JP5490925B2 - 向上した雑音除去性を有するオーバーサンプリング連続時間型コンバータ - Google Patents

向上した雑音除去性を有するオーバーサンプリング連続時間型コンバータ Download PDF

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Description

【背景技術】
【0001】
本発明は、請求項1乃至13に記載の雑音除去性の改善されたオーバーサンプリング連続時間型コンバータを用いる装置及びその方法に関する。
【0002】
連続時間型アナログ−デジタル・コンバータ(CT ADC)及び連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ(CT DAC)は、サンプリングがフロントエンド回路で用いられない離散時間型のもの(DT ADC及びDT DAC)とは区別される。もっと正確に言えば、連続時間型ADCの場合には、特定の形式のフィルタリング又はアナログ処理が、入力波形をサンプリング(又は格納)する前に、最終的なデジタル化の一部として用いられる。連続時間型DACの場合には、サンプリングは用いられない。この連続時間の手法は、離散時間型コンバータの使用に比べて幾つかの利点を有する。例えば、連続時間型ADC又はDACを用いる2つの利点は、結合される雑音に対する感度が低下することと、低電力の実現の可能性があることである。
【0003】
連続時間型コンバータの電力及び雑音感度の利点は、それらの性能を離散時間型コンバータの性能と比較対照することにより理解できる。しかしながら、連続時間型DACはクロックのジッタの影響を受けやすい。(ジッタとして現れる)高周波数位相雑音が、DACを駆動するために用いられるクロック信号に存在するとき、クロック・スペクトル内の大きなスパー(spur)は、近くの周波数におけるDAC出力成分をベースバンド信号領域内に混合し、DACの性能を劣化させてしまう。同様のことが連続時間型ADCにも言える。したがって、連続時間型DAC/ADCのクロック信号により導入される雑音障害を軽減/除去することは、設計者にとって重要な課題である。
【0004】
これに鑑み、本発明は、上述の欠点のうちの1又は複数を単独で又は任意の組合せで軽減、緩和又は除去する雑音除去性の改善されたオーバーサンプリング連続時間型コンバータを用いる装置及び関連する方法を提供することを目的とする。
【0005】
これは、それぞれ請求項1及び13に記載されたオーバーサンプリング連続時間型コンバータを用いる装置及び関連する方法により達成される。従属請求項は、対応する更なる発展及び改良に関する。
【先行技術文献】
【非特許文献1】OLIAEI, Sigma-Delta Modulator With Spectrally Shaped Feedback, IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS-II: ANALOG AND DIGITAL SIGNAL ROCESSING, pp.518-530, VOL.50, NO.9, SEPTEMBER 2003
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、向上した雑音除去性を有するオーバーサンプリング連続時間型コンバータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
概して、一態様では、装置は、クロック源と、オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータとを有する。クロック源は、クロック信号を生成し、クロック信号が生成される及び/又は送られるときに雑音信号が前記クロック信号に追加されうる。オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、入力デジタル・データ・サンプルにノイズ・シェーピングを実行して中間データ・サンプルを提供するシグマ−デルタ変調器、前記中間データ・サンプルをフィルタリングしてフィルタリングされたサンプルを生成するフィルタであって、前記フィルタは、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域において阻止帯域を有する伝達関数を有する、フィルタ、前記フィルタリングされたサンプルを出力アナログ信号に変換する連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、を有する。クロック信号又は前記クロック信号から得られた信号は、前記オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータの1又は複数のコンポーネントにより用いられる。
【0008】
装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、複数の周波数を有する雑音信号が、前記クロック信号に追加されてもよい。前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有する。前記クロック信号の中の雑音信号は、電力線、グランド線又は前記オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータが配置される基盤を通じて、前記オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータに結合されうる。前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有しうる。前記クロック源は、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する位相ロックド・ループを有し、前記フィルタの伝達関数の前記ノッチは、前記基準クロック周波数又は前記基準クロック周波数の高調波に合致する周波数に設定されうる。位相ロックド・ループは、整数N位相ロックド・ループを有しうる。位相ロックド・ループは、分数N位相ロックド・ループを有しうる。前記フィルタの伝達関数は、前記基準クロック周波数及び前記基準クロック周波数の高調波のうちの2以上に合致する周波数において複数のノッチを有しうる。前記クロック源は、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する遅延ロックド・ループを有し、前記フィルタの伝達関数の前記ノッチは、前記基準クロック周波数又は前記基準クロック周波数の高調波に合致する周波数に設定されうる。前記クロック源は、周期的に再較正される較正された発振器であってもよい。
【0009】
前記入力デジタル・データ・サンプルは、関心のある周波数帯域内の周波数成分を有するアナログ信号と関連付けられ、前記シグマ−デルタ変調器は、前記入力データ・サンプルにノイズ・シェーピングを実行し、前記関心のある周波数帯域内の前記フィルタリングされたサンプルの量子化雑音を低減し、前記量子化雑音の一部を前記関心のある周波数帯域の外側に配置し、前記阻止帯域は、前記関心のある周波数帯域の外側にある。前記フィルタは、有限インパルス応答(FIR)フィルタ、無限インパルス応答(IIR)フィルタ又はFIRフィルタとIIRフィルタの組合せを有しうる。前記フィルタはsincフィルタを有しうる。前記フィルタはプログラマブル・フィルタを有しうる。前記プログラマブル・フィルタは、阻止帯域を前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致させるよう選択される設定可能な係数を有しうる。前記フィルタの伝達関数は、ノッチを有し、前記ノッチの周波数を前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致させるよう選択できる設定可能な係数を有しうる。前記雑音信号は、前記クロック源の外部の信号源により生成されうる。前記雑音信号の信号源は、チャージ・ポンプ又はスイッチド・モード電源を有しうる。前記フィルタ及び前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、一部分は有限インパルス応答デジタル−アナログ・コンバータとして統合されうる。前記フィルタは、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータの一部として実装されうる。前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、前記フィルタリングされたサンプル内のデジタル・コードに基づいて選択される重み付けされた電流源を有しうる。
【0010】
