JP5490043B2 - 乗員検知装置 - Google Patents

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本発明は、車輛内のシートへの人体の着座を検出する乗員検知装置に関するものである。
荷重印加によってオンオフする接触センサと、物体の近接を静電容量の変化で検出する静電容量式センサと、を併用したハイブリッドセンサが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−353565号公報
しかしながら、上記のハイブリッドセンサでは、接触センサのスイッチ電極パターンと、静電容量式センサの検知電極パターンとが別々に形成されているので、センサ自体が大型化するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、小型化を図ることが可能な乗員検知装置を提供することである。
[1]本発明に係る乗員検知装置は、車輛内のシートへの人体の着座を検出する乗員検知装置であって、前記シート内に設けられていると共に、前記シートに印加された荷重によって電気的に導通する第1の電極及び第2の電極を有する感圧センサと、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流値、抵抗値、又は電圧値に基づいて、前記シートに載置された物体の重量が所定重量以上か否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方と前記車輌の車体との間の静電容量値に基づいて、前記物体が人体であるか否かを判定する第2の判定手段と、を備えており、前記感圧センサは、前記第1の電極が設けられた第1の基板と、前記第1の電極に対向するように前記第2の電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に積層されていると共に、前記第1の電極及び前記第2の電極を収容した貫通孔が形成された絶縁スペーサと、を有することを特徴とする。
[2]また、本発明に係る乗員検知装置は、車輛内のシートへの人体の着座を検出する乗員検知装置であって、前記シート内に設けられていると共に、前記シートに印加された荷重によって電気的に導通する第1の電極及び第2の電極を有する感圧センサと、前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流値、抵抗値、又は電圧値に基づいて、前記シートに載置された物体の重量が所定重量以上か否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方と前記車輌の車体との間の静電容量値に基づいて、前記物体が人体であるか否かを判定する第2の判定手段と、を備えており、前記感圧センサは、前記第1の電極及び前記第2の電極が設けられた第1の基板と、前記第1の電極及び前記第2の電極に対向するように第3の電極が設けられた第2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板との間に積層されていると共に、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極を収容する貫通孔が形成された絶縁スペーサと、を有することを特徴とする。
]上記発明において、前記第1の判定手段が、前記物体の重量が所定重量以上であると判定した場合に、前記第2の判定手段は、前記第1の電極及び第2の電極の両方と前記車輌の車体との間の静電容量値に基づいて、前記物体が人体であるか否かの判定を実行してもよい。
]上記発明において、前記第1の電極と前記第2の電極の間、又は、前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方と前記車体との間の電流値を検出する検出回路をさらに備えており、前記第2の判定手段は、前記検出回路によって検出された電流値から前記静電容量値を算出してもよい。
]上記発明において、前記検出回路は、前記第1の電極と前記第2の前記電極の間に電圧を印加可能な電源と、前記電源の一方の出力端子の接続先を、前記第1の電極又は前記第2の電極の一方から前記車体に切り替える第1の切替手段と、前記検出回路内を流れる電流を測定する電流測定手段と、前記電源の他方の出力端子の接続先を、前記第2の電極又は前記第1の電極の他方から前記第1の電極又は前記第2の電極の一方に切り替える第2の切替手段と、を有してもよい。
本発明によれば、少なくとも一方の電極を、シート上の物体の重量が所定重量以上であるか否かの判定と、当該物体が人体であるか否かの判定と、の2つの判定で共用するので、乗員検知装置の小型化を図ることができる。
