JP5490441B2 - ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法 - Google Patents

ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5490441B2
JP5490441B2 JP2009113693A JP2009113693A JP5490441B2 JP 5490441 B2 JP5490441 B2 JP 5490441B2 JP 2009113693 A JP2009113693 A JP 2009113693A JP 2009113693 A JP2009113693 A JP 2009113693A JP 5490441 B2 JP5490441 B2 JP 5490441B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
gas appliance
ignition operation
deterioration
appliance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009113693A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010261666A (ja
Inventor
和俊 大城
龍雄 藤本
正登 近藤
和弘 森村
清志 小田
洋 小野
敏 菅信
富功 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Energy System Corp
Original Assignee
Yazaki Energy System Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Energy System Corp filed Critical Yazaki Energy System Corp
Priority to JP2009113693A priority Critical patent/JP5490441B2/ja
Publication of JP2010261666A publication Critical patent/JP2010261666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5490441B2 publication Critical patent/JP5490441B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

本発明は、ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法に関する。
従来、ガス流量の推移を確認し、その推移に基づいて使用されたガス器具を判別するガス器具判別装置が提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特開2003−148728号公報 特開2008−107262号公報 特開2008−107301号公報
しかし、従来のガス器具判別装置は、使用ガス器具を判別するに留まり、ガス器具が劣化しているか否かを判断することができない。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ガス器具の劣化を判断することが可能なガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法を提供することにある。
本発明のガス器具劣化判断装置は、ガス流路の下流側に接続されたガス器具の劣化について判断するガス器具劣化判断装置であって、ガス流路内のガス圧力及びガス流量の少なくとも一方を計測対象として検出する検出手段と、前記検出手段により検出された計測対象の波形の特徴に基づいて、ガス器具の点火動作を判断する点火動作判断手段と、前記点火動作判断手段により判断された最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合に、ガス器具が劣化していると判断する劣化判断手段と、を備え、前記点火動作判断手段は、前記検出手段により検出された計測対象の波形と、ガバナが有する調整スプリングの振動に応じた特徴と、ノズルホルダの圧縮性による振動に応じた特徴とに基づいて、ガス器具の点火動作を判断することを特徴とする。
このガス器具劣化判断装置によれば、流量や圧力の検出結果に基づいてガス器具の点火動作を判断し、最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合にガス器具が劣化していると判断する。ここで、点火動作が行われると波形に点火動作に応じた特徴があらわれる。このため、この特徴に基づいて点火動作を判断でき、点火動作が繰り返されるということは、点火部品の劣化やバーナー等の目詰まりや電池電圧の低下などガス器具の劣化であると判断することができる。従って、ガス器具の劣化を判断することができる。
また、本発明のガス器具劣化判断装置において、ガスメータに内蔵されていることが好ましい。
このガス器具劣化判断装置によれば、ガスメータに内蔵されているため、劣化判断機能を備えていないガス器具についても劣化を判断でき、しかも劣化判断機能を備えていないガス器具が複数ある場合にも、1台のガスメータによって劣化を判断することができる。
また、本発明のガス器具劣化判断装置において、前記劣化判断手段によりガス器具が劣化したと判断された場合、その旨の情報をガスメータの表示部に表示する、又は、その旨の情報を外部に出力することが好ましい。