概して、別の態様では、装置は、クロック信号を生成するクロック源であって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに雑音信号が前記クロック信号に加えられる、クロック源、入力アナログ信号を出力デジタル信号に変換するオーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータを有する。前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータは、第1の中間信号を量子化して前記出力デジタル信号を生成する量子化器、前記出力デジタル信号をフィルタリングして第1のフィルタリングされたデジタル信号を生成する第1のフィルタであって、該第1のフィルタは、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有する、第1のフィルタ、前記第1のフィルタリングされたデジタル信号を前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の第1のアナログ表現に変換する第1のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、前記入力アナログ信号と前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の前記第1のアナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成する第1の回路、を有する。前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた信号は、前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータの1又は複数のコンポーネントにより用いられる。
【0011】
装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、複数の周波数を有する雑音信号が、前記クロック信号に追加されてもよい。前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有しうる。前記クロック信号中の雑音信号は、電力線、グランド線又は前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータが配置される基盤を通じて、前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータに結合されうる。前記第1のフィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有しうる。
【0012】
前記クロック源は、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する位相ロックド・ループを有し、前記第1のフィルタの伝達関数の前記ノッチは、前記基準クロック周波数又は前記基準クロック周波数の高調波に合致する周波数を有しうる。前記位相ロックド・ループは、整数N位相ロックド・ループを有しうる。前記位相ロックド・ループは、分数N位相ロックド・ループを有しうる。前記第1のフィルタの伝達関数は、前記基準クロック周波数及び前記基準クロック周波数の高調波のうちの2以上に合致する周波数において複数のノッチを有しうる。前記クロック源は、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する遅延ロックド・ループを有し、前記第1のフィルタの伝達関数は、前記基準クロック周波数又は前記基準クロック周波数の高調波に合致する周波数においてノッチを有しうる。前記クロック源は、周期的に再較正される較正された発振器を有しうる。前記入力アナログ信号は、関心のある周波数帯域内の周波数成分を有しうる。
【0013】
前記量子化器、前記第1のフィルタ、前記フィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ及び前記第1の回路は、関心のある周波数帯域内の出力デジタル信号の量子化雑音を低減し及び一部の前記量子化雑音を前記関心のある周波数帯域の外側に配置するためにノイズ・シェーピングを実行するシグマ−デルタ変調器を形成しうる。前記阻止帯域は、前記関心のある周波数帯域の外側にある。前記第1のフィルタは、有限インパルス応答(FIR)フィルタ、無限インパルス応答(IIR)フィルタ又はFIRフィルタとIIRフィルタの組合せを有しうる。前記第1のフィルタはプログラマブル・フィルタを有しうる。前記プログラマブル・フィルタは、前記阻止帯域を前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致させるよう選択される設定可能な係数を有しうる。前記第1のフィルタの伝達関数は、ノッチを有し、前記ノッチの周波数を前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致させるよう選択できる設定可能な係数を有しうる。前記雑音信号は、前記クロック源の外部の信号源により生成されうる。前記雑音信号の信号源は、チャージ・ポンプ又はスイッチド・モード電源を有しうる。
【0014】
前記装置は、前記出力デジタル信号をフィルタリングして第2のフィルタリングされたデジタル信号を生成する第2のフィルタ、前記第2のフィルタリングされたデジタル信号を前記第2のフィルタリングされたデジタル信号の第2のアナログ表現に変換する第2のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、前記第2の中間信号を処理したものと前記第2のフィルタリングされたデジタル信号の前記第2のアナログ表現との間の差を表す第3の中間信号を生成する第2の回路、有しうる。前記第1のフィルタはsincフィルタを有し、前記第2のフィルタは有限インパルス応答フィルタを有しうる。前記sincフィルタは、前記sincフィルタの伝達関数のノッチの周波数を前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致させるよう選択される設定可能な係数を有するプログラマブル・フィルタを有しうる。前記第1のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、デジタル・コードに基づいて選択される重み付けされた電流源を有しうる。
【0015】
概して、別の態様では、装置は、オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを有する。前記オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、オーバーサンプリングされたデジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされたオーバーサンプリングされたデジタル信号を生成する第1のフィルタであって、該フィルタは、雑音信号の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有し、該阻止帯域は関心のある周波数領域の外側にある、第1のフィルタ、前記フィルタリングされたサンプルを第1のアナログ信号に変換する連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、前記第1のアナログ信号をフィルタリングして出力アナログ信号を生成する第2のフィルタであって、該第2のフィルタは、前記関心のある周波数帯域の外側の周波数を有する前記出力アナログ信号内の成分を低減する、第2のフィルタ、を備える。
【0016】
前記装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記装置は、クロック信号を生成するクロック源であって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに位相雑音ピークが前記クロック信号の雑音レベルに追加されうる、クロック源、を有し、前記第1のフィルタの伝達関数は、前記雑音ピークの周波数に合致する周波数で生じるノッチを有する。サンプリング・コンポーネントは、シグマ−デルタ変調器を有しうる。
【0017】
概して、別の態様では、装置は、入力アナログ信号を出力デジタル信号に変換するオーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータを有し、前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータは、第1の中間信号を量子化して前記出力デジタル信号を生成する量子化器、前記出力デジタル信号をフィルタリングして第1のフィルタリングされたデジタル信号を生成する第1のフィルタであって、該第1のフィルタは、雑音信号の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有する、第1のフィルタ、前記第1のフィルタリングされたデジタル信号を前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の第1のアナログ表現に変換する第1のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、前記入力アナログ信号と前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の前記第1のアナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成する第1の回路、を有する。
【0018】
前記装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記装置は、クロック信号を生成するクロック源であって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに位相雑音ピークが前記クロック信号の雑音レベルに追加されうる、クロック源、を有し、前記第1のフィルタの伝達関数は、前記雑音ピークの少なくとも1つの周波数に合致する周波数で生じるノッチを有する。前記装置は、前記出力デジタル信号をフィルタリングして第2のフィルタリングされたデジタル信号を生成する第2のフィルタであって、該第2のフィルタは前記第1のフィルタにより生成されるフィードバック遅延を補償する、第2のフィルタ、前記第2のフィルタリングされたデジタル信号を第2のフィードバック・ループに供給される第3の中間信号に変換する第2のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、を有しうる。前記第1のフィルタはsincフィルタを有し、前記第2のフィルタは有限インパルス応答フィルタを有しうる。
