理具11を貫通孔Waに装着することにより、壁Wの一面側において、貫通孔Wa全体が隙間なく閉鎖されている。
次に、上記構成の防火処理具11を用いて形成された壁Wの防火処理構造の作用を説明する。
さて、図1に示すように、壁Wに防火処理構造が設けられた建築物において、壁Wの一方の壁面側(フランジ部13が露出する側)で火災等が発生すると、電線管Pやその他のものの燃焼により煙が発生する。このとき、貫通孔Waは、処理具本体12の貫通孔Wa内面への圧接(処理具本体12のシール機能)及び熱膨張パテ21により閉鎖されているため、貫通孔Waが煙の経路となることが防止され、壁Wの他方の壁面側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
さらに、電線管Pが燃焼し、火災等や燃焼により発生した熱によりフランジ部13及び熱膨張パテ21の露出面側が加熱される。すると、フランジ部13及び熱膨張パテ21が膨張する。さらに、電線管Pが燃え進むと、熱膨張パテ21が内周面から加熱されるとともに、熱膨張パテ21を伝播した熱により処理具本体12が内周面から加熱される。すると、熱膨張パテ21及び処理具本体12が内周面側から膨張する。
加熱された処理具本体12及び熱膨張パテ21は貫通孔Waの径方向及び軸方向に向けて膨張し、電線管Pを押し潰しながら貫通孔Waを密封閉鎖する。その結果、電線管Pの外周面と貫通孔Waの内面との間の隙間が熱、煙の経路となり、壁Wの他方の壁面側へ熱、煙が伝わる不都合がなくなる。
一方、壁Wの他方の壁面側(貫通孔Waが開放された側)で火災等が発生すると、電線管Pやその他のものの燃焼により煙が発生する。このとき、貫通孔Waは、処理具本体12の貫通孔Waへの圧接(処理具本体12のシール機能)及び熱膨張パテ21により閉鎖されているため、貫通孔Waが煙の経路となることが防止され、壁Wの他方の壁面側へ煙が伝わる不都合がなくなる。
さらに、電線管Pが燃焼するとともに、火炎や煙が貫通孔Wa内に侵入する。すると、火災等や燃焼により発生した熱により、処理具本体12の受け部16側が加熱される。さらに、処理具本体12内の熱膨張パテ21も受け部16側から加熱されるとともに、燃え進んだ電線管Pからの熱により内周面側から加熱される。
すると、加熱された処理具本体12の受け部16側、及び熱膨張パテ21は貫通孔Waの径方向及び軸方向に向けて膨張し、電線管Pを押し潰しながら貫通孔Waを密封閉鎖する。その結果、電線管Pの外周面と貫通孔Waの内面との間の隙間が熱、煙の経路となり、壁Wの他方の壁面側へ熱、煙が伝わる不都合がなくなる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)防火処理具11の処理具本体12は、内部に充填空間Kを備え、この充填空間Kは防火処理具11が貫通孔Waに装着された状態では、貫通孔Waの開口端側で開口するとともに、貫通孔Waの奥方で受け部16によって閉鎖されている。よって、充填空間K内に熱膨張パテ21を充填すると、受け部16により熱膨張パテ21を受け止めて、処理具本体12内で電線管Pの周囲に熱膨張パテ21を位置させることができる。さらに、貫通孔Waの開口端側及び貫通孔Wa内では、熱膨張性材料からなる処理具本体12のフランジ部13及び受け部16が露出している。このため、火災等の熱により処理具本体12が軸方向の一端側又は他端側のいずれかから加熱されても、処理具本体12そのものが膨張するため、処理具本体12の膨張により貫通孔Wa内面と処理具本体12外周面との間の隙間を速やかに閉鎖することができる。
(2)防火処理具11は全体が熱膨張性ゴムより形成され、ゴム弾性を有している。このため、処理具本体12を貫通孔Wa内に挿入したとき、ゴム弾性を有する処理具本体12の外周面が接触し、処理具本体12が貫通孔Wa内で滑りくくなる。このため、例えば、処理具本体12がプラスチックより形成され、外周面が滑るように形成されている場合と比べると、防火処理具11を貫通孔Wa内で移動させにくくすることができる。
