JPH0821623A - 燃焼機器の不完全燃焼発生時の制御方法およびその装置 - Google Patents

燃焼機器の不完全燃焼発生時の制御方法およびその装置

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JPH0821623A
JPH0821623A JP17478194A JP17478194A JPH0821623A JP H0821623 A JPH0821623 A JP H0821623A JP 17478194 A JP17478194 A JP 17478194A JP 17478194 A JP17478194 A JP 17478194A JP H0821623 A JPH0821623 A JP H0821623A
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time
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 給湯器の排気側にCOセンサ20を設置する。
制御モード選択指令部21はCO検出濃度が基準値を越え
たときに燃焼制御モードを通常モードから改善モードへ
切り替え選択し、燃焼制御部23は選択された制御モード
で燃焼運転を行う。安全動作キャンセル部24は燃焼制御
モードが通常モードから改善モードへ切り替わったとき
にタイマ25を動作させ、予め与えられるタイムラグ時間
が経過するまではCO安全動作部22のCO安全動作をキ
ャンセルする。 【効果】 通常モードから改善モードへ切り替わって、
改善モードの燃焼改善効果が現れるタイムラグ時間中に
CO濃度が危険濃度に達しても燃焼停止せずに給湯器の
使用ができる。燃焼改善が現れるタイムラグ時間を経過
してもCO濃度が危険濃度に達しているときには直ちに
燃焼停止が行われるので、CO安全上支障ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器等の燃焼機器の
不完全燃焼発生時の制御方法とその制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図5には、燃焼機器として一般的な給湯
器のシステム構成が示されている。同図において、熱交
換器2の入口側には給水管3が接続されており、この給
水管3には入水温を検出する入水サーミスタ10と、入水
量を検出する流量センサ9とが設けられている。熱交換
器2の出口側には給湯管4が接続され、この給湯管4の
出口側には給湯栓1が設けられている。さらに、給湯管
4にはギヤモータによって開弁量が制御される流量制御
手段としての水量制御弁16と、出湯温を検出する出湯サ
ーミスタ11とが設けられている。
【0003】熱交換器2の下方には燃焼加熱手段として
のバーナ7、バーナ7の点火を行うイグナイタ電極18、
着火を検知するフレームロッド電極19、および給排気を
行う燃焼ファン5が配設されており、バーナ7のガス導
入口にはガスノズル6が対向配置され、このガスノズル
6に通じるガス管8にはガス供給量を開弁量によって制
御するガス比例弁13と、管路の開閉を行うガス電磁弁12
とが介設されている。
【0004】この種の給湯器には制御装置14が備えられ
ており、この制御装置14にはリモコン15が接続され、こ
のリモコン15には給湯運転を指令するボタンや給湯温度
を設定するボタンや給湯設定温度の表示部等が設けられ
ている。また、排気トップ側の壁面には排気ガス中のC
O濃度(一酸化炭素ガス濃度)を検出するCO検出セン
サとしてのCOセンサ(一酸化炭素ガスセンサ)20が設
けられており、このCOセンサ20のCO検出信号は制御
装置14に加えられている。
【0005】制御装置14は給湯燃焼運転を制御する回路
と、CO安全動作を行う回路とを備えており、給湯燃焼
運転の制御回路は、給湯器の給湯動作を次のように制御
する。給湯栓1が開けられると流量センサ9が入水量を
検出して、その入水量がある一定以上(最低作動流量以
上)になったときに流量センサ9からの信号を受けて、
制御装置14は燃焼ファン5を回転させる。そして、燃焼
ファン5の回転が所定の回転領域に入ったときにガス電
磁弁12およびガス比例弁13を開けてバーナ7へガスの供
給を行い、イグナイタ電極18による点火動作を行う。フ