【0019】
概して、別の態様では、装置は、入力信号を前記入力信号と異なる形式を有する出力信号に変換するオーバーサンプリング連続時間型コンバータを有する。前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータは、オーバーサンプリングされたデジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされた信号を生成するフィルタであって、前記フィルタは、雑音信号の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有し、前記阻止帯域は関心のある周波数帯域の外側にある、フィルタ、前記フィルタリングされた信号をアナログ信号に変換する連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、を有する。
【0020】
前記装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータは、オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを有し、前記入力信号はデジタル信号を有し、前記出力信号は前記アナログ信号又は前記アナログ信号をフィルタリングしたものを有しうる。前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータは、前記オーバーサンプリングされたデジタル信号を生成する量子化器を備えたオーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータを有し、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータからのアナログ信号はフィードバック・ル―プに供給されうる。前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有しうる。
【0021】
概して、別の態様では、入力デジタル・データ・サンプルを出力アナログ信号に変換する方法が提供される。前記方法は、雑音信号を有するクロック信号を送るステップ、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数と合致する周波数に阻止帯域を有する伝達関数を有するフィルタを用いて、関心のある信号帯域の外側の成分を有するオーバーサンプリングされたデジタル・データをフィルタリングするステップであって、フィルタリングされたサンプルを生成し、前記阻止帯域は前記関心のある信号帯域の外側にある、ステップ、連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを用いて、前記フィルタリングされたサンプルを出力アナログ信号に変換するステップ、を有する。
【0022】
前記方法の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、複数の周波数を有する雑音信号が、前記クロック信号に追加されてもよい。前記フィルタリングするステップは、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有する伝達関数を有するフィルタを用いるステップを有しうる。前記クロック信号を生成するステップは、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する位相ロックド・ループを用いてクロック信号を生成するステップを有し、前記方法は、前記フィルタの伝達関数のノッチを、前記基準クロック周波数又は前記基準クロック周波数の高調波に合致する周波数に設定するステップを有しうる。前記フィルタの伝達関数は、前記基準クロック周波数及び前記基準クロック周波数の高調波のうちの2以上に合致する周波数において複数のノッチを有しうる。前記中間データ・サンプルをフィルタリングするステップは、前記中間データ・サンプルをフィルタリングするためにsincフィルタを用いるステップを有しうる。前記中間データ・サンプルをフィルタリングするステップは、前記中間データ・サンプルをフィルタリングするためにプログラマブル・フィルタを用いるステップを有し、前記方法は、前記阻止帯域が前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致するように、前記プログラマブル・フィルタの設定可能な係数を選択するステップを有しうる。前記フィルタリングされたサンプルを出力アナログ信号に変換するステップは、デジタル・コードに基づいて重み付けされた電流源を選択するステップを有しうる。
【0023】
概して、別の態様では、入力アナログ信号を出力デジタル信号に変換する方法が提供される。前記方法は、クロック信号を生成するステップ、前記クロック信号を送るステップであって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに雑音信号が前記クロック信号に追加される、ステップ、第1の中間信号を量子化して出力デジタル信号を生成するステップ、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有するフィルタを用いて、前記出力デジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされたデジタル信号を生成するステップ、フィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを用いて、前記フィルタリングされたデジタル信号を前記フィルタリングされたデジタル信号のアナログ表現に変換するステップ、入力アナログ信号と前記フィルタリングされたデジタル信号の前記アナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成するステップ、を有する。
【0024】
前記方法の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、複数の周波数を有する雑音信号が、前記クロック信号に追加されてもよい。前記フィルタリングするステップは、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有する伝達関数を有する第1のフィルタを用いるステップを有しうる。前記クロック信号を生成するステップは、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する位相ロックド・ループを用いてクロック信号を生成するステップを有し、前記方法は、前記第1のフィルタの伝達関数のノッチを、前記基準クロック周波数又は前記基準クロック周波数の高調波に合致する周波数に設定するステップを有しうる。前記第1のフィルタの伝達関数は、前記基準クロック周波数及び前記基準クロック周波数の高調波のうちの2以上に合致する周波数において複数のノッチを有しうる。前記出力デジタル信号をフィルタリングするステップは、前記出力デジタル信号をフィルタリングするためにsincフィルタを用いるステップを有しうる。前記出力デジタル信号をフィルタリングするステップは、前記出力デジタル信号をフィルタリングするためにプログラマブル・フィルタを用いるステップを有しうる。前記プログラマブル・フィルタは、前記阻止帯域が前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致するように、前記プログラマブル・フィルタの設定可能な係数を選択するステップを有しうる。前記第1のフィルタの伝達関数は、ノッチを有しうる。前記プログラマブル・フィルタの設定可能な係数は、前記ノッチの周波数が前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致するように、選択されうる。前記フィルタリングされたデジタル信号を前記出力デジタル信号のアナログ表現に変換するステップは、デジタル・コードに基づいて重み付けされた電流源を選択するステップを有しうる。
【0025】
概して、別の態様では、装置は、デジタル入力データをアナログ出力データに変換するオーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを有する。オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、オーバーサンプリングされたデータをフィルタリングしてフィルタリングされたデータを生成するフィルタであって、前記フィルタは、関心のある信号帯域の外側にあり且つクロック信号の雑音成分の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有する、フィルタ、前記フィルタリングされたデータを前記アナログ出力信号に変換する連続時間型デジタル−アナログ・コンバータであって、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた別の信号を用いる、連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、を有する。
