JP3177201B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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- JP3177201B2 JP3177201B2 JP32096297A JP32096297A JP3177201B2 JP 3177201 B2 JP3177201 B2 JP 3177201B2 JP 32096297 A JP32096297 A JP 32096297A JP 32096297 A JP32096297 A JP 32096297A JP 3177201 B2 JP3177201 B2 JP 3177201B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナと、前記バ
ーナに燃焼用空気を供給するファンと、前記バーナへの
燃料供給量ならびに前記ファンの作動を制御する制御手
段とを備えた燃焼装置に関する。
ーナに燃焼用空気を供給するファンと、前記バーナへの
燃料供給量ならびに前記ファンの作動を制御する制御手
段とを備えた燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃焼装置において、バーナ
で生成される火炎が小さくなったり、大きくなったりし
て、いわゆる燃焼振動を発生することが知られている。
燃焼振動が発生すると、燃焼が不安定となり、不快な騒
音が発生したり、極端な場合には、バーナなどが損傷す
るなどの不具合があった。そこで、燃焼用空気の通風量
を検出する風量センサを設け、この風量センサの検出値
の変動が一定値を越えると、燃焼振動を発生していると
判別し、燃焼振動を抑制するように制御するものが提案
された(例えば、特開平7−260140号公報)。
で生成される火炎が小さくなったり、大きくなったりし
て、いわゆる燃焼振動を発生することが知られている。
燃焼振動が発生すると、燃焼が不安定となり、不快な騒
音が発生したり、極端な場合には、バーナなどが損傷す
るなどの不具合があった。そこで、燃焼用空気の通風量
を検出する風量センサを設け、この風量センサの検出値
の変動が一定値を越えると、燃焼振動を発生していると
判別し、燃焼振動を抑制するように制御するものが提案
された(例えば、特開平7−260140号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、風量センサの検出値の変動が一定値を越
えると、一律に燃焼振動の発生であると判別していたの
で、必ずしも燃焼振動の発生を的確に判別し得るという
保障がなかった。つまり、風量センサの検出値の変動
は、必ずしも燃焼振動によってのみ発生するものではな
く、他の原因による場合も考えられる。例えば、吸排気
経路の閉塞が原因で風量センサの検出値が変動する場合
である。この場合には、燃焼振動発生の際の処置とは異
なり、直ちに燃焼を停止した方が良いにもかかわらず、
燃焼振動発生の際の処置を実行することになり、必ずし
も的確な処置を施し得ないという虞れがあった。
従来技術では、風量センサの検出値の変動が一定値を越
えると、一律に燃焼振動の発生であると判別していたの
で、必ずしも燃焼振動の発生を的確に判別し得るという
保障がなかった。つまり、風量センサの検出値の変動
は、必ずしも燃焼振動によってのみ発生するものではな
く、他の原因による場合も考えられる。例えば、吸排気
経路の閉塞が原因で風量センサの検出値が変動する場合
である。この場合には、燃焼振動発生の際の処置とは異
なり、直ちに燃焼を停止した方が良いにもかかわらず、
燃焼振動発生の際の処置を実行することになり、必ずし
も的確な処置を施し得ないという虞れがあった。
【0004】本発明は、かかる点に着目してなされたも
のであり、その目的は、燃焼振動を確実に検出し、燃焼
振動以外の異常をも検出することが可能となる燃焼装置
を提供する点にある。
のであり、その目的は、燃焼振動を確実に検出し、燃焼
振動以外の異常をも検出することが可能となる燃焼装置
を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明によれば、バーナに通風する
燃焼用空気の通風量を検出する風量センサが備えられ、
制御手段が、風量センサの出力値から算出されるファン
の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状態になるよう
にファンの通風量を調整制御するように構成され、風量
センサの出力信号のうちで、特定周波数成分のエネルギ
ーレベルを検出し、その検出結果に基づいて燃焼振動状
態を判別する燃焼振動検出手段を設けてある。すなわ
ち、燃焼振動が発生したときの周波数は、各燃焼装置や
燃焼部などにより異なり、その燃焼装置が持つ固有振動
数の倍数となる。したがって、その固有振動数の倍数を
特定周波数とし、その特定周波数成分のエネルギーレベ
ルを検出して燃焼振動状態を判別することで、確実に燃
焼振動の発生や燃焼振動の発生を予知することができ、
その後の処置を的確に実行することができる。
に、請求項1に記載の発明によれば、バーナに通風する
燃焼用空気の通風量を検出する風量センサが備えられ、
制御手段が、風量センサの出力値から算出されるファン
の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状態になるよう
にファンの通風量を調整制御するように構成され、風量
センサの出力信号のうちで、特定周波数成分のエネルギ
ーレベルを検出し、その検出結果に基づいて燃焼振動状
態を判別する燃焼振動検出手段を設けてある。すなわ
ち、燃焼振動が発生したときの周波数は、各燃焼装置や
燃焼部などにより異なり、その燃焼装置が持つ固有振動
数の倍数となる。したがって、その固有振動数の倍数を
特定周波数とし、その特定周波数成分のエネルギーレベ
ルを検出して燃焼振動状態を判別することで、確実に燃
焼振動の発生や燃焼振動の発生を予知することができ、
その後の処置を的確に実行することができる。
【0006】請求項2に記載の発明によれば、バーナを
通過して流れる燃焼用空気の流れの流速または圧力の変
動のうちで、特定周波数成分のエネルギーレベルを検出
し、その検出結果に基づいて燃焼振動状態を判別する燃
焼振動検出手段を設けて、燃焼振動検出手段は、特定周
波数のエネルギーレベルが第一設定値以上であると、燃
焼振動が発生していると判別し、第一設定値未満で、か
つ、その第一設定値より所定量小さい第二設定値以上で
