JP5491313B2 - 建設機械のアームレストの取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、内支柱および外支柱の二重構造を備えた建設機械のアームレストの取付構造に関する。
近年、油圧ショベル等の建設機械には、オペレータの好みに応じて高さ調整が可能なアームレストがキャブ内に設けられている。
例えば、特許文献1には、内筒部と外筒部とからなる本体部を伸縮可能な状態で構成されるアームレスト装置について開示されている。
しかしながら、上記従来の建設機械のアームレストの取付構造では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された建設機械のアームレストの取付構造では、内筒部と外筒部との二重構造を採用しているため、内筒部と外筒部とのクリアランスのばらつきによってガタツキが生じやすいという問題がある。
本発明の課題は、内支柱および外支柱の二重構造を採用した場合でも、簡易な構成によってガタツキの発生を抑制することが可能な建設機械のアームレストの取付構造を提供することにある。
第1の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、略筒状の内支柱と、略筒状の外支柱と、固定ノブと、ガタ防止部と、を備えている。外支柱は、内支柱に対して相対的にスライド移動可能な状態で内支柱を内包する。固定ノブは、内支柱および外支柱にそれぞれ形成された開口孔に挿通され、外支柱に対する内支柱の相対位置を固定する。ガタ防止部は、内支柱と外支柱とのスライド方向に沿って配置されており、スライド方向に交差する第1方向への荷重を受けて、第1方向における内支柱の相対移動を抑制する。ガタ防止部は、丸棒と、溝部と、を有している。丸棒は、スライド方向に沿って外支柱の内面に固定されている。溝部は、内支柱における丸棒に対向する位置に配置され、丸棒に当接した状態で外支柱に対して相対的にスライド移動可能とする。
ここでは、略筒状の外支柱に内包されるように内支柱が挿通されてスライド移動する二重構造を採用しており、固定ノブによって内支柱と外支柱との間のスライド移動を禁止することで高さ調整を行う建設機械のアームレストの取付構造において、上記スライド方向に交差する方向における内支柱と外支柱とにかかる荷重を受けて、内支柱と外支柱との間の相対移動を抑制するガタ防止部を備えている。
ここで、上記ガタ防止部としては、例えば、外支柱の内面にスライド方向に沿って固定され内支柱に対して当接した状態で、内支柱と外支柱との間の相対的なスライド移動を可能とする棒状の部材等が含まれる。
これにより、簡易な構成によって、内支柱と外支柱との二重構造から構成されるアームレストの取付構造におけるガタつきを効果的に防止することができる。
さらに、ここでは、外支柱の内面にスライド方向に沿って固定された丸棒と、内支柱における丸棒と対向する外面に形成された溝部とによってガタ防止部を構成している。
これにより、内支柱と外支柱とがスライド方向に交差する方向において相対移動する隙間が発生することを抑制することができる。この結果、内支柱と外支柱との二重構造を採用したアームレストの構造であっても、安価かつ簡易な構成によってガタツキの発生を効果的に防止することができる。
第2の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、第1の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造であって、ガタ防止部は、固定ノブの取付け位置の上下にそれぞれ設けられている。
ここでは、内支柱の外支柱に対する相対的なスライド移動を規制するガタ防止部を、固定ノブの上下に分けてそれぞれ設けている。
これにより、内支柱と外支柱との相対的なスライド移動を2箇所において規制することができるため、内支柱と外支柱とを含む二重構造を有するアームレストの取付構造におけるガタつきをより効果的に防止することができる。
の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、第の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造であって、丸棒は、第1方向における断面において、溝部に対して2点で接触している。
ここでは、ガタ防止部を構成する丸棒が、スライド方向に交差する断面視において、内支柱側の溝部に対して2点で接触した状態で支持している。
これにより、丸棒との接触部分において、安定した状態で確実に内支柱を支持することができる。