【0026】
前記装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有しうる。前記雑音信号の周波数は、基準クロック信号の周波数又は前記基準クロック信号の高調波の周波数に対応しうる。
【0027】
概して、別の態様では、装置は、アナログ入力信号をデジタル出力信号に変換するオーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータを有する。前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータは、第1の中間信号を量子化して前記出力デジタル信号を生成する量子化器、前記出力デジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされたデジタル信号を生成するフィルタであって、該フィルタは、関心のある信号帯域の外側であり且つクロック信号の雑音成分の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有する、フィルタ、前記フィルタリングされたデジタル信号を前記フィルタリングされたデジタル信号のアナログ表現に変換するフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータであって、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた別の信号を用いる、フィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、前記アナログ入力信号と前記フィルタリングされたデジタル信号の前記アナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成する回路、を有する。
【0028】
前記装置の実装は、以下の特徴のうちの1又は複数を有してもよい。前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有しうる。前記雑音信号の周波数は、基準クロック信号の周波数又は前記基準クロック信号の高調波の周波数に対応しうる。
【0029】
以下で、本発明は、例として添付の図面を参照して更に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】従来の例示的な離散時間型DACの図である。
【図1B】従来の例示的な連続時間型DACの図である。
【図2】信号経路に挿入されたデジタル・フィルタを有する連続時間型Σ−ΔDACコンバータの図である。
【図3】sincフィルタのブロック図である。
【図4】図3のsincフィルタの周波数応答のグラフである。
【図5】図2の連続時間型Σ−ΔDACの周波数スペクトルである。
【図6】比較的雑音のないクロックの位相雑音スペクトルの例を示すグラフである。
【図7】雑音のあるクロックの位相雑音スペクトルの例を示すグラフである。
【図8】整数N PLLからのクロック信号を受信する連続時間型Σ−ΔADCコンバータの図である。
【図9】例示的な連続時間型Σ−ΔADCの図である。
【図10】例示的な連続時間型Σ−ΔADCの図である。
【図11】例示的な連続時間型Σ−ΔADCの図である。
【図12】例示的な連続時間型Σ−ΔADCの図である。
【図13】連続時間型Σ−ΔADCの線形モデルの図である。
【図14A】例示的な帯域阻止IIRフィルタの図である。
【図14B】図14Aの帯域阻止IIRフィルタの周波数応答のグラフである。
【図15A】例示的な帯域阻止FIRフィルタの図である。
【図15B】FIR係数値を示すグラフである。
【図15C】図15Aのフィルタの周波数スペクトルのグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
図1Aは、従来の離散時間型DACの例を示す。離散時間型DACは、スイッチド・キャパシタ(S−C)法を用いて実施される。DAC入力コードに依存して、左側にある特定のキャパシタ(C IN1 ,C IN2 ,...,C INn )は、先ず基準電圧V REF まで充電される。選択された入力キャパシタがV REF まで充電されている間、増幅器A の出力とその反転端子との間に配置された積分キャパシタC FB は、スイッチS を閉じることによりリセットされる。次に、選択されたキャパシタに蓄積された電荷は、選択された入力キャパシタが増幅器A の反転(「−」)端子とグランドの間に接続されたときに、キャパシタC FB へ転送される。入力キャパシタはDACへのデジタル入力により選択されるので、キャパシタC FB へ転送される電荷の大きさ、したがってキャパシタC FB にかかる電圧も、DACへの入力コードに依存する。サンプル・アンド・ホールド(S/H)回路は、安定させる間及びリセット中に増幅器A からの出力値を保持するために、増幅器A の後に配置されうる。
【0032】
図1Bは、電流DAC(IDAC)を用いた従来の連続時間型DACの実装を示す。正及び負の重み付けされた電流源(I 1p 、I 1n 、I 2p 、I 2n 、...、I np 、I nn )は、所与のDACコードからマッピングされると選択される。選択された電流源の各々は、増幅器A の反転入力に接続される。増幅器段は、フィードバックキャパシタC FB と並列に接続されたフィードバック抵抗器R FB と共に低域通過トランス・インピーダンス段として構成される。フィードバック抵抗器R FB は、増幅器A の反転端子に接続された全ての電流に比例する電圧を展開する。入力電流は入力DACコードにより選択されるので、入力コードからその出力電圧への直接的なマッピングが存在する。キャパシタC FB は、DACコードが変化するときの出力電圧の遷移を平滑化することにより、その段の前述の低域通過特性を提供する。
【0033】
オーバーサンプリング連続時間型DACの幾つかの実装では、クロック信号内の雑音スパーの周波数と合致するノッチ周波数を有するフィルタが、雑音スパーの周波数における又はその近くの連続時間型DAC入力信号の帯域外成分を除去又は低減するために用いられる。同様に、1又は複数の連続時間型フィードバックDACを用いるオーバーサンプリング連続時間型ADCの幾つかの実装では、クロック信号内の雑音スパーの周波数と合致するノッチ周波数を有するフィルタが、雑音スパーの周波数における又はその近くの各連続時間型フィードバックDAC入力信号の帯域外成分を除去又は低減するために用いられる。このように、クロックのスパーによりベースバンド信号領域に混合された帯域外成分は、有意に低減され、オーバーサンプリング連続時間型DAC及びオーバーサンプリング連続時間型ADCの性能を向上させる。
【0034】
オーバーサンプリング連続時間型DACは、帯域外雑音を低減するために、多くの場合に再構成フィルタと称される別のフィルタを、連続時間型DACの出力に有してもよい。オーバーサンプリング連続時間型DAC及びオーバーサンプリング連続時間型ADCの例は、連続時間型シグマ−デルタ(Σ−Δ)DAC及び連続時間型シグマ−デルタADCを含む。他の種類のオーバーサンプリング連続時間DAC及びオーバーサンプリング連続時間型ADCが用いられてもよい。
【0035】
オーバーサンプリング連続時間型DACにおいて、フィルタを連続時間型DACの直前に配置して連続時間型DACの入力信号をフィルタリングすることは、クロックのスパーによりベースバンド信号領域に混合される信号成分を大幅に低減できるという利点を有する。比較すると、従来のオーバーサンプリング連続時間型DACでは、フィルタは、連続時間型DACの後段に配置され、連続時間型DACの出力信号をフィルタリングするだけであり、クロックのスパーによりベースバンドに混合される信号成分を減衰しないだろう。帯域外成分をフィルタリングするためにフィルタをDACの前に配置しないと、フィルタは、ベースバンド信号領域の外側の雑音を除去できるが、所望の信号を除去せずにベースバンド信号領域に既に混合されている帯域外信号成分を除去又は低減することはできない。
【0036】
同様に、オーバーサンプリング連続時間型ADCにおいて、フィルタを一部又は全ての連続時間型フィードバックDACの直前に配置して連続時間型フィードバックDACの入力信号をフィルタリングすることは、クロックのスパーによりベースバンド信号領域に混合される信号成分を大幅に低減できるという利点を有する。
【0037】
<改良された連続時間型Σ−ΔDAC>
図2を参照すると、幾つかの実装では、システム90は、デジタル入力データ(Data_In)102をアナログ出力信号104に変換する連続時間型シグマ−デルタDAC100を有する。連続時間型シグマ−デルタDAC100は、シグマ−デルタ変調器(Σ−Δ変調器)106、デジタル・フィルタ108及び連続時間型DAC110を有する。シグマ−デルタ変調器106は、連続時間型DAC(CT DAC)110の切り替えを制御し、連続時間型DAC110の有限の分解能から生じる大部分のエラーと連続時間型DAC110内の要素(コンポーネント)間の不整合がアナログ出力信号104のベースバンドの外側の周波数に位置するようにする。これは、ベースバンド内のエラーを低減する。
【0038】
連続時間型シグマ−デルタDAC110は、例えば、デジタル信号プロセッサと直列に接続されるか、又は混合信号処理チェーンの一部であってもよい。DAC110は、アナログ及びデジタル回路を含むシステム・オン・チップの一部であってもよい。システム90は、オーディオ・デコーダ又はビデオ・デコーダのような、デジタル−アナログ・コンバータを用いる電子機器でありうる。連続時間型シグマ−デルタDAC100は、モバイル装置、例えば携帯電話機、ラップトップ型コンピュータ又はタブレット型コンピュータで有用である。