あると、燃焼振動が発生する予兆であると判別するよう
に構成され、制御手段は、燃焼振動検出手段が燃焼振動
の発生と燃焼振動の発生予兆とのいずれを判別した場合
にも、燃焼振動を抑制するように前記ファンによる燃焼
用空気の量を調整するように構成されている。 すなわ
ち、燃焼振動が発生したときの周波数は、各燃焼装置や
燃焼部などにより異なり、その燃焼装置が持つ固有振動
数の倍数となる。したがって、その固有振動数の倍数を
特定周波数とし、その特定周波数成分のエネルギーレベ
ルを検出して燃焼振動状態を判別することで、確実に燃
焼振動の発生や燃焼振動の発生を予知することができ、
その後の処置を的確に実行することができる。 しかも、
燃焼振動検出手段が、特定周波数のエネルギーレベルが
第一設定値以上であると、燃焼振動が発生していると判
別し、第一設定値未満で、かつ、その第一設定値より所
定量小さい第二設定値以上であると、燃焼振動が発生す
る予兆であると判別するように構成されているので、実
際に燃焼振動が発生した場合は勿論、燃焼振動が発生す
る兆しがある場合にも、予め燃焼振動の発生を予知する
ことができる。 そして、いずれの場合においても、制御
手段が、燃焼振動を抑制するようにファンによる燃焼用
空気の量を調整するので、燃焼用空気の量の調整のみで
燃焼振動の発生を抑制したり、燃焼振動の発生を未然に
防ぐことが可能となる。
通過して流れる燃焼用空気の流れの流速または圧力の変
動のうちで、特定周波数成分のエネルギーレベルを検出
し、その検出結果に基づいて燃焼振動状態を判別する燃
焼振動検出手段を設けて、燃焼振動検出手段は、特定周
波数のエネルギーレベルが第一設定値以上であると、燃
焼振動が発生していると判別し、第一設定値未満で、か
つ、その第一設定値より所定量小さい第二設定値以上で
あると、燃焼振動が発生する予兆であると判別するよう
に構成され、制御手段は、燃焼振動検出手段が燃焼振動
の発生と燃焼振動の発生予兆とのいずれを判別した場合
にも、燃焼振動を抑制するように前記ファンによる燃焼
用空気の量を調整するように構成されている。 すなわ
ち、燃焼振動が発生したときの周波数は、各燃焼装置や
燃焼部などにより異なり、その燃焼装置が持つ固有振動
数の倍数となる。したがって、その固有振動数の倍数を
特定周波数とし、その特定周波数成分のエネルギーレベ
ルを検出して燃焼振動状態を判別することで、確実に燃
焼振動の発生や燃焼振動の発生を予知することができ、
その後の処置を的確に実行することができる。 しかも、
燃焼振動検出手段が、特定周波数のエネルギーレベルが
第一設定値以上であると、燃焼振動が発生していると判
別し、第一設定値未満で、かつ、その第一設定値より所
定量小さい第二設定値以上であると、燃焼振動が発生す
る予兆であると判別するように構成されているので、実
際に燃焼振動が発生した場合は勿論、燃焼振動が発生す
る兆しがある場合にも、予め燃焼振動の発生を予知する
ことができる。 そして、いずれの場合においても、制御
手段が、燃焼振動を抑制するようにファンによる燃焼用
空気の量を調整するので、燃焼用空気の量の調整のみで
燃焼振動の発生を抑制したり、燃焼振動の発生を未然に
防ぐことが可能となる。
【0007】請求項3に記載の発明によれば、バーナへ
の燃料供給量とファンの作動を制御する制御手段が、燃
焼振動検出手段の判別結果に基づいて、燃焼振動を抑制
するようにファンによる燃焼用空気の量を調整するよう
に構成されているので、燃焼用空気の量を調整するのみ
で燃焼振動の発生を抑制し得る場合には、バーナの燃焼
を続行した状態で、燃焼振動の発生を抑制することがで
きる。
の燃料供給量とファンの作動を制御する制御手段が、燃
焼振動検出手段の判別結果に基づいて、燃焼振動を抑制
するようにファンによる燃焼用空気の量を調整するよう
に構成されているので、燃焼用空気の量を調整するのみ
で燃焼振動の発生を抑制し得る場合には、バーナの燃焼
を続行した状態で、燃焼振動の発生を抑制することがで
きる。
【0008】請求項4に記載の発明によれば、制御手段
が、特定周波数のエネルギーレベルが第一設定値以上
で、かつ、その第一設定値以上の状態が設定時間以上継
続すると、バーナの燃焼を停止するように構成されてい
る。したがって、燃焼用空気の量を調整して燃焼振動の
抑制を図っても、燃焼振動の発生が設定時間以上続く
と、バーナの燃焼を停止するので、燃焼振動が発生した
ままの状態でバーナの燃焼が継続されるのを防ぐことが
でき、騒音などの不具合を極力防ぐことができる。
が、特定周波数のエネルギーレベルが第一設定値以上
で、かつ、その第一設定値以上の状態が設定時間以上継
続すると、バーナの燃焼を停止するように構成されてい
る。したがって、燃焼用空気の量を調整して燃焼振動の
抑制を図っても、燃焼振動の発生が設定時間以上続く
と、バーナの燃焼を停止するので、燃焼振動が発生した
ままの状態でバーナの燃焼が継続されるのを防ぐことが
でき、騒音などの不具合を極力防ぐことができる。
【0009】請求項5に記載の発明によれば、制御手段
が、バーナの燃焼を停止した後、バーナの燃焼を再開す
るので、自動的にバーナの燃焼が再開されるとともに、
バーナの燃焼停止によって燃焼振動発生の原因が解消し
た場合には、引き続いて所望通りのバーナの燃焼が可能
となる。そして、燃焼の再開後においても、特定周波数
のエネルギーレベルが第一設定値以上で、かつ、その第
一設定値以上の状態が再開設定時間以上継続すると、バ
ーナの燃焼を停止するので、燃焼振動の発生に伴う騒音
などの不具合を極力防ぐことができる。
が、バーナの燃焼を停止した後、バーナの燃焼を再開す
るので、自動的にバーナの燃焼が再開されるとともに、
バーナの燃焼停止によって燃焼振動発生の原因が解消し
た場合には、引き続いて所望通りのバーナの燃焼が可能
となる。そして、燃焼の再開後においても、特定周波数
のエネルギーレベルが第一設定値以上で、かつ、その第
一設定値以上の状態が再開設定時間以上継続すると、バ
ーナの燃焼を停止するので、燃焼振動の発生に伴う騒音
などの不具合を極力防ぐことができる。
【0010】請求項6に記載の発明によれば、制御手段
が、バーナの燃焼を停止した後、バーナの燃焼を再開
し、かつ、再開後においても、燃焼振動検出手段が特定
周波数のエネルギーレベルが第一設定値以上であること
を検出すると、燃焼振動を抑制するようにバーナへの燃
料供給量を調整するように構成されているので、燃焼用
空気の量を調整し、バーナの燃焼を一度停止し、かつ、
バーナへの燃料供給量を調整するので、燃焼振動の発生
をより一層確実に抑制することが可能となる。
が、バーナの燃焼を停止した後、バーナの燃焼を再開