の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、第1から第の発明のいずれか1つに係る建設機械のアームレストの取付構造であって、外支柱は、固定ノブが挿通され、内支柱と外支柱との相対的なスライド移動の範囲を規定する長孔を有している。
ここでは、固定ノブが挿通される長孔を、スライド方向に沿って外支柱に形成している。
これにより、固定ノブが挿通されるため、長孔の長さに応じてスライド移動の範囲を規定することができる。
の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、第1から第の発明のいずれか1つに係る建設機械のアームレストの取付構造であって、内支柱と外支柱との相対位置を検知する高さ検知部を、さらに備えている。
ここでは、内支柱と外支柱との相対的な位置を検知する高さ検知部を設けている。
ここで、高さ検知部としては、建設機械のキャブ内においてアームレストに腕を置きながら各種操作を行うオペレータがアームレストの高さを変更する際に、段階的に高さが変化するような機構等が含まれる。
これにより、オペレータは、左右のアームレストを同じ高さに調整しやすくすることができる。
の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、第の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造であって、高さ検知部は、側壁部分に複数の段差部を有するプレート部材と、プレート部材の側壁部分を挟み込むように複数の段差部に嵌合するデテントバネと、を有している。
ここでは、上述した高さ検知部として、例えば、内支柱側にデテントバネを設け、外支柱側に複数の段差部を含む側壁部分がデテントバネによって挟み込まれるプレート部材を設けている。
これにより、アームレストの高さ調整をする際には、デテントバネが、プレート部材の側壁部分に形成された複数の段差部に段階的に嵌合しながらスライド移動するため、左右のアームレストの高さを調整しやすくすることができる。
の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造は、第の発明に係る建設機械のアームレストの取付構造であって、プレート部材の側壁部分に形成された段差部は、スライド方向において左右ほぼ均等な溝形状を有している。
ここでは、プレート部材の溝形状として、スライド方向において左右にほぼ対称的な形状を有している。
これにより、例えば、アームレストの高さ調整を行う際に、内支柱と外支柱とを均等な力でスライド方向において相対移動させることができる。
本発明に係る建設機械のアームレストの取付構造によれば、簡易な構成によって、内支柱と外支柱との間のガタツキの発生を防止することができる。
本発明の一実施形態に係る建設機械のアームレストの取付構造を採用した油圧ショベル全体の構成を示す斜視図。 図1の油圧ショベルに搭載されたキャブの構成を示す斜視図。 図2のキャブ内に設置された運転シートおよびアームレスト装置周辺の構成を示す斜視図。 図3のアームレスト装置の構成を示す拡大斜視図。 図4のアームレスト装置の側断面図。 図4のアームレスト装置の高さ調整を示す側面図。 (a)は、図4のアームレスト装置における高さ調整機構およびガタ防止機構の構成を示す側断面図。(b)は、(a)のX−X線矢視断面図。(c)は、(a)のY−Y線矢視断面図。 図7のガタ防止機構の構成を示す断面図。 図4のアームレスト装置における内支柱および外支柱、その内部の構成を示す断面図。 (a)は、図9に含まれるデテントバネの構成を示す正面図。(b)は、(a)に示すデテントバネとともに位置検知部を構成するプレート部材の構成を示す正面図。 (a),(b)は、内支柱の構成を示す正面図、側面図。 (a),(b)は、土台部から立設された外支柱を示す側面図、正面図。 (a),(b)は、本発明の他の実施形態に係るガタ防止機構の構成を示す正面図および側断面図。 (a),(b)は、図13(b)のA−A線矢視断面図およびB−B線矢視断面図。 図13(b)等に示した内支柱の構成を示す斜視図。
(実施形態1)
本発明の一実施形態に係る建設機械のアームレストの取付け構造が搭載された油圧ショベル(建設機械)1について、図1〜図12(b)を用いて説明すれば以下の通りである。
[油圧ショベル1全体の構成]
本実施形態に係る油圧ショベル1は、図1に示すように、下部走行体2と、旋回台3と、作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、機器室9と、キャブ10と、を備えている。
下部走行体2は、進行方向における左右両端部分に巻き掛けられた履帯Pを回転させることで、油圧ショベル1を前進、後進させるとともに、上面側に旋回台3を旋回可能な状態で搭載している。