このガス器具劣化判断装置によれば、ガス器具が劣化したと判断された場合、その旨の情報をガスメータの表示部に表示する、又は、その旨の情報をガスメータの外部に出力するため、ガスメータの表示部に表示した場合には検針員などにガス器具の劣化を知らせることができ、ガスメータの外部に出力した場合には警報器に出力して警報器から劣化の情報を出力したり、電話回線や無線でセンターに送信してガス器具のメンテナンス作業員を出向かせたりすることができる。また、センターから遠隔操作でガスメータ内の遮断弁を閉じることもできる。
また、本発明のガス器具劣化判断方法は、ガス流路の下流側に接続されたガス器具の劣化について判断するガス器具劣化判断方法であって、ガス流路内のガス圧力及びガス流量の少なくとも一方を計測対象として検出する検出工程と、前記検出工程において検出された計測対象の波形の特徴に基づいて、ガス器具の点火動作を判断する点火動作判断工程と、前記点火動作判断工程により判断された最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合に、ガス器具が劣化していると判断する劣化判断工程と、を備え、前記点火動作判断工程では、前記検出工程において検出された計測対象の波形と、ガバナが有する調整スプリングの振動に応じた特徴と、ノズルホルダの圧縮性による振動に応じた特徴とに基づいて、ガス器具の点火動作を判断することを特徴とする。
このガス器具劣化判断方法によれば、流量や圧力の検出結果に基づいてガス器具の点火動作を判断し、最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合にガス器具が劣化していると判断する。ここで、点火動作が行われると波形に点火動作に応じた特徴があらわれる。このため、この特徴に基づいて点火動作を判断でき、点火動作が繰り返されるということは、点火部品の劣化やバーナー等の目詰まりや電池電圧の低下などガス器具の劣化であると判断することができる。従って、ガス器具の劣化を判断することができる。
本発明によれば、ガス器具の劣化を判断することができる。
本発明の実施形態に係るガス器具劣化判断装置を含むガス供給システムの構成図である。 本発明の実施形態に係るガスメータの内部に設けられるガス器具劣化判断装置の構成図である。 ガバナ付きガス器具の点火動作時における圧力の波形を示すグラフである。 ガバナ無しガス器具の点火動作時における圧力の波形を示すグラフである。 ガバナの一例を示す側方断面図である。 ガバナ無しガス器具での燃料ガスの供給の様子を示す概略図である。 ガスコンロが使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフである。 ガスストーブが使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフである。 給湯器が使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフである。 ファンヒータが使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフである。 本実施形態に係るガス器具劣化判断方法を示すフローチャートであって、第1劣化判断機能について示している。 本実施形態に係るガス器具劣化判断方法を示すフローチャートであって、第2劣化判断機能について示している。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るガス器具劣化判断装置を含むガス供給システムの構成図である。ガス供給システム1は、各ガス器具10に燃料ガスを供給するものであって、複数のガス器具10と、ガス供給元の調整器20と、配管31,32と、ガスメータ40と、警報器50とを備えている。なお、図1に示す例において、ガス器具劣化判断装置はガスメータ40に内蔵されているが、ガス器具劣化判断装置はガスメータ40に内蔵されている場合に限らず、ガスメータ40の外部に設けられていてもよいし、一部がガスメータ40内に設けられ、残部がガスメータ40の外部に設けられていてもよい。
調整器20は上流からの燃料ガスを所定圧力に調整して第1配管31に流すものである。第1配管31は、調整器20とガスメータ40とを接続するものである。第2配管32はガスメータ40とガス器具10とを接続する配管である。ガスメータ40は、燃料ガスの流量を測定して積算流量を表示するものである。このようなガス供給システム1では、ガスメータ40内に第1配管31及び第2配管32とつながる流路が形成されており、調整器20を通じて流れてきた燃料ガスは第1配管31からガスメータ40、及び第2配管32を通じてガス器具10に到達し、ガス器具10において燃焼されることとなる。
警報器50は、台所などの屋内におけるガス漏れを検知して、音声等により警報するものである。この警報器50は、ガスメータ40と接続されており、ガス漏れの情報をガスメータ40に送信する構成となっている。
また、ガス器具10は、ガスコンロ、ガス給湯器、ガス炊飯器、ガス食器洗い乾燥機、ガスオーブン、ガスファンヒーター、ガス瞬間湯沸器、ガス床暖房、及び、ガスヒートポンプなどである。このようなガス器具10は、長期の使用によって点火に関する部品等が劣化して、点火し難くなってしまう傾向にある。ここでいう劣化とは、例えば点火部品自体の劣化であったり、バーナーの目詰まりであったりする。さらには、乾電池を電源として使用しているガス器具10の場合、電池電圧が低下することも該当する。
このような劣化が生じると、通常はメンテナンスを行う必要がある。しかし、一般的なユーザは、手動で点火する場合、点火動作(例えばガスコンロの回転つまみを回転させる操作)を何度か行って点火させてしまい、メンテナンスの必要性を感じ難い。また、自動で点火する場合にあっても、点火装置が何度か点火動作を実行して点火させてしまうため、ユーザはメンテナンスの必要性を感じ難い。
本実施形態に掛かるガス器具劣化判断装置1は、このような点火に関する不良について、劣化と判断する構成となっている。