レームロッド電極19がガスの着火を検出すると、制御装
置14は出湯温度を設定温度にするようフィードフォワー
ド制御を行い、ガス比例弁13の開弁量を可変し、熱交換
器2から出る湯温を設定温度になるように燃焼制御を行
い、湯温の安定後は、フィードフォワード制御とフィー
ドバック制御の併用制御により燃焼制御が行われる。
【0006】この燃焼制御を行う制御装置14には、通常
モードと改善モードの燃焼制御方式が与えられている。
通常モードは、COセンサ20から得られるCO検出値が
予め与えられる基準値を下回る完全燃焼状態のときに
は、入水温度を設定温度に高めるために必要な要求熱量
に応じてガス比例弁13の開弁制御によりガス供給量を制
御し、これに合わせて、そのガス量に見合う空気量が得
られるように燃焼ファン5の回転制御を行うものであ
る。一方、改善モードは、COセンサ20で検出されるC
O検出濃度が前記基準値を越えたときに、不完全燃焼状
態を完全燃焼方向に燃焼改善するために、燃焼ファン5
の回転数を所定量高めて燃焼の空気量をアップし、排気
ガス中のCOガス濃度を低下する方向に燃焼制御を行う
ものである。この改善モードの他の動作としては、ガス
比例弁13の開弁量を絞り、バーナ7へのガス供給量を低
減してCO発生濃度の低減を図る制御方式もある。
【0007】前記制御装置14のCO安全動作の回路は、
COセンサ20で検出されるCO検出濃度が、予め与えら
れる危険濃度に達したときに燃焼停止を行ったり、ある
いは、所定のサンプリング時間毎にCOセンサ20のCO
検出信号をサンプリングし、そのサンプリング時毎にC
O検出値を積算していき、その積算値が予め与えられる
危険判断設定値に達したときに、燃焼停止を行うという
如く、様々な信号処理態様で、CO安全動作が行われ
る。
【0008】図6は従来の給湯器の運転動作の具体例を
示すフローチャートで、器具の運転スイッチがオンされ
ると、ステップ101 で、燃焼停止を判断するためのスト
ップフラグを零にクリアし、燃焼ファン5の回転アップ
を判断するためのファンアップフラグを零にクリアす
る。なお、ストップフラグが零のときには燃焼を停止し
ない指令を示し、フラグに1が立てられたときには燃焼
停止の指令を意味する。また、ファンアップフラグが零
のときにはファン回転アップを行わない動作指令を意味
し、ファンアップフラグが1のときにはファン回転アッ
プ指令を意味する。
【0009】ステップ102 では、流量センサ9によって
流水が検出されたか否かを判断する。流水が検出されな
いときには、給湯燃焼の停止状態(給湯栓1が閉状態)
であり、ストップフラグとファンアップフラグを共に零
にして次の給湯燃焼に備える。ステップ102 で流水オン
が判断されたときには、次のステップ103 でストップフ
ラグに1が立っているか否かを判断する。ストップフラ
グに1が立っているときには、燃焼停止の指令状態であ
るので、点着火を行わず燃焼運転の停止状態を維持す
る。これに対し、ストップフラグに1が立っていないと
き、つまり、ストップフラグが零のときには次のステッ
プ104 の動作に移る。
【0010】ステップ104 ではファンアップフラグに1
が立っているか否かを判断する。ファンアップフラグに
1が立っているときにはステップ105 の改善モードが選
択され、ファンアップフラグに1が立っていないときに
は通常モードが選択される。運転スイッチがオンされた
最初の動作では、前記ステップ101 でストップフラグと
ファンアップフラグが共に零にクリアされているので、
ステップ106 の通常モードが選択され、ステップ107 で
通常モードでの燃焼運転が行われる。
【0011】ステップ108 ではCOセンサ20のCO検出
値が危険濃度である3000ppm 以上か、あるいは、CO安
全の1500ppm 以下か、あるいは燃焼改善を要する1500pp
m 〜3000ppm の範囲内かを判断する。通常モードと改善
モードの境界となる基準値は本実施例では1500ppm に設
定されており、CO検出値が基準値1500ppm 以下の場合
には通常モードで引き続き燃焼運転が行われ、CO検出
値が1500ppm 〜3000ppm の間にあるときには、CO検出
濃度が基準値の1500ppm を越えていて不完全燃焼状態に
あるので、ステップ109 で、ファンアップフラグに1が