図1は、本発明の実施形態における乗員検知装置の構成図である。 図2は、本発明の実施形態における荷重検知センサの平面図である。 図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、本発明の実施形態における面圧スイッチの変形例を示す断面図である。 図5は、本発明の実施形態における荷重検知センサの等価回路を示す回路図である。 図6は、本発明の実施形態における検出回路の回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本実施形態における乗員検知装置の構成図、図2は本実施形態における荷重検知センサの平面図、図3は図2のIII−III線に沿った断面図、図4は本実施形態における面圧スイッチの変形例を示す断面図、図5は本実施形態における荷重検知センサの等価回路を示す回路図、図6は本実施形態における検出回路の回路図である。
本実施形態における乗員検知装置1は、図1に示すように、例えば、自動車のシート80上に人体(図中においてMで示す)が着座しているか否かを判定する装置であり、荷重検知センサ10による荷重検出と、静電容量センサ2による静電容量検出と、を併用してシート80上の乗員を検出する。
この乗員検知装置1は、荷重検知センサ10と、検出回路20と、第1の判定装置60と、第2の判定装置70と、を備えている。本実施形態では、荷重検知センサ10の電極14a〜14d,15a〜15d(後述)を、静電容量センサ2の一方の電極として利用すると共に、自動車の車体90のルーフ部分91を、静電容量センサ2の他方の電極として利用する。なお、車体90のルーフ部分91に代えて又はそれに加えて、車体90のピラー92やドア93を静電容量センサ2の電極として利用してもよい。
荷重検知センサ10は、図1に示すように、自動車のシート80内に埋設されている。この荷重検知センサ10は、図2に示すように、全体として略H形状を有しており、それぞれの端部に面圧スイッチ10a〜10dを有している。
面圧スイッチ10aを例にとって、当該スイッチの構造について説明すると、面圧スイッチ10aは、図3に示すように、第1の基板11aと、第2の基板12aと、絶縁スペーサ13aと、第1の電極14aと、第2の電極15aと、を有している。
第1の基板11aは、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等の可撓性を有する材料で構成されており、外部から荷重Fを受けると撓むようになっている。
また、第2の基板12aも、第1の基板11aと同様に、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等の可撓性を有する材料で構成されている。
絶縁スペーサ13aは、図3に示すように、第1及び第2の基板11a,12aの間に積層され、第1及び第2の基板11a,12aを所定間隔で保持している。この絶縁スペーサ13aの厚さは、検知すべき物体の重量に応じて適宜変更することができる。また、この絶縁スペーサ13aも、第1及び第2の基板11a,12aと同様に、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレート等の材料で構成されている。
また、この絶縁スペーサ13aには、貫通孔131aが形成されている。これにより、本実施形態では、第1及び第2の基板11a,12aと絶縁スペーサ13aとの間に空間16aが形成される。
第1の電極14aは、図3に示すように、第1の基板11aの下面に設けられており、空間16a内に位置している。この第1の電極14aは、第1の基板11aに銀ペースト等の導電性ペーストをスクリーン印刷することで形成されている。なお、銅張積層板をエッチングすることで第1の電極14aを形成してもよい。
第2の電極15aは、図3に示すように、第1の電極14aと対向するように、第2の基板12aの上面に設けられおり、空間16a内に収容されている。この第2の電極15aについても、第1の電極14aと同様に、第2の基板12aに導電性ペーストをスクリーン印刷したり、銅張積層板をエッチングすることで形成することができる。
以上に説明した面圧スイッチ10aは、図3に示すように、外部から荷重F(例えば人体の体重)が印加されると、空間16a内において、第1の基板11aが第2の基板12aに向かって撓んで、第1の電極14aが第2の電極15aと接触し、第1及び第2の電極14a,15aが電気的に導通する。なお、図3における破線は、面圧スイッチ10aに圧力Pを印加した状態の第1の基板11aと第1の電極14aを示している。
なお、第1及び第2の電極の配置は、上記の形態に特に限定されない。例えば、図4に示すように、第1及び第2の電極141a,151aをいずれも第1の基板11aの下面に互いに隣接して配置させてもよい。この場合には、第2の基板12aに、第1及び第2の電極141a,151aと対向する第3の電極17aを設ける。
これにより、同図に示すように、外部からの荷重Fによって第1の基板11aが撓むと、第1の電極141aが第3の電極17aに接触すると共に、第2の電極151aが第3の電極17aに接触して、第3の電極17aを介して第1及び第2の電極141a,151aが電気的に導通する。なお、図4における破線は、面圧スイッチ10aに荷重Fを印加した状態の第1の基板11aと第1及び第2の電極141a,151aを示している。