【0039】
連続時間型DAC110は、クロック信号112(例えば、周波数fDACを有するDACクロック)をクロック生成及び分配回路(又はクロック・ツリー)114から受ける。クロック生成及び分配回路114は、位相ロックド・ループ(PLL)116及びクロック分配網118を有する。位相ロックド・ループ116は、基準クロック120を受け、基準クロック120と比べて高い周波数を有するクロック信号112を出力する。クロック分配網118は、PLLの出力クロック信号112を局所的に増幅してシステム90の様々な部分へ送信できるようにするバッファ124のシステムを有する。クロック分配網118は、PLL出力クロック信号112と比べて低い周波数を有するクロック信号を生成する分周器(図示されない)を有してもよい。
【0040】
幾つかの例では、連続時間型シグマ−デルタDAC100とクロック生成及び分配回路114とは、集積回路に組み込まれる。基準クロック120は、例えば、水晶振動子により生成されるか、又はオフ・チップの発信元から供給されてもよい。基準クロック120は、連続時間型DAC110に分配されるクロック信号112への位相雑音の一因となりうる。雑音は、クロック分配経路内の様々な場所で結合されうる。例えば、雑音は、(参照符号126aにより示されるように)位相ロックド・ループ116を通じて、(参照符号126bにより示されるように)クロック分配網118内のバッファ124を通じて、及び/又は(参照符号126cにより示されるように)クロック生成及び分配回路114から連続時間型DAC110へのクロック信号を伝送する信号線を通じて、クロック信号に結合されるかも知れない。さらに、雑音は、例えば、電源、グランド、DAC集積回路が組み立てられる基盤、及び/又は基準電圧を通じて結合されうる。組立行程の配置の縮小を通じて達成される集積度が高いほど、集積回路上の部品は互いに更に接近して配置され、雑音結合を増大してしまう。
【0041】
デジタル・フィルタ108は、シグマ−デルタ変調器106と連続時間型DACとの間に直列に配置される。デジタル・フィルタ108は、出力信号128をシグマ−デルタ変調器106から受け、出力信号128内の、クロック信号112内の雑音スパーの周波数と一致する又はほぼ一致する周波数にある帯域外成分をフィルタリングするよう設計される。デジタル・フィルタ108は、フィルタリングされた信号130を連続時間型DAC110へ出力する。デジタル・フィルタ108では、クロック信号112の雑音スパーの周波数又はその近くの周波数における出力信号128の大きさが減衰される。このように、クロックのスパーによるベースバンド信号領域に混合された、シグマ−デルタ変調器106の出力信号128の帯域外成分は、大幅に低減される。混合過程から生じるベースバンド雑音は、大幅に減衰できる。
【0042】
幾つかの実装では、クロック信号内の主な雑音スパーの周波数が分かっている。例えば、雑音スパーは、基準クロック信号120の周波数fREFの整数倍に等しい周波数において生じうる。雑音スパーは、連続時間型シグマ−デルタDAC110又はクロック生成及び分配回路114の近くに配置されたチャージ・ポンプ(又はスイッチド・モード電源)の周波数の整数倍に等しい周波数において生じ得る。
【0043】
デジタル・フィルタ108は、多くの種類のフィルタを用いて実施できる。例えば、図3を参照すると、デジタル・フィルタ108は、主な雑音スパーの周波数と一致する又はその近くの周波数に位置するノッチを有するNタップsincフィルタ140である。この例では、sincフィルタ140は、(N−1)個の遅延142及びN個のタップ144で実装される。遅延された入力値は、タップの数に反比例してスケーリングされる。この実装の最終的な効果は、フィルタへの入力の移動平均を生成することである。デジタル・フィルタ108は、特定の周波数において1又は複数のノッチを有する代わりに、特定の周波数範囲の1又は複数の阻止帯域を有することができる。例えば、主な雑音スパーが1MHz及び2MHzで生じる場合、デジタル・フィルタ108は、周波数範囲0.8乃至1.2MHz及び1.8乃至2.2HMzにおいて停止帯域を有するよう構成できる。一般に、帯域阻止フィルタの阻止帯域は、入力信号が少なくとも3dBだけ減衰される周波数範囲を表す。阻止帯域の外側の周波数を有する入力信号については、帯域阻止フィルタにより提供される減衰は3dBよりも少ない。
【0044】
図4は、Nが8に等しい図3のsincフィルタ140の周波数応答152のグラフ150である。周波数領域では、sincフィルタの伝達特性は、低域通過形であり、高周波数の信号成分を低減する。さらに、sincフィルタ140は、自身の伝達関数において、fCLK/Nの整数倍のところにノッチ154を有する。ここで、Nはフィルタのタップ数であり、fCLKはsincフィルタにより用いられるクロック周波数である。用語「ノッチ」は、フィルタの伝達関数がゼロになるか又は大幅に減衰される狭い周波数範囲を表す。クロック信号112の位相雑音スパーと同一の周波数にノッチ154を配置することにより、雑音スパーによりベースバンドに混合された雑音を有意に減衰することができる。
【0045】
図2のシステムでは、基準クロック周波数の整数倍(高調波)において、出力クロック信号112内に多くのスパーが存在する。この例では、N(タップ数)を正しく選択することは、デジタル・フィルタ108の伝達関数内のノッチを、PLL(及び/又は雑音結合)により生成されるスパーの一部又は全部と同一の周波数に配置するだろう。
【0046】
図5を参照すると、グラフ160は、図2のオーバーサンプリング連続時間型DAC100の例示的な出力信号周波数スペクトル162を示す。出力信号周波数スペクトル162は、ベースバンド信号領域166内の信号を表すピーク164及びベースバンド166の外側にある幾つかのノッチ168を有する。この例では、4タップのsincフィルタが用いられた。ノッチ168は、ベースバンド166に混合される雑音を低減する効果を有する。ノッチ168が配置される場所と同じ周波数において、クロック信号112内に大きなスパーが存在する場合、ベースバンド166に混合された雑音を有意に低減できる。
【0047】
以下に、図2のシステム90で現れうるクロック信号の周波数スペクトルの例を記載する。図6を参照すると、グラフ170は、位相ロックド・ループの順方向経路内の結合に起因する基準クロック周波数(fREF)の整数倍に存在する比較的小さいスパー174を有する比較的雑音の少ないクロック信号の例示的な周波数スペクトル172を示す。グラフ170では、水平軸は周波数を表し、垂直軸は位相雑音(dBc、搬送波に対するデシベル)を表す。
【0048】
幾つかの例では、雑音が多く密にパッケージされた回路では、高いレベルの雑音結合が生じ、クロック信号に大きなスパーを生じ得る。図7を参照すると、グラフ180は、幾つかの異なるソースから生じた複数のスパー群184、186及び188を有する雑音の多いクロック信号の例示的な周波数スペクトル182を示す。グラフ180の左から始まり、60kHz乃至80kHzの間に、分数N PLLの非線形性から生じた一対のスパー184がある。1.6MHz及び高調波まで移動すると、1.6MHzで動作している近隣のチャージ・ポンプ回路からの電源を通じて結合された雑音から生じた一組のスパー186がある。最後に、クロック・ツリー(クロック分配網)の供給を通じて結合する26MHz基準クロック及びその高調波から生じた大きなスパー188がある。これらの大きな位相雑音ピークのいずれか又は全ては、連続時間型DAC110の出力と混合し(乗じられ)、ベースバンド周波数領域内に有意な雑音を配置しうる。
【0049】
位相雑音スパー184、186及び/又は188の周波数に一致する又はその近くの周波数においてノッチを有するよう、デジタル・フィルタ108を注意深く設計することにより、ベースバンドに混合される雑音を有意に低減することができる。
【0050】
幾つかの例では、図2に別個のブロックとして示されたデジタル・フィルタ108は、連続時間型DAC110と結合することができる。連続時間型DAC110の種々の要素は、FIRフィルタのフィルタ係数に整合するようスケーリングすることができる。連続時間型DAC110は、フィルタへの適切に遅延された入力値で各フィルタ要素を制御することにより、フィルタを直接的に実施するために用いられる。この構造は、FIRDACと称され、その概要は「SD ADC with Finite Impulse Response Feedback DAC」、B. Putter, EEE International Solid-State Circuits Conference, February 2004に説明されている。
【0051】
図2の連続時間型シグマ−デルタDAC100の信号成分への雑音スパーの混合を低減する同一の技術は、以下に説明するオーバーサンプリングADCにも適用可能である。
【0052】
<改良された連続時間型Σ−ΔADC>