立てられ、通常モードから改善モードに移行しての燃焼
運転が行われる。また、CO検出濃度が危険濃度の3000
ppm 以上のときには、ステップ110 でストップフラグ1
が立てられ、ステップ111 で直ちに燃焼が停止され、C
O安全が図られる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】一般に、給湯器が不完
全燃焼を起こす場合として、器具(給湯器)自身の燃焼
性能が低下した場合が考えられるが、器具自身の燃焼性
能が低下していない場合であっも、例えば、給湯器が屋
内に設置されている状態で、換気扇が使用された場合に
は、室内が負圧化し、燃焼ファン5からバーナ7に供給
される送風量(空気量)が不足気味となり、不完全燃焼
が生じる。また、給湯器が屋外に設置されているような
場合においても、燃焼運転中に、排気側に逆風が吹き付
けたときには、同様に、燃焼ファン5の送風量が不足気
味となり、不完全燃焼が生じる。
【0013】このような不完全燃焼状態が生じた場合、
つまり、CO検出濃度が基準値の1500ppm を越えたとき
には図4に示すように、不完全燃焼状態を完全燃焼方向
に燃焼改善を行うために、通常モードから改善モードへ
制御モードの切り替えが行われるが、前記のように、例
えば、屋内設置型の給湯器の使用中に、換気扇が回され
たような場合には、改善モードに切り替えても、そのモ
ード切り替え時の瞬間から燃焼性能を改善することは困
難であり、燃焼制御モードを切り替えてから、タイムラ
グ(時間遅れ)Δtたってから、燃焼改善の効果が現れ
て排気ガス中のCO濃度が低下することとなり、このタ
イムラグΔtの時間内に排気ガス中の検出CO濃度が一
時的に危険濃度の3000ppm を越える場合が生る。このよ
うな場合にあっては、改善モードでの燃焼改善が現れる
前に僅かでもCO濃度が危険濃度を越えてしまうと、C
O安全回路が動作し、燃焼運転が停止されてしまって、
給湯器の使用ができなくなるという問題があった。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、通常モードから改善
モードへ燃焼制御モードの切り替えが行われたときに
は、その改善モードの燃焼改善効果が現れる前に一時的
に排気ガス中のCO濃度が危険濃度を越えたとしても燃
焼停止がされてしまうことのない燃焼機器の不完全燃焼
発生時の制御方法およびその装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明の第1の方法は、燃焼排気側に排気ガス中のCO濃
度を検出するCO検出センサを設け、CO検出センサの
CO検出濃度が予め与えられる基準値を越えたときには
燃焼状態を完全燃焼方向に改善する改善モードで燃焼制
御を行い、CO検出濃度が前記基準値を下回るときには
通常モードで燃焼制御を行い、CO検出濃度が予め与え
た危険濃度以上のときにはCO安全動作である燃焼停止
を行う燃焼機器の制御方法において、通常モードでの燃
焼中にCO検出センサのCO検出濃度が前記基準値を越
えて燃焼制御モードが通常モードから改善モードへ切り
替えられたときに、そのモード切り替え時からの時間を
計測し、予め与えられる短時間のタイムラグ時間が経過
するまではCO検出濃度が危険濃度以上となってもCO
安全動作である燃焼停止の動作をキャンセルすることを
特徴として構成されている。
【0016】また、本発明の第2の方法は、燃焼排気側
に排気ガス中のCO濃度を検出するCO検出センサを設
け、CO検出センサのCO検出濃度が予め与えられる基
準値を越えたときには燃焼状態を完全燃焼方向に改善す
る改善モードで燃焼制御を行い、CO検出濃度が前記基
準値を下回るときには通常モードで燃焼制御を行い、C
O検出濃度が予め与えた危険濃度以上のときにはCO安
全動作である燃焼停止を行う燃焼機器の制御方法におい
て、通常モードでの燃焼中にCO検出センサのCO検出
濃度が前記基準値を越えて燃焼制御モードが通常モード
から改善モードへ切り替えられたときに、そのモード切
り替え時からの時間を計測し、予め与えられる短時間の
タイムラグ時間が経過するまではCO検出濃度が危険濃
度以上となってもCO安全動作である燃焼停止の動作を
キャンセルし、前記タイムラグ時間が経過した後の改善
モードでの燃焼状態でCO検出濃度が危険濃度以上のと