(3)処理具本体12の内周面は、処理具本体12の軸方向一端から他端に向かうに従い徐々に先細となるように縮径して形成され、充填空間Kは受け部16に向かうに従い徐々に狭くなるように形成されている。このため、充填空間Kに熱膨張パテ21を充填する際、充填空間Kの形状を利用して充填空間Kの奥側(受け部16側)に熱膨張パテ21を詰め込みやすくすることができる。
(4)処理具本体12及びフランジ部13には、処理具本体12の軸方向全体に亘って延び、充填空間Kに繋がるスリット14が形成されている。このため、スリット14によって処理具本体12及びフランジ部13を拡開させ、その拡開させた部位から充填空間K内へ電線管Pを収容しながら電線管Pに防火処理具11を装着することができる。よって、貫通孔Waに電線管Pが挿通された後であっても、電線管Pに防火処理具11を装着することができる。したがって、スリット14を防火処理具11に設けることで防火処理具11を用いた防火処理構造の設置作業の容易化に寄与することができる。
(5)処理具本体12の軸方向一端側の外周にはフランジ部13が設けられている。このため、フランジ部13を壁Wにおける貫通孔Waの開口縁部に当接させることで、処理具本体12が貫通孔Wa内へ必要以上に入り込むことを防止することができる。また、防火処理具11は、処理具本体12とフランジ部13とを一体成形してなる。このため、フランジ部13を処理具本体12と別体で設ける場合に比して防火処理具11の製造を簡単なものとすることができる。
(6)処理具本体12における周壁部12aの厚みは、処理具本体12の軸方向一端側が他端側より薄くなっており、厚みの薄い軸方向一端側にはフランジ部13が設けられている。また、充填空間Kにおいて、周壁部12aの厚みの薄い軸方向一端側は他端側に比べて熱膨張パテ21が多く充填されている。このため、周壁部12aの厚みの薄い軸方向一端側で火災等が発生しても、フランジ部13、処理具本体12、及び熱膨張パテ21により貫通孔Waを速やかに閉鎖することができる。一方、処理具本体12の軸方向他端側では厚みの厚い周壁部12a及び受け部16により貫通孔Waを速やかに閉鎖することができる。
(7)処理具本体12は熱膨張性ゴムよりなり、ゴム弾性を有する。また、処理具本体12の外径は貫通孔Waの直径より僅かに大きく形成されている。このため、処理具本体12を貫通孔Wa内に挿入すると、処理具本体12が貫通孔Waの内面によって僅かに圧縮変形するとともに、原形状への復帰により貫通孔Wa内面に処理具本体12の外周面が圧接する。よって、処理具本体12の外周面が貫通孔Waの内面に圧接することにより、防火処理具11を貫通孔Wa内から抜け出しを規制した状態に装着することができる。したがって、背景技術のように、分割体に形成した抜止開口から壁貫通筒体の内周面に耐火材を密着させて、耐火材によって区画壁形成体の壁貫通筒体からの抜け出しを規制する場合と比べると、抜止開口を形成する必要が無くなり、防火処理具11を簡単に製造することができる。また、耐火材を壁貫通筒体に密着させるように耐火材を充填する必要がなくなり、防火処理具11の設置が容易となる。さらには、処理具本体12の外周面と貫通孔Waの内面との間の隙間を埋めるためにモルタルを充填する必要がなく、防火処理構造を設ける作業を容易とすることができる。
(8)受け部16は、分割溝16aから分断されると複数の舌片16cに分割される。そして、この舌片16cによって充填空間Kを開閉可能に閉鎖することができる。よって、充填空間Kに電線管Pが挿通された状態でも、貫通孔Waの奥方では、電線管Pの外面と処理具本体12の内周面との間の隙間が複数の舌片16cによって閉鎖される。その結果として、火災等が発生しない状況では、隙間を介した風の通過等を防止することができる。
(9)受け部16は、分割溝16aから分断されると複数の舌片16cに分割される。そして、複数の舌片16cは、防火処理具11を電線管Pに沿ってスライド移動させたときは電線管Pの外周面に沿うように変形する。よって、受け部16が変形不能に形成される場合と比べると、防火処理具11を貫通孔Waに装着する作業を容易に行うことができる。