図2は、本発明の実施形態に係るガスメータ40の内部に設けられるガス器具劣化判断装置の構成図である。図2に示すように、本実施形態に係るガス器具劣化判断装置100は、流量センサ(検出手段)110と、圧力センサ(検出手段)120と、制御部130と、記憶部(記憶手段)140と、表示部150と、送受信部160とを備えている。
流量センサ110は、ガスメータ40内の流路に設置され、流路内のガス流量を検出するためのものである。圧力センサ120は、ガスメータ40内の流路に設置され、流路内のガス圧力を検出するためのものである。本実施形態において流量センサ110及び圧力センサ120については、種々のものを用いることができる。
制御部130は、ガスメータ40の全体を制御するものであり、点火動作判断部(点火動作判断手段)131と、劣化判断部(劣化判断手段)132と、解析部133と、ガス器具特定部(ガス器具特定手段)134とを有している。この制御部130は、流量センサ110及び圧力センサ120からの信号に基づいて、点火動作判断部131により点火動作の判断を行い、その判断結果をもとに劣化判断部132がガス器具10の劣化を判断する。また、記憶部140は、劣化判断に必要な情報を記憶するものであって、最大点火回数記憶部141と、累積点火回数記憶部142と、スペクトルデータ記憶部143とを備えている。
以下、制御部130及び記憶部140について詳細に説明する。点火動作判断部131は、流量センサ110及び圧力センサ120によって検出された検出結果に基づいて点火動作を判断するものである。
図3は、ガバナ付きガス器具10の点火動作時における圧力の波形を示すグラフであり、図4は、ガバナ無しガス器具10の点火動作時における圧力の波形を示すグラフである。なお、図3及び4において縦軸は、圧力変化量(kPa)を示し、横軸はガバナ付きガス器具10の使用を開始してからの経過時間(秒)を示している。
まず、ガス器具10には、ガバナを有するものと、ガバナを有しないものとがある。点火動作判断部131は、ガバナを有するガス器具10及びガバナを有しないガス器具10の双方について、流量センサ110及び圧力センサ120の少なくとも一方によって検出された波形の特徴から、点火動作を判断する。
ガバナ付きガス器具10において点火動作が行われた場合、圧力は、図3に示す所定の振幅を示した後に、安定状態となる。具体的には、ガバナ付きガス器具10の使用開始直後に、一度「−0.1」kPa弱への圧力低下を示した後(符号a1参照)、約「0.05」kPaへの圧力上昇を示す(符号a2参照)。その後、圧力は約「−0.05」kPa強への圧力低下を示した後に(符号a3参照)、約「0.05」kPa弱への圧力上昇を示す(符号a4参照)。以後、徐々に振幅が小さくなりつつも圧力は振動を繰り返し、最終的には圧力変化がない安定状態となる。
また、ガバナ無しガス器具10の使用が開始された場合、圧力は、図4に示す所定の振幅を示した後に、安定状態となる。具体的には、ガバナ付きガス器具10の使用開始直後に、一度「−0.1」kPa弱への圧力低下を示した後(符号b1参照)、約「0.01」kPaへの圧力上昇を示す(符号b2参照)。その後、圧力は約「−0.05」kPa強への圧力低下を示す(符号b3参照)。以後、圧力上昇が無い状態のまま、圧力は振動を繰り返す。そして、振幅が徐々に振幅が小さくなり、最終的には圧力変化がない安定状態となる。
以下、点火動作時において図3及び図4に示した波形となる理由を説明する。図5は、ガバナの一例を示す側方断面図である。なお、図5では、ガバナの一例を示すに過ぎず、ガバナの構成は図5に示すものに限られない。
図5に示すようにガバナ13は、外壁13cとガバナキャップ13dとによって形成される内部空間の一部をガス流路として用いるものである。このようなガバナ13は、ガバナ内弁13aに加えて、内部空間に、ダイヤフラム13e、調整スプリング13f、及び調整ネジ13gを備えている。
ダイヤフラム13eは、ガバナ13の内部空間を仕切る膜状の部材である。このダイヤフラム13eには、一方側(流路側)にガバナ内弁13aが取り付けられている。また、ダイヤフラム13eの他方側(流路として機能しない側)に調整スプリング13fが取り付けられている。調整スプリング13fは、一端にダイヤフラム13eが取り付けられ、他端に調整ネジ13gが取り付けられている。調整ネジ13gは、ねじ切り溝が形成されたガバナ13の内壁に固定される構造となっており、ねじ切り溝との固定位置を変化させることで調整スプリング13fの圧縮率を変更可能となっている。また、調整ネジ13gは外部にむき出しとなっておらず、ガバナキャップ13dによって覆われた構造となっている。
また、ガバナ13の外壁13cには、ダイヤフラム13eの他方側に通じる空気孔13hが形成されている。このため、ダイヤフラム13eの他方側は空気圧となっている。さらに、図5に示す例においてガバナ内弁13aは半球形状となっており、上下動によって通過口13iの開口割合を制御可能となっている。
このようなガバナ13では、ガス出側のガス圧力が大気圧に比べて設定圧力より高くなると、ダイヤフラム13eが上へ押し上げられ、同時にダイヤフラム13eに取り付けられているガバナ内弁13aも上に引き上げられる。これにより、通過口13iの開口割合が小さくなって、ガス流量が減少してガス出側の圧力は減少する。一方、ガス出側のガス圧力が大気圧に比べて設定圧力より低くなると、ダイヤフラム13eが下がり、同時にダイヤフラム13eに取り付けられているガバナ内弁13aも下がる。これにより、通過口13iの開口割合が大きくなって、ガス流量が増大してガス出側の圧力は増大する。このように、ガバナ13は上流側の圧力の変動に対して下流側の流量を一定に保つことで、下流側の圧力を調整することとなる。
以上のようにガバナ付きガス器具10はガバナ内に調整スプリング13fを備えている。このため、ガバナ付きガス器具10の使用が開始されると、調整スプリング13fが振動すると共に、ガバナ内弁13aについても振動し、通過口13iの開口割合についても小刻みに大きくなったり小さくなったりと変化する。