他の面圧スイッチ10b〜10dも面圧スイッチ10aと同一の構造となっており、図2に示すように、第1及び第2の電極14b〜14d,15b〜15dを有している。
これらの面圧スイッチ10a〜10dの第1の電極14a〜14dは、図2に示すような略H形状の同一の第1の基板11aに形成されている。一方、第2の電極15a〜15dも、略H形状の同一の第2の基板12aに形成されている。また、絶縁スペーサ13aも、第1及び第2の基板14a,15aに対応した略H形状を有している。なお、絶縁スペーサ13aの略H形状のそれぞれの端部には、面圧スイッチ10a〜10dに対応するように、上述の貫通孔131aが配置されている。
また、これらの面圧スイッチ10a〜10dは、図2に示すように、第1及び第2の配線パターン18,19によって相互に電気的に接続されている。第1の配線パターン18は、第1の基板11aの下面に、例えば導電性ペーストをスクリーン印刷することで形成されており、第1の電極14a〜14dに接続されている。第2の配線パターン19も同様に、第2の基板12aの上面に、例えば導電性ペーストをスクリーン印刷することで形成されており、第2の電極15a〜15dに接続されている。
以上のような構成の荷重検知センサ10の等価回路を図5に示す。同図に示すように、面圧スイッチ10a,10bが並列接続で接続されていると共に、面圧スイッチ10c,10dが並列接続で接続されており、さらに、面圧スイッチ10a,10bと面圧スイッチ10c,10dとが直列接続で接続されている。
このため、本実施形態では、面圧スイッチ10a,10bの少なくとも一方のスイッチがオンとなり、且つ、面圧スイッチ10c,10dの少なくとも一方のスイッチもオンとならなければ、シート80上に所定重量以上の物体が載置されていることが検知されることはない。なお、上述の荷重検知センサ10が有する面圧スイッチの数や当該面圧スイッチの電気的な接続関係は一例に過ぎず、上記のものに特に限定されない。
本実施形態における検出回路20は、図6に示すように、荷重検知センサ10や静電容量センサ2に対して電圧を印加する電源30と、検出回路20内を流れる電流を測定する電流計40と、第1の切替部51及び第2の切替部52を有する切替スイッチ50と、を備えており、面圧スイッチ10a〜10d、車体90のルーフ部分91、並びに、第1及び第2の判定装置60,70と電気的に接続されている。なお、図6には、面圧スイッチ10aに接続された検出回路20のみを図示しているが、実際には、面圧スイッチ10b〜10dも、面圧スイッチ10aと同様に、検出回路20と電気的に接続されている。
電源30は、切替スイッチ50を介して、第1の電極14aと第2の電極15aとの間、又は、第1の電極14aと車体90との間に電圧を印加することが可能となっている。本実施形態では、電源30が交流電圧を印加可能となっているが、特にこれに限定されない。この電源30の第1の出力端子31は、切替スイッチ50の第1の切替部51に接続されているのに対し、当該電源30の第2の出力端子32は第2の切替部52に接続されている。
第1の切替部51は、電源30の第1の出力端子31の接続先を、面圧スイッチ10aの第1の電極14aと、車体90のルーフ部分91との間で切り替える。一方、第2の切替部52は、電源30の第2の出力端子32の接続先を、第1の電極14aと第2の電極15aとの間で切り替える。
以下において、第1の切替部51が電源30の第1の出力端子31と第1の電極14aを接続し、且つ、第2の切替部52が電源30の第2の出力端子32と第2の電極15aを接続している状態(図6における実線の状態)を「第1の状態」と称する。一方、第1の切替部51が電源30の第1の出力端子31と車体90のルーフ部分91を接続し、且つ、第2の切替部52が電源30の第2の出力端子32と第1の電極14aを接続している状態(図6における点線の状態)を「第2の状態」と称する。本実施形態では、第1の状態において面圧スイッチ10aが機能し、第2の状態において静電容量センサ2が機能する。
なお、第2の切替部52を設けずに、第2の電極15aを電源30の第2の出力端子32と常時接続させてもよい。或いは、上述の第1及び第2の切替部51,52に代えて、切替部が電源30の第2の出力端子32の接続先を第2の電極15aと車体90との間で切り替え、第1の電極14aを電源30の第1の出力端子31と常時接続させてもよい。
電流計40は、電源30の第2の出力端子32と切替スイッチ50の第2の切替部52との間に接続されている。従って、検出回路20が第1の状態にある場合には、電流計40は第1の電極14aと第2の電極15aとの間の電流値を検出する。一方、検出回路20が第2の状態にある場合には、電流計40は第1の電極14aと車体90との間の電流値を検出する。なお、この電流計40を電源30の第1の出力端子31と切替スイッチ50の第1の切替部51との間に接続してもよい。
第1の判定装置60は、第1の状態における電流計40の検出値に基づいて、シート80に載置された物体の重量が所定重量以上か否かを判定する装置である。この第1の判定装置60は、例えばコンピュータ等で構成されており、電流計40に電気的に接続され、検出回路20の電流値を取得可能となっている。なお、このコンピュータが上述の切替スイッチ50の第1及び第2の切替部51,52の切替制御を行う。