(10)受け部16には、複数の分割溝16aが予め形成され、受け部16において、分割溝16aが形成された部位はその他の部位より薄くなっている。よって、分割溝16aにより受け部16を分割しやすくして容易に舌片16cを形成することができる。
(11)受け部16には、複数の分割溝16aが交わる位置に、受け部16を厚み方向に貫通するように挿通孔16bが形成されている。このため、受け部16が電線管Pにより押圧されたとき、挿通孔16bと分割溝16aとの連通を、挿通孔16bから処理具本体12の内周面側へ向けて容易に延ばして舌片16cを容易に形成することができる。
(12)防火処理具11は、自身が熱膨張性ゴムより形成されている。このため、処理具本体12のフランジ部13側又は受け部16側のいずれから加熱されても速やかに膨張する。よって、貫通孔Waの両開口端のうちいずれか一方に防火処理具11を装着するだけで、壁Wの何れの面側で火災等が発生しても防火処理具11により貫通孔Waを閉鎖することができる。したがって、背景技術のように区画壁形成体91が合成樹脂よりなり、火災等の発生時には区画壁形成体91が焼失してしまうことを理由として、壁貫通筒体90の両開口側に区画壁形成体91を必要とする場合と比べると、貫通孔Waの一方のみに防火処理具11を装着するだけでよいため、防火処理構造を簡単に形成することができる。
(13)処理具本体12は熱膨張性ゴムよりなり、ゴム弾性を有する。また、処理具本体12の外径は貫通孔Waの直径より僅かに大きく形成されている。このため、処理具本体12を貫通孔Wa内に挿入すると、処理具本体12が貫通孔Waの内面によって僅かに圧縮変形するとともに、原形状への復帰により貫通孔Wa内面に処理具本体12の外周面が圧接する。また、ゴム弾性による圧接により、貫通孔Waの内面が若干凹凸状になっていても、処理具本体12の外周面を貫通孔Waの内面に沿って圧接させることができる。よって、防火処理具11を貫通孔Waに装着した状態では、処理具本体12のゴム弾性を利用して、処理具本体12の外周面と貫通孔Waの内面との間の隙間を無くすことができる。さらに、充填空間K内には熱膨張パテ21が充填され、処理具本体12の内周面と電線管Pの外周面との間を熱膨張パテ21で埋めて隙間を無くすことができる。したがって、防火処理具11を用いた防火処理構造によれば、貫通孔Waに電線管Pが挿通された状態で、貫通孔Waを隙間なく閉鎖することができる。その結果として、火災等が発生したとき、火炎はもちろんのこと、煙も貫通孔Waを通過することを防止することができる。
(14)処理具本体12は熱膨張性ゴムよりなり、ゴム弾性を有する。また、処理具本体12の外径は貫通孔Waの直径より僅かに大きく形成されている。このため、処理具本体12を貫通孔Wa内に挿入すると、処理具本体12が貫通孔Waをシールするシール部材として機能する。また、ゴム弾性による圧接により、貫通孔Waの内面が若干凹凸状になっていても、処理具本体12の外周面を貫通孔Waの内面に沿って圧接させることができる。よって、防火処理具11を貫通孔Waに装着するだけで、防火機能に加え、シール機能も壁Wに設けることができ、防火機能により火炎や煙が貫通孔Waを通過することを防止することができ、さらには、火災等が発生していないときでも、シール機能により空気等が貫通孔Waを通過することを防止することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 防火区画体として、一対の壁材の間に中空部が区画された中空状の中空壁に貫通孔を形成し、その貫通孔内に防火処理具11を装着して防火処理構造を形成してもよい。この場合、貫通孔は両開口の間で中空部に連通しているため、防火処理具11は貫通孔の両開口側から貫通孔内に装着される。
○ 防火区画体として、一対の壁材の間に中空部が区画された中空状の中空壁に貫通孔を形成し、その貫通孔内にスリーブを配設するとともに、スリーブ内に防火処理具11を装着して防火処理構造を形成してもよい。この場合、スリーブにより、貫通孔と中空部とが連通しないため、スリーブの両開口側のうちいずれか一方のみに防火処理具11を装着すればよいが、両開口側に防火処理具11を装着してもよい。