きにはCO安全動作の燃焼停止を行うことを特徴として
構成されている。
【0017】また、本発明の装置は、燃焼排気側に設け
られて排気ガス中のCO濃度を検出するCO検出センサ
と、このCO検出センサのCO検出濃度が予め与えられ
る基準値を越えたときには燃焼状態を完全燃焼方向に改
善する改善モードでの燃焼制御を指令し、CO検出濃度
が前記基準値を下回るときには通常モードでの燃焼制御
を指令する制御モード選択指令部と、CO検出濃度が予
め与えられた危険濃度以上のときには燃焼停止を行うC
O安全動作部とを備えた燃焼機器の制御装置において、
通常モードでの燃焼中にCO検出濃度が前記基準値を越
えて前記制御モード選択指令部により通常モードから改
善モードへの制御モードの切り替えが行われたときにそ
のモード切り替え時からの経過時間を計測する時間計測
手段と、この時間計測手段の時間計測結果に基づいて前
記モード切り替え時から予め与えられる短時間のタイム
ラグ時間が経過するまでの間はCO検出濃度が危険濃度
以上となっても前記CO安全動作部の燃焼停止動作をキ
ャンセルする安全動作キャンセル部とを有することを特
徴として構成されている。
【0018】
【作用】上記構成の本発明において、燃焼機器が通常モ
ードで燃焼運転しているときに、CO検出濃度が予め与
えられる基準値を越えたときには、不完全燃焼状態と判
断され、燃焼制御モードは通常モードから改善モードへ
切り替えられる。
【0019】そして、この燃焼制御モードの切り替え時
に、時間計測手段によってモード切り替え時からの経過
時間が計測され、モード切り替え後予め与えられるタイ
ムラグ時間、つまり、改善モードでの燃焼性能のアップ
効果が現れるまでの時間が経過するまでの間は、CO検
出濃度がたとえ危険濃度以上となっても、CO安全動作
の燃焼停止動作がキャンセルされる。
【0020】前記タイムラグ時間が経過しても、排気ガ
ス中のCO濃度の低下が見られず、CO検出濃度が危険
濃度以上となっているときには、器具自身の燃焼性能が
悪いものと判断され、この場合には直ちにCO安全動作
が作動し、燃焼停止が行われる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略す
る。本実施例のCO検出センサ付燃焼機器は、従来例と
同様に、図5に示す給湯器を対象にしており、給湯器の
排気トップ側に排気ガス中のCO濃度を検出するCOセ
ンサ20が設けられており、また、制御装置14には燃焼運
転の制御を行う回路と、CO安全動作を行う回路とが設
けられている。
【0022】図1は制御装置14内に構成される本発明の
一実施例の不完全燃焼発生時の制御を行う回路構成を示
すもので、制御モード選択指令部21と、CO安全動作部
22と、燃焼制御部23と、安全動作キャンセル部24と、時
間計測手段としてのキャンセルタイマ25とを有して構成
されている。前記制御モード選択指令部21は、給湯器の
排気側に設置されているCOセンサ20のCO検出信号を
取り込み、予め与えられている基準値、本実施例では15
00ppm の値とCO検出値とを比較し、CO検出値が基準
値を越えたときには不完全燃焼状態を完全燃焼方向に改
善するための改善モードを選択指令し、CO検出値が基
準値を下回るときには通常モードの指令をそれぞれ燃焼
制御部23と安全動作キャンセル部24に加える。
【0023】燃焼制御部23は、従来例と同様に、制御モ
ード選択指令部21から通常モードの指令が加えられてい
るときには通常モードでの燃焼制御を行い、制御モード
選択指令部21から改善モードの選択指令が加えられてい
るときには改善モードでの燃焼制御を行う。なお、改善
モードの制御動作としては、前述したように、燃焼ファ
ン5の回転数をアップする方式と、ガス比例弁13の開弁
量を絞ってバーナ7へのガス供給量を低減する方式と、
その両方を用いる場合とがあり、そのいずれの方式を用
いてもよいが、本実施例ではファンアップ方式を採用し
ている。
【0024】安全動作キャンセル部24は、前記制御モー
ド選択指定部21からの制御モード選択指令を受け、制御
モードが通常モードから改善モードに切り替わったとき
に、キャンセルタイマ25にタイマ動作を指令する。キャ
ンセルタイマ25は安全動作キャンセル部24からのタイマ