特に、ガバナ付きガス器具10の点火動作時においては、圧力振動の周波数や振幅に特徴が見られる。具体的には調整スプリング13fが小刻みに振動することから、圧力について細かな振動を示すこととなる。この結果、圧力波形は比較的高い周波数成分を多く含むこととなる。また、ガバナ付きガス器具10の使用開始時に調整スプリング13fの振動によって通過口13iが大きくなったり小さくなったりすることから、圧力波形は、大きな振幅を示す。
なお、圧力Pは、
Figure 0005490441

なる演算式で表すことができる。ここで、Cは振幅を示し、kは摩擦力(減衰定数)を示し、ωは復元力を示し、αは初期位置を示している。この式は多くの周波数f=ω/2πの振動の重ね合わせであることを示している。
以上より、ガバナ付きガス器具10の点火動作時においては、図3に示すように、大きな振幅を示すこととなり、一度低下した圧力(a1参照)は、元の圧力を上回る圧力まで上昇し(a2)、その後、圧力が安定するまで元の圧力を中心に振動を繰り返す。また、周波数ついても調整スプリング13fの影響により、図4に示す圧力波形と比較して高いものとなる。
一方、ガバナ無しガス器具10の点火動作時に図4に示すような圧力波形を示す理由は以下の通りである。図6は、ガバナ無しガス器具10での燃料ガスの供給の様子を示す概略図である。図6に示すように、ガバナ無しガス器具10が使用された場合、燃料ガスは第2配管32からノズルホルダ200を通じてバーナー等に至る。ここで、ノズルホルダ200にある流速を持った気体が流入したときはその慣性力で急には流速が小さくならずに一端ガスが圧縮され圧力が上昇する。その後上昇した圧力により流入流速が小さく(場合によっては逆流)なって圧力が下がる。これを繰り返すことで圧縮膨張の振動が発生する。
このため、ガバナ無しガス器具10の点火動作時において圧力波形は、図4に示すように振動を示すこととなる。しかし、ガバナ付きガス器具10の場合、調整スプリング13fのように細かく振動する物質を有しているのに対し、ガバナ無しガス器具10の場合、そのような物質を有していない。このため、図4に示す圧力波形は、図3に示す圧力波形と同様に振動を示しているものの、全体として振動周波数が図4に示す圧力波形よりも低くなる。
さらに、ガバナ付きガス器具10の場合、調整スプリング13fの振動によって振幅が大きくなっているが、ガバナ無しガス器具10の場合、調整スプリング13fが無く、ノズルホルダ200の圧縮性による振動が発生しているのみである。このため、図4に示す圧力波形は、図3に示す圧力波形よりも振幅が小さくなる。
以上のように、ガバナ付きガス器具10の点火動作時及びガバナ無しガス器具10の点火動作時において圧力波形は、図3及び図4に示す特徴を示すこととなる。点火動作判断部131は、上記のような特徴を捉えて、ガス器具10の点火動作を判断することとなる。具体的に説明すると、図3及び図4に示すように、ガバナ付きガス器具10の点火動作時において圧力波形には高周波成分が多く含まれ易く、ガバナ無しガス器具10の点火動作時において圧力波形には中程度の周波数成分が多く含まれる傾向にある。従って、点火動作判断部131は、少なくとも中程度以上の周波数成分が含まれる場合に、点火動作が行われたと判断する。また、図3及び図4に示すように、ガバナ付きガス器具10の点火動作時において圧力波形は大きな振幅を示し、ガバナ無しガス器具10の点火動作時において中程度の振幅を示す傾向にある。従って、点火動作判断部131は、少なくとも中程度以上の振幅を示す場合に、点火動作が行われたと判断する。
なお、図3及び図4に示す特徴は、点火動作が行われてから数秒以内にあらわれる。このため、点火動作判断部131は、圧力や流量に変動があった後の、特定時間(例えば0.3秒〜2.0秒)の圧力波形に基づいて点火動作の有無を判断でき、瞬時に点火動作の有無を判断できることとなる。また、圧力と流量とには一定の相関がある。このため、流量は形には圧力波形と同様の特徴があらわれる。このため、点火動作判断部131は、圧力の波形に限らず、流量の波形についても同様の特徴を捉えて、ガス器具10の点火動作を判断することができる。
再度、図2を参照する。劣化判断部132は、点火動作判断部131による判断結果に基づいてガス器具10の劣化を判断するものであって、点火動作判断部131により判断された最初の点火動作から所定時間以内に所定回数(1以上の整数)以上の再点火動作が判断された場合にガス器具10が劣化したと判断する。すなわち、劣化判断部132は、所定時間以内に何度も点火動作が行われたと判断された場合に、ガス器具10の劣化により何度も点火動作を行っていると判断し、ガス器具10が劣化したと判断する。
なお、上記したように、劣化判断部132は最大点火回数記憶部141、累積点火回数記憶部142及びスペクトルデータ記憶部143のデータに基づくことなく、劣化を判断している。この機能を、以下の説明において第1劣化判断機能と称する。
さらに、劣化判断部132は、最大点火回数記憶部141、累積点火回数記憶部142及びスペクトルデータ記憶部143のデータに基づいて、ガス器具10の劣化を判断する。この機能を第2劣化判断機能と称する。
第2劣化判断機能を説明する。まず、各ガス器具10は、点火する毎に点火に関する部品が消耗等する。このため、各ガス器具10には、最大点火回数というものが存在する。この最大点火回数以上の点火を行うと、点火に関して不良が発生し、ガス器具10が劣化したと判断できる。よって、第2劣化判断機能では、まず、点火動作判断部131が点火動作を判断する。一方、ガス器具特定部134は、解析部133による解析結果、及びスペクトルデータ記憶部143に記憶されるスペクトルデータにより、点火動作が行われたガス器具10を特定する。
また、累積点火回数記憶部142には、ガス器具10毎に累積点火回数を記憶可能となっており、劣化判断部132は、ガス器具特定部134によって点火動作が確認されたガス器具10の累積点火回数を増加させる。