旋回台3は、下部走行体2上において、任意の方向に旋回可能であって、上面に作業機4と、カウンタウェイト5と、エンジンルーム6と、キャブ10とを搭載している。
作業機4は、ブーム11と、ブーム11の先端に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端に取り付けられたバケット13とを含むように構成されている。そして、作業機4は、図示しない油圧回路に含まれる各油圧シリンダ11a,12a,13a等によって、ブーム11やアーム12、バケット13等を上下に移動させながら、土砂や砂礫等の掘削を行う土木工事の現場において作業を行う。
カウンタウェイト5は、例えば、鋼板を組み立てて形成した箱の中に屑鉄やコンクリート等を入れて固めたものであって、採掘時等において車体のバランスをとるために旋回台3上におけるエンジンルーム6の後方に設けられている。
エンジンルーム6は、図1に示すように、カウンタウェイト5に隣接する位置に配置されており、開閉可能なエンジンフード14によって覆われた点検用の上部開口を有している。そして、エンジンルーム6の内部には、下部走行体2や作業機4を駆動するための動力源である図示しないエンジンやクーリングコア等が収容されている。
機器室9は、作業機4の後方に配置されており、図示しない燃料タンク、作動油タンクおよび操作弁等を収容する。
キャブ10は、図2に示すように、油圧ショベル1のオペレータが乗降する室内空間Sを有しており、作業機4の先端部を見通せるように、旋回台3上における作業機4の側方となる左側前部に配置されている。また、キャブ10の内部には、図3等に示すように、後述する運転シート(運転席)20とアームレスト装置30とが設置されている。なお、この運転シート20およびアームレスト装置30周辺の構成については、後段にて詳述する。
[運転シート20およびアームレスト装置30周辺の構成]
本実施形態では、図3に示すように、上述したキャブ10の室内空間S内に設置された運転シート20と、運転シート20の左右両側の側方に配置されたアームレスト31a,31bを含むアームレスト装置30が設置されている。
運転シート20は、キャブ10の室内空間Sにおいてオペレータが着座するための座席であって、図3に示すように、床面Fに立設されている。また、運転シート20の両側には、操作レバー21a,21bを含む左右一対の操作装置22a,22bが設けられている。さらに、運転シート20は、スライドレール(図示せず)に沿って前後方向にスライド移動可能な状態で取り付けられている。
アームレスト装置30は、図3に示すように、運転シート20の両脇に配置されており、運転シート20に着座したオペレータが操作レバー21a,21bを操作する際に肘が置けるように配置されている。また、アームレスト装置30は、図4に示すように、アームレスト31aと、支柱32aと、固定ノブ33と、高さ調整機構(高さ検知部)50(デテントバネ45、プレート部材46)(図9等参照)と、ガタ防止機構(ガタ防止部)51(丸棒44、当接面(溝部)41b)(図8参照)と、を備えている。なお、以下では、運転シート20の右側に配置されたアームレスト31aを図示して説明するが、運転シート20の左側に配置されたアームレスト31b側についても同様の構成であるものとする。
アームレスト31aは、図5に示すように、支柱32aの上端部に回動可能な状態で取り付けられている。また、アームレスト31aは、図6に示すように、固定ノブ33を緩めて、支柱32a(内支柱41、外支柱42)を調整することで、操作レバー21aを操作しやすい高さ位置に調整される。
支柱32aは、図4〜図6に示すように、筒状の内支柱41と外支柱42とを組み合わせて構成されている。具体的には、外支柱42の内面に沿って内支柱41がスライド移動可能な状態で設けられている。このため、アームレスト31aの高さ調整は、固定ノブ33を緩めて外支柱42に対する内支柱41の相対的な高さ位置を変えることで、容易に行うことができる。
内支柱41は、図7(a)〜図7(c)に示すように、筒状の外支柱42の内面に沿ってスライド可能な状態で設けられている。内支柱41には、固定ノブ33の先端部分が挿入される挿通孔(開口孔)41aが形成されている。これにより、内支柱41は、固定ノブ33の先端部分が挿通孔41aに挿入されることで、外支柱42との相対的なスライド移動を規制することができる。また、内支柱41には、図8に示すように、後述するガタ防止機構51を構成する溝状の当接面41bが形成されている。さらに、内支柱41の中央部付近に形成された底面には、図7(a)に示すように、後述する高さ調整機構50を構成するデテントバネ45(図9および図10(a)参照)が下向きにボルトによって固定されている。なお、内支柱41の外表面に形成された当接面41bは、図11(a)および図11(b)に示すように、上下方向に沿って溝状に形成されている。