動作指令に従い、燃焼制御モードが通常モードから改善
モードへ切り替わった時点をスタート点として制御モー
ドの切り替え時からの経過時間を計測し、その計測結果
を安全動作キャンセル部24へ加える。
【0025】安全動作キャンセル部24には改善モードが
開始してからその効果が現れるまでに要するタイムラグ
の時間が、例えば5秒〜10秒の範囲内の所定の一定時間
として予め与えられており、安全動作キャンセル部24は
通常モードから改善モードへの燃焼制御モードの切り替
え時からの経過時間がタイムラグ時間を越えたか否かを
確認判断し、モード切り替え時からの経過時間が前記タ
イムラグ時間を越えない間は、CO安全動作部22にCO
安全動作のキャンセル信号を加え、キャンセルタイマ25
の計測時間がタイムラグ時間を経過したときに、CO安
全動作部22へのキャンセル信号の出力を停止する。
【0026】CO安全動作部22にはCOの危険濃度の値
が、例えば3000ppm の値として与えられており、CO安
全動作部22は前記安全動作キャンセル部24からキャンセ
ル信号が加えられていないときには、COセンサ20から
のCO検出信号を受け、CO検出濃度が前記危険濃度以
上となったときには直ちにガス電磁弁12を遮断して給湯
器の燃焼停止を行う。一方、CO安全動作部22は、前記
安全動作キャンセル部からキャンセル信号が加えらてい
る間は、CO安全動作をキャンセルし、COセンサ20の
CO検出濃度がたとえ危険濃度以上になっていても、C
O安全動作(ガス電磁弁12の遮断動作) を行わず、燃焼
運転状態を継続させる。
【0027】図2は本実施例の制御動作を示すフローチ
ャートで、前記図6の従来例のフローチャートと同一の
動作部分には同一のステップ番号を付し、その重複説明
は省略する。本実施例の動作では、従来例の図6のフロ
ーチャートに示す動作に、ステップSP1〜SP7の動
作を付加している。ステップSP1では、ステップ108
でCO検出濃度が1500〜3000ppm の範囲内、つまり、検
出CO濃度が基準値を越えているときに、ファンアップ
フラグに1が立っているか否かを判断する。既に、通常
モードから改善モードに切り替わって燃焼運転がされて
いる場合には、ファンアップフラグに1が立っているの
で、その場合にはキャンセルタイマ25のオン動作がされ
ているので、そのままステップ102 以降の動作を行う。
ファンアップフラグに1が立っていない場合、つまり、
通常モードで燃焼運転がされている状態で、CO検出濃
度が基準値を越えた場合には、ステップ109 でファンア
ップフラグに1を立てて、キャンセルタイマ25をスター
トしてステップ102 以降の動作を行う。この場合には、
ステップ109 でファンアップフラグに1が立てられるこ
とで通常モードから改善モードへの燃焼制御モードの切
り替えが行われることになる。
【0028】ステップSP3では、ステップ108 でCO
検出濃度が危険濃度の3000ppm 以上と判断されたとき
に、ファンアップフラグに1が立っているか否かを判断
する。通常モードでの燃焼時にCO検出濃度が危険濃度
を越えたときには、ファンアップフラグには1が立って
いないので、ステップSP4でファンアップフラグに1
を立てて通常モードから改善モードへの燃焼制御モード
の切り替えを行い、次のステップSP5でキャンセルタ
イマ25をスタートする。
【0029】一方、改善モードの燃焼運転によってCO
検出濃度が危険濃度を越えた場合には、ステップSP3
でファンアップフラグに1が立っていることが判断さ
れ、このときには、ステップSP6でキャンセルタイム
時間(タイムラグ時間)を経過したか否かが判断され
る。改善モードの開始時からタイムラグ時間が経過して
いない場合には、CO安全動作である燃焼停止を行わ
ず、ステップ102 以降の動作を行う。
【0030】これに対し、タイマ時間、つまり、改善モ
ードの開始時からタイムラグ時間が経過したときには、
ステップ110 でストップフラグに1を立て、ステップ11
1 で燃焼停止を行う。そして、次のステップSP7で流
水センサ9の検出信号により、流水がオン状態か否かを
判断する。流水オンの状態は、燃焼停止の状態で給湯栓
1が開けられたままの状態を意味し、この場合には、給
湯栓1が閉められるのを待つ。ステップSP7で流水オ
フの状態が判断された場合、つまり、給湯栓1が閉じら