その後、劣化判断部132は、累積点火回数記憶部142に記憶される累積点火回数が、最大点火回数記憶部141に記憶される最大点火回数以上(規定回数以上)となったかを判断し、最大点火回数以上である場合にそのガス器具10が劣化したと判断する。
第2劣化判断機能について、さらに詳細に説明する。まず、第2劣化判断機能において点火動作判断部131は、流量センサ110及び圧力センサ120からの検出信号に基づいて、点火動作を判断する。また、解析部133は、点火が行われた後の検出信号からなる波形をフーリエ変換し、スペクトルデータを得る。
図7は、ガスコンロが使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフである。また、図8は、ガスストーブが使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフであり、図9は、給湯器が使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフであり、図10は、ファンヒータが使用されたときの圧力波形をフーリエ変換して得られるスペクトルデータを示すグラフである。なお、図7〜図10において縦軸は振幅を示し、横軸は周波数を示している。また、フーリエ変換した圧力波形は、圧力の変動が発生してから約0.3秒〜2秒経過するまでの時間帯において、1ミリ秒の間隔で計測した圧力データからなっている。
図7に示すように、ガスコンロが使用された場合、得られる圧力波形には20Hz以上の周波数成分が殆ど含まれていないが、約10Hz付近の周波数成分において大きな振幅を示す傾向がある。
また、図8〜図10に示すように、ガスストーブ、給湯器、及びファンヒータが使用された場合、得られる圧力波形には20Hz以上の周波数成分において大きな振幅を示す傾向がある。より詳細には図8に示すように、ガスストーブが使用された場合、得られる圧力波形には20〜40Hz程度の周波数成分において大きな振幅を示す傾向にある。また、図9に示すように、給湯器が使用された場合、得られる圧力波形には20〜40Hz程度の周波数成分に加えて、70Hz以上の周波数成分において大きな振幅を示す傾向にある。さらに、図10に示すように、ファンヒータが使用された場合、得られる圧力波形には20〜40Hz及び250Hz程度の周波数成分において大きな振幅を示す傾向にある。なお、図7〜図10において60Hz付近に存在するピークは、商用電源によるノイズである。
このように使用されるガス器具毎に圧力波形の周波数成分が異なってくる。この理由は以下のように説明することができる。まず、図8〜図10に示すガスストーブ、給湯器、及びファンヒータは図5に示したようなガバナ13を有している。このようなガバナ付きガス器具10が使用された場合、ガバナ内に調整スプリング13fが設けられているため、圧力波形に高い周波数成分が含まれ易くなる。
さらに、図9及び図10に示す給湯器及びファンヒータは、電子制御機能を有している。ここで、電子制御機能とは、PIDなどの自動制御によりガス量を細かく調整することでガス燃焼量を制御する機能をいう。このため、電子制御機能を有するガス器具10の使用時においては、比較的高い周波数が圧力波形に重畳して、波形には高い周波数の振幅信号が重畳計測されることとなる。従って、図9及び図10に示す電子制御機能付きのガス器具10の使用時には、50Hz以上の比較的高い周波数域において大きな振幅が得られることとなる。なお、図9及び図10に示すグラフにおいて、多く含まれる周波数が異なっている理由は、ガス量の調整具合がガス器具毎に異なるためである。
また、図7に示すガスコンロは、ガバナ13を有していない。このため、図6を参照して説明したように、ガバナ無しガス器具10の点火動作による圧力波形は、ガバナ付きガス器具10の点火動作時よりも高い周波数成分が含まれることなく、中程度の周波数成分を示すこととなる。
以上のように、使用されるガス器具10の種類に応じて、圧力波形の周波数成分に違いが生じ、スペクトルデータにも違いが生じる。また、図7〜図10では圧力波形から得られるスペクトルデータについて説明したが、圧力と流量とには一定の相関があるため、流量波形から得られるスペクトルデータについても同様のことがいえる。
図2に示す解析部133は、流量波形及び圧力波形の少なくとも一方を解析してスペクトルデータを得る。また、記憶部140のスペクトルデータ記憶部143は、ガス器具10の種類毎のスペクトルデータを予め記憶している。ガス器具特定部134は、解析部133により得られたスペクトルデータと、スペクトルデータ記憶部143により記憶されたガス器具毎のスペクトルデータとの類似度を算出し、算出した類似度に基づいて、点火動作が行われたガス器具10の種類を判断する。なお、類似度の算出方法については相関係数作成処理など種々の方法が採用可能である。
なお、ガス器具特定部134は、図7〜図10に示すような特徴を捉えることができるのであれば、特にスペクトルデータに限らず、他の方法によって点火動作されたガス器具10を特定してもよい。例えば、ガス器具特定部134は、フィルタ回路とピークホールド回路によって構成され、これら構成によって点火動作されたガス器具10を特定してもよい。
この場合、ガス器具特定部134は、フィルタ回路によって、20Hz未満、20Hz以上、60Hz以上、200Hz以上のそれぞれの周波数成分を取りだし、ピークホールド回路によってそれぞれの周波数成分の振幅のピークをホールドする。ガス器具特定部134は、そのホールドされた結果に基づいて、ガスコンロ、ガスストーブ、給湯器、及びファンヒータのいずれが点火動作をされたか特定する。なお、ガス器具特定部134は、ガス器具10の種類が多くなると、これに応じてフィルタ回路及びピークホールド回路を設ければ、他のガス器具10についても特定することができる。