外支柱42は、図7(a)〜図7(c)に示すように、内支柱41の外面を覆う筒状の部材として形成されている。また、外支柱42には、固定ノブ33が挿入される長孔(開口孔)42aが形成されている。この長孔42aの長さによって、外支柱42に対する内支柱41のスライド移動の範囲が規制される。外支柱42は、図8に示すように、後述するガタ防止機構51を構成する丸棒44が上下方向に沿って溶接によって固定されている。さらに、外支柱42の内側には、図7(a)および図9に示すように、後述する高さ調整機構50を構成するプレート部材46(図9および図10(b)参照)がボルトによって固定されている。また、外支柱42は、図12(a)および図12(b)に示すように、アームレスト装置30のベース部分を構成する土台部43から立設されている。よって、本実施形態では、土台部43に固定された外支柱42に対して内支柱41が相対的にスライド移動することで、アームレスト31aの高さ調整が行われる。
固定ノブ33は、図7(a)〜図7(c)に示すように、ねじ式の締め付け力によって内支柱41との間に外支柱42を挟みこむように締め付けることで、内支柱41が外支柱42に対して相対的に移動可能な隙間がない状態に移行させる。具体的には、固定ノブ33は、図7(a)および図7(b)に示すように、ノブ33a、ねじ部33b、およびカラー33dを有している。また、ナット33cは、内支柱41の内側に固着されている。そして、ノブ33aを回転させることで、ナット33cに対してねじ部33bが回転してナット33cとカラー33dとの間に、内支柱41と外支柱42とを挟み込んで固定する。
高さ調整機構50は、外支柱42に対する内支柱41の相対的な位置を調整することでアームレスト31aの高さ位置を調整する機構であって、図7(a)および図9に示すように、デテントバネ45、プレート部材46を有している。
デテントバネ45は、内支柱41に対して固定されており、図10(a)に示すように、本体部45a、屈曲部45bを有している。本体部45aは、略U字型形状を有している。屈曲部45bは、略U字型形状の本体部45aの先端部分に形成されており、本体部45aを押し広げる方向に弾性変形させた状態で、プレート部材46の側面を両側から挟み込む。
プレート部材46は、外支柱42に対して固定されており、図10(b)に示すように、本体部46a、段差部46bを有している。本体部46aは、図7(a)および図9に示すように、外支柱42の内面にボルトによって固定される。段差部46bは、図10(b)に示すように、プレート部材46の側面に形成されており、図中上下方向(内支柱41のスライド方向)において左右対称な複数の溝を含むように形成されている。これにより、アームレスト31a,31bの高さ調整を行う際には、左右のアームレスト31a,31bについて段階的な調整が可能になる。さらに、デテントバネ45の屈曲部45bが段差部46bに嵌合することで、これらを高さ検知部として機能させて、左右を同じ高さに合わせやすくすることができる。また、以上のように、図中上下方向において左右対称な溝形状を含むように段差部46bを形成することで、アームレスト31aを上方、下方へスライド移動させるために必要な力のかけかたを均等に設定することができる。
ガタ防止機構51は、外支柱42に対する内支柱41の左右方向(図4中の矢印A方向(第1方向))へのガタツキの発生を防止する機構であって、図7(c)および図8に示すように、丸棒44、内支柱41側に形成された当接面41bを有している。
丸棒44は、断面が円形の棒状部材であって、図7(a)、図7(c)および図8に示すように、溶接接合によって外支柱42の内面における長孔42aの下方に固定されている。また、丸棒44は、機械加工による削り出しによって成形されている。このため、当接面41bの形状等に応じて精度良く当接させることができる。
当接面41bは、図7(c)および図8に示すように、丸棒44に対向する内支柱41の外面に凹状の溝として形成されており、丸棒44に対して2つの接触点P1,P2で当接支持している。これにより、内支柱41と丸棒44が固定された外支柱42との間におけるスライド方向に交差する方向への相対的な移動を規制することができる。つまり、内支柱41と外支柱42とは、丸棒44が当接面41bにおいて2点支持されており、アームレスト31aに対する矢印A方向への荷重が、丸棒44と当接面41bとの支持部分によって受け止められる。
本実施形態のアームレスト装置30では、以上のように、内支柱41および外支柱42の二重構造が採用されており、固定ノブ33によって互いのスライド移動が禁止される。そして、アームレスト31aに対してかかるスライド方向に交差する方向における荷重を、内支柱41側の当接面41bと外支柱42側に固定された丸棒44との支持構造によって受け止める。