図8を参照すると、幾つかの実装では、システム190は、アナログ入力データ194をデジタル出力データ196に変換するオーバーサンプリング連続時間型ADC(CT_ADC)192を有する。連続時間型ADC192は、クロック信号198(例えば、周波数fDACを有するADCクロック)をクロック生成及び分配回路200から受ける。クロック生成及び分配回路200は、整数N位相ロックド・ループ202及びクロック分配網(又はクロック・ツリー)204を有する。この例では、オーバーサンプリング連続時間型ADC192は、連続時間型シグマ−デルタADCである。整数N PLL202は、(例えば、周波数fREF=26MHzを有する)入力基準クロック206を受け、基準クロック周波数の整数倍で出力クロック208を生成する。例えば、PLL202は、クロック周波数を16倍で増大し、416MHzの周波数を有する出力クロック信号208を生成できる。416MHzのクロック信号208は、クロック分配網204を通じて送られる。416MHzのクロック信号208は、オーバーサンプリング連続時間型ADC192へ送られるか、オーバーサンプリング連続時間型ADC192へ送られる前に208MHzに分周されうる。
【0053】
オーバーサンプリング連続時間型ADC192は、例えば、デジタル信号プロセッサと直列に接続されるか、又は混合信号処理チェーンの一部であってもよい。DAC110は、アナログ及びデジタル回路を含むシステム・オン・チップの一部であってもよい。システム190は、オーディオ・エンコーダ又はビデオ・エンコーダのような、アナログ−デジタル・コンバータを用いる電子機器でありうる。オーバーサンプリング連続時間型ADC192は、モバイル装置、例えば携帯電話機、ラップトップ型コンピュータ又はタブレット型コンピュータで有用である。
【0054】
オーバーサンプリング連続時間型ADC192は、多くの方法で実装することができる。図9を参照すると、幾つかの実装では、オーバーサンプリング連続時間型ADC270は、ループ・フィルタ212、量子化器214、フィードバックDAC216及びフィードバックDAC216と直列に配置されたデジタル・フィルタ218を有する。オーバーサンプリング連続時間型ADC270は、アナログ入力信号U(t)をデジタル出力データV(n)に変換する。例えば、ループ・フィルタ210は3次のループ・フィルタであり、量子化器214は3レベルの量子化器であってよい。デジタル・フィルタ218は、例えば、DAC216により用いられるクロック信号内の雑音スパーの周波数に対応する周波数においてノッチを有する周波数応答を有するsincフィルタでありうる。フィルタのノッチは、(フィードバック経路内のDAC216への入力である)出力V(n)の帯域外成分を除去又は低減する。この帯域外成分は、除去又は低減されなければ、クロック信号の雑音スパーと混合されてジッタを生じてしまう。
【0055】
図10を参照すると、幾つかの実装では、オーバーサンプリング連続時間型ADC280は、ハイブリッド型フィードフォワード/フィードバック構造を有する。ADC280は、加算ブロック282、284、286、積分器288、290、292、量子化器294、外側のフィードバックDAC296、外側のフィードバックDAC296と直列に接続されたデジタル・フィルタ298、内側のフィードバックDAC200、内側のフィードバックDAC300と直列に接続されたデジタル・フィルタ302を有する。オーバーサンプリング連続時間型ADC280では、フィードバック経路は、出力V(n)から加算ブロック282の入力へ(デジタル・フィルタ298及び外側のフィードバックDAC296を通じて)、出力V(n)から加算ブロック286の入力へ(デジタル・フィルタ302及び内側のフィードバックDAC300を通じて)、及び積分器292の出力から加算ブロック284の入力へ設けられる。フィードフォワード経路は、積分器288の出力から加算ブロック286の入力へ設けられる。
【0056】
幾つかの例では、デジタル・フィルタ298は、雑音によるジッタを最小限に抑える4タップのsincフィルタである。デジタル・フィルタ302は、4要素のFIRフィルタであり、内側のフィードバックDAC300と一緒に、(sincフィルタであってよいデジタル・フィルタ298により引き起こされる)外側のフィードバック遅延を補償する。
【0057】
図11を参照すると、幾つかの実装では、オーバーサンプリング連続時間型ADC310は、オーバーサンプリング連続時間型ADC280と同様であるが、変調器の入力(U(t))314から加算ブロック286の入力へのフィードフォワード経路312が追加されている。フィードフォワード経路312は、低周波数信号伝達関数(STF)のピークを抑制する。信号経路312内の低周波数フィルタ316は、変調器の入力の高周波数成分を抑制する。
【0058】
図12は、図8の連続時間型ADC192を実施するために用いることができる例示的なシグマ−デルタADC320を示す。シグマ−デルタADC320は、ループ・フィルタ212、量子化器214、外側のDACフィードバック経路244及び内側のDACフィードバック経路246を有する。ループ・フィルタ212は、加算ブロック220、222、224、積分器226、228、230、利得段232、234、236、フィードフォワード経路238、240、及びフィードバック経路242を有する。外側のDACフィードバック経路244は、デジタル・フィルタ254と直列に接続された外側のフィードバック連続時間型DAC252を有する。内側のDACフィードバック経路246は、FIR(デジタル)フィルタ250と直列に接続された内側のフィードバック連続時間型DAC(内側のFB DAC)248を有する。例えば、デジタル・フィルタ254は、4タップのsincフィルタであってよい。sincフィルタ254は、外側のフィードバック遅延を導入する。外側のフィードバック遅延は、5要素のFIRフィルタであってよいFIR(デジタル)フィルタ250により補償することができる。
【0059】
シグマ−デルタADC320に供給されるクロック信号198が208MHzの周波数fADCを有し、(例えば、26MHzの基準周波数を有する整数N PLL202からの)26MHz、52Mhz、78MHz及び104MHzに位置する雑音スパーを有するとする。4タップのsincフィルタ254の係数は、フィルタが、fCKL/2及びfCKL/4又は104MHz及び52MHzにそれぞれノッチを有する周波数応答を有するように選択される。連続時間型DAC(外側FB DAC)252の出力スペクトルは、図5に示されたものと同様であり、ノッチ168を有しうる。整数N PLL202からの幾つかのスパーと同じ周波数にノッチを配置することにより、ベースバンドに混合された雑音が低減される。連続時間型DAC252の出力スペクトル内のノッチは52MHz及び104MHzに位置するので、ノッチが無ければ2つの雑音スパーによりベースバンドに混合されてしまう雑音は、大幅に低減されるだろう。内側のDACフィードバック経路246内のFIR(デジタル)フィルタ250の係数は、sincフィルタ254により引き起こされるフィードバック遅延を補償するよう選択される。
【0060】
図12の連続時間型シグマ−デルタADC320の動作を以下に説明する。
【0061】
ADC320への入力U(t)は、加算ブロック220に加えられる。外側のフィードバックDAC252の出力からのフィードバックVFBは、加算ブロック220にも印加される。加算ブロック220では、信号Verr1を形成するために、フィードバックVFBは入力U(t)から差し引かれる。信号Verr1は、積分器226の入力に印加される。積分器226の出力Vは、利得段(a21)232を通過し、加算ブロック222に印加される。加算ブロック222は、負入力Va23を利得要素(a23)255から受ける。利得要素(a23)255は、後段の積分器段である積分器230の出力からの帰還を受ける。加算ブロック222の出力は、信号Vを形成するために、積分器228に渡される。信号Vは、信号Va32を形成するために、利得要素(a32)234によりスケーリングされる。信号Va32は、加算ブロック224に正入力として供給される。
【0062】
加算ブロック224への更なる正入力は、ブロック(b31)256により入力U(t)からスケーリングされた信号Vb31、ブロック(a31)257により積分器226の出力からスケーリングされた信号Va31を有する。加算ブロック224への負入力である信号VIFBは、信号Verr3を生成するために、正入力から差し引かれる。信号Verr3は、出力信号Vを生成するために、積分器230の入力に加えられる。出力信号Vは、利得要素(c)236によりスケーリングされ、量子化器214の入力に印加される信号Vc3を生成する。量子化器214の出力V(n)は、連続時間型シグマ−デルタADC320のデジタル出力である。出力V(n)も、内側のフィードバックDAC248の入力及び外側のフィードバックDAC252の入力に帰還される。
【0063】
連続時間型シグマ−デルタADC320のフィードバック枝路、利得ブロック及び積分器段は、連続時間型コンバータに固有の伝達関数を提供するために用いられる。複数の積分器により提供される大きな低周波数利得は、信号VFB、つまり外側のフィードバックDAC252の出力に、入力で見られる値U(t)を厳密に追跡させる。これは、一方で、V(n)、つまり連続時間型シグマ−デルタADC320のデジタル出力に、必要に応じて適正な動作のために入力信号U(t)を厳密に追跡させる。
【0064】
コンバータ320に関連する2つの重要な伝達関数がある。つまり、雑音伝達関数(NTF)及び信号伝達関数(STF)である。信号伝達関数は、ADCへの入力U(t)とその出力V(n)との間の関係を周波数に対して量子化する。幾つかの例では、連続時間型シグマ−デルタADC320の通過帯域を通じて、比較的平坦なSTFを維持することが望ましい。コンバータ320の雑音伝達関数は、量子化器214において挿入された量子化雑音と連続時間型シグマ−デルタADC320の出力V(n)との間の伝達関数を表す。最適な性能を達成するために、NTFは、量子化誤差が主にADC320の通過帯域の外側に位置するように決定されるべきである。標準的な低域通過ADCでは、これは、結果として生じるNTFが、この例では、高域通過特性を有することを意味する。