点火動作が行われたガス器具10が特定されると、劣化判断部132は、累積点火回数記憶部142に対して、点火動作の回数を加算する。このとき、劣化判断部132は、点火動作が行われたガス器具10の累積点火回数についてのみ加算処理を行う。そして、劣化判断部132は、点火動作が行われたガス器具10について、累積点火回数が最大点火回数以上となっているかを判断し、最大点火回数以上となっている場合に、そのガス器具10が劣化していると判断する。
表示部150は、制御部130からの制御によって各種表示を行うものである。本実施形態において表示部150は、劣化判断部132により劣化が判断された場合、その旨の情報を表示する機能を有している。送受信部160は、警報器50やセンターと情報の送受を行うものである。本実施形態において送受信部160は、劣化判断部132により劣化が判断された場合、その旨の情報を警報器50やセンターに送信する。これにより、警報器50において劣化の旨を報知したり、センターにおいて劣化を把握してメンテナンスを行う作業員を派遣したりすることができる。さらに、劣化の旨の情報が何度もセンターに送られてくる場合には、ガスメータ40に対して遮断信号を送信し、遮断弁を閉じるように動作させてもよい。
図11は、本実施形態に係るガス器具劣化判断方法を示すフローチャートであって、第1劣化判断機能について示している。図11に示すように、まず制御部130は変数nを初期化する(S1)。なお、変数nは後述からも明らかなように点火動作の回数を示すこととなる。次に、圧力センサ120は流路内のガス圧力に応じた検出信号を出力し、制御部130はガス圧力を検出する(S2)。同様に、流量センサ110は流路内のガス流量に応じた検出信号を出力し、制御部130はガス流量を検出する(S3)。
その後、点火動作判断部131は圧力及び流量に変動があったか否かを判断する(S4)。圧力及び流量に変動がなかったと判断した場合(S4:NO)、処理はステップS6に移行する。一方、圧力及び流量に変動があったと判断した場合(S4:YES)、点火動作判断部131は、ステップS2及びステップS3の検出において得られた波形について、中程度以上の周波数成分の振幅値が特定値以上であるか否かを判断する(S5)。
中程度以上の周波成分の振幅値が特定値以上でないと判断した場合(S5:NO)、処理はステップS6に移行する。ステップS6において制御部130は、変数nが「1」以上であるか否かを判断する(S6)。変数nが「1」以上でないと判断した場合(S6:NO)、処理はステップS2に移行する。一方、変数nが「1」以上であると判断した場合(S6:YES)、処理はステップS11に移行する。
また、中程度以上の周波数成分の振幅値が特定値以上であると判断した場合(S5:YES)、点火動作判断部131は点火動作があったと判断し、変数nをインクリメントする(S7)。そして、制御部130は変数nが「1」であるかを判断する(S8)。
変数nが「1」でないと判断した場合(S8:NO)、処理はステップS11に移行する。一方、変数nが「1」であると判断した場合(S8:YES)、制御部130はタイマーをスタートさせる(S9)。そして、劣化判断部132は変数nが所定値N(Nは2以上の整数)以上であるか否かを判断する(S10)。
変数nが所定値N以上でないと判断した場合(S10:NO)、処理はステップS11に移行する。ステップS11において劣化判断部132は所定時間経過したか否かを判断する(S11)。
所定時間経過していないと判断した場合(S11:NO)、処理はステップS2に移行する。一方、所定時間経過したと判断した場合(S11:YES)、図11に示す処理は終了する。
また、変数nが所定値N以上であると判断した場合(S10:YES)、所定時間以内に点火動作がN回繰り返されたといえる。このため、劣化判断部132は、ガス器具10が劣化したと判断する(S11)。次に、表示部150は劣化の旨を表示すると共に、送受信部160は劣化の旨の情報を外部に出力する(S12)。これにより、検針員による把握、警報器50による報知、センターでの把握、メンテナンス作業員の派遣、及び遮断弁の弁閉動作等を行うことができる。そして、図11に示す処理は終了する。
図12は、本実施形態に係るガス器具劣化判断方法を示すフローチャートであって、第2劣化判断機能について示している。
まず、図12に示すように、制御部130は、圧力センサ120からの検出信号を入力して、ガス圧力を検出する(S21)。同様に、制御部130は、流量センサ110からの検出信号を入力して、ガス流量を検出する(S22)。
その後、解析部133は、得られた検出波形をフーリエ変換して図7〜図10に示したようなスペクトルデータを得る(S23)。次に、ガス器具特定部134は、スペクトルデータ記憶部143に記憶されるガス器具10の種類毎のスペクトルデータと、ステップS23において得たスペクトルデータとを比較して、類似度を算出する(S24)。その後、ガス器具特定部134は、類似度に基づいて点火動作が行われたガス器具を判断する(S25)。
次に、劣化判断部132は、点火動作が行われたガス器具10について累積点火回数記憶部142に記憶される累積点火回数に加算処理を行う(S26)。その後、劣化判断部132は、点火動作が行われたガス器具10について累積点火回数が最大値以上であるか否かを判断する(S27)。すなわち、劣化判断部132は、累積点火回数記憶部142に記憶される累積点火回数が、最大点火回数記憶部141に記憶される最大点火回数以上であるか否かを判断する。
累積点火回数が最大値以上でないと判断した場合(S27:NO)、劣化判断部132は、点火動作が行われたガス器具10が劣化していないと判断し(S27:NO)、図12に示す処理は終了する。累積点火回数が最大値以上であると判断した場合(S27:YES)、劣化判断部132は、点火動作が行われたガス器具10が劣化したと判断する(S28)。次に、表示部150は劣化の旨を表示すると共に、送受信部160は劣化の旨の情報を外部に出力する(S29)。これにより、検針員による把握、警報器50による報知、センターでの把握、メンテナンス作業員の派遣、及び遮断弁の弁閉動作等を行うことができる。そして、図12に示す処理は終了する。