この第1の判定装置60は、図1に示すように、第1の比較部61と、第1の判定部62と、を有している。
第1の比較部61は、第1の状態において電流計40によって検出された電流値と、所定電流値とを比較する。なお、本実施形態における所定電流値は、予め設定された電流値であり、例えば、荷重検知センサ10に大人の体重に相当する荷重が印加された場合に対応している。
第1の判定部62は、第1の比較部61による比較結果に基づいて、シート80上に所定重量以上の物体が載置されているか否かを判定する。
具体的には、第1の比較部61の比較結果において、電流計40によって検出された電流値が所定電流値未満であった場合には、第1の判定部62は、シート80上に所定重量以上の物体が載置されていないと判定する。一方、電流計40によって検出された電流値が所定電流値以上であった場合には、第1の判定部62は、シート80上に所定重量以上の物体が載置されていると判定する。
なお、本実施形態における第1の判定部62は、単に、面圧スイッチ10aの第1及び第2の電極14a,15a間が電気的に導通したか否かに基づいて、所定重量以上の物体の有無を判定しているが、複数の所定電流値と比較することで、多段階に荷重を検出してもよい。これにより、例えばシート80上の人体が大人であるか子供であるかについても判別可能となる。また、第1の電極14aと第2の電極15aとの間の電気抵抗値や電圧値に基づいて、シート80上に所定重量以上の物体が載置されているか否かを判定してもよい。
第2の判定装置70は、上述の第2の状態における電流計40の検出値から静電容量値を算出し、当該静電容量値に基づいて、シート80上の物体が人体であるか否かを判定する装置である。この第2の判定装置70も、第1の判定装置60と同様に、例えばコンピュータ等で構成されており、電流計40に電気的に接続され、検出回路20の電流値を取得可能となっている。
この第2の判定装置70は、静電容量算出部71と、第2の比較部72と、第2の判定部73と、を有している。
静電容量算出部71は、第2の状態において電流計40によって検出された電流値から静電容量値を算出する。例えば、電源30が交流である場合には、下記の式から静電容量値を算出することができる。
Figure 0005490043
Figure 0005490043
但し、上記の式において、Vは電源30によって印加される交流電圧値であり、Iは電流計40によって検出された電流値であり、Cは静電容量値であり、Im(Z)はインピーダンスZの虚部であり、fは電源30によって印加される交流電圧の周波数である。
なお、第2の判定装置70における静電容量値の算出方法は、上記のものに特に限定されない。例えば、電流値がピーク値に達してから減衰するまでの時間軸に対する電流値の積分値を算出することで、静電容量値を求めてもよい。
第2の比較部72は、静電容量算出部71によって算出された静電容量値と、所定静電容量値とを比較する。なお、本実施形態における所定静電容量値は、予め設定された静電容量値であり、例えば、大人がシート80上に着座している場合に対応している。
第2の判定部73は、第2の比較部72の比較結果に基づいて、シート80上の物体が人体であるか否かを判定する。
ここで、静電容量値は、静電容量センサの電極間にある誘電体の比誘電率に比例して増大する。従って、比誘電率が1〜10の一般的な物体(ガラスや木材等)が電極間に介在するよりも、比誘電率が80程度の水が電極間に介在した方が静電容量値は大きくなる。
このため、多量の水分を含んでいる人体が、車体90のルーフ部分91とシート80(面圧スイッチ10aの第1の電極14a)との間に介在すると、当該ルーフ部分91とシート80の間の静電容量値が、シート80上に木材等の一般な物体が載置されている場合と比較して大きくなる。
本実施形態における第2の判定部73は、このような静電容量値の変化に基づいて、シート80上の物体が人体であるか否かを判定することが可能となっている。
具体的には、第2の判定部73は、第2の比較部72による比較結果において、静電容量値が所定静電容量値未満である場合には、シート80上の物体を、人体ではないと判定する。一方、第2の判定部73は、第2の比較部72による比較結果において、静電容量値が所定静電容量値以上である場合には、シート80に人体が着座していると判定する。
次に、本実施形態における乗員検知装置1の動作について説明する。
先ず、図6において実線で示すように、第1の切替部51を介して電源30の第1の出力端子31と第1の電極14aとが接続されていると共に、第2の切替部52を介して電源30の第2の出力端子32と第2の電極15aとが接続されている状態(第1の状態)で、電流計40が検出回路20内を流れる電流の測定を開始する。
そして、第1の判定装置60の第1の比較部61は、電流計40によって検出された電流値と所定電流値とを比較し、この比較結果に基づいて、第1の判定部62が、シート80上における所定重量以上の物体の有無を判定する。