【0065】
量子化器の有限の分解能から生じる誤差は、量子化雑音又はQ雑音と称される。この誤差は、量子化器の入力電圧と出力に現れる値との間の差を表す。後者はデジタル形式であるが、依然として、結果として生じる誤差を決定するために量子化器の入力と比較できる特定のアナログ電圧を表す。
【0066】
オーバーサンプリング連続時間型ADC320を設計するにあたり、ADC320の線形モデルを作成し、目標NTFを達成するように、コンバータ320内の種々の利得ブロックの係数を決定できる。
【0067】
図13を参照すると、連続時間型ADC(フィルタ254、250を有しない点を除いてADC320と同一である)の線形モデル260は、量子化器214を加算器262で置き換えることにより構築できる。加算器262は、前段からの第1の入力264及び量子化雑音のための第2の入力266を有する。したがって、出力V(n)は、所望の信号に量子化誤差を加えたものを表す。さらに、フィードバックDAC(例えば、図12の252及び248)は、フィードバックADC内で生じるインプリシット・ゲインをスケーリングする理想的な利得要素(d)268、(d)270により置き換えられる。線形モデル260が作成されると、コンバータ内の種々の利得ブロックの係数は、ループ・フィルタが目標NTFを達成するように決定される。
【0068】
図13の線形モデル260はデジタル・フィルタ254及び250(図12)を有しないが、上述と同一の手順が、フィードバックDAC252、248とそれぞれ直列に接続されたデジタル・フィルタ254、250を有する図12の連続時間型シグマ−デルタADC320の設計に用いることができる。この例では、デジタル・フィルタ254、250の係数は、必要に応じて、目標性能を達成するために、インパルス応答の調整の一部として調整される。例えば、4タップのsincフィルタ254は、目標雑音伝達関数を達成するようインパルス応答を調整するために、ノッチ周波数が雑音スパーの周波数と一致し、FIR(デジタル)フィルタ250の係数がADC内の他の係数と関連して選択されるように、設計することができる。
【0069】
幾つかの実装では、デジタル・フィルタ108(図2)、218(図9)298、302(図10)、250、254(図12)は、設定可能な係数を有するフィルタでありうる。これらの設定可能な係数は、少なくとも幾つかの雑音スパーの周波数に合致するように、ノッチ周波数を調整するために選択することができる。
【0070】
多くの実装が記載された。しかしながら、種々の変更を行うことができることが理解されるだろう。例えば、1又は複数の実装の要素は、結合され、削除され、変更され又は更なる実装を形成するために捕捉されてもよい。更に別の例として、図中に示された論理フローは、所望の結果を達成するために、図示された特定の順序又はシーケンシャルな順序である必要はない。さらに、記載されたフローに他のステップが設けられてもよく、記載されたフローからステップが削除されてもよい。また、記載されたシステムに他のコンポーネントが追加されてもよく、記載されたシステムから除去されてもよい。
【0071】
例えば、ADC又はDACに結合される雑音は、上述の雑音源とは異なる雑音源から生じうる。クロック生成及び分配回路(例えば114又は200)で位相ロックド・ループ(例えば116又は202)を使用する代わりに、遅延ロックド・ループを用いることもできる。位相ロックド・ループ(例えば、116)は、例えば、整数N位相ロックド・ループ又は分数N位相ロックド・ループであってもよい。整数N PLLでは、PLLの出力クロック周波数は、入力クロック周波数の整数倍である。分数N PLLでは、PLLの出力クロック周波数は、入力クロック周波数の整数倍でなくてもよい。例えば、分数N PLLは、1MHz入力クロック信号を受け、25.7MHzの出力クロック信号を生成してもよい。各デジタル・フィルタ108(図2)、218(図9)、298、302(図10)、250、254(図12)は、例えば有限インパルス応答(FIR)フィルタ、無限インパルス応答(IIR)フィルタ又はFIRフィルタとIIRフィルタとの組合せであってもよい。各デジタル・フィルタ108(図2)、218(図9)、298(図10)、250(図12)のフィルタ伝達関数のノッチは、基準クロック(例えば、図2の120又は図8の206)周波数又は基準クロック周波数の高調波と一致する周波数に設定することができる。
【0072】
デジタル・フィルタ108は、デジタル帯域阻止フィルタであってもよい。図14Aを参照すると、デジタル帯域阻止フィルタ330は、IIRデジタル・フィルタであってもよい。この例では、帯域阻止フィルタ330は、4次チェビシェフII型帯域阻止フィルタとして実装されている。図14Bを参照すると、グラフ340は、帯域阻止フィルタ330の周波数応答342を示す。帯域阻止フィルタ330は、阻止帯域344内の周波数を有する信号を減衰する。
【0073】
図15Aを参照すると、デジタル帯域阻止フィルタ350は、FIRフィルタであってもよい。この例では、帯域阻止フィルタ350は、33個の係数b〜b32を有する32次帯域阻止FIRフィルタとして実装されている。図15Bを参照すると、グラフ360は、FIR係数b〜b32の値を示す。図15Cを参照すると、グラフ370は、帯域阻止フィルタ350の周波数応答372を示す。帯域阻止フィルタ350は、阻止帯域374内の周波数を有する信号を減衰する。FIRフィルタ350の周波数応答372は、IIRフィルタ330に比べて滑らかな角を有する。
【0074】
システム(例えば、90、190)のベースバンドは、システムにとって関心のある信号を含む信号帯域を表す。例えば、信号帯域は、0〜44.1KHz又は1MHz乃至2MHzのような所定の周波数範囲に渡ってもよい。例えば、システム90、190が携帯電話機である場合、ベースバンド又は信号帯域は、音声、データ及び制御信号のような関心のある信号を含む。信号帯域が1MHzから2MHzまでの例では、オーバーサンプリングは、信号帯域の範囲内(1MHzから2MHzまで)の量子化雑音を最小化する(又は低減する)よう設計することができ、連続時間型DAC又は連続時間型ADCの前に配置されたデジタル・フィルタは、雑音スパーと混合し信号帯域に入る信号帯域外の雑音量が最小限に抑えられる(又は低減される)ように設計される。
【0075】
オーバーサンプリング連続時間型ADC192は、上述と異なる多くの構成を有することができる。例えば、ADC192は、上述とは異なるフィードフォワード経路及びフィードバック経路を有することができ、利得係数も異なってもよい。クロック源は、例えば、周期的に再較正される較正された発振器であってもよい。オーバーサンプリング連続時間型ADC192又は320により変換されるアナログ信号は、例えば差分信号であってもよい。したがって、他の実装も添付の請求の範囲に包含される。
【0076】
上述の特徴の全ての組合せ及び一部の組合せも、本発明に属する。

Claims (12)

  1. 入力信号を該入力信号と異なる形式の出力信号に変換するオーバーサンプリング連続時間型コンバータ、
    を有し、
    前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータは、
    デジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされたデジタル信号を生成するフィルタであって、該フィルタは、雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域において阻止帯域を有する伝達関数を有する、フィルタ、
    前記フィルタリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換する連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、
    を有
    前記入力信号は入力デジタル信号であり、前記出力信号は前記アナログ信号であり、前記デジタル信号は中間デジタル信号であり、前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータはオーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータであり、
    クロック信号を生成するクロック源であって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、前記雑音信号が前記クロック信号に加えられる、クロック源、を更に有し、
    前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた信号は、前記オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータの1又は複数のコンポーネントにより用いられる、装置。
  2. 前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の前記成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有する、請求項に記載の装置。