このようにして、本実施形態に係るガス器具劣化判断装置100及びガス器具劣化判断方法によれば、流量や圧力の検出結果に基づいてガス器具10の点火動作を判断し、最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合にガス器具10が劣化していると判断する。ここで、点火動作が行われると波形に点火動作に応じた特徴があらわれる。このため、この特徴に基づいて点火動作を判断でき、点火動作が繰り返されるということは、点火部品の劣化やバーナー等の目詰まりや電池電圧の低下などガス器具10の劣化であると判断することができる。従って、ガス器具10の劣化を判断することができる。
また、流量や圧力の検出結果に基づいてガス器具10の点火動作を判断すると共に点火動作されたガス器具10の種類を特定し、その種類のガス器具10について累積点火回数を加算していく。そして、累積点火回数が最大点火回数以上となった場合に、そのガス器具10が劣化していると判断する。このため、点火回数に応じた経年劣化を把握することができ、ガス器具10の劣化を判断することができる。
また、ガス器具劣化判断装置100はガスメータ40に内蔵されているため、劣化判断機能を備えていないガス器具10についても劣化を判断でき、しかも劣化判断機能を備えていないガス器具10が複数ある場合にも、1台のガスメータ40によって劣化を判断することができる。
また、ガス器具10が劣化したと判断された場合、その旨の情報をガスメータ40の表示部150に表示する、又は、その旨の情報をガスメータ40の外部に出力するため、ガスメータ40の表示部150に表示した場合には検針員などにガス器具10の劣化を知らせることができ、ガスメータの外部に出力した場合には警報器50に出力して警報器50から劣化の情報を出力したり、電話回線や無線でセンターに送信してガス器具のメンテナンス作業員を出向かせたりすることができる。また、センターから遠隔操作でガスメータ内の遮断弁を閉じることもできる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。例えば、本実施形態に係るガス器具劣化判断装置100では、流量センサ110及び圧力センサ120の双方を有し、双方の検出信号に基づいて点火動作を判断しているが、これに限らず、流量センサ110のみ、又は、圧力センサ120のみを有し、一方の検出信号に基づいて点火動作を判断するようにしてもよい。
また、本実施形態ではスペクトルデータ記憶部143にスペクトルデータが記憶されているが、このスペクトルデータを学習して更新するようにしてもよい。例えば、各家庭では配管状態が異なり、スペクトルデータに微妙な差異が生じる。このため、図12に示すステップS25において点火動作が行われたガス器具10が特定されると、スペクトルデータ記憶部143に記憶されるスペクトルデータを、ステップS23において得られたスペクトルデータに近づけるように補正してもよい。これにより、一層点火動作が行われたガス器具10について判断精度を向上させることができるからである。
また、本実施形態ではスペクトルデータに基づいて点火動作が行われたガス器具10を特定しているが、これに限らず、スペクトルデータを用いることなく、フィルタ回路やピークホールド回路により判断するようにしてもよい。加えて、特許文献1〜3に示される方法によって、点火動作が行われたガス器具10を特定するようにしてもよい。
1…ガス供給システム
10…ガス器具
13…ガバナ
13a…ガバナ内弁
13c…外壁
13d…ガバナキャップ
13e…ダイヤフラム
13f…調整スプリング
13g…調整ネジ
13h…空気孔
20…調整器
31…第1配管
32…第2配管
40…ガスメータ
100…ガス器具劣化判断装置
110…流量センサ(検出手段)
120…圧力センサ(検出手段)
130…制御部
131…点火動作判断部(点火動作判断手段)
132…劣化判断部(劣化判断手段)
133…解析部
134…ガス器具特定部(ガス器具特定手段)
140…記憶部(記憶手段)
141…最大点火回数記憶部
142…累積点火回数記憶部
143…スペクトルデータ記憶部
150…表示部
160…送受信部
200…ノズル

Claims (4)

  1. ガス流路の下流側に接続されたガス器具の劣化について判断するガス器具劣化判断装置であって、
    ガス流路内のガス圧力及びガス流量の少なくとも一方を計測対象として検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された計測対象の波形の特徴に基づいて、ガス器具の点火動作を判断する点火動作判断手段と、
    前記点火動作判断手段により判断された最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合に、ガス器具が劣化していると判断する劣化判断手段と、を備え、
    前記点火動作判断手段は、前記検出手段により検出された計測対象の波形と、ガバナが有する調整スプリングの振動に応じた特徴と、ノズルホルダの圧縮性による振動に応じた特徴とに基づいて、ガス器具の点火動作を判断する
    ことを特徴とするガス器具劣化判断装置。
  2. ガスメータに内蔵されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のガス器具劣化判断装置。
  3. 前記劣化判断手段によりガス器具が劣化したと判断された場合、その旨の情報をガスメータの表示部に表示する、又は、その旨の情報を外部に出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載のガス器具劣化判断装置。
  4. ガス流路の下流側に接続されたガス器具の劣化について判断するガス器具劣化判断方法であって、