し、かつ、再開後においても、燃焼振動検出手段が特定
周波数のエネルギーレベルが第一設定値以上であること
を検出すると、燃焼振動を抑制するようにバーナへの燃
料供給量を調整するように構成されているので、燃焼用
空気の量を調整し、バーナの燃焼を一度停止し、かつ、
バーナへの燃料供給量を調整するので、燃焼振動の発生
をより一層確実に抑制することが可能となる。
【0011】請求項7に記載の発明によれば、燃焼振動
検出手段が、バーナを通過して流れる燃焼用空気の流速
における圧力変動を周波数分析し、その周波数分析した
周波数成分のうち、特定周波数以外の周波数成分のエネ
ルギーレベルに基づいて、燃焼振動以外の異常発生を判
別するように構成されている。したがって、燃焼振動と
燃焼振動以外の異常発生とを判別することができ、それ
ぞれに適した抑制や処置を確実に実行することができ
る。
検出手段が、バーナを通過して流れる燃焼用空気の流速
における圧力変動を周波数分析し、その周波数分析した
周波数成分のうち、特定周波数以外の周波数成分のエネ
ルギーレベルに基づいて、燃焼振動以外の異常発生を判
別するように構成されている。したがって、燃焼振動と
燃焼振動以外の異常発生とを判別することができ、それ
ぞれに適した抑制や処置を確実に実行することができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の燃焼装置を給湯装置に適
応した例を図面に基づいて説明する。この給湯装置は、
図1に示すように、供給される水を加熱して給湯栓に給
湯する給湯部K、この給湯部Kの動作を制御する制御手
段としての制御部H、この制御部Hに動作情報を指令す
るリモコン操作部Rなどを備えて構成されている。
応した例を図面に基づいて説明する。この給湯装置は、
図1に示すように、供給される水を加熱して給湯栓に給
湯する給湯部K、この給湯部Kの動作を制御する制御手
段としての制御部H、この制御部Hに動作情報を指令す
るリモコン操作部Rなどを備えて構成されている。
【0013】前記給湯部Kは、燃焼室1内に、水加熱用
の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式の
バーナ3、このバーナ3に下方から、つまり、上流側か
ら燃焼用空気を押し込み通風するとともに、その通風量
を変更調整自在なファン4、燃焼用空気の通風量を検出
する風量センサ11などが備えられ、熱交換器2には、
例えば家庭用の水道などから水が供給される入水路5、
加熱後の湯を手動式の給湯栓6aに出湯する出湯路6が
それぞれ接続されている。そして、入水路5には、熱交
換器2への通水量を検出する通水量センサ8、入水温度
を検出する入水温サーミスタ9がそれぞれ備えられ、出
湯路6には、出湯温度を検出する出湯温サーミスタ10
が備えられている。
の熱交換器2、この熱交換器2を加熱するガス燃焼式の
バーナ3、このバーナ3に下方から、つまり、上流側か
ら燃焼用空気を押し込み通風するとともに、その通風量
を変更調整自在なファン4、燃焼用空気の通風量を検出
する風量センサ11などが備えられ、熱交換器2には、
例えば家庭用の水道などから水が供給される入水路5、
加熱後の湯を手動式の給湯栓6aに出湯する出湯路6が
それぞれ接続されている。そして、入水路5には、熱交
換器2への通水量を検出する通水量センサ8、入水温度
を検出する入水温サーミスタ9がそれぞれ備えられ、出
湯路6には、出湯温度を検出する出湯温サーミスタ10
が備えられている。
【0014】前記風量センサ11は、バーナ3を挟む状
態で、燃焼室1に連結されたバイパス管12の一部に設
けられ、図2に示すように、風量センサ11付近のバイ
パス管12はジグザグ状のダストトラップ構造を用い、
燃焼用空気に含まれるゴミなどを捕集するように構成さ
れている。具体的に説明すると、図3に示すように、風
量センサ11は、燃焼用空気が流れる一対の空洞Pを有
する基板13を備え、燃焼用空気の流れ方向の上手側と
下手側との基板13上に、周囲の温度により抵抗値が変
化する一対の温度センサ14が設けられ、かつ、その一
対の温度センサ14の中央にヒータ15が設けられて構
成されている。そして、流量を測定する際、ヒータ15
を発熱させて両温度センサ14の抵抗値を一定にしてお
く。その状態で、空洞Pを通して燃焼用空気が流れる
と、流れ方向上手側と下手側とで周囲の温度が変化する
ため、それに対応して一対の温度センサ14の抵抗値に
差異が生じ、かつ、その差異は、燃焼用空気の流量に応
じて変化するため、両抵抗値の差異を検出することで、
燃焼用空気の通風量を検出する。このような風量センサ
11は、非常に小型に構成され、感度が非常によく、応
答性に優れた流量測定をすることができる。
態で、燃焼室1に連結されたバイパス管12の一部に設
けられ、図2に示すように、風量センサ11付近のバイ
パス管12はジグザグ状のダストトラップ構造を用い、
燃焼用空気に含まれるゴミなどを捕集するように構成さ
れている。具体的に説明すると、図3に示すように、風
量センサ11は、燃焼用空気が流れる一対の空洞Pを有
する基板13を備え、燃焼用空気の流れ方向の上手側と
下手側との基板13上に、周囲の温度により抵抗値が変
化する一対の温度センサ14が設けられ、かつ、その一
対の温度センサ14の中央にヒータ15が設けられて構
成されている。そして、流量を測定する際、ヒータ15
を発熱させて両温度センサ14の抵抗値を一定にしてお
く。その状態で、空洞Pを通して燃焼用空気が流れる
と、流れ方向上手側と下手側とで周囲の温度が変化する
ため、それに対応して一対の温度センサ14の抵抗値に
差異が生じ、かつ、その差異は、燃焼用空気の流量に応
じて変化するため、両抵抗値の差異を検出することで、
燃焼用空気の通風量を検出する。このような風量センサ
11は、非常に小型に構成され、感度が非常によく、応
答性に優れた流量測定をすることができる。
【0015】バーナ3に対する燃料供給路16には、燃
料供給を断続する電磁操作式の断続弁17、燃料供給量
(バーナ3の燃焼量)を変更調節自在な電磁操作式のガ
ス量調節弁18が備えられ、バーナ3の近くには、バー
ナ3に対する点火動作を実行するイグナイタ19と、バ
ーナ3に着火されたか否かを検出するフレームロッド2
0とがそれぞれ備えられている。
料供給を断続する電磁操作式の断続弁17、燃料供給量
(バーナ3の燃焼量)を変更調節自在な電磁操作式のガ
ス量調節弁18が備えられ、バーナ3の近くには、バー
ナ3に対する点火動作を実行するイグナイタ19と、バ
ーナ3に着火されたか否かを検出するフレームロッド2
0とがそれぞれ備えられている。
【0016】リモコン操作部Rは、給湯部Kの運転の開
始・停止を指令する運転スイッチ21、出湯用の目標温
度を変更設定自在な温度設定スイッチ22、出湯温度や
目標温度などを表示する表示部23、運転状態であるこ
とを表示する運転ランプ24、バーナ3が燃焼状態であ
ることを表示する燃焼ランプ25、報知作動する報知ラ
ンプ26と報知ブザー27などを備えて構成されてい
る。
始・停止を指令する運転スイッチ21、出湯用の目標温
度を変更設定自在な温度設定スイッチ22、出湯温度や
目標温度などを表示する表示部23、運転状態であるこ
とを表示する運転ランプ24、バーナ3が燃焼状態であ
ることを表示する燃焼ランプ25、報知作動する報知ラ
ンプ26と報知ブザー27などを備えて構成されてい
る。
【0017】前記制御部Hは、マイクロコンピュータを
備えて構成され、給湯中に通常燃焼制御を実行する通常
燃焼制御手段100、バーナ3を通過して流れる燃焼用
空気の流速における圧力変動を周波数分析する周波数分
析手段101、周波数分析手段101の分析情報に基づ
いて、燃焼振動や燃焼振動以外の異常が発生していると
判別する判別手段102、燃焼振動を抑制する燃焼振動
抑制手段103などのそれぞれが制御プログラム形式で
備えられている。なお、周波数分析手段101と判別手
段102が、燃焼振動検出手段として構成されている。
備えて構成され、給湯中に通常燃焼制御を実行する通常
燃焼制御手段100、バーナ3を通過して流れる燃焼用
空気の流速における圧力変動を周波数分析する周波数分
析手段101、周波数分析手段101の分析情報に基づ
いて、燃焼振動や燃焼振動以外の異常が発生していると
判別する判別手段102、燃焼振動を抑制する燃焼振動
抑制手段103などのそれぞれが制御プログラム形式で
備えられている。なお、周波数分析手段101と判別手
段102が、燃焼振動検出手段として構成されている。
【0018】前記通常燃焼制御手段100は、給湯部K
が運転状態に設定されている状態で、熱交換器2への通
水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始して、熱
交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼
を停止させるように制御するとともに、熱交換器2への
通水が検出されているときには、給湯温度が目標温度に
なるようにバーナ3の燃焼量を調整する通常燃焼制御を
実行するように構成されている。
が運転状態に設定されている状態で、熱交換器2への通
水が開始されるに伴ってバーナ3の燃焼を開始して、熱
交換器2への通水が停止されるに伴ってバーナ3の燃焼
を停止させるように制御するとともに、熱交換器2への
通水が検出されているときには、給湯温度が目標温度に
なるようにバーナ3の燃焼量を調整する通常燃焼制御を
実行するように構成されている。
【0019】具体的には、運転スイッチ21のON操作
により運転状態に設定された後に、給湯栓6aの開操作
に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水
量を越えると、ファン4による通風作動を開始し、か
つ、断続弁17を開弁させてガス量調節弁18を点火用
ガス量になるように開弁調整するとともに、イグナイタ
19によってバーナ3へ点火し、フレームロッド20に
よって着火されたか否かを検出する。そして、入水温サ
ーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8の
それぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ22に
て設定されている目標温度の情報に基づいて、給湯温度
を目標温度にするために必要なバーナ3の燃焼量を演算
にて求める。そして、求められた燃焼量に対応するガス
量になるようにガス量調節弁18を調整制御するととも
に、ファン4の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状
態になるようにファン4の通風量を調整制御する。この
ようにして、給湯栓6aから目標温度の湯を給湯する。
により運転状態に設定された後に、給湯栓6aの開操作
に伴って通水量センサ8にて検出される通水量が設定水
量を越えると、ファン4による通風作動を開始し、か
つ、断続弁17を開弁させてガス量調節弁18を点火用
ガス量になるように開弁調整するとともに、イグナイタ
19によってバーナ3へ点火し、フレームロッド20に
よって着火されたか否かを検出する。そして、入水温サ
ーミスタ9、出湯温サーミスタ10、通水量センサ8の
それぞれの検出情報、および、温度設定スイッチ22に
て設定されている目標温度の情報に基づいて、給湯温度
を目標温度にするために必要なバーナ3の燃焼量を演算
にて求める。そして、求められた燃焼量に対応するガス
量になるようにガス量調節弁18を調整制御するととも
に、ファン4の通風量が調整ガス量に対して適正燃焼状
態になるようにファン4の通風量を調整制御する。この
ようにして、給湯栓6aから目標温度の湯を給湯する。
【0020】前記周波数分析手段101は、バーナ3を
通過して流れる燃焼用空気の流速における圧力変動を周
波数分析するように、風量センサ11の出力信号をフー
リエ変換して、周波数成分のエネルギーレベルを検出す
るように構成されている。前記判別手段102は、周波
数分析された周波数成分のうち、特定周波数成分のエネ
ルギーレベルが第一設定値以上であると、燃焼振動が発
生していると判別し、前記特定周波数以外の周波数成分
のエネルギーレベルが所定値以上であると、燃焼振動以
外の異常が発生していると判別するように構成されてい
る。具体的に説明すると、燃焼振動が発生しやすい周波
数を特定周波数とし、この特定周波数をバーナ3などが
持つ固有振動数の倍数にして予め記憶しておく。そし
て、記憶されている特定周波数成分のエネルギーレベル
が第一設定値以上になると、燃焼振動が発生していると
判別する。また、この特定周波数成分以外の周波数成分
のエネルギーレベルが所定値以上になると燃焼振動以外
の異常が発生していると判別する。
通過して流れる燃焼用空気の流速における圧力変動を周
波数分析するように、風量センサ11の出力信号をフー
リエ変換して、周波数成分のエネルギーレベルを検出す
るように構成されている。前記判別手段102は、周波
数分析された周波数成分のうち、特定周波数成分のエネ
ルギーレベルが第一設定値以上であると、燃焼振動が発
生していると判別し、前記特定周波数以外の周波数成分
のエネルギーレベルが所定値以上であると、燃焼振動以
外の異常が発生していると判別するように構成されてい
る。具体的に説明すると、燃焼振動が発生しやすい周波
数を特定周波数とし、この特定周波数をバーナ3などが
持つ固有振動数の倍数にして予め記憶しておく。そし
て、記憶されている特定周波数成分のエネルギーレベル
が第一設定値以上になると、燃焼振動が発生していると
判別する。また、この特定周波数成分以外の周波数成分
のエネルギーレベルが所定値以上になると燃焼振動以外
の異常が発生していると判別する。
【0021】前記燃焼振動抑制手段103は、燃焼振動
が発生していると、まず、ファン4による燃焼用空気の
量を調整制御して燃焼振動を抑制するように構成されて
いる。さらに、このような制御をおこなっても、燃焼振
動の発生状態が設定時間以上継続すると、バーナ3の燃
焼を停止するように構成されている。具体的に説明する
と、判別手段102が燃焼振動を発生していると判別す
ると、先ず、ファン4の通風量を調整制御して燃焼振動
の抑制をする。このときに、タイマを作動させ、燃焼振
動の発生状態が継続している時間を計測する。そして、
ファン4の通風量を調整制御しても燃焼振動を抑制する
ことができずに、前記タイマの経過時間が設定時間以上
になると、断続弁17とガス量調節弁18とを閉じ、フ
ァン4の作動を停止させてバーナ3での燃焼を停止させ
る。
が発生していると、まず、ファン4による燃焼用空気の
量を調整制御して燃焼振動を抑制するように構成されて
いる。さらに、このような制御をおこなっても、燃焼振
動の発生状態が設定時間以上継続すると、バーナ3の燃
焼を停止するように構成されている。具体的に説明する
と、判別手段102が燃焼振動を発生していると判別す
ると、先ず、ファン4の通風量を調整制御して燃焼振動
の抑制をする。このときに、タイマを作動させ、燃焼振
動の発生状態が継続している時間を計測する。そして、
ファン4の通風量を調整制御しても燃焼振動を抑制する
ことができずに、前記タイマの経過時間が設定時間以上
になると、断続弁17とガス量調節弁18とを閉じ、フ
ァン4の作動を停止させてバーナ3での燃焼を停止させ
る。
【0022】図4および図5のフローチャートに基づい
て、制御部Hの制御動作を説明する。先ず、運転スイッ
チ21がON操作された後に(ステップ1)、給湯栓が
開操作されるに伴って通水量センサ8の検出値が設定水
量を越えて熱交換器2への通水(水流)が検知されると
(ステップ2)、タイマのカウンターをリセットして
(ステップ3)、通常燃焼制御を実行する(ステップ
4)。つまり、バーナ3に点火させて、出湯温サーミス
タ10にて検出される出湯温度が温度設定スイッチ22
にて設定された目標温度になるようにバーナ3の燃焼量
とファン4の通風量を制御する。
て、制御部Hの制御動作を説明する。先ず、運転スイッ
チ21がON操作された後に(ステップ1)、給湯栓が
開操作されるに伴って通水量センサ8の検出値が設定水
量を越えて熱交換器2への通水(水流)が検知されると
(ステップ2)、タイマのカウンターをリセットして
(ステップ3)、通常燃焼制御を実行する(ステップ
4)。つまり、バーナ3に点火させて、出湯温サーミス
タ10にて検出される出湯温度が温度設定スイッチ22
にて設定された目標温度になるようにバーナ3の燃焼量
とファン4の通風量を制御する。
【0023】その後、風量センサ11の出力値を読み込
み、ファン4の通風量QAを算出し、この通風量QAが
通常燃焼開始時に予めバーナ3の燃焼量(燃料供給量)
に応じて定められた燃焼用空気量の下限値QLと上限値
QHの範囲内にないときには、ファン4の通風量を調整
する(ステップ5〜8)。そして、読み込まれた風量セ
ンサ11の出力値を周波数分析して(ステップ9)、そ
の出力値の特定周波数成分以外のエネルギーレベルHA
(n)が所定値HH(n)以上であると(ステップ1
0)、燃焼振動以外の異常が発生しているとして、報知
ランプ26を点灯し、報知ブザー27を作動させてエラ
ー表示を行い、断続弁17とガス量調節弁18などを閉
じて、バーナ3での燃焼を停止させる(ステップ11,
19)。
み、ファン4の通風量QAを算出し、この通風量QAが
通常燃焼開始時に予めバーナ3の燃焼量(燃料供給量)
に応じて定められた燃焼用空気量の下限値QLと上限値
QHの範囲内にないときには、ファン4の通風量を調整
する(ステップ5〜8)。そして、読み込まれた風量セ
ンサ11の出力値を周波数分析して(ステップ9)、そ
の出力値の特定周波数成分以外のエネルギーレベルHA
(n)が所定値HH(n)以上であると(ステップ1
0)、燃焼振動以外の異常が発生しているとして、報知
ランプ26を点灯し、報知ブザー27を作動させてエラ
ー表示を行い、断続弁17とガス量調節弁18などを閉
じて、バーナ3での燃焼を停止させる(ステップ11,
19)。
【0024】前記風量センサ11の出力値の特定周波数
成分以外のエネルギーレベルHA(n)が前記所定値H
H(n)未満であり、さらに、特定周波数成分のエネル
ギーレベルHA(m)が、第一設定値HH(m)以上で
あると(ステップ12)、燃焼振動を発生しているとし
て、前記タイマをカウントする(ステップ13)。そし
て、タイマのカウント数Tが上限値TH未満であると、
ファン4の通風量を調整して燃焼振動を抑制する(ステ
ップ14,15)。また、タイマのカウント数Tが上限
値TH以上であると、報知ランプ26を点灯し、報知ブ
ザー27を作動させてエラー表示をし、断続弁17とガ
ス量調節弁18などを閉じて、バーナ3での燃焼を停止
させ、燃焼振動の発生を抑制する(ステップ14,1
1,19)。
成分以外のエネルギーレベルHA(n)が前記所定値H
H(n)未満であり、さらに、特定周波数成分のエネル
ギーレベルHA(m)が、第一設定値HH(m)以上で
あると(ステップ12)、燃焼振動を発生しているとし
て、前記タイマをカウントする(ステップ13)。そし
て、タイマのカウント数Tが上限値TH未満であると、
ファン4の通風量を調整して燃焼振動を抑制する(ステ
ップ14,15)。また、タイマのカウント数Tが上限
値TH以上であると、報知ランプ26を点灯し、報知ブ
ザー27を作動させてエラー表示をし、断続弁17とガ
ス量調節弁18などを閉じて、バーナ3での燃焼を停止
させ、燃焼振動の発生を抑制する(ステップ14,1
1,19)。
【0025】そして、特定周波数成分のエネルギーレベ
ルHA(m)が第一設定値HH(m)未満であると、タ
イマをリセットする(ステップ12,16)。このよう
な制御作動が、給湯栓6aが閉められて通水量センサ8
がOFFになるか、運転スイッチ21がOFFされるま
で実行され(ステップ17,18)、通水量センサ8が
OFFになるか、運転スイッチ21がOFFされると、
断続弁17とガス量調節弁18などを閉じて、バーナ3
での燃焼を停止させる(ステップ17,18,19)。
ルHA(m)が第一設定値HH(m)未満であると、タ
イマをリセットする(ステップ12,16)。このよう
な制御作動が、給湯栓6aが閉められて通水量センサ8
がOFFになるか、運転スイッチ21がOFFされるま
で実行され(ステップ17,18)、通水量センサ8が
OFFになるか、運転スイッチ21がOFFされると、
断続弁17とガス量調節弁18などを閉じて、バーナ3
での燃焼を停止させる(ステップ17,18,19)。
【0026】このようにして、燃焼振動の発生と燃焼振
動以外の異常の発生を検出することができ、それぞれに
対応した制御動作をすることが可能となる。つまり、燃
焼振動が発生している場合には、燃焼用空気量を調整し
て燃焼振動の抑制を図り、それでも燃焼振動の抑制を図
れないときには、燃焼を停止させる。また、燃焼振動以
外の異常が発生している場合には、すぐに燃焼を停止さ
せることができる。
動以外の異常の発生を検出することができ、それぞれに
対応した制御動作をすることが可能となる。つまり、燃
焼振動が発生している場合には、燃焼用空気量を調整し
て燃焼振動の抑制を図り、それでも燃焼振動の抑制を図
れないときには、燃焼を停止させる。また、燃焼振動以
外の異常が発生している場合には、すぐに燃焼を停止さ
せることができる。
【0027】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、図5のフローチャートに示す
ように、燃焼振動が発生していると、ファン4の通風量
を調整制御して燃焼振動の抑制を図り、このような制御
を実行しても燃焼振動の発生状態が設定時間以上継続し
ていると、燃焼を停止させるように構成されているが、
別の制御動作を実行して燃焼振動を抑制するように構成
してもよい。
ように、燃焼振動が発生していると、ファン4の通風量
を調整制御して燃焼振動の抑制を図り、このような制御
を実行しても燃焼振動の発生状態が設定時間以上継続し
ていると、燃焼を停止させるように構成されているが、
別の制御動作を実行して燃焼振動を抑制するように構成
してもよい。
【0028】図6のフローチャートに基づいて説明する
と、風量センサ11の出力値を周波数分析し(ステップ
20)、特定周波数成分以外のエネルギーレベルHA
(n)が所定値HH(n)以上であると、燃焼振動以外
の異常が発生しているとして、報知ランプ26を点灯
し、報知ブザー27を作動させてエラー表示を行い(ス
テップ21,22)、断続弁17とガス量調節弁18な
どを閉じて、バーナ3での燃焼を停止させる(ステップ
34)。
と、風量センサ11の出力値を周波数分析し(ステップ
20)、特定周波数成分以外のエネルギーレベルHA
(n)が所定値HH(n)以上であると、燃焼振動以外
の異常が発生しているとして、報知ランプ26を点灯
し、報知ブザー27を作動させてエラー表示を行い(ス
テップ21,22)、断続弁17とガス量調節弁18な
どを閉じて、バーナ3での燃焼を停止させる(ステップ
34)。
【0029】そして、特定周波数成分のエネルギーレベ
ルHA(m)が第一設定値HH(m)以上であると、燃
焼振動を発生しているとして、タイマをカウントする
(ステップ23,25)。このときのタイマのカウント
数Tが第一設定値Ta以上であると(ステップ26)、
報知ランプ26を点灯し、報知ブザー27を作動させて
エラー表示を行い(ステップ22)、断続弁17とガス
量調節弁18などを閉じて、バーナ3での燃焼を停止さ
せる(ステップ34)。また、タイマのカウント数T
が、第一設定値Ta未満であると、ファン4による燃焼
用空気の量を調整し(ステップ26,27)、前記カウ
ント数Tが、第二設定値Tb(Tb<Ta)以上である
と、ガス量調節弁18を調整してバーナ3への燃料供給
量を調整する(ステップ28,31)。
ルHA(m)が第一設定値HH(m)以上であると、燃
焼振動を発生しているとして、タイマをカウントする
(ステップ23,25)。このときのタイマのカウント
数Tが第一設定値Ta以上であると(ステップ26)、
報知ランプ26を点灯し、報知ブザー27を作動させて
エラー表示を行い(ステップ22)、断続弁17とガス
量調節弁18などを閉じて、バーナ3での燃焼を停止さ
せる(ステップ34)。また、タイマのカウント数T
が、第一設定値Ta未満であると、ファン4による燃焼
用空気の量を調整し(ステップ26,27)、前記カウ
ント数Tが、第二設定値Tb(Tb<Ta)以上である
と、ガス量調節弁18を調整してバーナ3への燃料供給
量を調整する(ステップ28,31)。
【0030】そして、前記カウント数Tが、第二設定値
Tb未満であり、第三設定値Tc(Tc<Tb)である
と、断続弁17とガス量調節弁18などを閉じて、バー
ナ3での燃焼を一度停止させ、すぐに断続弁17とガス
量調節弁18などを再作動させて、バーナ3での燃焼を
再開させる(ステップ29,30)。つまり、バーナ3
での燃焼の瞬間停止を行い、燃焼振動の抑制を図ってい
る。なお、設定値Ta,Tb,Tcは、適宜設定でき、
例えば、第一設定値Taを第三設定値Tcの2倍になる
ように設定してもよい。
Tb未満であり、第三設定値Tc(Tc<Tb)である
と、断続弁17とガス量調節弁18などを閉じて、バー
ナ3での燃焼を一度停止させ、すぐに断続弁17とガス
量調節弁18などを再作動させて、バーナ3での燃焼を
再開させる(ステップ29,30)。つまり、バーナ3
での燃焼の瞬間停止を行い、燃焼振動の抑制を図ってい
る。なお、設定値Ta,Tb,Tcは、適宜設定でき、
例えば、第一設定値Taを第三設定値Tcの2倍になる
ように設定してもよい。
【0031】このような制御動作が、給湯栓が閉められ
て通水量センサ8がOFFになるか、運転スイッチ21
がOFFされるまで実行される(ステップ32,3
3)。このようにして、燃焼振動が発生していると、燃
焼振動の抑制を順次図り、それでも燃焼振動の発生状態
が継続していると、燃焼を停止させて騒音などの不具合
を防いでいる。
て通水量センサ8がOFFになるか、運転スイッチ21
がOFFされるまで実行される(ステップ32,3
3)。このようにして、燃焼振動が発生していると、燃
焼振動の抑制を順次図り、それでも燃焼振動の発生状態
が継続していると、燃焼を停止させて騒音などの不具合