ここで、シート80上に所定重量以上の物体が載置されると、面圧スイッチ10a〜10dの第1及び第2の電極14a〜14d,15a〜15dが接触して、検出回路20内を流れる電流値が所定電流値以上となるので、第1の判定装置60は、シート80上に所定重量以上の物体が載置されたと判定する。
第1の判定装置60によってシート80上に所定重量以上の物体が載置されたと判定されると、図6に示すように、第1の切替部51が電源30の第1の出力端子31の接続先を第1の電極14aから車体90に切り替えると共に、第2の切替部52も電源30の第2の出力端子32の接続先を第2の電極15aから第1の電極14aに切り替える。これにより、第1の状態から第2の状態に切り替わり、静電容量センサ2が機能するようになる。
次いで、電流計40が、第2の状態における検出回路20内を流れる電流を測定する。
次いで、第2の判定装置70の静電容量算出部71が、第2の状態における電流計40の検出値から静電容量値を算出する。この際、本実施形態では、既にシート80上に所定重量の物体が載置されており、その荷重によって第1の電極14aと第2の電極15aとが接触している。このため、第1及び第2の電極14a,15aの双方が、静電容量センサ2の一方の電極として機能する。
次いで、第2の比較部72が、静電容量算出部71によって算出された静電容量値と、所定静電容量値とを比較する。次いで、第2の判定部73が、第2の比較部72による比較結果に基づいて、シート80上の物体が人体である否かを判定する。
以上のように、本実施形態では、荷重検知センサ10の電極14a,15aを、静電容量センサ2の電極としても利用するので、荷重検知センサと静電容量センサを別々に設けた場合と比較して、乗員検知装置の小型化も図ることができる。
また、本実施形態では、第1の判定装置60の判定結果に基づいて第2の判定装置70が判定を行うので、静電容量センサ2が機能する際には、第1の電極14aと第2の電極15aが互いに接触した状態となっている。
このため、第1の電極14aに加えて、第2の電極15aも静電容量センサ2の電極として利用することができるので、静電容量センサ2の電極の面積が広くなり、静電容量の検出精度が向上する。これにより、乗員検知の精度を向上させることができる。
さらに、荷重検知センサ10の全ての電極14a〜14d,15a〜15dが配線パターン18,19を介して電気的に接続されているので、全ての電極14a〜14d,15a〜15dを、静電容量センサ2の電極として利用することができる。これにより、さらに広い面積の電極で静電容量を測定することができ、乗員検知の精度をより向上させることが可能となっている。
また、本実施形態では、車輛の車体90のルーフ部分91を、静電容量センサ2の他方の電極として利用しているので、当該他方の電極の面積も広くなっている。これにより、静電容量の検出精度が向上するので、乗員検知の精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1の判定装置60が検出回路20の電流値に基づいて判定を行うと共に、第2の判定装置70も検出回路20の電流値から静電容量値を算出する。このため、第1の判定装置60と第2の判定装置70とで検出回路20を共用できることができるので、乗員検知装置1の簡素化を図ることができる。
なお、本実施形態における自動車が本発明における車輛の一例に相当し、本実施形態における第1及び第2の電極14a,15aが本発明における一対の電極の一例に相当し、本実施形態における第1の判定装置60が本発明における第1の判定手段の一例に相当し、本実施形態における第2の判定装置70が本発明における第2の判定手段の一例に相当し、本実施形態における第1の切替部51が本発明における第1の切替手段の一例に相当し、本実施形態における第2の切替部52が本発明における第の2切替手段の一例に相当し、本実施形態における電流計40が本発明における電流検出手段の一例に相当し、本実施形態における第1の出力端子31が本発明における一方の出力端子の一例に相当し、本実施形態における第2の出力端子32が本発明における他方の出力端子の一例に相当する。
なお、上述した実施形態では、第1の判定装置60の判定を行った後に、第2の判定装置70の判定を実施しているが、特に限定されず、第2の判定装置70の判定を、第1の判定装置60の判定よりも先に実施してもよい。
具体的には、先ず、第1の切替部51を介して電源30の第1の出力端子31を車体90に接続すると共に、第2の切替部52を介して電源30の第2の出力端子32を第1の電極14aに接続した状態(第2の状態)で、電流計40が検出回路20の電流値を測定する。次いで、第2の判定装置70が、電流計40の検出結果から算出される静電容量値に基づいて、シート80上における水分を含む物体の有無を判定する。
第2の判定装置70が、シート80上に水分を含む物体があると判定した場合には、第1の切替部51が電源30の第1の出力端子31の接続先を車体90から第1の電極14aに切り替えると共に、第2の切替部52も電源30の第2の出力端子32の接続先を第1の電極14aから第2の電極15aに切り替える。これにより、第2の状態から第1の状態に切り替わり、荷重検知センサ10が機能するようになる。