    ガス流路内のガス圧力及びガス流量の少なくとも一方を計測対象として検出する検出工程と、
    前記検出工程において検出された計測対象の波形の特徴に基づいて、ガス器具の点火動作を判断する点火動作判断工程と、
    前記点火動作判断工程により判断された最初の点火動作から所定時間以内に所定回数以上の再点火動作が判断された場合に、ガス器具が劣化していると判断する劣化判断工程と、を備え、
    前記点火動作判断工程では、前記検出工程において検出された計測対象の波形と、ガバナが有する調整スプリングの振動に応じた特徴と、ノズルホルダの圧縮性による振動に応じた特徴とに基づいて、ガス器具の点火動作を判断する
    ことを特徴とするガス器具劣化判断方法。
JP2009113693A 2009-05-08 2009-05-08 ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法 Expired - Fee Related JP5490441B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009113693A JP5490441B2 (ja) 2009-05-08 2009-05-08 ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009113693A JP5490441B2 (ja) 2009-05-08 2009-05-08 ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010261666A JP2010261666A (ja) 2010-11-18
JP5490441B2 true JP5490441B2 (ja) 2014-05-14

Family

ID=43359894

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009113693A Expired - Fee Related JP5490441B2 (ja) 2009-05-08 2009-05-08 ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5490441B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3849205B2 (ja) * 1997-02-26 2006-11-22 松下電器産業株式会社 ガス器具監視装置
JP4688564B2 (ja) * 2005-05-09 2011-05-25 高圧ガス保安協会 着火不良検出装置
JP5288587B2 (ja) * 2007-04-27 2013-09-11 パナソニック株式会社 流量計測装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010261666A (ja) 2010-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4932207B2 (ja) ガス器具判定装置
JP3819763B2 (ja) ガス器具判定装置及びガス器具の判定機能を有するガスメータ
JP3802399B2 (ja) ガス器具判定を伴ってガス漏れ検出を行うガス漏れ検出装置及びそれを有するガスメータ
JP2007024750A (ja) 流量計測装置
JP5399106B2 (ja) ガス漏れ及びガス器具判別装置、及びガス漏れ及びガス器具判別方法
JP5490441B2 (ja) ガス器具劣化判断装置及びガス器具劣化判断方法
US9476590B2 (en) Method of testing and compensating gas supply of gas appliance for safety
JP5295742B2 (ja) 判断装置及び判断方法
JP5247409B2 (ja) 測定装置及びそのモード移行方法、並びにトリガ信号発生装置
JP2012122636A (ja) ガス器具判断装置及びその学習方法
JP5356847B2 (ja) 判断装置、及び判断方法
JP2010181128A (ja) 判断装置及び判断方法
JP2008101952A (ja) ガス器具判別装置および判別方法
JP5351507B2 (ja) 計測装置及び計測方法
JP2010271227A (ja) ガスメータ、及びその異常判断方法
JP4876447B2 (ja) ガスシステムとそのプログラム
JP5457663B2 (ja) 判断装置及び判断方法
JP5368121B2 (ja) ガス漏洩検知装置
JP5351615B2 (ja) 計測装置及び計測方法
JP5308853B2 (ja) 判断装置及び判断方法
JP2009168703A (ja) 流量計測装置およびそのプログラム
JP2010139111A (ja) 判断装置及び判断方法
JP5812658B2 (ja) ガス状況判断装置、ガス状況判断方法及びトリガ信号発生装置
JP5293523B2 (ja) 流量計測装置
JP3177201B2 (ja) 燃焼装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120402

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120926

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120927

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130711

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5490441

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees