JP5486999B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、端子挿入孔の内部空間に臨むように設けられた可撓性のランスによって、後方から端子挿入孔に挿入された端子の抜け止めを行うコネクタに関するものである。
車両用などに使用される多くのコネクタは、従来一般に、特許文献1に示すように、コネクタハウジングに角形の端子挿入孔を形成し、各端子挿入孔に角形の電気接続部を前部に持つ角形端子を挿入した構成となっている。しかし、角形端子を用いる場合、端子挿入孔への挿入時の端子の軸線周りの方向性の確認が必要となるのであるが、コネクタの小型化に伴って端子の小型化を図ったとき、端子が小さくなるほど挿入時の端子の方向性を確認することが困難になってきている。
それに対し、円筒形状の電線接続部を持つ丸形端子を使用したコネクタの例が、例えば、特許文献2において示されている。このコネクタでは、丸形端子の円筒形状の電気接続部の後端にコネクタハウジング側のランスが係合するようにしてあり、方向性を気にせずに、端子を端子挿入孔に挿入できるようになっている。
特開2008−65985号公報 特開平5−258795号公報
ところが、丸形端子を使用した場合でも、相手側コネクタの端子に対する方向性を確保する必要がある場合がある。例えば、相手側コネクタのオスタブ端子を丸形端子の電気接続部に受け入れて、電気接続部に内蔵した板バネで端子同士の接圧を確保するような場合、相手側コネクタのオスタブ端子に対して適正な向きとなるように、丸形端子をコネクタハウジングに組み付けておかなくてはならない。
しかし、端子が小型化した場合、方向性を確認しながらコネクタハウジングに端子を組み付けることは、角形端子に限らず丸形端子においても非常に困難である。
そこで、コネクタハウジングの端子挿入孔に端子を挿入する時点では、方向性を気にせずに端子を端子挿入孔に挿入することができ、全部の端子の挿入を完了してから、丸形端子ゆえの回転させやすさを利用して、端子の方向性を統一的に修正できるようにしたいという要請が出てきた。
本発明は、上記事情を考慮し、丸形端子を用いながら、小型化や多極化した場合にも、端子の方向性を簡単に統一させることのできるコネクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明のコネクタは、前後方向に延びる端子挿入孔を有したコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に後方から挿入される端子とからなり、前記コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に、前記端子が後方から前記端子挿入孔の中に挿入されてきたときに端子の後方への抜けを阻止する可撓性のランスが設けられたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングは、円形孔よりなる前記端子挿入孔を有すると共に外周面から内部に向けて形成されたスペーサ挿入凹部を有するコネクタハウジング本体と、該コネクタハウジング本体の前記スペーサ挿入凹部に前記端子の挿入方向と交差する方向に挿入可能とされ、挿入された状態で前記コネクタハウジング本体に対して仮係止する仮係止手段と本係止する本係止手段とを有すると共に、前記コネクタハウジング本体の端子挿入孔に対応した端子挿入孔を有し、前記スペーサ挿入凹部に対する挿入の浅い仮係止位置にあるときに前記端子挿入孔への端子の挿入を許し、且つ、前記スペーサ挿入凹部に対する挿入の深い本係止位置にあるときに前記端子と本係合することにより端子の前後方向への移動を阻止する端子本係止部を有したスペーサと、で構成され、前記スペーサに、該スペーサが仮係止位置にある状態で前記端子が後方から前記端子挿入孔の中に挿入されてきたときに前記端子を仮係止する端子仮係止手段として前記ランスが一体に設けられ、前記端子本係止部は、前記スペーサの端子挿入孔の内周のうち、前記スペーサ挿入凹部に対して前記スペーサを挿入するときの挿入方向の手前側の位置に、前記端子側の係合凹部に嵌まる係合凸部として設けられ、該係合凸部の係合縁部が、前記スペーサの挿入方向に直交する方向に略平行な縁部として設けられ、前記ランスは、前記スペーサの端子挿入孔の内周のうち、前記係合凸部と対向する正面の位置からずれた、端子挿入孔の中心部から見て斜めの方向の位置に配置されると共に、該ランスの撓み方向が前記斜めの方向と略一致する方向に設定され、かつ、該ランスの前記端子側の係合凹部に嵌まる係合縁部が、ランスの撓み方向と直交する縁部として設けられる一方、前記端子は、相手コネクタ側の端子と嵌合接続される電気接触部を円筒形状とした丸形端子として構成され、前記丸形端子の円筒形状の電気接続部の後部に、前記ランス及び前記係合凸部と係合すると共に係合過程において端子の回転方向の位置決めを行う係合部が設けられると共に、この更に後側に、被覆電線の端末が接続される電線接続部が設けられ、前記端子の係合部は、前記電気接続部を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成された係合凹部と、該係合凹部が形成された位置に残る前記円筒周壁を短辺とし且つ前記係合凹部の内底面を長辺とする断面略長方形の回転方向姿勢制御部とを有し、前記係合凹部は、前記スペーサのランスの係合縁部及び係合凸部の係合縁部が嵌まることで、端子の前後方向の移動を阻止するものとして設けられ、前記回転方向姿勢制御部は、前記スペーサのランスの係合縁部及び係合凸部の係合縁部が押圧接触した際の接触圧によって発生する回転モーメントにより、前記端子に回転方向姿勢制御のための回転を与えるものとして設けられ、前記スペーサの前記係合凸部の係合縁部の少なくとも一方の端部に、斜めの切欠を設けることで、前記回転方向姿勢制御部に接触圧をかけるときの力の方向を前記スペーサの挿入方向に対して傾斜させる傾斜面が形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタであって、前記コネクタハウジングの端子挿入孔が該コネクタハウジングの上下方向及び左右方向に多数配列されており、前記コネクタハウジング本体のスペーサ挿入凹部が、コネクタハウジング本体の下面から上に向けて前記スペーサを挿入し得る向きに形成され、前記スペーサの各端子挿入孔には、該端子挿入孔の内周のうち、下側の位置に前記係合凸部が配置されると共に、斜め上側の位置に前記ランスが配置され、前記傾斜面が、前記スペーサの前記係合凸部の係合縁部の左右方向の少なくとも一方の端部に形成されていることを特徴としている。
請求項3の発明のコネクタは、請求項2に記載のコネクタであって、前記端子挿入孔の左右方向の配列を行と呼ぶ場合、前記端子挿入孔が、上下方向の行間ピッチを一定にして配列されると共に、上下方向の各行において左右方向に一定ピッチで直線配列され、かつ、上下方向に隣接する行間では、前記端子挿入孔の位置が、前記左右方向の配列ピッチの整数分の1だけずらしてあることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、スペーサをコネクタハウジング本体のスペーサ挿入凹部に挿入し仮係止した状態で、端子を後方から端子挿入孔に挿入し、その状態でスペーサを本係止位置まで挿入することにより、スペーサに設けた係合凸部と端子の係合凹部の係合によって、端子を確実に抜け止めすることができる。その際、スペーサを仮係止位置から本係止位置まで挿入する動作により、スペーサの係合凸部の係合縁部で、向きが適正でない端子の回転方向姿勢制御部を押圧することができ、その押圧接触による接触圧により、端子に回転方向姿勢制御に必要な回転モーメントを与えることができる。従って、スペーサを本係止位置まで挿入するだけで、端子の方向性を統一することができる。
ところで、断面略長方形の回転方向姿勢制御部の向き(回転方向の姿勢)によっては、端子の係合部がランスの撓み抵抗力(弾性反力)とスペーサの挿入力とで挟まれることによって、回転方向姿勢制御部に有効な回転モーメントが働かない場合があり得る。例えば、スペーサの係合凸部の係合縁部はスペーサの挿入方向に対して垂直な縁部として設けられているから、該係合縁部から回転方向姿勢制御部に加わる接触圧は、スペーサの挿入方向と平行な方向に作用することになる。従って、回転方向姿勢制御部の向きによっては、接触圧の作用する方向と端子の回転中心(端子の電気接続部の断面中心)との関係から、大きな回転モーメントが発生しないことがあり得る。そうした場合、スペーサの挿入力を更に強めて回転モーメントを大きくする必要があり、特に端子が多数ある場合はスペーサの組み付けが困難になる。
その点、本発明のコネクタでは、係合凸部の係合縁部の端部に傾斜面を設け、端子の回転方向姿勢制御部に接触圧をかけるときの力の方向をスペーサの挿入方向に対して傾斜させるようにしている。従って、接触圧の作用する方向を、回転モーメントを発生するのに有効な方向へ仕向けることができ、それにより、小さなスペーサ挿入力であっても、端子に対して回転方向の姿勢を修正するための大きな回転力を与えることができ、統一した方向性を持つように端子の向きを容易に統一的に修正することができる。そのため、組み付け性の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、挿入された端子を本係止するスペーサに、端子仮係止手段としてのランスを一体に設けているので、個々の端子をランスよってそれぞれ仮係止した状態で、スペーサを本係止位置まで挿入することにより、全端子をスペーサに設けた端子本係止部によって本係止することができる。従って、組立作業性が向上すると共に、端子の確実な固定を行うことができる。
また、本発明では、端子の係合凹部にスペーサの係合凸部の係合縁部とランスの係合縁部が嵌まるようにしており、更に、端子の回転方向姿勢制御部にスペーサの係合凸部の係合縁部とランスの係合縁部が押圧接触するようにしているので、ランスの仮係止時において方向性を気にせずに挿入された丸形端子の回転方向の姿勢をランスに合った適正な姿勢に修正することができるし、上述したように、仮係止状態から本係止状態に移行するに当たりスペーサを本係止位置まで押し込んだ際に、スペーサの押し込み操作によって、端子を適正な係合姿勢に修正することができるので、丸形端子を使用しながらも、最終の組立段階では、自動的に適正な姿勢に端子を位置決めして組み立てることができる。
請求項2の発明によれば、コネクタハウジングの端子挿入孔が該コネクタハウジングの上下方向及び左右方向に多数配列されており、コネクタハウジング本体のスペーサ挿入凹部が、コネクタハウジング本体の下面から上に向けてスペーサを挿入し得る向きに形成され、スペーサの各端子挿入孔には、該端子挿入孔の内周のうち、下側の位置に前記係合凸部が配置されると共に、斜め上側の位置に前記ランスが配置されているので、複数の端子挿入孔の相互間の空きスペースを有効利用しながら、ランスを配置したりランスの撓み空間を確保したりすることができる。従って、端子を密集して配列することができるようになり、コネクタの小型化や多極化に貢献することができる。
請求項3の発明によれば、端子挿入孔の左右方向の位置を隣接する上下の行でずらしているので、端子挿入孔間の空きスペースを有効利用しながら、上下方向に密集させて多数の端子挿入孔を配列することができる。従って、端子をより密集して配列することができ、一層の小型化や多極化を図ることができる。また、隣接する上下の行の端子挿入孔の左右方向のずれ量を左右方向の端子ピッチの整数分の1に設定しているので、整数分の1の逆数だけ離間した行と行の間で、端子挿入孔の左右方向の位置を一致させることができる。
例えば、隣接する上下の行の端子挿入孔の左右方向の位置を配列ピッチの1/2だけずらした場合は、上下方向に1つおきの行で、端子挿入孔の位置を左右方向に一致させることができる。また、隣接する上下の行の端子挿入孔の左右方向の位置を配列ピッチの1/3だけずらした場合は、上下方向に2つおきの行で、端子挿入孔の位置を左右方向に一致させることができる。従って、千鳥状の配列であるにも拘わらず、一定の規則性を持たせることができる。
特に、隣接する行間で1/3だけずらしながら端子挿入孔を配列した場合は、上側の行の端子挿入孔間の空きスペースに無理なくランスを配置することができるので、端子挿入孔のピッチの縮小を図ることができ、密集して端子を配列することができて、コネクタの小型化および多極化に大いに貢献することができる。
本発明の実施形態のコネクタのコネクタハウジングを構成するインナハウジング(コネクタハウジング本体に相当)とアウタハウジングとスペーサの関係を示す側断面図である。 前記インナハウジングとアウタハウジングの関係を示す斜視図である。 前記インナハウジングとアウタハウジングの一部を破断して示す斜視図である。 前記スペーサを仮係止したインナハウジングをアウタハウジングに組み付けた状態を示す側断面図である。 図4の状態の一部を破断して示す斜視図である。 前記スペーサの正面図である。 図6の部分拡大図である。 前記スペーサの前面側から見た斜視図である。 図8の部分拡大図である。 前記スペーサの後面側から見た斜視図である。 前記スペーサの端子挿入孔の正面図であり、(a)〜(c)は、係合凸部の係合縁部に対するランスの係合縁部の角度をθ1〜θ3のように順番に大きくした状態を示す図である。 本発明の実施形態のコネクタに使用するメス型の丸形端子の構成を示す図で、(a)は丸形端子の全体構成を示す斜視図、(b)は同端子の前部に位置する円筒形状のボックス部の正面図である。 前記コネクタハウジングにおいて、スペーサをインナハウジングに対して一次係止(仮係止)している時の状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 前記コネクタハウジングにおいて、スペーサをインナハウジングに対して二次係止(本係止)している時の状態を示す図で、(a)は正面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。 前記スペーサと丸形端子の係合部との関係を示す拡大正面図で、(a)はスペーサのランスによって丸形端子が一次係止(仮係止)されている時の状態を示す図、(b)はスペーサが本係止位置まで押し込まれて、スペーサの係合凸部によって丸形端子が二次係止(本係止)されている時の状態を示す図である。 図15の理解を助けるために便宜的に示すスペーサと丸形端子の係合部との関係を示す拡大側面図で、(a)はスペーサのランスによって丸形端子が一次係止(仮係止)されている時の状態を示す図、(b)はスペーサが本係止位置まで押し込まれて、スペーサの係合凸部によって丸形端子が二次係止(本係止)されている時の状態を示す図である。 前記スペーサの端子挿入孔に丸形端子が挿入された際の丸形端子の係合部とランスの関係を示す正面図で、(a)は任意の向きで丸形端子が挿入された場合のランスとの関係を示す図、(b)は一次係止(仮係止)時の丸形端子の係合部とランスとの関係を示す図である。 一次係止から二次係止に移行する際の丸形端子の姿勢制御の内容説明図で、(a)は一次係止時の正面図、(b)はスペーサが仮係止位置から本係止位置まで押し込まれることで丸形端子に回転力が働く様子を示す正面図、(c)は二次係止時の正面図である。 スペーサの一次係止(仮係止)の際に、丸形端子の回転方向姿勢制御部の向きがランスに対して交差する向きになってしまった場合の本発明の実施形態の作用説明図で、(a)は一次係止時のランスと回転方向姿勢制御部と係合凸部の係合縁部との関係を示す正面図、(b)はスペーサの仮係止位置から本係止位置への挿入操作(矢印Y6方向への動き)により、係合凸部の係合縁部の端部に形成した傾斜面が、丸形端子に対して回転方向姿勢制御のための有効な回転モーメントを与えている様子を示す正面図である。 図19に対する比較例を示す図で、係合凸部の係合縁部の端部に傾斜面が形成されていない場合の作用説明図であり、(a)は一次係止時のランスと回転方向姿勢制御部と係合凸部の係合縁部との関係を示す正面図、(b)はスペーサの仮係止位置から本係止位置への挿入操作により、丸形端子に対して回転方向姿勢制御のための有効な回転モーメントを与えることができていない時の様子を示す正面図である。 組み立てが完了した本発明の実施形態のコネクタの前側から見た外観斜視図である。 同コネクタの前側から見た正面図である。 図20のB−B矢視断面図である。 本発明の実施形態のコネクタを相手側コネクタと嵌合した状態を示す側断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態のコネクタのコネクタハウジング10Aを構成するインナハウジング20とアウタハウジング40とスペーサ60の関係を示す側断面図、図2はインナハウジング20とアウタハウジング40の関係を示す斜視図、図3はインナハウジング20とアウタハウジング40の一部を破断して示す斜視図、図4はスペーサ60を仮係止したインナハウジング20をアウタハウジング40に組み付けた状態を示す側断面図、図5は図4の状態の一部を破断して示す斜視図である。また、図6はスペーサ60の正面図、図7は図6の部分拡大図、図8はスペーサ60の前面側から見た斜視図、図9は図8の部分拡大図、図10はスペーサ60の後面側から見た斜視図、図11はスペーサ60の端子挿入孔61の正面図であり、図11(a)〜(c)は、係合凸部63の係合縁部63aに対するランス62の係合縁部62aの角度をθ1〜θ3のように順番に大きくした状態を示す図である。
また、図12は実施形態のコネクタに使用するメス型の丸形端子80の構成を示す図で、図12(a)は丸形端子80の全体構成を示す斜視図、図12(b)は同端子の前部に位置する円筒形状のボックス部81の正面図、図13はコネクタハウジング10Aにおいて、スペーサ60をインナハウジング20に対して一次係止(仮係止)している時の状態を示す図で、図13(a)は正面図、図13(b)は図13(a)のA−A矢視断面図、図14はコネクタハウジング10Aにおいて、スペーサ60をインナハウジング20に対して二次係止(本係止)している時の状態を示す図で、図14(a)は正面図、図14(b)は図14(a)のA−A矢視断面図、図15はスペーサ60と丸形端子80の係合部85との関係を示す拡大正面図で、図15(a)はスペーサ60のランス62によって丸形端子80が一次係止(仮係止)されている時の状態を示す図、図15(b)はスペーサ60が本係止位置まで押し込まれて、スペーサ60の係合凸部63によって丸形端子80が二次係止(本係止)されている時の状態を示す図、図16は図15の理解を助けるために便宜的に示すスペーサ60と丸形端子80の係合部85との関係を示す拡大側面図で、図16(a)はスペーサ60のランス62によって丸形端子80が一次係止(仮係止)されている時の状態を示す図、図16(b)はスペーサ60が本係止位置まで押し込まれて、スペーサ60の係合凸部63によって丸形端子80が二次係止(本係止)されている時の状態を示す図である。また、図17はスペーサ60の端子挿入孔61に丸形端子80が挿入された際の丸形端子80の係合部85とランス62の関係を示す正面図で、図17(a)は任意の向きで丸形端子80が挿入された場合のランス62との関係を示す図、図17(b)は一次係止(仮係止)時の丸形端子80の係合部85とランス62との関係を示す図、図18は一次係止から二次係止に移行する際の端子の姿勢制御の内容説明図で、図18(a)は一次係止時の正面図、図18(b)はスペーサ60が仮係止位置から本係止位置まで押し込まれることで丸形端子80に回転力が働く様子を示す正面図、図18(c)は二次係止時の正面図である。
また、図19はスペーサ60の一次係止(仮係止)の際に、丸形端子80の回転方向姿勢制御部84の向きがランス62に対して交差する向きになってしまった場合の本発明の実施形態の作用説明図で、図19(a)は一次係止時のランス62と回転方向姿勢制御部84と係合凸部63の係合縁部63aとの関係を示す正面図、図19(b)はスペーサ60の仮係止位置から本係止位置への挿入操作(矢印Y6方向への動き)により、係合凸部63の係合縁部63aの端部に形成した傾斜面63cが、丸形端子80に対して回転方向姿勢制御のための有効な回転モーメントを与えている様子を示す正面図、図20は図19に対する比較例を示す図で、係合凸部63の係合縁部63aの端部に傾斜面63cが形成されていない場合の作用説明図であり、図20(a)は一次係止時のランス62と回転方向姿勢制御部84と係合凸部63の係合縁部63aとの関係を示す正面図、図20(b)はスペーサの仮係止位置から本係止位置への挿入操作により、丸形端子80に対して回転方向姿勢制御のための有効な回転モーメントを与えることができていない時の様子を示す正面図である。
また、図21は組み立てが完了した本発明の実施形態のコネクタの前側から見た外観斜視図、図22は同コネクタの前側から見た正面図、図23は図22のB−B矢視断面図、図24は実施形態のコネクタを相手側コネクタと嵌合した状態を示す側断面図である。
このコネクタ10は、図1〜図5に示すコネクタハウジング10Aと、図12に示す複数の丸形端子80とからなるものである。コネクタハウジング10Aは、いずれも合成樹脂製のインナハウジング(コネクタハウジング本体に相当)20とアウタハウジング40とスペーサ(リテーナとも言う)60とを組み合わせることによって構成されている。
このコネクタハウジング10Aには、前後方向に延びる端子挿入孔25、61、45が、上下方向及び左右方向に多数配列されて設けられており、コネクタハウジング10Aの各端子挿入孔25、61、45に後方から端子としての丸形端子80が挿入されるようになっている。
コネクタハウジング10Aの各端子挿入孔25、61、45にはそれぞれ、丸形端子80が後方から端子挿入孔25、61、45の中に挿入されてきたときに、丸形端子80の後方への抜けを阻止する可撓性のランス(可撓性係止腕)62が設けられている。後述するように、このランス62は、スペーサ60の端子挿入孔61に設けられており、図6に示すように、各端子挿入孔61の中心部から見て上下方向及び左右方向に対し斜めの方向の位置に配置されている。また、図7に示すように、各ランス62の撓み方向Y5は、前記斜めの方向と略一致する方向に設定されている。
また、このコネクタハウジング10Aにおいては、端子挿入孔25、61、45の左右方向の配列を「行」と呼ぶ場合、端子挿入孔25、61、45が、上下方向の行間ピッチを一定にして配列される共に、上下方向の各行において左右方向に一定ピッチPで直線配列されている。しかも、上下方向に隣接する行間では、端子挿入孔25、61、45の位置が、左右方向の配列ピッチPの整数分の1(本実施形態では、1/3ピッチPa)だけずらしてある。
次に各部品について述べる。
インナハウジング(コネクタハウジング本体)20は、角形ブロック状のもので、後端に、アウタハウジング40と連結するための4本の連結アーム21を有している。各連結アーム21は、先端に係合爪22を有している。インナハウジング20には、多数の円形孔よりなる端子挿入孔25が形成されており、各端子挿入孔25の先端は、相手側オス端子の導入孔25a(図13参照)としてインナハウジング20の前端壁に開口している。
また、インナハウジング20には、その下面(外周面)から内部に向けてスペーサ挿入凹部24が形成されており、このスペーサ挿入凹部24に、スペーサ60が、丸形端子80の挿入方向Y4(図4参照)と交差する、下から上に向かって矢印Y1(図1参照)のように挿入できるようになっている。このスペーサ挿入凹部24の内部には、図13及び図14に示すように、スペーサ60の仮係止手段67が係合する仮係止受部27と、スペーサ60の本係止手段68が係合する本係止受部26とが設けられている。
また、インナハウジング20の後端外周部28は、アウタハウジング40に組み付けたときに、アウタハウジング40の角筒状周壁41の内周壁48との間に、相手コネクタ110の嵌合筒壁を受け入れる環状隙間29を確保することができる外形寸法に設定されている。
一方、アウタハウジング40は、図1に示すように、前端が開放した角筒状周壁41の後端開口を後端壁42で閉止したもので、内部の空所43にインナハウジング20の後半部を収容できるようになっている。このアウタハウジング40の後端壁42にも、インナハウジング20の端子挿入孔25に対応して端子挿入孔45が形成されている。また、図3、図13、図14に示すように、インナハウジング20の連結アーム21が挿入される連結孔46が設けられ、連結孔46の内部には連結アーム21の係合爪22が係合する係合突起47が形成されている。
また、アウタハウジング40の後端壁42の前面(内面)には、厚肉板状のマットシール50の本体部51が配設されている。このマットシール50は、柔軟なゴム製のもので、二色成形やインサート成形により、アウタハウジング40と一体に形成されている。
外周部にシールリップ53を有するマットシール50の本体部51は、端子挿入孔45を通して、後端壁42の後面(外面)の背面板部52と連結されて一体化されている。このマットシール50には、端子挿入孔45に対応した挿通孔(符号45で統一)が形成されており、この挿通孔の内周には丸形端子80の後方に延びる電線W(図21)の被覆の外周に密着して、電線とアウタハウジング40との間をシールする内周シールリップ(符号省略)が設けられている。
また、マットシール50には、図3に示すように、インナハウジング20の連結アーム21がアウタハウジング40の連結孔46に挿入された際に連結アーム21とアウタハウジング40との間をシールするシール孔56が設けられている。
次に、図6〜図11、図13、図14を参照してスペーサ60について説明する。
スペーサ60は、インナハウジング20のスペーサ挿入凹部24にちょうど挿入できる厚さを有する厚板状のものである。ここでは、スペーサ挿入凹部24に対するスペーサ60の挿入の浅い下方位置に一次係止(仮係止)位置(図13参照)が設定されると共に、挿入の深い上方位置に二次係止(本係止)位置(図14)が設定されている。従って、図13に示す一次係止時には、スペーサ挿入凹部24の奥に、更にスペーサ60を押し込むことのできるスペースS1が確保される。
このスペーサ60には、図13及び図14に示すように、スペーサ60がスペーサ挿入凹部24に挿入された状態で、インナハウジング20側の仮係止受部27に係合してスペーサ60を仮係止位置に仮係止する仮係止手段67と、インナハウジング20側の本係止受部26に係合してスペーサ60を本係止位置に本係止する本係止手段68とが設けられている。
また、このスペーサ60は、インナハウジング20やアウタハウジング40の端子挿入孔25、45に対応した多数の端子挿入孔61を有している。端子挿入孔61の配列は、前述した通りである。但し、スペーサ60の端子挿入孔61は、上下に長い長円形に形成されている。
各端子挿入孔61には、端子仮係止手段としてのランス62が設けられている。このランス62は、各端子挿入孔61の中心部から見て上下方向及び左右方向に対し斜め上方の位置に配置されている。この実施形態では、ランス62は、コネクタ正面(前面)から見て右斜め上部に配置されており、撓み方向Y5(図7)が、その斜めの方向と略一致する方向に設定されている。
このランス62は、スペーサ60が仮係止位置にあるとき、外方へ撓むことで端子挿入孔61への丸形端子80の挿入を許し、丸形端子80が所定位置まで挿入されたとき、撓みから復帰して、撓み方向と直交する縁部として設けられた係合縁部62aを、丸形端子80の係合凹部83に係合させることで、丸形端子80の後方への抜けを阻止(仮係止)することのできるものとして構成されている。
また、スペーサ60の端子挿入孔61の内底部には、スペーサ60が仮係止位置から本係止位置まで押し込まれたときに、係合縁部63aを丸形端子80の係合凹部83に係合させて、丸形端子80の前後方向への移動を確実に阻止(本係止)する端子本係止部としての係合凸部63が設けられている。この係合凸部63の係合縁部63aは、左右方向に略平行な縁部として設けられており、それにより、係合凸部63の係合縁部63aとランス62の係合縁部62aの間には、0°より大きく90°より小さい角度θ(図7)が確保されている。
従って、端子本係止部としての係合凸部63は、スペーサ60の端子挿入孔61の内周のうち、スペーサ挿入凹部24に対してスペーサ60を挿入するときの挿入方向の手前側の位置に配置され、係合凸部63の係合縁部63aが、スペーサ60の挿入方向に直交する方向に略平行な縁部として設けられている。
また、ランス62は、スペーサ60の端子挿入孔61の内周のうち、係合凸部63と対向する正面の位置からずれた斜め右上方の位置に配置され、ランス62の丸形端子80側の係合凹部83に嵌まる係合縁部62aが、ランス62の撓み方向(矢印Y5方向)と直交する縁部として設けられている。
この場合、スペーサ60の係合凸部63の係合縁部63aの左端部(ランス62が設けられている側と反対側)には、斜めの切欠63bを設けることで、回転方向姿勢制御部84に接触圧をかけるときの力の方向をスペーサ60の挿入方向(矢印Y6方向)に対して傾斜させる傾斜面63cが形成されている。
この傾斜面63cの係合縁部63aに対する角度は30°〜60°の範囲がよい。また、係合縁部63aは、後述する丸形端子80の係合凹部83の内底面(位置決め面83a)に当接することで、丸形端子80の回転方向の位置を確実に決める必要があるので、最低でも、左右幅方向の中央部に所定長さ(回転方向の位置決めに必要な長さ)だけ確保しておく必要がある。
また、図12に示すように、丸形端子80は、前部に、相手コネクタ110のオス端子112を受け入れる円筒形状のボックス部(電気接続部)81を有しており、このボックス部81の内部にバネ片82を有している。この丸形端子80のボックス部81の後側には、ランス62及び係合凸部63と係合すると共に係合過程において丸形端子80の回転方向の位置決めを行う係合部85が設けられている。また、その更に後側には、被覆電線Wの端末が接続される電線接続部(導体加締部87と被覆加締部88)が設けられている。