を防いでいる。
【0032】つまり、燃焼振動が発生していると、ま
ず、ファン4による燃焼用空気の量を調整して燃焼振動
の抑制を図り、このような抑制を図ってもまだ燃焼振動
の発生状態が設定時間継続すると、一度バーナ3の燃焼
を停止する。その後、バーナ3の燃焼を再開し、依然と
して燃焼振動の発生状態が継続して再開設定時間以上経
過すると、バーナ3への燃料供給量を調整して燃焼振動
の抑制を図るようにしている。そして、バーナ3への燃
料供給量を調整しても、燃焼振動の発生状態が継続して
いると、バーナ3の燃焼を停止して、エラー表示を行う
ようにしている。
ず、ファン4による燃焼用空気の量を調整して燃焼振動
の抑制を図り、このような抑制を図ってもまだ燃焼振動
の発生状態が設定時間継続すると、一度バーナ3の燃焼
を停止する。その後、バーナ3の燃焼を再開し、依然と
して燃焼振動の発生状態が継続して再開設定時間以上経
過すると、バーナ3への燃料供給量を調整して燃焼振動
の抑制を図るようにしている。そして、バーナ3への燃
料供給量を調整しても、燃焼振動の発生状態が継続して
いると、バーナ3の燃焼を停止して、エラー表示を行う
ようにしている。
【0033】また、上記別実施形態では、燃焼振動が発
生していると、燃焼用空気の量の調整、燃焼の瞬間停
止、燃料供給量の調整、燃焼の停止などの制御動作を順
次行い、燃焼振動の発生を抑制するようにしているが、
上述の制御動作を適宜選択して実行するようにしてもよ
い。例えば、燃焼振動が発生していると、燃焼用空気の
量の調整し、それでも燃焼振動の発生状態が設定時間以
上継続すると、燃焼の瞬間停止を行い、依然として燃焼
振動の発生状態が再開設定時間以上継続すると、燃焼を
停止するようにしてもよい。また、燃焼振動が発生して
いると、まず、燃料供給量を調整し、それでも燃焼振動
の発生状態が設定時間以上継続すると、燃焼用空気の量
を調整し、依然として燃焼振動の発生状態が設定時間以
上継続すると、燃焼を停止するようにしてもよい。この
ように最初に燃料供給量を調整するものでは、多少使い
勝手が悪くなる虞れはあるが、燃焼振動の発生を回避す
る方法としては、即効性が高い場合がある。
生していると、燃焼用空気の量の調整、燃焼の瞬間停
止、燃料供給量の調整、燃焼の停止などの制御動作を順
次行い、燃焼振動の発生を抑制するようにしているが、
上述の制御動作を適宜選択して実行するようにしてもよ
い。例えば、燃焼振動が発生していると、燃焼用空気の
量の調整し、それでも燃焼振動の発生状態が設定時間以
上継続すると、燃焼の瞬間停止を行い、依然として燃焼
振動の発生状態が再開設定時間以上継続すると、燃焼を
停止するようにしてもよい。また、燃焼振動が発生して
いると、まず、燃料供給量を調整し、それでも燃焼振動
の発生状態が設定時間以上継続すると、燃焼用空気の量
を調整し、依然として燃焼振動の発生状態が設定時間以
上継続すると、燃焼を停止するようにしてもよい。この
ように最初に燃料供給量を調整するものでは、多少使い
勝手が悪くなる虞れはあるが、燃焼振動の発生を回避す
る方法としては、即効性が高い場合がある。
【0034】(2)上記実施形態では、特定周波数成分
のエネルギーレベルHA(m)が、第一設定値HH
(m)以上であると、燃焼振動を発生していると構成さ
れているが、第一設定値HH(m)未満で、かつ、第一
設定値HH(m)よりも所定量小さい第二設定値HS
(m)以上であると、燃焼振動が発生する予兆であると
して、この発生予兆を抑制するように構成してもよい。
のエネルギーレベルHA(m)が、第一設定値HH
(m)以上であると、燃焼振動を発生していると構成さ
れているが、第一設定値HH(m)未満で、かつ、第一
設定値HH(m)よりも所定量小さい第二設定値HS
(m)以上であると、燃焼振動が発生する予兆であると
して、この発生予兆を抑制するように構成してもよい。
【0035】具体的に説明すると、図5のフローチャー
トにおいて、特定周波数成分のエネルギーレベルHA
(m)が、第一設定値HH(m)以上であると、タイマ
を作動させるなどして、ファン4による燃焼用空気の量
を調整するようにしているが(ステップ12〜15)、
これに代えて、特定周波数成分のエネルギーレベルHA
(m)が前記第二設定値HS(m)以上であると、タイ
マを作動させるなどして、ファン4による燃焼用空気の
量を調整するようにしてもよい。
トにおいて、特定周波数成分のエネルギーレベルHA
(m)が、第一設定値HH(m)以上であると、タイマ
を作動させるなどして、ファン4による燃焼用空気の量
を調整するようにしているが(ステップ12〜15)、
これに代えて、特定周波数成分のエネルギーレベルHA
(m)が前記第二設定値HS(m)以上であると、タイ
マを作動させるなどして、ファン4による燃焼用空気の
量を調整するようにしてもよい。
【0036】また、図5のフローチャートにおいて、特
定周波数成分のエネルギーレベルHA(m)が、第一設
定値HH(m)以上であるか否かを判別しているが(ス
テップ12)、この判別の前に、特定周波数成分のエネ
ルギーレベルHA(m)が、第二設定値HS(m)以上
であるか否かを判別し、第二設定値HS(m)以上であ
ると、ファン4による燃焼用空気の量を調整するように
してもよい。
定周波数成分のエネルギーレベルHA(m)が、第一設
定値HH(m)以上であるか否かを判別しているが(ス
テップ12)、この判別の前に、特定周波数成分のエネ
ルギーレベルHA(m)が、第二設定値HS(m)以上
であるか否かを判別し、第二設定値HS(m)以上であ
ると、ファン4による燃焼用空気の量を調整するように
してもよい。
【0037】(3)上記実施形態では、予め記憶されて
いる特定周波数成分のエネルギーレベルHA(m)と特
定周波数成分以外のエネルギーレベルHA(n)を検出
し、燃焼振動と燃焼振動以外の異常の発生を判別するよ
うに構成しているが、予め記憶されている特定周波数成
分のエネルギーレベルHA(m)のみを検出し、この特
定周波数成分のエネルギーレベルHA(m)が第一設定
値HH(m)以上になると、燃焼振動が発生していると
判別するように構成してもよい。
いる特定周波数成分のエネルギーレベルHA(m)と特
定周波数成分以外のエネルギーレベルHA(n)を検出
し、燃焼振動と燃焼振動以外の異常の発生を判別するよ
うに構成しているが、予め記憶されている特定周波数成
分のエネルギーレベルHA(m)のみを検出し、この特
定周波数成分のエネルギーレベルHA(m)が第一設定
値HH(m)以上になると、燃焼振動が発生していると
判別するように構成してもよい。