  3. 前記フィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の前記成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有し、
    前記クロック源は、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する位相ロックド・ループ又は遅延ロックド・ループを有し、
    前記フィルタの伝達関数の前記ノッチは、前記基準クロック周波数又は前記基準クロックの高調波の周波数に合致する周波数に設定される、請求項に記載の装置。
  4. 前記入力デジタル信号は、関心のある周波数帯域内の周波数成分を有する前記アナログ信号と関連付けられ、
    前記オーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータは、前記入力デジタル信号にノイズ・シェーピングを実行して前記中間デジタル信号を提供するシグマ−デルタ変調器を有し、
    前記シグマ−デルタ変調器は、前記関心のある周波数帯域内の前記フィルタリングされたデジタル信号の量子化雑音を低減するために前記入力デジタル信号にノイズ・シェーピングを実行し、前記量子化雑音の一部を前記関心のある周波数帯域の外側に配置し、
    前記阻止帯域は、前記関心のある周波数帯域の外側にある、請求項に記載の装置。
  5. 入力信号を該入力信号と異なる形式の出力信号に変換するオーバーサンプリング連続時間型コンバータ、
    を有し、
    前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータは、
    デジタル信号をフィルタリングして第1のフィルタリングされたデジタル信号を生成するフィルタであって、該フィルタは、雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域において阻止帯域を有する伝達関数を有する、第1のフィルタ、
    前記第1のフィルタリングされたデジタル信号を第1のアナログ信号に変換する第1のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、
    を有し、
    前記入力信号は入力アナログ信号であり、前記出力信号は前記第1のフィルタリングされたデジタル信号である出力デジタル信号であり前記第1のアナログ信号は前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の第1のアナログ表現であり前記オーバーサンプリング連続時間型コンバータはオーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータであり、
    クロック信号を生成するクロック源であって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、前記雑音信号が前記クロック信号に加えられる、クロック源、を更に有し、
    前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた信号は、前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータの1又は複数のコンポーネントにより用いられる、装置。
  6. 前記第1のフィルタの伝達関数は、前記雑音信号又は前記雑音信号の前記成分の周波数に合致する周波数においてノッチを有する、請求項に記載の装置。
  7. 前記クロック源は、基準クロック周波数で動作する基準クロックを有する位相ロックド・ループ又は遅延ロックド・ループを有し、前記第1のフィルタの伝達関数の前記ノッチは、前記基準クロック周波数又は前記基準クロックの高調波の周波数に合致する周波数を有する、請求項に記載の装置。
  8. 前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータは、
    第1の中間信号を量子化し前記出力デジタル信号を生成する量子化器、
    前記入力アナログ信号と前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の前記第1のアナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成する第1の回路、
    を有し、
    前記入力アナログ信号は、関心のある周波数帯域内の周波数成分を有し、前記量子化器、前記第1のフィルタ、前記第1のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ及び前記第1の回路は、ノイズ・シェーピングを実行して前記関心のある周波数帯域内の前記出力デジタル信号の量子化雑音を低減するシグマ−デルタ変調器を形成し、前記量子化雑音の一部を前記関心のある周波数帯域の外側に配置し、前記阻止帯域は、前記関心のある周波数帯域の外側にある、請求項に記載の装置。
  9. 前記オーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータは、
    第1の中間信号を量子化し前記出力デジタル信号を生成する量子化器、
    前記入力アナログ信号と前記第1のフィルタリングされたデジタル信号の前記第1のアナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成する第1の回路、
    前記出力デジタル信号をフィルタリングして第2のフィルタリングされたデジタル信号を生成する第2のフィルタ、
    前記第2のフィルタリングされたデジタル信号を前記第2のフィルタリングされたデジタル信号の第2のアナログ表現に変換する第2のフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータ、
    前記第2の中間信号を処理したものと前記第2のフィルタリングされたデジタル信号の前記第2のアナログ表現との間の差を表す第3の中間信号を生成する第2の回路、
    を更に有する、請求項に記載の装置。
  10. 入力信号を該入力信号と異なる形式を有する出力信号に変換する方法であって、
    雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有するフィルタを用いて、デジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされたデジタル信号を生成するステップ
    連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを用いて、前記フィルタリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換するステップを含み、
    前記入力信号は入力デジタル信号であり、前記出力信号は前記アナログ信号であり、前記デジタル信号は中間デジタル信号であり、
    前記方法は、雑音を有するクロック信号を送るステップであって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、前記雑音信号は前記クロック信号に加えられる、ステップを更に有し、
    前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた信号は、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを有するオーバーサンプリング連続時間型デジタル−アナログ・コンバータの1又は複数のコンポーネントにより用いられる、方法。
  11. 入力信号を該入力信号と異なる形式を有する出力信号に変換する方法であって、
    雑音信号又は前記雑音信号の成分の周波数を含む周波数領域に阻止帯域を有する伝達関数を有するフィルタを用いて、デジタル信号をフィルタリングしてフィルタリングされたデジタル信号を生成するステップと、
    連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを用いて、前記フィルタリングされたデジタル信号をアナログ信号に変換するステップと、を含み、
    前記入力信号は入力アナログ信号であり、前記出力信号は前記デジタル信号である出力デジタル信号であり、前記アナログ信号は前記フィルタリングされたデジタル信号のアナログ表現であり、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータはフィードバック連続時間型デジタル−アナログ・コンバータであり、
    前記方法は、雑音を有するクロック信号を送るステップであって、前記クロック信号が生成される及び/又は送られるときに、前記雑音信号は前記クロック信号に加えられる、ステップを更に有し、
    前記クロック信号又は前記クロック信号から得られた信号は、前記連続時間型デジタル−アナログ・コンバータを有するオーバーサンプリング連続時間型アナログ−デジタル・コンバータの1又は複数のコンポーネントにより用いられる、方法。
  12. 前記方法は、
    前記クロック信号を生成するステップ、
    第1の中間信号を量子化し、前記出力デジタル信号を生成するステップ、
    前記入力アナログ信号と前記フィルタリングされたデジタル信号のアナログ表現との間の差を表す第2の中間信号を生成するステップ、を更に有する、請求項11に記載の方法。
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