前記係合部85は、ボックス部81を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成された係合凹部83と、係合凹部83が形成された位置に残る円筒周壁を短辺とし係合凹部62の内底面を長辺とする断面略長方形の回転方向姿勢制御部84とを有している。
係合凹部83は、スペーサ60のランス62の係合縁部62a及び係合凸部63の係合縁部63aが嵌まることで、丸形端子80の前後方向の移動を阻止するものとして設けられており、係合凹部83の内底面が位置決め面83aとなっている。
また、回転方向姿勢制御部84は、スペーサ60のランス62の係合縁部62a及び係合凸部63の係合縁部63aが押圧接触した際の接触圧によって発生する回転モーメントにより、丸形端子80に回転方向姿勢制御のための回転を与えるものとして設けられており、ボックス部81の円筒周壁の外周面により構成される短辺部分が当接面84aとなっている。
この場合、係合部85の断面は略長方形状になっており、その角部に係合凸部63の係合縁部63aが当たった際の、当たり位置と丸形端子80の断面中心との位置関係により、回転モーメントがどの方向に働くか決まるようになっている。その際、ランス62が丸形端子80を適正に仮係止した場合には、略長方形断面の回転方向姿勢制御部84の短辺の寸法と、丸形端子80の断面中心Oから当接面84aまでの半径と、ランス62の係合縁部62aと係合凸部63の係合縁部63aのなす角度θによって、有効な回転モーメントが確実に発生するかどうかが決まる。
そこで、確実に回転モーメントが働くように、係合凸部63の係合縁部63aとランス62の係合縁部62aのなす角度θが、図11に示すように30°〜60°の範囲に設定されている。図11(a)はθがθ1(30°)の場合、図11(b)はθがθ2(45°)の場合、図11(c)はθがθ3(60°)の場合を示している。このいずれの場合も、確実に回転モーメントが働くようにすることができる。
次に組立手順を説明する。
このコネクタ10を組み立てる場合は、まず、図1中矢印Y1で示すように、インナハウジング20のスペーサ挿入凹部24にスペーサ60を下から挿入して、インナハウジング20にスペーサ60を一次係止(仮係止)させる(図13の状態)。
次に、アウタハウジング40にインナハウジング20を、図1中矢印Y1及び図4中矢印Y3で示すように組み付け、連結アーム21によりアウタハウジング40とインナハウジング20を連結する。
そして、その状態で、仮係止状態のコネクタハウジング10Aが出来上がるので、アウタハウジング40の後部より図4中矢印Y4のように丸形端子80を挿入する。
丸形端子80の係合部85がランス62に届くまで丸形端子80を挿入すると、図15及び図16に示すように、丸形端子80がランス62により一次係止される。この際、図17(a)に示すように、丸形端子80がどのような向きで挿入された場合にも、係合部85の回転方向姿勢制御部84の当接面84aとランス62の係合縁部62aの押圧接触により、丸形端子80に対して姿勢を修正する回転モーメントが働くので、図17(b)に示すように、係合凹部83はランス62に対し適正な姿勢で向き合うことになり、係合凹部83の位置決め面83aとランス62の係合縁部62aが平行な状態で安定し、係合凹部83にランス62の係合縁部62aが嵌まることで、丸形端子80が一次係止(仮係止)される。
全部の丸形端子80を挿入したら、スペーサ60を更に上に押し込むことで、スペーサ60をインナハウジング20に対して二次係止(本係止)させる(図14の状態)。そうすると、スペーサ60の持ち上がりの過程で、図18(b)に示すように、ランス62が丸形端子80の係合部85から離れる共に、係合凸部63の係合縁部63aが、丸形端子80の回転方向姿勢制御部84の当接面84aの角部に押圧接触し、その接触圧F1と当たり位置とによって回転モーメントが発生する。
それにより、丸形端子80が矢印R1方向に回転し、最終的に係合凸部63の係合縁部63aが更に持ち上がることにより、図18(c)に示すように、係合凸部63の係合縁部63aが係合凹部83の底面である位置決め面83aに当接し、丸形端子80の回転方向の姿勢が決まると共に、係合凸部63の係合縁部63aが係合凹部83に嵌まることで、丸形端子80が二次係止(本係止)される。このとき、スペーサ60はインナハウジング20に本係止され、これにより、図21〜図23のようなコネクタ10の組立が完了する。
即ち、スペーサ60をインナハウジング(コネクタハウジング本体)20のスペーサ挿入凹部24に挿入し仮係止した状態で、丸形端子80を後方から端子挿入孔25に挿入し、その状態でスペーサ60を本係止位置まで挿入することにより、スペーサ60に設けた係合凸部63と丸形端子80の係合凹部83の係合によって、丸形端子80を確実に抜け止めすることができる。
その際、スペーサ60を仮係止位置から本係止位置まで挿入する動作により、スペーサ60の係合凸部63の係合縁部63aで、向きが適正でない丸形端子80の回転方向姿勢制御部84を押圧することができ、その押圧接触による接触圧F1により、丸形端子80に回転方向姿勢制御に必要な回転モーメントを与えることができる。従って、スペーサ60を本係止位置まで挿入するだけで、全部の丸形端子80の方向性を統一することができる。
ところで、図20に示すように、場合によっては、丸形端子80の係合凹部83とランス62の係合縁部62aが適正に係合されずに、断面略長方形の回転方向姿勢制御部84が、ランス62の係合縁部62aと交差する向きで止まってしまうこともあり得る。このようなケースが生じた場合、丸形端子80の係合部85がランス62の撓み抵抗力(弾性反力)とスペーサ60の挿入力とで挟まれることによって、回転方向姿勢制御部84に有効な回転モーメントが働かない場合があり得る。
例えば、図20(a)、(b)に示す比較例のように、スペーサ60の係合凸部63の係合縁部63aの左右方向の全幅が、スペーサ60の挿入方向に対して垂直な縁部として設けられている場合は、該係合縁部63aから回転方向姿勢制御部84に加わる接触圧F3が、スペーサ60の挿入方向と平行な方向に作用することになる。従って、回転方向姿勢制御部84の向きによっては、接触圧F3の作用する方向と丸形端子80の回転中心(端子の電気接続部の断面中心)Oとの関係から、大きな回転モーメントが発生しないことがあり得る。そうした場合、スペーサ60の挿入力を更に強めて回転モーメントを大きくする必要があり、特に丸形端子80が多数ある場合はスペーサ60の組み付けが困難になることが考えられる。
しかし、本実施形態のコネクタ10では、図19(a)、(b)に示すように、係合凸部63の係合縁部63aの端部に傾斜面63cを設け、丸形端子80の回転方向姿勢制御部84に接触圧をかけるときの力F2の方向をスペーサ60の挿入方向に対して傾斜させるようにしている。従って、接触圧の作用する方向を、回転モーメントを発生するのに有効な方向へ仕向けることができ、それにより、小さなスペーサ挿入力であっても、丸形端子80に対して回転方向の姿勢を修正するための大きな回転力を与えることができ、統一した方向性を持つように丸形端子80の向きを容易に統一的に修正することができる。そのため、組み付け性の向上を図ることができる。
コネクタ10の組立後は、図22に示すように、このコネクタ10を相手コネクタ110と嵌合すると、相手コネクタハウジング111の嵌合壁部の先端が、実施形態のコネクタ10のインナハウジング20とアウタハウジング40の間の環状隙間29に入り込み、嵌合壁部がマットシール50のシールリップ53に密着することで、インナハウジング20と相手コネクタハウジング111の嵌合部分を密閉する。また、相手コネクタ110のオス端子112がインナハウジング20の前端の挿入孔からインナハウジング20内に保持された丸形端子80のボックス部18に導入され、両コネクタの端子同士が接続される。
以上の説明の他に、本実施形態のコネクタ10によれば、挿入された丸形端子80を本係止するスペーサ60に、端子仮係止手段としてのランス62を一体に設けているので、個々の丸形端子80をランス62よってそれぞれ仮係止した状態で、スペーサ60を本係止位置まで挿入することにより、全丸形端子80を一斉にスペーサ60に設けた端子本係止部(係合凸部63)によって本係止することができる。従って、組立作業性が向上すると共に、端子の確実な固定を行うことができる。
また、本実施形態のコネクタ10によれば、丸形端子80の係合凹部83にスペーサ60の係合凸部63の係合縁部63aとランス62の係合縁部62aが嵌まるようにしており、更に、丸形端子80の回転方向姿勢制御部84にスペーサ60の係合凸部63の係合縁部63aとランス62の係合縁部62aが押圧接触するようにしているので、ランス62の仮係止時において方向性を気にせずに挿入された丸形端子80の回転方向の姿勢をランス62に合った適正な姿勢に修正することができるし、上述したように、仮係止状態から本係止状態に移行するに当たりスペーサ60を本係止位置まで押し込んだ際に、スペーサ60の押し込み操作によって、丸形端子80を適正な係合姿勢に修正することができるので、丸形端子80を使用しながらも、最終の組立段階では、自動的に適正な姿勢に端子を位置決めして組み立てることができる。
また、本実施形態のコネクタ10によれば、コネクタハウジング10Aの端子挿入孔25、45、61がコネクタハウジング10Aの上下方向及び左右方向に多数配列されており、コネクタハウジング本体であるインナハウジング20のスペーサ挿入凹部24が、インナハウジング20の下面から上に向けてスペーサ60を挿入し得る向きに形成され、スペーサ60の各端子挿入孔61に、該端子挿入孔61の内周のうち、下側の位置に係合凸部63が配置されると共に、斜め上側の位置にランス62が配置されているので、複数の端子挿入孔61の相互間の空きスペースを有効利用しながら、ランス62を配置したりランス62の撓み空間を確保したりすることができる。従って、端子挿入孔61つまりは丸形端子80を密集して配列することができるようになり、コネクタ10の小型化や多極化に貢献することができる。
また、本実施形態のコネクタ10によれば、端子挿入孔25、45、61の左右方向の位置を隣接する上下の行でずらしているので、端子挿入孔25、45、61間の空きスペースを有効利用しながら、上下方向に密集させて多数の端子挿入孔25、45、61を配列することができる。従って、丸形端子80をより密集して配列することができ、一層の小型化や多極化を図ることができる。
また、隣接する上下の行の端子挿入孔25、45、61の左右方向のずれ量Paを左右方向の端子ピッチPの1/3に設定しているので、上下方向に2つおきの行で、端子挿入孔25、45、61の位置を左右方向に一致させることができる。従って、千鳥状の配列であるにも拘わらず、一定の規則性を持たせることができる。特に、隣接する行間で1/3ピッチだけずらしながら端子挿入孔61を配列した場合は、上側の行の端子挿入孔61間の空きスペースに無理なくランス62を配置することができるので、端子挿入孔61のピッチの縮小を図ることができ、密集して丸形端子80を配列することができて、コネクタの小型化および多極化に大いに貢献することができる。
なお、上記実施形態では、上下の行間で端子ピッチを1/3ずつずらす場合を示したが、1/2ずつずらしてもよい。いすれにしろ、整数分の1ピッチだけずらせばよい。また、上下方向に並ぶ行間の端子挿入孔61に左右方向のずれがなく、端子挿入孔61が左右方向にも上下方向にも直線配列されている場合でも、本発明は適用することができる。
また、上記実施形態では、端子挿入孔25、45、61が多数個、コネクタハウジング10Aの上下方向にも左右方向にも配列されている場合を示したが、本発明は、単数の端子を持つコネクタや、より少ない数の端子を持つコネクタにも適用することができる。
また、上記実施形態では、係合凸部63の係合縁部63aの図6中左側の端部(ランス62がある側と反対側)に傾斜面63cを設けた場合を示したが、図6中右側の端部(ランス62がある側)に傾斜面63cを設けてもよい。その場合は、図18(b)に示す状態での回転モーメントをより有効に発生させることができる。従って、より容易に丸形端子80の姿勢を変えることができるようになる。また、係合縁部63aの左右方向の両端部に傾斜面を設け、それら左右の傾斜面の間に、スペーサ挿入方向に直交する係合縁部63aを確保してもよい。
10 コネクタ
10A コネクタハウジング
20 インナハウジング(コネクタハウジング本体)
24 スペーサ挿入凹部
25 端子挿入孔
40 アウタハウジング
45 端子挿入孔
60 スペーサ
61 端子挿入孔
62 ランス(可撓性係止腕)
62a 係合縁部
63 係合凸部
63a 係合縁部
63b 切欠
63c 傾斜面
67 仮係止手段
68 本係止手段
80 丸形端子(端子)
81 ボックス部(電気接続部)
85 係合部
83 係合凹部
83a 位置決め面(係合凹部の内底面)
84 回転方向姿勢制御部
84a 当接面(短辺部分)
87 導体加締部(電線加締部)
88 被覆加締部(電線加締部)
110 相手コネクタ
112 オス端子
W 被覆電線

Claims (3)

  1. 前後方向に延びる端子挿入孔を有したコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に後方から挿入される端子とからなり、前記コネクタハウジングの前記各端子挿入孔に、前記端子が後方から前記端子挿入孔の中に挿入されてきたときに端子の後方への抜けを阻止する可撓性のランスが設けられたコネクタにおいて、
    前記コネクタハウジングは、円形孔よりなる前記端子挿入孔を有すると共に外周面から内部に向けて形成されたスペーサ挿入凹部を有するコネクタハウジング本体と、該コネクタハウジング本体の前記スペーサ挿入凹部に前記端子の挿入方向と交差する方向に挿入可能とされ、挿入された状態で前記コネクタハウジング本体に対して仮係止する仮係止手段と本係止する本係止手段とを有すると共に、前記コネクタハウジング本体の端子挿入孔に対応した端子挿入孔を有し、前記スペーサ挿入凹部に対する挿入の浅い仮係止位置にあるときに前記端子挿入孔への端子の挿入を許し、且つ、前記スペーサ挿入凹部に対する挿入の深い本係止位置にあるときに前記端子と本係合することにより端子の前後方向への移動を阻止する端子本係止部を有したスペーサと、で構成され、
    前記スペーサに、該スペーサが仮係止位置にある状態で前記端子が後方から前記端子挿入孔の中に挿入されてきたときに前記端子を仮係止する端子仮係止手段として前記ランスが一体に設けられ、
    前記端子本係止部は、前記スペーサの端子挿入孔の内周のうち、前記スペーサ挿入凹部に対して前記スペーサを挿入するときの挿入方向の手前側の位置に、前記端子側の係合凹部に嵌まる係合凸部として設けられ、該係合凸部の係合縁部が、前記スペーサの挿入方向に直交する方向に略平行な縁部として設けられ、
    前記ランスは、前記スペーサの端子挿入孔の内周のうち、前記係合凸部と対向する正面の位置からずれた、端子挿入孔の中心部から見て斜めの方向の位置に配置されると共に、該ランスの撓み方向が前記斜めの方向と略一致する方向に設定され、かつ、該ランスの前記端子側の係合凹部に嵌まる係合縁部が、ランスの撓み方向と直交する縁部として設けられる一方、
    前記端子は、相手コネクタ側の端子と嵌合接続される電気接触部を円筒形状とした丸形端子として構成され、前記丸形端子の円筒形状の電気接続部の後部に、前記ランス及び前記係合凸部と係合すると共に係合過程において端子の回転方向の位置決めを行う係合部が設けられると共に、この更に後側に、被覆電線の端末が接続される電線接続部が設けられ、
    前記端子の係合部は、前記電気接続部を構成する円筒周壁の対向二面を略同じ寸法だけ凹ませることで形成された係合凹部と、該係合凹部が形成された位置に残る前記円筒周壁を短辺とし且つ前記係合凹部の内底面を長辺とする断面略長方形の回転方向姿勢制御部とを有し、
    前記係合凹部は、前記スペーサのランスの係合縁部及び係合凸部の係合縁部が嵌まることで、端子の前後方向の移動を阻止するものとして設けられ、
    前記回転方向姿勢制御部は、前記スペーサのランスの係合縁部及び係合凸部の係合縁部が押圧接触した際の接触圧によって発生する回転モーメントにより、前記端子に回転方向姿勢制御のための回転を与えるものとして設けられ、
    前記スペーサの前記係合凸部の係合縁部の少なくとも一方の端部に、斜めの切欠を設けることで、前記回転方向姿勢制御部に接触圧をかけるときの力の方向を前記スペーサの挿入方向に対して傾斜させる傾斜面が形成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタであって、
    前記コネクタハウジングの端子挿入孔が該コネクタハウジングの上下方向及び左右方向に多数配列され、前記コネクタハウジング本体のスペーサ挿入凹部が、コネクタハウジング本体の下面から上に向けて前記スペーサを挿入し得る向きに形成され、前記スペーサの各端子挿入孔には、該端子挿入孔の内周のうち、下側の位置に前記係合凸部が配置されると共に、斜め上側の位置に前記ランスが配置され、
    前記傾斜面が、前記スペーサの前記係合凸部の係合縁部の左右方向の少なくとも一方の端部に形成されていることを特徴とするコネクタ。
  3. 請求項2に記載のコネクタであって、
    前記端子挿入孔係合縁部の左右方向の配列を行と呼ぶ場合、前記端子挿入孔が、上下方向の行間ピッチを一定にして配列されると共に、上下方向の各行において左右方向に一定ピッチで直線配列され、かつ、上下方向に隣接する行間では、前記端子挿入孔の位置が、前記左右方向の配列ピッチの整数分の1だけずらしてあることを特徴とするコネクタ。
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