次いで、電流計40が、第1の状態における検出回路20の電流値を測定する。次いで、第1の判定装置60が、電流計40の検出結果に基づいて、当該物体が所定重量以上か否かを判定する。これにより、当該物体が人体であるか否かを判定することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…乗員検知装置
2…静電容量センサ
10…荷重検知センサ
10a〜10d…面圧スイッチ
14a…第1の電極
15a…第2の電極
20…検出回路
30…電源
31…第1の出力端子
32…第2の出力端子
40…電流計
50…切替スイッチ
51…第1の切替部
52…第2の切替部
60…第1の判定装置
61…第1の比較部
62…第1の判定部
70…第2の判定装置
71…静電容量算出部
72…第2の比較部
73…第2の判定部
80…シート
90…車体
91…ルーフ部分

Claims (5)

  1. 車輛内のシートへの人体の着座を検出する乗員検知装置であって、
    前記シート内に設けられていると共に、前記シートに印加された荷重によって電気的に導通する第1の電極及び第2の電極を有する感圧センサと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流値、抵抗値、又は電圧値に基づいて、前記シートに載置された物体の重量が所定重量以上か否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方と前記車輌の車体との間の静電容量値に基づいて、前記物体が人体であるか否かを判定する第2の判定手段と、を備えており、
    前記感圧センサは、
    前記第1の電極が設けられた第1の基板と、
    前記第1の電極に対向するように前記第2の電極が設けられた第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に積層されていると共に、前記第1の電極及び前記第2の電極を収容した貫通孔が形成された絶縁スペーサと、を有することを特徴とする乗員検知装置。
  2. 車輛内のシートへの人体の着座を検出する乗員検知装置であって、
    前記シート内に設けられていると共に、前記シートに印加された荷重によって電気的に導通する第1の電極及び第2の電極を有する感圧センサと、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間の電流値、抵抗値、又は電圧値に基づいて、前記シートに載置された物体の重量が所定重量以上か否かを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方と前記車輌の車体との間の静電容量値に基づいて、前記物体が人体であるか否かを判定する第2の判定手段と、を備えており、
    前記感圧センサは、
    前記第1の電極及び前記第2の電極が設けられた第1の基板と、
    前記第1の電極及び前記第2の電極に対向するように第3の電極が設けられた第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間に積層されていると共に、前記第1の電極、前記第2の電極及び前記第3の電極を収容する貫通孔が形成された絶縁スペーサと、を有することを特徴とする乗員検知装置。
  3. 請求項1又は2に記載の乗員検知装置であって、
    前記第1の判定手段が、前記物体の重量が所定重量以上であると判定した場合に、前記第2の判定手段は、前記第1の電極及び第2の電極の両方と前記車輌の車体との間の静電容量値に基づいて、前記物体が人体であるか否かの判定を実行することを特徴とする乗員検知装置。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の乗員検知装置であって、
    前記第1の電極と前記第2の電極の間、又は、前記第1の電極及び前記第2の電極の少なくとも一方と前記車体との間の電流値を検出する検出回路をさらに備えており、
    前記第2の判定手段は、前記検出回路によって検出された電流値から前記静電容量値を算出することを特徴とする乗員検知装置。
  5. 請求項に記載の乗員検知装置であって、
    前記検出回路は、
    前記第1の電極と前記第2の電極の間に電圧を印加可能な電源と、
    前記電源の一方の出力端子の接続先を、前記第1の電極又は前記第2の電極の一方から前記車体に切り替える第1の切替手段と、
    前記検出回路内を流れる電流を測定する電流測定手段と、
    前記電源の他方の出力端子の接続先を、前記第2の電極又は前記第1の電極の他方から前記第1の電極又は前記第2の電極の一方に切り替える第2の切替手段と、を有することを特徴とする乗員検知装置。
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