れたことが判断されたときには、次のステップ102 の動
作に移る。ステップ102 では、流水オフ状態が判断され
るので、必ず、ステップ112 でストップフラグとファン
アップフラグが共に零にクリアされ、次の燃焼運転に備
えられることとなり、次の燃焼運転は通常モードで開始
される。
【0031】本実施例によれば、通常モードから改善モ
ードへ燃焼制御モードが切り替わったときにはキャンセ
ルタイマがスタートされ、その改善モードでの燃焼運転
によって、排気ガス中のCO濃度が危険濃度に達したと
しても、図3の(a)に示すように、タイムラグ時間が
経過するまではCO安全動作がキャンセルされ、燃焼停
止が行われないので、従来のように燃焼改善の効果が現
れる時間遅れの間に燃焼停止がされて給湯器の使用がで
きなくなるという従来の問題点を確実に解消することが
できる。
【0032】また、タイムラグの時間が経過しても排気
ガス中のCO濃度が危険濃度以上になっているときに
は、図3の(b)に示すように、直ちにCO安全動作が
作動して燃焼停止が行われるので、CO安全に対して特
に支障が生じるということはない。
【0033】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、CO検出センサをCOセンサ20で構成し、
排気ガス中のCO濃度を直接的に検出しているが、例え
ば、CO検出センサをO2 センサやCO2 センサ等の他
のセンサで構成し、排気ガス中のCO濃度を間接的に検
出するようにしてもよい。
【0034】また、上記実施例では、不完全燃焼を判断
するCO濃度の基準値を1500ppm 、危険濃度を3000ppm
以上としたが、これらの値は他の適宜の値に設定できる
ものである。
【0035】さらに、上記実施例では燃焼機器として給
湯器を例にして説明したが、本発明のCO検出センサ付
きの燃焼機器は、風呂釜、空調機、暖房機、冷房機、冷
暖房機、ファンヒータ等、ガスや石油を燃料とする他の
様々な燃焼機器に適用されるものである。
【0036】
【発明の効果】本発明は、CO検出センサのCO検出濃
度が基準値を越えて燃焼制御モードが通常モードから改
善モードへ切り替わったときには、そのモード切り替え
時からの時間を計測し、改善モードでの燃焼改善が現れ
るタイムラグの時間の間は、たとえ、排気ガス中のCO
濃度が危険濃度に達したとしても、CO安全の燃焼停止
動作を行わず、タイムラグ時間が経過してもCO検出濃
度が危険濃度以上となっているときにはCO安全動作
(燃焼停止動作)を行うように構成したものであるか
ら、従来例のように通常モードから改善モードに切り替
わって燃焼性能の改善が行われているにもかかわらず、
その効果が現れるタイムラグ時間中にCO検出濃度が僅
かでも危険濃度に達したときには燃焼停止が行われてし
まって、燃焼機器の使用ができなくなるという不便を効
果的に解消することができる。
【0037】また、タイムラグの時間は極めて短時間で
あり、タイムラグ時間中にたとえ危険濃度以上のCOが
発生しても安全上問題はなく、タイムラグ時間を経過し
た後にCO検出濃度が危険濃度以上になったときには直
ちにCO安全動作が作動して燃焼停止が行われるので、
COに対する安全を十分に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図2】本実施例の不完全燃焼発生時の制御方法の動作
を含むフローチャートである。
【図3】本実施例の不完全燃焼発生時の制御態様の説明
図である。
【図4】従来の不完全燃焼発生時の制御動作の説明図で
ある。
【図5】燃焼機器として一般的な給湯器のシステム構成
図である。
【図6】従来の給湯器の不完全燃焼発生時の制御動作を
含むフローチャートである。
【符号の説明】
14 制御装置 20 COセンサ 21 制御モード選択指令部 22 CO安全動作部 23 燃焼制御部 24 安全動作キャンセル部 25 キャンセルタイマ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼排気側に排気ガス中のCO濃度を検
    出するCO検出センサを設け、CO検出センサのCO検
    出濃度が予め与えられる基準値を越えたときには燃焼状
    態を完全燃焼方向に改善する改善モードで燃焼制御を行