これにより、内支柱41は、外支柱42に対して図4に示す矢印A方向における移動が規制される。よって、内支柱41の外支柱42に対するガタツキの発生を効果的に防止することができる。
(実施形態2)
本発明の他の実施形態に係る建設機械のアームレストの取付け構造について、図13(a)〜図15を用いて説明すれば以下の通りである。
本実施形態のアームレストの取付け構造は、2本の丸棒144a,144bが用いてガタ防止機構151を構成している点において、上述した1本の丸棒44を用いてガタ防止機構51を構成している実施形態1とは異なっている。
ガタ防止機構151は、上記実施形態1のガタ防止機構51と同様に、外支柱142に対する内支柱141の左右方向(図13(a)中の左右方向(第1方向))へのガタツキの発生を防止する機構である。そして、ガタ防止機構151は、図13(a)および図13(b)に示すように、固定ノブ33の取付け位置の上下にそれぞれ設けられており、丸棒144a,144bと、当接面141a,141bとを有している。
丸棒144aは、図14(b)に示すように、外支柱142の内周面における固定ノブ33の取り付け部分よりも上方に溶接接合によって接合されている。丸棒144bは、図14(b)に示すように、外支柱142の内周面における固定ノブ33の取り付け部分よりも下方に溶接接合によって接合されている。
当接面141aは、上方の丸棒144aに対して当接する位置に形成されており、上記実施形態の当接面41bと同様に、2点において丸棒144aの外周面に対して当接して支持している。当接面141bは、下方の丸棒144bに対して当接する位置に形成されており、上記実施形態の当接面41bと同様に、2点において丸棒144bの外周面に対して当接して支持している。
本実施形態のガタ防止機構151では、以上のように、固定ノブ33の取付け位置の上下2箇所に分けて、2本の丸棒144a,144bを外支柱142の内周面に対して溶接接合している。そして、これらの丸棒144a,144bの外周面に対してそれぞれ当接する当接面141a,141bを、図15に示す内支柱141側に設けている。
これにより、上記実施形態1のガタ防止機構51と同様に、内支柱141は、外支柱142に対して左右方向における移動が規制される。よって、内支柱141の外支柱142に対するガタツキの発生を効果的に防止することができる。
また、本実施形態のガタ防止機構51では、2本の丸棒144a,144bを固定ノブ33の取り付け位置の上下に分けてそれぞれ外支柱141の内周面に対して溶接接合している。このため、1本の丸棒44の外周面を当接面41bに当接させた上記実施形態1のガタ防止機構51と比較して、上下方向においてガタ防止機構51を2箇所に設けることができるため、より耐久性に優れたガタ防止機構151を構成することができる。よって、さらに長期間に亘ってアームレスト装置のガタツキを効果的に防止することができる。
また、内支柱141における固定ノブ33の取り付け位置内周面側には、ナット33cが溶接によって固定されている。これにより、固定ノブ33のねじ部33bをナット33cに対してねじ込むことで、内支柱141と外支柱142との間の隙間を少なくすることができる。よって、ガタ防止機151を構成する丸棒144a,144bと当接面141a,141bとが密着し、それぞれが2点支持された状態で確実に保持することができる。この結果、外支柱142に対する内支柱141の左右方向へのガタツキを効果的に防止することができる。
なお、上記実施形態1,2のいずれにおいても、上述した丸棒144a,144bを内支柱141側に溶接接合し、丸棒144a,144bの外周面に対して当接する当接面を外支柱142側に設けるか、外支柱142側に溶接接合し、当接面を内支柱141側に設けるかについては、ガタ防止機構151の設計変更によって適宜選択が可能である。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、本発明に係るガタ防止機構51として、上下方向に沿って配置された丸棒44と、内支柱41側の当接面41bとを組み合わせた構成を採用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ガタ防止機構を構成する上下方向に沿って配置される部材としては、断面が円形の丸棒に限らず、断面が多角形や楕円の部材であってもよい。また、これに対応する当接面の形状も、上記実施形態の形状に限らず、多種多様な曲面、平面を用いることができる。
(B)