○ 実施形態の壁Wにおいて、貫通孔Waにスリーブを配設するとともに、そのスリーブ内に防火処理具11を装着してもよい。
○ 中実状をなす防火区画体として、コンクリート壁以外の土壁等に防火処理構造を形成する場合、本発明の防火処理具11を用いてもよい。この場合、防火区画体における貫通孔の両開口側のうちいずれか一方のみに防火処理具11を装着してもよいし、両開口側に防火処理具11を装着してもよい。
○ 図1の2点鎖線に示すように、実施形態において貫通孔Waの両開口側に防火処理具11を装着してもよい。
○ 図6に示すように、防火処理具11を壁Wに設置した場合、貫通孔Waが壁Wに直交する床Fの上面(床面)に近いときは、フランジ部13を切り取り線13aから切り取り、フランジ部13の縁部を直線状にする。すると、フランジ部13が床Fの上面に沿って延びるようになる。よって、切り取り線13aからフランジ部13が切り取られない場合のように、フランジ部13の一部が床F面上に折れ曲がった状態で配設されることを防止することができる。
○ 図7に示すように、防火処理具11を防火区画体としての床Fを厚み方向に貫通する貫通孔Fa内に装着してもよい。この場合、防火処理具11を床Fの貫通孔Fa内に配設された金属材料製のスリーブ22内に挿入してもよいし、スリーブ22が配設されない場合は、貫通孔Fa内に直接挿入してもよい。
○ 実施形態において、当接部としてのフランジ部13は処理具本体12の周方向の全周に亘って延びるように形成したが、処理具本体12の周方向に等間隔おき又は不等間隔おきに当接部を形成してもよい。
○ 実施形態において、フランジ部13は無くてもよい。
○ 実施形態において、処理具本体12の軸方向一端側に、金属材料等よりなるフランジ部を組付けて設けてもよい。
○ 実施形態において、処理具本体12は円筒状でなく、角筒状であってもよい。
○ 実施形態において、スリット14は削除してもよく、この場合、防火処理具11を貫通孔Wa内に挿入した後、防火処理具11内に電線管Pが挿通される。
○ 実施形態において、処理具本体12は、軸方向の一端側から他端側に向かうに従い充填空間Kが先細とならず、同一径をなすように形成されていたり、軸方向の一端側から他端側に向かうに従い先太となるように形成されていてもよい。
○ 処理具本体12における周壁部12aの厚みは、処理具本体12内に挿通される配線・配管材の外面と処理具本体12の内周面との間に形成される隙間の大きさに合わせて任意に変更してもよい。
○ 実施形態では、処理具本体12を熱膨張性ゴムより形成するとともに、処理具本体12の外径を貫通孔Waの直径より僅かに大きくしたが、処理具本体12の外径は貫通孔Waの直径より僅かに小さく形成されていてもよい。この場合、処理具本体12が貫通孔Wa内に挿入されるとともに処理具本体12内に電線管Pが挿通された状態では、電線管Pの外周面に舌片16cが弾性変形して当接することで、舌片16cの原形状への復帰力により処理具本体12が内周側から外周側へ向けて押圧される。すると、処理具本体12は、スリット14が形成されていることから、処理具本体12が拡開され、その拡開により処理具本体12の外周面が貫通孔Waの内面に圧接し、処理具本体12の外周面と貫通孔Waの内面との間の隙間が無くなり、処理具本体12によるシール機能が発揮される。さらに、充填空間K内に熱膨張パテ21が充填されると、スリット14内にも熱膨張パテ21が充填されるため、防火処理構造が形成されると、貫通孔Waは隙間無く閉鎖される。
○ 実施形態において、防火処理具11を形成する熱膨張性材料は、合成樹脂材料に無機質材料及び膨張材を混入したものであってもよい。合成樹脂材料としては、オレフィン系樹脂、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)等の軟質性の合成樹脂が挙げられ、無機質材料としては炭酸カルシウムが、膨張材としては膨張黒鉛が挙げられる。そして、このような熱膨張性材料は、例えば、合成樹脂材料を熱膨張性材料における全体重量の40%、無機質材料を40%、膨張材を20%の比率で調整されるものが使用される。