    い、CO検出濃度が前記基準値を下回るときには通常モ
    ードで燃焼制御を行い、CO検出濃度が予め与えた危険
    濃度以上のときにはCO安全動作である燃焼停止を行う
    燃焼機器の制御方法において、通常モードでの燃焼中に
    CO検出センサのCO検出濃度が前記基準値を越えて燃
    焼制御モードが通常モードから改善モードへ切り替えら
    れたときに、そのモード切り替え時からの時間を計測
    し、予め与えられる短時間のタイムラグ時間が経過する
    まではCO検出濃度が危険濃度以上となってもCO安全
    動作である燃焼停止の動作をキャンセルすることを特徴
    とする燃焼機器の不完全燃焼発生時の制御方法。
  2. 【請求項2】 燃焼排気側に排気ガス中のCO濃度を検
    出するCO検出センサを設け、CO検出センサのCO検
    出濃度が予め与えられる基準値を越えたときには燃焼状
    態を完全燃焼方向に改善する改善モードで燃焼制御を行
    い、CO検出濃度が前記基準値を下回るときには通常モ
    ードで燃焼制御を行い、CO検出濃度が予め与えた危険
    濃度以上のときにはCO安全動作である燃焼停止を行う
    燃焼機器の制御方法において、通常モードでの燃焼中に
    CO検出センサのCO検出濃度が前記基準値を越えて燃
    焼制御モードが通常モードから改善モードへ切り替えら
    れたときに、そのモード切り替え時からの時間を計測
    し、予め与えられる短時間のタイムラグ時間が経過する
    まではCO検出濃度が危険濃度以上となってもCO安全
    動作である燃焼停止の動作をキャンセルし、前記タイム
    ラグ時間が経過した後の改善モードでの燃焼状態でCO
    検出濃度が危険濃度以上のときにはCO安全動作の燃焼
    停止を行うことを特徴とする燃焼機器の不完全燃焼発生
    時の制御方法。
  3. 【請求項3】 燃焼排気側に設けられて排気ガス中のC
    O濃度を検出するCO検出センサと、このCO検出セン
    サのCO検出濃度が予め与えられる基準値を越えたとき
    には燃焼状態を完全燃焼方向に改善する改善モードでの
    燃焼制御を指令し、CO検出濃度が前記基準値を下回る
    ときには通常モードでの燃焼制御を指令する制御モード
    選択指令部と、CO検出濃度が予め与えられた危険濃度
    以上のときには燃焼停止を行うCO安全動作部とを備え
    た燃焼機器の制御装置において、通常モードでの燃焼中
    にCO検出濃度が前記基準値を越えて前記制御モード選
    択指令部により通常モードから改善モードへの制御モー
    ドの切り替えが行われたときにそのモード切り替え時か
    らの経過時間を計測する時間計測手段と、この時間計測
    手段の時間計測結果に基づいて前記モード切り替え時か
    ら予め与えられる短時間のタイムラグ時間が経過するま
    での間はCO検出濃度が危険濃度以上となっても前記C
    O安全動作部の燃焼停止動作をキャンセルする安全動作
    キャンセル部とを有することを特徴とする燃焼機器の不
    完全燃焼発生時の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009531647A (ja) * 2006-03-29 2009-09-03 ファイヴス・ノース・アメリカン・コンバッション・インコーポレイテッド 法令確実順守モードでの燃焼システムの運転
JP2015078781A (ja) * 2013-10-15 2015-04-23 リンナイ株式会社 燃焼装置
CN115143635A (zh) * 2021-03-30 2022-10-04 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 燃气热水器燃烧状态管理方法及燃气热水器

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CN115143635B (zh) * 2021-03-30 2023-12-12 青岛经济技术开发区海尔热水器有限公司 燃气热水器燃烧状态管理方法及燃气热水器

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