【0038】(4)上記実施形態では、ファン4をバー
ナ3の上流側に設けて燃焼用空気を押し込み通風する構
成としたが、ファン4をバーナ3の下流側に設けて燃焼
用空気と燃焼後の排ガスとを吸引するように構成しても
よい。
ナ3の上流側に設けて燃焼用空気を押し込み通風する構
成としたが、ファン4をバーナ3の下流側に設けて燃焼
用空気と燃焼後の排ガスとを吸引するように構成しても
よい。
【図1】給湯装置の概略図
【図2】給湯装置の要部拡大図
【図3】風量センサの構成図
【図4】制御動作のフローチャート
【図5】制御動作のフローチャート
【図6】別実施例の制御動作のフローチャート
3 バーナ 4 ファン11 風量センサ 101,102 燃焼振動検出手段 H 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/18 101 F23N 5/16 F23N 5/24 106
Claims (8)
- 【請求項1】 バーナと、前記バーナに燃焼用空気を供
給するファンと、前記バーナへの燃料供給量ならびに前
記ファンの作動を制御する制御手段とを備えた燃焼装置
であって、前記バーナに通風する燃焼用空気の通風量を検出する風
量センサが備えられ、 前記制御手段が、前記風量センサ
の出力値から算出される前記ファンの通風量 が調整ガス量に対して適正燃焼状態になるように前記フ
ァンの通風量を調整制御するように構成され、 前記風量センサの出力信号のうちで、 特定周波数成分の
エネルギーレベルを検出し、その検出結果に基づいて燃
焼振動状態を判別する燃焼振動検出手段を設けてある燃
焼装置。 - 【請求項2】 バーナと、前記バーナに燃焼用空気を供
給するファンと、前記バーナへの燃料供給量ならびに前
記ファンの作動を制御する制御手段とを備えた燃焼装置
であって、 前記バーナを通過して流れる燃焼用空気の流れの流速ま
たは圧力の変動のうちで、特定周波数成分のエネルギー
レベルを検出し、その検出結果に基づいて燃焼振動状態
を判別する燃焼振動検出手段を設けて、 前記燃焼振動検出手段は、前記特定周波数のエネルギー
レベルが第一設定値以上であると、燃焼振動が発生して
いると判別し、前記第一設定値未満で、かつ、その第一
設定値より所定量小さい第二設定値以上であると、燃焼
振動が発生する予兆であると判別するように構成され、
前記制御手段は、前記燃焼振動検出手段が燃焼振動の発
生と燃焼振動の発生予兆とのいずれを判別した場合に
も、燃焼振動を抑制するように前記ファンによる燃焼用
空気の量を調整するように構成されている 燃焼装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記燃焼振動検出手段
の判別結果に基づいて、燃焼振動を抑制するように前記
ファンによる燃焼用空気の量を調整するように構成され
ている請求項1または2に記載の燃焼装置。 - 【請求項4】 前記制御手段は、前記燃焼振動検出手段
が特定周波数のエネルギーレベルが前記第一設定値以上
であることを検出し、かつ、その第一設定値以上の状態
が設定時間以上継続すると、前記バーナの燃焼を停止す
るように構成されている請求項3に記載の燃焼装置。 - 【請求項5】 前記制御手段は、前記バーナの燃焼を停
止した後、バーナの燃焼を再開し、かつ、再開後におい
ても、前記燃焼振動検出手段が特定周波数のエネルギー
レベルが前記第一設定値以上であることを検出し、か
つ、その第一設定値以上の状態が再開設定時間以上継続
すると、前記バーナの燃焼を停止するように構成されて
いる請求項4に記載の燃焼装置。 - 【請求項6】 前記制御手段は、前記バーナの燃焼を停
止した後、バーナの燃焼を再開し、かつ、再開後におい
ても、前記燃焼振動検出手段が特定周波数のエネルギー
レベルが前記第一設定値以上であることを検出すると、
燃焼振動を抑制するように前記バーナへの燃料供給量を
調整するように構成されている請求項4または5に記載
の燃焼装置。 - 【請求項7】 前記燃焼振動検出手段は、前記バーナを
通過して流れる燃焼用空気の流速における圧力変動を周
波数分析し、その周波数分析した周波数成分のうち、前
記特定周波数以外の周波数成分のエネルギーレベルに基
づいて、燃焼振動以外の異常発生を判別するように構成
されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の燃焼装
置。 - 【請求項8】 前記風量センサが、前記バーナを挟む状
態で、燃焼室に連結されたバイパス管の一部に設けられ
ている請求項1に記載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32096297A JP3177201B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32096297A JP3177201B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 燃焼装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11153323A JPH11153323A (ja) | 1999-06-08 |
JP3177201B2 true JP3177201B2 (ja) | 2001-06-18 |
Family
ID=18127247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32096297A Expired - Fee Related JP3177201B2 (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3177201B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
CN107367068A (zh) * | 2016-05-12 | 2017-11-21 | 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 | 一种具有加速度传感器的燃气热水器及其控制方法 |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32096297A patent/JP3177201B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11153323A (ja) | 1999-06-08 |
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