○ 受け部16に分割溝16aは形成されていなくてもよい。
○ 実施形態では、防火処理具11と熱膨張パテ21とを同じ性質(300℃以上の熱を受けると体積が加熱前の2倍以上に膨張する)のものを用いたが、防火処理具11と熱膨張パテ21とを性質の異なるものを用いてもよい。
○ 配線・配管材として、配線や配管一本だけでもよく、配線のみ又は配管のみでもよい。さらに、配線・配管材として、配線や配管材を複数本纏めたものであってもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記当接部には、前記防火区画体としての防火区画壁の貫通孔又はスリーブに防火処理具を装着した場合、前記防火区画壁に直交する床面に沿って前記当接部の端縁が延びるように前記当接部を直線状に切り取り可能とする切り取り線が形成されている請求項5に記載の防火処理具。
(ロ)前記防火区画体は一対の壁材の間に中空部が区画される中空状をなし、前記防火処理具が前記貫通孔の両開口側に装着される請求項6に記載の防火処理構造。
F…防火区画体としての床、K…充填空間、P…配線・配管材としての電線管、W…防火区画体としての壁、Fa,Wa…貫通孔、11…防火処理具、12…処理具本体、13…当接部としてのフランジ部、14…スリット、16…受け部、21…熱膨張性充填材としての熱膨張パテ、22…スリーブ。

Claims (7)

  1. 防火区画体に形成された貫通孔又は前記防火区画体に配設されたスリーブに装着されるとともに配線・配管材が挿通される防火処理具であって、
    自身で形状を維持可能な熱膨張性材料から筒状に形成され前記貫通孔内又はスリーブ内に挿入される処理具本体を備え、
    前記処理具本体が、該処理具本体の軸方向の一端側で開口し該開口から前記処理具本体内に熱膨張性充填材を充填可能とする充填空間を備えるとともに、前記軸方向の他端に前記充填空間内の前記熱膨張性充填材を受け止める受け部を備え、
    該受け部が前記配線・配管材が貫通可能に形成されており、
    前記充填空間の開口が前記貫通孔又はスリーブの開口端で開口するとともに前記受け部が前記貫通孔又はスリーブの開口端より奥方に位置するように前記貫通孔内又はスリーブ内に前記処理具本体が挿入される防火処理具。
  2. 前記処理具本体は、ゴム弾性を有する熱膨張性ゴムで形成されている請求項1に記載の防火処理具。
  3. 前記処理具本体は、前記軸方向の一端側から他端側に向かうに従い前記充填空間が先細をなすように形成されている請求項1又は請求項2に記載の防火処理具。
  4. 前記処理具本体には、前記軸方向に沿って延びるスリットが形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の防火処理具。
  5. 前記処理具本体の軸方向一端側の外面には、前記防火区画体における前記貫通孔の開口縁部又はスリーブにおける開口端に当接する当接部が形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の防火処理具。
  6. 防火区画体に形成された貫通孔又は前記防火区画体に配設されたスリーブには、自身で形状を維持可能な熱膨張性材料から筒状に形成されるとともに、配線・配管材が挿通される処理具本体を備えた防火処理具が装着され、
    前記処理具本体が前記貫通孔内又は前記スリーブ内に挿入され、前記処理具本体が軸方向一端側で開口することにより、前記貫通孔又はスリーブの開口端で開口する充填空間が設けられるとともに、前記処理具本体の軸方向他端側に設けられた受け部により、前記貫通孔又はスリーブの開口端より奥方で前記充填空間が閉鎖され、
    さらに、前記受け部により前記充填空間に充填された熱膨張性充填材が受け止められるとともに前記配線・配管材が前記受け部を貫通してなる防火処理構造。
  7. 前記防火区画体は中実状をなし、前記防火処理具が前記貫通孔の両開口側のうちいずれか一方側に装着される請求項6に記載の防火処理構造。
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