上記実施形態では、外支柱42側が運転シート20に対して固定配置されており、内支柱41側が外支柱42に沿って上下動することで、アームレスト31a,31bの高さ調整を行う例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、内支柱側が運転シートに対して固定配置され、外支柱側が内支柱の外面に沿って上下動するように構成されたアームレストの取付構造であってもよい。
また、アームレスト装置としては、運転シートに固定されたものに限らず、例えば、キャブの床面に固定されたものであってもよい。
(C)
上記実施形態では、本発明に係るアームレストの取付構造を、油圧ショベルのキャブ内に設置されたアームレスト装置に対して適用した例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ホイールローダーやブルドーザ、クレーン車等のような他の建設機械のキャブ内に設置されたアームレスト装置に対して、本発明を適用してもよい。
本発明の建設機械のアームレストの取付構造は、簡易な構成によって、内支柱と外支柱との間のガタツキの発生を防止することができるという効果を奏することから、建設機械に限らず、他の作業車両に設置されたアームレスト装置に対して広く適用可能である。
1 油圧ショベル(建設機械)
2 下部走行体
3 旋回台
4 作業機
5 カウンタウェイト
6 エンジンルーム
9 機器室
10 キャブ
11 ブーム
11a 油圧シリンダ
12 アーム
12a 油圧シリンダ
13 バケット
13a 油圧シリンダ
14 エンジンフード
20 運転シート(運転席)
21a,21b 操作レバー
22a,22b 操作装置
30 アームレスト装置
31a,31b アームレスト
32a,32b 支柱
33 固定ノブ
33a ノブ
33b ねじ部
33c ナット
33d カラー
41 内支柱
41a 挿通孔(開口孔)
41b 当接面(溝部)
42 外支柱
42a 長孔(開口孔)
43 土台部
44 丸棒
45 デテントバネ
45a 本体部
45b 屈曲部
46 プレート部材
46a 本体部
46b 段差部
50 高さ調整機構(高さ検知部)
51 ガタ防止機構(ガタ防止部)
141 内支柱
141a,141b 当接面
142 外支柱
144a,144b 丸棒
151 ガタ防止機構(ガタ防止部)
A 矢印
F 床面
P 履帯
P1,P2 接触点
S 室内空間
特開平10−331199号公報(平成10年12月15日公開) 特開2005−137661号公報(平成17年6月2日公開)

Claims (7)

  1. 略筒状の内支柱と、
    前記内支柱に対して相対的にスライド移動可能な状態で前記内支柱を内包する略筒状の外支柱と、
    前記内支柱および前記外支柱にそれぞれ形成された開口孔に挿通され、前記外支柱に対する前記内支柱の相対位置を固定する固定ノブと、
    前記内支柱と前記外支柱とのスライド方向に沿って配置されており、前記スライド方向に交差する第1方向への荷重を受けて、前記第1方向における前記内支柱の相対移動を抑制するガタ防止部と、
    を備え
    前記ガタ防止部は、
    前記スライド方向に沿って前記外支柱の内面に固定された丸棒と、
    前記内支柱における前記丸棒に対向する位置に配置され、前記丸棒に当接した状態で前記外支柱に対して相対的にスライド移動可能とする溝部と、
    を有している、
    建設機械のアームレストの取付構造。
  2. 前記ガタ防止部は、前記固定ノブの取付け位置の上下にそれぞれ設けられている、
    請求項1に記載の建設機械のアームレストの取付構造。
  3. 前記丸棒は、前記第1方向における断面において、前記溝部に対して2点で接触している、
    請求項に記載の建設機械のアームレストの取付構造。
  4. 前記外支柱は、前記固定ノブが挿通され、前記内支柱と前記外支柱との相対的なスライド移動の範囲を規定する長孔を有している、
    請求項1からのいずれか1項に記載の建設機械のアームレストの取付構造。
  5. 前記内支柱と前記外支柱との相対位置を検知する高さ検知部を、さらに備えている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の建設機械のアームレストの取付構造。
  6. 前記高さ検知部は、側壁部分に複数の段差部を有するプレート部材と、前記プレート部材の側壁部分を挟み込むように前記複数の段差部に嵌合するデテントバネと、を有している、
    請求項に記載の建設機械のアームレストの取付構造。
  7. 前記プレート部材の側壁部分に形成された前記段差部は、スライド方向において左右ほぼ均等な溝形状を有している、
    請求項に記載の建設機械のアームレストの取付構造。
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